略字りゃくじ

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略字りゃくじ(りゃくじ)とは、漢字かんじについて本来ほんらい字体じたいからてん省略しょうりゃくしたもの、あるいはある文字もじわってもちいられる字画じかく省略しょうりゃくした文字もじのことである。一部いちぶ略字りゃくじJIS X 0213Unicode登録とうろくされている。

現在げんざい日本にっぽんでは、おおむ以下いか意味いみもちいられる。

  1. 正式せいしき通用つうようする文字もじ略記りゃっきしたもので手書てがきなどでもちいられるが、正式せいしき文書ぶんしょではもちいられない文字もじ(『はたらけ』の意味いみもちいられる『仂(ろく)[注釈ちゅうしゃく 1]』など)。かぎられた業界ぎょうかい仲間なかまないでのみ通用つうようするものや、比較的ひかくてきひろ使つかわれるものがある。ほん項目こうもくではこの意味いみ使つかわれるものを中心ちゅうしん解説かいせつする。
  2. 正統せいとうとされている文字もじたいし、省略しょうりゃくおこなった文字もじ
    1. 当用漢字とうようかんじ字体じたいひょう」において提示ていじされた標準ひょうじゅん字体じたいしん字体じたい)や「常用漢字じょうようかんじひょう」において「現代げんだい通用つうよう字体じたい」としてしめされた字体じたいには正統せいとうとされる印刷いんさつ字体じたい簡略かんりゃくした略字りゃくじおお採用さいようされ、現在げんざい日本にっぽんにおける漢字かんじ表記ひょうき規準きじゅんとなっている。(→しん字体じたい簡略かんりゃくれい方法ほうほうについては、しん字体じたい#簡略かんりゃく仕方しかたしん字体じたい#簡略かんりゃく仕方しかた参照さんしょうのこと)
    2. 常用漢字じょうようかんじひょうない文字もじひょうない)にもちいられた簡略かんりゃく方法ほうほう常用漢字じょうようかんじひょう掲載けいさいされていない文字もじおもて外字がいじ)にも拡張かくちょうして適用てきようし、簡略かんりゃくおこなった略字りゃくじ。JIS漢字かんじJIS X 0208)の1983ねん改定かいていときおこなわれた字形じけい変更へんこうによるものや、朝日新聞あさひしんぶんにおいてもちいられた「朝日あさひ文字もじ」が代表だいひょうれいである。(→拡張かくちょうしん字体じたい

略字りゃくじ」とたような使つかわれかたをする言葉ことばに「俗字ぞくじ」がある。俗字ぞくじ世間せけん通用つうようするが正格せいかくではない字体じたい文字もじであり正式せいしき通用つうようしない文字もじすこともあるが、漢和かんわ字典じてんでは正統せいとうとされている文字もじたいする異体いたいしていう。

概説がいせつ[編集へんしゅう]

手書てがきによる略字りゃくじ[編集へんしゅう]

手書てがきなどでもちいられるが、正式せいしき文書ぶんしょではもちいられない略字りゃくじふるくから文字もじとしてもちいられている歴史れきしのあるものから比較的ひかくてき近年きんねん発生はっせいしたとかんがえられるアルファベットもちいていち部分ぶぶんえたものまでさまざまである(実例じつれい次節じせつ参照さんしょう)。

  • 「门󠄀」と中国ちゅうごく簡体字かんたいじである「[注釈ちゅうしゃく 2](「冂」の左上ひだりうえに「丶」のわせ)」は「もん」の略字りゃくじとしておもにメモなどの個人こじんてき筆記ひっきひろ使つかわれているが、これは「もん」のくさ書体しょたいもとになっておりふるくから使つかわれている。
  • 労働ろうどう運動うんどうのビラなどでは「しょく」のわりに「职」、「けん」のわりに「」(中国ちゅうごく簡体字かんたいじおなじ)と略記りゃっきされることがおおいなど特定とくてい文化ぶんかにおいて特定とくてい略字りゃくじ使つかわれやすい傾向けいこうがある。れいゲバ

このような略字りゃくじは「くずし」と同様どうよう日本にっぽん漢字かんじ能力のうりょく検定けんてい採点さいてん対象たいしょうにならないなど正式せいしき日本にっぽん漢字かんじとしてはみとめられていない部分ぶぶんがある。

また、義務ぎむ教育きょういくでは略字りゃくじまなばせないことやOAにより手書てがきの文字もじれる機会きかいすくなくなったことから現代げんだいじんあいだでは略字りゃくじ定着ていちゃくしているとはいえなくなっている。

刻印こくいんなどにおける略字りゃくじ[編集へんしゅう]

機械きかい彫刻ちょうこくのようにこまかい文字もじ表記ひょうきできない場合ばあいや、看板かんばんのようにこまかいととおくからの視認しにんせいわる場合ばあい略字りゃくじもちいられる。JIS(日本工業規格にほんこうぎょうきかく)にはJIS Z 8906の機械きかい彫刻ちょうこくよう標準ひょうじゅん書体しょたい略字りゃくじ規定きていされている。

縮小しゅくしょう文字もじ[編集へんしゅう]

一方いっぽうパソコン縮小しゅくしょう表示ひょうじ携帯けいたい電話でんわなどの小型こがた携帯けいたい端末たんまつにおける表示ひょうじもちいられる。非常ひじょうちいさいサイズのフォントで、すくないドットをもって文字もじあらわすためのひとつの手段しゅだんとして簡略かんりゃくされた字形じけいもちいられることもおおい。とくに「門構もんがまえ」の文字もじなどは画数かくすうおお複雑ふくざつであるため、「」などとりゃくされることが検討けんとうされてきた[よう出典しゅってん]。JIS Z 8903に規定きていがある。

