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出版物の3冊に1冊を占めるけど……危機を迎える日本のマンガ(前編):アニメビジネスの今(3/4 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン

出版しゅっぱんぶつの3さつに1さつめるけど……危機ききむかえる日本にっぽんのマンガ(前編ぜんぺんアニメビジネスのいま(3/4 ページ)

» 2012ねん09がつ11にち 0800ふん 公開こうかい
[増田ますだ弘道ひろみちBusiness Media まこと]

マンガ大国たいこく危機きき

 世界一せかいいちのマンガ大国たいこく日本にっぽん。しかしいま危機ききおとずれている。つぎはマンガ売上うりあげ統計とうけいはじめた1978ねんからのコミックス(マンガ単行たんこうほん)やコミック(マンガ雑誌ざっし)の推移すいいだ。

日本にっぽんにおけるマンガ売上うりあげ推移すいい出典しゅってん:『2012年版ねんばん 出版しゅっぱん指標しひょう 年報ねんぽう』)

 コミックスとコミックわせた全体ぜんたい売上うりあげると、1978ねんに1841おくえんという売上うりあげ統計とうけい以来いらい順調じゅんちょう成長せいちょうかさね、10ねんの1987ねんには2ばいの3781おくえん、1992ねんには3ばいの5392おくえん最盛さいせいの1995ねんには5864おくえんまでげをばした。しかし、その減少げんしょうトレンドにてんじ、2011ねんには3903おくえんと1980年代ねんだい後半こうはんのレベルにまでもどしたというのが現状げんじょうである。背景はいけいとしては、少子化しょうしか娯楽ごらく多様たようなどがげられるだろう。

 売上うりあげ減少げんしょうについては、つぎのようにコミックス、コミックそれぞれのげをけてるとかりやすい。

コミックス、コミック売上うりあげ推移すいい出典しゅってん:『2012年版ねんばん 出版しゅっぱん指標しひょう 年報ねんぽう』)

 1978ねんにコミックスの3ばいげがあったコミックが1996ねんさかい衰勢すいせいとなり、2005ねんにはついにコミックスのげを下回したまわっている。一方いっぽう、コミックスは2005ねんにピークとなり、そのはわずかに数字すうじらしつつもよこばい傾向けいこうにある。つまり、1995ねん以降いこう日本にっぽんのマンガのげが減少げんしょうした要因よういんはコミックみによるものなのだが、この事実じじつはマンガ大国たいこくにおいて重要じゅうよう意味いみっている。

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