麻生太郎財務相は21日の閣議後の記者会見で、17日に小樽市で90歳の高齢者に対し「いつまで生きているつもりか」などと発言したことについて、「高齢者を侮蔑するものではなかった」と釈明した。
麻生氏の発言は小樽市で開かれた自民党道4区支部の総決起集会で出た。麻生氏は国内に1700兆円もの個人金融資産があるのに消費が伸びない現状を指摘。その上で「(金は)あったら使わなきゃ意味がない。90歳になって老後が心配とか、訳の分からないことを言っている人がテレビに出ていた。いつまで生きてるつもりかと思いながら見ていた」などと発言した。
これに対し野党から「高齢者に失礼だ」との批判が出ていた。麻生氏は会見で「(発言は)高齢者が過度な将来不安を持たずに消費をしてもらえるようにすることが重要、という話から始まった」と強調した。