(Translated by https://www.hiragana.jp/)
agpl.ja.html

GNU Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょ(GNU AFFERO GENERAL PUBLIC LICENSE)

バージョン3、2007ねん11月19にち

日本語にほんごやく、2018ねん8がつ21にち

Copyright (C) 2007 Free Software Foundation, Inc. https://fsf.org/

Everyone is permitted to copy and distribute verbatim copies of this license document, but changing it is not allowed.

わけ: ほんライセンス文書ぶんしょを、いちいち忠実ちゅうじつ複製ふくせい頒布はんぷすることは許可きょかする。しかし変更へんこうみとめない。)

This is an unofficial translation of the GNU Affero General Public License into Japanese. It was not published by the Free Software Foundation, and does not legally state the distribution terms for software that uses the GNU AGPL–only the original English text of the GNU AGPL does that. However, we hope that this translation will help Japanese speakers understand the GNU AGPL better.

わけ: 以下いかは GNU Affero General Public License の非公式ひこうしき日本語にほんごやくです。これはフリーソフトウェア財団ざいだん(Free Software Foundation)によって正式せいしき発表はっぴょうされたものではなく、GNU AGPL が適用てきようされたソフトウェアの頒布はんぷ条件じょうけん法的ほうてき有効ゆうこうかたちべたものではありません。頒布はんぷ条件じょうけんとしては、GNU AGPL の英語えいごばんテキストで指定していされているもののみが有効ゆうこうです。しかしながら、わたしたちはこの翻訳ほんやくが、日本語にほんご使用しようする人々ひとびとにとって GNU AGPL をより理解りかいするたすけとなることをのぞんでいます。)

You may publish this translation, modified or unmodified, only under the terms at https://www.gnu.org/licenses/translations.html.

わけ: あなたはこの翻訳ほんやくを、改変かいへん有無うむわず、https://www.gnu.org/licenses/translations.html に記載きさいされた条件じょうけんしたでのみ公開こうかいすることができます。)

翻訳ほんやく八田はったしんぎょう mhatta@gnu.orgおこなった。原文げんぶんは https://www.gnu.org/licenses/agpl.txt である。誤訳ごやく指摘してきわけ改善かいぜんあん歓迎かんげいする。なお、日本語にほんごやく利用りよう条件じょうけん原文げんぶんじゅんずる。

日本語にほんごやく用意よういするにたっては、独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん 情報処理じょうほうしょり推進すいしん機構きこう(IPA)の支援しえんた。

はじめに

GNU Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょは、ソフトウェアやその種類しゅるい著作ちょさくぶつのための、フリーかつコピーレフトを主張しゅちょうするライセンスです。とくにネットワークサーバソフトウェアに適用てきようされた場合ばあいに、コミュニティとの協力きょうりょく確実かくじつなものとなるよう設計せっけいされています。

ソフトウェアやその実用じつようてき著作ちょさくぶつけのライセンスの大半たいはんは、あなたから著作ちょさくぶつ共有きょうゆうしたり変更へんこうしたりする自由じゆううばるよう設計せっけいされています。それらとは対照たいしょうてきに、わたしたちの一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょは、あなたがあるプログラムのすべてのバージョンを共有きょうゆう変更へんこうする自由じゆう、すなわち、そのプログラムがそのすべてのユーザにとってフリーソフトウェアでありつづけることを保証ほしょうすることを目的もくてきとしています。

わたしたちがフリーソフトウェアについてかたるとき、わたしたちは自由じゆうについて言及げんきゅうしているのであって、価格かかく問題もんだいにしていません。わたしたちが用意よういした一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょ数々かずかずは、フリーソフトウェアのコピーを頒布はんぷする(そして希望きぼうによっては頒布はんぷさいして手数料てすうりょう要求ようきゅうする)自由じゆうをあなたに保証ほしょうすべく設計せっけいされています。すなわち、ソースコードを受領じゅりょうするか、のぞめばそれをれられるということ、ソフトウェアを変更へんこうし、その一部いちぶあらたなフリープログラムで利用りようすることができるということ、そしてこうしたことが可能かのうであることをあなたがっているということが保証ほしょうされるのです。

訳注やくちゅう: GNU AGPL 以外いがい一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょとして、GNU GPL と GNU LGPL が用意よういされている。)

わたしたちの一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょ利用りようする開発かいはつしゃは、あなたの権利けんりを2段階だんかい手順てじゅんんでまもります。その手順てじゅんとは、(1)ソフトウェアに著作ちょさくけん主張しゅちょうし、(2)あなたにほん許諾きょだくしょ提示ていじして、ソフトウェアを複製ふくせい頒布はんぷ、または改変かいへんする法的ほうてき許可きょかあたえる、というものです。

すべてのユーザの自由じゆうまもることのてき利益りえきは、プログラムのべつバージョンにおこなわれた改良かいりょうが、それらがひろ使つかわれるようになった場合ばあい開発かいはつしゃにも利用りよう可能かのうとなって自分じぶんのバージョンにもめるようになるということです。おおくのフリーソフトウェアの開発かいはつしゃは、こうした協力きょうりょく果実かじつ元気げんきづけられ、鼓舞こぶされています。しかし、ネットワークサーバで使つかわれるソフトウェアの場合ばあい、こうした協力きょうりょくがうまくいかないことがありえます。GNU 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょでは、改変かいへんしたバージョンをつくってサーバじょううごかし、公衆こうしゅうにソースコードをまった開示かいじすることなく、一般いっぱんにアクセスさせることを許可きょかしているからです。

GNU Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょは、とくにこのような場合ばあいにおいて、改変かいへんされたソースコードがコミュニティに利用りよう可能かのうとなることを保証ほしょうすべく設計せっけいされています。ほんライセンスは、ネットワークサーバの運営うんえいしゃたいし、サーバで実行じっこうされている改変かいへんされたバージョンのソースコードを、そのサーバのユーザに提供ていきょうすることを義務付ぎむづけます。そこで、改変かいへんされたバージョンを、一般いっぱんひとがアクセスできるサーバで一般いっぱんけに利用りようするならば、それは改変かいへんされたバージョンのソースコードに、一般いっぱんがアクセスすることをみとめるということになるのです。

Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょ(Affero GPL)とばれるふるいライセンスが存在そんざいし、Affero しゃによって発表はっぴょうされていました。これはほんライセンス(GNU AGPL)と目標もくひょう達成たっせいすべく設計せっけいされていましたが、ことなるライセンスであり、ほんライセンスは Affero GPL のいちバージョンではありません。しかし、Affero しゃは Affero GPL のあたらしいバージョンを公開こうかいし、ほんライセンスのしたでのさいライセンスをみとめています。

複製ふくせい頒布はんぷ改変かいへんかんする正確せいかく利用りよう条件じょうけん以下いかべていきます。

利用りよう条件じょうけん (TERMS AND CONDITIONS)

