プロプライエタリなソフトウェアはしばしばマルウェアである

プロプライエタリなソフトウェア(不自由ふじゆうなソフトウェアとも呼よばれます)は、ユーザの自由じゆうとコミュニティを尊重そんちょうしないソフトウェアを意味いみします。プロプライエタリなプログラムは、その開発かいはつ者しゃか所有しょゆう者しゃにユーザに対たいして力ちからを有ゆうする特権とっけんを持もたせます。この力ちからはそれ自身じしん、不ふ公正こうせいです。

このページのポイントは、プロプライエタリなソフトウェアの第だい一いちの不ふ公正こうせいが、さらなる不ふ公正こうせいである悪意あくいの機能きのうにつながるということです。

力ちからは堕落だらくします。プロプライエタリのプログラムの開発かいはつ者しゃは、プログラムがそのユーザを虐待ぎゃくたいするように設計せっけいしがちです。(ユーザを虐待ぎゃくたいするように機能きのうするソフトウェアはマルウェアと呼よばれます。) もちろん、開発かいはつ者しゃは通常つうじょうは悪意あくいでそうするのではなく、むしろ、ユーザの支払しはらいでより利益りえきをあげるためにそうするのです。だからと言いって、たちの悪わるさが減へったり、より道理どうりにかなっているとなるわけではありません。

こういった誘惑ゆうわくを生うむのは、とても多おおくなってきています。今日きょうでは、もう、標準ひょうじゅんの慣習かんしゅうです。モダンなプロプライエタリなソフトウェアは、典型てんけい的てきな搾取さくしゅの方法ほうほうです。

2017年ねん1月がつ時点じてんで、ここには、約やく260の異ことなる悪意あくいのある機能きのうの実例じつれいが掲載けいさいされていますが、確実かくじつにわたしたちが知しらない何なん千せんもの例れいがあるでしょう。

マルウェアの種類しゅるい	会社かいしゃあるいは製品せいひんの種類しゅるい
バックドア 検閲けんえつ もみ消けし 欺あざむき ディジタル制限せいげん管理かんり (1) 危険きけん性せい 干渉かんしょう 牢獄ろうごく (2) 妨害ぼうがい 購読こうどく 監視かんし サーバへの繋つなぎ止とめ 暴君ぼうくん (3)	アプライアンス ゲーム モバイル・デバイス Adobe アマゾン Apple マイクロソフト
ディジタル制限せいげん管理かんりまたは“DRM”は、ユーザが自身じしんのコンピュータのデータで行おこなえることを制限せいげんするように設計せっけいされた機能きのうです。 牢獄ろうごく: アプリケーション・プログラムに対たいする検閲けんえつを強制きょうせいするシステム。 暴君ぼうくん: 製造せいぞう者しゃに「オーソライズ」されないオペレーティング・システムを拒絶きょぜつするシステム。

プロプライエタリのソフトウェアのユーザは、こういった形態けいたいの虐待ぎゃくたいに対たいして無防備むぼうびです。自由じゆう(自由じゆうを尊重そんちょうする)ソフトウェアを主張しゅちょうすることによって、これを避さける道みちが開あけます。自由じゆうソフトウェアは、そのユーザによってコントロールされますから、悪辣あくらつなソフトウェアの機能きのうに対たいして実じつに良よい防衛ぼうえいとなります。