略字
正式 に通用 する文字 を略記 したもので手書 きなどで用 いられるが、正式 な文書 では用 いられない文字 (『働 』の意味 に用 いられる『仂(ろく)[注釈 1]』など)。限 られた業界 ・仲間 内 でのみ通用 するものや、比較的 広 く使 われるものがある。本 項目 ではこの意味 に使 われるものを中心 に解説 する。正統 とされている文字 に対 し、省略 を行 った文字 。- 「
当用漢字 字体 表 」において提示 された標準 字体 (新 字体 )や「常用漢字 表 」において「現代 の通用 字体 」として示 された字体 には正統 とされる印刷 字体 を簡略 化 した略字 が多 く採用 され、現在 の日本 における漢字 表記 の規準 となっている。(→新 字体 。簡略 化 の例 、方法 については、新 字体 #簡略 化 の仕方 、新 字体 #簡略 化 の仕方 を参照 のこと) 常用漢字 表 内 の文字 (表 内 字 )に用 いられた簡略 化 方法 を常用漢字 表 に掲載 されていない文字 (表 外字 )にも拡張 して適用 し、簡略 化 を行 った略字 。JIS漢字 (JIS X 0208)の1983年 改定 時 に行 われた字形 変更 によるものや、朝日新聞 において用 いられた「朝日 文字 」が代表 例 である。(→拡張 新 字体 )
- 「
「
概説 [編集 ]
手書 きによる略字 [編集 ]
- 「门󠄀」と
中国 の簡体字 である「门[注釈 2](「冂」の左上 に「丶」の組 み合 わせ)」は「門 」の略字 として主 にメモなどの個人 的 な筆記 に広 く使 われているが、これは「門 」の草 書体 が元 になっており古 くから使 われている。 労働 運動 のビラなどでは「職 」の代 わりに「职」、「権 」の代 わりに「权」(中国 の簡体字 と同 じ)と略記 されることが多 いなど特定 の文化 において特定 の略字 が使 われやすい傾向 がある。例 :ゲバ字
このような
また、
刻印 などにおける略字 [編集 ]
縮小 文字 [編集 ]
拡張 新 字体 [編集 ]
いわゆる「
2004
なお「
具体 例 [編集 ]
草 書体 がもとになるもの[編集 ]
例 1「第 」→「㐧() [注釈 5]」は、第 二 神明 道路 などの道路 標識 にも見 られ、一部 活字 化 もされている。また、第一屋製 パンの商標 である「㐧一パン」のロゴタイプの「第 」もこの略字 である。㐧〇回 、㐧〇次 など番号 の前 に来 る時 に多 く用 いられるが及第 、式次第 など熟語 内 では正字 で書 かれる傾向 がある。JIS Z 8903に規定 がある。上 の例 1、例 2「門 」→「()」、例 6「前 」はもっともメジャーな部類 であろう。- 「
風 」の字 を、かぜがしらの中 に縦 に2つの点 (丶)で書 き換 えた(「冬 」の下 の二 点 )[注釈 6]、または草書 の楷書 化 をおこなったもの。看板 などでも見 られる - 「
喜 」の字 を「七 」の3つの組 み合 わせ「㐂[注釈 7]」としたもの。 - 「
鹿 」の字 を、ならびひの部分 を、突 き抜 けた2本 の縦 棒 と八 「𢈘[注釈 8]」としたもの。これは草書 を楷書 化 したものである。今 に至 っては、例 6と同 じくメジャーな部類 であろう。 - 「
無 」の字 を、「ノ」「一 」の下 に「七 」または「ノ」「乙 」に「一 」に突 き刺 したものに「灬(れんが)」とするもの。 - 「
水 」をさんずい(氵)にして下 の「冫(ヒョウ,こおり)」の部分 を「レ」に変 えた略字 もある。 - 「
糸 」は糸偏 で「小 」の部分 を一本 線 [注釈 9]に変 えたもの。 - 「
御 」の字 は「彳〈テキ・ぎょうにんべん〉」の部分 を「丨(コン、縦 棒 )」、または「丶(てん)」と「レ」に書 き換 え、「午 」と「止 」の繋 がっている字 は「二 」の部分 を「乚(イン)」に突 き刺 さった字 や「二 」の部分 を「山 」に突 き刺 さった字 、「缶 」などの略字 もある。これは草 書体 もしくは草書 を楷書 化 したものであり、飲食 店 などでも見 られる。 - 「