0. 定義ていぎ

ほん許諾きょだくしょ」(The License)とは、GNU Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょのバージョン3をす。

「『コピーライト』」(Copyright)とは、いわゆる著作ちょさくけんのみならず、半導体はんどうたいマスクのようなその作品さくひん適用てきようされる、著作ちょさくけん類似るいじした法的ほうてき権利けんりをも意味いみする。

訳注やくちゅう: この規定きていにより、ほん許諾きょだくしょ著作ちょさくけんほう保護ほごされたいわゆる「著作ちょさくぶつ」よりもひろ範囲はんいをカバーすることになる。よってこのわけのライセンス本文ほんぶんちゅうにおいては、work(s) に「著作ちょさくぶつ」ではなく「作品さくひん」という訳語やくごてることにした。)

「『プログラム』」(The Program)とは、ほん許諾きょだくしょしたでライセンスされた、『コピーライト』が主張しゅちょう可能かのう作品さくひんすべてを意味いみする。個々ここのライセンシーは「あなた」として表現ひょうげんされる。ライセンシーは個人こじんでも組織そしきでもかまわない。

ある作品さくひんの「改変かいへん」(modify)とは、その作品さくひん全体ぜんたいないし一部いちぶを、『コピーライト』の許可きょか必要ひつようとするようなやりかた複製ふくせいないし翻案ほんあんすることを意味いみする。ただし、完全かんぜん同一どういつなコピーを作成さくせいする場合ばあいのぞく。改変かいへん結果けっか出来でき作品さくひんは、以前いぜん作品さくひんの「改変かいへんされたバージョン」(modified version)、または、以前いぜん作品さくひんを「もとにした」(based on)作品さくひんばれる。

「『保護ほごされた作品さくひん』」(covered work)とは、改変かいへんされていない『プログラム』か、『プログラム』をもとにした作品さくひんのいずれかをす。

ある作品さくひんの「普及ふきゅう」(propagate)とは、コンピュータじょう実行じっこうすること、または私的してきなコピーを改変かいへんすることをのぞき、適用てきよう可能かのうな『コピーライト』法規ほうきした許可きょかおこなうと、権利けんり侵害しんがいとして、直接的ちょくせつてき、あるいは間接かんせつてきにあなたが責任せきにんわれるなんらかの行為こうい意味いみする。普及ふきゅうには、複製ふくせい頒布はんぷ改変かいへん有無うむわない)、公衆こうしゅうへの利用りよう可能かのうふくまれ、またいくつかの国々くにぐにでは活動かつどうふくまれる可能かのうせいがある。

ある作品さくひんの「伝達でんたつ」(convey)とは、第三者だいさんしゃがコピーを作成さくせいないし受領じゅりょうするのを可能かのうとする普及ふきゅう行為こういすべてを意味いみする。ただし、コンピュータネットワークしにユーザとやりとりするだけで、コピーの転送てんそうともなわない場合ばあいは、伝達でんたつではない。対話たいわてきなユーザインターフェースが「『適切てきせつ法的ほうてき告知こくち』」(Appropriate Legal Notices)を表示ひょうじするという場合ばあい、そのインターフェースは(1)適切てきせつな『コピーライト』告知こくち表示ひょうじし、(2)ユーザにたいして、その作品さくひんにはなん保証ほしょうもない(別途べっと保証ほしょう提供ていきょうされている場合ばあいのぞく)ということ、ライセンシーはその作品さくひんほん許諾きょだくしょした伝達でんたつできるということ、そしてほん許諾きょだくしょのコピーをるにはどうしたらよいかということを便利べんりかつ顕著けんちょ視認しにんできるような機能きのうふくむものとする。もしインターフェースが、メニューのようなユーザコマンドやオプションの一覧いちらん表示ひょうじするならば、その一覧いちらんちゅうには上記じょうき基準きじゅんたすようなアイテムが目立めだつようにふくまれていなければならない。

1. ソースコード

ある作品さくひんの「ソースコード」(source code)とは、その作品さくひん改変かいへんくわえるにたってこのましいとかんがえられる形式けいしきのことである。「オブジェクトコード」(object code)とは、作品さくひんがとりうるソースコード以外いがい形式けいしきすべてを意味いみする。

標準ひょうじゅんインターフェース」(Standard Interface)とは、標準ひょうじゅん団体だんたいとして認知にんちされた組織そしきによって定義ていぎされた公式こうしき標準ひょうじゅんか、ある特定とくていのプログラミング言語げんごけに指定していされたインターフェースの場合ばあいには、その言語げんご利用りようする開発かいはつしゃあいだひろ使つかわれているインターフェースのことをす。

実行じっこう可能かのう作品さくひんの「『システムライブラリ』」(System Libraries)とは、(a)「主要しゅようコンポーネント」(Major Component)の頒布はんぷぶつ通常つうじょうふくまれるが、その主要しゅようコンポーネントの一部いちぶではなく、かつ(b) 作品さくひんをその「主要しゅようコンポーネント」といっしょに利用りようすることを可能かのうにする、あるいは公衆こうしゅうにとってソースコード形式けいしき利用りよう可能かのう実装じっそうがひとつは存在そんざいする標準ひょうじゅんインターフェースを提供ていきょうするためにのみ機能きのうするものすべてを意味いみする。ただし、全体ぜんたいとしての作品さくひんそのものはのぞく。ここでいう「主要しゅようコンポーネント」とは、実行じっこう可能かのう作品さくひんがそのうえ実行じっこうされるある特定とくていのオペレーティングシステム(そういったものが必要ひつようならば)の主要しゅよう不可欠ふかけつ一部分いちぶぶん(カーネルやウィンドウシステムなど)、あるいはその作品さくひん作成さくせいするのに使つかわれるコンパイラ、実行じっこうするのに使つかわれるオブジェクトコードインタプリタなどを意味いみする。

オブジェクトコード形式けいしき作品さくひんに「『対応たいおうするソース』」(Corresponding Source)とは、その作品さくひん生成せいせい、インストール、(実行じっこう可能かのう作品さくひんかんしては)オブジェクトコードを実行じっこう、または作品さくひん改変かいへんするじょう必要ひつようとされるソースコードのすべてを意味いみする。この場合ばあい、そうした活動かつどうをコントロールするためのスクリプトは『対応たいおうするソース』にふくまれるが、その作品さくひんにとっての『システムライブラリ』や、さきほど列挙れっきょした活動かつどうおこなうえ改変かいへんされることなく利用りようされるものの作品さくひん一部いちぶではない、汎用はんようのツールや一般いっぱんてき利用りよう可能かのうなフリープログラムは除外じょがいされる。たとえば『対応たいおうするソース』には、その作品さくひんのソースファイルと連携れんけいするインターフェース定義ていぎファイルにくわえ、共有きょうゆうライブラリや動的どうてきにリンクされた下位かいプログラムと作品さくひんのその部分ぶぶんとのあいだでの親密しんみつなデータのやりとりやコントロールフローなどのために、その作品さくひん設計せっけいじょう明確めいかく必要ひつようとする、そうした共有きょうゆうライブラリや下位かいプログラムのソースコードなどがふくまれる。

