2008ねんJ1最終さいしゅうぶし

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2008ねんJ1最終さいしゅうぶし(2008ねんJ1さいしゅうせつ)は、2008ねん12月6にちおこなわれた日本にっぽんプロサッカーリーグ(Jリーグ)ディビジョン1(J1)だい34せつのことをす。 ほんこうではそのなかでJ2降格こうかく可能かのうせいがあった大宮おおみやアルディージャ以下いか大宮おおみや」)、アルビレックス新潟にいがた以下いか新潟にいがた」)、ジュビロ磐田じゅびろいわた以下いか磐田いわた」)、東京とうきょうヴェルディ以下いか東京とうきょうV」)、ジェフユナイテッド千葉ちば以下いか千葉ちば」)の試合しあいについておもしるす。

最終さいしゅうぶしまでの経緯けいい[編集へんしゅう]

だい32せつまで[編集へんしゅう]

Jリーグ開幕かいまく15周年しゅうねんむかえたこのシーズンは、のこり3せつだい31せつ終了しゅうりょう)の時点じてんで、首位しゅい鹿島かしまアントラーズ鹿島かしま)から点差てんさ3のなか浦和うらわレッズ浦和うらわ)・名古屋なごやグランパス名古屋なごや)・大分おおいたトリニータ大分おおいた)・川崎かわさきフロンターレ川崎かわさき)・FC東京とうきょうの6チームがひしめき、一方いっぽう下位かいも10かしわレイソルかしわ)から京都きょうとサンガF.C.京都きょうと)・横浜よこはまF・マリノス横浜よこはまFM)・大宮おおみや新潟にいがた磐田いわた東京とうきょうV・千葉ちばまでの8チームが点差てんさ7のなか残留ざんりゅうあらそうというだい混戦こんせんとなった[1]。その一方いっぽうで、6ねんぶりとなるJ1のシーズンをむかえたコンサドーレ札幌さっぽろ札幌さっぽろ)は、FWダヴィがリーグ2となる16得点とくてんげるも前年度ぜんねんど堅守けんしゅほこった守備しゅび崩壊ほうかいし、リーグワーストの70失点しってんきっした。だい16せつ最後さいごまったてず、10月19にちだい29せつのホームでのかしわせん札幌さっぽろ厚別あしべつ公園こうえん競技きょうぎじょう)にやぶれ、前年ぜんねん横浜よこはまFCならんで最速さいそくタイの5試合しあいのこしてのJ2自動じどう降格こうかくけんとなる17以下いか確定かくていする[2]

11月23にちおこなわれただい32せつ下位かい同士どうし直接ちょくせつ対決たいけつおおまれた。12京都きょうと名古屋なごやに、17千葉ちばは11横浜よこはまFMにホームでそれぞれやぶれ、13新潟にいがたと14大宮おおみや、15磐田いわたと10かしわ、16東京とうきょうVと18札幌さっぽろがそれぞれけた[3]。これによりかしわのJ1残留ざんりゅう確定かくてい残留ざんりゅうあらそいは11以下いかにしぼられた。

だい32せつ終了しゅうりょう時点じてんでの順位じゅんいひょう下位かい[4]
順位じゅんい クラブ 試合しあい かちてん 勝利しょうり 引分ひきわけ 敗戦はいせん 得点とくてん 失点しってん 得失点とくしってん 備考びこう
10 かしわレイソル 32 43 12 7 13 46 43 +3 J1残留ざんりゅう確定かくてい
11 横浜よこはまF・マリノス 32 42 11 9 12 35 31 +4
12 京都きょうとサンガF.C. 32 40 11 7 14 35 42 -7
13 大宮おおみやアルディージャ 32 39 11 6 15 34 44 -10
14 アルビレックス新潟にいがた 32 39 10 9 13 29 43 -14
15 ジュビロ磐田じゅびろいわた 32 37 10 7 15 40 46 -6
16 東京とうきょうヴェルディ 32 37 10 7 15 38 46 -8 せん圏内けんない
17 ジェフユナイテッド千葉ちば 32 35 9 8 15 30 48 -18 自動じどう降格こうかく圏内けんない
18 コンサドーレ札幌さっぽろ 32 18 4 6 22 35 66 -31 自動じどう降格こうかく圏内けんない(J2降格こうかく確定かくてい

※17・18自動じどう降格こうかく、16はJ2の3せん

だい33せつ[編集へんしゅう]

むかえた11月29にちだい32せつ残留ざんりゅうあらそ大宮おおみや横浜よこはまFMに連敗れんぱいし、てなければ16以下いかせんまたは自動じどう降格こうかく)が確定かくていしてしまう可能かのうせいのあった17せんよう[5]だったが、アウェーでの清水しみずエスパルス清水しみずせんでFWまき誠一郎せいいちろうのゴールでいちいつくも、GK岡本おかもと昌弘まさひろのはじいたボールをMF下村しもむら東美とうびがクリアミスし痛恨つうこんオウンゴールしをゆるし、後半こうはんはんげきおよばず、ぎゃく千葉ちば守備しゅびようであるエディ・ボスナー終了しゅうりょう間際まぎわの2まいのイエローカードで退場たいじょうとなり、最終さいしゅうぶしのFC東京とうきょうせん出場しゅつじょう停止ていしとなるなど、千葉ちばにとってはやめすぎる敗戦はいせんとなった。これにより、京都きょうと大宮おおみや新潟にいがた自動じどう降格こうかく可能かのうせい消滅しょうめつした。


2008ねん11月29にち
13:03
清水しみずエスパルス 3 - 2 ジェフユナイテッド千葉ちば
へいはたらけ昭弘あきひろ 26分にゴール 26ふん
38分にゴール 38ふん (o.g.)
岡崎おかざきまきつかさ 76分にゴール 76ふん
公式こうしき記録きろく まき誠一郎せいいちろう 32分にゴール 32ふん85ふん
日本平にほんだいらスタジアム
観客かんきゃくすう: 20,079にん
主審しゅしん: 吉田よしだ寿光としみつ