神 」の旁 (つくり)の「申 」の部分 を、片仮名 の「ヤ」と「ヤ」の右 下 に「丶(てん)」に書 き換 えたもの。これは草書 、もしくは草書 を楷書 化 したもので、神社 などでも見 られる。
一部分 を簡略 化 するもの[編集 ]
「云 」や「ム」を用 いるもの[編集 ]
「灬」(れんが)を略記 するもの[編集 ]
- 「
大 」と略記 したもの。 一本 線 や「レ」と略記 するもの。JIS Z 8903に規定 がある。
- 「
連続 した部分 を「ツ」とするもの[編集 ]
「臣 」などの部分 を「リ」と書 くもの[編集 ]
- 「
監 」「緊」「堅 」「賢 」「竪 」「藍 」「籃」「臨」などは「臣 」を片仮名 の「リ」のように書 く(例 :「监」「紧」「坚」など)。これは「臣 」の部分 の草書 が片仮名 の「リ」のようになるため、それを用 いた略字 である。これは「臣 」を「リ」に書 き換 えたのは中国 簡体字 でも同 じ。JIS Z 8903に規定 がある。 - 「
与 」の旧 字体 「與 」の上 の部分 (𦥑の中 に与 )を片仮名 のリとホにして省 いた略字 [注釈 23]もある。これは草書 を楷書 化 したものである。
- 「
横 に並 ぶ「口 」を繋 げたもの[編集 ]
例 12「𠯮()[注釈 24]」もよく見 られる。「霊 」の旧 字体 の「靈 」では3つの口 を繋 げた例 [注釈 25][注釈 26]もある。「器 」に含 まれる㗊[注釈 27](しゅう)の上下 の口 2つ(=吅)を繋 げたもの[注釈 28]もある。「臨」については、「品 」を「𠯮()」にした略字 もある。JIS Z 8903に規定 がある。また、中国 簡体字 では「臨」を「临」に変 えた。他 にも厳 の旧 字体 の「嚴 」、灌漑 (かんがい)の「灌」、観 の旧 字体 である「觀 」、譲 の旧 字体 である「讓 」の横 に並 ぶ口 2つ(=吅)を繋 げた略字 がUnicodeCJK統合 漢字 拡張 Dにそれぞれ U+2B75D,U+2B79E,U+2B7DC,U+2B7DDの符号 位置 で収録 されている。
その他 [編集 ]
例 5「曜」の略字 である「𫞂()日偏 に玉 [注釈 29]」は商店 などにおいて頻繁 に用 いられる。「旺[注釈 30]」で代用 されることもある。「濯」「擢」「櫂 」「躍 」「燿」「耀」などにはあまり適用 されない。例 9「沪[注釈 31]」は「濾過 」などに使 われ、化学 界 ではよく用 いられる略字 。一部 活字 にもある。「蘆 」を「芦 」とする[注釈 32]など「盧 」の部分 を「戸 」に簡略 化 する[注釈 33]例 は多 いが、これは「慮 」を「戸 」にしている。その他 、薬学 界 では「薬 」を草冠 に「ヤ」と略 す。法学 界 では「権 」を「权[注釈 34]」と略 すか、木偏 に「叉 」を組 み合 わせて「杈[注釈 35]」と略 すなど、各 方面 にそれぞれよく書 かれる略字 というものもある。例 11は「年令 43才 」というように、漢字 を同音 の簡単 な字 に書 き換 えることがあるが、同様 に「戦闘 」「闘争 」なども「戦 斗 」「斗 争 」と書 くことがある。この略字 はあまりみられないが、「門構 え」の下 に「斗 」を組 み合 わせたもの「=閗[注釈 36]」がある。門 を例 2の略字 ()にし、斗 と組 み合 わせる[注釈 37]ことも多 い[注釈 38]。
カタカナを用 いるもの[編集 ]
例 10の「機 」は右側 の部分 を片仮名 の「キ」に書 き換 え、「」のように書 かれることもある。また、「機 」の右 半分 の上 には点 を4つ(「塁 」の中央 の4点 )に書 き換 えた略字 や「ソ」の形 で点 を2つに置 き換 えた略字 (JIS Z 8903に規定 がある)もある。- 「
議 」の字 を右 半分 の旁 (つくり)の部分 の「義 」を片仮名 の「ギ」に書 き換 えた略字 「」もある。メモなどでも使 われる。 - 「
