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インサイド:なぜ河野太郎氏はトラブルを収束できないのか 担当記者が直言! | 毎日新聞

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なぜ河野こうの太郎たろうはトラブルを収束しゅうそくできないのか 担当たんとう記者きしゃ直言ちょくげん

「マイナンバー情報総点検に関する関係府省担当課室長説明会」に出席し発言する河野太郎デジタル相=東京都千代田区で2023年6月30日午後5時2分、宮間俊樹撮影
「マイナンバー情報じょうほうそう点検てんけんかんする関係かんけいしょう担当たんとう室長しつちょう説明せつめいかい」に出席しゅっせき発言はつげんする河野こうの太郎たろうデジタルしょう東京とうきょう千代田ちよだで2023ねん6がつ30にち午後ごご52ふん宮間みやま俊樹としき撮影さつえい

 マイナンバーをめぐるトラブルがおさまらない。政府せいふ原因げんいん再発さいはつ防止ぼうしさくさぐそう点検てんけんはじめ、河野こうの太郎たろうデジタルしょうがその中核ちゅうかくになっている。しかし、河野こうの強気つよき言動げんどう各所かくしょ波紋はもんひろげ、無用むよう炎上えんじょうこすこともあった。なぜ、河野こうの対応たいおう失敗しっぱいしたのか。デジタルちょう担当たんとう記者きしゃわたしには、守勢しゅせい苦手にがてとする河野こうの弱点じゃくてん露呈ろていしたようにえる。

河野こうのの「本音ほんね」は?

 5月からデジタルちょう担当たんとうになって以降いこう毎日まいにちのようにマイナンバーをめぐるトラブルをほうじてきた。担当たんとう閣僚かくりょうである河野こうの記者きしゃ会見かいけんなどで「もうわけない」とかえしているものの、その表情ひょうじょうからわるびれた様子ようすはあまりかんじとれない。

 国民こくみんいかりが渦巻うずまなか、なぜ、ひょうひょうとしていられるのか。それが不思議ふしぎだった。そのなぞくヒントが垣間見かいまみられたのが6がつ7にち臨時りんじ記者きしゃ会見かいけんだった。そのなかで、マイナンバーと公的こうてき給付きゅうふきん受取うけとり口座こうざをひもけるさい家族かぞくなど他人たにん名義めいぎ口座こうざ多数たすう登録とうろくされていたことをあきらかにした。

 会見かいけん河野こうのは、他人たにん口座こうざをひもけたのは「あえて家族かぞく口座こうざ登録とうろくした」利用りようしゃ本人ほんにんだと強調きょうちょう。こうした「イレギュラーな操作そうさ」がミスの原因げんいんのため、「(現状げんじょうの)システムではふせげなかった」と釈明しゃくめいした。

 この問題もんだいでは自治体じちたい担当たんとうしゃ本人ほんにんわって口座こうざ登録とうろくするさい手続てつづきに使つか窓口まどぐちのパソコンの操作そうさあやまり、まえ手続てつづきしたひと口座こうざがひもけられるミスも発覚はっかくしている。べつ会見かいけん原因げんいんわれた河野こうのはこうこたえた。「(自治体じちたい担当たんとうしゃが)マニュアルを逸脱いつだつしてやった」

 マイナンバーの基幹きかんシステム自体じたい問題もんだいはない。トラブルが続出ぞくしゅつしているのは、利用りようしゃや、自治体じちたいなど外部がいぶのミスによるものだ――。発言はつげんからかくれするのは、こうした本音ほんねだ。

カード普及ふきゅうさい優先ゆうせん

 岸田きしだ政権せいけんは、マイナンバーカードを「デジタル社会しゃかいのパスポート」と位置付いちづける。2022ねん8がつにデジタルしょう就任しゅうにんした河野こうのもマイナカードの意義いぎさかんに強調きょうちょうしてきた。

 さい優先ゆうせんすべきはマイナカード普及ふきゅうだとのおもいが、言葉ことば端々はしばしからかんじられる。このおもいがカード推進すいしん前向まえむきなはなしにはちからめ、うしきな話題わだいになると淡々たんたんげる落差らくさんでいるようにえる。

 7にち閣議かくぎ会見かいけんでもそれがあらわれていた。マイナカ…

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