原文げんぶんは英語えいごで、これはその翻訳ほんやくです。

あなた自身じしんのソフトウェアにGNUライセンスを使つかう方法ほうほう

これは、あるプログラムを、GNU一般いっぱん公衆こうしゅうライセンス、GNU劣等れっとう一般いっぱん公衆こうしゅうライセンス、あるいはGNUアフェロ一般いっぱん公衆こうしゅうライセンスのもとに置おく方法ほうほうを簡潔かんけつに説明せつめいしたものです。GNU自由じゆう文書ぶんしょライセンスに関かんしては、別べつのページがあります。

より詳細しょうさいな情報じょうほうは、わたしたちのライセンスに関かんするよくある質問しつもんとその回答かいとうのリストをご覧らんください。

GNU劣等れっとう一般いっぱん公衆こうしゅうライセンスを使つかうことを検討けんとうしている場合ばあい、「あなたの次回じかいのライブラリには劣等れっとうGPLを使つかうべきでない理由りゆう」の論説ろんせつをまず読よんでください。この論説ろんせつは、代かわりに普通ふつうのGPLを使つかうことが良よいであろう理由りゆうについて説明せつめいし、わたしたちがどのように決定けっていするかについて述のべています。

こちらが、わたしたちのライセンスのひとつで、あなたがプログラムをリリースするのに必要ひつようとなることの簡潔かんけつなまとめです:

  • 著作ちょさく権けんの否認ひにんを雇用こよう主ぬしか学校がっこうから得える
  • それぞれのファイルに適切てきせつな著作ちょさく権けんの告知こくちを与あたえます。確実かくじつにユーザが利用りようできるライセンスのバージョンを明確めいかくに同定どうていできるようにします。
  • COPYINGファイルをGNU GPLまたはGNU AGPLのコピーで加くわえる。
  • また、COPYING.LESSERファイルをGNU LGPLのコピーで加くわえる(LGPLの場合ばあい)。
  • ライセンスの告知こくちをそれぞれのファイルに置おく。
  • (オプションとして)プログラムが起動きどう時じの告知こくちをするようにする。
  • (AGPLの場合ばあい)ソースコードのコピーをプログラムが提供ていきょうするようにする。

ここでは、あなたのプログラムのそれぞれのソースファイルに二ふたつの要素ようそを加くわえることが伴ともないます: 著作ちょさく権けん表示ひょうじ (“Copyright 1999 Terry Jones”のような)と、このプログラムはGNU一般いっぱん公衆こうしゅうライセンス(あるいは劣等れっとうGPL、もしくはアフェロGPL)の条項じょうこうで配布はいふされると述のべる、コピーに関かんする許可きょかの声明せいめいです。

もくじ

あなたが個人こじんの場合ばあい、そして雇用こよう主ぬしがあったり、学校がっこうで勉強べんきょうしているなら、そのプログラムに関かんして著作ちょさく権けんの否認ひにんに署名しょめいすることを問とい合あわせることが賢明けんめいでしょう。そうしておけば、後あとで、著作ちょさく権けんを保持ほじしているのは雇用こよう主ぬし/学校がっこうだ、または、プログラムをあなたがリリースする権利けんりがないとは、主張しゅちょうできません。

こちらは、サンプルの著作ちょさく権けんの否認ひにんです。名前なまえ、タイトル、そしてプログラムの記述きじゅつを適切てきせつに変更へんこうしてください:

Yoyodyne, Inc., hereby disclaims all copyright interest in the program “Woodpecker” (which makes passes at compilers) written by James Hacker. 日本語にほんご訳やく: Yododyne, Inc.は、James Hackerによる、プログラム “Woodpecker” (コンパイラにちょっかいを出だします)のすべての著作ちょさく権けんの権益けんえきに関かんして、ここに否認ひにんします。

Moe Ghoulの署名しょめい, 1 April 1989
Moe Ghoul, President of Vice

大学だいがくの学生がくせいの場合ばあい、抵抗ていこうを削減さくげんするため、プログラムを書かく早はやい段階だんかいで否認ひにんを要求ようきゅうすることをおすすめします。研究けんきゅう助手じょしゅもしくは教育きょういく助手じょしゅでないなら、大学だいがくはあなたの作品さくひんになんの著作ちょさく権けんも主張しゅちょうできないでしょう。しかし、弁護士べんごしに聞きいて確認かくにんしましょう。

仕事しごとをしている場合ばあい、自由じゆうソフトウェアをリリースしてよいかの許可きょかを交渉こうしょうする最適さいてきな時ときは雇用こよう契約けいやくを交渉こうしょうする時ときでしょう。

