第だい15回かい 研究けんきゅう大会たいかい が開催かいさいされました　【PDFファイル】

■ 大会たいかい開催かいさい報告ほうこく

　2016年ねん6月がつ25日にち（土ど）に、筑波大学つくばだいがく筑波つくばキャンパス春日かすが地区ちく（エリア）にて、「障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうの施行しこうと公共こうきょう図書館としょかんのこれから」を基調きちょうテーマとして、第だい15回かい研究けんきゅう大会たいかいを開催かいさいしました。参加さんか者しゃ数すうは、正会員せいかいいん29名めい（講演こうえん者しゃ・パネリスト2名めいを含ふくむ）、学生がくせい会員かいいん6名めい、非ひ会員かいいん（パネリスト3名めいを含ふくむ）、非ひ会員かいいん学生がくせい13名めいの、合計ごうけい66名めいでした。

　開会かいかいにあたり、中山なかやま伸一しんいち会長かいちょうから研究けんきゅう大会たいかいの基調きちょうテーマやプログラムについてご紹介しょうかいをいただきました。

　午前ごぜん中ちゅうの基調きちょう講演こうえん「基礎きそ的てき環境かんきょう配備はいびと合理ごうり的てき配慮はいりょ：障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほう施行しこうを受うけて図書館としょかんが取とり組くむべきこと」では野口のぐち武たけ悟さとる氏し（専修大学せんしゅうだいがく文学部ぶんがくぶ教授きょうじゅ）にご登壇とうだんいただき、障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうの制定せいていの背景はいけい、障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうの内容ないよう、それから、障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうの重要じゅうような鍵かぎ概念がいねんである《基礎きそ的てき環境かんきょう配備はいび》と《合理ごうり的てき配慮はいりょ》についての解説かいせつ、さらに、それらをふまえて今後こんごの図書館としょかんでの取とり組くみの展望てんぼうについて、ご講演こうえんいただきました。

　障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうの背景はいけいには、障害しょうがいについての個人こじんモデルの考かんがえ方かたから社会しゃかいモデルの考かんがえ方かたへの転換てんかんがあります。すなわち、障害しょうがいを個人こじんの属性ぞくせいとみなすのではなく、社会しゃかいの属性ぞくせいとみなす考かんがえ方かたです。たとえば、図書館としょかんについていえば、障害しょうがいとは、利用りよう者しゃの側がわにあるものではなく、図書館としょかんの側がわにあるものであると考かんがえることです。そうであれば、社会しゃかいがつくりだした障害しょうがいを取とり除のぞくのは、社会しゃかいの責務せきむであるとみなされます。2006年ねんには国連こくれん総会そうかいにおいて「障害しょうがい者しゃの権利けんりに関かんする条約じょうやく」が採択さいたくされ、これを批准ひじゅんした日本にっぽんでもこの条約じょうやくの締結ていけつに向むけて整備せいびがすすめられました。

　こうした理念りねんや背景はいけいのもとでつくられた障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうでは、たとえば「障害しょうがい者しゃ」は、障害しょうがい者しゃ手帳てちょうの有無うむによらず広範こうはんに定義ていぎされています。つまり、個人こじんの状態じょうたいにとどまらず、社会しゃかい生活せいかつ・日常にちじょう生活せいかつの状態じょうたいも含ふくめて障害しょうがいが定義ていぎされています。また、「社会しゃかい的てき障壁しょうへき」も、事物じぶつや制度せいどにとどまらず、慣行かんこうや観念かんねんも含ふくめて広ひろく定義ていぎされています。このような理念りねんのもと、障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうによって図書館としょかんには、状況じょうきょうに応おうじた変更へんこうや調整ちょうせいを、図書館としょかんの体制たいせい・費用ひようの負担ふたんがかかりすぎない範囲はんいにおいて実行じっこうする、「合理ごうり的てき配慮はいりょ」がもとめられます。合理ごうり的てき配慮はいりょは、行政ぎょうせい機関きかん等とうの図書館としょかんでは義務ぎむであり、事業じぎょう者しゃの図書館としょかんでは努力どりょく義務ぎむです。

