星座せいざ八はち十じゅう八はち夜や #76 北極星ほっきょくせいはこぐまのシッポ「こぐま座ざ」

【2024年ねん4月がつ5日にち アストロアーツ】

（「スマホで楽たのしむ星空ほしぞら入門にゅうもん」より抜粋ばっすい）

見みどころ

まず北きたの空そらで北極星ほっきょくせいを見みつけましょう。4～9月がつごろの晩ばんなら北極星ほっきょくせいより高たかいところに、10～3月がつごろの晩ばんなら北極星ほっきょくせいより低ひくいところに、ヒシャクの形かたちをした〈こぐま座ざ〉の7つの星ほしが並ならんでいます。

〈こぐま座ざ〉（上うえ）と〈おおぐま座ざ〉

星座せいざの起源きげん

これらの星ほしは、バビロニアのころ「天てんの荷車にぐるま」と呼よばれていました。北斗七星ほくとしちせいの「荷車にぐるま」に対たいしての見方みかたのようです。地球ちきゅうの歳とし差さ運動うんどうによって、1000年ねん前まえごろから今いまの北極星ほっきょくせいが天てんの北極ほっきょく付近ふきんに位置いちするようになり、大事だいじな星ほしと見みなされるようになりました。

日本にっぽんでは、〈こぐま座ざ〉を古ふるくから、北斗七星ほくとしちせいの「大たいびしゃく」に対たいして「小しょうびしゃく」と呼よんでいました。

星座せいざの物語ものがたり

ギリシア神話しんわでは、次つぎのようなお話はなしが伝つたわっています。カリストは、月つきと純潔じゅんけつの女神めがみアルテミスにつかえる美うつくしいニンフ（妖精ようせい）でした。大神おおがみゼウスに愛あいされたカリストは、やがてアルカスという男おとこの子こを産うみました。このことを知しったアルテミスはカンカンに怒おこって、罰ばちとしてカリストを熊くまの姿すがたに変かえてしまいました。そしてカリストはアルカスを残のこし、ひとりさびしく森もりの奥おくへ消きえていきました。

それから何なん年ねんもたったある日ひ、カリストは森もりの中なかで、成長せいちょうした息子むすこアルカスに出会であいました。ところが、この熊くまが母ははの化身けしんだとは知しらないアルカスは、熊くまにおそわれると思おもい、弓矢ゆみやを母ははに向むけてしまったのです。天上てんじょうからこの様子ようすを見みていたゼウスは、急いそいでアルカスを母ははと同おなじ熊ぐまの姿すがたに変かえ、空そらへ放ひり上あげました。このようにして、母ははのカリストは〈おおぐま座ざ〉に、息子むすこのアルカスは〈こぐま座ざ〉になりました。

なお、天てんに投なげるときゼウスが熊くまのシッポをつかんで投なげたので、シッポが長ながく伸のびてしまったといわれることもありますが、実際じっさいのギリシア神話しんわではシッポについてとくに説明せつめいはありません。

88星座せいざの見所みどころを紹介しょうかい！「スマホで楽たのしむ星座せいざ入門にゅうもん」

「スマホで楽たのしむ星座せいざ入門にゅうもん」では、いつどのように見みえるの？星座せいざ誕生たんじょうの由来ゆらいは？などを星座せいざ一ひとつ一ひとつについて紹介しょうかい。星空ほしぞら観察かんさつの入門にゅうもんにピッタリな一いち冊さつです。神話しんわのエピソードや星座せいざどうしの意外いがいなつながりなども見みえてきますよ。デジタルアーティストKAGAYAの美うつくしいイラストが誌面しめんを彩いろどります。

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