対応たいおうするソース』には、ユーザが『対応たいおうするソース』のほか部分ぶぶんから自動的じどうてきさい生成せいせいできるものをふく必要ひつようはない。

ソースコード形式けいしき作品さくひんにとっての『対応たいおうするソース』とは、その作品さくひんそのものである。

2. 基本きほんてき許可きょか

ほん許諾きょだくしょしたみとめられるすべての権利けんりは、『プログラム』に主張しゅちょうされる『コピーライト』の条項じょうこうもとづき授与じゅよされるものであり、ここでべられた条件じょうけんたされているかぎくつがえすことはできない。ほん許諾きょだくしょは、改変かいへんされていない『プログラム』をあなたが無制限むせいげん実行じっこうすることを許可きょかし、明示めいじてき確約かくやくする。『保護ほごされた作品さくひん』を実行じっこうすることからられた出力しゅつりょく結果けっかは、その出力しゅつりょく内容ないようが『保護ほごされた作品さくひん』を構成こうせいする場合ばあいのみほん許諾きょだくしょ保護ほごされる。ほん許諾きょだくしょは、あなたがゆうするフェアユースまたはその同等どうとうぶつ権利けんりを、『コピーライト』法規ほうきによって提供ていきょうされるとおりに承認しょうにんする。

その状況じょうきょうにおいてあなたのライセンスが有効ゆうこうであるかぎり、『保護ほごされた作品さくひん』の、伝達でんたつともなわない作成さくせい実行じっこう、および普及ふきゅう無条件むじょうけんおこなうことができる。他者たしゃにあなた専用せんよう改変かいへんおこなわせる、あるいは他者たしゃにあなたがそういった作品さくひん実行じっこうするための機能きのう提供ていきょうさせるということが唯一ゆいいつ目的もくてきであれば、『保護ほごされた作品さくひん』を他者たしゃ伝達でんたつすることができる。ただしその場合ばあい、あなたが『コピーライト』を支配しはいしていない部分ぶぶんすべての伝達でんたつかんしては、ほん許諾きょだくしょ条項じょうこうしたがわなければならない。したがって、あなたのために『保護ほごされた作品さくひん』を作成さくせいまたは実行じっこうするものは、もっぱらあなたのためだけに、あなたの監督かんとく支配しはいもとで、あなたとの関係かんけい範囲はんいがいではあなたが『コピーライト』をゆうする一部分いちぶぶんのいかなるコピーをも作成さくせいすることを禁止きんしするという条件じょうけんしたおこなわなければならないということになる。

上記じょうき以外いがいのあらゆる状況じょうきょうにおいては、伝達でんたつ以下いかべる条件じょうけんしたでのみ許可きょかされる。さい許諾きょだくみとめられない。下記かきだい10こうにより、さい許諾きょだく必要ひつようないからである。

3. ユーザの法的ほうてき権利けんりを、技術ぎじゅつてき保護ほご手段しゅだん回避かいひきんずる法律ほうりつからまも

保護ほごされた作品さくひん』は、1996ねん12がつ20日はつか採択さいたくされたWIPO著作ちょさくけん条約じょうやくだい11こうしたでの義務ぎむたす適用てきよう可能かのうほうのいずれか、あるいはそれに類似るいじほうが、回避かいひ禁止きんしまたは制限せいげん対象たいしょうとして規定きていする、「効果こうかてき技術ぎじゅつてき手段しゅだん」(effective technological measure)の一部いちぶとしてなされてはならない。

訳注やくちゅう: WIPO著作ちょさくけん条約じょうやくについては、http://www.cric.or.jp/db/treaty/wch_index.html とう参照さんしょうせよ。)

あなたが『保護ほごされた作品さくひん』を伝達でんたつする場合ばあい、『保護ほごされた作品さくひん』にかんしてほん許諾きょだくしょした権利けんり行使こうしすることにより、技術ぎじゅつてき手段しゅだん回避かいひ影響えいきょう範囲はんいにおいて、そのような手段しゅだん回避かいひきんじるいかなる法的ほうてき権力けんりょくをも放棄ほうきすることになる。また、あなたはその作品さくひんのユーザにたいして、技術ぎじゅつてき手段しゅだん回避かいひきんじるためにあなたや第三者だいさんしゃ法的ほうてき権利けんり強制きょうせいするための手段しゅだんとして、その作品さくひん動作どうさ改変かいへん制限せいげんするいかなる意図いと否認ひにんすることになる。

4. いちいち忠実ちゅうじつなコピーの伝達でんたつ

あなたは、自分じぶん受領じゅりょうした『プログラム』のソースコードといちいちおなじコピーであれば、いかなる媒体ばいたいでも伝達でんたつすることができる。ただしその場合ばあい、あなたはそれぞれのコピーにおいて、目立めだつように、かつ適切てきせつかたちで、ふさわしい『コピーライト』告知こくち掲載けいさいしなければならない。すなわち、ほん許諾きょだくしょと、下記かきだい7こうしたが追加ついかされた許可きょかてき条項じょうこうのすべてがそのコードに適用てきようされるむね告知こくち掲載けいさいし、あらゆる保証ほしょう存在そんざいしないむね告知こくちをすべてそのまま保全ほぜんし、かつ『プログラム』の受領じゅりょうしゃすべてに、『プログラム』といっしょにこの許諾きょだくしょのコピーをあたえなければならない。

あなたは、自分じぶん伝達でんたつするコピーのそれぞれにかんしていかなる価格かかくけてもいし、無料むりょう伝達でんたつしてもかまわない。また、報酬ほうしゅうってサポートや保証ほしょう保護ほご(warranty protection)を提供ていきょうしてもい。

5. 改変かいへんされたバージョンのソースの伝達でんたつ

あなたは、『プログラム』をもとにした作品さくひん、あるいはそうした作品さくひんを『プログラム』から作成さくせいするための改変かいへんてんを、上記じょうきだい4こう規定きていしたがってソースコード形式けいしき伝達でんたつすることができる。ただしその場合ばあい、あなたは以下いかしめ条件じょうけんのすべてをたさなければならない:

いちかん記憶きおく装置そうちなか頒布はんぷ媒体ばいたいじょうで、『保護ほごされた作品さくひん』と、本来ほんらい保護ほごされた作品さくひん』の拡張かくちょうではなく、『保護ほごされた作品さくひん』とよりだい規模きぼなプログラムを形成けいせいするようなかたち結合けつごうされているわけでもないその分離ぶんりかつ独立どくりつした作品さくひんとをまとめた編集へんしゅうぶつは、編集へんしゅう作業さぎょうとそれに由来ゆらいする『コピーライト』が、個々ここ作品さくひん許可きょかする範囲はんいえて編集へんしゅうぶつのユーザの作品さくひんへのアクセスや法的ほうてき権利けんり制限せいげんするのに使つかわれないかぎり、「集積しゅうせきぶつ」(aggregate)とばれる。たんに『保護ほごされた作品さくひん』を集積しゅうせきぶつふくめるだけでは、その集積しゅうせきぶつほか部分ぶぶんにまでほん許諾きょだくしょ適用てきようされるということにはならない。