一足ひとあしさき千葉ちばやぶれたことで、千葉ちば運命うんめいは14キックオフの15磐田いわたと16東京とうきょうVの試合しあい結果けっかゆだねられることとなった。しかし、首位しゅい鹿島かしまとアウェーで対戦たいせんした磐田いわた終了しゅうりょう間際まぎわ鹿島かしまDFいわせい大樹だいきのゴールでてんうしない、せん可能かのうせいのあった横浜よこはまFMとアウェーで対戦たいせんした東京とうきょうVも司令塔しれいとうのMFディエゴ出場しゅつじょう停止ていしなか後半こうはんの2失点しってん敗戦はいせん千葉ちば土壇場どたんばみとどまるととも横浜よこはまFMの残留ざんりゅう確定かくていした。


2008ねん11月29にち
14:04
鹿島かしまアントラーズ 1 - 0 ジュビロ磐田じゅびろいわた
いわせい大樹だいき 89分にゴール 89ふん 公式こうしき記録きろく
県立けんりつカシマサッカースタジアム
観客かんきゃくすう: 29,820にん
主審しゅしん: 西村にしむら雄一ゆういち

2008ねん11月29にち
14:04
横浜よこはまF・マリノス 2 - 0 東京とうきょうヴェルディ
松田まつだ直樹なおき 58分にゴール 58ふん
長谷川はせがわアーリアジャスール 89分にゴール 89ふん
公式こうしき記録きろく
日産にっさんスタジアム
観客かんきゃくすう: 31,474にん
主審しゅしん: 村上むらかみ伸次しんじ

その下位かいチームの対戦たいせんでは、14新潟にいがたはFC東京とうきょうやぶれて残留ざんりゅうあらそいから完全かんぜんすことが出来できず、13大宮おおみやと12京都きょうと直接ちょくせつ対決たいけつけてともてん1を上積うわづみし、京都きょうとがJ1残留ざんりゅう確定かくていさせた。


2008ねん11月29にち
16:04
FC東京とうきょう 1 - 0 アルビレックス新潟にいがた
赤嶺あかみねしんわれ 83分にゴール 83ふん 公式こうしき記録きろく
あじもとスタジアム
観客かんきゃくすう: 35,172にん
主審しゅしん: 扇谷おうぎや健司けんじ

2008ねん11月29にち
16:03
大宮おおみやアルディージャ 1 - 1 京都きょうとサンガF.C.
ラフリッチ 12分にゴール 12ふん 公式こうしき記録きろく はやしたけみつる 58分にゴール 58ふん
NACK5スタジアム大宮おおみや
観客かんきゃくすう: 11,231にん
主審しゅしん: 山西さんせい博文ひろぶみ

これにより、だい33せつ終了しゅうりょう時点じてんでの順位じゅんい以下いかとおりとなった。

だい33せつ終了しゅうりょう時点じてんでの順位じゅんいひょう下位かい[6]
順位じゅんい クラブ 試合しあい かちてん 勝利しょうり 引分ひきわけ 敗戦はいせん 得点とくてん 失点しってん 得失点とくしってん 備考びこう
11 横浜よこはまF・マリノス 33 45 12 9 12 37 31 +6 J1残留ざんりゅう確定かくてい
12 京都きょうとサンガF.C. 33 41 11 8 14 36 43 -7 J1残留ざんりゅう確定かくてい
13 大宮おおみやアルディージャ 33 40 11 7 15 35 45 -10
14 アルビレックス新潟にいがた 33 39 10 9 14 29 44 -15
15 ジュビロ磐田じゅびろいわた 33 37 10 7 16 40 47 -7
16 東京とうきょうヴェルディ 33 37 10 7 16 38 48 -10 せん圏内けんない
17 ジェフユナイテッド千葉ちば 33 35 9 8 16 32 51 -19 自動じどう降格こうかく圏内けんない
18 コンサドーレ札幌さっぽろ 33 18 4 6 23 36 69 -33 自動じどう降格こうかく圏内けんない(J2降格こうかく確定かくてい

この結果けっかせんまわ可能かのうせい大宮おおみや新潟にいがた磐田いわた東京とうきょうV・千葉ちばの5チームに、さらに自動じどう降格こうかく可能かのうせい磐田いわた東京とうきょうV・千葉ちばの3チームにしぼられた。

自動じどう降格こうかく可能かのうせいつ3チームは、開幕かいまく11試合しあい勝利しょうりなし(9はい2ふん)、てん2の最下位さいかい低迷ていめいし、2008ねんシーズンに就任しゅうにんしたばかりのヨジップ・クゼ解任かいにんしてアレックス・ミラーむかえて一時いちじは14まで順位じゅんいげるも、29せつ以降いこうちなしで17ふたた低迷ていめいする千葉ちば、シーズン序盤じょばん中位ちゅういあらそいをするも、昇格しょうかく原動力げんどうりょく一人ひとりであったFWフッキ移籍いせきあなめられず次第しだい順位じゅんいげていった東京とうきょうV、攻撃こうげきじん怪我人けがにん続出ぞくしゅつし、内山うちやまあつし監督かんとく解任かいにんしてハンス・オフトもどすも下位かい低迷ていめいする磐田いわたと、それぞれになやみをかかえたまま最終さいしゅうぶしへもつれむこととなった。

最終さいしゅうぶし[編集へんしゅう]

概要がいよう[編集へんしゅう]

5チームの試合しあい下記かきの4試合しあいである。(太字ふとじ降格こうかくせん可能かのうせいがあるチーム)

このうち13大宮おおみやと14新潟にいがたには自動じどう降格こうかく可能かのうせいがなく、大宮おおみや以上いじょう新潟にいがた勝利しょうり自力じりきでの残留ざんりゅう決定けってい、それ以外いがいのケースも磐田いわた東京とうきょうVが同時どうじ勝利しょうりしないかぎ残留ざんりゅう確定かくていとなる[7]

