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2004年6月号

★6がつ25にち社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい 障害しょうがいしゃ部会ぶかい - 介護かいご保険ほけんとの統合とうごうは「現実げんじつてき選択肢せんたくし

岐阜ぎふけん愛知あいちけんでも24あいだ介護かいご保障ほしょう

★ヘルパー時間じかんすうのアップにけて交渉こうしょう

がつごう
2004..
編集へんしゅう障害しょうがいしゃ自立じりつ生活せいかつ介護かいご制度せいど相談そうだんセンター
情報じょうほう提供ていきょう協力きょうりょく全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい
〒180−0022 東京とうきょう武蔵野むさしのさかい2−2−18−302
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  TEL・FAX 0037−80−4445  
制度せいどがかり交渉こうしょう情報じょうほう交換こうかん制度せいど相談そうだん)(365にち 11〜23土日どにち緊急きんきゅう相談そうだんのみ))        
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2004ねん6がつごう    目次もくじ

   

3・・・・岐阜ぎふけん愛知あいちけんで24あいだ介護かいご保障ほしょう
4・・・・全国ぜんこく各地かくちのヘルパー制度せいど最高さいこう時間じかんすう一覧いちらん
7・・・・常任じょうにん委員いいんかいで、介護かいご保険ほけん統合とうごうあん意思いし表示ひょうじ決定けってい
9・・・・障害しょうがいヘルパーとう介護かいご保険ほけん統合とうごうするとおきる18の問題もんだい
17・・・がつにち抗議こうぎ行動こうどう報告ほうこく
18・・・6月4にち だい12かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい報告ほうこく
22・・・6月18にち だい13かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい報告ほうこく
30・・・6月25にち だい14かい審議しんぎかい介護かいご保険ほけん統合とうごう現実げんじつてき選択肢せんたくし
32・・・だい14かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい 座長ざちょう中間なかまりまとめ資料しりょう
36・・・6月25にち だい14かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい報告ほうこく
41・・・よう介護かいご5では、電動でんどう車椅子くるまいす想定そうていしにくい」介護かいご保険ほけん通知つうち
42・・・障害しょうがいしゃ支援しえん170おくえん不足ふそく朝日新聞あさひしんぶん記事きじについて厚労省こうろうしょう見解けんかい
44・・・ホームページ掲示板けいじばんコーナーより
46・・・全国ぜんこくホームヘルパー広域こういき自薦じせん登録とうろく協会きょうかいのご案内あんない



各地かくち交渉こうしょうおこなわれ、24あいだ介護かいご保障ほしょう実現じつげん

岐阜ぎふけん愛知あいちけんで24あいだ介護かいご保障ほしょう

  岐阜ぎふけん愛知あいちけん県庁けんちょう所在地しょざいち以外いがいで24あいだ介護かいご必要ひつような1にんらしの障害しょうがいしゃ交渉こうしょうし、20あいだや24あいだ日常にちじょう生活せいかつ支援しえんヘルパーが決定けっていされ(20あいだ利用りようしゃ生活せいかつ保護ほご他人たにん介護かいごりょう大臣だいじん承認しょうにん(1にちあいだぶん利用りようしゃ)、24あいだ介護かいご保障ほしょう実現じつげんされました。次号じごう以降いこう詳細しょうさい解説かいせつおこないます。



全国ぜんこく各地かくちのヘルパー制度せいど最高さいこう時間じかんすう一覧いちらん

 支援しえん制度せいど開始かいしともない、ながらく交渉こうしょうおこなってきた地域ちいきで、日常にちじょう生活せいかつ支援しえんでヘルパー毎日まいにち24時間じかんつき744あいだ)の決定けってい相次あいついでるなど、24あいだ介護かいご保障ほしょう地域ちいき大幅おおはばえています。
 また、身体しんたい介護かいごがた時間じかんすうアップ交渉こうしょうおこなっている地域ちいきでは、日常にちじょう生活せいかつ支援しえん毎日まいにち24あいだ同等どうとう以上いじょう単価たんかている地域ちいきえています。これらの地域ちいき実質じっしつてきに24あいだ介護かいご保障ほしょうができたとえます。

注意ちゅうい制度せいどびた地域ちいきへの引越ひっこ希望きぼうがたまにせられますが、そのようなことはおこなわないでください。制度せいどばし努力どりょくした財政ざいせいてきくるしめる結果けっかになり、そうなると、それをているまわりのつづいて制度せいどくしていけなくなります(財務ざいむ許可きょかしなくなる)。制度せいどかく地域ちいき障害しょうがいしゃなんねん努力どりょくして交渉こうしょうしてつくげていっています。みなさんのでも制度せいど交渉こうしょうおこなうことで制度せいどばしていけます。そのノウハウは当会とうかい提供ていきょうしていますので、制度せいど交渉こうしょう方法ほうほうをおわせください 。
フリーダイヤル0037−80−4445

日常にちじょう生活せいかつ支援しえん交渉こうしょうしているかく市町村しちょうそん状況じょうきょう

実際じっさいのヘルパー利用りようしゃの1にちあたり最高さいこう時間じかんすう
広島ひろしま 24あいだ (いままでは生保せいほ大臣だいじん承認しょうにんとあわせても13あいだ保障ほしょうだった)
名古屋なごや     24あいだ  (いままでは生保せいほ大臣だいじん承認しょうにんとあわせても13あいだ保障ほしょうだった)
島根しまねけん A   24あいだ
栃木とちぎけん B   24あいだ
広島ひろしまけん C   24あいだ
愛知あいちけん Y   24あいだ
西日本にしにほんのXまち   24あいだ 人口じんこう1まんにん以下いか
大阪おおさか Z   24あいだ
兵庫ひょうごけん D   24あいだ
兵庫ひょうごけん E   24あいだ
神奈川かながわけん W  24あいだ
兵庫ひょうごけん F   24あいだ
兵庫ひょうごけん G   24あいだ
埼玉さいたまけん V   24あいだ
東京とうきょう10市区しく  24あいだ
神戸こうべ      24あいだ
島根しまねけん I   23あいだ
福井ふくいけん N   20あいだ 生活せいかつ保護ほご大臣だいじん承認しょうにんわせて24あいだ保障ほしょう
岐阜ぎふけん X   20あいだ 生活せいかつ保護ほご大臣だいじん承認しょうにんわせて24あいだ保障ほしょう
東京とうきょう25市区しく  20あいだ 生活せいかつ保護ほご大臣だいじん承認しょうにんわせて24あいだ保障ほしょう
岡山おかやまけん J   17.1あいだ
香川かがわけん K   17あいだ
愛媛えひめけん L   16あいだ
京都きょうと F   16あいだ
岐阜ぎふけん B   16あいだ
大阪おおさか M   15.4あいだ
北海道ほっかいどう O   14あいだ
宮崎みやざきけん P   12.5あいだ
静岡しずおかけん Q   12あいだ
広島ひろしまけん R   12あいだ
奈良ならけん T   8.3あいだ
佐賀さがけん U   8.2あいだ
岩手いわてけん V   11あいだ  
高知こうちけん W   10あいだ 身体しんたい介護かいご移動いどう介護かいご平均へいきん時間じかんふくむ)
静岡しずおかけん X   10あいだ
神奈川かながわけん   10あいだ
兵庫ひょうごけん Z   10あいだ
福島ふくしまけん A   10あいだ
宮城みやぎけん C   9.3あいだ
青森あおもりけん D   8.7あいだ
山形やまがたけん E   8.2あいだ
生保せいほ大臣だいじん承認しょうにん生活せいかつ保護ほご他人たにん介護かいごりょう特別とくべつ基準きじゅん大臣だいじん承認しょうにんおおむね1にちあいだぶん介護かいご制度せいどとして利用りようされている)

身体しんたい介護かいごがた交渉こうしょうしている市町村しちょうそん状況じょうきょう

福岡ふくおかけん B  24あいだ 身体しんたい介護かいご17hと移動いどう介護かいご日常にちじょう生活せいかつ支援しえん8h)
兵庫ひょうごけん A  17.5あいだ 身体しんたい介護かいご
埼玉さいたまけん A  17あいだ 身体しんたい介護かいご移動いどう介護かいご家事かじ援助えんじょ
山口やまぐちけん C  13.7あいだ 身体しんたい介護かいご移動いどう介護かいご
長崎ながさきけん D  13あいだ 身体しんたい介護かいご移動いどう介護かいご
熊本くまもとけん E  12あいだ 身体しんたい介護かいご移動いどう介護かいご
鹿児島かごしまけん  11あいだ 身体しんたい介護かいご
和歌山わかやまけん  あいだ  身体しんたい介護かいご
山口やまぐちけん H  8.5あいだ 身体しんたい介護かいご
奈良ならけん I  8.3あいだ 身体しんたい介護かいご一部いちぶ日常にちじょう生活せいかつ支援しえん
大分おおいたけん J  7.6あいだ 身体しんたい介護かいご
新潟にいがたけん S  7.5あいだ 身体しんたい介護かいご移動いどう介護かいご
三重みえけん K  7.5あいだ 身体しんたい介護かいご一部いちぶ家事かじ援助えんじょ
千葉ちばけん L  7.3あいだ 身体しんたい介護かいご移動いどう介護かいご
茨城いばらきけん M  7.2あいだ 身体しんたい介護かいご一部いちぶ家事かじ援助えんじょ
静岡しずおかけん N  7.1あいだ 身体しんたい介護かいご一部いちぶ家事かじ援助えんじょ
静岡しずおかけん O  あいだ 身体しんたい介護かいご5+家事かじ2)
岐阜ぎふけん P  あいだ

ちゅう:いずれも、24あいだ介助かいじょ必要ひつような1にんらしの全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃとうたいする実際じっさい利用りようしゃ最高さいこう時間じかんすうです。だれもがこの時間じかんすう利用りようできるわけではありません。基本きほんてきには介助かいじょ必要ひつよう状況じょうきょうなに時間じかんあるかどうかで、市町村しちょうそん時間じかんすう決定けっていします。実際じっさい支給しきゅう決定けっていがつ時間じかんすう上記じょうき時間じかんの30ばいまたは31ばいです。

 これらの市町村しちょうそんでの交渉こうしょう経過けいかくわしい情報じょうほうなどは全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご制度せいど情報じょうほうのホームページ(www.kaigoseido.net)で紹介しょうかいしています。

 知的ちてき障害しょうがいしゃ1人ひとりらしの場合ばあい東京とうきょう毎日まいにち10あいだのヘルパー利用りようがあるのが最高さいこう時間じかんです。
 また東京とうきょうでは3市区しく健常けんじょうしゃ複数ふくすう家族かぞく同居どうきょのALSとうさい重度じゅうど障害しょうがいしゃに24あいだ介護かいご保障ほしょうおこなわれています(介護かいご保険ほけん支援しえんのヘルパーをわせて毎日まいにち24あいだ)。脳性のうせいまひや頚椎けいつい損傷そんしょうでは、障害しょうがいしゃにん健常けんじょうしゃにん2人ふたり世帯せたいでは、最高さいこう毎日まいにち14あいだのヘルパー利用りようれいがあります。これらはいずれも、1人ひとりらしの全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ交渉こうしょうして5ねん以上いじょうまえに24あいだ介護かいご保障ほしょう実現じつげんしている地域ちいきかぎって実現じつげんしています。(まず、1人ひとりらしの障害しょうがいしゃがヘルパー制度せいど上限じょうげんをなくすことで、徐々じょじょに1にんらし以外いがいひとにも必要ひつようなだけのヘルパー時間じかんるようにわっていきます)。

 このように、これから交渉こうしょうして全国ぜんこく3300市町村しちょうそんのヘルパー制度せいどをのばしていくには、まず地域ちいきで24あいだつきっきりで介助かいじょ必要ひつよう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ1人ひとりらしの支援しえんおこない、ボランティアなどで24あいだ介助かいじょをつけて毎月まいつき集中しゅうちゅうして市町村しちょうそん課長かちょう交渉こうしょうおこなうことが重要じゅうようです。全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい自薦じせんヘルパー(パーソナルアシスタント制度せいど)推進すいしん協会きょうかい全国ぜんこくホームヘルパー広域こういき自薦じせん登録とうろく保障ほしょう協会きょうかいなどでは、協力きょうりょくして、交渉こうしょう空白くうはく地域ちいきで24あいだ介護かいご保障ほしょう制度せいどつくるために1にんらしをはじめる24あいだ介護かいご必要ひつよう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃに(東京とうきょうなどでの)研修けんしゅう参加さんか交通こうつう介助かいじょ費用ひよう助成じょせい貸付かしつけや、1人ひとりらしを実際じっさいはじめてすうヶ月かげつ制度せいどびるまでの介護かいご費用ひよう助成じょせい貸付かしつけなどをおこなっています。これも全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご制度せいど情報じょうほうのホームページ(www.kaigoseido.net)で紹介しょうかいしています。



全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい最高さいこう決議けつぎ機関きかんである常任じょうにん委員いいんかい選挙せんきょ選出せんしゅつ北海道ほっかいどうから九州きゅうしゅうまでの13にんで、現状げんじょう厚生こうせい労働省ろうどうしょう介護かいご保険ほけん統合とうごうあんにはおおきな問題もんだいがあり、これらの問題もんだい無視むしして介護かいご保険ほけん統合とうごう結論けつろんそうという厚生こうせい労働省ろうどうしょううごき・方針ほうしんには賛成さんせいできないため、意思いし表示ひょうじのために抗議こうぎ行動こうどう団体だんたい共同きょうどうで6がつおこなうことを決定けっていしました。

ヘルパー制度せいど統合とうごう問題もんだいてん

 厚生こうせい労働省ろうどうしょう障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし介護かいご保険ほけん統合とうごうあんは、3300市町村しちょうそんの9わり以上いじょう地域ちいきで、介護かいご保険ほけん制度せいどだけが存続そんぞくし、1にち時間じかん以上いじょう介護かいご必要ひつよう身体しんたい知的ちてき精神せいしん障害しょうがいしゃ1人ひとりらしをすることができなくなる(=施設しせつ病院びょういんから自立じりつすることが一生いっしょうできなくなる)というおおきな欠点けってんかかえており、現状げんじょう制度せいどがきちんとけられていない、知的ちてき障害しょうがいしゃ精神せいしん障害しょうがいしゃにとってもれることのできない制度せいどです。すでに知的ちてき障害しょうがい当事とうじしゃ団体だんたい精神せいしん障害しょうがい当事とうじしゃ団体だんたいからも絶対ぜったい反対はんたい意思いし表示ひょうじがされています。もちろん、もっと長時間ちょうじかん介護かいごニーズのある全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃにとっても、非常ひじょうおおきな問題もんだいです。
 また、現状げんじょうで24あいだ介護かいご保障ほしょう制度せいどがある自治体じちたいなどでは、現状げんじょうあんでは統合とうごう直後ちょくごには2かい制度せいどがされて救済きゅうさいされるあんたとしても、その国庫こっこ補助ほじょ制度せいど全国ぜんこくいちわり以下いか一部いちぶ市町村しちょうそん国庫こっこ補助ほじょ制度せいどになってしまい、障害しょうがいしゃ団体だんたい全体ぜんたいとしての政治せいじりょくうしない、一般いっぱん財源ざいげんけられなくなり、すうねんには利用りようしゃのヘルパー時間じかんすうげされてしまいます。また、のこりの9わり市町村しちょうそんでは、今後こんご一切いっさい制度せいどびがまってしまいます。介護かいご制度せいど毎年まいとしおおくの市町村しちょうそん重度じゅうど自立じりつしゃるたびに交渉こうしょうおこなわれ、24あいだ介護かいご制度せいどをはじめる自治体じちたいえていっています。この運動うんどうさきには、全国ぜんこく過半数かはんすう自治体じちたいで24あいだ介護かいご保障ほしょう実現じつげんし、全国ぜんこくてきなパーソナルアシスタント制度せいどえていく運動うんどうがあります。このうごきは、ほかの先進せんしん各国かっこくでもおなじです。しかしながら、このような運動うんどう過程かてい制度せいど改善かいぜん予定よていがすべて実現じつげん不可能ふかのうになってしまいます。ですから、今回こんかい介護かいご保険ほけん統合とうごう問題もんだいは、障害しょうがいヘルパー制度せいどをすでにけているひとにも、これからけていくひとにも、共通きょうつうする問題もんだいかかえています。
 また、ヘルパー制度せいどの2かい制度せいど導入どうにゅうするさいに、9わり市町村しちょうそん障害しょうがいヘルパー制度せいど消滅しょうめつしないように、「くにとして強制きょうせいてき市町村しちょうそんたいして、ヘルパー時間じかんすう決定けってい全国ぜんこく共通きょうつうガイドラインをつくる」という検討けんとうをする障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし職員しょくいんもいますが、その発想はっそうは、きわめてすくない予算よさん想定そうていしています。たとえば、24あいだ人工じんこう呼吸こきゅう利用りようしゃなど、きわめてしょう人数にんずうだけに24あいだ介護かいご検討けんとうするといった発想はっそうです。(その実現じつげんもかなりむずかしい)。しかも、現在げんざい24あいだ介護かいご制度せいどけている全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃのほとんどはその水準すいじゅん制度せいどけられません。そもそも、全国ぜんこく共通きょうつう時間じかんすう決定けってい制度せいど導入どうにゅうすると、かならず、もっとたか水準すいじゅんの24あいだ保障ほしょう自治体じちたい制度せいどよりはひく水準すいじゅんのものができてしまいます。最高さいこう10あいだ程度ていどしか保障ほしょうされないであろうと予想よそうする団体だんたいもありますが、その水準すいじゅん全国ぜんこく一律いちりつ基準きじゅんにするにはむずかしいといわざるをません(予算よさん余裕よゆうのある介護かいご保険ほけんでさえ、いちにちあいだ身体しんたい介護かいごというてい水準すいじゅん制度せいどしかつくれなかった)。厚生こうせい労働省ろうどうしょうは2かい部分ぶぶんのヘルパー制度せいど時間じかんすう基準きじゅんなどがどうなるかの回答かいとうせるのは、「予算よさんがかかわるもので、財務省ざいむしょう承認しょうにんにしかまらないため、来年らいねん障害しょうがい統合とうごうする介護かいご保険ほけんほう改正かいせいおこなわれたのちに、その年末ねんまつ政府せいふ予算よさん確定かくていするまで返事へんじができない」という回答かいとうしかしていません。いのちのかかっている介護かいご制度せいどで、このような危険きけんけをするわけにはいきません。しかも、全国ぜんこくいちりつひく水準すいじゅん制度せいどつくってしまうと、その水準すいじゅんえて、制度せいどばすことは事実じじつじょう不可能ふかのうになります。また、この水準すいじゅんくに交渉こうしょうしてうごかすこともきわめて困難こんなんになります。
 障害しょうがい保健ほけん福祉ふくしは、このような問題もんだいてん一切いっさい無視むしし、介護かいご保険ほけんへの統合とうごう強引ごういんすすめようとしています。審議しんぎかい障害しょうがい部会ぶかい介護かいご保険ほけん統合とうごう賛成さんせい精神せいしん障害しょうがいのサービス事業じぎょうしゃなど当事とうじしゃやす改定かいていおこない、現在げんざい審議しんぎかいは3ぶんの2が介護かいご保険ほけん統合とうごう賛成さんせいです。しかも昨年さくねんとしに2かいしかおこなわなかった審議しんぎかい障害しょうがい部会ぶかいを6がつに4かいおこない、介護かいご保険ほけん統合とうごう結論けつろんそうとしています。大変たいへん危険きけん状況じょうきょうです。
 障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし部長ぶちょういちがつに「障害しょうがいしゃ団体だんたい反対はんたいがあれば介護かいご保険ほけんとの統合とうごうおこなわない」と発言はつげんしていますが、もっともおおきな団体だんたいである育成いくせいかい知的ちてき障害しょうがいおやかい)は賛成さんせい方針ほうしん表明ひょうめいしています。にちれん先日せんじつ総会そうかい反対はんたい表明ひょうめいしました。全国ぜんこく各地かくち障害しょうがいしゃ団体だんたい意見いけん表明ひょうめい必要ひつようとされています。そこで、当会とうかいは、障害しょうがいしゃ団体だんたい意思いし表示ひょうじとアピールをおこなうために6がつ抗議こうぎ行動こうどう身体しんたい知的ちてき精神せいしん障害しょうがい当事とうじしゃ団体だんたい共同きょうどうおこなうことにしました。