6. ソース以外いがい形式けいしきにおける伝達でんたつ

あなたは、オブジェクトコード形式けいしきの『保護ほごされた著作ちょさくぶつ』を、上記じょうきだい4こうおよびだい5こう規定きていしたがって伝達でんたつすることができる。ただしその場合ばあい、あなたは機械きかい可能かのうな『対応たいおうするソース』もほん許諾きょだくしょ条件じょうけんしたがって、以下いかのいずれかの方法ほうほう伝達でんたつしなければならない。

オブジェクトコードの分離ぶんりした一部いちぶであり、そのソースコードが『対応たいおうするソース』から『システムライブラリ』として除外じょがいされているものは、オブジェクトコード作品さくひん伝達でんたつする場合ばあいふくめる必要ひつようはない。

「ユーザ製品せいひん」(User Product)とは、(1)「コンシューマ製品せいひん」(consumer product)、すなわち、個人こじん子供こども、あるいは家庭かていよう通常つうじょう使用しようされる有形ゆうけい個人こじん資産しさんすべてか、あるいは(2)居住きょじゅうしょにおける導入どうにゅう目的もくてき設計せっけいないし販売はんばいされるものすべてをす。ある物品ぶっぴんがコンシューマ製品せいひんであるかを決定けっていするさい疑義ぎぎがある場合ばあいには、極力きょくりょく範囲はんいひろげる方向ほうこう決定けっていされるべきである。ここで、ある特定とくていのユーザによって受領じゅりょうされたある特定とくてい製品せいひんにとっての「通常つうじょう使用しよう」(nomally used)とは、そのたね製品せいひんにおいて典型てんけいてきな、あるいは一般いっぱんてき利用りようのことであり、その特定とくていのユーザがかれた状況じょうきょうや、その特定とくていのユーザがその製品せいひん実際じっさいにどう使つかっているか、どう使つかうことを予期よきしているか、あるいは予期よきされているかとは関係かんけいない。その製品せいひん相当そうとう商業しょうぎょうてき産業さんぎょうてきまたはコンシューマてき利用りようほうがあったとしても、そうした利用りようがその製品せいひん唯一ゆいいつ重要じゅうよう利用りよう形態けいたい代表だいひょうするものでないかぎり、その製品せいひんはコンシューマ製品せいひんである。

ユーザ製品せいひんの「『インストールよう情報じょうほう』」(Installation Information)とは、ユーザ製品せいひんないの『保護ほごされた作品さくひん』にかんして、『対応たいおうするソース』の改変かいへんされたバージョンからられる『保護ほごされた作品さくひん』の改変かいへんされたバージョンを、インストール、実行じっこうするために必要ひつよう手法しゅほう手順てじゅん認証にんしょうキーやその情報じょうほうすべてを意味いみする。この情報じょうほうは、改変かいへんされたオブジェクトコードの継続けいぞくてき動作どうさが、改変かいへんされたということによってのみ拒否きょひされたり妨害ぼうがいされることがけっしてないことを保証ほしょうするのに十分じゅうぶんなものでなければならない。

本節ほんぶししたにおいて、作品さくひんをユーザ製品せいひんうちで、またはユーザ製品せいひんともに、あるいはとくにユーザ製品せいひんでの利用りよう念頭ねんとうにおいてオブジェクトコードで伝達でんたつし、またその伝達でんたつがユーザ製品せいひん受領じゅりょうしゃへの所有しょゆう利用りよう権利けんり永遠えいえんないし有期ゆうき移転いてん一部いちぶとしてこる場合ばあい移転いてんがどのようにおこなわれるかはわない)、この条項じょうこうしたで『対応たいおうするソース』は『インストールよう情報じょうほう』ととも提供ていきょうされなければならない。しかしこの条件じょうけんは、あなたと第三者だいさんしゃのいずれもが改変かいへんされたオブジェクトコードをユーザ製品せいひんにインストールする能力のうりょくゆうしていないさいには適用てきようされない(たとえば、作品さくひんがROMにインストールされている場合ばあい)。

『インストールよう情報じょうほう』を提供ていきょうする条件じょうけんには、受領じゅりょうしゃによって改変かいへんないしインストールされた作品さくひん、あるいはそうした作品さくひん改変かいへんないしインストールされたユーザ製品せいひんたいし、サービスや保証ほしょう、アップデートを提供ていきょうしつづけるという条件じょうけんふくまれない。改変かいへん自体じたいがネットワークの運用うんよう実質じっしつてきかつ有害ゆうがい影響えいきょうをもたらし、ネットワークをかいしたコミュニケーションのプロトコルや規則きそく違反いはんする場合ばあいには、ネットワークアクセスを拒否きょひしてもかまわない。

伝達でんたつされる『対応たいおうするソース』や提供ていきょうされる『インストールよう情報じょうほう』が本節ほんぶしたすためには、それらがおおやけ文書ぶんしょされた形式けいしきで(かつ公衆こうしゅうたいしてソースコード形式けいしき利用りよう可能かのう実装じっそうとともに)提供ていきょうされなければならない。この場合ばあい、これらの圧縮あっしゅく展開てんかいみ、複製ふくせい特別とくべつなパスワードやキーを必要ひつようとしてならない。

7. 追加ついかてき条項じょうこう

追加ついかてき許可きょか」(Additional permissions)とは、ほん許諾きょだくしょ条件じょうけんひとつかそれ以上いじょう例外れいがいもうけることにより、ほん許諾きょだくしょ条項じょうこう補足ほそくする条項じょうこうのことである。『プログラム』全体ぜんたい適用てきよう可能かのう追加ついかてき許可きょかは、適用てきよう可能かのうほうしたでそれらが有効ゆうこうであるかぎり、あたかもそれらがほん許諾きょだくしょふくまれているかのようにあつかわれなければならない。追加ついかてき許可きょかが『プログラム』の一部いちぶにのみ適用てきようされる場合ばあい、その部分ぶぶんかんしてはそういった追加ついかてき許可きょかした別途べっと利用りよう可能かのうだが、『プログラム』全体ぜんたいとしては追加ついかてき許可きょかかかわりなくほん許諾きょだくしょによってのみ管理かんりされる。

