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水底のソフィア
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水底みなそこのソフィア

オリジナルファンタジーBL小説しょうせつ連載れんさいちゅうです。主人公しゅじんこうけです。

ぼんやり、ぼやぼや

ハロー、こんにちは。ラズです。
すこしおひさしぶりかな? 5にちぶりにブログきました。

そうけん英雄えいゆう、できれば今日きょう更新こうしんしたいのですが、
ちょっと持病じびょうくすり最近さいきんばいになったので、ねむくてねむくてあたままわらなかったりします。
文章ぶんしょうくのってあたま使つかうから、あたまがパーだと、うまくけなかったりして、更新こうしん停滞ていたいしていてもうわけないです。
けど、せっかくくのだから、もうちょっと文章ぶんしょう綺麗きれいきたかったり……(笑)
けど、おたせしているひともいるかも? しれないので、できるだけはやきますね~。

あ、それからはは昨日きのう退院たいいんしました。(わーぱちぱち)
けれどはやすぎる退院たいいん家族かぞくがびびってます。
初日しょにちは、比較的ひかくてき元気げんきだったのですが、今日きょうぐらいから、いたみをうったえていて、すごく心配しんぱいしております。
これは病院びょういん出戻でもどりするかも……?

100にんえ、やったね!!

深夜しんやにこんばんは。きがつけば、カウンターが111にんになっていて、うれしいラズです。
そろそろ、このブログをはじめて、1週間しゅうかんじゃくになりますが、みなさんのおかげでカウンターが100にんえました。
わあい。やったね!!

さてさて、キリばん100記念きねんとしてなにかしたい。が、なにかおもいつくものがない……。
いま、「え……なにすればいいの?」みたいなかんじです。
なので、ぶっちゃけリクエストみたいなのがあれば、うれしいです。
コメントにて、リクエスト募集ぼしゅうしているので、もしよかったらどうぞ~。わたし出来でき範囲はんいならリクエストにおこたえします。
なお、リクエスト募集ぼしゅう期限きげんは2018ねん11がつにちまでになっております。
リクエストはだれでもかまいませんので、遠慮えんりょなくどうぞ。
もちろんかずいません。こんな小説しょうせついてほしいとか、うちのつかってほしいとか、クロスオーバーさせたいとかでもいいです。
わたし出来でき範囲はんいで、頑張がんばらさせていただきます。
では、では。深夜しんや失礼しつれいいたしました。