  6がつにちには、北海道ほっかいどうから沖縄おきなわまでの障害しょうがい当事とうじしゃ団体だんたい1200にん厚生省こうせいしょうまえあつまり、介護かいご保険ほけん統合とうごう厚生省こうせいしょう労働省ろうどうしょう現状げんじょうすすかたたいする意思いし表示ひょうじおこないました。この活動かつどうには全国ぜんこくの475団体だんたい賛同さんどうました。知的ちてき障害しょうがいしゃ当事とうじしゃ団体だんたいであるピープルファーストや精神せいしん障害しょうがい当事とうじしゃ団体だんたい参加さんかし、代表だいひょうだんはいりました。

障害しょうがいヘルパーとう介護かいご保険ほけん統合とうごうするとおきる18の問題もんだい

(1)ヘルパー時間じかん上限じょうげん問題もんだい (巻末かんまつ補足ほそく  
  介護かいご保険ほけんでは最高さいこうよう介護かいご5でも身体しんたい介護かいご1にちあいだ上限じょうげん。(深夜しんやなら1にちあいだ上限じょうげん)。介護かいご保険ほけん支援しえんヘルパーの2かい方式ほうしきでは、9わり市町村しちょうそん介護かいご保険ほけんの1にちあいだ上限じょうげんが、ぜん制度せいど上限じょうげんになる。しかも今後こんご制度せいどびなくなる。日本にっぽんのほとんどの地域ちいき施設しせつからられないなかになる。
 介護かいご保険ほけんでは、1にちあいだつき90あいだ程度ていど上限じょうげんがある。現在げんざい1人ひとりらしの全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃがいない9わり市町村しちょうそんでは、つき90時間じかん以下いかのヘルパー利用りよう実績じっせきしかないので、介護かいご保険ほけん統合とうごうすると、介護かいご保険ほけんだけで介護かいご需要じゅよう充足じゅうそくする。このため、介護かいご保険ほけん支援しえんヘルパーの2かい制度せいど実施じっしされたとしても、2かい制度せいど実施じっしされるのは、東京とうきょう大阪おおさかなど1都市としだけにとどまる。9わり地方ちほう市町村しちょうそんでは、上乗うわのよう障害しょうがいヘルパー予算よさん必要ひつようなくなり、廃止はいしされる。また、2かい障害しょうがいヘルパー利用りようしゃにん程度ていどでは、年間ねんかん予算よさんすうじゅうまんえんという、きわめてちいさい予算よさん制度せいどになってしまう。こうなった場合ばあいすうねん重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ同居どうきょ家族かぞく死亡しぼうした場合ばあい、または、施設しせつはいっている重度じゅうど障害しょうがいしゃ自立じりつ希望きぼうした場合ばあい、その市町村しちょうそんには、2かい部分ぶぶん支援しえんヘルパー予算よさんは0か、きわめてすくないので、必要ひつようなヘルパー時間じかん決定けっていされることはできなくなる。(0やすうじゅうまんえん予算よさん制度せいどを、補正ほせいで1000まんえん予算よさんにすることは不可能ふかのう)。市町村しちょうそん財政ざいせい理事りじしゃ議会ぎかいは、1かい部分ぶぶん介護かいご保険ほけんだけで十分じゅうぶん判断はんだんし、支援しえんヘルパー予算よさんおおきくやす補正ほせい許可きょかしなくなる。この結果けっか毎年まいとし順調じゅんちょうびてきていた障害しょうがいヘルパー制度せいど今後こんごびることはなくなる。日本にっぽんの9わり地域ちいきでは、3時間じかん以上いじょう介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃ施設しせつから永久えいきゅう地域ちいき自立じりつすることはできなくなってしまう。

(2)べつ方法ほうほうの2かい制度せいど採用さいようした場合ばあいでも問題もんだいがある
 一方いっぽう、2かい部分ぶぶん制度せいどを「あらたな時間じかんすう決定けってい方式ほうしき」をもつ障害しょうがいヘルパー制度せいどとして1からてなおす方式ほうしきもあり、「このような障害しょうがいしゃならこの時間じかんすうを2かい部分ぶぶんすべきである」と全国ぜんこく共通きょうつう時間じかんすう決定けっていのガイドラインをつくるという方法ほうほうもある。この方式ほうしきは、現在げんざい長時間ちょうじかん利用りようしゃがいない地域ちいきでも、たとえば、家族かぞく同居どうきょさい重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃでも、ある程度ていどはヘルパー利用りよう時間じかん強制きょうせいてきにのばす効果こうかがある。そうすれば、予算よさんは0ではないので、重度じゅうど障害しょうがいしゃ突然とつぜんにんらしをはじめても、補正ほせい予算よさんなどで長時間ちょうじかんのヘルパー時間じかん確保かくほできる可能かのうせいもある(ただし、2かい部分ぶぶん予算よさん規模きぼが、現在げんざい障害しょうがいヘルパー制度せいど全体ぜんたいよりちいさくなっていれば、長時間ちょうじかんのヘルパー時間じかんけられる可能かのうせい現行げんこう制度せいどよりもひくくなる)

この方法ほうほう欠点けってんは、 以下いかの2てん
(1)全国ぜんこく共通きょうつう時間じかんすう決定けっていのガイドラインというものは、現状げんじょう先進せんしん自治体じちたい(24あいだ介護かいご保障ほしょう実現じつげんしている自治体じちたい)の時間じかんすう決定けっていかんがかたよりどうしても(かなり)水準すいじゅんがってしまう。
(2)いままでは、1人ひとりらしをはじめたさい重度じゅうど障害しょうがいしゃ市町村しちょうそん交渉こうしょうをし、いのちにかかわるということで市町村しちょうそん補正ほせい予算よさんんで、ヘルパー制度せいどばしてきたという全国ぜんこくでの実績じっせき歴史れきしがあるが、この方法ほうほうおなじようにとれなくなる(水準すいじゅんひくいガイドラインをつくると、それ以上いじょうには、ヘルパー制度せいどびなくなる)。

(3)よう介護かいご認定にんてい(アセスメント)の問題もんだい
 知的ちてき精神せいしん聴覚ちょうかく視覚しかく内部ないぶ障害しょうがいは、介護かいご保険ほけんよう介護かいご認定にんていではおおくが自立じりつになってしまう。べつ項目こうもく判定はんていするアセスメントが必要ひつよう。 しかし、おおくの老人ろうじん肢体したい障害しょうがいである。おな障害しょうがいであるわか肢体したい障害しょうがいしゃ現在げんざい介護かいご保険ほけん判定はんてい方法ほうほう使つかうしかない。介護かいご保険ほけん肢体したい不自由ふじゆうむけの判定はんていは、施設しせつでの介護かいご職員しょくいんからける介護かいご時間じかんもと算定さんていされているため、いつあるかわからない「緊急きんきゅう事態じたい」や「トイレ」や「水分すいぶん補給ほきゅう」や「ものる」などのために介護かいごしゃ見守みまも待機たいきすることが必要ひつよう時間じかんすう反映はんえいされない。15ふんおきの車椅子くるまいすうえでのじゅくそう防止ぼうし体位たいい交換こうかんなども必要ひつようせい時間じかん反映はんえいされない。このため、障害しょうがいしゃ在宅ざいたく生活せいかつで、健常けんじょうしゃ家族かぞくとの同居どうきょ場合ばあいに、家族かぞく介護かいごわせてなにとか生活せいかつできる水準すいじゅんでしか、介護かいご保険ほけんはサービスが提供ていきょうされない。 また、介護かいご保険ほけんは1にんらしでもヘルパー時間じかんすうえない。1人ひとりらしの場合ばあいなどはべつのアセスメント方式ほうしき必要ひつよう

(4)よう介護かいご3・4のひと十分じゅうぶん上乗うわのせできるか?
 きゅう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう対象たいしょうしゃ特別とくべつ障害しょうがいしゃ手当てあ受給じゅきゅうしゃで1にんらしなどが対象たいしょうで、東京とうきょうでは毎日まいにち8〜24あいだ決定けっていされている)でも、よう介護かいご2・3・4のひとはかなりいる。たとえば、食事しょくじ自分じぶんでできる場合ばあいは、よう介護かいご以下いかになる。よう介護かいごが5でない場合ばあいに、十分じゅうぶん上乗うわのせがけられるかどうか、疑問ぎもんがある。とく制度せいど利用りようしゃすくない地方ちほう市町村しちょうそんではよう介護かいご5でないと上乗うわのせをみとめない運用うんようになる可能かのうせいたか

(5)ヘルパー資格しかく問題もんだい (日常にちじょう生活せいかつ支援しえんなど)
 現在げんざい日常にちじょう生活せいかつ支援しえん毎日まいにちあいだ利用りようしゃ場合ばあい、このうち3あいだ介護かいご保険ほけんヘルパーにわった場合ばあい、なれた介護かいごしゃ日常にちじょう生活せいかつ支援しえん資格しかくしかっていないが、どうするか。介護かいごしゃ平均へいきん2〜3ねん程度ていど退職たいしょくするので、資格しかくしゃ求人きゅうじんして補充ほじゅう必要ひつようで、面接めんせつ採用さいように2にち受講じゅこうできる日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅうけさせている。(資格しかくしゃ求人きゅうじんでないと、求職きゅうしょくしゃすくないため、男性だんせいヘルパーで休日きゅうじつ夜間やかん早朝そうちょう・とまり介護かいごができ、正月しょうがつはたらけ、きちんとした介護かいごのできる人材じんざい確保かくほできない。)2〜3きゅうヘルパー研修けんしゅうはなかなか受講じゅこう機会きかいがない。
 また、全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ場合ばあい支援しえんまえ資格しかくしゃ障害しょうがいしゃおしえて介護かいごれていくという方法ほうほうをとっていた。日常にちじょう生活せいかつ支援しえんではなく身体しんたい介護かいごがたヘルパーの決定けっていけている障害しょうがいしゃは、支援しえん以後いごは、自分じぶん介助かいじょしゃに3きゅうけさせている。しかし、3きゅう介護かいご保険ほけんでは90%に減算げんざんされる。

(6)セルフケアプランが事実じじつじょう不可能ふかのうになる問題もんだい
 支援しえん制度せいどでは、自分じぶん自分じぶん計画けいかくめる制度せいどであるので、ヘルパーが時間じかん変更へんこう対応たいおうできるかぎり、毎日まいにち障害しょうがいしゃが、仕事しごとなどのわる時間じかんわせてヘルパー利用りよう予定よていえることも可能かのう。しかし、介護かいご保険ほけんでは、このようなことは不可能ふかのう介護かいご保険ほけんでも、自己じこプラン制度せいどはあるが、おおくの市町村しちょうそんみとめていない。しかも、自分じぶん点数てんすう計算けいさんして複雑ふくざつ書類しょるい毎月まいつき市町村しちょうそん提出ていしゅつする能力のうりょくがある障害しょうがいしゃ以外いがいは、自己じこプランは選択せんたくできない。また、その能力のうりょくがあっても、市町村しちょうそん毎日まいにち変更へんこうされたケアプランを(点数てんすう計算けいさんして)しにくことは不可能ふかのう現在げんざい介護かいご保険ほけん制度せいどでは、99%の障害しょうがいしゃがケアマネージャーを利用りようするしかない。

(7)介護かいご保険ほけんのケアマネージャーに管理かんりされる
 支援しえんでは毎月まいつき毎週まいしゅう毎日まいにち障害しょうがいしゃ自分じぶん予定よていえることが可能かのうだが、介護かいご保険ほけんではプラン変更へんこうのたびにケアマネージャーの許可きょかけなくてはいけないため、迅速じんそくなプラン変更へんこう不可能ふかのうになる。そのほか、ケアマネージャーにさまざまな管理かんりをされ使つか勝手がってわるくなる。これは、現在げんざい介護かいご保険ほけん利用りようをしているALSの障害しょうがいしゃなどで、実証じっしょうされている。ケアマネージャーを使つかうか、ケアコンサルタントを使つかうか、選択せんたくできるようにすべきである。(ケアコンサルタントとは、支援しえん同様どうように、障害しょうがいしゃ利用りよう希望きぼう時間じかん毎日まいにちえることが可能かのうで、ケアコンサルタントは社会しゃかい資源しげん情報じょうほう提要ていよう制度せいど仕組しくみの情報じょうほう提供ていきょう保険ほけん点数てんすう計算けいさん補助ほじょのみをおこない、管理かんり権限けんげんはない。)

(8)介護かいご保険ほけんでは健常けんじょうしゃ家族かぞく同居どうきょ場合ばあい家事かじ援助えんじょまどきなどの規制きせいがある
 障害しょうがいヘルパーでは家事かじ援助えんじょ規制きせいはなく、健常けんじょうしゃ家族かぞく同居どうきょしている場合ばあいでも、障害しょうがいしゃ自立じりつして生活せいかつするのに必要ひつようなヘルパー時間じかん決定けっていされるが、介護かいご保険ほけんでは健常けんじょうしゃ家族かぞくがいる場合ばあいは、家事かじ援助えんじょ利用りようできない(おおくの市町村しちょうそん介護かいご保険ほけんはそういう運用うんようおこなっている)。子育こそだ支援しえんくさきやまどき、代筆だいひつ代読だいどく障害しょうがいヘルパーでは可能かのうだが、介護かいご保険ほけんでは禁止きんしされている。

(9)入院にゅういんのヘルパーの 問題もんだい
 支援しえん障害しょうがいヘルパーでは自治体じちたいみとめれば、(国庫こっこ補助ほじょ使つかわずに)全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ一時いちじ入院にゅういんちゅうもヘルパーを利用りようできる。(東京とうきょう札幌さっぽろ、さいたまなどで実績じっせきあり)。1にち24あいだ介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃの1にちあいだ介護かいご保険ほけんヘルパーになると、3あいだぶんはこのような措置そちがなくなる。介護かいご保険ほけんくにしばりがおおきく、障害しょうがいしゃ団体だんたい交渉こうしょうによる制度せいど改善かいぜん不可能ふかのうしょ外国がいこくでは重度じゅうど障害しょうがいしゃ入院にゅういんちゅうのヘルパー利用りようみとめられているので、くにとの交渉こうしょう今後こんごすこしずつ実現じつげんしていく可能かのうせいがあるが、介護かいご保険ほけんはいると、そのみちざされる。

(10)自己じこ負担ふたん問題もんだい
 1人ひとりらしの知的ちてき障害しょうがいしゃ精神せいしん障害しょうがいしゃは、ほとんどはつきまんえんだい年金ねんきん唯一ゆいいつ収入しゅうにゅうで あり、1人ひとりらしの全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃも8まんえんだい年金ねんきんのみが収入しゅうにゅうという場合ばあいがほとんどであ る。
 介護かいご保険ほけん自己じこ負担ふたん上限じょうげん高額こうがく介護かいごサービス)としてつき15000えん非課税ひかぜい老齢ろうれい年金ねんきん 受給じゅきゅうしゃ)〜やく2.5まんえん非課税ひかぜい)〜やく3.5まんえん一般いっぱん)があるが、居宅きょたく支援しえん自己じこ負担ふたんは 0えん非課税ひかぜい)〜すうせんえんてい所得しょとく)が上限じょうげんである。 また、支援しえん自己じこ負担ふたん本人ほんにん以外いがい配偶はいぐうしゃ子供こども収入しゅうにゅう対象たいしょうである。介護かいご保険ほけん自己じこ負担ふたん上限じょうげんは、配偶はいぐうしゃ子供こどもだけでなくおや収入しゅうにゅう対象たいしょうになる。

(11)車椅子くるまいすなどおぎなえ装具そうぐ問題もんだい
 介護かいご保険ほけんはいると、JISじすがた普通ふつう車椅子くるまいすやリクライニング車椅子くるまいす介護かいご保険ほけんレンタル事業じぎょうしょからレンタルできるので、非常ひじょう特殊とくしゅ改造かいぞう必要ひつよう場合ばあいのぞ障害しょうがい制度せいど装具そうぐ制度せいどでの支給しきゅうはされなくなる。ところが、現在げんざいでも、おおくの市町村しちょうそん介護かいご保険ほけんほう自治体じちたい負担ふたんがくすくないという理由りゆうで、からだわない介護かいご保険ほけんのレンタル車椅子くるまいす使つかうよう強制きょうせいしている事例じれいがある。40さい以上いじょう特定とくてい疾患しっかん障害しょうがいしゃで、介護かいご保険ほけん開始かいしまえ自分じぶんからだはばわせたリクライニング車椅子くるまいす装具そうぐ制度せいどつくってもらっていたが、介護かいご保険ほけんはいり、からだはばわないリクライニングくるまいすを介護かいご保険ほけんレンタルで利用りようするように強制きょうせいされているれいがある。重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃにとっては、車椅子くるまいすかく部分ぶぶんのサイズがからだすこしでもわないと、たもてないので、使つかものにならない場合ばあいおおい。しとねかさができやすくなる。しかし、更正こうせい相談そうだんしょでの特殊とくしゅ改造かいぞう許可きょかるほどでない障害しょうがいしゃほう圧倒的あっとうてきおおい。このため、「更正こうせい相談そうだんしょでの特殊とくしゅ改造かいぞう許可きょかるほどではないが、既成きせいのレンタル車椅子くるまいすではサイズなどがわない」おおくの障害しょうがいしゃにとって、外出がいしゅつなどが困難こんなんになり、じこもりやたきりとなってしまう。

