【2月がつ13日にち AFP】南みなみスーダンのサルバ・キール（Salva Kiir）大統領だいとうりょうと出身しゅっしん民族みんぞくディンカ（Dinka）人にんの政府せいふ軍ぐん幹部かんぶらが「民族みんぞく浄化じょうか」を行おこなっているとして、政府せいふ軍ぐんの中将ちゅうじょうが抗議こうぎの辞任じにんをしていたことが12日にち、AFPが入手にゅうしゅしたこの中将ちゅうじょうの辞表じひょうから明あきらかになった。

　辞任じにんしたトマス・シリロ・スワカ（Thomas Cirillo Swaka）中将ちゅうじょうは、政府せいふ軍ぐんの補給ほきゅう部門ぶもんで副ふく参謀さんぼう総長そうちょうを務つとめ、関係かんけい諸しょ外国がいこくからの評価ひょうかも高たかかった人物じんぶつ。辞表じひょうには「大統領だいとうりょうや、スーダン人民じんみん解放かいほう軍ぐん（SPLA）本部ほんぶの司令しれい官かん、参謀さんぼう総長そうちょうその他たの軍ぐん幹部かんぶ、軍部ぐんぶ隊長たいちょうらの行おこないに我慢がまんできなくなった」と記しるされている。

　シリロ中将ちゅうじょうによると、キール大統領だいとうりょうや政府せいふ軍ぐんの幹部かんぶらは、2015年ねんに結むすばれた和平わへい協定きょうていの「履行りこうを組織そしき的てきに妨害ぼうがいし」、ディンカの長老ちょうろう会議かいぎの「計略けいりゃくを遂行すいこう」しようとしたとされる。その計略けいりゃくとは「民族みんぞく浄化じょうか」「先祖せんぞ伝来でんらいの土地とちからの強制きょうせい移住いじゅう」「民族みんぞく支配しはい」で、いずれも人道じんどうに対たいする罪つみだと中将ちゅうじょうは非難ひなんしている。

　シリロ中将ちゅうじょうに同調どうちょうする複数ふくすうの情報じょうほう筋すじがAFPに語かたったところによると、シリロ氏しは既すでに南みなみスーダンを出国しゅっこくしているが、滞在たいざい場所ばしょは明あかせないという。(c)AFP