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見たな! <福娘童話集 きょうの新作昔話>
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2008ねん 8がつ29にち新作しんさく昔話むかしばなし

見たな!

たな!
京都きょうと民話みんわ京都きょうと情報じょうほう

 むかしむかし、でものある屋敷やしきに、どこからともなく一人ひとりうつくしいおんながたずねてきました。
「どうか、お屋敷やしきはたらかせてください」
 屋敷やしきには女中じょちゅう(じょちゅう)が大勢おおぜいいましたが、奥方おくがたおんな気品きひんさがって、しばらくおいてみることにしました。
 すると、言葉ことば使づかいといい、こまやかなくばりといい、もうしぶんありません。
 はなをいけさせても、をかかせても、ぬいものやそめものをさせても、すばらしいなみです。
 屋敷やしき主人しゅじんも、すっかりにいって、
「わが屋敷やしきたからじゃ。部屋へやをあたえ、大事だいじにいたせ」
と、奥方おくがたにいったほどです。
 そうした、あるばんのこと。
 奥方おくがたふけにおんな部屋へやまえをとおると、あんどんが、ぼんやりともっていました。
「いまごろまで、なにをしているのかしら?」
 奥方おくがたがそっとのぞくと、からだからあたまったおんなが、った自分じぶんのくびを鏡台きょうだいまえにおいて、そのかおにお化粧けしょうをしているのでした。
 あまりのことに、奥方おくがたこえません。
 おんなはお化粧けしょうをおえたくびを両手りょうてでもちあげ、くいくいっと、からだにはめもどすと、何事なにごともなかったようにねむりはじめました。
「た、大変たいへんでございます!」
 奥方おくがた主人しゅじん部屋へやにかけこんで、にしたことをうったえました。
 そしてにん相談そうだんをして、おんないちにちもはやくやめさせることにしました。
 あくるあさ奥方おくがたおんなにいいました。
「あなたには、いつまでもいてほしいけれど、主人しゅじんのいいつけで、お女中じょちゅうをへらさねばなりません。あとからはいったあなたをそのままにして、ほかのものに、ひまをすことはむりですから・・・」
 はなしをいていたおんなは、みるみるをつりあげて、
「さては、たなっ!」
と、みみまでさけたくちから、おそろしいこえをあげて、奥方おくがたにとびかかろうとしました。
 その瞬間しゅんかん
ものめ、おもれ!」
と、部屋へやんだ主人しゅじんかたながひらめきました。
 主人しゅじんられて亡骸なきがらになったおんな正体しょうたいは、なんととしをへたおおきなネコで、さきがふたまたになっていました。
 ネコまたとばれる妖怪ようかいです。
 そしてひたいには、おにのようなかくえていました。
「みやびないえに、ながあいだわれていたネコであったのだろう。よくはたらいてくれたが、妖怪ようかいいえにおいておくわけにはいかん。もとせよ」
 主人しゅじん奥方おくがたは、ネコまたの亡骸なきがらをあわせました。

おしまい

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