(12)精神せいしん障害しょうがいしゃ地域ちいき移行いこうにはつながらず病院びょういん療養りょうようがた病床びょうしょうぐん)が介護かいご保険ほけんえてしまう。
 精神せいしん障害しょうがいしゃ先進せんしんこく最悪さいあくの30まんにん病院びょういんはいっており、当面とうめんまん2000にん早急そうきゅう地域ちいき移行いこうしてもらうことがまっているが、その財源ざいげんが、障害しょうがい分野ぶんや予算よさん不足ふそくで、まったくめどがたないということが介護かいご保険ほけん統合とうごう理由りゆうにされている。介護かいご保険ほけんはいれば、入所にゅうしょ施設しせつやデイサービスやショートステイ、ホームヘルプが精神せいしん障害しょうがいでも利用りようできるようになるともわれている。しかし、よう介護かいご認定にんてい改善かいぜんされないと、ほとんどの精神せいしん障害しょうがいしゃ自立じりつ判定はんていになり、サービス利用りようできない。さらに、精神せいしん系列けいれつ医療いりょう法人ほうじん精神せいしん専用せんよう療養りょうようがた病床びょうしょうぐんをたくさんつくってしまい、地域ちいき移行いこうすすまない(障害しょうがい保健ほけん福祉ふくしでは介護かいご保険ほけんはいれば精神せいしん病院びょういんなか精神せいしん療養りょうようがた病床びょうしょうぐんのようなものができれば、介護かいご保険ほけん対象たいしょうになるとっている)。介護かいご保険ほけん開始かいしにも、老人ろうじん病院びょういん運営うんえいする医療いりょう法人ほうじんは、大量たいりょう療養りょうようがた病床びょうしょうぐん介護かいご保険ほけん対象たいしょう入所にゅうしょ施設しせつひとつで、医療いりょう法人ほうじんつくる)をつくり、介護かいご保険ほけんものにした。

(13)小規模しょうきぼ作業さぎょうしょ問題もんだい介護かいご保険ほけんでは解決かいけつしない
 介護かいご保険ほけんはいさいに、デイサービスの1しゅとして小規模しょうきぼ作業さぎょうしょ位置いちづければ、飛躍ひやくてき予算よさん作業さぎょうしょ確保かくほできる可能かのうせいがあるといわれている。しかし、すでにNPO法人ほうじんして支援しえん知的ちてき障害しょうがいしゃデイサービスなどの指定していっている作業さぎょうしょがあるが、さまざまな問題もんだいがあり、わずかである。介護かいご保険ほけん支援しえんよりも基準きじゅんたかいがこれをクリアしなくてはいけない。支援しえんでデイサービスをれない作業さぎょうしょ介護かいご保険ほけんれるわけがない。

(14)過疎かそなどの町村ちょうそん障害しょうがいヘルパーをほとんどおこなっていない地域ちいきでもヘルパー制度せいどけられるようになるが、1にちあいだ水準すいじゅんからさき制度せいどびなくなり、地域ちいき自立じりつ不可能ふかのう
 支援しえん制度せいどでは、障害しょうがい福祉ふくし熱心ねっしんでない市町村しちょうそんでは、極端きょくたん制度せいどわるい。とくに、重度じゅうど障害しょうがいしゃ1人ひとりらしなどがない町村ちょうそん場合ばあいは、だい多数たすう障害しょうがいしゃ家族かぞく介護かいごしてなにとかなる場合ばあいおおいので、障害しょうがいヘルパー制度せいどがないところもおおい。介護かいご保険ほけん制度せいどになれば、家族かぞく同居どうきょでも、1人ひとりらしでも、おなじ障害しょうがい状況じょうきょうならばおなよう介護かいご認定にんているので、市町村しちょうそんかなら制度せいどおこなうことになる。町村ちょうそんでもヘルパー制度せいどけられるようになる。ただし、さい重度じゅうどよう介護かいご5(ぜん介助かいじょで、食事しょくじ介護かいご必要ひつよう程度ていど目安めやす)でも、ヘルパーなら身体しんたい介護かいごで1にちあいだぶんしかなく、現状げんじょうよりはヘルパー時間じかんすうがアップするが、そこからさき制度せいどびない。つまり、町村ちょうそんのほとんどでは3時間じかん以上いじょう介護かいご必要ひつよう重度じゅうど障害しょうがいしゃ一生いっしょう家族かぞくから自立じりつ1人ひとりらし)できなくなる。つまり家族かぞく高齢こうれいになり死亡しぼうすれば施設しせつはいるしかなくなる。

(15)健常けんじょうしゃ家族かぞく同居どうきょしている重度じゅうど障害しょうがいしゃのほとんどは、ヘルパー時間じかんすうがアップするが、費用ひよう負担ふたんする家族かぞく許可きょかがないと利用りようできなくなる。
 介護かいご保険ほけん制度せいどになれば、家族かぞく同居どうきょでも、1人ひとりらしでも、おなじ障害しょうがい状況じょうきょうならばおなよう介護かいご認定にんているので、健常けんじょうしゃ同居どうきょ場合ばあいは、たいていは時間じかんすうはアップする。家族かぞく同居どうきょ場合ばあいは、時間じかんすうがアップするが、家族かぞく収入しゅうにゅうがあるので、1わり負担ふたん昼間ひるま身体しんたい介護かいごヘルパー利用りようは、1あいだ402えん自己じこ負担ふたん)となり、よう介護かいご5のすべて(毎日まいにちあいだ身体しんたい介護かいご)を使つかると、3まん5000えん自己じこ負担ふたんとなる。一般いっぱん家庭かていにとってはかなりの高額こうがくであり、費用ひよう負担ふたんする家族かぞく許可きょかがないかぎり、ヘルパーは使つかえないことになる。これにたいして、現在げんざい家族かぞく同居どうきょ障害しょうがいしゃのほとんどは未婚みこんで、支援しえん制度せいどでは自己じこ負担ふたんはないので、おや同居どうきょでも、ヘルパー利用りようさいしておや反対はんたいしない。視覚しかく障害しょうがいしゃ団体だんたいからは「子供こども同居どうきょする中高年ちゅうこうねん視覚しかく障害しょうがいしゃがガイドヘルパーを利用りようしようとしても、どもに費用ひよう負担ふたんがかかるので、利用りようさせてもらえない」という報告ほうこくも「ありかた検討けんとうかい」であった。これと同様どうようのことが介護かいご保険ほけんはいればすべての障害しょうがいしゃ発生はっせいする。

(16)障害しょうがいしゃ団体だんたい自治体じちたい障害しょうがい福祉ふくしたいして交渉こうしょうし、介護かいご制度せいど改善かいぜんがされてきたなが歴史れきし実績じっせきがあるが、今後こんご、それができなくなる
 日本にっぽん障害しょうがいしゃ在宅ざいたく介護かいご制度せいどは、1970年代ねんだいから、障害しょうがいしゃ団体だんたい自治体じちたい厚生省こうせいしょう障害しょうがい福祉ふくし担当たんとう交渉こうしょうして、制度せいど改善かいぜんされてきた実績じっせきがある。介護かいご保険ほけん介護かいご制度せいど吸収きゅうしゅうされると、交渉こうしょう不可能ふかのうになる。とくに、介護かいご保険ほけんでは、市町村しちょうそんうごかせる裁量さいりょう部分ぶぶんがほとんどなく、制度せいど改善かいぜんがされない。

(17)介護かいご保険ほけんよう介護かいご5の障害しょうがいしゃには電動でんどう車椅子くるまいすレンタルが対象たいしょうがいになる問題もんだい
 さきごろパブリックコメントにされていた、介護かいご保険ほけんよう介護かいご5のものへは電動でんどうくるまいすのレンタルが制限せいげんされる方針ほうしんになっているが、これが拡大かくだい解釈かいしゃくされれば障害しょうがいしゃ必要ひつよう器具きぐ使用しようなどにも一方いっぽうてき規制きせいされ日常にちじょう生活せいかつ困難こんなんをきたすことになる。

(18)ALSなどの人工じんこう呼吸こきゅう利用りようしゃについて
 人工じんこう呼吸こきゅう管理かんり吸引きゅういんなどの医療いりょうてきケアや意思いし伝達でんたつ方法ほうほう寝返ねがえりなどには個別こべつせいがもとめられる難病なんびょう患者かんじゃ介護かいごでも、1あいだなどの細切こまぎれの身体しんたい介護かいごでしか派遣はけんしない介護かいご保険ほけん事業じぎょうしゃおおい。すべて介護かいご保険ほけんになったら、患者かんじゃのニーズに的確てきかく対応たいおうしてもらえるか

(1)の補足ほそく

障害しょうがい介護かいご保険ほけんはいると非常ひじょうおおきな問題もんだいてんがある

 介護かいご保険ほけん本体ほんたいはかなりの財政難ざいせいなんで、介護かいご保険ほけん自体じたいを「上限じょうげんなし」に変更へんこうするのはかなりきびしい状況じょうきょうです。
 現状げんじょう可能かのうせいがあるのは、現状げんじょうのままの制度せいど上限じょうげん介護かいご保険ほけんヘルパーが1かいとすると、障害しょうがいヘルパーを2かいとする方式ほうしきだとかんがえられます。しかし、この解決かいけつ方法ほうほうでは、以下いかのようなおおきな問題もんだい発生はっせいします。

@ 24あいだ/にちのヘルパー時間じかんているでは・・・・・(介護かいご保険ほけんヘルパーが1かいとすると、障害しょうがいヘルパーを2かいとすることで、現状げんじょうおな制度せいど利用りよう可能かのう

介護かいご保険ほけんヘルパー3あいだ/にち 障害しょうがいヘルパー(2かい部分ぶぶん)21あいだにち

A 3あいだ/にち以下いかのヘルパー利用りようしゃしかいない市町村しちょうそんでは・・・・(介護かいご保険ほけんヘルパーだけがのこり、障害しょうがいヘルパー予算よさん消滅しょうめつする。3300市町村しちょうそんの9わりがこうなる)

介護かいご保険ほけんヘルパー3あいだ/にち上限じょうげん  

3300市町村しちょうそんの9わり市町村しちょうそん
1にち時間じかん以上いじょう介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃ施設しせつからられない地域ちいきになり、将来しょうらい固定こてい可能かのうせいだい

 介護かいご保険ほけんでは身体しんたい介護かいご1あいだ4000えん×3かい×30にち=36まんえん。1にち3あいだ上限じょうげん突破とっぱする。現在げんざい支援しえんヘルパー利用りようしゃ全員ぜんいんがこの水準すいじゅん以下いか市町村しちょうそんでは、介護かいご保険ほけんだけがのこり、上乗うわの部分ぶぶん障害しょうがいヘルパー予算よさん消滅しょうめつする。消滅しょうめつした予算よさん復活ふっかつすることは財政難ざいせいなんなか非常ひじょうむずかしい。これらの市町村しちょうそんで5ねん施設しせつから自立じりつ希望きぼうしゃても、障害しょうがいヘルパー予算よさんは0なので、3時間じかん以上いじょう介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃ施設しせつからられない。

毎年まいとしヘルパー制度せいどびてきているが、上記じょうき地域ちいきでは、今後こんご一切いっさいびなくなる

 たとえば、1にち16あいだ介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃが、施設しせつから自立じりつ希望きぼうたり、介護かいごしていたおや死亡しぼうした場合ばあいで、1人ひとりらしになった場合ばあいには、現在げんざいは、小規模しょうきぼ市町村しちょうそんでもヘルパー時間じかんすうが1にち8〜24あいだびている。これは、すくないといっても、それなりの予算よさん規模きぼがあるから。1にち8〜24あいだのヘルパーが決定けっていされるには、おおきく補正ほせい予算よさん必要ひつようがある。予算よさん規模きぼ年間ねんかんすうじゅうまんえん以下いかや0えん市町村しちょうそんでは無理むり。しかも、介護かいご保険ほけん障害しょうがいはいると、すくなくとも介護かいご保険ほけんで「いちかい部分ぶぶん」が保障ほしょうされているという理由りゆうで、「かい部分ぶぶん」が実施じっしされる可能かのうせいきわめてすくなくなる。

(「障害しょうがいヘルパーとう介護かいご保険ほけん統合とうごうするとおきる18の問題もんだい」は以上いじょう



以下いか、6がつにち抗議こうぎ行動こうどう実行じっこう委員いいんかい報告ほうこく文書ぶんしょ転載てんさいします。

[6.9全国ぜんこくだい行動こうどう当日とうじつ報告ほうこく]

 当日とうじつ梅雨つゆということもあり心配しんぱいされたが、はや時間じかんから集会しゅうかい会場かいじょう日比谷公園ひびやこうえん草地くさち広場ひろばには全国ぜんこく各地かくちからの参加さんかしゃあつまった。最終さいしゅうてきには北海道ほっかいどうから沖縄おきなわまで全国ぜんこくから1200にん障害しょうがい当事とうじしゃ支援しえんしゃ関係かんけいしゃあつまった。

 集会しゅうかいは1230ふんすこまえはじまり、まず主催しゅさいしゃ実行じっこう委員いいん委員いいんちょう横山よこやまより挨拶あいさつがあった。つづいて尾上おがみより今回こんかい行動こうどういたるまでの経過けいか説明せつめいがなされた。今年ことしがつ厚労省こうろうしょう介護かいご制度せいど改革かいかく本部ほんぶ設置せっちされ支援しえん制度せいど介護かいご保険ほけんとの統合とうごうがにわかに議論ぎろんがり現在げんざいまでるいないはやさで議論ぎろんすすめられている状況じょうきょう報告ほうこくされた。
 つぎ来賓らいひん挨拶あいさつとして3めい国会こっかい議員ぎいんからの挨拶あいさつ精神せいしん知的ちてき難病なんびょう身体しんたいかく障害しょうがいしゃ団体だんたいのアピールがおこなわれた。かく団体だんたいそれぞれからは介護かいご保険ほけん統合とうごうへの懸念けねん不安ふあん障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつ崩壊ほうかいへの危機ききかん拙速せっそく議論ぎろんすすめる厚生こうせい労働省ろうどうしょうへのつよ不信ふしんかんあらわされ、障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつ確立かくりつへのうったえがつづいた。会場かいじょうにもその熱気ねっきひろがり「統合とうごう反対はんたい」「障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつ確立かくりつ」へのおおきなうねりとなった。

 集会しゅうかいやくあいだつづき、最後さいご厚労省こうろうしょうけたシュプレヒコールがたからかにげられデモ行進こうしん国会こっかい議員ぎいんへの要望ようぼうしょ提出ていしゅつへとうつった。国会こっかい議員ぎいんへの要望ようぼうしょ提出ていしゅつ衆参しゅうさん厚生こうせい労働ろうどう委員いいんかい議員ぎいん70めい対象たいしょう議員ぎいん会館かいかん出向でむき、厚生こうせい労働省ろうどうしょう代表だいひょうだん提出ていしゅつしたもうしょ提出ていしゅつした。国会こっかい会期かいきちゅうということもあり不在ふざい議員ぎいんおおかったが、対応たいおうひと要望ようぼう趣旨しゅし説明せつめいかなら議員ぎいんしたとどくようはたらきかけをおこなった。

 他方たほうデモたいは「障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつ確立かくりつを!−介護かいご保険ほけん統合とうごう一般いっぱん財源ざいげんNOのーくにすべての障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつたいする責任せきにんたせ!−」という横断幕おうだんまく先頭せんとう日比谷公園ひびやこうえん出発しゅっぱつ。1200にんにおよぶデモたいれつは、霞ヶ関かすみがせきをぐるりといちまわりほぼかこむようなかたちになった。参加さんかしゃみな霞ヶ関かすみがせきひびきわたるおおきなこえで「介護かいご保険ほけん統合とうごう反対はんたい」をさけび、くに障害しょうがいしゃこえをしっかりとめるようにつようったえそのすすめた。

 やくあいだはんのデモ行進こうしん参加さんかしゃ厚労省こうろうしょう財務省ざいむしょう総務そうむしょうまえ陣取じんどり「障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつ確立かくりつ」をうったえるビラをくばりアピールをおこない、同時どうじやく30めい代表だいひょうだん厚労省こうろうしょうはい厚労省こうろうしょうへのもうれと交渉こうしょうおこなった。(代表だいひょうだん交渉こうしょう報告ほうこく下記かき参照さんしょう)3カ所かしょのアピールでは全国ぜんこくからあつまった障害しょうがいしゃ次々つぎつぎにマイクをにぎり、そのせつなるおもいをさけびにした。「障害しょうがいしゃ地域ちいききる権利けんりうばうな」「介護かいご保険ほけんへの統合とうごう反対はんたい」「一般いっぱん財源ざいげん反対はんたい実際じっさい地域ちいき支援しえんけて生活せいかつする人々ひとびとおもみのある言葉ことばはっせられ、力強ちからづようったえがつづいた。最後さいごには議員ぎいん会館かいかん財務省ざいむしょう総務そうむしょうからもどった人達ひとたちくわわり、厚労省こうろうしょうまえにはひとがあふれかえりみちはさんだ日比谷公園ひびやこうえんがわ歩道ほどうめる状態じょうたいとなり代表だいひょうだんかえりをった。

 17:00ぎ、代表だいひょうだん厚労省こうろうしょうとのもうれ・交渉こうしょうもどり、厚労省こうろうしょうがわと「6がつ18にち前後ぜんこうに、本日ほんじつもうれにたいする回答かいとうとやりとりを、責任せきにんったもの出席しゅっせきしておこなう」との確認かくにんたことを報告ほうこくした。これをけて、くすのき挨拶あいさつ参加さんかしゃ全員ぜんいんでもう一度いちどシュプレヒコールを行動こうどう終了しゅうりょうした。