　合理ごうり的てき配慮はいりょは、一人ひとりひとりのニーズに応おうじた変更へんこうや調整ちょうせいで、個別こべつ対応たいおうの直接ちょくせつサービスといえます。基礎きそ的てき環境かんきょう配備はいびは、この合理ごうり的てき配慮はいりょを的確てきかくに行おこなうための環境かんきょう整備せいびであり、間接かんせつサービスといえますが、合理ごうり的てき配慮はいりょとそれを下した支ささえする基礎きそ的てき環境かんきょう配備はいびとは、ときには両者りょうしゃの明確めいかくな区別くべつが困難こんなんな場合ばあいもありえるほど、密接みっせつに連関れんかんした不可分ふかぶんな関係かんけいにあります。

　障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほう施行しこう以後いご、図書館としょかんにはどのような取とり組くみができるでしょうか。まずそもそも、「障害しょうがい者しゃ」の実情じつじょうについての理解りかいをあらためる必要ひつようがあるでしょう。ディスレクシアのような、気きづかれにくいがゆえに配慮はいりょが後回あとまわしにされがちだった障害しょうがいにも配慮はいりょすることの必要ひつよう性せいが強調きょうちょうされました。図書館としょかんが基礎きそ的てき環境かんきょう配備はいびとしては、職員しょくいんの意識いしきと理解りかいの向上こうじょう、規則きそく・ルールの改正かいせい、施設しせつ・設備せつびのバリアフリー化か、読書どくしょ補助ほじょ具ぐ・情報じょうほう保障ほしょう機器ききの導入どうにゅうと周知しゅうち、アクセシブルな資料しりょう・情報じょうほう資源しげんの収集しゅうしゅうと促進そくしんがあげられました。図書館としょかんの合理ごうり的てき配慮はいりょとしては、電話でんわ・代筆だいひつ・代理人だいりにんによる利用りよう対応たいおう、対面たいめん朗読ろうどく（対面たいめん音訳おんやく）、職員しょくいんによる個別こべつの支援しえん、資料しりょうの郵送ゆうそう貸出かしだし・宅配たくはい、資料しりょうの貸出かしだし期間きかんの延長えんちょうや貸出かしだし冊数さっすうの拡大かくだいがあげられました。また、図書館としょかんの相談そうだん窓口まどぐちの設置せっちと明確めいかく化かや、非ひ来館らいかん相談そうだんや責任せきにんの明確めいかく化かなど、体制たいせいの整備せいびの重要じゅうよう性せいにもふれられました。そして、これらの取とり組くみについては、図書館としょかんの広報こうほうやPRによって、サービスがあることをそもそも周知しゅうちすることの重要じゅうよう性せいも強調きょうちょうされました。

　合理ごうり的てき配慮はいりょと基礎きそ的てき環境かんきょう配備はいびを、特別とくべつではなく当然とうぜんの取とり組くみにしていくことで、誰だれもが平等びょうどうに利用りようできる図書館としょかん実現じつげんへの一いち歩ほとして、障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうと今後こんごの取とり組くみの意義いぎを解説かいせつしていただきました。

　午後ごごはまず、シンポジウム「障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうの施行しこうと公共こうきょう図書館としょかんのこれから」 が開催かいさいされました。午前ごぜんから引ひき続つづき野口のぐち氏しにコーディネーターとしてご登壇とうだんいただき、まず、「障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうの施行しこうとそれに伴ともなう合理ごうり的てき配慮はいりょの提供ていきょう義務ぎむ化かを受うけて、これからの公共こうきょう図書館としょかんのあり方かた」を探究たんきゅうするという企画きかく趣旨しゅしについてご説明せつめいいただきました。