のこる3チームは得失点とくしってん関係かんけい千葉ちば東京とうきょうV・磐田いわたてんならんでも得失点とくしってん逆転ぎゃくてんすることはほぼ不可能ふかのうであった[ちゅう 1]ため、かくチームの残留ざんりゅう確定かくてい条件じょうけん実質じっしつてき以下いかのようになった[7]

  • 磐田いわた - 勝利しょうり無条件むじょうけん残留ざんりゅう[ちゅう 2]けの場合ばあい東京とうきょうVの以下いか残留ざんりゅうやぶれても東京とうきょうVの敗戦はいせんかつ得失点とくしってん上回うわまわり・千葉ちば以下いか残留ざんりゅう
  • 東京とうきょうV - 勝利しょうり無条件むじょうけん残留ざんりゅう[ちゅう 3]けの場合ばあい磐田いわた敗戦はいせん残留ざんりゅうやぶれても磐田いわた敗戦はいせんかつ得失点とくしってん上回うわまわり・千葉ちば以下いか残留ざんりゅう
  • 千葉ちば - 勝利しょうりしたうえ磐田いわた東京とうきょうVがともやぶれた場合ばあいのみ残留ざんりゅう以下いかチームの動向どうこう関係かんけいなく自動じどう降格こうかく決定けってい

このように、千葉ちば以外いがいの4チームはてば残留ざんりゅう決定けっていだったのにたいし、千葉ちば勝利しょうり残留ざんりゅうへの最低さいてい条件じょうけんでさらに2試合しあい結果けっかたねばならず、絶体絶命ぜったいぜつめい状態じょうたいまれていた。

最終さいしゅうぶし結果けっかによるてん可能かのうせい
かち=○ ふん=△ まけ=●)
順位じゅんい クラブ てん 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43
13 大宮おおみやアルディージャ 40 -10
14 アルビレックス新潟にいがた 39 -15
15 ジュビロ磐田じゅびろいわた 37 -7
16 東京とうきょうヴェルディ 37 -10
17 ジェフユナイテッド千葉ちば 35 -19

前半ぜんはん[編集へんしゅう]

まず試合しあいうごいたのはビッグスワン。10ふんマルシオ・リシャルデス突破とっぱから本間ほんまいさおめて先制せんせい一方いっぽうあじもとスタジアムでは優勝ゆうしょう可能かのうせいのこっていた川崎かわさき序盤じょばんから猛攻もうこうをしかけるものの、ジュニーニョすう決定けっていめきれず、さらに26ふんには東京とうきょうV福西ふくにし崇史たかふみ退場たいじょうによってたPKもはずしてしまう。結局けっきょく前半ぜんはん試合しあいうごかなかったが、川崎かわさきにとっては優勝ゆうしょうけてなんとも重苦おもくるしい雰囲気ふんいきで、東京とうきょうVにとっては10にん降格こうかく阻止そしのためにそれぞれくるしいたたかいをつづけていた。

フクアリでは、来年度らいねんどAFCアジアチャンピオンズリーグ出場しゅつじょう圏内けんないの3ねらうFC東京とうきょうが39ふん、コーナーキックをカボレがヘディングでわせ先制せんせい勝利しょうり絶対ぜったい条件じょうけんせんようであったが先制せんせいされ、こちらもくるしいたたかいをつづけていた。

ビッグスワンでは、31ふん松下まつしたみのるひろしのクロスがそのまままり新潟にいがたが2てんげるが、1ふんにはG大阪おおさか寺田てらだしんいちのゴールで1てんかえし、2-1で前半ぜんはんかえした。ヤマハスタジアムではジウシーニョはしりまくり、幾度いくど好機こうき演出えんしゅつ磐田いわた気味ぎみ試合しあいすすめるも、スコアレスで前半ぜんはんかえした。

  • 前半ぜんはん終了しゅうりょう途中とちゅう経過けいか
    • 千葉ちば 0 - 1 FC東京とうきょう
    • 東京とうきょうV 0 - 0 川崎かわさき
    • 磐田いわた 0 - 0 大宮おおみや
    • 新潟にいがた 2 - 1 G大阪おおさか

前半ぜんはん終了しゅうりょう時点じてんの5クラブの暫定ざんてい順位じゅんい

昇降しょうこう 暫定ざんてい順位じゅんい クラブ 試合しあい かちてん 勝利しょうり 引分ひきわけ 敗戦はいせん 得点とくてん 失点しってん 得失点とくしってん
↑1 13 アルビレックス新潟にいがた 34 42 11 9 14 31 45 -14
↓1 14 大宮おおみやアルディージャ 34 41 11 8 15 35 45 -10
- 15 ジュビロ磐田じゅびろいわた 34 38 10 8 16 40 47 -7
- 16 東京とうきょうヴェルディ 34 38 10 8 16 38 48 -10
- 17 ジェフユナイテッド千葉ちば 34 35 9 8 17 32 52 -20

後半こうはん[編集へんしゅう]

これ以上いじょう失点しってんゆるされないせんようだったが、後半こうはん開始かいし早々そうそう昨年さくねんまで在籍ざいせきしていた羽生はぶただしつよしのシュートがポストをたたく。まれる試合しあいはこびのなか命拾いのちびろいしたのもつか、53ふん長友ながともたすくにカウンターからミドルシュートをめられて0-2。さらにリードをひろげられた。これをてミラー監督かんとくは56ふんミシェウえて新居しんきょたつもと、63ふんには5連勝れんしょう原動力げんどうりょくだった深井ふかい正樹まさきえて谷澤たにさわ達也たつや投入とうにゅうする。

そのころ新潟にいがたでは、61ふんルーカスがゴールをめてG大阪おおさか同点どうてんいつく。そしてあじもとスタジアムでは、64ふんにジュニーニョのかえしをレナチーニョみ、つい川崎かわさき先制せんせいてんげた。

  • 後半こうはん20ふん時点じてん途中とちゅう経過けいか
    • 千葉ちば 0 - 2 FC東京とうきょう
    • 東京とうきょうV 0 - 1 川崎かわさき
    • 磐田いわた 0 - 0 大宮おおみや
    • 新潟にいがた 2 - 2 G大阪おおさか