 今回こんかいわたしたち障害しょうがいしゃ団体だんたいとして「介護かいご保険ほけんへの統合とうごう反対はんたい」の姿勢しせいはじめて表明ひょうめいしアピール行動こうどうおこなったが、もちろんこの行動こうどうだけで統合とうごうへの議論ぎろん白紙はくしもどされたわけではない。いわば今回こんかい反対はんたい行動こうどうだいいちといえる。この統合とうごうへの議論ぎろんはじまった当初とうしょ障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし部長ぶちょうは「障害しょうがいしゃ団体だんたい反対はんたいすることは、すすめられない」とはなしていた。それでも代表だいひょうだん報告ほうこくにもあるように、くに社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかいにおいて6がつ18にち障害しょうがいしゃ団体だんたいのヒアリングをて6がつ25にち部会ぶかい中間ちゅうかんとりまとめをおこなうスケジュールに沿って議論ぎろんすすめている。今回こんかいもうれへの対応たいおうや、社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい議論ぎろん推移すいいには今後こんご注視ちゅうし必要ひつようであることにはわりはなく、事態じたいによってはちかいうちにだい2、だい3の行動こうどう必要ひつようとなることもありる。1200にんさけびをげたシュプレヒコールのとおりわたしたちは「最後さいご最後さいごまでたたかう」決意けついである。

 最後さいごとなりましたが、今回こんかいびかけがみじか期間きかんだったにもかかわらず、全国ぜんこくからやく1200にん参加さんかをいただき、また475団体だんたい、52めい個人こじんから賛同さんどう意志いし表明ひょうめいいただきました。だい人数にんずうでの行動こうどうとなりましたが、皆様みなさま協力きょうりょくのおかげでおおきな混乱こんらんもなく終了しゅうりょうすることができました。このりて、参加さんかしゃ皆様みなさま賛同さんどうしてくださった団体だんたい方々かたがた感謝かんしゃいたしたいとおもいます。

実行じっこう委員いいんかい報告ほうこく文書ぶんしょ一部いちぶ抜粋ばっすい)は以上いじょう

なお、当日とうじつ抗議こうぎ行動こうどう様子ようすは、6がつ18にち社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかいおこなわれた障害しょうがいしゃ団体だんたいのヒヤリングにおいて、DPIを代表だいひょうして出席しゅっせきした中西なかにしよりスライドで紹介しょうかいされました。



6月4にちだい12かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい報告ほうこく

自薦じせんヘルパー推進すいしん協会きょうかい本部ほんぶ事務じむきょく

 前回ぜんかい部会ぶかい提案ていあんされた高橋たかはしひろし委員いいん高橋たかはし清久きよひさ委員いいん岡田おかだあつし委員いいんによる介護かいご保険ほけんとの障害しょうがいしゃ施策しさくかんするたたきだい障害しょうがいしゃ福祉ふくし確実かくじつ安定あんていてきささえてい くために〜支援しえん制度せいど介護かいご保険ほけん制度せいどをめぐる論点ろんてん整理せいり対応たいおう方向ほうこうせい〜」  (http://zenrenkyo.ld.infoseek.co.jp/040604syougaibukai.pdf に全文ぜんぶん掲載けいさい) についての説明せつめいがありました。

   内容ないようは、支援しえんめぐ状況じょうきょう変化へんか制度せいどてき課題かだいをあげて、介護かいご保険ほけんとの統合とうごう結論けつろんづけています。介護かいご保険ほけんによる施策しさく介護かいご保険ほけんがい施策しさくべつてでおこなって、障害しょうがいしゃ福祉ふくし全体ぜんたい体系たいけいとするとしていますが、それ以上いじょうについてはこれまで指摘してきされてきた課題かだいをあげるだけで具体ぐたいろんはありません。

 これにたいして、以下いかのやりとりがありました。

加藤かとう委員いいん知的ちてき障害しょうがいしゃ福祉ふくし協会きょうかい
 知的ちてき障害しょうがいしゃ中心ちゅうしんとする福祉ふくし協会きょうかいとしては障害しょうがいしゃ基本きほん計画けいかく支援しえん制度せいどには理念りねんとして賛成さんせいし、これが地域ちいきひろがることを期待きたいしている。
 しかし、昨今さっこん状況じょうきょうなかで、介護かいご保険ほけん財政難ざいせいなんなかで、検討けんとうする必要ひつようがる。統合とうごうはある程度ていどやむをえない。
 ただ、3委員いいん提言ていげんにあったように、介護かいごというテーマと障害しょうがいしゃ社会しゃかい参加さんか自立じりつ中身なかみかならずしもおなじとかんがえられない。
 今回こんかいイメいめジ図じずでは介護かいご保険ほけんとそれ以外いがい面積めんせきは、介護かいご保険ほけんおおきいが、ぎゃくではないか。むしろ、介護かいご保険ほけんのカバーする領域りょういき障害しょうがい様々さまざまざした特有とくゆう支援しえん体制たいせい考慮こうりょされないといけない。
 認定にんてい基準きじゅん障害しょうがい程度ていど区分くぶん、サービスの中身なかみ施設しせつサービスの種別しゅべつ規模きぼ利用りようしゃ負担ふたん問題もんだいおおきな問題もんだいがある。このちがいについてうらうちのあるしっかりした検討けんとう必要ひつようで、条件じょうけんつきの賛成さんせいである。
 とりわけ、岡田おかだ委員いいんから指摘してきがあったが、1おくせんまんにん人口じんこうで46にん知的ちてき障害しょうがいすくない。障害しょうがいというマイナー、さらに知的ちてき障害しょうがいというマイナー、今後こんご知的ちてき障害しょうがい人生じんせい不利ふりにならないように。それを前提ぜんていにしておねがいしたい。

徳川とくがわ委員いいん身体しんたい障害しょうがいしゃ施設しせつ協議きょうぎかい
 前文ぜんぶんについては賛成さんせい、しかし、4p以降いこう問題もんだいてんがある。
 4pの最初さいしょに、支援しえん支給しきゅうりょう基準きじゅんがないというが、基準きじゅんはある。これをないといて、そのために地域ちいきがあるというのはどうか。
 ケアマネジメントの制度せいど高齢こうれい障害しょうがいとではケアマネジメントがちがう。高齢こうれい介護かいご内容ないようめる。障害しょうがいは、教育きょういく雇用こようふくめた人生じんせい全体ぜんたいにかかわる。介護かいご保険ほけんのケ アマネジメントではりないとかんがえている。
 契約けいやく制度せいどささえる権利けんり擁護ようご仕組しくみも、保険ほけん制度せいどになればできるのか。介護かいご保険ほけんきにして必要ひつよう支援しえんだからいらないということではない。
 就労しゅうろう問題もんだい介護かいご保険ほけん支援しえんとはべつ問題もんだいで、必要ひつようなことである。
 かいてというかんがえもひとつの選択肢せんたくしだが、我々われわれまったあたらしい介護かいご保険ほけん制度せいど選択肢せんたくし提唱ていしょうしている。「(1)支援しえん制度せいどをこのまま継続けいぞくする方向ほうこう」「(2)介護かいごサービスを介護かいご保険ほけん制度せいどれる方向ほうこう」だけではなく、(3)としてまったあたらしい保険ほけんせい 視野しやにいれる。かいては疑問ぎもんかんじる。 6p。「自己じこ決定けってい尊重そんちょう自立じりつした日常にちじょう生活せいかつ支援しえん」とあるが、支援しえんではおこなわれていないのか、介護かいご保険ほけんならできるのか。すべてにおいて支援しえんたいする正確せいかく見方みかた必要ひつようである。
 わたしたちは介護かいご保険ほけん反対はんたいではない、積極せっきょくてきんでいる。それゆえに支援しえん状況じょうきょう正確せいかくもとづいた文章ぶんしょうにしてしい。
 委員いいんにおねがいしたのは、メリット・デメリットではなくて、思想しそうてきめん障害しょうがいしゃ施策しさくがどうあるべきかおしえていただきたい。

高橋たかはし清久きよひさ委員いいん国立こくりつ精神せいしん神経しんけいセンター)
 支援しえん支給しきゅうりょう決定けってい基準きじゅんがないということについて、たしかに支給しきゅう基準きじゅんまっているにしても、やはり地域ちいきしょうずるようなこまかいところでは十分じゅうぶん整備せいびされていない。
 ケアマネジメントの制度せいどについて、障害しょうがいしゃのケアマネジメントは現在げんざい手法しゅほうとして使つかわれていて、あるめんでは有効ゆうこうである。しかし、精神せいしん障害しょうがいしゃ分野ぶんやでは制度せいどされてないゆえにそれが使つかえない、普及ふきゅうしていない実情じつじょうがある。
 ケアマネジメントを使つかうための財政ざいせいてき問題もんだいがあって、十分じゅうぶん機能きのうたせていない。そういう機能きのう十分じゅうぶんにはたされていない。
 権利けんり擁護ようご仕組しくみ、一応いちおうはできているとしても、まだまだ内容ないようてきには、いろんな事例じれいには現場げんばてき問題もんだいがたぶんにのこされている。そういう理解りかいをしている。
 地域ちいき生活せいかつ就労しゅうろう重症じゅうしょう障害しょうがいしゃへの対応たいおう現状げんじょうをみると、就労しゅうろう希望きぼうしゃおおいが、実際じっさい就労しゅうろうしているもののかずすくない。精神せいしん疾患しっかん場合ばあい十分じゅうぶんなサポートシステムがない、まだ、十分じゅうぶん対応たいおうがなされていない。

高橋たかはしひろし委員いいん立教大学りっきょうだいがく
 文章ぶんしょう誤解ごかいをまねいた配置はいちがあったとおもっていていた。
 支援しえんにおいても契約けいやく制度せいどなので、契約けいやく支援しえんする仕組しくみは必要ひつようである。基礎きそ構造こうぞう改革かいかく利用りよう援助えんじょ事業じぎょうができ、地域ちいき福祉ふくし権利けんり擁護ようご事業じぎょうとして実施じっしされている。また、成年せいねん後見人こうけんにん制度せいど改正かいせいされた。しかし、それを上手うま活用かつようする仕組しくみができていない。支援しえん第三者だいさんしゃ契約けいやく容認ようにんするようなかたち運用うんようされている。そういう問題もんだい意識いしきがある。
 ケアマネジメントもおなじ。介護かいご保険ほけんはケアマネジメントではない、居宅きょたく介護かいご支援しえん事業じぎょうである。そのなか一部いちぶでケアマネジメントが使つかわれている。ここでは障害しょうがいしゃ自己じこ 決定けってい支援しえんするケアマネジメントとして使つかっている。介護かいご保険ほけんでもそういう理念りねんがあるが、ここでは識別しきべつしてケアマネジメントを使つかっている。
 支給しきゅうりょう基準きじゅんはあるが、勘案かんあん事項じこう運用うんようのありかたがかならずしもうまくいっていない、さい検討けんとうする必要ひつようがある。
 あたらしい保険ほけん制度せいど構想こうそう議論ぎろん必要ひつようというのは、個人こじんてきには同感どうかん介護かいご保険ほけんから支援しえん保険ほけんへ。しかし、現在げんざい時点じてんで、ここにれるのは躊躇ちゅうちょした。現実げんじつてき現在げんざい政策せいさく判断はんだんで。
 イメいめジ図じず面積めんせきで、介護かいご保険ほけんおおきいのはたまたま、かた問題もんだい理念りねんてき制度せいど仕組しくみはつめていきたい。具体ぐたいてき補完ほかんてきに。
 障害しょうがいしゃ生活せいかつ支援しえん障害しょうがいしゃ福祉ふくしだけではできない。わたしかんがえは所得しょとく保障ほしょう必要ひつよう地域ちいき生活せいかつささえる住宅じゅうたく手当てあて、ヨーロッパではある。一部いちぶ自治体じちたいでは生活せいかつ保護ほご住宅じゅうたく補助ほじょ使つかっている。施策しさくわせで、この議論ぎろんなかであらためにりになる。
 6pの「自己じこ決定けってい尊重そんちょう自立じりつした日常にちじょう生活せいかつ支援しえん」については、高齢こうれいしゃ介護かいご保険ほけんにむけていている。介護かいご保険ほけんも、在宅ざいたく自立じりつ支援しえんっていた。現実げんじつでは施設しせつこころざし むこうになっている。介護かいご保険ほけん部会ぶかい一人暮ひとりぐらし高齢こうれいしゃかんがえるという方向ほうこうせいしている。従来じゅうらい家族かぞく同居どうきょ高齢こうれいしゃかんがえていた。そういうことをきいれた。
 指摘してきされた誤解ごかいまね部分ぶぶんについては意見いけんまえてより工夫くふうをする。

岡田おかだ委員いいん川崎医療福祉大学かわさきいりょうふくしだいがく
 徳川とくがわ委員いいん思想しそう明確めいかくにといす指摘してきはうれしいことである。この報告ほうこくしょでは支援しえんたからかにうたわれたことうしなわれないようにしたい。これに、みなさんの賛同さんどうた。
 基準きじゅんがないことについては、知的ちてき障害しょうがいしゃ障害しょうがいではおおい。あるではショートステイが3にちとなりでは1ヶ月かげつとなっている。支給しきゅう決定けっていについては共通きょうつうすすめてい く。
 ケアマネジメント制度せいどにはこだわった。知事ちじかいがいっているケアマネジメントは介護かいご保険ほけんのケアマネジメントにいれるということで、これは納得なっとくできない。本来ほんらいは ソーシャルワーク、この議論ぎろん今後こんごたかめるべき。
 権利けんり擁護ようご仕組しくみは、支援しえんなか奇妙きみょう気持きもちをもっている。知的ちてき障害しょうがいでは自己じこ決定けっていでできないで代理だいりでよくなっている。支援しえん自己じこ決定けってい理念りねんとしてかかげたのに、それを簡単かんたん代理だいりといっていいのか。しかも、だれ代理人だいりにんになれるかの要件ようけんけつ めていない。
 地域ちいき生活せいかつ保障ほしょうというが、地域ちいきとはなにかがかたられていない。グループホームなら地域ちいきうことには懸念けねんをもっている。
 イメいめジ図じずについては介護かいご保険ほけんとそれ以外いがいのどちらがおおきいではなくて、議論ぎろんなか徹底的てっていてきあきらかにしていってしい。
 だいさん保険ほけんわたしかんがえたが、いま国民こくみん議論ぎろんなか現実げんじつてきか、ためらいがある。
 知的ちてき障害しょうがい精神せいしん状況じょうきょう自己じこ決定けっていができないひとに、成年せいねん後見人こうけんにん制度せいどでやればいいと簡単かんたんにいうが、しかし、いったん成年せいねん後見こうけん制度せいど使つかえば、本人ほんにんのいかなるものについても後見人こうけんにん決定けっていする。そこは慎重しんちょうかんがえないといけない。
 "自立じりつ"という言葉ことば簡単かんたん使つかってきた。自立じりつ生活せいかつ運動うんどううたわれた自立じりつ意味いみ、どんな援助えんじょ介護かいごけていても自分じぶん生活せいかつみずかめる、主体しゅたいてききることである。
 高齢こうれいしゃ自立じりつ支援しえん自分じぶんができるように支援しえんする、これはあやまりで、主体しゅたいてききること。ここで使つかわれている言葉ことば今後こんご概念がいねんふかめてしい。

松友まつとも委員いいん育成いくせいかい
 基本きほんてきなところを確認かくにんしたい。5pが介護かいご保険ほけんとの関係かんけいになるが、介護かいごのサービスを介護かいご保険ほけんれる場合ばあい介護かいご範囲はんいをどうするかということがでてくる。
 ここで議論ぎろんされている統合とうごうれという介護かいご保険ほけん制度せいど現在げんざい介護かいご保険ほけん制度せいど手直てなおしするのか、まったくしないか。介護かいご保険ほけん制度せいどをドラスチックにえるのはむずかしいとおもうが。
 介護かいご表現ひょうげんになじまない、知的ちてき障害しょうがい介護かいごという言葉ことばをあまり使つかってこなかった、また、身体しんたい障害しょうがいでは介助かいじょという言葉ことば使つかってきたながれもある。名称めいしょう自体じたいえてしいというわたしたちのかい希望きぼうがある。「支援しえん保険ほけん」、名称めいしょうだけでなく内容ないようも。いま介護かいご保険ほけんをそのままにして、はいらない部分ぶぶんべつてでやるのか。そうではなく介護かいご けんえるのか。どちらか。

高橋たかはし清久きよひさ委員いいん国立こくりつ精神せいしん神経しんけいセンター)
 介護かいご保険ほけんなかえて、統合とうごうする。めては議論ぎろんしていないが。現在げんざい障害しょうがいしゃ介護かいご保険ほけんにそのままあてはめることはむずかしい。今後こんご議論ぎろんでどのような内容ないようにしていくか。その結果けっか介護かいご保険ほけんでは不十分ふじゅうぶんであるならば名称めいしょうえることもある。

高橋たかはしひろし委員いいん立教大学りっきょうだいがく
 ステージ、段階だんかいがある。だい1〜3のステージ、まず障害しょうがい給付きゅうふについてふかめていって、介護かいご保険ほけんにくみいれていく、そのなか支援しえん保険ほけんわっていく。
 ピッチャーがキャッチャーにいきなりユニフォームをえろとはいえない。しか し、やがては一緒いっしょにチームでやるのなら、それも要求ようきゅうしていく。
 よう介護かいご認定にんてい障害しょうがいてきする認定にんていえる。障害しょうがいしゃ施策しさくから障害しょうがい福祉ふくしわっていく。様々さまざまなハンディ、ユニバーサルな仕組しくみになっていく。時間じかんてき経過けいか今後こんご介護かいご概念がいねん検討けんとうなかでどういうふうにしていくか。