衛 」の字 は、右側 の部分 を片仮名 の「ヱ」に書 き換 えた略字 [注釈 39]もある。 例 13は漫画 の書 き文字 などで多 い(「广」(まだれ)に片仮名 の“マ”(もしくは丸 囲 み文字 で“(マ)”)とする)。摩 は多摩 市 などではメジャーだという。「慶應 」をKとOを使 う略字 で示 すのと同様 。- 「
藤 」の字 を艸 冠 に片仮名 の「ト」に書 き換 えた略字 もある。 - 「
層 」の字 は部品 の【曽 】の上部 以外 を省略 して「ソ」に置 き換 えた略字 もある。 - 「
膚 」の字 は七 胃 の部分 を省略 して「フ」と置 き換 えた略字 もある。
ひらがなを用 いるもの[編集 ]
例 10の「機 」は「木 き」のように書 かれることもある(左 半分 は木偏 )。JIS Z 8903の解説 に例 で挙 げられている。- と
金 は、以下 のような略字 を用 いているという説 がある。- 「
歩 」は「止 」を2つ合 わせた字 で「止 」の略字 は「と」であるから、歩 の成 駒 の「と」は前身 が歩 であることを示 すため、「止 」の字 を略 して「と」と表示 したという説 - ひらがなの「と」に
見 えるが、実際 には「金 」を崩 した文字 であるという説 - 「
金 」と同 じ読 みの「今 」(きん)を崩 した文字 であるという説 登 金 の略字 であるという説
- 「
- 「
専 」、「村 」などの字 は「寸 」の部分 を平仮名 の「す」に崩 した字 。
一部 を省略 するもの[編集 ]
例 7「㐰()[注釈 40]は「囗」の中 の古 を削除 している。「国 」などにも見 られる[注釈 41]。- 「
働 」は、真 ん中 の「重 」を省略 し、「仂」という形 で書 かれる場合 がある。 - 「
歴 」の字 の中 の部分 を削除 し「厂(かん)」にした略字 もある。なお「厂(かん)」の字 は元々 別 字 である。[注釈 42] - 「
鷹 」の字 の中 の部分 を削除 し「广[注釈 43]」にした略字 がある。三鷹 市 などで使用 されている。 - 「
経 」の字 を糸偏 を省略 し「圣(こつ)[注釈 44]」にした略字 もある。路線 バスの方向 幕 や鉄道 駅 の発車 標 に「経由 」を「圣由 」に書 き換 えたのも多 く見 られる。また、「軽 」の字 を車偏 を省略 し上記 と同 じ「圣(こつ)」にした略字 もある。熊本 県 の駐車 場 では「軽 」の代 わりに「圣(こつ)」で表示 されているものもある。中国 では「聖 」の簡体字 で使用 されている。なお、「坙」「巠」はいずれも「けい」と音読 し、「経 」(「經 」の親 字 )の略字 ・原 字 でもある。「産經新聞 」など。 - 「
劇 」は「虍」(こく、虎 頭 (とらがしら))に立 刀 (りっとう)を合 わせた略字 (※「豕 」(いのこ)の部分 を省略 )を一時期 使用 していたところもある[注釈 45]。
その他 の例 [編集 ]
- 「
潟 」の字 をさんずいと「写 」に書 き換 えた略字 もある(「舄」→「写 」)。「新潟 県 」などの「潟 」でも見 られる。中国 簡体字 ではさんずいに突 き刺 していない「写 」の字 【泻】が使用 されているが、これは「瀉」の略字 である。 - 「
機 」「滋 」などの「幺(よう)」の点画 の部分 を省略 したもの。 - 「
州 」の字 の3つの点画 の部分 を「一 」に書 き換 え、「卅」としたもの[注釈 46][注釈 47]。 - 「
五 」「吾 」「語 」などの字 において、上 の部分 を2画 から変形 させ1画 に書 き換 えたもの。 - 「
属 」の字 において、「禹」の部分 を「虫 」に書 き換 えたもの。JIS Z 8903に規定 がある。 - 「
具 」「原 」「貝 」などにおいて、二 本線 や三 本線 の部分 を省略 したもの。
書体 のデザイン差 と見 なされるもの[編集 ]
かつての日本 のナンバープレートの書体 [編集 ]
- 「
愛媛 」の「愛 」は「帀(そう)」の中 に「リ」(下記 雨冠 の略字 に酷似 )と「ヘ」「人 」「ノ」 - 「
媛 」は女偏 に「三 」「丿(へつ)」「乂(がい)」である。但 し、「女 」の部分 は「一 」と「ノ」が離 れている。