【BLファンタジー】そうけん英雄えいゆう だい

 だい 不器用ぶきようよる

 づくりのドアがしずかにまるおとがして、ふいに正気しょうきもどったぼくうつったのは、まどからかたむはじめた太陽たいようひかりだ。
 部屋へや少々しょうしょう薄暗うすぐらく、まどいろどるようにみどりのカーテンがカーテンレールにつるされている。とびらから正面しょうめんには、大人おとなにん一緒いっしょ寝転ねころんでも平気へいきだろうとおもえるベッドがひとつ、ベッドサイドにはちいさなつくえひとつ、そこにはよるかりにするのだろう、ちいさな燭台しょくだい蝋燭ろうそくがあった。
 ひろくもせまくも室内しつないは、まどまっているせいかすこし閉塞へいそくかんかんじられる。
 すると、部屋へや観察かんさつするぼくとなりからカナエがベッドぎわまどのほうへとかい、まどけはじめた。まどひらくとそこからくさかおりとかおりがふうってぼくかみらす。
 と、そこでやっとぼく羞恥心しゅうちしんおさまってきたとともに、また好奇心こうきしん復活ふっかつし、ぼくせわしなく視線しせんうごかして、周囲しゅうい観察かんさつしながら、がついたことをカナエに報告ほうこくした。
「カナエ、ベッドひとつしかいけど……」
「ダブルだからな」
「さっきのおんなひとってたけど、ダブル?」
「ダブルベッド。シングルベッド2部屋へやより、ダブル1部屋へやほう経費けいひやすかったから、そうした」
「あー……」
 ぼくはなるほどと納得なっとくした。カナエはれた様子ようすで、部屋へや備品びひん確認かくにんしている。
今夜こんや一緒いっしょることになるが、まあ、べつ問題もんだいないだろう?」
「まあ、たしかに……節約せつやくになるんだったらいいかぁ」
 ぼくがそううと、カナエはこれからの予定よていはなはじめた。
今日きょうは、とりあえず、おれもこの宿やどまる。いまはなしたら、とんでもないことになりそうだからな」
「そんなことは――」
「おまえ、おれがいなくても、余計よけいなことはわないか?」
「うっ……」
 カナエはぼくがまだ、ひとはなすことに自信じしんがないことをづいているらしい。『1人ひとり大丈夫だいじょうぶ』とえないぼくの、いたところいてくる。
「わかったよ」
 ぼく了承りょうしょうすると、カナエは備品びひん確認かくにんするめて、ベッドにかいこしをかけた。
 ぼくもカナエのはたすわる。
「とりあえず、今日きょうはこの宿屋やどや必要ひつようになるいちとおりのことおしえる。明日あしたは、おれまち必要ひつようなものを調達ちょうたつしてくるから、シュラはここで待機たいきだ」
「ん、わかった」
 ぼくうなずくと、不意ふいになっていたことくちにでた。
「――そういえば、さっきおんなひとってたけど、カナエって騎士きしだったの? 月読つきよみってってたけど」
「……ああ、そのはなしか。厳密げんみつうと、月読つきよみかいにいる騎士きしばれているもの本当ほんとう騎士きしじゃい。貴族きぞくじゃないからな……。どちらかというと私設しせつ傭兵ようへいだんちかい。が、まあやっていることは騎士きしているから、よく騎士きしさまわれるが。さっきの女性じょせいおれよろい判断はんだんしたんだろう。月読つきよみかいたたかものはこのよろいおなじデザインのよろい着用ちゃくようしていることおおい」
 カナエの白銀はくぎんよろいは、月読つきよみかい戦士せんし象徴しょうちょうなのだという。
 なるほど、それでさっきの女性じょせいはカナエを騎士きしさまってよんだのか。ぼく納得なっとくした。
「あと、月読つきよみって?」
つきしん信仰しんこうしているはい一神教いっしんきょうで、つきしん奇跡きせきおしえを信奉しんぽうしている団体だんたいだ。ここ200ねん爆発ばくはつてきひろまった比較的ひかくてきあたらしい宗教しゅうきょうなんだが、大陸たいりく全土ぜんどにわたって信者しんじゃおおい」
 カナエはそうこたえるとせる。その表情ひょうじょう相変あいかわらず無表情むひょうじょうぼくにはカナエの感情かんじょうめなかった。
 そういえば、カナエのことなにいてない……。カナエはかえ場所ばしょがないとっていたけれど、月読つきよみかい人間にんげんなら、本来ほんらいかえるべき場所ばしょがあるんじゃないのだろうか? もしかして、ぼくのことをにして、かえ場所ばしょがないとったんだろうか?
 それならば、これだけはかなければならないだろうと、けっしてぼくくちひらく。
「カナエは、さ。……かえらなくていいの? その、月読つきよみかいに」
「……」
ぼくにはよくわからないけど、仲間なかまとか、家族かぞくとか、っているひとがいるんじゃないの?」
 ぼくはカナエをつめてった。カナエがぼくほうをゆっくりとる。そのはひどく無機質むきしつでまるでガラスのようだった。カナエの感情かんじょうめない。そっと、カナエのぼくほおえられる。自然しぜんとカナエを正面しょうめんからつめるかたちになった。
 ぼくはどこかにカナエの感情かんじょうがないかさがす。けれど、エメラルドグリーンのひとみなにこたえることはなかった。
「……シュラは、なにもにしなくていい」
 カナエはぽつりとつぶやく。ぼくはなんだかカナエに拒絶きょぜつされた気分きぶんになった。まるで、いてはいけないことをいてしまったような……。
「カナ――」
 ぼくがカナエのぼうとしたそのときだった。
 かるいノックのおとともとびらこうから女性じょせいこえこえた。
「こんにちは。をおちしました。」
 カナエはぼくほおからはなすと、とびらほうへとかってあるいてった。
 カナエのあたたかさとはうらはらに、まるでつくもののような感情かんじょうひとみおもすと、ぼくはもうなにえなかった。