あなたが『保護ほごされた作品さくひん』のコピーを伝達でんたつする場合ばあい、あなたは追加ついかてき許可きょかをそのコピー、あるいはその一部いちぶから削除さくじょすることを選択せんたくできる(追加ついかてき許可きょかは、あなたが作品さくひんをあるしゅかたち改変かいへんするさいには、そうした許可きょか自身じしん削除さくじょ要求ようきゅうするようなかたちかれてもよい)。あなたは、あなたによって『保護ほごされた作品さくひん』に追加ついかされ、あなたが適切てきせつな『コピーライト』許可きょかゆうするか、あたえることができるかぎり、その一部分いちぶぶん追加ついかてき許可きょか設定せっていすることができる。

ほん許諾きょだくしょほか条件じょうけんかかわらず、あなたが『保護ほごされた作品さくひん』に追加ついかした一部分いちぶぶんについて(その部分ぶぶんの『コピーライト』保有ほゆうしゃらによって正式せいしき許可きょかされていれば)、ほん許諾きょだくしょ条項じょうこうを、以下いかしめ条項じょうこう補足ほそくすることができる:

許可きょかてき追加ついかてき条項じょうこう下記かきだい10こう意味いみするところの「さらなる権利けんり制限せいげん」(further restrictions)とみなされる。あなたが受領じゅりょうした『プログラム』、あるいはその一部いちぶに、それがほん許諾きょだくしょとともにさらなる権利けんり制限せいげんである条項じょうこうによっても管理かんりされているとべた告知こくちふくまれている場合ばあいには、あなたはそういった条項じょうこう削除さくじょしてかまわない。あるライセンス文書ぶんしょにさらなる権利けんり制限せいげんがふくまれているが、しかしほん許諾きょだくしょしたでのさい許諾きょだく伝達でんたつ許可きょかしているならば、あなたはそのライセンス文書ぶんしょ条項じょうこうによって管理かんりされている一部分いちぶぶんを『保護ほごされた作品さくひん』に追加ついかすることができる。ただしその場合ばあい、さらなる権利けんり制限せいげんはそのようなさい許諾きょだく伝達でんたつでは無効むこうとしなければならない。

あなたが本節ほんぶししたがって『保護ほごされた著作ちょさくぶつ』に条項じょうこう追加ついかした場合ばあい、あなたは関係かんけいするソースファイルちゅうに、それらのファイルに適用てきようされる追加ついかてき条項じょうこうかんする声明せいめい、あるいは適用てきよう可能かのう条項じょうこうつけることができる場所ばしょしめ告知こくち掲載けいさいしなければならない。

追加ついかてき条項じょうこうは、それが許可きょかてきであろうと許可きょかてきであろうと、別途べっと書面しょめんされたライセンスという形式けいしきべられてもよいし、ほん許諾きょだくしょへの例外れいがいとしてべられてもよい。上記じょうき要件ようけんはどちらの場合ばあいでも適用てきようされる。

8. 終了しゅうりょう

あなたは『保護ほごされた作品さくひん』を、ほん許諾きょだくしょした明示めいじてき提供ていきょうされている場合ばあいのぞいて、普及ふきゅう、または改変かいへんしてはならない。それ以外いがいに『保護ほごされた作品さくひん』を普及ふきゅう、または改変かいへんしようとするこころみはすべて無効むこうであり、ほん許諾きょだくしょしたであなたにみとめられた権利けんり下記かきだい11こうだい3段落だんらくしたが授与じゅよされたパテントライセンスすべてをふくむ)を自動的じどうてき終了しゅうりょうさせることになる。

しかしながら、あなたがほん許諾きょだくしょへの違反いはんをすべて中止ちゅうしするならば、あなたがある特定とくていの『コピーライト』保有ほゆうしゃからたライセンスは、(a)その『コピーライト』保有ほゆうしゃ明白めいはくかつ決定的けっていてきにあなたへのライセンスを終了しゅうりょうさせるか、あるいはさせないまでは暫定ざんていてきに、(b)その『コピーライト』保有ほゆうしゃが、あなたにたい違反いはんについて、なんらかの正当せいとう手段しゅだんによりライセンス停止ていし60にち以内いない通知つうちすることができなかった場合ばあいには永続えいぞくてきに、回復かいふくされる。

くわえて、あなたがある特定とくていの『コピーライト』保有ほゆうしゃからたライセンスは、その『コピーライト』保有ほゆうしゃがあなたにたいして違反いはんなんらかの正当せいとう手段しゅだん通知つうちし、それよりまえにその『コピーライト』保有ほゆうしゃから、(当該とうがい作品さくひんかぎらずその『コピーライト』保有ほゆうしゃ作品さくひんのいずれかにかんして)ほん許諾きょだくしょかんする違反いはん通知つうち受領じゅりょうしたことがなく、さらにあなたがその通知つうち受領じゅりょうしてから30にち以内いない違反いはんただした場合ばあい永続えいぞくてき回復かいふくされる。

本節ほんぶししたがいあなたの権利けんり終了しゅうりょうした場合ばあいでも、ほん許諾きょだくしょしたがってあなたからコピーや権利けんり受領じゅりょうした当事とうじしゃ許諾きょだく終了しゅうりょうしない。あなたの権利けんり終了しゅうりょうされ、永続えいぞくてき回復かいふくされなかった場合ばあいには、あなたはおなじライセンス対象たいしょうかん下記かきだい10こうしたがってあらたにライセンスを受領じゅりょうする資格しかくうしなうものとする。

9. コピーの所有しょゆう必要ひつようとされない受諾じゅだく

あなたは、『プログラム』のコピーを受領じゅりょうあるいは実行じっこうするためにほん許諾きょだくしょ受諾じゅだくする必要ひつようはない。コピーを受領じゅりょうするためにピア・ツー・ピア伝送でんそう使つかった結果けっかとしてのみ発生はっせいする『保護ほごされた作品さくひん』の付随ふずいてき普及ふきゅうも、同様どうよう受諾じゅだく必要ひつようとしない。しかしながら、場合ばあいにおいては、ほん許諾きょだくしょ以外いがいにあなたにたいして『保護ほごされた作品さくひん』の普及ふきゅう改変かいへんをする許可きょかみとめるものはない。これらの行為こういは、ほん許諾きょだくしょ受諾じゅだくしないかぎり『コピーライト』を侵害しんがいすることになる。そこで、『保護ほごされた作品さくひん』を改変かいへんあるいは普及ふきゅうすることにより、あなたはそうした行為こういおこなうためにほん許諾きょだくしょ受諾じゅだくしたということをしめしたことになる。

10. 下流かりゅう受領じゅりょうしゃへの自動的じどうてき許諾きょだく

あなたが『保護ほごされた作品さくひん』を伝達でんたつするたびに、受領じゅりょうしゃ自動的じどうてきにオリジナルのライセンサーから、ほん許諾きょだくしょしたがいその作品さくひん実行じっこう改変かいへん普及ふきゅうするライセンスをる。なお、あなたには第三者だいさんしゃほん許諾きょだくしょしたがうことを強制きょうせいする責任せきにんはない。