後半こうはん20ふん時点じてんの5クラブの暫定ざんてい順位じゅんい

昇降しょうこう 暫定ざんてい順位じゅんい クラブ 試合しあい かちてん 勝利しょうり 引分ひきわけ 敗戦はいせん 得点とくてん 失点しってん 得失点とくしってん
↑1 13 大宮おおみやアルディージャ 34 41 11 8 15 35 45 -10
↓1 14 アルビレックス新潟にいがた 34 40 10 10 14 31 46 -15
- 15 ジュビロ磐田じゅびろいわた 34 38 10 8 16 40 47 -7
- 16 東京とうきょうヴェルディ 34 37 10 7 17 38 49 -11
- 17 ジェフユナイテッド千葉ちば 34 35 9 8 17 32 53 -21

のこり25ふん最低さいてい3てんらないといけない状況じょうきょうまれた千葉ちばだったが、ここから劇的げきてき展開てんかいむかえる。74ふん谷澤たにさわのロングフィードを左足ひだりあしアウトがわ絶妙ぜつみょうなトラップをせた新居しんきょがそのままシュート、FC東京とうきょうのキーパー・塩田しおだ仁史ひとしかれながらもボールはネットにまれた。1てんせまった千葉ちば反撃はんげき開始かいしする。さらに77ふんには青木あおき良太りょうたのセンタリングをまき誠一郎せいいちろうむねとし、谷澤たにさわがボレーでゴールみぎすみたた同点どうてん。そして80ふんレイナウド今野こんの泰幸やすゆきたおされPKを獲得かくとくいのりをささげる千葉ちばサポーターが続出ぞくしゅつするなか、レイナウドがみずからPKをめ、つい千葉ちば7分間ふんかんで3てんれて逆転ぎゃくてん成功せいこうした。

一方いっぽう、スコアレスがつづいていたヤマハスタジアムでも試合しあいうごく。75ふん小林こばやし大悟たいごラフリッチかえしをヘディングでたたみ、大宮おおみや先制せんせい大宮おおみや残留ざんりゅうけておおきく前進ぜんしん磐田いわたがけっぷちにたされる。

  • 後半こうはん35ふん時点じてん途中とちゅう経過けいか
    • 千葉ちば 3 - 2 FC東京とうきょう
    • 東京とうきょうV 0 - 1 川崎かわさき
    • 磐田いわた 0 - 1 大宮おおみや
    • 新潟にいがた 2 - 2 G大阪おおさか

後半こうはん35ふん時点じてんの5クラブの暫定ざんてい順位じゅんい

昇降しょうこう 暫定ざんてい順位じゅんい クラブ 試合しあい かちてん 勝利しょうり 引分ひきわけ 敗戦はいせん 得点とくてん 失点しってん 得失点とくしってん
- 13 大宮おおみやアルディージャ 34 43 12 7 15 36 45 -9
- 14 アルビレックス新潟にいがた 34 40 10 10 14 31 46 -15
↑2 15 ジェフユナイテッド千葉ちば 34 38 10 8 16 35 53 -18
↓1 16 ジュビロ磐田じゅびろいわた 34 37 10 7 17 40 48 -8
↓1 17 東京とうきょうヴェルディ 34 37 10 7 17 38 49 -11

さらに千葉ちばは85ふん新居しんきょのパスにした谷澤たにさわがキーパーとの1たい1を確実かくじつめてダメ押だめおし。FWのまき最終さいしゅうラインにがりFC東京とうきょうのクロスをがえつづけ、あとは残留ざんりゅうしんじてホイッスルをくのみとなった。

千葉ちば逆転ぎゃくてんしたため、残留ざんりゅうのためにはけはゆるされなくなった東京とうきょうVも78ふん河野こうのひろたか、83ふんには船越ふなこしゆうぞうめのカードをり、柱谷はしらたに哲二てつじ監督かんとく「このままではちる」右手みぎて親指おやゆびしたけるジェスチャー状況じょうきょう選手せんしゅつたえ、選手せんしゅ必死ひっし攻撃こうげき仕掛しかけるも川崎かわさきまもりをなかなかくずせずにいた。ぎゃくにロスタイム、中村なかむらけんつよしにミドルシュートをゴール左隅ひだりすみたたまれ万事休ばんじきゅうす。新潟にいがたはロスタイムに内田うちだじゅんがこぼれだまめ、3-2で勝利しょうり大宮おおみやもそのまま勝利しょうりし、それぞれ自力じりきでの残留ざんりゅうめた。そのころ残留ざんりゅう最低さいてい条件じょうけんである勝利しょうりにした千葉ちばは、磐田いわた東京とうきょうVの結果けっかっていた。

  • 最終さいしゅう結果けっか
    • 千葉ちば 4 - 2 FC東京とうきょう
    • 東京とうきょうV 0 - 2 川崎かわさき
    • 磐田いわた 0 - 1 大宮おおみや
    • 新潟にいがた 3 - 2 G大阪おおさか

千葉ちば前身ぜんしん古河電気工業ふるかわでんきこうぎょうサッカー時代じだいからの下部かぶリーグに降格こうかくしたことのいという伝統でんとうまもったが、残留ざんりゅう序盤じょばんせん状況じょうきょうかんがえると奇跡きせきえるもので、この劣勢れっせいからのだい逆転ぎゃくてんもドラマせいたかめる要素ようそとなった。一方いっぽう、かつての名門めいもん東京とうきょうVは昇格しょうかくわずか1ねんでJ2に降格こうかく。さらに親会社おやがいしゃ日本にほんテレビ減収げんしゅうから服部はっとりねんひろし福西ふくにし崇史たかふみ土肥どい洋一よういち主力しゅりょくとして活躍かつやくしたベテランがこのシーズンをもって解雇かいこされた(後日ごじつ服部はっとり土肥どい大幅おおはば年俸ねんぽうダウンをれ、東京とうきょうVとのさい契約けいやく発表はっぴょうされた)。また、磐田いわた自動じどう降格こうかくまぬかれたもののベガルタ仙台せんだい仙台せんだい)とせんたたかうこととなった。同日どうじつ札幌さっぽろではかつて磐田いわた覇権はけんあらそった鹿島かしまが2ねん連続れんぞく6度目どめ優勝ゆうしょうたした。