拡張かくちょうしん字体じたい[編集へんしゅう]

いわゆる「拡張かくちょうしん字体じたい」は、ひょうがい漢字かんじしん字体じたいならった簡略かんりゃくたとえば【祇】しめせ+(礻+) 、【】扌+くに→ 掴(扌+くに)、【くち+おしくち+)など)をおこなった字体じたいである。ひょうがい漢字かんじについては当用漢字とうようかんじ常用漢字じょうようかんじではなんさだめがなかったが2000ねん国語こくご審議しんぎかい答申とうしんひょうがい漢字かんじ字体じたいひょう」においてしゅとして「かん字典じてん」に準拠じゅんきょした字体じたいが「印刷いんさつ標準ひょうじゅん字体じたい」とされたことから、印刷いんさつ字体じたいにおける拡張かくちょうしん字体じたい利用りよう固有名詞こゆうめいし以外いがいでは今後こんご淘汰とうたされていくものとかんがえられる(この拡張かくちょうしん字体じたい一種いっしゅである「朝日あさひ文字もじ」は、2007ねん1がつ廃止はいしされた)。

2004ねん人名じんめいよう漢字かんじ追加ついかさいも、ひょうがい漢字かんじ字体じたいひょうにあるものは、一部いちぶ例外れいがいのぞ印刷いんさつ標準ひょうじゅん字体じたい字形じけい追加ついかされ、基本きほんてきせい字体じたい追加ついかされるかたちとなった。しかし、そのすうねんせい字体じたい追加ついかされたの1つである「(トウ、いのる)[注釈ちゅうしゃく 3]」の拡張かくちょうしん字体じたいの「いのり[注釈ちゅうしゃく 4]」を使つかいたいといううったえがあり、裁判さいばんとなり、JISだい1水準すいじゅんであるため平常へいじょう平易へいいだという判決はんけつくだ使用しようみと人名じんめいよう漢字かんじ追加ついかされるということがあった(また、これとはべつに「曾」の略体りゃくたいもとづく異体いたい」「わたる」のきゅう字体じたいわたるとうはいずれも人名じんめいよう漢字かんじ追加ついかされている)。

なお「ひょうがい漢字かんじ字体じたいひょう」はあくまで印刷いんさつ字体じたい標準ひょうじゅんさだめるものであり、筆記ひっきかか字体じたいさだめるものではない。ひょうがい漢字かんじ対象たいしょうとする日本にっぽん漢字かんじ能力のうりょく検定けんていじゅん1きゅう以上いじょう試験しけん(2きゅう以下いか試験しけんでは常用漢字じょうようかんじのみが対象たいしょうとなる)では、いわゆる「拡張かくちょうしん字体じたい」をもちいて解答かいとうすることがみとめられている。

具体ぐたいれい[編集へんしゅう]

ひだりから1.だい 2.もん 3.てん 4.しょく 5.曜 6.ぜん 7. 8.せん 9.濾 10. 11.たたかえ 12.しな,うつわ 13.略字りゃくじれい

くさ書体しょたいがもとになるもの[編集へんしゅう]

  • れい1「だい」→「㐧([注釈ちゅうしゃく 5]」は、だい神明しんめい道路どうろなどの道路どうろ標識ひょうしきにもられ、一部いちぶ活字かつじもされている。また、第一屋製だいいちやせいパン商標しょうひょうである「㐧一パン」のロゴタイプの「だい」もこの略字りゃくじである。㐧〇かい、㐧〇など番号ばんごうまえときおおもちいられるが及第きゅうだい式次第しきしだいなど熟語じゅくごうちでは正字せいじかれる傾向けいこうがある。JIS Z 8903に規定きていがある。
  • うえれい1、れい2「もん」→「()」、れい6「まえ」はもっともメジャーな部類ぶるいであろう。
  • ふう」のを、かぜがしらなかたてに2つのてん(丶)でえた(「ふゆ」のしたてん[注釈ちゅうしゃく 6]、または草書そうしょ楷書かいしょをおこなったもの。看板かんばんなどでもられる
  • 」のを「なな」の3つのわせ「㐂[注釈ちゅうしゃく 7]」としたもの。
  • 鹿しか」のを、ならびひ部分ぶぶんを、けた2ほんたてぼうはち「𢈘[注釈ちゅうしゃく 8]」としたもの。これは草書そうしょ楷書かいしょしたものである。いまいたっては、れい6とおなじくメジャーな部類ぶるいであろう。
  • 」のを、「ノ」「いち」のしたに「なな」または「ノ」「おつ」に「いち」にしたものに「灬(れんが)」とするもの。
  • みず」をさんずい(氵)にしてしたの「冫(ヒョウ,こおり)」の部分ぶぶんを「レ」にえた略字りゃくじもある。
  • いと」は糸偏いとへんで「しょう」の部分ぶぶん一本いっぽんせん[注釈ちゅうしゃく 9]えたもの。
  • 」のは「彳〈テキ・ぎょうにんべん〉」の部分ぶぶんを「丨(コン、たてぼう)」、または「丶(てん)」と「レ」にえ、「うま」と「とめ」のつながっているは「」の部分ぶぶんを「乚(イン)」にさったや「」の部分ぶぶんを「やま」にさった、「かん」などの略字りゃくじもある。これはくさ書体しょたいもしくは草書そうしょ楷書かいしょしたものであり、飲食いんしょくてんなどでもられる。
  • かみ」のつくり(つくり)の「さる」の部分ぶぶんを、片仮名かたかなの「ヤ」と「ヤ」のみぎに「丶(てん)」にえたもの。これは草書そうしょ、もしくは草書そうしょ楷書かいしょしたもので、神社じんじゃなどでもられる。