つま委員いいんぜん脊連)
 改革かいかく方向ほうこうで、ケアマネジメントの導入どうにゅう精神せいしん障害しょうがい福祉ふくし、サービスの計画けいかくてき整備せいびという改革かいかく方向ほうこうせいがでている。しかし、選択肢せんたくしふたつしかでてない。もうひとつ、支援しえん改革かいかくする方法ほうほうがある。たたきだい誘導ゆうどうてきかたである。
 だれでも一番いちばん心配しんぱいしているのは、2かい方式ほうしきたとえば100ゆずって介護かいご保険ほけんとしても、2かいてはぜい財源ざいげんになる。支援しえんになってぜい財源ざいげんりない。どういう方向ほうこうになるのか。高橋たかはし委員いいん大丈夫だいじょうぶといったが。  岡田おかだ委員いいんから見積みつもりをまちがったというはなしがあったが、ここでだれ保証ほしょうするのか、担保たんぽない。このあん欠陥けっかんがある。
 サービスの格差かくさをなくすことの保証ほしょうもここにはない。だれがどういう保障ほしょうするかかないと納得なっとくできない。
 障害しょうがいしゃ急激きゅうげき変化へんかをきらう。これをあたまにいれてしい。入院にゅういんしているひと転院てんいんしてしいとわれると、精神せいしんてきにたえられない。安易あんいにこっちにいくというはできな い。それをかんがえてしい。

高橋たかはしひろし委員いいん立教大学りっきょうだいがく
 かいての部分ぶぶん介護かいご保険ほけんからはずれた部分ぶぶん将来しょうらいてき財政ざいせいてき不安ふあんがあれば、これは議論ぎろんしたい。介護かいご保険ほけんのこって、ぜい先細さきぼそりではこまる。保証ほしょうはないが、介護かいご保険ほけんとリンクしたことによって担保たんぽされる、そのてん行政ぎょうせいがわのサジェッションもあった。そうであるならばこの方向ほうこうでいけばいいのではないか。格差かくさをなくすという保証ほしょうはないが、しかし、それを確実かくじつ見通みとおせる方法ほうほう今後こんご議論ぎろんなかでしたい。

丹下たんげ委員いいん障害しょうがいしゃ雇用こよう部会ぶかい
 安定あんていてき財源ざいげん確保かくほのためには、介護かいご保険ほけん制度せいどとの統合とうごう選択肢せんたくしであるとめる。そうであるならば、介護かいご保険ほけんにくみいれれば安定あんていではない。安定あんていかんがえる基本きほんてきかんがえがあるとおもう。介護かいご保険ほけんにいれた場合ばあいだれがどれほど負担ふたんするのか、どれだけ負担ふたんすると安定あんていてきか。だいさんごう保険ほけんしゃつくるのか。

高橋たかはしひろし委員いいん立教大学りっきょうだいがく
 20さいから保険ほけんりょうというのは当然とうぜんである。個人こじんてき積算せきさんであるが、十分じゅうぶん費用ひようねじ できる費用ひよう確保かくほできる。それは今日きょうあきらかにはしない。
 国民こくみん全体ぜんたい負担ふたんする。事業じぎょうしゃ負担ふたんする。一部いちぶ問題もんだいではなく、みな社会しゃかいてき障害しょうがいける可能かのうせいをもっている。その場合ばあい負担ふたん、それをどうするのか。

長尾ながお委員いいん精神せいしん病院びょういん協会きょうかい
 3にん委員いいんのかたには精神せいしん障害しょうがいしゃのこともいれていただいている。4pで精神せいしん障害しょうがいしゃ対象たいしょうとすることをいている。これは支援しえんはいってから介護かいご保険ほけんにいくのか、介護かいご保険ほけん直接ちょくせつはいるのか。
 もとめたいのはいま精神せいしんおくれている。さん障害しょうがいどうレベルにっていくことをもりこんでいただきたい。

猪俣いのまた委員いいん自治体じちたい病院びょういん協議きょうぎかい
 制度せいど安定あんていてき継続けいぞくと、精神せいしん障害しょうがい福祉ふくし問題もんだいかんがえると、3にん委員いいん基本きほんてき賛同さんどうする。
 イメいめジ図じずがあるが、介護かいご以外いがいのサービスがどう必要ひつようなのか。いまよう介護かいご認定にんていではできない。そこを煮詰につめて、具体ぐたいてき提示ていじできるとイメージの共有きょうゆうがしやすい。
 統合とうごう具体ぐたいてき課題かだいについては、こうしたほうがベターだとんでいかないと、障害しょうがいしゃ不安ふあんである。だいだんあん期待きたいしたい。

福島ふくしま委員いいん東京大学とうきょうだいがく
 さきほど、つま委員いいん誘導ゆうどうてきといった。以前いぜんにもわたしったが、Aの長所ちょうしょ短所たんしょ、Bの長所ちょうしょ短所たんしょさないと、選択せんたくできない。今日きょう支援しえん欠点けってんと、介護かいご保険ほけん長所ちょうしょしかない。支援しえん長所ちょうしょ介護かいご保険ほけんのマイナスめんをだして網羅もうらてき検討けんとうすべきである。
 議論ぎろん最終さいしゅうてき段階だんかいで、統合とうごう具体ぐたいてき決断けつだんすべきだとおもうが、加藤かとう委員いいんからも内容ないようについての具体ぐたいてき要望ようぼうている。しかし、内容ないようめていたら時間じかんがないという議論ぎろんもある。
 最初さいしょ結論けつろんありきではない、最初さいしょ基本きほんてき問題もんだいてんのすりわせは必要ひつようである。基本きほんてき部分ぶぶん抽出ちゅうしゅつして、そこをまもっていきますよということがないと。とにかく財政ざいせいだけの理由りゆうでは決断けつだんがしにくい。基本きほんてきはしらゆずれない部分ぶぶん基本きほんてき価値かちをどう見出みいだすのか。統合とうごうでも、会社かいしゃ合併がっぺいでも、やっていて白紙はくし撤回てっかいになることもある。会社かいしゃのリストラでなく、障害しょうがい場合ばあい人生じんせいのリストラなる。後戻あともどりできる保障ほしょうしい。2009年度ねんどばす、2006ねん試行しこう実施じっしで2009ねんから本格ほんかく実施じっしということもかんがえられる。
 いま段階だんかいしろからくろわる、基本きほんてき部分ぶぶん不透明ふとうめいということでは、決断けつだんはできない。人生じんせいをかけている障害しょうがいしゃ立場たちばになると基本きほんてき条件じょうけん明示めいじするのが最大限さいだいげんのルールである。

笹川ささかわ委員いいんにちめくられん
 介護かいご保険ほけんれられない事業じぎょう具体ぐたいてきなにか。
 介護かいご保険ほけんにいれるとしても、問題もんだいてんが8てんあがっているが、それでいいのか。もっと具体ぐたいてき問題もんだいてんがあるのではないか。

高橋たかはし清久きよひさ委員いいん国立こくりつ精神せいしん神経しんけいセンター)
 介護かいご範囲はんい議論ぎろんしたが、この審議しんぎかい議論ぎろんいただくほうがより明確めいかくになる、そういう結論けつろんになった。
 自立じりつけたいろいろなサービス、これを介護かいごといっていいか。この介護かいご範囲はんい将来しょうらいにはきちんとしないといけない。3にん段階だんかいではめられなかった。

 上記じょうきのようなやりとりがなされ、京極きょうごく部会ぶかいちょうから、「今日きょうはあまり議論ぎろん時間じかんがなかったので、次回じかい6/18に障害しょうがいしゃ団体だんたいのヒアリングもふくめて議論ぎろんふかめる。支援しえん課題かだいについては、介護かいご保険ほけん解決かいけつするもの、そうでないもの、介護かいご保険ほけん以外いがい整備せいびするものが一緒いっしょになっているので整理せいりする。たたきだいをもとに、委員いいんから意見いけんをいれて6/25のとりまとめあんつくる。」ということがしめされました。



6月18にちだい13かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい報告ほうこく

 前回ぜんかい部会ぶかいで、3にん学識がくしき経験けいけんしゃにおける検討けんとう作業さぎょうで、中間ちゅうかん報告ほうこくしょあんがでましたが、それにたいする障害しょうがいしゃ団体だんたいにちれんにちめくられん聾唖ろうあ連盟れんめいぜん脊連、DPI、JD、育成いくせいかいぜんいえれん)のヒアリングと質疑しつぎ中心ちゅうしん開催かいさいされました。

かく団体だんたい意見いけんおも以下いかのようなものでした。(詳細しょうさいについてはホームページの傍聴ぼうちょうメモをごらんください。)

にちれん
 障害しょうがいしゃ現状げんじょうかんがえた場合ばあい地域ちいき生活せいかつ支援しえんすすめる観点かんてんからは、障害しょうがいしゃぶく 祉サービスの提供ていきょうについて、「中間なかま報告ほうこく原案げんあん」にある、介護かいご保険ほけん制度せいど活用かつようするあたらしい障害しょうがいしゃ施策しさく体系たいけいあんは、現実げんじつてき選択肢せんたくしのひとつであるともかんがえられる。
 しかしながら、この場合ばあいにおいてにちれんとしては、現行げんこう支援しえん制度せいどによる障害しょうがいしゃいちにんひとりのサービス水準すいじゅんについては、たかめることがあっても、低下ていかさせることはみとめ められない。また、「中間なかま報告ほうこく原案げんあん」がしめすとおり、統合とうごうには解決かいけつされなければならな いおおくの課題かだいがある。今後こんごにちれんとこの課題かだい解決かいけつのためのあらたな協議きょうぎをしていくことを、くにをはじめとする関係かんけい機関きかんたいしてつよ要請ようせいする必要ひつようがある。
 中間なかま報告ほうこく原案げんあんにも解決かいけつするおおくの課題かだいがあるとしているが、課題かだいをあげる。

  1. サービス水準すいじゅん低下ていかさせない
  2. 地域ちいきあいだ格差かくさ縮小しゅくしょう
  3. 全国ぜんこくどこでも必要ひつようなサービスを平等びょうどうけられるように。
  4. 長時間ちょうじかん介護かいごけるひと上乗うわの部分ぶぶんはどうするのか。くにがかかわり、安定あんていした 仕組しくみを。重度じゅうどひと一番いちばん影響えいきょうをうける。
  5. 自己じこ負担ふたん十分じゅうぶんてい所得しょとくしゃへの対応たいおう扶養ふよう義務ぎむしゃ負担ふたん撤廃てっぱいする。
  6. アセスメント、よう介護かいご認定にんてい多様たよう障害しょうがいがみれるように内容ないよう検討けんとうする。
  7. ケアマネジメントも自己じこ決定けっていかされる仕組しくみに。
  8. ガイドヘルパーは保険ほけんがいできちんとした位置いちづけを。
  9. 障害しょうがいしゃけのグループホームの制度せいどを。
  10. 障害しょうがいしゃ用具ようぐについては保険ほけんがい施策しさくとして、きちんとした位置いちづけを。

 制度せいど設計せっけいについてはにちれんとの協議きょうぎもうけてしい。にちれんはいっそうの理解りかい協力きょうりょくがえらるよう努力どりょくする。この解決かいけつができるようくにとも協議きょうぎしていきたい。

にちめくられん
 介護かいご保険ほけんとの統合とうごうかく地域ちいき視覚しかく団体だんたい話題わだいのぼっている。最大さいだい関心事かんしんじである。どこも統合とうごう反対はんたい意見いけん圧倒的あっとうてきおおい。
 1ねんらずで支援しえん挫折ざせつして、統合とうごう問題もんだい浮上ふじょうして、統合とうごう方向ほうこうかたむいている。措置そち制度せいどがむしろかったというこえおおかれている。支援しえんはサービスをとう ことしゃ選択せんたく自己じこ決定けっていということでいいことづくめをかされてきたが、ここで破綻はたんを きたした。将来しょうらいたいする不安ふあんと、くに見通みとおしのあまさ、不信ふしんかんがある。
 支援しえんにはおおくの問題もんだいがある。費用ひよう負担ふたん問題もんだい地域ちいき格差かくさ問題もんだい、1あいだあたりの単価たんか問題もんだい。まず支援しえん問題もんだい解決かいけつすべきである。
 介護かいご保険ほけん費用ひよう負担ふたん統合とうごうになったときにどうなるのか。すでに1わりでなく、2〜3わりでないと介護かいご保険ほけんはもたないという学識がくしき経験けいけんしゃもいる。
 統合とうごう賛成さんせいできないが、かり統合とうごうとなっても、介護かいご保険ほけんになじむもの、なじまないもの、精査せいさをおこなって、別途べっと方策ほうさくおこなっていくべきである。もっともニーズのたかいガイドヘルパーは介護かいご保険ほけんになじみにくい。視覚しかく障害しょうがいのガイドヘルパーの派遣はけん別途べっとかたちあつかってしい。

聾唖ろうあれん
 介護かいご保険ほけんとの統合とうごう財源ざいげん問題もんだいである。介護かいご保険ほけん福祉ふくしサービスの内容ないよう不十分ふじゅうぶん自由じゆう利用りようができない。支援しえん不十分ふじゅうぶん、これをべつ不十分ふじゅうぶん制度せいど統合とうごうしてけっして解決かいけつするとはおもえない。それぞれの問題もんだいをどうするか、改善かいぜん道筋みちすじあきらかにならないと、統合とうごう可否かひ検討けんとうできない。
 聴覚ちょうかく音声おんせい障害しょうがいからの阻害そがいである。まさしくつたえられる環境かんきょう大事だいじきるうえでの根幹こんかんである。これは基本きほんてき人権じんけん基盤きばんをなすものである。介護かいご保険ほけん介護かいごサービス、支援しえん支援しえんサービスも聾唖ろうあしゃ自由じゆう利用りようできるかということ、自己じこ決定けってい選択せんたくできない。
 コミュニケーションも共通きょうつうするようでことなる。知的ちてき障害しょうがいしゃ障害しょうがい聾唖ろうあしゃ手話しゅわ以外いがい方法ほうほう必要ひつよう介護かいごしゃ一緒いっしょつくりだしている。視覚しかく障害しょうがいをもつひと触手しょくしゅばなし使つかっている。
 実際じっさい利用りようできない制度せいど推移すいいしている。介護かいご保険ほけん支援しえん聾唖ろうあしゃ利用りようすくない。利用りようできない現状げんじょう理解りかいしてしい。
 介護かいご必要ひつようとしない聾唖ろうあしゃもいる。支援しえんとはべつ情報じょうほう保障ほしょうをするあたらしい制度せいど必要ひつよう言語げんごとして手話しゅわみとめること。手話しゅわ通訳つうやく公的こうてき保障ほしょうすること。厚労省こうろうしょうだけでなく、かく省庁しょうちょう関連かんれんしているし、行政ぎょうせいだけ司法しほう立法りっぽう関連かんれんする。生活せいかつ全般ぜんぱん影響えいきょうおよぼす制度せいどである。
 情報じょうほう保障ほしょう受益じゅえきしゃろうしゃだけか?わたしこん発言はつげんしていることひとおしえてくれること、手話しゅわ通訳つうやくがなければ社会しゃかいなか孤立こりつしてしまう。ここに参加さんかしているひとのすべてが通訳つうやく受益じゅえきしゃである。コミュニケーション保障ほしょう一方いっぽうではなく、双方そうほうにある。
 ろうあ連盟れんめいは、支援しえん改善かいぜん介護かいご保険ほけん改善かいぜんすべての分野ぶんやをカバーするあたらしい手話しゅわ通訳つうやく法的ほうてき制度せいどてき構築こうちくもとめる。

ぜん脊連
 ぜん脊連として5がつ22にち総会そうかい決議けつぎしている。介護かいご保険ほけん具体ぐたいぞうがないと判断はんだんで きない。いま時点じてんでは支援しえん発展はってんさせることが重要じゅうようである。
 市町村しちょうそんではすべ支援しえん実施じっしされない。評価ひょうかするための時間じかん必要ひつよう一般いっぱん財源ざいげんもまだ市町村しちょうそん浸透しんとうしていないなか無理むりがあって、反対はんたいである。
 支援しえん一番いちばん欠陥けっかんは、在宅ざいたく補助ほじょきんであること。施設しせつ同様どうよう義務ぎむてき経費けいひにすること。
 高齢こうれいしゃ福祉ふくし人生じんせい最後さいごのライフステージで、家族かぞく意向いこう、レスパイトの視点してんつよい。高齢こうれいしゃかならだれでもなる。高齢こうれいしゃは2400まんにんいる。人口じんこうの20%、今後こんごえていく。
 一方いっぽう障害しょうがいしゃ福祉ふくしかんがえると、重度じゅうどひと社会しゃかい生活せいかつしていてはばひろいライフステージをおくっている。障害しょうがい遺伝いでんてき薬物やくぶつ、アクシデントで障害しょうがいをもっている。高齢こうれいしゃとはちがっている。障害しょうがいしゃは600まんにん人口じんこうの5%。今後こんごはそれほどえない。支援しえん地域ちいき移行いこうすすめばそんなに増加ぞうかはしない。
 三位一体さんみいったい改革かいかく問題もんだい今回こんかい問題もんだい裏腹うらはらである。地方ちほう分権ぶんけん確立かくりつうまでもない。くに役割やくわり外交がいこう防衛ぼうえい生命せいめいにかかわるものはくに担保たんぽすべきで、そのかんがえは三位一体さんみいったいにもはいっているはずである。介護かいご保険ほけんでは生命せいめいまもれるか憂慮ゆうりょせざるをえない。
 昨年さくねん労災ろうさい民営みんえい議論ぎろんあった。介護かいご保険ほけん民営みんえい議論ぎろんもでてくるだろう。制度せいどが2かいてでやっても、民営みんえい障害しょうがいしゃにはなじまない。将来しょうらいてきには無駄むだ議論ぎろんになる。民営みんえいもみて議論ぎろんをおねがいしたい。
 様々さまざま障害しょうがい種別しゅべつ障害しょうがい程度ていど難病なんびょうであっても、地域ちいきみとめられ生活せいかつできることがおおやけ たいらということである。介護かいご金額きんがく高低こうてい公平こうへいでない。いかにらせるか、生存せいぞんけん公平こうへい原則げんそくである。  最後さいごにまとめとして、年金ねんきん改革かいかく介護かいご保険ほけん改革かいかく医療いりょう保険ほけん改革かいかく消費しょうひぜいげとくにのスケジュールがあるのはっている。厚労省こうろうしょうはなしをして熱意ねついかんじるが、つたわってこない。裏切うらぎられた現状げんじょうである。現在げんざいよう介護かいご認定にんてい調査ちょうさ介護かいご保険ほけん制度せいど改革かいかく本部ほんぶすすめている。なぜ、障害しょうがいでできないのか。また調査ちょうさをするのに、障害しょうがいしゃ団体だんたいをいれないのか。3障害しょうがいについて政令市せいれいし調査ちょうさおこなうことになっているが、なぜ、当事とうじしゃをいれないのか、これが不信ふしんかんむ。今後こんごこういうことがないようにしてしい。
 信頼しんらい関係かんけいがなく、内容ないようえない。はっきりってもどこの団体だんたいもノーの状態じょうたい。おたがいの信頼しんらい関係かんけいをもっと構築こうちくすべきである。

