【7月がつ26日にち AFP】ナイジェリア中部ちゅうぶで遊牧民ゆうぼくみんと農民のうみんの衝突しょうとつが激化げきかしている問題もんだいで、独立どくりつ系けいシンクタンクの国際こくさい危機ききグループ（The International Crisis Group、ICG）は26日にち、この衝突しょうとつにより昨年さくねん9月がつ以降いこう1500人にん以上いじょうが死亡しぼうしたとする報告ほうこく書しょを発表はっぴょうした。遊牧民ゆうぼくみんと農民のうみんの対立たいりつが2019年ねんに実施じっし予定よていの総そう選挙せんきょに影響えいきょうし、国くにの不安定ふあんてい化かへつながる恐おそれもあるという。

　ICGによると、人口じんこう増加ぞうかの影響えいきょうで遊牧民ゆうぼくみんと農民のうみんは長ながきにわたって土地とちと資源しげんをめぐる抗こう争そうを繰くり返かえしており、イスラム過激かげき派はの問題もんだいをしのぐ「ナイジェリアの最もっとも重大じゅうだいな安全あんぜん保障ほしょう上じょうの脅威きょうい」になっているという。

　ナイジェリア中部ちゅうぶでは2017年ねん9月がつ以降いこう、遊牧民ゆうぼくみんと農民のうみんの衝突しょうとつにより少すくなくとも1500人にんが死亡しぼうし、うち1300人にん以上いじょうは今年ことし1月がつから6月がつの間あいだに死亡しぼうしたという。この数かずは国連こくれん（UN）が推定すいていするイスラム過激かげき派は組織そしき「ボコ・ハラム（Boko Haram）」による犠牲ぎせい者しゃ数すうの6倍ばい以上いじょうに相当そうとうする。

　ナイジェリアでは先月せんげつ、中部ちゅうぶプラトー（Plateau）州しゅうのバーキンラディ（Barkin Ladi）地区ちくで農民のうみんの集落しゅうらく11か所しょが襲撃しゅうげきを受うけ、200人にん以上いじょうが殺害さつがいされる事件じけんが起おきた。(c)AFP