【5月がつ12日にち AFP】ケニア・リフトバレー（Rift Valley）州しゅうの州都しゅうとナクル（Nakuru）近郊きんこうで発生はっせいしたダムの決壊けっかいで、死者ししゃ数すうは11日にちまでに45人にんに上のぼった。現場げんばではいまだに約やく40人にんが行方ゆくえ不明ふめいとなっており、軍ぐんと救助きゅうじょ隊員たいいんらが泥どろやがれきの中なかで捜索そうさく活動かつどうを行おこなった。

　広大こうだいな農地のうちに造つくられた私営しえいのダムは、その建造けんぞう物ぶつとしての質しつに疑惑ぎわくが浮上ふじょうしており、同国どうこくの最高検さいこうけんは9日にち夜よる、ダムの決壊けっかいについて調査ちょうさを命めいじた。

　9日にち夜よる、ダムの土ど壁かべの一部いちぶが崩壊ほうかいしたことにより、大量たいりょうの水みずが泥どろの斜面しゃめんを下くだり、近隣きんりんの集落しゅうらく数すうか所しょを飲のみ込こみ、約やく10キロに渡わたって送電そうでん線せんを破壊はかいした。

　リフトバレー州しゅう当局とうきょく者しゃは11日にち、10代の少年しょうねんの遺体いたいを発見はっけんし、死者ししゃ数すうが45人にんに上のぼったと明あきらかにした。

　またナクルの当局とうきょく者しゃは、40人にんがいまだに行方ゆくえ不明ふめいと述のべ、さらに、（新あらたな）災害さいがいを避さけるため、地元じもとの少すくなくとも別べつの1か所しょのダムの水みずを抜ぬかなければならない状況じょうきょうだと付つけ加くわえた。

　ケニアでは集中しゅうちゅう豪雨ごううが数すう週間しゅうかん続つづき、洪水こうずいと土砂崩どしゃくずれでこれまでに175人にんが死亡しぼうしている。

　捜索そうさく・救助きゅうじょ活動かつどうは大雨おおあめで10日とおかに一時いちじ中断ちゅうだんしたものの、11日にち朝あさには再開さいかいされた。(c)AFP/Raphael AMBASU