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【番外編】あいてぃーちゃんと読んでくれ:ねとらぼ(2/2 ページ) - ITmedia NEWS
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番外ばんがいへん】あいてぃーちゃんとんでくれねとらぼ(2/2 ページ)

» 2008ねん12月29にち 1913ふん 公開こうかい
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いろいろあった

 無名むめいどう人的じんてきにはねー。今年ことしは「じゅん児童じどうポルノ」がねー。

 前日ぜんじつ記者きしゃ会見かいけん案内あんないをいただきまして、おこなった。この記事きじはちょっとびっくりするくらい反響はんきょうがあった。

 なるほどねえ。

 会見かいけん会場かいじょう永田町ながたちょう議員ぎいん会館かいかんだった。室内しつないにはエロゲーがなんほんかれていて、写真しゃしんろうとおもったら、撮影さつえいはNGだということだった。

 ふーん。

 個人こじんてき会見かいけん印象いんしょうのこってるのは、アグネス・チャンさんが、性的せいてき被害ひがいったというどもからの手紙てがみげたのち、ある全国ぜんこく記者きしゃが「そういう手紙てがみはアグネスさんのところによくるのですか」といたことだった。アグネスさんによると、NPOにとどいた手紙てがみわたされているというはなしだった。ちなみにそれをいた記者きしゃは、児童じどうポルノ問題もんだいでは有名ゆうめい女性じょせい記者きしゃだった。

 へー。

 いや、それだけのはなしなんだけど。

 このけんって、なんで「アニメ、漫画まんが、ゲームソフトなど」っていう視覚しかく表象ひょうしょうかぎってるんだろうね。

 かり文章ぶんしょう表現ひょうげんひろげちゃうと、かなり手強てごわひとたちをてきまわしちゃうとおもうけどねえ。

 「表現ひょうげん自由じゆう」と「わる表現ひょうげん自由じゆう」があるようなんだよね。「い」「わるい」をめる根拠こんきょはなんなんだろうとおもってた。

 ははあ。今年ことし問題もんだいになった「青少年せいしょうねんネット規制きせいほう」には、既存きそんジャーナリズムは最終さいしゅうてき反対はんたいにまわったな。

 既存きそんジャーナリズムにとって、表現ひょうげん自由じゆうとは「自分じぶんたちがえるかえなくなるか問題もんだい」であって、表現ひょうげん自由じゆう絶対ぜったいてき守護しゅごしゃではないようなのね。ある新聞しんぶんしゃは、こうした「わる表現ひょうげん自由じゆう」は規制きせいすべき、ということをってたでしょ。ぎゃくえば、かれらの報道ほうどう活動かつどうは「表現ひょうげん自由じゆう」としてまもられるべきものだと素朴そぼくしんじているんだろうか。

 新聞しんぶん記者きしゃ出身しゅっしんでネットメディアをやってる個人こじんてき立場たちばとして、今年ことし新聞しんぶんしゃたいしていていたものがいろいろとくずれた1ねんでもあった。Yahoo!JAPANにはITmediaをふくめ、各社かくしゃがニュース記事きじ提供ていきょうしてるでしょ。で、状況じょうきょうがはっきりしない殺人さつじん事件じけんがあった。それについてのある新聞しんぶんしゃ記事きじをYahoo!でんでおどろいた。「関連かんれん記事きじ」に推理すいりゲームソフトの記事きじはいってるんだよ。

 はー。

 おれ新聞しんぶん記者きしゃ出身しゅっしんなんだけどさ、新人しんじん時代じだい経験けいけんおもすに、もしこんなことしたら「ひと本当ほんとうんでるんだぞ! なんだとおもってるんだ!」って支局しきょくちょうにぶっばされたとおもう。……関連かんれん記事きじにそのリンクをれておけばYahoo!からの誘導ゆうどう効果こうかでページビューがびるのはかるんだけど、ちょっとこの感覚かんかく理解りかいできない。