一部分いちぶぶん簡略かんりゃくするもの[編集へんしゅう]

うん」や「ム」をもちいるもの[編集へんしゅう]

  • れい4「しょく」の略字りゃくじとして「耳偏みみへんうん[注釈ちゅうしゃく 10]」「𫟉(耳偏みみへんにム)[注釈ちゅうしゃく 11]」もよく使つかわれるが、「のぼり」、「おき」、「」、「識」、「しょく異体いたい[注釈ちゅうしゃく 12]」などにはあまり適用てきようされない。JIS Z 8903に規定きていがある。
  • つて」「てん」を、常用漢字じょうようかんじにおいて「つて」「てん」と略記りゃっきしたものに統合とうごうしたように、「すすき」「簿」などについて、右側みぎがわ部分ぶぶんを「うん」にえたもの。なお、「だん」は、常用漢字じょうようかんじでは「せん」の上部じょうぶ(せん)[注釈ちゅうしゃく 13]】が省略しょうりゃくされ、「だん」と表記ひょうきされている。[注釈ちゅうしゃく 14]。JIS Z 8903に規定きていがある。

」(れんが)を略記りゃっきするもの[編集へんしゅう]

連続れんぞくした部分ぶぶんを「ツ」とするもの[編集へんしゅう]

これはきゅう字体じたいしん字体じたい簡略かんりゃくするさいにもられる。また、「ソ」にえるれいもある。
  • れい8「おのれおのれ」、れい10「」など。「さかえ」「營」「うぐいす」「ぼたる」の「[注釈ちゅうしゃく 20]」は行書ぎょうしょまた草書そうしょ楷書かいしょし、ツになり「さかえ」「営」「うぐいす」「ぼたる」、「たん」「いむ」の「[注釈ちゅうしゃく 21]、けん・こん)」も同様どうように「たん」「いむ」となった。「さとし」「がく」も草書そうしょ楷書かいしょして「さとし」「がく」に、「さくら」も同様どうよう草書そうしょ楷書かいしょして「(えい、よう)[注釈ちゅうしゃく 22]」が「ツ」になった。これにならい、「せん」「せん」は「おのれおのれ」を、「」「畿」「いそ」は「」を、ツにえている。また、竹冠たけかんむりなどにもまれにられる。JIS Z 8903に規定きていがある。

しん」などの部分ぶぶんを「リ」とくもの[編集へんしゅう]

  • かん」「緊」「けん」「けん」「たて」「あい」「籃」「臨」などは「しん」を片仮名かたかなの「リ」のようにく(れい:「监」「紧」「坚」など)。これは「しん」の部分ぶぶん草書そうしょ片仮名かたかなの「リ」のようになるため、それをもちいた略字りゃくじである。これは「しん」を「リ」にえたのは中国ちゅうごく簡体字かんたいじでもおなじ。JIS Z 8903に規定きていがある。
  • あずか」のきゅう字体じたいあずか」のうえ部分ぶぶん(𦥑のなかあずか)を片仮名かたかなのリとホにしてはぶいた略字りゃくじ[注釈ちゅうしゃく 23]もある。これは草書そうしょ楷書かいしょしたものである。

よこならぶ「くち」をつなげたもの[編集へんしゅう]

しな」の略字りゃくじ
うつわ」の略字りゃくじ
香典こうでんぶくろにおける「れい」の略字りゃくじ
  • れい12「𠯮()[注釈ちゅうしゃく 24]」もよくられる。「れい」のきゅう字体じたいの「れい」では3つのくちつなげたれい[注釈ちゅうしゃく 25][注釈ちゅうしゃく 26]もある。「うつわ」にふくまれる㗊[注釈ちゅうしゃく 27](しゅう)の上下じょうげくち2つ(=吅)をつなげたもの[注釈ちゅうしゃく 28]もある。「臨」については、「しな」を「𠯮()」にした略字りゃくじもある。JIS Z 8903に規定きていがある。また、中国ちゅうごく簡体字かんたいじでは「」を「」にえた。
  • ほかにもげんきゅう字体じたいの「いむ」、灌漑かんがい(かんがい)の「灌」、かんきゅう字体じたいである「かん」、ゆずるきゅう字体じたいである「ゆずる」のよこならくち2つ(=吅)をつなげた略字りゃくじUnicodeCJK統合とうごう漢字かんじ拡張かくちょうDにそれぞれ U+2B75D,U+2B79E,U+2B7DC,U+2B7DDの符号ふごう位置いち収録しゅうろくされている。

その[編集へんしゅう]