　パネル発表はっぴょうではまず、小原おはら亜あ実子じっし氏し（横浜よこはま市し中央ちゅうおう図書館としょかん障害しょうがい者しゃサービス担当たんとう）で、「横浜よこはま市し中央ちゅうおう図書館としょかんの障害しょうがい者しゃ支援しえん事業じぎょう」についてご発表はっぴょういただきました。横浜よこはま市し中央ちゅうおう図書館としょかんにおける、障害しょうがい者しゃサービスのあゆみ、職員しょくいん体制たいせい、具体ぐたい的てきな図書館としょかん利用りようの障害しょうがい（資料しりょう利用りよう・来館らいかん・コミュニケーション）、広報こうほう、視覚しかく障害しょうがい者しゃサービスコーナーと図書館としょかん全体ぜんたいの設備せつび・道具どうぐの例れい、イベント・研修けんしゅうについて、現場げんばの状況じょうきょうをご報告ほうこくいただきました。

　続つづいて、小池こいけ信彦のぶひこ氏し（調布ちょうふ市立しりつ図書館としょかん長ちょう） から、「調布ちょうふ市立しりつ図書館としょかんにおけるハンディキャップサービス」についてご発表はっぴょういただきました。障害しょうがい者しゃ向むけのサービスというよりも図書館としょかん利用りように障害しょうがいのある人ひとへのサービスとしてのこのハンディキャップサービスは、図書館としょかん側がわの障害しょうがいを取とり除のぞいていくことで「すべての人ひとにすべての本ほんを」提供ていきょうするためのサービスです。調布ちょうふ市立しりつ図書館としょかんにおけるハンディキャップサービスの歴史れきしとして、通常つうじょうの印刷いんさつ文字もじによる読書どくしょが困難こんなんな人ひとへのサービス、子こどもへのサービス、宅配たくはいサービス、聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃへのサービス、車くるまいすの方ほうへのサービス、大だい活字かつじ本ほんの収集しゅうしゅう、音訳おんやく者しゃ／点訳てんやく者しゃ／布ぬのの絵本えほん製作せいさく者しゃの養成ようせいについて、ご報告ほうこくいただきました。

　さらに、野村のむら美佐子みさこ氏し（日本にっぽん障害しょうがい者しゃリハビリテーション協会きょうかい情報じょうほうセンター参与さんよ）からは、「読書どくしょを支援しえんする図書館としょかんの合理ごうり的てき配慮はいりょ：欧米おうべいの動向どうこう」と題だいして、障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほう施行しこうをうけて図書館としょかんの合理ごうり的てき配慮はいりょの今後こんごのいっそうの取とり組くみに向むけたひとつの参考さんこうとして欧米おうべいの動向どうこうという観点かんてんを提供ていきょうしていただきました。情報じょうほうへのアクセスを権利けんりとして尊重そんちょうする立場たちばから、障害しょうがい者しゃの情報じょうほうアクセス権けんを支ささえる世界せかい的てき動向どうこうとして、とりわけ米国べいこくとスウェーデンにおける図書館としょかんの合理ごうり的てき配慮はいりょについてご紹介しょうかいいただきました。

　最後さいごに、牧野まきの綾あや氏し（調布ちょうふデイジー代表だいひょう）から、「ディスレクシアの人ひとが使つかいやすい公共こうきょう図書館としょかんって？」という問といについてご発表はっぴょういただきました。実際じっさいにディスレクシアのご家族かぞくをもつひとりの母親ははおやとしての視点してんから、学習がくしゅう障害しょうがいにおける読字障害しょうがい（および、しばしば書しょ字じ障害しょうがいも含ふくむ）としてのディスレクシアの定義ていぎ、アクセシブルな情報じょうほうシステム「マルチメディアDAISY」活用かつようの事例じれい、それから図書館としょかんにおける障害しょうがい者しゃサービスにおける広報こうほうの重要じゅうよう性せいと、職員しょくいん全員ぜんいんがサービス内容ないようの理解りかいを共有きょうゆうすることの重要じゅうよう性せいについて、ご発表はっぴょういただきました。

　質疑しつぎ応答おうとうでは、マルチメディアDAISYについてのより詳細しょうさいな機能きのうについて、サービスの呼称こしょうや表現ひょうげんの工夫くふうについて、障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほう施行しこう後ごの予算よさんの変化へんかについて、禁きん帯出たいしゅつ資料しりょうと配達はいたつサービスとのかねあいについて、合理ごうり的てき配慮はいりょへの日本にっぽんと欧米おうべいの差異さいについて、障害しょうがい者しゃ差別さべつ解消かいしょう法ほうにおける「障害しょうがい者しゃ」の定義ていぎについて、会場かいじょうから質問しつもんをもとに議論ぎろんが展開てんかいされました。

