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仏 ふつ 炎 えん 苞 つと の中 なか の様子 ようす
ショクダイオオコンニャク (燭台 しょくだい 大 だい 蒟蒻 こんにゃく 、学名 がくめい : Amorphophallus titanum )は、サトイモ科 か ・コンニャク属 ぞく の植物 しょくぶつ 。別名 べつめい スマトラオオコンニャク 。インドネシア 、スマトラ島 すまとらとう の熱帯 ねったい 雨林 うりん に自生 じせい する。最短 さいたん でも2年 ねん に一 いち 度 ど 2日間 にちかん しか咲 さ かない、世界 せかい 最大 さいだい の花 はな として有名 ゆうめい になった。
スマトラ島 すまとらとう 固有 こゆう 種 しゅ である[1] 。
花序 かじょ とその付属 ふぞく 体 たい 、および仏 ふつ 炎 えん 苞 つと の複 ふく 合体 がったい は直径 ちょっけい 1.5mに達 たっ するとされ、その縦 たて 寸 すん は3.5mまでになった記録 きろく もある。肉 にく 穂 ほ 花序 かじょ の先端 せんたん は棍棒 こんぼう 状 じょう の付属 ふぞく 体 たい となり、その下 した の仏 ふつ 炎 えん 苞 つと に包 つつ まれた部分 ぶぶん の上部 じょうぶ に雄花 おばな 、下部 かぶ に雌花 めばな が密生 みっせい する。
コンニャク などほかのコンニャク属 ぞく の植物 しょくぶつ と同様 どうよう に、種子 しゅし から発芽 はつが した実生 みしょう 個体 こたい は、毎年 まいとし 1枚 まい だけの巨大 きょだい な葉 は を展開 てんかい して同化 どうか 産物 さんぶつ を球茎 きゅうけい に蓄積 ちくせき し、数 すう 年 ねん がかりで巨大 きょだい な球茎 きゅうけい を形成 けいせい する。生活 せいかつ 史 し の最後 さいご の年 とし には光合成 こうごうせい を行 おこな う葉 は に替 か わって球茎 きゅうけい から花序 かじょ だけを伸張 しんちょう させ、それまでに蓄積 ちくせき した同化 どうか 産物 さんぶつ をすべて有性 ゆうせい 生殖 せいしょく に向 む けて使 つか い切 き る。開花 かいか はわずか2日 にち ときわめて短 みじか く、開花 かいか 初日 しょにち には花序 かじょ 先端 せんたん の付属 ふぞく 体 たい から腐臭 ふしゅう を発 はっ して甲虫 かぶとむし を集 あつ める。開花 かいか 後 ご 8時 じ 間 あいだ ほどで悪臭 あくしゅう の最高潮 さいこうちょう に達 たっ するとされている。これらの甲虫 かぶとむし は上 うえ に向 む けて漏斗 ろうと 状 じょう に展開 てんかい した仏 ふつ 炎 えん 苞 つと に着地 ちゃくち すると這 は い上 あ がれずに転 ころ がり落 お ち、中心 ちゅうしん の花序 かじょ の部分 ぶぶん に集 あつ められる。ここに他 た の花 はな に誘引 ゆういん されて花粉 かふん をつけた個体 こたい がいると、花序 かじょ 最下 さいか 部 ぶ の雌花 めばな 群 ぐん の柱頭 ちゅうとう に花粉 かふん がなすりつけられ、受粉 じゅふん が成立 せいりつ する。翌日 よくじつ になると雌花 めばな の受粉 じゅふん 機能 きのう は停止 ていし し(雌 めす 性 せい 先 さき 熟 じゅく )、替 か わって雄花 おばな 群 ぐん の葯 から花粉 かふん があふれ出 だ して甲虫 かぶとむし の体 からだ に降 ふ りかかり、次 つ いで付属 ふぞく 体 たい と仏 ふつ 炎 えん 苞 つと が枯死 こし 崩壊 ほうかい して虫 むし の脱出 だっしゅつ が起 お きる。受粉 じゅふん が成立 せいりつ した雌花 めばな は成熟 せいじゅく するとサトイモ科 か の植物 しょくぶつ に広 ひろ く見 み られる朱色 しゅいろ の液 えき 果 はて となり、鳥 とり に食 た べられて種子 しゅし 散布 さんぷ がおきると考 かんが えられている。
花 はな の形 かたち が燭台 しょくだい に似 に ることからショクダイオオコンニャク の名 な がある。別名 べつめい スマトラオオコンニャク 。英名 えいめい Titan arum 。学名 がくめい のアモルフォファルス・ティタヌムは、その強烈 きょうれつ な腐臭 ふしゅう から死体 したい 花 はな (corpse flower) [2] 、お化 ば けのように見 み えるのでお化 ば け蒟蒻 こんにゃく とも呼 よ ばれている。
花 はな の大 おお きさについて[ 編集 へんしゅう ]
