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ミシェル・フ-コ- (講談社こうだんしゃ現代新書げんだいしんしょ 989) 新書しんしょ – 1990/3/16

5つ星ほしのうち4.0 10個この評価ひょうか
言葉ことばを、狂気きょうきを、監獄かんごくを語かたる遠見とおみの思想家しそうかフーコーの視線しせんはどこに向むけられたのか――資料しりょう集成しゅうせい(アルシーヴ)の奥おく、思考しこう不能ふのうの空間くうかんへ。多様たような言説げんせつ(デイスワール)の分析ぶんせきを通とおし、遠望えんぼうされる非ひ在ざいの場ば。主体しゅたいのない饒舌じょうぜつと沈黙ちんもくが交差こうさする深部しんぶをフォーカシングして見みせる「陽気ようきなポジティヴィズム」に迫せまる。

エピステーメーの歴史れきし性せい――フーコーは問とう。たとえば古典こてん主義しゅぎ時代じだいの文法ぶんぽう、博物学はくぶつがく、富とみの研究けんきゅう、あるいは近代きんだいの文献ぶんけん学がく、生物せいぶつ学がく、経済けいざい学がくにおいて展開てんかいされる思考しこうや認識にんしきは、一体いったいどのような実定じってい的てき台座だいざの上うえで可能かのうとなったのか。そこで知ちはどのような秩序ちつじょの空間くうかんにしたがって構成こうせいされたのか。どのような歴史れきし的てきアプリオリを下地したじとして、どのような実定じってい性せいの基盤きばんにおいて、諸しょ観念かんねんが現あらわれ、諸しょ科学かがくが構成こうせいされ、経験けいけんが哲学てつがく的てきに反省はんせいされ、合理ごうり性せいが形成けいせいされることができたのか、と。(中略ちゅうりゃく)明あきらかにしなければならないのは、認識にんしきがそこに自分じぶんの実定じってい性せいの根ねを下おろしている場ばである。
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商品しょうひんの詳細しょうさいの前まえのスライド
  1. 本ほんの長ながさ
    212ページ
  2. 言語げんご
    日本語にほんご
  3. 出版しゅっぱん社しゃ
    講談社こうだんしゃ
  4. 発売はつばい日び
    1990/3/16
  5. 寸法すんぽう
    10.8 x 1 x 14.8 cm
  6. ISBN-10
    4061489895
  7. ISBN-13
    978-4061489899
商品しょうひんの詳細しょうさいの次つぎのスライド

商品しょうひんの説明せつめい

著者ちょしゃについて

1949年ねん、大阪おおさかに生うまれる。1980年ねん、東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん社会しゃかい学がく研究けんきゅう科か博士はかせ課程かてい単位たんい取得しゅとく。現在げんざい、東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん総合そうごう文化ぶんか研究けんきゅう科か教授きょうじゅ。専攻せんこうは、社会しゃかい理論りろん、現代げんだい社会しゃかい論ろん、マスコミ論ろんなど。主おもな論文ろんぶんに「〈構造こうぞう主義しゅぎ〉以後いごの社会しゃかい学がく的てき課題かだい」「高度こうど産業さんぎょう化かにおけるシステムの論理ろんり」「消費しょうひ社会しゃかいとＣＦ表現ひょうげんの変容へんよう」など、主おもな著書ちょしょに『消費しょうひ社会しゃかいと権力けんりょく』――岩波書店いわなみしょてん、『社会しゃかい記き　序ついで』――弘文こうぶん堂どう――なとがある。

登録とうろく情報じょうほう

  • 出版しゅっぱん社しゃ ‏ : ‎ 講談社こうだんしゃ (1990/3/16)
  • 発売はつばい日び ‏ : ‎ 1990/3/16
  • 言語げんご ‏ : ‎ 日本語にほんご
  • 新書しんしょ ‏ : ‎ 212ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061489895
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061489899
  • 寸法すんぽう ‏ : ‎ 10.8 x 1 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    5つ星ほしのうち4.0 10個この評価ひょうか

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  1. 内田 隆三

    内田うちだ 隆三りゅうぞう

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  2. Ryūzō Uchida

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上位じょういレビュー、対象たいしょう国こく： 日本にっぽん

  • ぽんぽんぽん
    5つ星ほしのうち5.0 ニーチェ主義しゅぎ
    2014年ねん5月がつ8日にちに日本にっぽんでレビュー済ずみ
    Amazonで購入こうにゅう
    ニーチェを使つかって実践じっせんするなら
    フーコーは一ひとつのモデルとなるだろう
    オレはそんなふうに思おもってた

    人ひとは超人ちょうじんにけったいなものを
    もとめるかもしれないけど
    フーコーは超人ちょうじんかもしれないな
    そんでオレたちも
    それに近ちかづけるかもしれない

    オレは権力けんりょくというものは
    権威けんい性せいの基もととした組織そしきだと思おもう
    権威けんい性せいは他人たにん（或あるいは未来みらいの自分じぶん）に対たいして
    （ある程度ていどの）強制きょうせい力りょくをもつもの・ことだと思おもう