 ある新聞しんぶんしゃ英語えいごサイトが「hentai」メタタグをんでいたとかなんとか、一連いちれん問題もんだいがあったよね。

 うん。このさいだから悪口わるぐちっておくとさ、このときのこのしゃ広報こうほう担当たんとう態度たいどわるかったのね。大手おおてマスコミの広報こうほう態度たいどがあまりくないのは実感じっかんとしてはあるんだけどさ。大手おおてマスコミさんってさ、報道ほうどうでいつも他人たにんげてることと、会社かいしゃとして実際じっさいにやってることの乖離かいりがね、ちょっとね。そとたいしての窓口まどぐちである広報こうほうあく印象いんしょうをまきらしてるとおもう。

 そういや「ネットメディアの取材しゅざい拒否きょひ」だっけ。

 そうそう。たまたま態度たいどわるいおじさんがいただけなのかもしれないし、一般いっぱんするのは危険きけんかもしれないが……しかし既存きそんジャーナリズムの方法ほうほうろんからすると、この事実じじつをもって「大手おおてマスコミの閉鎖へいさてき体質たいしつりになった」とってもとく問題もんだいはないんだろうとおもう。うん。

 ふーん。

 ……そういやさっきからげてきたはなしって、全部ぜんぶおな新聞しんぶんしゃのことなのね……

 同人どうじんしゃとしては、表現ひょうげん自由じゆうまもる、というてんで、既存きそんジャーナリズムはたよりにならないんじゃないか、とはおもうようになった。かれらを味方みかたけるには、かれらのメシのたね危機ききおちいっている、というような土俵どひょうまなければならないっぽいのね。

 かもしれない。しかしそうはめないものもある。

 これからは否応いやおうなくネットできていく時間じかんえていく。ネットでひとなにかをするということは、長短ちょうたんにかかわらず文章ぶんしょうんだり、写真しゃしんやイラストを公開こうかいしたり……というかたちで、つまり「表現ひょうげん」というかたちあらわれるよね。ネットできるということにとって、表現ひょうげん本質ほんしつだとおもう。表現ひょうげん自由じゆうになえていくということ──ネットの表現ひょうげんのネガティブな側面そくめん強調きょうちょうする見方みかたたいし、おれたちが期待きたいできるオプティミスティックな未来みらいの1つはこれだとおもう。

 しかしジャーナリズムの「正義まさよし判断はんだんに、かれらの「いぶち依存いぞんせい」があるとなると、表現ひょうげん自由じゆうになえるということは……

 脅威きょういになるのかもしれんね。それがここすうねん新聞しんぶん中心ちゅうしんとしたジャーナリズムの「ネットフォビア」の原因げんいんの1つだったんじゃないの。かれらがそれを意識いしきできてたかどうかはからないけど。

 新聞しんぶんにとっては「市民しみん」と「わる市民しみん」がいるようで、2chをはじめとするネットは当然とうぜんわる市民しみん」。「わる市民しみん」は攻撃こうげきしてもよく、これをたたくために体制たいせいがわとつるんで規制きせいすらうったえるという。正直しょうじきもと新聞しんぶん記者きしゃとしてはおどろくべき光景こうけいをここすうねんてきた。既存きそんジャーナリズムは市民しみん味方みかたじゃない、「市民しみん」の味方みかたなんだな。そして「い」と「わるい」は自分じぶんたちでめると。

 というわけで、わたしは「わる市民しみん」の聖地せいち・コミケの準備じゅんびもどります。

 ペーパーがんばってね。

 自分じぶんとこの準備じゅんびなにもしてないんですけど……

 無名むめいだからいいんじゃないの。

 コミケはおれたちみたいな無名むめいサークルでってるんだ! アルファサークルばかりじゃないんだぞ!

 そ、そうですか。

 無名むめい同人どうじんとして、コミケのジャスティスを体現たいげんしてきます。

 来年らいねん無名むめいでよろしく。

 こちらこそ(なみだ

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