有名 ゆうめい なラフレシア [注釈 ちゅうしゃく 1] の最大 さいだい 種 しゅ であるラフレシア・アルノルディイ (R. arnoldii)の花 はな は最大 さいだい で直径 ちょっけい 90cmと、送 おく 粉 こな 者 しゃ を誘引 ゆういん して受粉 じゅふん 系 けい となる単位 たんい 器官 きかん としてはこれより小型 こがた である。しかし R. arnoldii が単体 たんたい の花 はな であるのに対 たい し、ショクダイオオコンニャクの巨大 きょだい な「花 はな 」は花序 かじょ であり、そこに密生 みっせい する個々 ここ の単体 たんたい の花 はな はごく小 ちい さい。そのため、単体 たんたい の花 はな としては R. arnoldii が世界 せかい 最大 さいだい である。両者 りょうしゃ とも腐臭 ふしゅう を放 はな って腐肉 ふにく や獣 しし 糞 くそ で繁殖 はんしょく する昆虫 こんちゅう を集 あつ めて花粉 かふん を媒介 ばいかい させるが、ラフレシアがクロバエ科 か のハエ に依存 いぞん しているのに対 たい し、ショクダイオオコンニャクは糞虫 くそむし やシデムシ 類 るい といった甲虫 かぶとむし によって花粉 かふん が媒介 ばいかい される点 てん が異 こと なる。具体 ぐたい 的 てき には、シデムシ科 か の Diamesus osculans 、ハネカクシ科 か オオハネカクシ属 ぞく のCreophilus flavipennis が、送 おく 粉 こな に大 おお きく寄与 きよ している
[4]
[5]
[6] 。
^ なお、2020年 ねん 1月 がつ 、インドネシア・西 にし スマトラ州 しゅう アガンで、過去 かこ 最大 さいだい のラフレシアとして、直径 ちょっけい 111cmのラフレシア・トゥアンムデ の個体 こたい の花 はな が発見 はっけん されたとAFPにより報道 ほうどう されている[3] 。
^ a b Yuzammi & Hadiah, J.T. (2018). Amorphophallus titanum. The IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T118042834A118043213. doi :10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T118042834A118043213.en . Downloaded on 15 June 2021.
^ “悪臭 あくしゅう 放 はな つ「死体 したい 花 はな 」が開花 かいか 米 べい シカゴ植物 しょくぶつ 園 えん ”. CNN (2015年 ねん 10月 がつ 11日 にち ). 2019年 ねん 5月 がつ 27日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 「巨 きょ 大花 おおはな ラフレシア、過去 かこ 最大 さいだい の個体 こたい 発見 はっけん インドネシア 」『AFP BB News』、2020年 ねん 1月 がつ 4日 にち 。2024年 ねん 2月 がつ 18日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Kite, G. C., Hetterscheid, W. L., Lewis, M. J., Boyce, P. C., Ollerton, J., Cocklin, E., Diaz, A., & Simmonds, M. S. J. (1998). Inflorescence odours and pollinators of Arum and Amorphophallus (Araceae). Reproductive biology , 295-315.
^ van der Pijl, L. (1937). Biological and physiological observations on the inflorescence of Amorphophallus . Recueil Trav. Bot. Neerl . 34: 157-167
^ Clarke, D. J. (2011). Testing the phylogenetic utility of morphological character systems, with a revision of Creophilus Leach (Coleoptera: Staphylinidae). Zoological Journal of the Linnean Society , 163(3), 723-812.