  • れい5「曜」の略字りゃくじである「𫞂日偏ひへんたま[注釈ちゅうしゃく 29]」は商店しょうてんなどにおいて頻繁ひんぱんもちいられる。「旺[注釈ちゅうしゃく 30]」で代用だいようされることもある。「濯」「擢」「かい」「おど」「燿」「耀」などにはあまり適用てきようされない。
  • れい9「[注釈ちゅうしゃく 31]」は「濾過ろか」などに使つかわれ、化学かがくさかいではよくもちいられる略字りゃくじ一部いちぶ活字かつじにもある。「あし」を「あし」とする[注釈ちゅうしゃく 32]など「」の部分ぶぶんを「」に簡略かんりゃくする[注釈ちゅうしゃく 33]れいおおいが、これは「おもんばか」を「」にしている。その薬学やくがくさかいでは「くすり」を草冠くさかんむりに「ヤ」とりゃくす。法学ほうがくさかいでは「けん」を「[注釈ちゅうしゃく 34]」とりゃくすか、木偏きへんに「また」をわせて「[注釈ちゅうしゃく 35]」とりゃくすなど、かく方面ほうめんにそれぞれよくかれる略字りゃくじというものもある。
  • れい11は「年令ねんれい43さい」というように、漢字かんじ同音どうおん簡単かんたんえることがあるが、同様どうように「戦闘せんとう」「闘争とうそう」なども「せん」「そう」とくことがある。この略字りゃくじはあまりみられないが、「門構もんがま」のしたに「」をわせたもの「=[注釈ちゅうしゃく 36]」がある。もんれい2の略字りゃくじ)にし、わせる[注釈ちゅうしゃく 37]こともおお[注釈ちゅうしゃく 38]

カタカナをもちいるもの[編集へんしゅう]

  • れい10の「」は右側みぎがわ部分ぶぶん片仮名かたかなの「キ」にえ、「」のようにかれることもある。また、「」のみぎ半分はんぶんうえにはてんを4つ(「るい」の中央ちゅうおうの4てん)にえた略字りゃくじや「ソ」のかたちてんを2つにえた略字りゃくじ(JIS Z 8903に規定きていがある)もある。
  • 」のみぎ半分はんぶんつくり(つくり)の部分ぶぶんの「よし」を片仮名かたかなの「ギ」にえた略字りゃくじ」もある。メモなどでも使つかわれる。
  • まもる」のは、右側みぎがわ部分ぶぶん片仮名かたかなの「ヱ」にえた略字りゃくじ[注釈ちゅうしゃく 39]もある。
  • れい13は漫画まんが文字もじなどでおおい(「广」(まだれ)片仮名かたかな“マ”(もしくはまるかこ文字もじ“(マ)”)とする)。多摩たまなどではメジャーだという。「慶應けいおう」をKとOを使つか略字りゃくじしめすのと同様どうよう
  • ふじ」のそうこうかんむり片仮名かたかなの「ト」にえた略字りゃくじもある。
  • そう」の部品ぶひんの【】の上部じょうぶ以外いがい省略しょうりゃくして「ソ」にえた略字りゃくじもある。
  • はだ」のなな部分ぶぶん省略しょうりゃくして「フ」とえた略字りゃくじもある。

ひらがなをもちいるもの[編集へんしゅう]

  • れい10の「」は「き」のようにかれることもある(ひだり半分はんぶん木偏きへん)。JIS Z 8903の解説かいせつれいげられている。
  • きんは、以下いかのような略字りゃくじもちいているというせつがある。
    • 」は「とめ」を2つわせたで「とめ」の略字りゃくじは「と」であるから、なりこまの「と」は前身ぜんしんであることをしめすため、「とめ」のりゃくして「と」と表示ひょうじしたというせつ
    • ひらがなの「と」にえるが、実際じっさいには「かね」をくずした文字もじであるというせつ
    • かね」とおなみの「いま」(きん)をくずした文字もじであるというせつ
    • とうきん略字りゃくじであるというせつ
  • せん」、「むら」などのは「すん」の部分ぶぶん平仮名ひらがなの「す」にくずした

一部いちぶ省略しょうりゃくするもの[編集へんしゅう]

鉄道てつどうえき発車はっしゃしるべにおいて「けい」が「」と表記ひょうきされる(九州旅客鉄道きゅうしゅうりょかくてつどう(JR九州きゅうしゅう)早岐はいきえき4ばん5ばんのりばにて)
  • れい7「()[注釈ちゅうしゃく 40]は「囗」のなかいにしえ削除さくじょしている。「くに」などにもられる[注釈ちゅうしゃく 41]
  • はたらけ」は、なかの「じゅう」を省略しょうりゃくし、「仂」というかたちかれる場合ばあいがある。
  • れき」のなか部分ぶぶん削除さくじょし「厂(かん)」にした略字りゃくじもある。なお「厂(かん)」の元々もともとべつである。[注釈ちゅうしゃく 42]
  • たか」のなか部分ぶぶん削除さくじょし「广[注釈ちゅうしゃく 43]」にした略字りゃくじがある。三鷹みたかなどで使用しようされている。
  • けい」の糸偏いとへん省略しょうりゃくし「(こつ)[注釈ちゅうしゃく 44]」にした略字りゃくじもある。路線ろせんバス方向ほうこうまく鉄道てつどうえき発車はっしゃしるべに「経由けいゆ」を「ゆかり」にえたのもおおられる。また、「けい」の車偏くるまへん省略しょうりゃく上記じょうきおなじ「(こつ)」にした略字りゃくじもある。熊本くまもとけん駐車ちゅうしゃじょうでは「けい」のわりに「(こつ)」で表示ひょうじされているものもある。中国ちゅうごくでは「きよし」の簡体字かんたいじ使用しようされている。なお、「」「」はいずれも「けい」と音読おんどくし、「けい」(「けい」のしん)の略字りゃくじはらでもある。「産經新聞さんけいしんぶん」など。
  • げき」は「虍」(こく、とらあたま(とらがしら))にだてがたな(りっとう)をわせた略字りゃくじ(※「いのこ」(いのこ)の部分ぶぶん省略しょうりゃく)を一時期いちじき使用しようしていたところもある[注釈ちゅうしゃく 45]