主体しゅたい取引とりひき」(entity transaction)とは、ある組織そしきそのもの、ないしその組織そしき実質じっしつてきすべての資産しさん支配しはいけん移転いてんするか、あるいは組織そしき細分さいぶん合併がっぺいおこなわれるような取引とりひきす。もし主体しゅたい取引とりひき結果けっかとして『保護ほごされた作品さくひん』の普及ふきゅうこった場合ばあい作品さくひんのコピーを受領じゅりょうしたそれぞれの取引とりひき当事とうじしゃは、利害りがい関係かんけいのある当事とうじしゃ先任せんにんしゃから、その先任せんにんしゃぜん段落だんらくしたがってゆうする、あるいはあたえることができる、その作品さくひんかんするライセンスもまたすべて受領じゅりょうする。くわえて個々ここ取引とりひき当事とうじしゃは、利害りがい関係かんけいのある先任せんにんしゃから、その先任せんにんしゃゆうしているか、適正てきせい努力どりょくによってることが可能かのうかぎりにおいて、その作品さくひんの『対応たいおうするソース』の所有しょゆうけん権利けんりゆうする。

あなたはほん許諾きょだくしょした授与じゅよされた、あるいは確約かくやくされた権利けんり行使こうしたいして、ほん許諾きょだくしょ規定きていする以上いじょうのさらなる権利けんり制限せいげんしてはならない。たとえば、あなたはライセンスりょう、ロイヤルティや料金りょうきんを、ほん許諾きょだくしょしたみとめられている権利けんり行使こうしかんしてしてはならない。また、あなたは『プログラム』やその一部いちぶ作成さくせい利用りよう販売はんばい販売はんばいもうみによってなんらかのパテントクレームが侵害しんがいされたとして、訴訟そしょう訴訟そしょうにおける反対はんたい請求せいきゅうないし反訴はんそふくむ)を開始かいししてはならない。

11. 特許とっきょ

貢献こうけんしゃ」(contributor)とは、ほん許諾きょだくしょしたで『プログラム』、あるいは『プログラム』がもとにした作品さくひん利用りようすることを正式せいしき許可きょかした『コピーライト』保有ほゆうしゃのことをす。したがって、そのようにしてライセンスされた作品さくひんは、貢献こうけんしゃによる「貢献こうけんしゃバージョン」(contributor version)とばれる。

ある貢献こうけんしゃの「必須ひっすパテントクレーム」(essential patent claims)とは、すでに取得しゅとくしているか、あるいは今後こんご取得しゅとくする見込みこみがあるため、その貢献こうけんしゃ現在げんざい所有しょゆうないし支配しはいしているとえる特許とっきょのうち、貢献こうけんしゃバージョンにたいして、ほん許諾きょだくしょ許可きょかされているような作成さくせい利用りよう販売はんばいといったなんらかのかたち行為こういおこなうことによって侵害しんがいされる可能かのうせいがあるパテントクレームのすべてを意味いみする。ただし、貢献こうけんしゃバージョンをさらに改変かいへんした結果けっかとしてのみ侵害しんがいされるようなクレームはふくまれない。この定義ていぎにおいて、「支配しはい」にはほん許諾きょだくしょ条件じょうけん整合せいごうてきなやりかた特許とっきょさい許諾きょだくみとめる権利けんりふくまれる。

個々ここ貢献こうけんしゃはあなたにたいして、その貢献こうけんしゃ必須ひっすパテントクレームにかんし、あなたがその貢献こうけんしゃバージョンの内容ないよう作成さくせい利用りよう販売はんばい販売はんばいもうみ、その実行じっこう改変かいへん普及ふきゅうするために必要ひつような、排他はいたてきぜん世界せかいてき有効ゆうこう、かつロイヤルティフリーのパテントライセンスを授与じゅよする。

以下いかの3段落だんらくにおいて「『パテントライセンス』」とは、ある特許とっきょ実施じっししないという明示めいじてき協定きょうていやコミットメントのすべてをす(たとえば、ある特許とっきょ実施じっしたいする明示めいじてき許可きょかや、特許とっきょ侵害しんがい訴訟そしょう提起ていきしないという誓約せいやくなど)。そのような『パテントライセンス』をある当事とうじしゃに「授与じゅよ」するとは、その当事とうじしゃ特許とっきょ実施じっししないという協定きょうていやコミットメントをむすぶことを意味いみする。

もしあなたが、『保護ほごされた作品さくひん』の伝達でんたつを、それがある『パテントライセンス』に依存いぞんしており、よってその作品さくひんの『対応たいおうするソース』は、すべてのひとにとって、公衆こうしゅう利用りよう可能かのうなネットワークサーバや容易よういにアクセス可能かのう手段しゅだんつうじ、無料むりょうかつほん許諾きょだくしょしたがって複製ふくせい可能かのうではないということをりながらおこなうならば、あなたは(1)『対応たいおうするソース』も同様どうよう利用りよう可能かのうにするか、(2)この特定とくてい作品さくひんかんして『パテントライセンス』からられる便益べんえきみずか剥奪はくだつするか、あるいは(3)下流かりゅう受領じゅりょうしゃたいしても、ほん許諾きょだくしょ条項じょうこう整合せいごうてきかたちで、『パテントライセンス』が拡大かくだいされるようにはからうかのいずれかをおこなわなければならない。ここで「『パテントライセンス』に依存いぞんするのをりながら」というのは、あなたが『保護ほごされた作品さくひん』をあるくに伝達でんたつすること、あるいはあなたの受領じゅりょうしゃが『保護ほごされた著作ちょさくぶつ』をあるくに利用りようすることが、『パテントライセンス』を授与じゅよされないかぎり、そのくににおいて、あなたにとってそれが有効ゆうこうだとしんじるだけの理由りゆうがあるひとつかそれ以上いじょう同定どうてい可能かのう特許とっきょ侵害しんがいするということを実際じっさいっているということである。

ある一対一いちたいいち取引とりひき協定きょうていもとづき、あるいは関連かんれんして、あなたが『保護ほごされた作品さくひん』の伝達でんたつ、または伝達でんたつによってこされる普及ふきゅうおこない、そのさい保護ほごされた作品さくひん』を受領じゅりょうした一部いちぶ当事とうじしゃたいして、『保護ほごされた作品さくひん』の特定とくていのコピーの利用りよう普及ふきゅう改変かいへん、または伝達でんたつ正式せいしき許可きょかするような『パテントライセンス』を授与じゅよするならば、あなたが授与じゅよした『パテントライセンス』は『保護ほごされた作品さくひん』やそれをもとにした作品さくひんのすべての受領じゅりょうしゃにまで自動的じどうてき拡大かくだいされることになる。