 そのぼくとカナエは交代こうたいきよめたり、食堂しょくどうにてカナエに簡単かんたん食事しょくじ作法さほうとかをおそわったりしたが、ぼくはなんだかさきほどのカナエとのやりとりから、始終しじゅううわそらだった。けれど、カナエはなにわずにいつもの無表情むひょうじょうのままではなしている。
 なんだろう。こののない気持きもちはとぼくおもう。――この気持きもちに名前なまえをつけるとしたら、不安ふあんうのかもれない。
 そんなことをかんがえているうちに、よるになって、ふたりでおなじベッドにはいって、ぼくまどからえるほしかぞえながら寝転ねころがっていると、カナエがぽつりとつぶやいた。
さむい」
 そういうと、からだぼくほうせ、うでばし、まるでこわものあつかうようにぼくきしめた。すると自然しぜん距離きょりちかくなって、カナエと体制たいせいになる。どうしてかすがられているようだとおもった。
さむいの?」
 せられたあさしょくのまつげをつめてたずねると。
「ああ、さむい」
 とカナエはこたえた。
 いまぼくたちがいるところは気温きおんひくどうくつじゃない。ぼくからしたら、ほどほどにあたたかい場所ばしょでも、カナエは『さむい』という。
 それはどういう意味いみっているのだろう? と、ぼくおもった。
いまは?」
 ぼくたずねるとカナエはすここまったかおをした、――ようながした。相変あいかわらず無表情むひょうじょうなにかんがえているのかみにくい。
「シュラをきしめると、あたたかいがする。それから、……そうだな。安心あんしんするがする」
 『がする』、ねぇ……。
 そっと、ぼくはカナエにい、うでをカナエのむねにそえる。
 それで、すこしカナエの『さむさ』がえる『がする』なら、やすいもんだとおもう。
「さっき、ずいぶんとうわそらだった」
 すこし、められているがするのはのせいだろう。たぶん。
「うん……すこし、かんがごとしてた」
「そうか」
 ふっとカナエはいきき、じた。
「ね。ぼくもさっきすこし『さむい』かんじがしたけど。いまは『あたたかい』よ」
 そして、ぼくまぶたろし、ねむりにつくことにした。
 カナエのぼくいだうでにすこしちからがはいったがした。

 つぎ、カナエはまちくといい、ぼく半日はんにち宿駅しゅくえき1人ひとり待機たいきすることになった。
 宿屋やどやくちで、ぼくはカナエを見送みおくる。
「では、おれまち必要ひつようものいにく。シュラ、くれぐれも目立めだつなよ」
「わかってるって」
 もうすっかり、ぼくもいつもの調子ちょうしだ。
 昨日きのうよるで、ぼくうわそら解決かいけつしたようだ。一度いちどねむったこともよかったのかもしれない。
「じゃ、いってらっしゃい」
「ああ」
 そういうとカナエはまちへと出発しゅっぱつした。

ハッピーハロウィン!!

ハロー、ただいま病院びょういん玄関げんかん休憩きゅうけいちゅうのおひまなラズです。

そうけん英雄えいゆうだい更新こうしん。これが、わたしなりのみなさんへのお菓子かしです(笑)
わたしも栄養えいようげんえ)になるお菓子かしがほしい……(とお
とりっくおあとりーと!!!!!
だれかお菓子かしください~~~~~!!!!

あ、それと補足ほそくですが、はは手術しゅじゅつ成功せいこうしました。
いまははいたみにのたうちまわっています。ちょっと心配しんぱい……。
では、またおいしましょう!!しーゆーあげいん!!