○DPI
 6/9に身体しんたい障害しょうがいしゃ知的ちてき障害しょうがいしゃ精神せいしん難病なんびょう団体だんたいがあつまった。1200にん、 480団体だんたいあつまった。おおぜいの障害しょうがいしゃがこの問題もんだい心配しんぱいしている。集会しゅうかい案内あんないをして時間じかんがなかったにもかかわらずおおきな反響はんきょうがあった。3月さんがつ実施じっししたアンケート調査ちょうさでは反対はんたいが85%。厚労省こうろうしょうかい部分ぶぶん不安ふあんおおきい、将来しょうらい生活せいかつ不安ふあんかんじている。
 高齢こうれい障害しょうがいちがいのニーズ調査ちょうさおこなったが、高齢こうれいしゃ親族しんぞく介護かいごのぞんでいる。障害しょうがい自立じりつ希望きぼうおおい。夫婦ふうふ同居どうきょじんがいても他人たにん介助かいじょをいれたい。高齢こうれいはサービスをいえ ぞくめている。障害しょうがいしゃ自己じこ決定けっていしている。介助かいじょ利用りよう時間じかん高齢こうれいは1にちあいだないで90%がカバーされている。全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃは70%が1にちあいだではりずに2かいてになる。本体ほんたいより2かいだてがおおきくなると逆転ぎゃくてんがおこる。
 制度せいど迷走めいそうして、理念りねん福祉ふくしである。財源ざいげん先行せんこう理念りねんがないがしろにされている。支援しえん制度せいど利用りようびた、歓迎かんげいすべき制度せいどだったととらえるべきである。 介護かいご保険ほけんは5.5ちょうえん障害しょうがいしゃ在宅ざいたくサービスは1200おくえん規模きぼちいさい、なぜこのようなおおきなパイをもってこないといけないのか。
 さきのないふねにはのれない。障害しょうがい部会ぶかい選択せんたくせまられているが、内容ないようなにもわか らない、さきもわからない、くにはまかせとけということだろうが、白紙はくし委任いにんじょうれない。我々われわれのバックには地域ちいききる障害しょうがいしゃがおおぜいいる。介護かいご保険ほけんになれば市町村しちょうそん介護かいご保険ほけん以上いじょうのサービスはカットするうごきがはじまることおそれている。将来しょうらい障害しょうがいしゃのことをいまめてしまう問題もんだいで、後世こうせい障害しょうがいしゃ批判ひはんされかねない。介護かいご保険ほけんでも大変たいへん支援しえんでも大変たいへん、しかし、いま支援しえん制度せいど使つかいやすい、これをのこしてきたい。
 イギリスのでは高齢こうれい障害しょうがいならびたないということで、ダイレクトペイメントがまれた。カナダでは長時間ちょうじかん介助かいじょ問題もんだいをCILと行政ぎょうせいはなしをして、ダイレクトファウンディング、セルフマネジドケアをした。ドイツでは介護かいご保険ほけん障害しょうがいしゃはいって、ドイツの障害しょうがいしゃからはドイツでは失敗しっぱいした、日本にっぽんでは障害しょうがいしゃはいらないほうが いいというアドバイスをけた。
 CILはこれまで地域ちいきあせながしてやってきた。知的ちてき障害しょうがいしゃ精神せいしん障害しょうがいしゃ いきみをしている。わたし最初さいしょ地域ちいき生活せいかつはじめたときに民家みんかりてらして、地域ちいきでボランティアをつかって、よる介護かいごしゃさがしにわれた。サービスのない いきいのちがけの自立じりつ生活せいかつをしてきた。このような30ねん成果せいかを10ヶ月かげつえるのか。テーブルのうえだけでかんがえている。地域ちいきでは毎年まいとしあいだ制度せいどをのばしてきて、いま制度せいどがある。
 介護かいご保険ほけん精神せいしん知的ちてき障害しょうがいしゃ反対はんたいしている。「政策せいさく都合つごう障害しょうがいしゃ翻弄ほんろうされるのではなく、支援しえん精神せいしんをいれることが最初さいしょだ」と精神せいしん障害しょうがい当事とうじしゃこえ知的ちてき障害しょうがいしゃについても移動いどう介護かいご見守みまもりをふくめた介護かいご介護かいご保険ほけんでどのような位置いちづけに なるのか心配しんぱいしている。ALS、人工じんこう呼吸こきゅう利用りようしゃ介護かいご介護かいご保険ほけん事業じぎょうしゃでは対応たいおう できない、支援しえん制度せいどなかかんがえていく問題もんだいである。
 介護かいご保険ほけんとは自立じりつ概念がいねんちがう。障害しょうがい自立じりつ概念がいねん介助かいじょけながらの自立じりつという方向ほうこうわった。これを後戻あともどりさせないでしい。
 ガイドヘルプを介護かいご保険ほけんとをわけようとしているが、ガイドヘルプといってもいえなか必要ひつよう介護かいごそとでやっているだけである。ガイドだけよこしにした場合ばあい市町村しちょうそんはやらない心配しんぱいがある。  利用りようしゃ現場げんば提供ていきょうしゃ市町村しちょうそん担当たんとうしゃは、介護かいご保険ほけんにならないほうがいいという。現場げんばっているひと切実せつじつなニーズをかんじているひとはそういっている。そのすべての障害しょうがいしゃひと納得なっとくできるこたえが提示ていじされているのか。その保障ほしょうがないかぎり、安易あんい統合とうごう賛成さんせい部会ぶかいめるべきでない。

○JD
 結論けつろんからうと、げん段階だんかいでは賛成さんせい判断はんだんできかねる提案ていあん。もっと判断はんだんできる提案ていあん議論ぎろんしてしい。
 精神せいしん障害しょうがいしゃ社会しゃかいてき入院にゅういん問題もんだい、ほぼ固定こてい状況じょうきょうはたら障害しょうがいしゃ法定ほうてい雇用こようりついちかいもクリアできていない。無認可むにんか作業さぎょうしょが6000箇所かしょにもなっており、異常いじょうこと たいである。
 障害しょうがい種別しゅべつあいだ格差かくさもある。精神せいしん難病なんびょう、てんかん、自閉症じへいしょう重度じゅうど重複じゅうふく重症じゅうしょう施策しさくこうじられていない。
 なぜこれが常態じょうたいしているのか。法律ほうりつ政府せいふ運用うんようがおかしい。厚労省こうろうしょう真正面ましょうめんからんでこなかった。個人こじんてきながんばりをしているスタッフもいるが、全体ぜんたいとしてはそうはえない。
 介護かいご保険ほけんとの統合とうごう手段しゅだんであり、安心あんしんしてらせることおおきな目標もくひょう一大いちだい転換てんかんをするなら政策せいさく目的もくてき地域ちいき生活せいかつ保障ほしょうをすることをベースにおくべきである。これをろんじてから、介護かいご保険ほけんとの統合とうごう論議ろんぎをやっていくべき。「とりあえず」「よりまし」「いち 前進ぜんしん」、この言葉ことば障害しょうがい分野ぶんやでは結果けっかんでいない。基幹きかんてき問題もんだい先送さきおくり、表層ひょうそうてき改善かいぜんにとどまっている。基本きほんてき問題もんだいにメスをいれることが大事だいじ
 あらためて、全体ぜんたいをどう議論ぎろんするかを強調きょうちょうしたい。全体ぜんたいぞうをどうするのか、基幹きかんてき課題かだいにどうメスをいれていくのか、方向付ほうこうづけ、検討けんとうのタイムテーブルをしめすべきで ある。
 全体ぜんたいてきなテーマとして、「扶養ふよう義務ぎむ制度せいど」「障害しょうがい認定にんてい」「経済けいざいてき自立じりつ所得しょとく保障ほしょう」「総合そうごうてき福祉ふくしほう、あるいはすべての障害しょうがいしゃ対象たいしょうにした地域ちいき生活せいかつ支援しえんほう」「60種類しゅるい施設しせつ体系たいけい簡素かんそ」「社会しゃかい資源しげん量的りょうてき整備せいび育成いくせい」「社会しゃかいてき入所にゅうしょ入院にゅういん問題もんだい」  一気いっき解決かいけつはできないが、方向ほうこうけとタイムスケジュールをやるべきである。
 議論ぎろんうえ正確せいかくなデータが不足ふそくしている。データがないなかでの制度せいど設計せっけい支障ししょうがある。支援しえん失敗しっぱいは、おもいのほかにニーズがでてきた。データないままの執行しっこう失敗しっぱいだった。
 経済けいざい団体だんたいなど負担ふたんぞうから統合とうごう反対はんたいするひともいる。これは障害しょうがいしゃ団体だんたい反対はんたいとは あじちがう。社会しゃかいてき負担ふたんから障害しょうがいしゃ排斥はいせきしたいひとには反対はんたいしていかないといけない。
 このような議論ぎろんをしている最中さいちゅうで、いまおくれたら一般いっぱん財源ざいげんであるということを強調きょうちょうしすぎることを問題もんだいだとかんじている。三位一体さんみいったい改革かいかく理解りかいしているが、それをもって統合とうごう不可避ふかひというのはせま論調ろんちょうである。もうすこ自由じゆう議論ぎろん展開てんかいしないとゆい ろん萎縮いしゅくしてしまう。
 あらためていうと、提案ていあん賛成さんせいうのは材料ざいりょうとぼしい、つづ検討けんとうもとめたい。1/16に塩田えんでん部長ぶちょう改革かいかく本部ほんぶ発足ほっそくについて説明せつめいけた。みなさんが反対はんたいしたらこのはなしこわれるとった。厚労省こうろうしょうむねにきざんで、基礎きそにおいてしい。

育成いくせいかい
 一昨日おととい理事りじかい知的ちてき障害しょうがいしゃ障害しょうがいしゃ福祉ふくしとの統合とうごう必然ひつぜん意見いけんしょ決議けつぎした。その趣旨しゅしみちのりを説明せつめいしたい。
 わたしたちは知的ちてき障害しょうがいしゃおやかいで、2700を地域ちいきかいがあり、会員かいいんが32まんにんいる。わたしも32さいになる、知的ちてき障害しょうがいしゃとてんかんの子供こどもおやで、これまできるを もとめてきた。知的ちてき障害しょうがいしゃ家族かぞく責任せきにんにされた。とく母親ははおやおおきな責任せきにんわれ た。そのなかつかれ、施設しせつにたよったおやもいた。しかし、これに終止符しゅうしふをうちたいとけつ している。地域ちいきでの支援しえんシステムをもとめて、行動こうどうしている。このような立場たちば意見いけんめた。
  援費の財政ざいせい破綻はたん混乱こんらん予言よげんして、介護かいご保険ほけんとの統合とうごう主張しゅちょうしたひとたちがいた。また、10ねんちかまえ介護かいご保険ほけん議論ぎろんでは障害しょうがいしゃのことをのこしてきた。障害しょうがい しゃ部会ぶかい介護かいご保険ほけんから結論けつろんをまたれている。判断はんだんしていかないといけない。
 支援しえん介護かいご保険ほけん利用りよう契約けいやく制度せいどである。支援しえん制度せいどへの評価ひょうか契約けいやく方式ほうしきへの評価ひょうか なのか、そうでないのかをかんがえないといけない。介護かいご保険ほけん自主じしゅせいたかまる。共助きょうじょ方式ほうしきである保険ほけん理解りかいたかめることができる。ぎゃくにいうと障害しょうがいしゃへの理解りかいがないと統合とうごうできない。
 歴史れきしてき経過けいか現実げんじつ将来しょうらい展望てんぼうをみると必然ひつぜん選択肢せんたくしである。ネガティブな理解りかい だけでなく、積極せっきょくてき理解りかい可能かのうである。介護かいご保険ほけん制度せいど解決かいけつされないといけないことはある、これからの課題かだいである。方向ほうこうせいかためられたら具体ぐたいてき課題かだい提示ていじし、その解決かいけつにまいしんする。くち時間じかんをかけるのがいのか。
 障害しょうがいしゃ部会ぶかい統合とうごう明確めいかくにしても、介護かいご保険ほけん部会ぶかいれられるか。経済けいざい団体だんたい高齢こうれいしゃ分野ぶんや医療いりょう分野ぶんや否定ひていてきである。かれらはその反対はんたい理由りゆうとして障害しょうがいしゃ反対はんたいしているということを使つかっている。共生きょうせい思想しそうかかげて国民こくみんはたらきかける。障害しょうがいしゃ基礎きそ年金ねんきん連帯れんたいでできた。
 そういう議論ぎろんをへて育成いくせいかい統合とうごう賛成さんせい結論けつろんをだした。
 支援しえん制度せいど知的ちてき障害しょうがいしゃ利用りようがのびた。しかし、知的ちてき障害しょうがいしゃ利用りようについての基本きほん認識にんしきができていない。そもそも知的ちてき障害しょうがいしゃかず明確めいかくである。世界せかいてきには4、5%、もっとすくないアメリカでは1%。しかし、日本にっぽんは40まんにん。これまで居宅きょたく事業じぎょうしゃがなかったところで、サービスがはじめればふえるのは当然とうぜんである。
 強度きょうど行動こうどう障害しょうがい、てんかん発作ほっさなどのきわめて高度こうど支援しえん地域ちいき生活せいかつ支援しえんかんがえると日常にちじょうてきなサポートが必要ひつよういままでのかさねをえた財源ざいげん確保かくほしなければできない。 無認可むにんか作業さぎょうしょかよっているおおくは知的ちてき障害しょうがいしゃ精神せいしん障害しょうがいしゃである。してをまつより、たちむかっていくしかない。とくおもあつ高度こうど支援しえんぜいできちんと確立かくりつする。それを前提ぜんていとしたうえで、共生きょうせい方向ほうこうにむかっていく。

ぜんいえれん
 基本きほんほうができ、精神せいしん保健ほけんほうから精神せいしん保健ほけん福祉ふくしほうにかわり、手帳てちょう在宅ざいたくサービスができた。 精神せいしんについても通院つういん中心ちゅうしん入院にゅういん期間きかん短縮たんしゅくになっている。医療いりょう福祉ふくし両面りょうめん自立じりつ社会しゃかい参加さんか必要ひつよう
 当事とうじしゃ家族かぞく安心あんしんしてらせる制度せいどにすべきである。原則げんそく障害しょうがいしゃ福祉ふくし税金ぜいきんでやるべきである。しかし、今回こんかい国家こっか財政ざいせい逼迫ひっぱくしているので、統合とうごうしめされた。
 財源ざいげん確保かくほから検討けんとうすると介護かいご保険ほけんとの選択せんたくひとつの選択肢せんたくしとして前向まえむきにかんがえていくべき。しかし、検討けんとうすべき課題かだいおおい。
 おおくの精神せいしん障害しょうがいしゃ家族かぞく同居どうきょして扶養ふようのもとにいる。家族かぞく高齢こうれいしている。在宅ざいたく問題もんだい家族かぞく背負せおうならば改善かいぜんしない。社会しゃかいによって支援しえんすること急務きゅうむである。
 福祉ふくしサービスは個々ここ状況じょうきょうによって提供ていきょうされるべきで、障害しょうがい特性とくせい配慮はいりょした制度せいど設計せっけいを。3障害しょうがい共通きょうつう平等びょうどうにしてしい。精神せいしんのサービスは不足ふそくしている。インフォー マルサービスの整備せいびおくれている。精神せいしん市町村しちょうそん理解りかいひくい、専任せんにん職員しょくいんをおく必要ひつようがある。  介護かいご保険ほけん制度せいどとの統合とうごうかんして前提ぜんていとなる検討けんとう課題かだいとして、9項目こうもくをあげた。

  1. 統合とうごうされた場合ばあいは、介護かいご保険ほけん支援しえんのサービスで利用りようできるものはすべ利用りようで きるようにしてしい。
  2. 経済けいざいてききびしい精神せいしん障害しょうがいしゃ保険ほけんりょう自己じこ負担ふたん減額げんがくする。世帯せたいでなく本人ほんにん所得しょとく基準きじゅんとする。
  3. 介護かいご保険ほけん限度げんどがくえるサービスの特例とくれい制度せいどもうけること。
  4. 精神せいしん対人たいじん関係かんけい就労しゅうろうなど固有こゆう障害しょうがいゆうしている。あいさつが不得意ふとくいわれ たことしかできない、注意ちゅういりょく気配きくばりがないなど。
     認定にんていには精神せいしん独自どくじ認定にんてい基準きじゅんつくる。不利益ふりえきとならないように。多角たかくてき十分じゅうぶんけん 討を。一部いちぶ専門せんもんめずに地域ちいき実践じっせんしゃ当事とうじしゃ本人ほんにん家族かぞく十分じゅうぶん意見いけんをのべ るように。
  5. 精神せいしん独自どくじのケアマネジメントを確立かくりつすること。現行げんこうのケアマネジメントでは対応たいおう できない。研修けんしゅうけたケアマネージャーを育成いくせい
  6. 生活せいかつしつ向上こうじょう現場げんば浸透しんとうさせる。かおあらうこと、ものにいけるようになる ことなど。
  7. 法内ほうない法外ほうがい施設しせつあつかいについては関係かんけいしゃ十分じゅうぶん協議きょうぎおこなっていってし い。
  8. 介護かいご保険ほけんがいのサービスが維持いじ継続けいぞくできる措置そちとその充実じゅうじつはかる。
  9. 地方ちほうでは事業じぎょうしゃがない。質量しつりょう格差かくさがないように。

 このヒアリングをけて、質疑しつぎ応答おうとうおこなわれました。

福島ふくしま委員いいん東京大学とうきょうだいがく
 8団体だんたい意見いけんいたが、賛成さんせい育成いくせいかい条件じょうけんづき賛成さんせいぜんいえれん反対はんたいはDPI、 ぜん脊連。その判断はんだん材料ざいりょうがないということだったとおもう。
 明確めいかく賛成さんせいっている育成いくせいかい反対はんたいのDPIにきたい。
 まず育成いくせいかいに、判断はんだんできないという団体だんたいおおなか賛成さんせいにいたる理由りゆうについて説明せつめいをききたい。
 DPIのいう生存せいぞんけん保障ほしょうぜいでやるという理念りねん正論せいろんである。しかし、財源ざいげんりないとうシビアな問題もんだいがあり、障害しょうがいしゃ団体だんたいのリーダーとして予算よさんりなくなるとこまるのは地域ちいき生活せいかつをしているおもひとたちである。その場合ばあい責任せきにんをどうかんがえるのか。理念りねんはわかるが、きびしい条件じょうけんなかでリーダーは判断はんだんしないといけない。