かつての日本 の高速 道路 サインの書体 [編集 ]
1963
- 「
都 」の字 は、「者 」の部分 の「はらい」が「土 」の部分 に突 き抜 けていない。 - 「
鷹 」の字 は、「イ」の部分 が単 なる縦 棒 に、「隹 」の部分 が「十 」と「└」の組 み合 わせた字 に、「鳥 」の部分 については上部 の右側 が「コ」という形状 になっている。 - 「
豊 」の字 は、下部 の「豆 」の部分 が「口 」から「凵」に変 えられ、「一 」と「凵」がくっ付 いた文字 になっている。 - 「
環 」の字 は、右 下 の「ノ」と「丶」の部分 が「く」に変 えた文字 になっている。 - 「
越 」の字 は、「戉」の左下 の「一 」の部分 が省略 された文字 となっている(戊 )。
その他 書体 のデザイン差 と見 なされるもの[編集 ]
雨冠 において「雨 」の字 の4つの点 を略記 し、縦 に並 ぶ2つの点 を縦 棒 にしたもの[注釈 53]や「両 」に変 えるもの[注釈 54]、2つの点 にしたもの[注釈 55]、「帀(そう)」の下 に「一 」を書 き加 えたもの[注釈 56]また、パナソニックでは松下電器 時代 の社名 ロゴタイプにおいて「器 」の「大 」〔旧 字体 の「犬 」の点画 (丶)が省略 された「大 」の部分 〕が「工 」となった異体 字 「噐[注釈 57]」を採用 していた。また、この略字 が用 いられる代表 例 である「電 」の下 の部分 (「日 」と「乚(いん)」)を、「口 」と「乚」とするもの[注釈 58]、さらに「口 」の中 の部分 まで「乚」を突 きさない略字 もある。なお、「愛媛 」ナンバーの「愛 」の上 の部分 は「雨 」の略字 (「雨 」の字 の4つの点 を略記 し、縦 に並 ぶ2つの点 を縦 棒 にしたもの)に酷似 しているが、「帀」の「冖」の部分 を縦 棒 が貫 くように表記 されている。- 「
門構 え」を含 む漢字 において、勘亭流 では「冂」と「丶」2つを組 み合 わせたように示 される。 - 「
専 」の字 における「寸 」の部分 など、「寸 」を構成 要素 の一 つとする漢字 で、「丶(てん)」を右 上 がりとする例 がある[注釈 59]。 - 「
生 」の字 における左 部分 に「ノ」を省略 し、左右 側 に小 さな点 を書 いた部分 がある。[注釈 60] - 「
株 」の字 において「朱 」の上部 分 に「山 」を書 き換 えるもの。特 に株式会社 のロゴタイプで使用 している。
常用漢字 における字体 統合 [編集 ]
- 「
応 」の字 は本来 、旧 字体 (「應 」)の略字 (省略形 に基 づく異体 字 )であるが、「鷹 」の字 と同 じ音符 の字 (「雁 」の字 に「厂」〈がんだれ〉から「广」〈まだれ〉に変 えたもの[注釈 61])を持 つ。この音符 の字 は「鷹 」の原 字 (本字 )でもあり、下部 の「鳥 」はのちに意味合 いの理由 で後 付 けされたものとされる(なお、「応 (應 )」は、「广(げん)」と片仮名 の「ツ」と「一 」【应】が中国 簡体字 標準 の字体 である)。 - 「
集 」の字 、そもそも「雧[注釈 62]」(「隹 〈ふるとり〉」3つと「木 」から成 る会意 文字 )であるが、これは「焦 」の字 にも通 ずる。なお、「集 」は人屋 根 (単体 での表記 上 は「人 」扱 い)に「一 」(実質 横 棒 扱 い、)=亼(しゅう)[注釈 63])の略字 も存在 するが単体 では現在 使 われておらず、「会 」や「今 」等 の字 で字形 構成 (※ほとんどが形声 文字 )に用 いられるのみである。 - 「
示 」「衣 」はそれぞれ現行 の字形 において偏 部 にするとそれぞれ片仮名 の「ネ」に酷似 する(ただし、書 き順 は若干 異 なる)。 - 「
缶 (カン・ほとぎ)」「虫 (むし・まむし)」などが常用 ·教育 漢字 に採用 された時 、多 くは一部 の字形 を省略 して二 つの字 の意味 ·用例 を一 つの字形 にまとめることが多 い。 - 「