著作ちょさく権けん表示ひょうじはリリースの準備じゅんびを終おえた年としを含ふくむべきです(1998年ねんに出来上できあがり、1999年ねんまで発表はっぴょうしなかった場合ばあい、1998を使つかいます)。それぞれの過去かこのリリースの適切てきせつな年としを加くわえるべきです。たとえば、あるバージョンが1998年ねんにできて、1999年ねんにもいくつかできた場合ばあい、“Copyright 1998, 1999 Terry Jones”と、加くわえます。何人なんにんかの人々ひとびとがコードを書かくのを助たすけた場合ばあい、すべてのかれらの名前なまえを使つかいます。

複数ふくすうの年としに渡わたるいくつかのリリースのソフトウェアに対たいして、個別こべつの年としを挙あげる(“2008, 2009, 2010”)代かわりに範囲はんい(“2008-2010”)を使つかうのは、範囲はんい内ないのすべての年としを範囲はんいの始はじまりと終おわりを含ふくめてすべて「著作ちょさく権けんがある」年としとして個別こべつに挙あげられる場合ばあいで、かつ、この使つかい方かたについて明確めいかくな説明せつめいを文書ぶんしょに述のべる場合ばあいに限かぎって、構かまいません。

常つねに英語えいごの言葉ことばの“Copyright”を国際こくさい的てき慣習かんしゅうとして使つかってください。これは国際こくさい的てきに、ほかの言語げんごのものでも使つかいます。望のぞみならば(そして文字もじセットがそれをサポートしていれば)、著作ちょさく権けんマーク“©”を含ふくめることも可能かのうですが、必須ひっすではありません。3文字もじの列れつ、“(C)”、を使つかうことは法律ほうりつ上じょうなんの意味いみもありませんが、まったく害がいはありません。

同おなじライセンスの及およぶ、ほかのプログラムからコードをコピーしてきた場合ばあい、そのコピーライト表示ひょうじもコピーします。そのファイルの上部じょうぶに、そのファイルのすべての著作ちょさく権けん表示ひょうじを一緒いっしょに置おきます。

ライセンスのファイル

あなたのプログラムの配布はいふのどこかに、ライセンスそれ自身じしんのコピーも含ふくめるようにすべきです。すべてのプログラムは、GPLかLGPLのどちらでリリースされるにせよ、テキストバージョンのGPLを含ふくめるべきです。GNUプログラムでは、わたしたちは通常つうじょうCOPYINGと呼よばれるファイルにライセンスを置おきます。

GNU AGPLでプログラムをリリースする場合ばあい、GNU GPLの代かわりにテキストバージョンのGNU AGPLを使つかいます。

劣等れっとうGPLでプログラムをリリースする場合ばあい、テキストバージョンのLGPLを含ふくめるべきです。通常つうじょう、COPYING.LESSERと呼よばれるファイルです。LGPLはGPLの上うえに追加ついかの許可きょかのセットを加くわえたものですから、ユーザがかれらの権利けんりを理解りかいするのに必要ひつようなすべての資料しりょうを有ゆうするように両方りょうほうのライセンスを含ふくめることが重要じゅうようであることに注意ちゅういください。

ライセンス告知こくち

著作ちょさく権けん表示ひょうじのすぐ後ごに、それぞれのファイルのコピーの許可きょかの文章ぶんしょう(ライセンス告知こくちとも呼よばれます)が来くるべきです。一ひとつのファイルのプログラムでは、(GPLのための)文章ぶんしょうは、GPL バージョン3あるいは以降いこうのバージョンを使つかうとして、以下いかのようになるべきです:

This program is free software: you can redistribute it and/or modify it under the terms of the GNU General Public License as published by the Free Software Foundation, either version 3 of the License, or (at your option) any later version.

This program is distributed in the hope that it will be useful, but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the GNU General Public License for more details.

You should have received a copy of the GNU General Public License along with this program. If not, see <https://www.gnu.org/licenses/>.

一ひとつより多おおいファイルのプログラムのためには、“this program”をプログラムの名前なまえに変かえ、文章ぶんしょうを“This file is part of NAME”と述のべた行くだりから始はじめるのが良よいでしょう。たとえば、

This file is part of Foobar.

Foobar is free software: you can redistribute it and/or modify it under the terms of the GNU General Public License as published by the Free Software Foundation, either version 3 of the License, or (at your option) any later version.

Foobar is distributed in the hope that it will be useful, but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the GNU General Public License for more details.

You should have received a copy of the GNU General Public License along with Foobar. If not, see <https://www.gnu.org/licenses/>.

ことなるGPLのバージョンの集合しゅうごうを使つかうには、最初さいしょの長ながいパラグラフの最後さいごを修正しゅうせいします。たとえば、バージョン2とそれ以降いこうでライセンスするには、“3” を “2” で置おき換かえます。

この文章ぶんしょうはすべてのソースファイルの先頭せんとう近ちかく、著作ちょさく権けん表示ひょうじのそば、に来きたるべきです。劣等れっとうGPLを使つかうときは、3箇所かしょすべてで“Lesser”を“General”の前まえに挿入そうにゅうします。GNU AGPLを使つかうときは、3箇所かしょすべてで“Affero”を“General”の前まえに挿入そうにゅうします。

なぜライセンスの告知こくち?