松友まつとも委員いいん育成いくせいかい
 結論けつろんとしては政策せいさく決定けっていなので、科学かがくてきなプラスマイナスでない、政治せいじてき判断はんだんである。介護かいご保険ほけんのほうが、まだひどくならないだろう、そういう政治せいじ判断はんだんをした。
 その根拠こんきょは、知的ちてき障害しょうがいしゃはいま遡上そじょうにあがった。精神せいしんはまだ俎上そじょうにもあがっていない。施設しせつ強固きょうこ義務ぎむてきになっている。地域ちいき支援しえん体制たいせい強固きょうこにつくるにはどうするのか。
 知的ちてき障害しょうがいしゃ痴呆ちほうせい老人ろうじんなにおなじでなにがちがうのか。グループホームへの報酬ほうしゅう老人ろうじんほうたかい。
 きびしい財政ざいせい状況じょうきょう国民こくみんいちにんたり700まん赤字あかじかかえている。応益おうえき負担ふたんになることははっきりしている。制度せいど永続えいぞくせいかんがえて、きびしい状況じょうきょうなかで、安心あんしんらばだい のかげ、社会しゃかい保障ほしょう全体ぜんたい一本いっぽん、おおきなながれでたたかわないと、障害しょうがいしゃだけではいけない。苦渋くじゅう結論けつろんである。

中西なかにし(DPI)
 わたしには責任せきにんわれている。重度じゅうどひと地域ちいきのいるひとおもいを代弁だいべんする、集約しゅうやくする責任せきにんがある。わたしせられた責任せきにん障害しょうがいしゃいちにん一人ひとり生活せいかつ保障ほしょうではない。障害しょうがいしゃこえたいする国民こくみん理解りかいうったえていくことである。
 生活せいかつ保障ほしょう責任せきにんをもっているのは、国家こっかである。生存せいぞんけんみとめられている。障害しょうがいをもって地域ちいきでいきる。トイレのいきたいときにいく。わるいのは障害しょうがいしゃがサービスを使つかっていることではない。わるいのは予算よさんのシステムである。
 介護かいご保険ほけん国家こっか責任せきにんはおわない。これにはいることは最初さいしょから上限じょうげんをもったシステムにはいったということになってしまう。障害しょうがいしゃ必要ひつようなシステムをかんがえる。おかねがない ので仕組しくみにうつろうではない。必要ひつようなことはくに責任せきにんうべきである。

徳川とくがわ委員いいん療護りょうご施設しせつ協議きょうぎかい
 統合とうごう反対はんたい意見いけんにはふたつある。ひとつは理念りねんてきめんで、ぜん脊連、DPIは公的こうてき責任せきにん問題もんだい保険ほけん制度せいどはなじまないというかんがえであった。保険ほけんだから公的こうてき責任せきにんでないとい う理由りゆうきたい。
 もうひとつは、介護かいご保険ほけん不安ふあん場合ばあい、そのサービスの問題もんだい解消かいしょうされれば介護かいご保険ほけんでもいいのか、そこがわからないと議論ぎろんできない。

中西なかにし(DPI)
 介護かいご保険ほけん自己じこ負担ふたんしないとサービスが停止ていしされる。家族かぞく負担ふたんがいく。支援しえん本人ほんにん負担ふたんしかもとめていない。高齢こうれいは稼得能力のうりょくがあって、資産しさんももっている。障害しょうがいしゃはらえないものをはらえというのが公的こうてき責任せきにんなのか。
 障害しょうがいのサービスがよくなればいいというのではない、高齢こうれいいサービスを使つかえればいい。支援しえん介護かいご保険ほけんよりすすんでいた。介護かいご保険ほけん目的もくてき支援しえん制度せいどにあるのなら、財源ざいげん問題もんだいはあっても、すぐれた制度せいどほこりにおもうべきである。ダイレクトペイメント、パーソナルアシスタントにつなげていく。それが日本にっぽん最終さいしゅうてきなゴールであ り、もっと議論ぎろんすべきである。  

小林こばやし委員いいん長寿ちょうじゅ科学かがく振興しんこう財団ざいだん
 医療いりょうでは所得しょとくがないと生活せいかつ保護ほごでは負担ふたんがない。保険ほけんではできない部分ぶぶんには高度こうど先進せんしん医療いりょう高額こうがく療養りょうよう制度せいどがある。介護かいご保険ほけんにおいてもそういう見直みなおしをしていく。いま 出来できるかどうかはわからないが。

藤井ふじい(JD)
 そもそも高齢こうれいしゃ障害しょうがいしゃべつにするのは差別さべつちか発想はっそうである。前回ぜんかい介護かいご保険ほけんでは、障害しょうがいをいれることはめんどくさかった。ゆくゆくは介護かいご保険ほけん医療いりょう年金ねんきん労災ろうさい とならんで保険ほけんはやぶさかでない。しかし、統合とうごうなら条件じょうけん整備せいび必要ひつようである。併合へいごう吸収きゅうしゅうではいけない。あまりにもちがいがありすぎる。統合とうごうのために条件じょうけん整備せいび必要ひつようである。基幹きかんてき施策しさく整備せいびしないと統合とうごうあらたな問題もんだいむ。

京極きょうごく部会ぶかいちょう
 議論ぎろん整理せいりをしたい。
 介護かいご保険ほけんにすぐはいるのではなくてタイムラグがあり、しばらくは支援しえん制度せいどつづく。また、介護かいご保険ほけんすべてでなくて介護かいご保険ほけん以外いがい施策しさくおこなう。財政ざいせい金額きんがく問題もんだいも あるが、介護かいご保険ほけん在宅ざいたく義務ぎむてき経費けいひになっている。この3てん共通きょうつう認識にんしきではないか。

前田まえだにちれん
 3委員いいん提案ていあん共感きょうかんできるところある。これをまえに、大会たいかい現行げんこう介護かいご保険ほけんのサービスでは低下ていかするという決議けつぎをした。しかし、提案ていあん解決かいけつするべき課題かだいがある。 にちれんはこれから8団体だんたいみなさんと厚労省こうろうしょうとの協議きょうぎおおくの課題かだい解決かいけつできるよ うすすめていきたい。

笹川ささかわ委員いいんにちめくられん
 さきほど、説明せつめいしたが、どこでも統合とうごう反対はんたいこえがでている。支援しえんをまだ見直みなおさないといけない。ガイドヘルプが支援しえんでは措置そち制度せいどよりわるくなった。まずは現状げんじょう回復かいふくである。それから統合とうごううことである。ガイドが充実じゅうじつするならともかく、いまのまま では統合とうごうれない。

松友まつとも委員いいん育成いくせいかい
 わがくに知的ちてき障害しょうがい定義ていぎがない。サービスの定義ていぎしかない。それでは人数にんずうはわからない。軽度けいど発達はったつ障害しょうがい、ADHD、自閉症じへいしょうまったすくわれていない。また、年齢ねんれいできられている。18さい発症はっしょうしないと知的ちてき障害しょうがいしゃといわれない。
 介護かいご保険ほけんすべてが片付かたづくわけでない。本質ほんしつてきにはほう改正かいせい問題もんだいで、かねでないというのはわかるが、統合とうごう突破口とっぱこうにして、日本にっぽん国家こっか体系たいけいえる。そういうおもいで ある。

藤井ふじい(JD)
 支援しえんはデータがないことの悲劇ひげきだった。ニーズ爆発ばくはつではなく、科学かがくてきなデータがないと、そのとき財政ざいせいでさまよっていく。もうすこし、定点ていてん調査ちょうさおこない、NGOとも協力きょうりょくできる。かつてのように障害しょうがいしゃ団体だんたい調査ちょうさ反対はんたいをすることはない。データの重要じゅうようせい強調きょうちょうしたい。

前田まえだにちれん
 中間なかま報告ほうこくになるのは三位一体さんみいったい改革かいかく地方ちほう分権ぶんけん推進すいしんがあり、全国ぜんこく市長しちょうかいでも一般いっぱん財源ざいげんもとめられている。市町村しちょうそん障害しょうがいしゃ生活せいかつ支援しえん事業じぎょうが1500まんでスタートしたが、一般いっぱん財源ざいげんされて、のほうでこまっている。財政ざいせい負担ふたんしているが、補助ほじょきん をカットされている。今回こんかい市長しちょうかいから一般いっぱん財源ざいげんをもとめているというが、すべてをいち 般財げんすること本来ほんらい分権ぶんけん姿すがたであるのか。ますます格差かくさしょうじてくる。くにかんがかたきたい。
 介護かいご保険ほけんでできるもの、できないものがあるとおもう。それは今後こんご、どういうかたちでいくのか。支援しえん制度せいどのこしてやっていくのか、あるいはべつ制度せいどつくっていくということもある。介護かいご保険ほけんとのそれ以外いがい制度せいどせんをひくことができないと、統合とうごう賛成さんせいとなりにくい課題かだいのこる。

 このような議論ぎろんけて、最後さいご塩田えんでん障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし部長ぶちょう全体ぜんたいてきなコメントをしま した。

塩田しおだ障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし部長ぶちょう
 これからの福祉ふくし全体ぜんたいぞうしめこと同感どうかんである。骨太ほねぶと方針ほうしんでも障害しょうがいしゃのことをしょ いてもらった。できるだけはや障害しょうがいしゃ福祉ふくし全体ぜんたいぞう、スケジュールをしめしたい。
 これからいろんな関係かんけいしゃ議論ぎろんして介護かいご保険ほけんとなっても、当分とうぶん支援しえんでやっていく。支援しえん見直みなおし、充実じゅうじつ強化きょうか、いろんな努力どりょくをしていかないといけない。裁量さいりょうてき 経費けいひとなっていることは致命ちめいてきだが、在宅ざいたく予算よさん確保かくほ最大限さいだいげんやりたい。関係かんけいしゃいち団結だんけつして予算よさん確保かくほしたい。支援しえん見直みなおしが、介護かいご保険ほけん移行いこうする準備じゅんび作業さぎょうにな る。いろんな努力どりょく必要ひつよう
 克服こくふくする課題かだいやまのようにある。その制度せいどをどういう設計せっけいになるか厚労省こうろうしょう関係かんけいしゃからいてつくっていく。いまはだせないが、なるべくはやくデザイン、設計せっけいしたい。
 こうした以外いがいでも関係かんけい団体だんたい意見いけん交換こうかん協議きょうぎもうけてきたい。議論ぎろんはまさにこれからである。国民こくみん各層かくそうでいろんな議論ぎろん障害しょうがいしゃ福祉ふくしのコンセンサスをえていきたい。

   また、当日とうじつ提出ていしゅつ資料しりょうとして精神せいしん障害しょうがいしゃ社会しゃかい復帰ふっき施設しせつ協会きょうかいの「精神せいしん障害しょうがいしゃ福祉ふくし発展はってんのための介護かいご保険ほけん活用かつようと、課題かだい克服こくふく」を趣旨しゅしとする見解けんかい方針ほうしん全国ぜんこく市長しちょうかい町村ちょうそんかいの「おおくの市町村しちょうそんちょう慎重しんちょう反対はんたい意向いこうしめしており、一方いっぽうてき統合とうごうすすめることなく市町村しちょうそんちょう意見いけん尊重そんちょうする」趣旨しゅし申入もうしいれしょしめされました。

 これをけて最後さいご京極きょうごく部会ぶかいちょうより「今回こんかいのヒアリングをまえて、次回じかいは、今後こんご方向ほうこうせいについて議論ぎろんし、まとめる。この議論ぎろん結果けっかによっては介護かいご保険ほけん部会ぶかいにインパクトをあたえることもあるし、空振からぶりにわるかもしれない。慎重しんちょう審議しんぎを。」とのまとめの言葉ことばがありました。

なお、審議しんぎかい各回かくかい全体ぜんたい発言はつげんメモは介護かいご制度せいど情報じょうほうホームページに掲載けいさいしています。

知的ちてき精神せいしん障害しょうがい賛成さんせい身体しんたい障害しょうがい反対はんたい

 新聞しんぶん報道ほうどうなどでは、知的ちてき精神せいしん障害しょうがいしゃ団体だんたい賛成さんせい身体しんたい障害しょうがいしゃ団体だんたいなどが反対はんたい表現ひょうげんされているが、じつ知的ちてき精神せいしん団体だんたい賛成さんせいしているのはおやかいだ。知的ちてき精神せいしん当事とうじしゃ団体だんたい反対はんたいしている。これは、当事とうじしゃ団体だんたいには施設しせつから長時間ちょうじかん介護かいごけて1にんらしをする知的ちてき障害しょうがいしゃなどがいるが、おやかい障害しょうがいしゃおや同居どうきょしている障害しょうがいしゃがほとんどという事情じじょうもある。介護かいご保険ほけんはいると9わり市町村しちょうそんでヘルパー制度せいどで1にちあいだ上限じょうげんになる可能かのうせいおおきく、こうなると1にんらしは不可能ふかのうになり、おやねば施設しせつはいるしかなくなる。



がつ25にちだい14かい審議しんぎかい 中間なかまとりまとめ

介護かいご保険ほけん統合とうごう現実げんじつてき選択肢せんたくし確定かくていてき表現ひょうげんける

 6がつ25にち審議しんぎかい障害しょうがい部会ぶかいで、京極きょうごく部会ぶかいちょうは、中間なかまとりまとめあんしました。 支援しえん介護かいご保険ほけんについては、反対はんたい意見いけん賛成さんせい意見いけんなどさまざまな意見いけんがあるとみとめつつも、統合とうごうが「現実げんじつてき選択肢せんたくしひとつとして国民こくみんあいだ議論ぎろんされるべきである」としました。中間なかまりまとめあん部会ぶかいあんとしては了承りょうしょうされず、部会ぶかいちょうあんとして、28にち介護かいご保険ほけん部会ぶかいおくられることになりました。今後こんごは、介護かいご保険ほけん障害しょうがいしゃれるかどうかの議論ぎろんは、介護かいご保険ほけん部会ぶかいおこなわれることになります。介護かいご保険ほけん部会ぶかいは8がつにとりまとめをおこないます。それをけ、厚生こうせい労働省ろうどうしょうとして方針ほうしんすのは9がつ中旬ちゅうじゅんになります。厚生こうせい労働省ろうどうしょう思惑おもわくでは、あきからふゆ自治体じちたい産業さんぎょうかいなどへの説得せっとくおこない、来年らいねん前半ぜんはん通常つうじょう国会こっかい法律ほうりつ改正かいせい来年らいねんなつ以降いこう予算よさん編成へんせいおこな再来年さらいねんがつ施行しこうとなっています。

介護かいご保険ほけん改革かいかく
障害しょうがいしゃ支援しえん統合とうごう 賛否さんぴ渦巻うずまくなかいち

毎日新聞まいにちしんぶん 2004ねん6がつ26にち

 00ねんにスタートした介護かいご保険ほけん制度せいどはつ大幅おおはば改正かいせいとなる05年度ねんど改革かいかくけたうごきが本格ほんかくてきはじまった。25にちには、社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかいが、介護かいご保険ほけん障害しょうがいしゃ支援しえん制度せいど統合とうごう事実じじつじょう容認ようにんする部会ぶかいちょうあんをまとめた。保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう年齢ねんれいげ、そのわりに若年じゃくねんそう障害しょうがいしゃもサービス対象たいしょうふくめようというあん下敷したじきになっている。厚生こうせい労働省ろうどうしょう今秋こんしゅうにも原案げんあんをまとめる見通みとおしだが、一部いちぶ障害しょうがいしゃ団体だんたいからはりょう制度せいどしつちがいからサービス後退こうたい心配しんぱいするこえがっている。【渋川しぶかわ智明ともあき玉木たまき達也たつや

◇「サービス低下ていか懸念けねん
 「統合とうごう問題もんだいについて賛否さんぴがはっきりかれていない。これでまともな議論ぎろんができるのか」。25にち障害しょうがいしゃ部会ぶかい部会ぶかいちょうあん提示ていじされると、委員いいんからこえがった。京極きょうごくだかせん会長かいちょうが「これはかぎりなく(統合とうごうへ)賛成さんせいちか内容ないよう。こちらから(介護かいご保険ほけん部会ぶかいへ)ボールをげなければ、議論ぎろんはじまらない」とべると、委員いいんから批判ひはんこえ相次あいつぎ、京極きょうごく部会ぶかいちょうは「いいすぎだった」と釈明しゃくめいした。部会ぶかいちょうあん統合とうごう事実じじつじょうみとめる内容ないようだが、反対はんたいろん依然いぜん根強ねづよいことを印象いんしょうづけるシーンだった。
 00ねん介護かいご保険ほけんスタートよう介護かいご認定にんていしゃやく218まんにんだったのが、現在げんざいやく367まんにん。このまま団塊だんかい世代せだい高齢こうれいしていくと、介護かいご保険ほけん財政ざいせいたんはえている。04年度ねんど保険ほけん給付きゅうふは5.5ちょうえんだが、25年度ねんどには20ちょうえんふくれる。
 介護かいご保険ほけんほうでは、3ねん保険ほけんりょう改定かいていし、5ねん制度せいど内容ないよう見直みなおすことになっている。昨年さくねんがつ改定かいていでは、65さい以上いじょう保険ほけんりょう全国ぜんこく平均へいきんで13.1%アップし、月額げつがく3293えんになった。保険ほけんしゃである市町村しちょうそん赤字あかじ財政ざいせいのところがえている。
 一方いっぽうぜい財源ざいげん運営うんえいされている障害しょうがいしゃ支援しえん昨年さくねんがつはじまった。行政ぎょうせい必要ひつよう判断はんだんした福祉ふくし制度せいど障害しょうがいしゃあたえる措置そち制度せいどから、障害しょうがいしゃみずからが希望きぼうする福祉ふくしサービスをえらんで業者ぎょうしゃ契約けいやくする制度せいどへとおおきくわった。初年度しょねんどからホームヘルプサービスなどの利用りようしゃ急増きゅうぞうし、100おくえん以上いじょう不足ふそくする事態じたいになった。今年度こんねんどつづ予算よさん不足ふそくになることが予想よそうされている。
 小泉こいずみ政権せいけん三位一体さんみいったい改革かいかく補助ほじょきんけずられていくなかぜい財源ざいげんによる支援しえん制度せいど維持いじあやぶむこえつよく、厚労省こうろうしょう支援しえんはじまるまえから水面すいめん介護かいご保険ほけんとの統合とうごう模索もさくしてきた。
 厚労省こうろうしょうりょう制度せいど統合とうごうした場合ばあい介護かいご保険ほけんりょう徴収ちょうしゅうする年齢ねんれいを、現行げんこうの「40さい以上いじょう」から「20さい以上いじょう」にひろげたうえ、20さいから必要ひつようみとめたサービスがけられるようにする方針ほうしんだ。財政ざいせい安定あんていかんがえてのあんだが、介護かいご保険ほけんはじまるまえから、20さい以上いじょう保険ほけんしゃとする議論ぎろんおこなわれた経緯けいいもある。先行せんこうしたドイツの介護かいご保険ほけん年齢ねんれいによる制限せいげんがないため、日本にっぽんでも医療いりょう保険ほけんおなじように20さい以上いじょう保険ほけんしゃくわえるとのあん理解りかいしめ関係かんけいしゃおおい。