ある『パテントライセンス』が「差別さべつてき」(discriminatory)であるとは、ほん許諾きょだくしょした明確めいかくみとめられたひとつかそれ以上いじょう権利けんりを、『パテントライセンス』がカバーする範囲はんいないふくまなかったり、そうした権利けんり行使こうしきんじたり、あるいは権利けんり行使こうししないことを条件じょうけんとしてすようなものである場合ばあいす。あなたを一方いっぽう当事とうじしゃとし、ソフトウェアの頒布はんぷ生業せいぎょうとする第三者だいさんしゃとのあいだで、あなたは第三者だいさんしゃたいし、作品さくひん伝達でんたつする活動かつどう程度ていどもとづいて支払しはらいをおこな一方いっぽう第三者だいさんしゃは、あなたから『保護ほごされた作品さくひん』を受領じゅりょうしたすべての当事とうじしゃたいして「差別さべつてき」な『パテントライセンス』を、(a) あなたが伝達でんたつした『保護ほごされた作品さくひん』のコピー(またはそうしたコピーから作成さくせいされたコピー)にたいして、または(b) 『保護ほごされた作品さくひん』をふく特定とくてい製品せいひん編集へんしゅうぶつを、主要しゅような、あるいは関連かんれんした対象たいしょうとして授与じゅよする、というような協定きょうていむすんでいる場合ばあい、あなたは『保護ほごされた作品さくひん』を伝達でんたつしてはならない。ただし、あなたがそのような協定きょうてい締結ていけつしたり、『パテントライセンス』を授与じゅよされたのが2007ねん3がつ28にちより以前いぜんである場合ばあい本節ほんぶし例外れいがいとする。

ほん許諾きょだくしょふくまれる一切いっさい記述きじゅつは、適用てきよう可能かのう特許とっきょほうしたであなたが利用りよう可能かのう暗黙あんもくのライセンス、その侵害しんがいへの防御ぼうぎょ手段しゅだん排除はいじょしたり制限せいげんしたりするように解釈かいしゃくされてはならない。

12. 他者たしゃ自由じゆうわたしてはならない

なんらかの条件じょうけん裁判所さいばんしょ指令しれい協定きょうていなど)があなたにせられ、それがほん許諾きょだくしょ条件じょうけん矛盾むじゅんしたとしても、あなたがほん許諾きょだくしょ条件じょうけんまぬかれることにはならない。あなたが、『保護ほごされた作品さくひん』を、ほん許諾きょだくしょ義務ぎむ関連かんれんした義務ぎむ両方りょうほう同時どうじたすようなかたち伝達でんたつできないのであれば、結果けっかとしてあなたがそれを伝達でんたつすることはまった不可能ふかのうということになる。たとえばあなたが、自分じぶんが『プログラム』を伝達でんたつした人々ひとびとがさらに伝達でんたつおこな場合ばあいには、かれらからロイヤルティを徴収ちょうしゅうする、というような義務ぎむ条項じょうこう同意どういしていた場合ばあい、あなたがそういった条項じょうこうほん許諾きょだくしょ両方りょうほうたすには、『プログラム』の伝達でんたつ完全かんぜんめてしまうしかないだろう。

13. リモートネットワークインタラクション、および GNU 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょとの利用りよう

ほん許諾きょだくしょふくまれるほか条件じょうけんかかわらず、あなたが『プログラム』を改変かいへんした場合ばあい改変かいへんしたバージョンは、そのバージョンとリモートでコンピュータネットワークをかい対話たいわてきにやりとりする(あなたのソフトウェアがそのようなインタラクションをサポートしている場合ばあい)すべてのユーザにたいして、ネットワークサーバから、あなたのバージョンに『対応たいおうするソース』にアクセスする手段しゅだんを、無償むしょう、かつソフトウェアのコピーを円滑えんかつおこなうえ標準ひょうじゅんてき慣習かんしゅうてきもちいられる方法ほうほう提供ていきょうすることにより、ユーザが『対応たいおうするソース』を機会きかい明示めいじてきあたえなければなければならない。ここでいう『対応たいおうするソース』には、つぎ段落だんらくしたがってまれた、GNU 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょのバージョン3で保護ほごされるすべての作品さくひんふくまれる。

ほん許諾きょだくしょふくまれるほか条件じょうけんかかわらず、あなたには、『保護ほごされた作品さくひん』を GNU 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょバージョン3のした許諾きょだくされた作品さくひんとリンクまたは結合けつごうして単一たんいつ結合けつごうぶつとし、その結果けっかぶつ伝達でんたつする許可きょかあたえられる。ほん許諾きょだくしょ条項じょうこうは『保護ほごされた作品さくひん』である部分ぶぶんかんしてはそのまま適用てきようされるが、結合けつごうされたがわ作品さくひんは、GNU 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょのバージョン3によって保護ほごされつづける。

14. ほん許諾きょだくしょ改訂かいていされたバージョン

フリーソフトウェア財団ざいだんは、改訂かいていされた、あるいはあたらしいバージョンのGNU Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょりにれて発行はっこうすることができる。そのようなしんバージョンは、その精神せいしんにおいては現在げんざいのバージョンとたものになるだろうが、細部さいぶについてはあらたな問題もんだい懸念けねん解決かいけつすべくことなるものになるだろう。

それぞれのバージョンには、見分みわけがつくようなバージョン番号ばんごうられている。『プログラム』に、ある特定とくていのバージョン番号ばんごうられたGNU Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょ「かそれ以降いこうのバージョンのいずれか(or any later version)」が適用てきようされると指定していされていた場合ばあい、あなたは指定していされた番号ばんごうのバージョンか、それ以降いこうにフリーソフトウェア財団ざいだんによって発行はっこうされたいずれかのバージョンのどちらの利用りよう条件じょうけんしたがうかをえらぶことができる。『プログラム』がほん許諾きょだくしょのバージョン番号ばんごう指定していしていなかった場合ばあいには、あなたはフリーソフトウェア財団ざいだんがそれまでに発行はっこうしたバージョンのなかからどれを選択せんたくしてもかまわない。

訳注やくちゅう: 日本語にほんごやくのバージョンは日付ひづけ管理かんりしている。冒頭ぼうとうよ。)

『プログラム』において、GNU Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょ将来しょうらいのバージョンのうちどれが適用てきようされうるかは代理人だいりにん決定けっていできる、と指定していされていた場合ばあい、その代理人だいりにんが、あるバージョンを受諾じゅだくするとべた公的こうてき声明せいめいは、あなたにたいし、その『プログラム』にかんしてそのバージョンのGNU AGPLをえらぶことを永続えいぞくてきかつ正式せいしき許可きょかするのとひとしい。

ほん許諾きょだくしょ今後こんごのバージョンでは、あなたに追加ついかてきな、または従来じゅうらいとはことなったかたちでの許可きょかあたえるかもしれない。しかしながら、作者さくしゃや『コピーライト』保有ほゆうしゃたいし、あなたが以降いこうのバージョンにしたがうことをえらんだ結果けっかとして、追加ついかてき義務ぎむせられることはない。