最終さいしゅう順位じゅんい[編集へんしゅう]

昇降しょうこう 順位じゅんい クラブ 試合しあい かちてん 勝利しょうり 引分ひきわけ 敗戦はいせん 得点とくてん 失点しってん 得失点とくしってん
↑1 12 大宮おおみやアルディージャ 34 43 12 7 15 36 45 -9
↑1 13 アルビレックス新潟にいがた 34 42 11 9 14 32 46 -14
↓2 14 京都きょうとサンガF.C. 34 41 11 8 15 37 46 -9
↑2 15 ジェフユナイテッド千葉ちば 34 38 10 8 16 36 53 -17
↓1 16 ジュビロ磐田じゅびろいわた 34 37 10 7 17 40 48 -8
↓1 17 東京とうきょうヴェルディ 34 37 10 7 17 38 50 -12
18 コンサドーレ札幌さっぽろ 34 18 4 6 24 36 70 -34

(17・18自動じどう降格こうかく、16はJ2の3せん

試合しあいデータ[編集へんしゅう]

2008ねん12月6にち
14:34
ジェフユナイテッド千葉ちば 4 - 2 FC東京とうきょう
新居しんきょたつもと 74分にゴール 74ふん
谷澤たにさわ達也たつや 77 分にゴール 77 ふん 85ふん
レイナウド 80分にゴール 80ふん
公式こうしき記録きろく カボレ 39分にゴール 39ふん
長友ながともたすく 53分にゴール 53ふん
フクダ電子ふくだでんしアリーナ
観客かんきゃくすう: 17,152にん
主審しゅしん: 松村まつむら和彦かずひこ
ジェフユナイテッド千葉ちば
GK 17 櫛野くしのあきら
DF 02 坂本さかもとすすむたか
DF 14 池田いけだ昇平しょうへい
DF 45 早川はやかわ知伸とものぶ
DF 31 青木あおき良太りょうた
MF 44 ミシェウ 56分に交代退場 56ふん
MF 41 戸田とだ和幸かずゆき
MF 07 工藤くどう浩平こうへい 86分に交代退場 86ふん
MF 36 深井ふかい正樹まさき 63分に交代退場 63ふん
FW 10 レイナウド 81分に警告 81ふん
FW 18 まき誠一郎せいいちろう 82分に警告 82ふん
サブメンバー
GK 30 岡本おかもと昌弘まさひろ
MF 03 斎藤さいとう大輔だいすけ
MF 06 下村しもむら東美とうび 86分に交代出場 86ふん
MF 15 中島なかじま浩司こうじ
MF 16 谷澤たにさわ達也たつや 63分に交代出場 63ふん
MF 43 根本ねもと裕一ひろいち
FW 11 新居しんきょたつもと 56分に交代出場 56ふん 88分に警告 88ふん
監督かんとく
アレックス・ミラー
FC東京とうきょう
GK 01 塩田しおだ仁史ひとし
DF 25 徳永とくながゆうたいら
DF 03 佐原さはら秀樹ひでき
DF 02 茂庭もにわ照幸てるゆき
DF 05 長友ながともたすく
MF 07 浅利あさりさとる 86分に交代退場 86ふん
MF 06 今野こんの泰幸やすゆき 80分に警告 80ふん
MF 22 羽生はぶただしつよし 63分に交代退場 63ふん
MF 40 鈴木すずき達也たつや 81分に交代退場 81ふん
FW 09 カボレ
FW 24 赤嶺あかみねしんわれ
サブメンバー
GK 31 おぎあきらふとし
DF 08 藤山ふじやまりゅうひとし
MF 17 金沢かなざわきよし
MF 20 川口かわぐち信男のぶお
MF 30 大竹おおたけ洋平ようへい 63分に交代出場 63ふん
FW 13 ひら山相さんそうふとし 86分に交代出場 86ふん
FW 32 近藤こんどう祐介ゆうすけ 81分に交代出場 81ふん 87分に警告 87ふん
監督かんとく
しろぶくひろし

2008ねん12月6にち
14:33
東京とうきょうヴェルディ 0 - 2 川崎かわさきフロンターレ
公式こうしき記録きろく レナチーニョ 64分にゴール 64ふん
中村なかむらけんつよし 89分にゴール 89ふん
あじもとスタジアム
観客かんきゃくすう: 24,620にん
主審しゅしん: 岡田おかだ正義まさよし
東京とうきょうヴェルディ
GK 01 土肥どい洋一よういち
DF 14 富澤とみざわ清太郎せいたろう
DF 17 土屋つちや征夫いくお 33分に警告 33ふん
DF 05 那須なすだいあきら
DF 04 和田わだ拓三たくぞう
MF 06 菅原すがわらさとし
MF 23 福西ふくにし崇史たかふみ Red card 26ふん
MF 08 柴崎しばざきあきらまこと 83分に交代退場 83ふん 14分に警告 14ふん
FW 25 平本ひらもと一樹かずき 78分に警告 78ふん
FW 36 大黒おおくろすすむこころざし 78分に交代退場 78ふん
FW 16 飯尾いいお一慶いっけい 58分に交代退場 58ふん 26分に警告 26ふん
サブメンバー
GK 21 高木たかぎ義成よしなり
DF 02 福田ふくだ健介けんすけ
DF 03 はぎむらしげるのり
MF 11 大野おおの敏隆としたか
MF 20 廣山ひろやまのぞむ 58分に交代出場 58ふん
MF 33 河野こうのひろたか 78分に交代出場 78ふん
FW 19 船越ふなこしゆうぞう 83分に交代出場 83ふん
監督かんとく
柱谷はしらたに哲二てつじ
川崎かわさきフロンターレ
GK 01 川島かわしまひさし
DF 19 もりいさむかい
DF 04 井川いかわ祐輔ゆうすけ
DF 13 寺田てらだ周平しゅうへい
DF 02 伊藤いとう宏樹ひろき
MF 17 菊地きくちひかりしょう 45分に交代退場 45ふん
MF 14 中村なかむらけんつよし
MF 29 谷口たにぐち博之ひろゆき
FW 34 レナチーニョ
FW 16 ていだい 82分に交代退場 82ふん
FW 10 ジュニーニョ 82分に交代退場 82ふん
サブメンバー
GK 22 植草うえくさ裕樹ゆうき
MF 26 村上むらかみ和弘かずひろ
MF 06 田坂たさか祐介ゆうすけ 82分に交代出場 82ふん
MF 24 大橋おおはし正博まさひろ 45分に交代出場 45ふん
FW 23 久木野くぎのさとし
FW 07 黒津くろづかち
FW 09 我那覇がなは和樹かずき 82分に交代出場 82ふん
監督かんとく
高畠たかはたつとむ