自由じゆうソフトウェアのライセンスの目的もくてきは、そのプログラムのすべてのユーザに、ある権利けんりを与あたえるということです。もし、ユーザにどんな権利けんりが与あたえられるかが明確めいかくでない場合ばあい、その目的もくてきは成なし得えません。わたしたちの慣習かんしゅうはどんな不ふ確実かくじつ性せいをも避さけるように設計せっけいされています。

あるプログラムがライセンスFOOのコピーをソースファイルとならんで持もつけれど、“This program is released under license FOO,” と明示めいじ的てきな言明げんめいがない場合ばあい、ライセンスFOOがプログラムのコードに適用てきようされるのかどうかについて不ふ確実かくじつ性せいの余地よちが残のこります。

そのリリースで、一ひとつの言明げんめい、“This program is released under license FOO,” がREADMEファイルのような中心ちゅうしん部分ぶぶんにある場合ばあい、状況じょうきょうはそのリリースについて明確めいかくです。しかしながら、プログラマは、しばしば、ソースファイルをひとつの自由じゆうなプログラムから別べつのものにコピーします。もし、あるソースファイルがそのライセンスがなんであるかについて何なんの言明げんめいもしていなければ、別べつの文脈ぶんみゃくに移動いどうすることでその点てんのすべての追跡ついせきは削除さくじょされてしまいます。これは混乱こんらんと間違まちがいを引ひき起おこします。

起動きどう時じの告知こくち

インタラクティブなプログラムでは、起動きどう時じに著作ちょさく権けんとコピーの許可きょかの簡潔かんけつな告知こくちを表示ひょうじするようにするのが通常つうじょうは良よい考かんがえでしょう。これに関かんするさらなる情報じょうほうのためには、GNU GPLの最後さいごをご覧らんください。

アフェロの告知こくち

GNU AGPLでプログラムをリリースする場合ばあいで、ネットワークを通つうじてユーザとやりとりできる場合ばあい、プログラムはそのソースをその利用りよう者しゃにある方法ほうほうで提供ていきょうするべきです。たとえば、プログラムがウェブアプリケーションの場合ばあい、そのインタフェースは“Source”リンクを表示ひょうじし、ユーザにコードのアーカイブへと導みちびくことができるでしょう。GNU AGPLは特定とくていのプログラムのために選択せんたくできる方法ほうほうに関かんして十分じゅうぶん柔軟じゅうなんです。詳細しょうさいは第だい13節せつをご覧らんください。

そのほか

あなたに到達とうたつする方法ほうほうの連絡れんらく先さきの情報じょうほうを、おそらくREADMEファイルに、含ふくめることが実用じつよう上じょう、とても重要じゅうようとなります。しかし、これはライセンスを適用てきようする法的ほうてき問題もんだいにはなんら関係かんけいしません。

法的ほうてきには著作ちょさく権けんを誰だれかに登録とうろくする必要ひつようはまったくありません。単たんにそのプログラムを書かくことにより著作ちょさく権けんは与あたえられます。しかし、US Registry of Copyrights (合衆国がっしゅうこく著作ちょさく権けん登録とうろく)に登録とうろくすることはとても良よい考かんがえです。なぜなら、合衆国がっしゅうこくにおいてライセンスを侵害しんがいする誰だれかに対たいしより強つよい地位ちいを得えることができるからです。ほとんどのほかの国くにでは著作ちょさく権けん登録とうろくのシステムはありません。

すべての自由じゆうソフトウェアのプログラム、GPL (どのバージョンでも)でライセンスされるすべてのプログラムを含ふくみます、を自由じゆうソフトウェア・ディレクトリに掲載けいさいしたいとわたしたちは考かんがえています。有用ゆうようである時点じてんに到達とうたつしたら、ぜひ、あなたのプログラムをエントリとして投稿とうこうしてください。情報じょうほうとオンライン提出ていしゅつフォームについて、ディレクトリのwikiをご覧らんください。

あなたのプログラムを、GNUプロジェクトの一部いちぶ、GNUパッケージとすることも可能かのうです。GNUプロジェクトにこのような形かたちで参加さんかすることに関心かんしんがある場合ばあい、GNUソフトウェア評価ひょうかのページをご覧らんください。さらなる情報じょうほうと短みじかい質問しつもん表ひょうがあります。わたしたちは対応たいおうし、あなたとその件けんを議論ぎろんします。

たとえ、あなたのプログラムがGNUパッケージでなくても、あなたがわたしたちのライセンスのどれかを使つかうことを歓迎かんげいします。実じつに、わたしたちはあなたがそうすることを希望きぼうします。わたしたちのライセンスはみんなが利用りようすることができます。あなたがあるライセンスを使つかうことを宣伝せんでんしたい場合ばあい、わたしたちのロゴを遠慮えんりょなく使つかってください。