協 」は本来 「恊」と表記 していたが、「立心偏 」の部分 の点画 が線画 に省略 されて「十 〈十 偏 〉になったという説 が濃厚 である[要 検証 ]。この他 でも、「博 」の字 の異体 字 「愽」が存在 する。 - 「
浜 」は「濱 」の中国 簡略 体 (滨)をさらに省略 したもの(氵〈さんずい〉+兵 の合 字 )を親 字 にして我 が国 の常用漢字 にしている[要 検証 ]。なお「賓 」の中国 簡略 体 も字形 構成 が同 じで、「浜 」はこの用例 に倣 ったものである[要 検証 ]。 - 「
協 」「轟 」「澁 」「晶 」「聶」「森 」「攝 」「壘 」などの字 は下 の2つの同 字 の部分 を4つの点 に書 き換 えた略字 もある。(例 :「𫝓[注釈 64]」「軣」「渋 」「摂 」「塁 」など[注釈 65])また、「協 」の字 は4つの点 を書 き換 えるのも画数 が同 じでもある。 新 字体 の「斉 」、「斎 」は、旧 字体 の「齊 」、「齋 」を書 き換 えた略字 でもある。- 「
田 」の字 3つ(=「畾(らい、音符 )」)を「田 」としたもの。(「靁→「雷 」、「疊 」→「畳 」) - 「曹」の
字 の上 の部分 は成 り立 ちで「東 」の字 が2つでのちに省略 した略字 である(「漕 」、「遭」、「槽 」、「糟 」などは全 て成 り立 ちは同 じ)。 - 「
傘 」は中 の部分 に「十 」をしたもの。
省略 ではなく異体 字 であるもの[編集 ]
- 「
土 [注釈 66]」「丈 」「尻 [注釈 67]」「氏 [注釈 68]」「民 [注釈 69]」などに、点画 (「丶」)などを追加 したものが日本 の苗字 や地名 で使 われているケースがある。また、「丈 」の右 上 に点画 (丶)を追加 した異体 字 『𠀋 [注釈 70]』は、苗字 のみならず名前 でも使用 されているケースがある[注釈 71]。このほか苗字 ・地名 以外 では、「材 」、「財 」の字 が「才 」の部分 を「戈 」(か・ほこ)と書 く字 もある。 - 「
園 」「遠 」「猿 」の字 の「口 」の部分 を平仮名 の「く」のように書 く形 もある。 - 「
弥 」の旧 字体 「彌 」の旁 「爾 」の上部 の「小 」を「⺍ ()」と書 く字 や「爻(こう)」が2つの部分 「=㸚(らい・れい)[注釈 72]」を二 本線 にして「用 」に省略 する字 [注釈 73]もある[注釈 74]。 - 「
熟 」の字 の連火 の部分 が原義 にならいそのまま「火 」とすることがある(静岡 県 の地名 ・熟田 津 (にきたつ)の熟 (にき)は本来 この字 を使用 [注釈 75]。「烽」の本字 「㷭」[注釈 76]と字形 構成 が酷似 している。なお、「烽」に関連 して「蜂 」(本字 は「蠭」[注釈 77])も虫 1つと之繞 が省略 された形 になる。 - 「
陰 」の字 は、旁 (つくり)の部分 (「今 」と「云 」の合 字 )が人屋 根 に「镸」(=隂 [注釈 78])を合 わせた形 に書 かれるが、これは隷変時 に形 が変 わったものと思 われる。 - 「
編輯 /編集 」の「輯」と「集 」は、「あつめる」という意味 では異体 字 の関係 にあり[3]、古 くから「編集 」という表記 もあった[4]ものであるため、略字 というよりは異体 字 の統一 である。
略字 と代用 [編集 ]
齢 と令 ・歳 と才 [編集 ]
宮城 県 の塩 「竈 」と福岡 県 の「糟 」屋 [編集 ]
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^ U+4EC2,【JIS X 0213】1
面 48区 03点 端数 または半端 の意 。 - ^ U+95E8
- ^ U+79B1,【JIS X 0213】1
面 89区 35点 【JIS X 0212】48区 80点 - ^ U+7977,【JIS X 0213】1
面 37区 88点 - ^ U+3427
- ^
中国 簡体字 では、かぜがしらの中 にカタカナの「メ」を書 いたような形 【风 U+98CE】になっている。 - ^ U+3402【JIS X 0213】1