2008ねん12月6にち
14:34
ジュビロ磐田じゅびろいわた 0 - 1 大宮おおみやアルディージャ
公式こうしき記録きろく 小林こばやし大悟たいご 75分にゴール 75ふん
ヤマハスタジアム(磐田いわた
観客かんきゃくすう: 16,593にん
主審しゅしん: 吉田よしだ寿光としみつ
ジュビロ磐田じゅびろいわた
GK 01 川口かわぐちのうかつ
DF 15 加賀かが健一けんいち 67分に交代退場 67ふん
DF 02 鈴木すずき秀人ひでと
DF 19 岡田おかだたかし
MF 25 駒野こまの友一ともかず
MF 38 ロドリゴ
MF 17 犬塚いぬづかとも
MF 23 山本やまもと康裕やすひろ 81分に交代退場 81ふん
MF 24 松浦まつうらたくわたる
FW 18 前田まえだりょういち
FW 08 ジウシーニョ
サブメンバー
GK 21 松井まついけんわたる
DF 04 大井おおい健太郎けんたろう 67分に交代出場 67ふん
MF 14 村井むらい慎二しんじ 81分に交代出場 81ふん
MF 16 名波なばひろし
MF 11 西紀にしきひろし
FW 32 萬代ばんだい宏樹ひろき
FW 09 中山なかやま雅史まさし
監督かんとく
ハンス・オフト
大宮おおみやアルディージャ
GK 21 江角えすみ浩司こうじ
DF 02 塚本つかもと泰史やすし
DF 06 片岡かたおか洋介ようすけ
DF 05 冨田とみた大介だいすけ
DF 04 波戸はと康広やすひろ
MF 08 小林こばやし大悟たいご
MF 32 小林こばやしけいぎょう
MF 07 佐伯さえき直哉なおや 77分に交代退場 77ふん
MF 25 内田うちだ智也ともや 69分に交代退場 69ふん
FW 11 藤本ふじもと主税ちから 86分に交代退場 86ふん
FW 16 ラフリッチ
サブメンバー
GK 01 荒谷あらや弘樹ひろき
DF 22 田中たなか輝和てるかず
MF 15 斉藤さいとう雅人まさと 77分に交代出場 77ふん
MF 34 青木あおきたく
MF 28 土岐田ときたこうたいら 69分に交代出場 69ふん 88分に警告 88ふん
FW 09 吉原よしはらひろしふとし 86分に交代出場 86ふん
FW 14 森田もりた浩史こうじ
監督かんとく
樋口ひぐちやすしよう

2008ねん12月6にち
14:34
アルビレックス新潟にいがた 3 - 2 ガンバ大阪がんばおおさか
本間ほんまいさお 10分にゴール 10ふん
松下まつしたみのるひろし 31分にゴール 31ふん
内田うちだじゅん 89分にゴール 89ふん
公式こうしき記録きろく 寺田てらだしんいち 32分にゴール 32ふん
ルーカス 61分にゴール 61ふん
アルビレックス新潟にいがた
GK 01 北野きたの貴之たかゆき
DF 17 内田うちだじゅん
DF 05 千代ちよ反田そりたたかし 77分に交代退場 77ふん
DF 06 永田ながたたかし
DF 28 松尾まつお直人なおと
MF 10 マルシオ・リシャルデス
MF 15 本間ほんまいさお
MF 16 寺川てらがわのうじん 15分に警告 15ふん
MF 07 松下まつしたみのるひろし
FW 09 アレッサンドロ
FW 11 矢野やの貴章たかあき
サブメンバー
GK 21 野澤のざわ洋輔ようすけ
DF 19 海本かいもと慶治けいじ 77分に交代出場 77ふん
DF 02 中野なかの洋司ようじ
MF 13 木暮こぐれいく
MF 23 田中たなかゆめ
FW 20 河原かわはら和寿かずとし
FW 18 川又かわまたけん
監督かんとく
鈴木すずきあつし
ガンバ大阪がんばおおさか
GK 22 ふじたに陽介ようすけ
DF 13 安田やすだ理大りだい
DF 2 中澤なかざわさとしふとし 89分に警告 89ふん
DF 5 山口やまぐちさとし 87分に警告 87ふん
DF 19 下平しもだいらたくみ 45分に交代退場 45ふん
MF 27 橋本はしもと英郎ひでお 20分に警告 20ふん
MF 17 明神みょうじん智和ともかず
MF 16 佐々木ささき勇人はやと
MF 7 遠藤えんどうたもつひとし
MF 8 寺田てらだしんいち 83分に交代退場 83ふん
FW 9 ルーカス
サブメンバー
GK 1 松代まつだい直樹なおき
DF 6 福元ふくもと洋平ようへい
MF 20 倉田くらたあき
MF 23 武井たけい
FW 11 播戸竜二りゅうじ 45分に交代出場 45ふん 80分に警告 80ふん
FW 14 平井ひらいすすむせい 83分に交代出場 83ふん
FW 18 ロニー
監督かんとく
西野にしのあきら

エピソードなど[編集へんしゅう]

千葉ちば[編集へんしゅう]

