●FW:イケル・ムニアイン

 いかなる功労こうろうしゃであっても、あいするクラブに選手せんしゅとして在籍ざいせきつづけることはできない。いつかはかならずチームをらなければならないときがやってくる。今回こんかいは、これまで多大ただい貢献こうけんをしながら2023/24シーズンで最愛さいあいのクラブをってしまう功労こうろうしゃ紹介しょうかいする。※成績せいせきは5月24にち時点じてんの『transfermarkt』を参照さんしょう

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 サッカー選手せんしゅ移籍いせき市場いちば活発かっぱつになっている近年きんねんにおいて、1つのクラブになが在籍ざいせきするものはどんどん稀有けうになってきている。そんななか、アスレティック・ビルバオの象徴しょうちょうてき選手せんしゅ1人ひとりであるイケル・ムニアインは、ワンクラブマンとしてあいするクラブにキャリアをささげてきた。

 ムニアインが“バスク純血じゅんけつ主義しゅぎ”をつらぬくビルバオの門戸もんこたたいたのは12さいときであった。そこから順調じゅんちょうにステップアップしていくと16さいわかさでプロデビューをたし、クラブの最年少さいねんしょう出場しゅつじょう記録きろく最年少さいねんしょう得点とくてん記録きろく更新こうしんした。“バスクの至宝しほう”はクラブに絶対ぜったいてき忠誠ちゅうせいちかい、2018ねん11月には契約けいやく解除かいじょきん設定せっていせずに6ねん長期ちょうき契約けいやくむすぶ。クラブへの移籍いせきという選択肢せんたくし排除はいじょしたこの契約けいやく今夏こんか満了まんりょうむかえ、ムニアインもしまれながらとうとうクラブから決断けつだんくだした。

 最愛さいあいのクラブでごしていたとはいえ、ムニアインのキャリアはけっしてやさしいものではなかった。2ぜん十字じゅうじ靭帯じんたいだんきれ見舞みまわれ、コパ・デル・レイやUEFAヨーロッパリーグ(EL)の決勝けっしょうやぶれ、なみだんだ。ビッグクラブへ移籍いせきしていれば、よりはなやかなキャリアをあゆめたかもしれない。

 しかし今季こんき、ムニアインはとうとう悲願ひがんであったコパ・デル・レイのタイトルを獲得かくとくし、ビルバオで有終ゆうしゅうかざることができた。これまでどうクラブでは歴代れきだい2となる公式こうしきせん560試合しあい出場しゅつじょうしている。スペインA代表だいひょうとして出場しゅつじょうしたのは2試合しあいだが、それでもムニアインが同国どうこく代表だいひょうするサッカー選手せんしゅであることに異論いろんはないだろう。

つかさまでした! 今季こんきあいするクラブを功労こうろうしゃ ぜん選手せんしゅ紹介しょうかい
つかさまでした! 今季こんきあいするクラブを功労こうろうしゃ(1)
つかさまでした! 今季こんきあいするクラブを功労こうろうしゃ(2)