【8月がつ15日にち AFP】西にしアフリカ・シエラレオネの首都しゅとフリータウン（Freetown）で14日にち、大だい規模きぼな洪水こうずいが発生はっせいし、少すくなくとも312人にんが死亡しぼう、2000人にん以上いじょうが家いえを失うしなった。市内しないの遺体いたい安置あんち所しょは満杯まんぱい状態じょうたいになり、住民じゅうみんらは行方ゆくえ不明ふめいになった家族かぞくを懸命けんめいに捜さがしている。

　現地げんちのAFP記者きしゃは、遺体いたいが次々つぎつぎと搬送はんそうされる様子ようすを目撃もくげき。市内しない2地域ちいきで家屋かおくが水みずに漬つかり、道路どうろは濁流だくりゅうの川かわと化かし、街まち中ちゅうには遺体いたいが打うち上あげられているという。

　赤十字せきじゅうじ（Red Cross）関係かんけい者しゃはAFPに対たいし、死者ししゃは312人にんに達たっしたと説明せつめい。自身じしんのチームが現地げんちの被災ひさい状じょう況きょうを確認かくにん中ちゅうであり、犠牲ぎせい者しゃの数かずは増ふえる恐おそれがあると語かたった。

　市内しないにあるコノート病院びょういん（Connaught Hospital）の遺体いたい安置あんち所しょ職員しょくいんによると、同どう施設しせつには180人にんの遺体いたいが搬送はんそうされ、うち多数たすうが子こどもだった。「圧倒的あっとうてきな数かずの死者ししゃ」が運はこび込こまれたため、遺体いたいの安置あんち場所ばしょが不足ふそくしているという。

　地元じもとメディアは、同市どうし近郊きんこうのリージェント（Regent）地域ちいきにある丘おかで土砂崩どしゃくずれが発生はっせいし、そのために被害ひがいが拡大かくだいしたと報ほうじている。災害さいがい対策たいさく当局とうきょくによると、家いえを失うしなった人ひとは2000人にんを超こえており、アフリカ最貧さいひん国こくの一ひとつである同国どうこくで起おきた洪水こうずい被害ひがいに対たいし、大だい規模きぼな人道じんどう支援しえんが必要ひつようになるとみられる。(c)AFP