  • ニッポン放送にっぽんほうそうでの札幌さっぽろ - 鹿島かしません札幌さっぽろ鹿島かしまのJ1優勝ゆうしょうかっていた)中継ちゅうけいのゲスト解説かいせつ担当たんとうしていた金子かねこいたるひとし千葉ちばだい逆転ぎゃくてんげきいて「これはもう『フクアリの奇跡きせき』とんでいい」とコメントした。
  • レイナウドが今野こんのたおされてPKをセットするさい千葉ちばのサポーターがいのりをささげたり、隣席りんせきのサポーターとつないだりする場面ばめんがそののスポーツニュースでながされた。
  • 試合しあい社長しゃちょう挨拶あいさつで5がつ就任しゅうにんしたばかりの三木みき社長しゃちょう第一声だいいっせいは「みなさん。ほおっぺたをつねってください」だった[8]
  • 千葉ちば残留ざんりゅうできた要因よういんとして、フロント・サポーターのつよ支援しえんがあった。
    • 毎年まいとしのように主力しゅりょく選手せんしゅ離反りはんまねき、選手せんしゅ・サポーターから反感はんかんっていた淀川よどがわ隆博たかひろ社長しゃちょうが2008ねん4がつ25にちけで退任たいにん
    • キャプテンマークにはサポーターのメッセージを記入きにゅう
    • 来場らいじょう観客かんきゃく最高さいこう動員どういんすう17152にん記録きろくしたホーム最終さいしゅうせんはもとより、終盤しゅうばんでのホーム開催かいさいチケットがまい試合しあいれになった。
    • アレックス・ミラーは最終さいしゅうぶしまえのインタビューで「フロントとの関係かんけい良好りょうこうだ。リクエストした選手せんしゅぐに手配てはいしてくれる」とコメント。
    • 最終さいしゅうせんったさい特別とくべつボーナスの支給しきゅう選手せんしゅ約束やくそく
    • 残留ざんりゅう降格こうかく結果けっかかかわらず、2009ねんシーズンの監督かんとくとしてアレックス・ミラーを続投ぞくとうさせる意向いこうまえもって示唆しさ。また、最終さいしゅうせんまえに2009ねんシーズンにけて、チームが選手せんしゅ大幅おおはば解雇かいこ発表はっぴょうするなか千葉ちば補強ほきょうあんのみの発表はっぴょうだった。
    • だい32せつ横浜よこはまFMせんに0-3でやぶれたあと、ホームごと試合しあいのイベント(ワンコインでユニフォームゲッツ)において小学生しょうがくせい子供こどもの「まだなにまっていません。」という言葉ことばにスタンドから拍手はくしゅ喝采かっさいきた。
  • なお、サッカーダイジェストにおいて、まき誠一郎せいいちろうは「本当ほんとうだったらあそこ(清水しみずやぶれただい33せつ)でぼくたちはんでいた(降格こうかく)」とべていた。実際じっさいに、だい33せつもっともキックオフのはやかった清水しみずせんやぶれたことにより、磐田いわた東京とうきょうVがともやぶれなければ自動じどう残留ざんりゅうくなるという状況じょうきょうした試合しあいにはアウェーながらもぜんスタッフがジェフサポーターへの挨拶あいさつていた。
  • この逆転ぎゃくてん残留ざんりゅうにより、古河電工ふるかわでんこう時代じだいからいち降格こうかくがない伝統でんとうまもられた。「ちない」ということにあやかり、受験生じゅけんせいけの合格ごうかく祈願きがんグッズの販売はんばい計画けいかくされた。
    • のち同様どうよう企画きかく大宮おおみやでもおこなわれ、大宮おおみやはおまもりを販売はんばいしている。
  • また、主力しゅりょく選手せんしゅ流出りゅうしゅつにより降格こうかく危機きき直面ちょくめんしたことから、前年ぜんねんまで後手ごてまわっていた体制たいせい補強ほきょうなどについて、前述ぜんじゅつ監督かんとく留任りゅうにん補強ほきょうあんなど積極せっきょくてき姿勢しせいであるむね発表はっぴょうした。
  • FC東京とうきょうとは国立こくりつ競技きょうぎじょうおこなわれた2009ねん対戦たいせんでも、のこり5ぶん時点じてんで1-0の劣勢れっせい逆転ぎゃくてんし「フクアリの再来さいらい」とばれた。
  • 2009ねん大型おおがた補強ほきょう実施じっしされたせんようであったが、同年どうねんの11月8にち川崎かわさきに2-3で敗戦はいせんし、J2に降格こうかくなん奇跡きせきこしてきたせんようであったが、古河電工ふるかわでんこう時代じだいつうじて44年間ねんかんまもつづけていたトップリーグからついに2リーグに降格こうかくすることになり、これを最後さいごにJ1復帰ふっきたせていない。

東京とうきょうV[編集へんしゅう]

  • だい31せつヴィッセル神戸こうべせん敗戦はいせんしたのち会見かいけんで、あまりの不甲斐ふがいなきたたかいぶりにおこった柱谷はしらたに哲二てつじ監督かんとく試合しあいこのままだったら100パーセントちる」と口走くちばしったが、結果けっかてき現実げんじつのものとなった。
  • 最終さいしゅうぶしまえに11選手せんしゅ解雇かいこ発表はっぴょう。さらにメインスポンサーである日本にほんテレビ赤字あかじ決算けっさんおよ撤退てったい発表はっぴょう最終さいしゅうぶし終了しゅうりょう東京とうきょうVサポーターがフロントへの抗議こうぎ意味いみをこめて横断幕おうだんまくかかげ、夜中よなか0ちかくまでスタジアムにのこった。
  • リーグ終盤しゅうばん浦和うらわレッズから若手わかて選手せんしゅ無償むしょうレンタルする計画けいかく現場げんば主導しゅどうすすめていたが、田中たなか強化きょうか部長ぶちょう一存いちぞんされたという[9]
  • 試合しあい、OBでもありフロントりしていたラモス瑠偉スーパーサッカー取材しゅざいで、「残念ざんねんでたまりませんですよ。ゼロからのスタートじゃないと、このチーム、ホントになおらない」とコメントした。
  • 柱谷はしらたに哲二てつじ監督かんとくはこのとしかぎりで退団たいだんし、コーチの高木たかぎ琢也たくや昇格しょうかくした。
  • 東京とうきょうVはこのとし最後さいご経営けいえい危機ききなどもしょうじてJ2にながまることとなり、2023ねん12月2にちおこなわれたJ1昇格しょうかくプレーオフせいし2024ねんシーズンにJ1に復帰ふっきするまで16ねん期間きかんようした。これはJ1在籍ざいせき経験けいけんのあるクラブのさい昇格しょうかくようした年数ねんすうでは最長さいちょうのブランク(2番目ばんめ横浜よこはまFCの13ねん)で、J2での試合しあいすう725試合しあいオリジナル10では最多さいた(2番目ばんめ千葉ちばの578試合しあい)となった[10]