    権力けんりょく機関きかんとは
    （代表だいひょう的てきなのは国家こっか機関きかんだけど）
    それは委任いにん機関きかんであって
    委任いにんによって強制きょうせい力りょくをもつ
    だって多おおくの人ひとは
    それを望のぞんで委任いにんしてるってこと
    （或あるいはそのように見みなされる）だから

    権威けんいは大小だいしょうはあるけど
    （例たとえば、言語げんご活動かつどうでの返答へんとう
    　「あいつ返事へんじもしやがらねぇ」とか）
    説明せつめい責任せきにんをどちらに負おわせるか
    ってことかもしんない

    様々さまざまなレベルで権威けんい性せいを用もちいながら
    人々ひとびとは生いきていく
    そうでなければ
    社会しゃかいは成なりたないだろうな
    重要じゅうようなのはそれぞれの権威けんい性せいが妥当だとうであるかどうか？
    普遍ふへん性せいや論理ろんり性せい、或あるいはそれ以外いがいの要素ようそによって
    どのような妥当だとう性せいによってそれは機能きのうしているのか？
    1人ひとりのお客様きゃくさまがこれが役やくに立たったと考かんがえています
    役やくに立たった
     レポート
  • mad linguist
    5つ星ほしのうち4.0 この本ほんについて
    2002年ねん9月がつ7日にちに日本にっぽんでレビュー済ずみ
    　この本ほんは難解なんかいなことで有名ゆうめいなミシェル･フーコーの思想しそうを簡単かんたんに説明せつめいしてくれています（簡単かんたんと言いっても時ときには話はなしが非常ひじょうに抽象ちゅうしょう的てきになるところもありますが）。フーコーの思想しそうの発展はってんを追おっていく形かたちで本書ほんしょは進すすんでいきます。まず最初さいしょにフーコーの人ひととなりを説明せつめいします。そしてフーコーがいくつもの著作ちょさくを書かきながらその考察こうさつの対象たいしょうとしてきたエピステーメーについて、外そとの思考しこう、権力けんりょくと主体しゅたいの問題もんだいをそれぞれ章しょうに分わけて解説かいせつしてくれます。それぞれの章しょうが、フーコーの思想しそうに興味きょうみを抱いだかせてくれると思おもいます。フーコーの思想しそうを理解りかいするための第一歩だいいっぽとしても非常ひじょうによい本ほんだと思おもいました。
    22人にんのお客様きゃくさまがこれが役やくに立たったと考かんがえています
    役やくに立たった
     レポート
  • Hide and Seek
    5つ星ほしのうち2.0 悪わるくはない
    2015年ねん6月がつ3日にちに日本にっぽんでレビュー済ずみ
    フランス語ふらんすごに造形ぞうけいのある人ひと、もしくは｢近代きんだいフランス思想しそう｣に多少たしょうなりとも通つうじている人ひとであれば、｢分ぶんからなくもない｣くらいの感覚かんかくは掴つかめるかと思おもいます。ただ、入門にゅうもん程度ていどの知識ちしきを手軽てがるに得えるツールとしての新書しんしょとしては疑問ぎもんを着つけざるを得えない完成かんせい度どかと思おもいます。

    ざっくり簡単かんたんに言いうと、フランス系けいの知的ちてきバックグラウンドがない人ひと、もしくはフランス系けいのい回いまわしや表現ひょうげん(｢言説げんせつ｣を｢ディスクール｣と書かく風習ふうしゅう)が鼻はなについて我慢がまんならない人ひとにとっては苦痛くつうでしかないかと思おもいます。

    気持きもち程度ていどとはいえ、そういったフランス系けいの知ちの在あり方かたに親和しんわ性せいがある(と自任じにんしている)私わたしでも、ちょっと着ついて行いけないなぁという記述きじゅつが、、、ふんだんに描えがかれていました。
    3人にんのお客様きゃくさまがこれが役やくに立たったと考かんがえています
    役やくに立たった
     レポート
  • 人生じんせいの午後ごご3時じ
    5つ星ほしのうち3.0 解説かいせつ書しょは平明へいめいな文章ぶんしょうで
    2005年ねん4月がつ29日にちに日本にっぽんでレビュー済ずみ
    フーコーはもちろん自分じぶん自身じしんの思想しそうは西欧せいおうにしか当あてはまらないことを認識にんしきしていましたが、筆者ひっしゃには日本にっぽんという視点してんが全まったく欠かけているので、正直しょうじきいってあまりスリリングなものではありませんでした。また、「フロイドの精神せいしん分析ぶんせきもこのような『知ちへの意志いし』のなかで性せいの言説げんせつ化かの科学かがく的てき根拠こんきょを与あたえるものとして登場とうじょうしたといえよう」というような、現在げんざいのフロイト研究けんきゅうとはかけ離はなれた文章ぶんしょうなどがありました。フーコーは精神せいしん医学いがく・心理しんり学がくの達人たつじんであって、ビンスワンガーの『夢ゆめと実存じつぞん』などの文章ぶんしょうからも明あきらかです。ですからパノプティコンにおいて、囚人しゅうじんが権力けんりょくの眼めを内在ないざい化かし、自分じぶんで自分じぶんを監視かんしする状態じょうたいは、アンナ・フロイトの自我じが心理しんり学がくからほんの一いち歩ほの距離きょりです。また、セクシュアリテのカトリックキリスト教きりすときょうにおける告白こくはくも、告白こくはくされる権力けんりょくと語かたる主体しゅたいの関係かんけいとだけ捉とらえるよりもカタルシスという人間にんげんの自己じこの内的ないてき治療ちりょうという意味いみも考かんがえられはしませんでしょうか。日本にっぽんの中世ちゅうせいでは女おんなが夜よるばいをして童貞どうていの男おとこの子こにセックスを教おしえるというようなことがよくありました。これをフーコーの権力けんりょくや美学びがくという思想しそうからどのように解釈かいしゃくすればよいのでしょうか。読後どくごにちょっと考かんがえさせられました。
    4人にんのお客様きゃくさまがこれが役やくに立たったと考かんがえています
    役やくに立たった
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  • 黄梅おうばい
    5つ星ほしのうち1.0 意味いみが分わかりません
    2006年ねん5月がつ2日にちに日本にっぽんでレビュー済ずみ
    フーコーを勉強べんきょうしたく原典げんてんにあたりましたが難解なんかいで、サブテキストとして使つかうつもりでしたが、フーコー本人ほんにんが書かいたものよりさらに難解なんかいでした。