面 34区 02点 「き」と読 む国字 で、これは草書 を楷書 化 したものである。各地 の飲食 店 の屋号 などで使 われる。数 え年 77歳 を喜寿 と言 うのは「㐂」が「七 十 七 」と読 み取 れることに由来 する。 - ^ U+22218,【JIS X 0213】2
面 94区 51点 「か」と読 む国字 である。 - ^ a b
中国 簡体字 も基本 的 に使用 している。 - ^ U+803A,【JIS X 0212】53
区 63点 「うん」と読 む。耳鳴 りや籠 った音 の意 。 - ^ U+2B7C9
- ^ U+8EC4,【JIS X 0212】64
区 55点 - ^ U+53C0,【JIS X 0213】2
面 03区 59点 。繊維 を縒 って糸 を紡 ぐ為 の器具 の意 。 - ^
同様 に、UnicodeCJK統合 漢字 拡張 Dでは「囀 (さえず−る、てん)」の旁 の「轉 」が「転 」に書 き換 えられた略字 「𫝚」が U+2B75A の符号 位置 で収録 されている - ^ U+594C
- ^ U+29D4B
- ^
魚偏 の漢字 (鮎 、鮮、鱒 など)に手書 きでよく用 いられる。 - ^ U+2B809
- ^ U+2B813
- ^ U+708F
- ^ U+5405
- ^ U+8CCF,【JIS X 0212】63
区 16点 - ^ U+2B74C
- ^ U+20BEE
- ^ U+9748,E0103
異体 字 セレクタ使用 - ^
主 に香典 袋 などに見 られる。 - ^ U+35CA
- ^ U+5668,E0104(
異体 字 セレクタ使用 ) - ^ U+2B782
- ^ 「曜」と
共 に「盛 ん」の意味 を持 つが、おうと読 む別 字 である。常用漢字 に収録 されている。熟語 の「旺盛 」で知 られる。 - ^ U+6CAA,【JIS X 0213】1
面 86区 51点 - ^
具体 的 な例 として東京 都 世田谷 区 にある都立 蘆花 恒 春園 は駅名 や一般 的 に「芦 花 公園 」と呼 ばれている。 - ^
中国 では「盧 」を【卢】(「卜 」(ボク)の下 に「尸 」(しかばね))と略 して、これを簡体字 標準 の一 つとする - ^ U+6743
- ^ U+6748,【JIS X 0213】1
面 85区 50点 【JIS X 0212】34区 90点 「杈」は元々 別 字 であり、「さすまた」を表 す。 - ^ U+9597
- ^ U+2B52F 「门(
門 の略字 )」に斗 - ^
他 にも闘 の異体 字 として、「鬦 U+9B26,【JIS X 0212】 74区 16点 )」「鬬 U+9B2C,【JIS X 0213】1面 94区 31点 。常用漢字 表 における旧 字体 、鬥(とう)構 えの下 に斲(たく)」がある。なお、旧 字体 は「鬪 」である。 - ^ U+2D6DD
- ^ U+3430 「
個 」の略字 として用 いられるが、「信 」の異体 字 - ^ しかし、
現在 は似 た形 の字 「口 (くち)」と区別 するためか「囗」の中 を削除 するのではなく、片仮名 の「メ」に書 き換 えたものや、点 を入 れたもの(U+201C2)もある。 - ^
中国 は、「廠 (しょう)」の簡体字 になってる。 - ^ 「广部(げんぶ)」だけの
書 き方 は、中国 で「広 」の簡体字 である。 - ^ U+5723,【JIS X 0213】2
面 04区 59点 - ^ TBS
系 単独 提供 ドラマ枠 『パナソニック ドラマシアター』の前身 、『ナショナル劇場 』3代目 までのタイトル(※4代目 以降 は正規 表記 に修正 )で使用 。 - ^
公団 ゴシックでは3画 目 の縦 線 が突 き抜 けない字体 となっている。 - ^
本来 は漢 数字 で30(三 十 、参 拾 )を表 す、「そう」と読 む別 字 である。 - ^
但 し、厳密 には【媛 】が活字 における旧 字体 である。異体 字 セレクタを用 いた Unicode の符号 位置 は U+5A9B,U+E0101 または U+5A9B,U+E0103 - ^ U+5179「茲(し、しげる、ここ)」の