そのれい[編集へんしゅう]

  • かた」のさんずいと「うつし」にえた略字りゃくじもある(「舄」→「うつし」)。「新潟にいがたけん」などの「かた」でもられる。中国ちゅうごく簡体字かんたいじではさんずいにしていない「うつし」の】が使用しようされているが、これは「瀉」の略字りゃくじである。
  • 」「しげる」などの「幺(よう)」の点画てんかく部分ぶぶん省略しょうりゃくしたもの。
  • しゅう」のの3つの点画てんかく部分ぶぶんを「いち」にえ、「卅」としたもの[注釈ちゅうしゃく 46][注釈ちゅうしゃく 47]
  • 」「われ」「かたり」などのにおいて、うえ部分ぶぶんを2かくから変形へんけいさせ1かくえたもの。
  • ぞく」のにおいて、「禹」の部分ぶぶんを「むし」にえたもの。JIS Z 8903に規定きていがある。
  • 」「はら」「かい」などにおいて、本線ほんせんさん本線ほんせん部分ぶぶん省略しょうりゃくしたもの。

書体しょたいのデザインなされるもの[編集へんしゅう]

かつての日本にっぽんのナンバープレートの書体しょたい[編集へんしゅう]

日本にっぽんのナンバープレートにおいては以前いぜん愛媛えひめけんの「愛媛えひめ」のくずした略字りゃくじにより表示ひょうじしていた[1]当時とうじ鉄板てっぱんせいでありびてしまうので、みずはけをくするための独自どくじ略字りゃくじである。なお、2003ねん10月以降いこう発行はっこうされたものは、「愛媛えひめ」の普通ふつう書体しょたい[注釈ちゅうしゃく 48]表示ひょうじしている。

  • 愛媛えひめ」の「あい」は「(そう)」のなかに「リ」(下記かき雨冠あめかんむり略字りゃくじ酷似こくじ)と「ヘ」「ひと」「ノ」
  • ひめ」は女偏おんなへんに「さん」「丿(へつ)」「乂(がい)」である。ただし、「おんな」の部分ぶぶんは「いち」と「ノ」がはなれている。

日本にっぽんのナンバープレートには滋賀しがけんの「滋賀しが」の「しげる」の「[注釈ちゅうしゃく 49]」の部分ぶぶんで「(ゆう、し)[注釈ちゅうしゃく 50]」の3,6かくてん省略しょうりゃくされているのもられる[2][注釈ちゅうしゃく 51]。JIS Z 8903では、標準ひょうじゅん字形じけいをこの略字りゃくじがた表現ひょうげんしている。

かつての日本にっぽん高速こうそく道路どうろサインの書体しょたい[編集へんしゅう]

1963ねん名神めいしん高速こうそく道路どうろ開通かいつうわせ誕生たんじょうし、ドライバー視認しにんせいたかめるよう工夫くふうされていたかつて高速こうそく道路どうろフォント書体しょたい[注釈ちゅうしゃく 52]では、文字もじ画数かくすう大胆だいたん省略しょうりゃくされていた。 その特徴とくちょうについて下記かき記述きじゅつする。

  • 」のは、「しゃ」の部分ぶぶんの「はらい」が「」の部分ぶぶんけていない。
  • たか」のは、「イ」の部分ぶぶんたんなるたてぼうに、「ふるとり」の部分ぶぶんが「じゅう」と「└」のわせたに、「とり」の部分ぶぶんについては上部じょうぶ右側みぎがわが「コ」という形状けいじょうになっている。
  • ゆたか」のは、下部かぶの「まめ」の部分ぶぶんが「くち」から「凵」にえられ、「いち」と「凵」がくっいた文字もじになっている。
  • たまき」のは、みぎの「ノ」と「丶」の部分ぶぶんが「く」にえた文字もじになっている。
  • こし」のは、「戉」の左下ひだりしたの「いち」の部分ぶぶん省略しょうりゃくされた文字もじとなっている(つちのえ)。

その書体しょたいのデザインなされるもの[編集へんしゅう]

  • 雨冠あめかんむりにおいて「あめ」のの4つのてん略記りゃっきし、たてならぶ2つのてんたてぼうにしたもの[注釈ちゅうしゃく 53]や「りょう」にえるもの[注釈ちゅうしゃく 54]、2つのてんにしたもの[注釈ちゅうしゃく 55]、「(そう)」のしたに「いち」をくわえたもの[注釈ちゅうしゃく 56]また、パナソニックでは松下電器まつしたでんき時代じだい社名しゃめいロゴタイプにおいて「うつわ」の「だい」〔きゅう字体じたいの「いぬ」の点画てんかく(丶)が省略しょうりゃくされた「だい」の部分ぶぶん〕が「こう」となった異体いたい「噐[注釈ちゅうしゃく 57]」を採用さいようしていた。また、この略字りゃくじもちいられる代表だいひょうれいである「でん」のした部分ぶぶん(「」と「(いん)」)を、「くち」と「」とするもの[注釈ちゅうしゃく 58]、さらに「くち」のなか部分ぶぶんまで「」をきさない略字りゃくじもある。なお、「愛媛えひめ」ナンバーの「あい」のうえ部分ぶぶんは「あめ」の略字りゃくじ(「あめ」のの4つのてん略記りゃっきし、たてならぶ2つのてんたてぼうにしたもの)に酷似こくじしているが、「」の「冖」の部分ぶぶんたてぼうつらぬくように表記ひょうきされている。
  • 門構もんがま」をふく漢字かんじにおいて、勘亭流かんていりゅうでは「冂」と「丶」2つをわせたようにしめされる。
  • せん」のにおける「すん」の部分ぶぶんなど、「すん」を構成こうせい要素ようそひとつとする漢字かんじで、「丶(てん)」をみぎがりとするれいがある[注釈ちゅうしゃく 59]
  • せい」のにおけるひだり部分ぶぶんに「ノ」を省略しょうりゃくし、左右さゆうがわちいさなてんいた部分ぶぶんがある。[注釈ちゅうしゃく 60]
  • かぶ」のにおいて「しゅ」の上部じょうぶぶんに「やま」をえるもの。とく株式会社かぶしきがいしゃのロゴタイプで使用しようしている。