磐田いわた[編集へんしゅう]

  • 最終さいしゅうぶしのヤマハスタジアムでの試合しあいでは途中とちゅう経過けいかながさずに試合しあい集中しゅうちゅう、18ほんのシュートをはなつなど試合しあい支配しはいしたがえなくやぶれた。
  • その磐田いわた仙台せんだいとのせん勝利しょうりし、J1残留ざんりゅうたした。
    • 磐田いわたすくったのは2ねん松浦まつうらたくわたるだった。せんだい2せん前日ぜんじつ松浦まつうら引退いんたいまっている名波なばひろし居残いのこ練習れんしゅう最後さいごまでっていた。だい2せん先制せんせいてんったとき松浦まつうら一目散いちもくさん名波なばもとはしった。
    • 仙台せんだいくらもりまこと監督かんとく中山なかやま雅史まさし同期どうきであった。くらもりは「ゴンに引導いんどうわたす」と意気込いきごんでいたが、失敗しっぱいわっている。
    • 駒野こまの友一ともかずは2ねん連続れんぞくせん(2007ねんまで広島ひろしま在籍ざいせき)に出場しゅつじょうし、「降格こうかく請負人うけおいにん」と揶揄やゆされたが故障こしょうして出場しゅつじょう汚名おめい返上へんじょうした。
  • その仙台せんだいは2009ねんにJ2で優勝ゆうしょう昇格しょうかく。2010ねん開幕かいまくせんではヤマハスタジアムで磐田いわたたたかい、1-0で勝利しょうりせん敗退はいたい雪辱せつじょくたした。
  • 磐田いわたは2013ねんにクラブはつのJ2降格こうかくとなったが、2016ねんにJ1復帰ふっき同年どうねん最終さいしゅうぶしでは、因縁いんねん仙台せんだい勝利しょうりしJ1残留ざんりゅうたした。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注記ちゅうき[編集へんしゅう]

  1. ^ 東京とうきょうVまたは磐田いわたけ、千葉ちば勝利しょうりした場合ばあいのみてんならぶが、得失点とくしってん東京とうきょうVと千葉ちばあいだで9てん磐田いわた千葉ちばあいだで12てんあり、得失点とくしってん逆転ぎゃくてんするには千葉ちば最低さいていでも10てん以上いじょう勝利しょうりする必要ひつようがあった。なお、この試合しあい時点じてんでのJリーグでの最多さいた得点とくてんは1998ねん4がつ15にちのJ・1stステージだい6せつ・C大阪おおさか1-9磐田いわた、2003ねん7がつ26にちのJ1だい14せつ神戸こうべ0-8大分おおいたのそれぞれ8てんで、その2019ねん11月24にちJ2だい42せつかしわ13-1京都きょうとで12てんという記録きろくまれているが、Jリーグ公式こうしきせんで10てん以上いじょういた試合しあいはこの1試合しあいのみである。
  2. ^ 得失点とくしってん関係かんけいで、この対戦たいせん相手あいてである大宮おおみや上回うわまわるため。
  3. ^ 磐田いわた以下いか場合ばあいてん磐田いわた上回うわまわり、磐田いわた勝利しょうり場合ばあい大宮おおみやてんならび、得失点とくしってん大宮おおみや上回うわまわるため。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 【J1優勝ゆうしょう&ACLへのみちのこり3せつ直接ちょくせつ対決たいけつ行方ゆくえ - J's GOAL 2008ねん11月18にち
  2. ^ 【J1:だい29せつ 札幌さっぽろ vs かしわ】レポート:てきかしわ快勝かいしょう! やぶれた札幌さっぽろ今季こんきの17以下いか確定かくていし、J2降格こうかく決定けっていした - J's GOAL 2008ねん10がつ19にち
  3. ^ 2008Jリーグ ディビジョン1 だい32せつ 試合しあい結果けっか一覧いちらん - Jリーグ公式こうしきサイトない
  4. ^ 2008Jリーグ ディビジョン1【だい32せつ順位じゅんいひょう
  5. ^ 【J1優勝ゆうしょう&ACLへのみちのこり2せつ鹿島かしまるか? それとも…。残留ざんりゅうあらそいでは千葉ちば信号しんごう - J's GOAL 2008ねん11月25にち
  6. ^ 2008Jリーグ ディビジョン1【だい33せつ順位じゅんいひょう
  7. ^ a b 【J1優勝ゆうしょう&ACLへのみち】ラスト1。初冬しょとう日本にっぽん列島れっとう歓喜かんきれるのは? なみだれるのは? - J's GOAL 2008ねん12月4にち
  8. ^ (日本語にほんご) だい34せつ 三木みき社長しゃちょう挨拶あいさつ, https://www.youtube.com/watch?v=fEbr1PqfiJU 2022ねん6がつ14にち閲覧えつらん 
  9. ^ 週刊しゅうかんサッカーダイジェスト 2008ねん12月23にちごう 109P
  10. ^ 【J1昇格しょうかくPO】東京とうきょう史上しじょう最長さいちょうブランク16ねんぶりJ1復帰ふっき J2試合しあいすうはオリジナル10最多さいた”. 日刊にっかんスポーツ (2023ねん12月2にち). 2023ねん12月3にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]