　休憩きゅうけいをはさみ、ポスター発表はっぴょう者しゃによる推薦すいせん発表はっぴょうとライトニングトークが行おこなわれました。推薦すいせん発表はっぴょうでは、松山まつやま麻あさ珠たま氏し (筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん)、池内いけうち淳あつし氏し(筑波大学つくばだいがく)「表示ひょうじ媒体ばいたいと光ひかり環境かんきょう 違ちがいが誤あやまりを探さがす読よみに与あたえる影響えいきょう」、佐藤さとう翔しょう氏し（同志社大学どうししゃだいがく）、生田いくた奈津なつ実みのる氏し（同志社大学どうししゃだいがく）、岩崎いわさき千裕ちひろ氏し（同志社大学どうししゃだいがく）、奥田おくだ光ひかり結ゆい氏し（同志社大学どうししゃだいがく）、小野崎おのざき可か藍あい氏し（同志社大学どうししゃだいがく）、大同だいどう初音はつね氏し（同志社大学どうししゃだいがく）「日本人にっぽんじんの情報じょうほう行動こうどうから見みる「孤独こどく」」、吉川よしかわ次郎じろう氏し（筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん）、高久たかく雅生まさお氏し（筑波大学つくばだいがく）「Wikipedia上じょうのJ-STAGEコンテンツの分析ぶんせき：研究けんきゅう分野ぶんやを中心ちゅうしんに」、ライトニングトークでは、恩田おんだ怜れい氏し（常陸ひたち大宮おおみや高校こうこう）、白井しらい哲哉てつや氏し（筑波大学つくばだいがく）、大原おおはら司つかさ氏し（東京大学とうきょうだいがく附属ふぞく図書館としょかん）、吉田よしだ右子ゆうこ氏し（筑波大学つくばだいがく）「個人こじん文書ぶんしょ群ぐんの目録もくろく編成へんせいに関かんする研究けんきゅう—小野おの増ぞう平たいらと馬場ばば重徳しげのり文書ぶんしょの比較ひかくを通とおして—」、叢くさむら艶つや氏し（筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん）、高久たかく雅生まさお氏し（筑波大学つくばだいがく）「唐詩とうし情報じょうほうのLinked Data化かの試こころみ」、松岡まつおか智文ともふみ氏し（九州大学きゅうしゅうだいがく地球ちきゅう社会しゃかい統合とうごう科か学府がくふ）「コメント投稿とうこう型がた視し聴者ちょうしゃ参加さんか番組ばんぐみにおけるコミュニケーション形態けいたいについて」、高岡たかおか健吾けんご氏し（株式会社かぶしきがいしゃインハウスDS）、松井まつい進すすむ氏し（千葉ちば県立けんりつ西部せいぶ図書館としょかん）、野口のぐち武たけ悟さとる氏し（専修大学せんしゅうだいがく）、植村うえむら八潮やしお氏し（専修大学せんしゅうだいがく）「モバイル型がた汎用はんよう端末たんまつ向むけアプリケーションのアクセシビリティ評価ひょうかのための当事とうじ者しゃ参加さんか型がたウェブサイトの構築こうちくと実証じっしょう的てき検討けんとう」、三上みかみ拓たく氏し（東京工科大学とうきょうこうかだいがくメディア学部がくぶメディア学科がっか）「日本にっぽんアニメにおけるデジタルファイルベースのワークフローの提案ていあんと考察こうさつ」、榎本えのもと翔しょう氏し（筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん）、篠崎しのざき貴徳たかのり氏し（筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん）「公共こうきょう図書館としょかんWebサイトにおけるアクセシビリティ調査ちょうさ」、以上いじょうあわせて9件けんのご発表はっぴょうをいただきました。