常用漢字じょうようかんじにおける字体じたい統合とうごう[編集へんしゅう]

  • おう」の本来ほんらいきゅう字体じたい(「おう」)の略字りゃくじ省略形しょうりゃくけいもとづく異体いたい)であるが、「たか」のおな音符おんぷ(「かり」の「厂」〈がんだれ〉から「广」〈まだれ〉えたもの[注釈ちゅうしゃく 61])をつ。この音符おんぷは「たか」のはら本字ほんじでもあり、下部かぶの「とり」はのちに意味合いみあいの理由りゆうのちけされたものとされる(なお、「おうおう)」は、「广(げん)」と片仮名かたかなの「ツ」と「いち」【】が中国ちゅうごく簡体字かんたいじ標準ひょうじゅん字体じたいである)。
  • しゅう」の、そもそも「[注釈ちゅうしゃく 62]」(ふるとり〈ふるとり〉」3つと「」から会意かいい文字もじ)であるが、これは「こげ」のにもつうずる。なお、「しゅう」は人屋じんおく単体たんたいでの表記ひょうきじょうは「ひとあつかい)に「いち」(実質じっしつよこぼうあつかい、)=(しゅう)[注釈ちゅうしゃく 63])の略字りゃくじ存在そんざいするが単体たんたいでは現在げんざい使つかわれておらず、「かい」や「いまとう字形じけい構成こうせい(※ほとんどが形声けいせい文字もじ)にもちいられるのみである。
  • しめせ」「ころも」はそれぞれ現行げんこう字形じけいにおいてへんにするとそれぞれ片仮名かたかなの「ネ」に酷似こくじする(ただし、じゅん若干じゃっかんことなる)。
  • かん(カン・ほとぎ)」「むし(むし・まむし)」などが常用じょうよう·教育きょういく漢字かんじ採用さいようされたときおおくは一部いちぶ字形じけい省略しょうりゃくしてふたつの意味いみ·用例ようれいひとつの字形じけいにまとめることがおおい。
  • きょう」は本来ほんらい「恊」と表記ひょうきしていたが、立心偏りっしんべん部分ぶぶん点画てんかく線画せんが省略しょうりゃくされてじゅうじゅうへんになったというせつ濃厚のうこうである[よう検証けんしょう]。このほかでも、「ひろし」の異体いたい「愽」が存在そんざいする。
  • はま」は「はま」の中国ちゅうごく簡略かんりゃくたい)をさらに省略しょうりゃくしたもの(氵〈さんずい〉+へいごう)をおやにしてくに常用漢字じょうようかんじにしている[よう検証けんしょう]。なお「まろうど」の中国ちゅうごく簡略かんりゃくたい字形じけい構成こうせいおなじで、「はま」はこの用例ようれいならったものである[よう検証けんしょう]
  • きょう」「とどろき」「しぶ」「あきら」「聶」「もり」「」「るい」などのしたの2つのどう部分ぶぶんを4つのてんえた略字りゃくじもある。(れい:「𫝓[注釈ちゅうしゃく 64]」「軣」「しぶ」「」「るい」など[注釈ちゅうしゃく 65])また、「きょう」のは4つのてんえるのも画数かくすうおなじでもある。
  • しん字体じたいの「ひとし」、「とき」は、きゅう字体じたいの「ひとし」、「とき」をえた略字りゃくじでもある。
  • 」の3つ(=「畾(らい、音符おんぷ)」)を「」としたもの。(「靁→「かみなり」、「たたみ」→「たたみ」)
  • 「曹」のうえ部分ぶぶんちで「ひがし」のが2つでのちに省略しょうりゃくした略字りゃくじである(「こげ」、「遭」、「ふね」、「かす」などはすべちはおなじ)。
  • かさ」はなか部分ぶぶんに「じゅう」をしたもの。

省略しょうりゃくではなく異体いたいであるもの[編集へんしゅう]

略字りゃくじ代用だいよう[編集へんしゅう]

上記じょうきれい11の「たたかえ」と「」は、正字せいじ略字りゃくじというよりはまったくべつ文字もじである。したがってこれらの関係かんけいは、「正字せいじ略字りゃくじ」というより「正式せいしき用法ようほう代用だいよう」という関係かんけいたるともえる。

上記じょうきれい9の「濾」も同様どうよう可能かのうせいがある(「」は「瀘」の略字りゃくじものもいる)。

よわいれいとしざい[編集へんしゅう]

