(Translated by https://www.hiragana.jp/)
知っていますか? 同性愛ってなに 一問一答
新刊案内
知っていますか? 同性愛ってなに 一問一答
ここ数年間持ち越しで書いていた本が出版されました。
ひっぴぃ ♪♪こと、ひびの まことも、編著者の一人として参加しています。
|
解放出版社発行
遠藤 和士・ひびの まこと編著
定価1000円+税
A5判並製 128頁
ISBN 4-7592-8251-3
|
「同性を好きになる」という視点から、異性愛を当然とする社会の問題点を明らかにし、少数派と多数派が対等に暮らせる社会のあり方、少数派を排除しない生き方について提案する本です。
この本では、ただ単に「同性愛」の説明をするのではなく、「同性愛」を取り巻く環境や社会の仕組み、「同性愛」が否定的に扱われる社会のからくり、「男女という制度」などを、分かりやすく説明しています。
「バイセクシュアル」を肯定的にとらえて、レズビアン・ゲイのコミュニティーの中における「バイセクシュアル」差別についても触れているという点では、同じようなテーマを扱った他の本にはない貴重な内容になっています。インターセックスやAセクシュアルについては、ほとんど触れることができていませんが、参考となるサイトの情報を書きました。
また、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・Aセクシュアルなどの性的少数派のコミュニティーや運動の内部にも、また「私たち」自身の意識の中にも、様々な差別や問題があることを隠さずに書いています。
どのような性別や性指向の人であっても、「私たち」一人一人が、自分自身のことを見つめ直し、自分自身で考え、生きる力を身につけていく助けになる本を目指しました。
活字が大きく読みやすい、独自のイラストも多い、ということも、オススメの理由です!
●出版社サイト
http://kaihou-s.com/korekara/4-7592-8251-3.htm
●テキストファイル
視覚障害などが理由で本書を活字で読むことが困難な方に、テキストデータを本書と同じ価格(税込み1050円)で提供しています。下記メールアドレス あてに以下の内容をご記入の上、お申し込み下さい。解放出版社の方より、振込口座をお知らせします。入金の確認後、出版社よりデータを添付ファイルでお
送りします。
メール送付先:master@kaihou-s.com
メールタイトル:「知っていますか? 同性愛ってなに 一問一答」テキストデータ希望
メール本文には、住所・氏名・連絡先(電話番号・ファックス番号)を明記してください。
●本の目次
- 問1 同性愛って本当にあるんですか?
- 問2 どうして「レズ」「ホモ」「オカマ」「同性愛」をからかいのネタにする人が多いの?
- 問3 トランスジェンダーってなんですか?インターセックスって何ですか?レズビアンやゲイとは違うのですか?
- 問4 私はオナベなんでしょうか。それともレズビアンなんでしょうか、トランスジェンダーなんでしょうか。よく分かりません。
- 問5 バイセクシュアルって女とも男ともセックスできることなの?
- 問6 同性を好きになったり、同性とセックスする人は、みんな同性愛者なんですか?
- 問7 女同士や男同士のセックスって、どうなふうにするの?やっぱり「女役」「男役」ってあるの?
- 問8 同性愛は病気なの?治るんですか?
- 問9 同性愛って思春期だけの一過性のものでしょ?
同性愛の人は異性が嫌いだからそういう趣味に走るの?
同性を好きになることは、生まれつきのことなんですか?
- 問10 ホモやレズは変態なんでしょ?
- 問11 同性愛って昔からあったの?
- 問12 カミングアウトすることには、どういう意味があるのですか?
- 問13 友人に同性を好きなんだってことを告白されたけど、どうしたらいい?
- 問14 エイズってホモの病気なんでしょ?
- 問15 同性を好きな人への差別とは何ですか?
- 問16 身体障害者にもゲイがいるって聞いたんだけど、ほんと?
- 問17 バイセクシュアルの人って、差別されてないでしょ?
- 問18 「府中青年の家裁判」とは何ですか?
- 問19 テレビや週刊誌などで「ホモネタ」「レズネタ」がしばしば扱われますが、どうすればなくすことができるでしょうか?
- 問20 学校では同性同士の恋愛やセックスについては全然教えてくれません。どうしてですか?
- 問21 同性同士でも結婚できるところがあるって聞いたんですが、本当ですか?
- 問22 レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、のサークル・グループは普段どんな活動をしているの?
- 問23 外国にはどんな運動や活動がありますか?
- 問24 同性愛って何ですか?
●ひびのよりひとこと
この本では、タイトル通り、主に性愛者の性指向について焦点をあてることで、「男女という制度」が支配的な今の「私たち」の社会について解説しています。「同性愛」の解説をするのではなく、「同性愛」を取り巻く環境や社会の仕組みの解説を試みています。
企画の骨格自体がたてられたのが数年前なので、その当時の状況や問題認識を引きずっている面も確かにあります。
とはいえ、「同性を好きになる」ということについて、「同性愛者中心主義」をある程度相対化する形で書かれた入門書としては、他にはない貴重な本なのではないかと思っています。
わたし自身はこれまで、「ギョーカイ」や運動の中で力のある人に対しても、遠慮せずに意見を伝え、必要な批判もしてきました。力のある人の「わがまま」を許さないこと、思ったことを発言することは、どこにおいても大切なことだからです。また、コミュニティーや運動の中に実際にある問題点についても、いろいろと指摘をしてきました。わたしのホームページを見て頂ければ、詳しく分かると思います。
ですが残念ながら、一部には、そういったわたしの行動をこころよく思わない人もいます。わたしの意見についても、様々な評価を耳にされることもあるでしょう。
だからこそ、是非、ご自身で本を直接手にとって、ご自身で読んでみてください。そして、他の同じようなテーマを扱った本と比べてみてください。他の本には書かれていない、この本にしか書かれていないことも、たくさんあります。そして、コミュニティーの中にも、いろんな相異なる意見があることを知ることができると思います。
この本では、「先生」の話を丸ごと信仰するような形ではなく、自分自身で考えながら「借り物ではない」自分の意見を持つことが一層できるよう、工夫されています。
読んだら、ぜひ、感想なども寄せてください。また、いろいろな企画などでお会いできることを、楽しみにしています!
ひとつ前に戻る
ホームに戻る
(C) barairo.net / ひびの
まこと