　最後さいごはポスター展示てんじ＋企業きぎょう展示てんじエリアにて、参加さんか者しゃと各かくポスター発表はっぴょう者しゃならびに三さん笠かさサービス様さまとのディスカッションが行おこなわれました。今こん大会たいかいの最優秀さいゆうしゅうポスターとして、正会員せいかいいんによる投票とうひょうの結果けっか、松山まつやま麻あさ珠たま氏し (筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん)、池内いけうち淳あつし氏し(筑波大学つくばだいがく)「表示ひょうじ媒体ばいたいと光ひかり環境かんきょう 違ちがいが誤あやまりを探さがす読よみに与あたえる影響えいきょう」が選えらばれました。

　なお、今こん研究けんきゅう大会たいかいでは、茨城いばらき県立けんりつ聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ福祉ふくしセンター「やすらぎ」の手話しゅわ通訳つうやく者しゃの皆様みなさまに手話しゅわ通訳つうやくによる情報じょうほう保障ほしょうを、そして鶴見大学つるみだいがく情報じょうほうバリアフリー推進すいしん会かいの学生がくせいの皆様みなさまにパソコンテイクによる情報じょうほう保障ほしょうを、それぞれご担当たんとういただきました。長時間ちょうじかんにわたる研究けんきゅう大会たいかいの手話しゅわ通訳つうやくとパソコンテイクに心しんより感謝かんしゃ申もうし上あげます。

■ 大会たいかいプログラム概要がいよう

■ ポスター発表はっぴょう

1. ＜推薦すいせん発表はっぴょう＞ 表示ひょうじ媒体ばいたいと光ひかり環境かんきょう 違ちがいが誤あやまりを探さがす読よみに与あたえる影響えいきょう
   　松山まつやま麻あさ珠たま (筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん)，池内いけうち淳あつし(筑波大学つくばだいがく)
   
   
2. ＜推薦すいせん発表はっぴょう＞ 日本人にっぽんじんの情報じょうほう行動こうどうから見みる「孤独こどく」
   　佐藤さとう翔しょう（同志社大学どうししゃだいがく），生田いくた奈津なつ実み（同志社大学どうししゃだいがく）
   　岩崎いわさき千裕ちひろ（同志社大学どうししゃだいがく），奥田おくだ光ひかり結ゆい（同志社大学どうししゃだいがく）
   　小野崎おのざき可か藍あい（同志社大学どうししゃだいがく），大同だいどう初音はつね（同志社大学どうししゃだいがく）
   
   
3. ＜推薦すいせん発表はっぴょう＞ Wikipedia上じょうのJ-STAGEコンテンツの分析ぶんせき: 研究けんきゅう分野ぶんやを中心ちゅうしんに
   　吉川よしかわ次郎じろう（筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん），高久たかく雅生まさお（筑波大学つくばだいがく）
   
   
4. 個人こじん文書ぶんしょ群ぐんの目録もくろく編成へんせいに関かんする研究けんきゅう
   —小野おの増ぞう平たいらと馬場ばば重徳しげのり文書ぶんしょの比較ひかくを通とおして—
   　恩田おんだ怜れい（常陸ひたち大宮おおみや高校こうこう（予定よてい）），白井しらい哲哉てつや（筑波大学つくばだいがく）
   　大原おおはら司つかさ（東京大学とうきょうだいがく附属ふぞく図書館としょかん），吉田よしだ右子ゆうこ（筑波大学つくばだいがく）
   
   
5. 唐詩とうし情報じょうほうのLinked Data化かの試こころみ
   　叢くさむら艶つや（筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん）高久たかく雅生まさお（筑波大学つくばだいがく）
   
   
6. コメント投稿とうこう型がた視し聴者ちょうしゃ参加さんか番組ばんぐみにおけるコミュニケーション形態けいたいについて
   　松岡まつおか智文ともふみ（九州大学きゅうしゅうだいがく地球ちきゅう社会しゃかい統合とうごう科か学府がくふ）
   
