内容説明
日本の介護保険制度の手本となったドイツの介護保険制度が「危機」に陥っている。そのドイツの現状から、今後の日本の改革への方策を探る。現場での介護放棄、拘束など介護の質の低下。上昇し続ける介護コスト。こうしたドイツの介護の変貌ぶりを多面的に捉え、介護保険の制度改革のさまざまな挑戦から、今後の日本の改革への方策を探る。
目次
第1部 介護保険制度の危機(虐待と介護保険;介護保険とは何か;検証―足りない介護保険;介護の質の限界と制度のひずみ)
第2部 動き出した改革(「介護の質」重視へ―第一次改革;量的拡大を模索―第二次改革;要介護認定見直しへ―第三次改革;負担増と政治)
第3部 介護を支えるシステム、そして日本(ホーム監視局、外国人労働者、成年後見制度;日本の介護保険制度;透明性を確保し負担増を―独日比較)
著者等紹介
斎藤義彦[サイトウヨシヒコ]
1965年滋賀県生まれ。1989年毎日新聞入社。岡山支局、大阪本社特別報道部、社会部で臓器移植、安楽死、障害者の権利擁護など医療や福祉問題を主に取材。その後、ベルリン特派員として戦争後のイラクなどを取材。2011年~ブリュッセル特派員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。