15. 保証ほしょう否認ひにん

『プログラム』には、適用てきよう可能かのうほう許可きょかされている範囲はんいにおいてなん保証ほしょうもない。書面しょめんべられていないかぎり、『コピーライト』保有ほゆうしゃやその当事とうじしゃは『プログラム』を「あるがまま(as is)」で、明示めいじてき暗示あんじてきわず、いかなる種類しゅるい保証ほしょうもなく提供ていきょうする。この保証ほしょうには、商用しょうよう可能かのうせい特定とくてい目的もくてきへの適合てきごうせい暗黙あんもくてき保証ほしょうふくまれるが、これらに限定げんていされない。『プログラム』のしち性能せいのうかんするリスクはすべてあなたに帰属きぞくする。『プログラム』に問題もんだいがあると判明はんめいした場合ばあい、あなたは必要ひつようなすべての対応たいおう補修ほしゅう修正しゅうせいにかかる費用ひよううものとする。

訳注やくちゅう: 原文げんぶんすべて大文字おおもじ強調きょうちょう

16. 責任せきにん限定げんてい

適用てきよう可能かのうほうにおいて義務ぎむづけられるか、書面しょめんによる同意どういがないかぎり、『コピーライト』保有ほゆうしゃあるいはその『プログラム』を上記じょうき許可きょかされたとおりに改変かいへんあるいは伝達でんたつする当事とうじしゃは、たとえそうした保有ほゆうしゃ当事とうじしゃ損害そんがい発生はっせいする可能かのうせいについて事前じぜん通知つうちされていたとしても、あなたにたいして損害そんがい賠償ばいしょう責任せきにんゆうすることはない。ここでいう損害そんがいには、『プログラム』の利用りようあるいは利用りようできないことから発生はっせいした一般いっぱんてき特殊とくしゅてき偶然ぐうぜんてき必然ひつぜんてき損害そんがいのすべてがふくまれる(データの消失しょうしつやデータの不正確ふせいかく解釈かいしゃく、あなたや第三者だいさんしゃによってこうむった、あるいは『プログラム』がのプログラムといっしょにうまく動作どうさしなかったためにこされた損害そんがいなどがふくまれるが、これらに限定げんていされない)。

訳注やくちゅう: 原文げんぶんすべて大文字おおもじ強調きょうちょう

17. だい 15 こうだい 16 こう解釈かいしゃくについて

上記じょうきのような保証ほしょう否認ひにん責任せきにん限定げんていが、特定とくてい国内こくないにおいてそういった条項じょうこう指定していするとおりの法的ほうてき効力こうりょくない場合ばあい再審さいしん裁判所さいばんしょは、『プログラム』に関連かんれんしたすべての民事みんじ責任せきにん絶対ぜったいてき棄権きけんもっとちか肉薄にくはくする国内こくないほう適用てきようすべきである。ただし、報酬ほうしゅう見返みかえりとして責任せきにん保証ほしょうけが『プログラム』のコピーに付随ふずいする場合ばあいのぞく。

利用りよう条件じょうけんはここまで

以上いじょう条項じょうこうをあなたのあたらしいプログラムに適用てきようする方法ほうほう

あなたがあらたなプログラムを開発かいはつしたとして、公衆こうしゅうによってそれが利用りようされる可能かのうせい最大限さいだいげんたかめたいならば、そのプログラムをフリーソフトウェアとし、ほん許諾きょだくしょ条項じょうこうしただれでもさい頒布はんぷないし変更へんこうできるようにするのが最善さいぜんみちです。そうするためには、プログラムに以下いかのような告知こくちくわえてください。その場合ばあい保証ほしょう除外じょがいされているということをもっと効果こうかてき明言めいげんするため、それぞれのソースファイルの冒頭ぼうとう告示こくじくわえるのがもっと安全あんぜんです。すくなくとも、「Copyright」からはじまるくだりと、告知こくち全文ぜんぶんがある場所ばしょへのポインタだけはかくファイルにふくめておいてください。

    <one line to give the program’s name and a brief idea of what it does.>
    Copyright (C) <year> <name of author>

    This program is free software; you can redistribute it and/or modify
    it under the terms of the GNU Affero General Public License as 
    published by the Free Software Foundation; either version 3 of the 
    License, or (at your option) any later version.

    This program is distributed in the hope that it will be useful, 
    but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
    MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the 
    GNU Affero General Public License for more details.

    You should have received a copy of the GNU Affero General Public License
    along with this program. If not, see <https://www.gnu.org/licenses/>.

    (わけ:

    <プログラムの名前なまえと、それがなにをするかについての簡単かんたん説明せつめいを1ぎょう程度ていど。>
    Copyright (C) <とし> <作者さくしゃ名前なまえ>

    このプログラムはフリーソフトウェアです。あなたはこれを、フリーソフトウェア
    財団ざいだんによって発行はっこうされたGNU Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょ(バージョン3か、それ以降いこう
    のバージョンのうちどれか)がさだめる条件じょうけんしたさい頒布はんぷまたは改変かいへんすることが
    できます。

    このプログラムは有用ゆうようであることをねがって頒布はんぷされますが、*まったくの保証ほしょう*です。
    *商業しょうぎょう可能かのうせい保証ほしょう特定とくてい目的もくてきへの適合てきごうせいは、言外げんがいしめされたものもふくめ、
    まった存在そんざいしません。*くわしくはGNU Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょをごらんください。あなたは
    このプログラムとともに、GNU Affero 一般いっぱん公衆こうしゅう利用りよう許諾きょだくしょのコピーを一部いちぶって
    いるはずです。もしっていなければ、
    <https://www.gnu.org/licenses/> をごらんください。
    
    )

電子でんしかみのメールであなたにわせる方法ほうほうについての情報じょうほうくわえましょう。

あなたのソフトウェアが、ユーザとコンピュータ・ネットワークをかいしてリモートで対話たいわてきにやりとりする場合ばあい、ユーザがそのソフトウェアのソースを入手にゅうしゅするための手段しゅだん提供ていきょうしていることも確認かくにんしてください。たとえば、あなたのプログラムがウェブアプリケーションの場合ばあい、そのインターフェースに「ソース」リンクを表示ひょうじし、ユーザをコードのアーカイヴへ誘導ゆうどうするとよいでしょう。ソースを提供ていきょうするには様々さまざま方法ほうほうがあり、プログラムのタイプによって最適さいてき方法ほうほう様々さまざまです。とくたすべき条件じょうけんかんしては、だい 13 こうてください。

また、必要ひつようならばあなたは、(プログラマーとしてはたらいていたら)あなたの雇用こようぬし、あるいは場合ばあいによっては学校がっこう依頼いらいして、そのプログラムにかんする「著作ちょさくけん放棄ほうき声明せいめい(copyright disclaimer)」に署名しょめいしてもらうべきです。このてんかんするよりくわしい情報じょうほうや、GNU AGPLを適用てきようし、その条項じょうこうしたがうにはどうすればよいのかについては、https://www.gnu.org/licenses/ をごらんください。

日本語にほんごやく変更へんこう履歴りれき