   
7. モバイル型がた汎用はんよう端末たんまつ向むけアプリケーションのアクセシビリティ評価ひょうかのための当事とうじ者しゃ参加さんか型がたウェブサイトの構築こうちくと実証じっしょう的てき検討けんとう
   　高岡たかおか健吾けんご（株式会社かぶしきがいしゃインハウスDS），松井まつい進すすむ（千葉ちば県立けんりつ西部せいぶ図書館としょかん）
   　野口のぐち武たけ悟さとる（専修大学せんしゅうだいがく），植村うえむら八潮やしお（専修大学せんしゅうだいがく）
   
   
8. 日本にっぽんアニメにおけるデジタルファイルベースのワークフローの提案ていあんと考察こうさつ
   　三上みかみ拓たく（東京工科大学とうきょうこうかだいがくメディア学部がくぶメディア学科がっか）
   
   
9. 公共こうきょう図書館としょかんWebサイトにおけるアクセシビリティ調査ちょうさ
   　榎本えのもと翔しょう（筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん），篠崎しのざき貴徳たかのり（筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん）
   
   

＊　発表はっぴょう資料しりょうについて

パネルディスカッション，ポスター発表はっぴょうについて，発表はっぴょう者しゃの予稿よこうを掲載けいさいした「情報じょうほうメディア学会がっかい第だい15回かい研究けんきゅう大会たいかい発表はっぴょう資料しりょう」を当日とうじつ参加さんか者しゃに配付はいふしました．残部ざんぶがありますので，ご希望きぼうの方ほうは 事務じむ局きょく にお申もうし込こみください．代金だいきん1,000円えん（他たに送料そうりょうを加算かさん）は，発表はっぴょう資料しりょう送付そうふ時じに同封どうふうする郵便ゆうびん振込ふりこみ票ひょうにてお払はらい込こみください．

■ 最優秀さいゆうしゅうポスター発表はっぴょう受賞じゅしょう者しゃインタビュー

表示ひょうじ媒体ばいたいと光ひかり環境かんきょうの違ちがいが誤あやまりを探さがす読よみに与あたえる影響えいきょう

　松山まつやま麻あさ珠たま (筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん)
　池内いけうち淳あつし(筑波大学つくばだいがく)

1. 最優秀さいゆうしゅうポスター発表はっぴょう受賞じゅしょうおめでとうございます．受賞じゅしょうについて一言ひとことお願ねがいします．

• 松山まつやま氏し「このような賞しょうをいただき大変たいへん光栄こうえいです．本ほん研究けんきゅうに関かんしてご協力きょうりょくいただいた方々かたがた，ポスター発表はっぴょうに関心かんしんをもってくださった皆みなさまに感謝かんしゃいたします．」
  

2. どういった経緯けいいでこのメンバーで今回こんかいの研究けんきゅうを行おこなうことになったのでしょうか？経緯けいいを教おしえてください．

• 松山まつやま氏し「この研究けんきゅうは，池内いけうち先生せんせいのご指導しどうのもと，2014年ねんの私わたしの卒業そつぎょう研究けんきゅうから継続けいぞくして大学院だいがくいんで取とり組くんできたものなので，このメンバーでの研究けんきゅうとなっています．」
  

3. ポスター発表はっぴょうの研究けんきゅう概要がいようについて教おしえてください．

• 松山まつやま氏し「紙かみと電子でんしの「読よみ」の違ちがいの要因よういんを探さぐることが本ほん研究けんきゅうの目的もくてきです．紙かみと液晶えきしょうディスプレイを比較ひかくした実験じっけんで，紙かみのほうが校正こうせい読よみの成績せいせきが高たかくなるという結果けっかをもとに，反射はんしゃ光こう，透過とうか光こうという光ひかりの見みえ方かたに着目ちゃくもくし，表示ひょうじ媒体ばいたい（電子でんしペーパーと液晶えきしょうディスプレイ）と光ひかり環境かんきょう（高こう照度しょうど環境かんきょうと低てい照度しょうど環境かんきょう）を組くみ合あわせた4つの条件じょうけんで，校正こうせい読よみの精度せいどを比較ひかくする実験じっけんを行おこないました．」
  