【BLファンタジー】そうけん英雄えいゆう だい

だい はじめての宿駅しゅくえき

「わぁ……。ここが宿駅しゅくえきかぁ」
 ぼく中規模ちゅうきぼ広場ひろばなか感心かんしんしたようにつぶやいた。
 まえにはぼく等身とうしんだいぐらいの透明とうめい鉱石こうせきうつくしくカットされ設置せっちされている。そのクリスタルを中心ちゅうしんにした広場ひろば周囲しゅういには3けん比較的ひかくてきおおきいとおもわれる木造もくぞう建物たてものかこむようにならんでいた。くつそこみしめたのは、カラフルなモザイクのタイル。タイルは規則きそくてき模様もようつくり、広場ひろばくしている。
 ぼくはドキドキしながら、周囲しゅうい見渡みわたし。知的ちてき好奇心こうきしんたす。
 なにしろ、なにもかもが物珍ものめずらしくかんじて仕方しかたないのだ。多少たしょう気分きぶん高揚こうようしてしまうのは仕方しかたないとおもってほしい。
 そして、ぼく一番いちばん興味きょうみったのは、やはり、まばらに人々ひとびと
 草原そうげんはだかにしてをならした街道かいどう沿って、ひとがぽつりぽつりとあるいているのがえる。時折ときおり馬車ばしゃ姿すがたえたりして、ぼく興味深きょうみぶかいと視線しせんせわしなくうごかしていた。
 じつは、遠目とおめでカナエ以外いがいひとはじめてときに、ぼく興奮こうふん気味ぎみにはやく街道かいどうこうとカナエをり、カナエに「け、目立めだたないようにするんだろう?」と注意ちゅういされたため現在げんざい視線しせんうごかすだけにとどめているが、やはり、高揚こうようする気分きぶんかくせなかった。
「カナエ……! この綺麗きれいおおきな鉱石こうせきってなに?」
 さきほどからぼくいつくように、カナエに質問しつもんしっぱなしだ。
 カナエもぼく興奮こうふんするのは仕方しかたないとおもったのか、最初さいしょ注意ちゅういしていたものの、いまはもうなにわず、となりぼく質問しつもんこたえてくれる。いま広場ひろば中央ちゅうおう目立めだ鉱石こうせきゆびさして、ぼくはカナエのふく袖口そでぐちっていた。
「……これは結界けっかいせきだ。一定いってい距離きょり、――そうだな、この宿駅しゅくえきおおうくらいの範囲はんい透明とうめいかべのようなものをつくして、ひとにとって無害むがいなものしかとおさないように出来できている。簡単かんたんうとモンスターをはら効果こうかをもっているとえばいいか」
「わあ、そんなすごいものなんだ」
「まあ、宿駅しゅくえきまちむらにはかならひとつは設置せっちされているものだな。めずらしいものではいけれど拠点きょてんつくるには重要じゅうようなものだ。だが、最近さいきん結界けっかいせき生成せいせい出来でき人材じんざいってきているのが問題もんだいになってる」
「へ~、綺麗きれいなだけじゃないんだ」
 じいっと鉱石こうせきつめ、観察かんさつしていたが、途中とちゅうでカナエにこえをかけられる。
「そろそろくぞ。目立めだつ」
 と、なくって、ぼくにぎって3けんある建物たてものひとつにかってぼくってあるいた。
 すこし強引ごういん方法ほうほうぼくあしをとられそうになりながらもついてく。
「どこにいくの?」
宿屋やどやへいく」