小学校しょうがっこう国語こくご教科書きょうかしょでは「年齢ねんれい」を「年令ねんれい」、年齢ねんれいの「〇〇さい」を「〇〇さい」と表記ひょうきしているが「れい」は「よわい」の略字りゃくじではなく「ざい」も「とし」の略字りゃくじではない。「よわい」「れい」「とし」「ざい」はそれぞれ独立どくりつした別個べっこ漢字かんじであって、たがいに「正字せいじ略字りゃくじ」という関係かんけいにあるわけではない。「よわい」「とし」は常用漢字じょうようかんじではあっても小学校しょうがっこう課程かていでの教育きょういく漢字かんじではないのでおしえないが、非常ひじょう使用しよう頻度ひんどたかであるので、まぜけるべく「よわい」を「れい」、「とし」を「ざい」で代用だいようしているのである。したがって中学校ちゅうがっこうで「よわい」「とし」をならったのちは「れい」「ざい」は使つかうべきではないのだが、画数かくすうすくないため略字りゃくじのような使つかかた(いわゆる教育きょういく漢字かんじ代用だいようによる俗用ぞくよう)をされている。また、「ざい」には「とし(とせ)」の人名じんめいよう字訓じくんがある。

宮城みやぎけんしおかまど」と福岡ふくおかけんの「かす[編集へんしゅう]