4. デザイン面めんなどで工夫くふうした点てんを教おしえてください．

• 松山まつやま氏し「多おおくの方ほうの目めにとまるように，鮮あざやかな色いろ使づかいを心こころがけました．また，実験じっけん結果けっかのグラフが何なに種類しゅるいかあるので，それぞれの特徴とくちょうが一目いちもくで分わかるように，表示ひょうじ媒体ばいたいや光ひかり環境かんきょうのイラスト・色いろ使づかいを工夫くふうしました．」
  

5. ポスター制作せいさくにあたっての苦労くろう話ばなしやエピソードなどありましたらば，教おしえてください．

• 松山まつやま氏し「これまでにポスター発表はっぴょうの経験けいけんがなかったので，大学院だいがくいんの先輩せんぱい方かたのポスターを参考さんこうにしながら制作せいさくしました．大胆だいたんなレイアウトやデザインを取とり入いれられるのがポスターの利点りてんだと思おもうので，次つぎのポスター発表はっぴょうの機会きかいがあれば，今回こんかいの経験けいけんを活いかしてより良よい発表はっぴょうができればと思おもいます．」
  

6. ポスター発表はっぴょう時じの会場かいじょうの人ひとからの反応はんのうはいかがでしたでしょうか？

• 松山まつやま氏し「研究けんきゅうテーマに関かんして興味深きょうみぶかいとコメントしてくださる方ほうが多おおく，嬉うれしく思おもいました．また，これからの読書どくしょ媒体ばいたいや仕事しごと環境かんきょうでの表示ひょうじ媒体ばいたいについてなど，研究けんきゅうの話題わだいをこえて幅広はばひろくお話はなしができました．」
  

7. ポスター発表はっぴょうの論文ろんぶん発表はっぴょうのご予定よていは？

• 松山まつやま氏し「現在げんざい，大学院だいがくいんでの修士しゅうし論文ろんぶんの完成かんせいにむけて議論ぎろんを深ふかめ，今回こんかいの発表はっぴょうから発展はってんした新あたらしい実験じっけんに取とり組くんでいます．研究けんきゅう大会たいかいでいただいたご意見いけんを参考さんこうにしながら，『情報じょうほうメディア研究けんきゅう』への投稿とうこうを目標もくひょうに研究けんきゅうを進すすめてまいります．」
  

■　おわりに

この大会たいかいの企画きかくと準備じゅんびは，以下いかの会員かいいんをメンバーとする大会たいかい企画きかく委員いいん会かいが中心ちゅうしんとなって行おこなわれました．これらの方々かたがたの多大ただいのご尽力じんりょくに感謝かんしゃ致いたします．

　［大会たいかい企画きかく委員いいん会かい］
　　　委員いいん長ちょう　　元木もとき　　章博あきひろ　　鶴見大学つるみだいがく 文学部ぶんがくぶ
　　　委ゆだね　員いん　　天野あまの　　　晃あきら　　国立こくりつ研究けんきゅう開発かいはつ法人ほうじん 物質ぶっしつ・材料ざいりょう研究けんきゅう機構きこう
　　　委ゆだね　員いん　　石川いしかわ　　敬けい史し　　十文字学園女子大学じゅうもんじがくえんじょしだいがく
　　　委ゆだね　員いん　　岡部おかべ　　晋すすむ典てん　　同志社大学どうししゃだいがく 学習がくしゅう支援しえん・教育きょういく開発かいはつセンター
　　　委ゆだね　員いん　　佐藤さとう　　　翔しょう　　同志社大学どうししゃだいがく 免許めんきょ資格しかく課程かていセンター
　　　委ゆだね　員いん　　中林なかばやし　　幸子こうじ　　四国大学しこくだいがく 文学部ぶんがくぶ
　　　委ゆだね　員いん　　原島はらしま　　大輔だいすけ　　聖学院大学せいがくいんだいがく 政治せいじ経済学部けいざいがくぶ
　　　委ゆだね　員いん　　藤平ふじひら　　俊哉としや　　科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこう 知識ちしき基盤きばん情報じょうほう部ぶ
　　　委ゆだね　員いん　　真栄しんえい城じょう　哲也てつや　　筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん 図書館としょかん情報じょうほうメディア系けい