    難むずかしい事ことを難むずかしく書かいてあり、頭あたまに自信じしんのある方ほうにはおすすめかもしれません。

    自信じしんのない方ほうには全まったくおすすめしません。
    14人にんのお客様きゃくさまがこれが役やくに立たったと考かんがえています
    役やくに立たった
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  • 某々ぼうぼう
    5つ星ほしのうち2.0 入門にゅうもん書しょにしては難むずかしかった
    2009年ねん12月2日にちに日本にっぽんでレビュー済ずみ
    Amazonにある本書ほんしょの「商品しょうひんの説明せつめい」として「言葉ことばを、狂気きょうきを、監獄かんごくを語かたる遠見とおみの思想家しそうかフーコーの視線しせんはどこに向むけられたのか―資料しりょう集成しゅうせいの奥おく、思考しこう不能ふのうの空間くうかんへ。多様たような言説げんせつの分析ぶんせきを通とおし、遠望えんぼうされる非ひ在ざいの場ば。主体しゅたいのない饒舌じょうぜつと沈黙ちんもくが交差こうさする深部しんぶをフォーカシングして見みせる「陽気ようきなポジティヴィズム」に迫せまる。」とある。この説明せつめい文ぶんが理解りかいできるかどうかが、もしかしたら、本書ほんしょを読よんで分わかる人ひととそうでない人ひとの差さなのかも知しれない。もともと理解りかいの難むずかしいフーコーの思想しそうを、ど素人しろうとが安易あんいに知しろうというのがそもそも無理むりな注文ちゅうもんだったのだろうか。読よんでみて、フーコーの思想しそうとはどういうものかをかする程度ていどに感かんじたような気きもするが、とても理解りかいするまでには至いたらなかった。入門にゅうもん書しょというのは、予備よび知識ちしき等とう特別とくべつの前提ぜんてい条件じょうけんがなくてもテーマを分わかりやすく書かいてあるものだと思おもうが、本書ほんしょは、どちらかというと、大学だいがくである程度ていどは哲学てつがくを勉強べんきょうした人ひとを対象たいしょうとした講義こうぎノートという印象いんしょうを持もった。予備よび知識ちしきを持もたないまったくの初心者しょしんしゃには難むずかしい書しょである。
    13人にんのお客様きゃくさまがこれが役やくに立たったと考かんがえています
    役やくに立たった
     レポート
  • ビン・ラーディン
    5つ星ほしのうち2.0 いかん、全然ぜんぜんダメ。
    2004年ねん11月4日にちに日本にっぽんでレビュー済ずみ
    　ある会合かいごうでミシェル・フーコーが話題わだいになると言いう事ことで、付つけ焼刃やきばに下調したしらべしておこうと一番いちばん廉価れんかな本書ほんしょを電車でんしゃ内ないで通読つうどく。結果けっか・・・全然ぜんぜんダメです。元々もともとフーコーの思想しそうには縁えん無なき衆生しゅじょうだったのか、本書ほんしょの語かたり口くちには全まったく付ついていけなかった。一いち例れい、「この時代じだい、世界せかいの諸しょ要素ようそは類似るいじによって交響こうきょうしあい、世界せかいは自分じぶん自身じしんに巻まきつけられていた。」(p.55)これがフーコーの著書ちょしょからの引用いんようではなく、本書ほんしょの著者ちょしゃである内田うちだ隆三りゅうぞう氏しの解説かいせつ文ぶんなんですよ！フーコー初心者しょしんしゃには小しょう阪ばん修平しゅうへいの『そうだったのか現代げんだい思想しそう』（講談社こうだんしゃαあるふぁ文庫ぶんこ）のフーコーの章しょうの方ほうをお薦すすめします。
    32人にんのお客様きゃくさまがこれが役やくに立たったと考かんがえています
    役やくに立たった
     レポート