 カナエにきずられるようにれてこられたのは、木造もくぞうあか塗料とりょうられたレンガ屋根やね建物たてものだった。
 3けんある建物たてものなか一番いちばんおおきいんじゃいだろうか? なかなかおおきな建物たてもの特有とくゆうおもさのあるおもむき建物たてものだとおもう。
 看板かんばんには文字もじ夕暮ゆうぐれの草原そうげんていかれている。
 あ、こんいたけど、ぼくまれたばかりなのに文字もじがわかるんだとをすこし見開みひらいた。
 どういう原理げんりかわからないけれど、精霊せいれいにはある一定いってい知識ちしきがそなわるんだろうか?と疑問ぎもんおもいつつ、カナエとれだって宿屋やどやなかはいった。
 なか質素しっそだがいていて清潔せいけつ窓際まどぎわには可憐かれんはなびんにけられている。
 正面しょうめんにはすこしふるぼけたカウンターがあり、すこし小太こぶとりな40だいくらいの女性じょせいいそがしそうにカウンターのはた掃除そうじをしていた。
 かろやかなドアベルがり、とびらまると女性じょせいはカナエとぼくいたのか、かおをこちらにけた。
「あら、いらっしゃい、まりかい?」
 女性じょせいはそううといったん掃除そうじ道具どうぐいて、カウンターとあゆる。
「1はく……いや、2はくだな。2人ふたり食事しょくじけて宿泊しゅくはくしたい」
 カナエは淡々たんたんはなしすすめると、女性じょせいはカナエとぼくけて好意こういてき微笑ほほえんだ。
 女性じょせいうなずくと黒板こくばんのようなちいさないたにチョークらしきものでなにかをんでいく。
2人ふたりだね。……ベッドはシングルふたつでいいかい?」
「かまわない」
 カナエと女性じょせいはどんどんはなしをすすめる。
 はなしによると、食事しょくじはカウンターみぎ食堂しょくどうがあり、あさゆう食事しょくじ提供ていきょうしているらしい。
 はそのままの意味いみで、たらいにいちはいぶんきよめるためのおを1にちかい部屋へやまではこんでくれるらしい。
「それにしても、ずいぶん立派りっぱなりだこと。商家しょうかぼっちゃんかい? 護衛ごえい月読つきよみかい騎士きしさまなんて、豪勢ごうせいだねぇ」
 ニコニコと快活かいかつ女性じょせいわらう。
 ……月読つきよみかい? またよくわからない単語たんごだ。
 騎士きしはなんとなくわかる。――っていうか、カナエって騎士きしだったんだ。らなかった。
 疑問ぎもんいますぐカナエにぶつけたい。が、ぼくなにわずに曖昧あいまい微笑ほほえんだ。こういうときしゃべるとなんだか墓穴ぼけつるようながする。
 カナエは表情ひょうじょうえず、こちらをていたが、なんだか「目立めだつな」とわれているがした。……わかってるよ。
 なにわずただ微笑ほほえむだけのぼく女性じょせいは、勝手かって勘違かんちがいしたようだ。
「ああ!……なるほど、おしのびかい」と、うと、ながれるようなれたつきでかぎをカナエにした。すると、女性じょせいはなにかにづいたように微笑ほほえましそうにわらった。
「あらあら、なかがいいねぇ」
 ぼくはなぜそんなことをわれたのかとしばたかせる。そして、女性じょせい視線しせんぼくとカナエの丁度ちょうどあいだくらいにあるのにいた。
 あ、カナエとをつないだままだった……。
「それだけなかがいいなら、いっそダブルにしたほうがやすくつくよ。騎士きしさま
 ぼくはなんだかとてもずかしいことを指摘してきされたがして、赤面せきめんする。
 体温たいおん上昇じょうしょうしてかおあつくなったことを自覚じかくして、さらにずかしくなった。
 カナエは相変あいかわらず無表情むひょうじょうで「おれはどちらでもいい」と、こたえ、こちらをて「どうする?」とった。
 らないよ! 大体だいたい、ダブルってなんのことだよ!!?
 と内心ないしんさけびつつ、必死ひっしなにわずにくちをつぐんだ。
 そして……。
 いたら、ひろめなベッドひとつがいてある部屋へやにカナエにエスコート??されていた。
 ぼくずかしさのあまり、カナエと女性じょせいとのやりとりはそれ以降いこうおぼえてない。
 とりあえず、部屋へやはいったとたんにぼく正気しょうきもどったことはたしかだった。