宮城みやぎけん塩竈しおがまの「かまど」を拡張かくちょうしん字体じたいの「かまど[注釈ちゅうしゃく 79](「塩竃しおがま」)やおなじ「かま」と代用だいよう字体じたいの「がま」(「塩釜しおがま」)に、福岡ふくおかけん糟屋かすやぐんの「かす」をおなじ「かす」と代用だいよう字体じたいの「かす[注釈ちゅうしゃく 80](「粕屋かすやぐん」)にえて使用しようされていることがある。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ U+4EC2,【JIS X 0213】1めん4803てん 端数はすうまたは半端はんぱ
  2. ^ U+95E8
  3. ^ U+79B1,【JIS X 0213】1めん8935てん【JIS X 0212】4880てん
  4. ^ U+7977,【JIS X 0213】1めん3788てん
  5. ^ U+3427
  6. ^ 中国ちゅうごく簡体字かんたいじでは、かぜがしらのなかにカタカナの「メ」をいたようなかたち【风 U+98CE】になっている。
  7. ^ U+3402【JIS X 0213】1めん3402てん「き」と国字こくじで、これは草書そうしょ楷書かいしょしたものである。各地かくち飲食いんしょくてん屋号やごうなどで使つかわれる。かぞどし77さい喜寿きじゅうのは「㐂」が「ななじゅうなな」とれることに由来ゆらいする。
  8. ^ U+22218,【JIS X 0213】2めん9451てん「か」と国字こくじである。
  9. ^ a b 中国ちゅうごく簡体字かんたいじ基本きほんてき使用しようしている。
  10. ^ U+803A,【JIS X 0212】5363てん「うん」とむ。耳鳴みみなりやこもったおと
  11. ^ U+2B7C9
  12. ^ U+8EC4,【JIS X 0212】6455てん
  13. ^ U+53C0,【JIS X 0213】2めん0359てん繊維せんいっていとつむため器具きぐ
  14. ^ 同様どうように、UnicodeCJK統合とうごう漢字かんじ拡張かくちょうDでは「さえず(さえず−る、てん)」のつくりの「てん」が「てん」にえられた略字りゃくじ𫝚」が U+2B75A の符号ふごう位置いち収録しゅうろくされている
  15. ^ U+594C
  16. ^ U+29D4B
  17. ^ 魚偏うおへん漢字かんじあゆ、鮮、ますなど)に手書てがきでよくもちいられる。
  18. ^ U+2B809
  19. ^ U+2B813
  20. ^ U+708F
  21. ^ U+5405
  22. ^ U+8CCF,【JIS X 0212】6316てん
  23. ^ U+2B74C
  24. ^ U+20BEE
  25. ^ U+9748,E0103 異体いたいセレクタ使用しよう
  26. ^ おも香典こうでんふくろなどにられる。
  27. ^ U+35CA
  28. ^ U+5668,E0104(異体いたいセレクタ使用しよう
  29. ^ U+2B782
  30. ^ 「曜」とともに「さかん」の意味いみつが、おうとべつである。常用漢字じょうようかんじ収録しゅうろくされている。熟語じゅくごの「旺盛おうせい」でられる。
  31. ^ U+6CAA,【JIS X 0213】1めん8651てん
  32. ^ 具体ぐたいてきれいとして東京とうきょう世田谷せたがやにある都立とりつ蘆花ろかつね春園はるその駅名えきめい一般いっぱんてきに「あしはな公園こうえん」とばれている。
  33. ^ 中国ちゅうごくでは「」を【】(ぼく」(ボク)したしかばね」(しかばね))とりゃくして、これを簡体字かんたいじ標準ひょうじゅんひとつとする
  34. ^ U+6743
  35. ^ U+6748,【JIS X 0213】1めん8550てん【JIS X 0212】3490てん」は元々もともとべつであり、「さすまた」をあらわす。
  36. ^ U+9597
  37. ^ U+2B52F 「もん略字りゃくじ)」に
  38. ^ ほかにもたたかえ異体いたいとして、「鬦 U+9B26,【JIS X 0212】 7416てん)」「鬬 U+9B2C,【JIS X 0213】1めん9431てん常用漢字じょうようかんじひょうにおけるきゅう字体じたい鬥(とう)かましたに斲(たく)」がある。なお、きゅう字体じたいは「たたかえ」である。
  39. ^ U+2D6DD
  40. ^ U+3430 「」の略字りゃくじとしてもちいられるが、「しん」の異体いたい
  41. ^ しかし、現在げんざいかたちくち(くち)」と区別くべつするためか「囗」のなか削除さくじょするのではなく、片仮名かたかなの「メ」にえたものや、てんれたもの(U+201C2)もある。
  42. ^ 中国ちゅうごくは、「しょう(しょう)」の簡体字かんたいじになってる。
  43. ^ 「广部(げんぶ)」だけのかたは、中国ちゅうごくで「ひろ」の簡体字かんたいじである。
  44. ^ U+5723,【JIS X 0213】2めん0459てん
  45. ^ TBSけい単独たんどく提供ていきょうドラマわくパナソニック ドラマシアター』の前身ぜんしん、『ナショナル劇場げきじょう』3代目だいめまでのタイトル(※4代目だいめ以降いこう正規せいき表記ひょうき修正しゅうせい)で使用しよう
  46. ^ 公団こうだんゴシックでは3かくたてせんけない字体じたいとなっている。
  47. ^ 本来ほんらいかん数字すうじで30(さんじゅうさんひろえ)をあらわす、「そう」とべつである。
  48. ^ ただし、厳密げんみつには【ひめ】が活字かつじにおけるきゅう字体じたいである。異体いたいセレクタもちいた Unicode符号ふごう位置いちは U+5A9B,U+E0101 または U+5A9B,U+E0103
  49. ^ U+5179「茲(し、しげる、ここ)」の異体いたい
  50. ^ U+221B6 幺(いとがしら)2つで「かすか」の
  51. ^ 」は本来ほんらい、「麼(ま、ば)」の中国ちゅうごく簡略かんりゃくたいであるが、日本にっぽんでは「幺」がとして俗用ぞくよう通用つうようされることがある(麻雀まーじゃん中国ちゅうごくあさしょうでしょっちゅうみられる字体じたい)。
  52. ^ 日本道路公団にほんどうろこうだん考案こうあんし、角張かくばった独特どくとく形状けいじょうで「公団こうだんゴシック」とばれていた。
  53. ^ 東北電力とうほくでんりょく」ロゴタイプの「でん」のられるものが代表だいひょうれい
  54. ^ 電気でんき」、「電器でんきてん」などの「でん」でもおおられる。
  55. ^ JIS Z 8903に規定きていがある
  56. ^ きゅう松下電工まつしたでんこうげんパナソニック電工でんこうロゴタイプの「でん」の代表だいひょうれいである。
  57. ^ U+5650,【JIS X 0213】1めん5158てん
  58. ^ ロゴタイプが「National 松下電工まつしたでんこう」のころの松下電工まつしたでんこう (→パナソニック電工でんこう→Panasonic本体ほんたい吸収きゅうしゅう)が該当がいとう
  59. ^ クラシエ薬品やくひんグループの漢方薬かんぽうやく製品せいひんブランド「カンポウせん」にてブランドロゴで表記ひょうき
  60. ^ やま」と「」をわせた書体しょたい
  61. ^ すなわち、「疒」〈やまいだれ〉(「瘖(いん)」の略字りゃくじ)に「亻」〈にんべん〉ふるとり」〈ふるとり〉れたものから「广」以外いがい点画てんかく2かく省略しょうりゃくしたもの
  62. ^ U+96E7
  63. ^ U+4EBC【JIS X 0213】2めん0123てん
  64. ^ U+2B753 じゅうへんちから(ちから)とソとハ
  65. ^ このうちのすうじゅう種類しゅるい常用漢字じょうようかんじしん字体じたいとして採用さいようされている。
  66. ^ 圡(みぎてん)U+5721,【JIS X 0213】1めん1535てん」「𡈽(みぎじょうてん)U+2123D,【JIS X 0213】1めん1534てん
  67. ^ U+2B772「しり」のみぎてん
  68. ^ U+2B795「」のみぎてん
  69. ^ U+2B796「みん」のみぎてん
  70. ^ U+2000B,【JIS X 0213】1めん1402てん
  71. ^ みぎじょう点画てんかく(丶)を追加ついかした「𠀋」が使用しようされているれいでは、プロボクサー辰吉たつよし丈一郎じょういちろうなどがげられる。
  72. ^ U+3E1A
  73. ^ U+2D6B6
  74. ^ なお、「わたる」のほかに「ちょう」の略字りゃくじ「镸 U+9578【JIS X 0213】2めん9150てん【JIS X 0212】6993てん」と「なんじ」のごう(「镾(び、U+957E【JIS X 0212】7001てん)」)、「弓偏ゆみへん」に「璽(じ)」の略字りゃくじ(「なんじ」と「たま」のごう)の異体いたい存在そんざいする(うち後者こうしゃきゅう字体じたいわたる」の本字ほんじである)。
  75. ^ U+24368「孰(じゅく)」のしたに「
  76. ^ U+3DED「逢()」のしたに「」。また、「熢 U+71A2」も「烽」の異体いたいである。
  77. ^ U+882D「逢」のしたむし2つ=「䖵(こん)U+45B5」また、「䗬 U+45EC」も「はち」の異体いたいである。
  78. ^ U+9682,【JIS X 0213】2めん9170てん【JIS X 0212】7065てん苗字みょうじもちいられる。立命館大学りつめいかんだいがく教育きょういく開発かいはつ推進すいしん機構きこう教授きょうじゅ隂山英男ひでおはそのれい
  79. ^ ほかにも「かまど(かまど、かま、へっつい、よう)」の異体いたいとして「䆴 U+41B4 ,【JIS X 0213】2めん8319てん】、「𥧄 U+259C4,【JIS X 0213】1めん8952てん)」がある。
  80. ^ ただし、ぐんない粕屋かすやまちは「かす」を使つかう。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]