異体 字 - ^ U+221B6 幺(いとがしら)2つで「
微 か」の意 。 - ^ 「」は
本来 、「麼(ま、ば)」の中国 簡略 体 であるが、日本 では「幺」が宛 て字 として俗用 ・通用 されることがある(麻雀 ・中国 麻 将 でしょっちゅうみられる字体 )。 - ^
日本道路公団 が考案 し、角張 った独特 の形状 で「公団 ゴシック」と呼 ばれていた。 - ^ 「
東北電力 」ロゴタイプの「電 」の字 に見 られるものが代表 例 - ^ 「
電気 」、「電器 店 」などの「電 」でも多 く見 られる。 - ^ JIS Z 8903に
規定 がある - ^
旧 松下電工 (現 パナソニック電工 )ロゴタイプの「電 」の字 が代表 例 である。 - ^ U+5650,【JIS X 0213】1
面 51区 58点 - ^ ロゴタイプが「National
松下電工 」のころの松下電工 (→パナソニック電工 →Panasonic本体 に吸収 )が該当 。 - ^ クラシエ
薬品 グループの漢方薬 製品 ブランド「カンポウ専 科 」にてブランドロゴで表記 。 - ^ 「
山 」と「土 」を合 わせた書体 - ^ すなわち、「疒」〈やまいだれ〉(「瘖(いん)」の
略字 )に「亻」〈にんべん〉と「隹 」〈ふるとり〉を入 れたものから「广」以外 の点画 2画 を省略 したもの - ^ U+96E7
- ^ U+4EBC【JIS X 0213】2
面 01区 23点 - ^ U+2B753
十 偏 に力 (ちから)とソとハ - ^ このうちの
数 十 種類 は常用漢字 に新 字体 として採用 されている。 - ^ 圡(
右 下 に点 )U+5721,【JIS X 0213】1面 15区 35点 」「𡈽(右 上 に点 )U+2123D,【JIS X 0213】1面 15区 34点 - ^ U+2B772「
尻 」の右 に点 - ^ U+2B795「
氏 」の右 に点 - ^ U+2B796「
民 」の右 に点 - ^ U+2000B,【JIS X 0213】1
面 14区 02点 - ^
右 上 に点画 (丶)を追加 した「𠀋」が使用 されている例 では、プロボクサーの辰吉 丈一郎 などが挙 げられる。 - ^ U+3E1A
- ^ U+2D6B6
- ^ なお、「
彌 」の他 に「長 」の略字 「镸 U+9578【JIS X 0213】2面 91区 50点 【JIS X 0212】69区 93点 」と「爾 」の合 字 (「镾(び、U+957E【JIS X 0212】70区 01点 )」)、「弓偏 」に「璽(じ)」の略字 (「爾 」と「玉 」の合 字 )の異体 字 や古 字 も存在 する(うち後者 は旧 字体 「彌 」の本字 である)。 - ^ U+24368「孰(じゅく)」の
下 に「火 」 - ^ U+3DED「逢(逢)」の
下 に「火 」。また、「熢 U+71A2」も「烽」の異体 字 である。 - ^ U+882D「逢」の
下 に虫 の字 2つ=「䖵(こん)U+45B5」また、「䗬 U+45EC」も「蜂 」の異体 字 である。 - ^ U+9682,【JIS X 0213】2
面 91区 70点 【JIS X 0212】70区 65点 。苗字 で用 いられる。立命館大学 教育 開発 推進 機構 教授 の隂山英男 はその例 。 - ^
他 にも「竈 (かまど、かま、へっつい、よう)」の異体 字 として「䆴 U+41B4 ,【JIS X 0213】2面 83区 19点 】、「𥧄 U+259C4,【JIS X 0213】1面 89区 52点 )」がある。 - ^ ただし、
郡 内 の粕屋 町 は「粕 」を使 う。
出典 [編集 ]
- ^ ナンバープレート
情報 局 運輸 支局 等 の表示 (地名 )の画像 (2004年 10月 10日 更新 ) - ^ ナンバープレート
情報 局 運輸 支局 等 の表示 (地名 )の画像 (2003年 7月 5日 更新 ) - ^
國際 電腦 漢字 及異體 字 知識 庫 「集 」「輯」 - ^
日本 国語 大 辞典 「へん-しゅう[:シフ] 【編集 ・編輯 ・編 緝】」の用例 。