「だいち」のセンサは地形ちけい情報じょうほうを正確せいかくに取得しゅとくすることが可能かのうです。地表ちひょうの基準きじゅん点てんなどの情報じょうほうに頼たよらずに2万まん5000分ぶんの1の地図ちず作成さくせいができる地形ちけいデータ収集しゅうしゅうを行おこなえるので、開発かいはつ目的もくてきの1つである「日本にっぽん国内こくないやアジア太平洋たいへいよう地域ちいきなど諸しょ外国がいこくの地図ちずの作成さくせい・更新こうしん」には大おおきな威力いりょくを発揮はっきすることが期待きたいされています。また、「地球ちきゅう環境かんきょうと開発かいはつとの調和ちょうわを図はかるための地域ちいき観測かんそく」「国内外こくないがいの大だい規模きぼ災害さいがいの状況じょうきょう把握はあく」「国内外こくないがいの資源しげん探査たんさ」など、様々さまざまな分野ぶんやで利用りようされます。
「だいち」は私わたしたちの自然しぜんや社会しゃかい、生活せいかつを守まもるために役立やくだちます。
「だいち」は2006年ねん1月がつ24日にち、H-IIAロケット8号機ごうきにより打うち上あげられました。
2006年ねん1月がつの打うち上あげ後ご、地震じしんや津波つなみ、台風たいふうなどの災害さいがい状況じょうきょうの観測かんそくや防災ぼうさい分野ぶんやのほか、森林しんりん監視かんしや自然しぜん環境かんきょうの保全ほぜん、農業のうぎょう分野ぶんやでの活用かつよう、2万まん5千せん分ふん1地形ちけい図ずの作成さくせいに利用りようされるなど、幅広はばひろい分野ぶんやで「だいち」の観測かんそくデータが活用かつようされてきました。5年間ねんかんで全ぜん世界せかいを約やく650万まんシーンも撮影さつえいし、2011年ねんに発生はっせいした東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは被災ひさい地ちを400シーン撮影さつえいし、各かく関係かんけい機関きかんに情報じょうほうを提供ていきょうし続つづけました。
「だいち」は、設計せっけい寿命じゅみょう3年ねん、目標もくひょう寿命じゅみょう5年ねんを超こえて運用うんようされたのち、2011年ねん4月がつ22日にちに電力でんりょく異常いじょうにより交信こうしん不能ふのうとなりました。その後ご、同年どうねん5月がつ12日にち 10:50に「だいち」搭載とうさいの送信そうしん機きとバッテリーを停止ていしするコマンドを地上ちじょうより送信そうしんし、同どう衛星えいせいの運用うんようを終了しゅうりょういたしました。
「だいち」が培つちかった技術ぎじゅつは、後継こうけい機きの陸りく域いき観測かんそく技術ぎじゅつ衛星えいせい2号ごう「だいち2号ごう」（ALOS-2）へ引ひき継つがれます。