負担ふたんぞう警戒けいかいかん  反対はんたい障害しょうがいしゃ
 東京とうきょう千代田ちよだ今月こんげつにち全国ぜんこくからあつまったくるまイスの障害しょうがいしゃやく700にん介護かいご保険ほけんとの統合とうごう反対はんたいさけんだ。「厚生こうせい労働省ろうどうしょうは『障害しょうがいしゃ団体だんたい反対はんたいすることをすすめることはできない』とってきたのに、審議しんぎかい強引ごういん統合とうごうへの議論ぎろんすすめるのはゆるせない」「高齢こうれいしゃ介護かいごと、わか障害しょうがいしゃのサポートは根本こんぽんてきしつちがう」
 りょう制度せいどちがいは以前いぜんから指摘してきされてきた。介護かいご保険ほけんよう介護かいご認定にんていけた高齢こうれいしゃが、よう介護かいごによる支給しきゅう限度げんどがく範囲はんいないでサービスをけられる。サービスの種類しゅるいは、ケアマネジャーのケアプランに沿って、利用りようしゃ選択せんたくできる。一方いっぽう障害しょうがいしゃ支援しえんでは市町村しちょうそん個々ここ障害しょうがいしゃについてサービス支給しきゅう決定けっていし、障害しょうがいしゃ自身じしんがどのサービスをえらぶかをめるが、ケアマネジメントは制度せいどされていない。
 介護かいご保険ほけんでは、身体しんたい状態じょうたい痴呆ちほう有無うむなどをもとにコンピューターなどによる判定はんていよう介護かいごまる。しかし、障害しょうがいしゃのケアは日常にちじょう生活せいかつじょうのハンディをおぎなうだけでなく、社会しゃかい参加さんか自立じりつ目指めざ障害しょうがいしゃのサポートがもとめられる。現行げんこうよう介護かいご認定にんてい基準きじゅんをそのまま障害しょうがいしゃ適用てきようすると、よう介護かいごひくいランクに判定はんていされ、サービス供給きょうきゅうりょうせばめられるおそれも指摘してきされている。
 また、利用りようしゃ負担ふたんについては、介護かいご保険ほけん原則げんそくとして費用ひようの1わり負担ふたん応益おうえき負担ふたん)だが、支援しえん負担ふたん能力のうりょくおうじた徴収ちょうしゅうおうのう負担ふたん)だ。自立じりつしてらす障害しょうがいしゃおおくが経済けいざいてきくるしい立場たちばにあり、介護かいご保険ほけんとの統合とうごうによる負担ふたんぞうへの警戒けいかいかんつよい。

労使ろうし障害しょうがいしゃ団体だんたい対立たいりつ
 日本にっぽん経団連けいだんれんは4がつ介護かいご保険ほけん支援しえん統合とうごうについて「若年じゃくねん障害しょうがいしゃには、就労しゅうろう支援しえん所得しょとく保障ほしょうをはじめ、高齢こうれいしゃくら多様たようなニーズがあり、現行げんこう介護かいご保険ほけん制度せいど枠組わくぐみのなか一体いったいてき効果こうかてき障害しょうがいしゃ福祉ふくし機能きのうするのかどうか疑問ぎもん」とする意見いけんしょ発表はっぴょうした。「支援しえん財政ざいせい支出ししゅつが1ねんから当初とうしょ予想よそうをはるかにえた原因げんいん検証けんしょうすべきだ」とし、統合とうごう反対はんたい立場たちばしめした。保険ほけんりょう雇用こようぬし社員しゃいん折半せっぱんして負担ふたんするため、経済けいざいかいにはこれ以上いじょう負担ふたんえることへの反発はんぱつ根強ねづよい。
 一方いっぽう連合れんごうは5がつ20にち発表はっぴょうした「介護かいご保険ほけん制度せいど見直みなおしにけて」のなかで、「介護かいごとは、高齢こうれいしゃ特有とくゆうのニーズではなく、疾病しっぺい交通こうつう事故じこなどによる後遺症こういしょうでも必要ひつようとなるものであり、本来ほんらい年齢ねんれい事由じゆううものではない。介護かいごニーズを社会しゃかい全体ぜんたいささえ、あらゆるひと地域ちいき社会しゃかい社会しゃかい参加さんか保障ほしょうするという、社会しゃかい連帯れんたいもとづいた改革かいかくでなければならない」として、統合とうごう賛成さんせいしている。
 身体しんたい障害しょうがいしゃなどのグループに反対はんたい意見いけんおおなか知的ちてき障害しょうがいしゃおやなどやく30まんにん組織そしきする「全日本ぜんにほんしゅをつなぐ育成いくせいかい」(東京とうきょうみなと)は「りょう制度せいどとも自己じこ決定けってい尊重そんちょうする理念りねんもとづいている。急増きゅうぞうする障害しょうがいしゃのサービスの需要じゅよう対応たいおうし、安定あんていした財源ざいげん保障ほしょうするためには統合とうごう必然ひつぜん」と発表はっぴょうし、意見いけんれている。 



だい14かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい配布はいふ資料しりょう(2004ねん6がつ25にち)

今後こんご障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさくについて(中間なかまてきりまとめ)

 社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかいにおいては、本年ほんねん2がつ社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかいにより設定せっていされた審議しんぎ事項じこうである「ライフステージとうおうじたサービス提供ていきょうかた、ケアマネジメントのかた雇用こよう施策しさくとの連携れんけい財源ざいげんかたとう支援しえん制度せいど精神せいしん保健ほけん福祉ふくし施策しさくなど障害しょうがいしゃ施策しさく体系たいけい制度せいどかたかんする事項じこう」について、3月2にち以来いらい、ほぼ2週間しゅうかんに1かいのペースで○○かいにわたり精力せいりょくてき議論ぎろんおこなってきた。
 これまでは、とりわけ身体しんたい障害しょうがい知的ちてき障害しょうがいおよ精神せいしん障害しょうがいさん障害しょうがい共通きょうつう枠組わくぐみにかんするおおきな方向ほうこうせい議論ぎろんしてきたが、中間ちゅうかんてきなとりまとめの方向ほうこう沿って政府せいふおよ関係かんけいしゃにおいて施策しさく体系たいけい制度せいどかたについてさらに詳細しょうさい検討けんとうおこなわれることを期待きたいし、とう部会ぶかいとしてもさらに議論ぎろんふかめることとしたい。

1 基本きほんてき方法ほうほうせい

障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさく基本きほんてき方向ほうこうせいについては、障害しょうがいしゃ基本きほんほうもとづく障害しょうがいしゃ基本きほん計画けいかくや、「今後こんご障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさくのありかたについて(中間なかま報告ほうこく)」(平成へいせい9ねん12月、関係かんけいさん審議しんぎ会合かいごうどう企画きかく分科ぶんかかい)をはじめとするこれまでの審議しんぎかい議論ぎろんまえつつ、今後こんごは、狭義きょうぎ福祉ふくしだけではなく、就労しゅうろう教育きょういくなどもふくめ、幅広はばひろ自立じりつ社会しゃかい参加さんかすすめる視点してんかんがえるべきである。

現在げんざい障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさくは、障害しょうがい種別しゅべつ年齢ねんれいにより、支援しえん制度せいど措置そち制度せいど精神せいしん保健ほけん福祉ふくし施策しさく医療いりょう保険ほけん制度せいどなどがわさっているが、福祉ふくしサービスや就労しゅうろう支援しえんとうかんする制度せいどてき枠組わくぐみについいては、基本きほんてきさん障害しょうがい共通きょうつう枠組わくぐみとすべきである。

2 障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんのための保健ほけん福祉ふくし施策しさく体系たいけいかた

(1)ライフステージとうおうじたサービス提供ていきょう
 (全体ぜんたいてき課題かだいについて)

支援しえん制度せいどくに共通きょうつう制度せいどとしてサービス提供ていきょうりょう拡大かくだいさせるなど障害しょうがいしゃ福祉ふくし向上こうじょう寄与きよしているものの、実際じっさいにはサービス提供ていきょうりょうとう地域ちいきおおきく、サービスを選択せんたくできる地域ちいきとそうでない地域ちいきとがある。また、精神せいしん障害しょうがいしゃ福祉ふくしについては、障害しょうがいくらべてもおくれている状況じょうきょうにある。

○これまでかならずしも施策しさく対象たいしょうとなってこなかった高機能こうきのう自閉症じへいしょうやADHD(注意ちゅうい欠陥けっかんどうせい障害しょうがい)、LD(学習がくしゅう障害しょうがい)などの発達はったつ障害しょうがいについても総合そうごうてき支援しえんんでいく必要ひつようがある。

様々さまざま施設しせつ類型るいけいがあるが、実態じったいるとちがいがわかりにくくなっており、施設しせつたしている機能きのう着目ちゃくもくした整理せいり必要ひつようである。

地域ちいき移行いこうすすめるためには、居宅きょたくサービスを充実じゅうじつさせるだけでなく、入所にゅうしょ施設しせつ利用りようしゃ地域ちいき機能きのうつことが重要じゅうようである。

入所にゅうしょ通所つうしょかかわらず、施設しせつ機能きのう一旦いったん分解ぶんかいして、かく機能きのうのサービスを地域ちいきでのけられるようにすることが重要じゅうようである。施設しせつ在宅ざいたく二元論にげんろんではなく、自由じゆう利用りよう可能かのうとすべきである。

地域ちいき人々ひとびとにノーマライゼーションのかんがかた理解りかいしてもらう必要ひつようがある。差別さべつ品性ひんせい文化ぶんか問題もんだいとせず具体ぐたいてきにどう解消かいしょうするかという議論ぎろんをすることが必要ひつようである。地域ちいきらすためには、日常にちじょうてき住民じゅうみん交流こうりゅうすることや、どものときから友達ともだちづきあいだできるようにすることが重要じゅうようである。

 (ライフステージごととう課題かだいについて)

○ライフステージごとに様々さまざまなサービスが不連続ふれんぞくとなっており、それらのサービスをつなげていくことが必要ひつようである。

乳幼児にゅうようじは、障害しょうがい発見はっけん療育りょういく障害しょうがい養育よういく不安ふあんおや(とく母親ははおや)にたいする支援しえん重要じゅうようである。障害しょうがい告知こくち方法ほうほうなど障害しょうがい受容じゅようできるようなアプローチを検討けんとうすることが、必要ひつようである。

障害しょうがい重度じゅうどともない、肢体したい不自由ふじゆう施設しせつ重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい施設しせつへの緊急きんきゅう入所にゅうしょというかたちでの支援しえん在宅ざいたく生活せいかつささえるために必要ひつようである。

障害しょうがいについては、18さい以上いじょうになっても障害しょうがい施設しせつ利用りようつづける「よわい」がおおいということ、措置そち制度せいどとなっていること、措置そち権限けんげん市町村しちょうそん委譲いじょうされていないこと、医療いりょうとの関係かんけいふかいということなどについて議論ぎろん必要ひつようである。

高齢こうれい障害しょうがいしゃでは、生活せいかつ支援しえん介護かいごだけでなく、医療いりょう支援しえん重要じゅうようである。

聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃたいする手話しゅわ通訳つうやく要約ようやく筆記ひっきなどの情報じょうほう・コミュニケーション支援しえん視覚しかく障害しょうがいしゃ移動いどう介護かいごは、ホームヘルプやのサービスとはべつ系統けいとうのサービスとしてかんがえるべきである。

公的こうてきサービス以外いがいにも手帳てちょうっていればけられるサービスがあり、これを拡大かくだいするようにはたらきかけることが必要ひつようである。

(2)就労しゅうろう支援しえん

就労しゅうろう支援しえんは、障害しょうがいしゃ施策しさく中心ちゅうしん課題かだいひとつであり、どう実行じっこう実現じつげんするかという段階だんかいはいっている。

本人ほんにん意欲いよく能力のうりょくおうじて就労しゅうろうできるよう、評価ひょうか相談そうだん調整ちょうせい支援しえん機能きのう位置いちづけることが重要じゅうようである。この場合ばあいにおいて、一旦いったん就職しゅうしょくした企業きぎょうとうでうまくいかなくてもさい訓練くんれんとうにより就労しゅうろうむすびつけていくことが重要じゅうようである。

施設しせつ体系たいけい機能きのうおうじて整理せいりし、機能きのう強化きょうかはかっていくべきである。その場合ばあいに、量的りょうてき整備せいびはかることも重要じゅうようである。

一律いちりつ一般いっぱん就労しゅうろう移行いこうするのではなく、一般いっぱん就労しゅうろうにつながらないがはたらきたいひとたちのための雇用こようかた検討けんとうする必要ひつようがある。

現時点げんじてんでは保健ほけん医療いりょう福祉ふくし就労しゅうろうあいだのつながりが十分じゅうぶんでなく、それらをふくめた連携れんけい重要じゅうようである。

雇用こようだけでなく、自営業じえいぎょう起業きぎょう在宅ざいたく就労しゅうろうたいする支援しえん検討けんとうする必要ひつようがある。

障害しょうがいしゃ能力のうりょくかして、いろいろな障害しょうがいしゃわせて雇用こようすることで、企業きぎょうにとっても有利ゆうりなことでもあるのではないか。また、企業きぎょうやとった以上いじょう障害しょうがい配慮はいりょしながらその能力のうりょく最大限さいだいげん発揮はっきできるようにするので、就労しゅうろうさいのマッチング、ジョブコーチ、環境かんきょう整備せいびとう支援しえん必要ひつようである。

通勤つうきん職場しょくば人間にんげん関係かんけいむずかしく、たとえ就職しゅうしょくしてもすぐめてしまうケースがあり、人間にんげん関係かんけいをどうしていくかが、重要じゅうようである。また、精神せいしん障害しょうがいしゃ場合ばあい長時間ちょうじかん勤務きんむむずかしいといった理由りゆうにより、就労しゅうろうすすんでいないという実態じったいがあり、こうした実情じつじょうまえた就労しゅうろう支援しえんみがもとめられている。さらに、就労しゅうろう支援しえんわせて生活せいかつ支援しえんおこなうことも必要ひつようである。

本人ほんにんがいくら頑張がんばっても支援しえんしゃがいないと仕事しごとができないひともおり、どこが責任せきにんって支援しえんしゃ確保かくほするのか議論ぎろんする必要ひつようがある。

仕事しごと場面ばめん障害しょうがいしゃ役割やくわりみとめ、はたら意欲いよくがわくようにすべきである。

障害しょうがい状態じょうたいとうから就労しゅうろう困難こんなん障害しょうがいしゃについても、にちちゅう活動かつどう必要ひつようであり、通所つうしょ利便りべんかんがえると、小規模しょうきぼなものがおお必要ひつようである。

(3)まいの確保かくほ

障害しょうがいしゃまいの確保かくほをすすめるさいには、グループホームなどの福祉ふくし施設しせつ充実じゅうじつはかることにくわえ、公営こうえい住宅じゅうたく一般いっぱん住宅じゅうたくへの移行いこう念頭ねんとうにおいた施策しさくへの取組とりくみ必要ひつようである。

障害しょうがいしゃ地域ちいき移行いこうをすすめる観点かんてんからは、まいの確保かくほ重要じゅうようであり、とりわけ在院ざいいん長期ちょうき問題もんだいとなっている精神せいしん障害しょうがいしゃ場合ばあいまいが確保かくほできれば早期そうき退院たいいん地域ちいき生活せいかつへの移行いこう促進そくしんする。

3 ケアマネジメントとうかた

障害しょうがいしゃ生活せいかつささえ、自立じりつ社会しゃかい参加さんかすすめる観点かんてんから総合そうごうてきなケアマネジメントの制度せいどはかるべきである。

障害しょうがいしゃケアマネジメントは、様々さまざま職種しょくしゅによるチームアプローチを基本きほんとするとともに、その透明とうめいせい中立ちゅうりつせい確保かくほ配慮はいりょすべきである。

契約けいやく制度せいどしたでは、制度せいど利用りようするにたって、権利けんり擁護ようご実質じっしつてき機能きのうする方策ほうさくかんがえる必要ひつようがある。

4 サービスの計画けいかくてき整備せいび財源ざいげん(配分はいぶん)のかた

市町村しちょうそん障害しょうがいしゃ計画けいかく精神せいしん障害しょうがいしゃふくめたさん障害しょうがい記述きじゅつをするほか、数値すうち目標もくひょう義務付ぎむづけることが必要ひつようである。

支援しえん制度せいどには、勘案かんあん事項じこうはあるが、全国ぜんこく市町村しちょうそんかならずしも統一とういつてき運用うんようされておらず、また、精神せいしん障害しょうがいしゃ福祉ふくしには勘案かんあん事項じこうそのものが存在そんざいしていないため、公費こうひ財源ざいげんとしたサービスの配分はいぶんかた支給しきゅうりょう決定けっていなどにかんする基準きじゅんをより明確めいかくにするべきである。

現在げんざい制度せいどでは、扶養ふよう義務ぎむしゃ負担ふたんがあるために、ヘルパーの利用りようじょうきょう扶養ふよう義務ぎむしゃにわかってしまったり、扶養ふよう義務ぎむしゃ気兼きがねしてサービスの利用りよう抑制よくせいされたりするめんがある。

5 今後こんご障害しょうがいしゃ保健ほけん福祉ふくし施策しさくかか制度せいどかたについて

(1)障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさく全体ぜんたいかた

すでべたように支援しえん制度せいどをはじめとする障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさくについては、 @幼児ようじ学齢がくれいにおける発達はったつ支援しえん青壮年せいそうねんにおける就労しゅうろう支援しえんにちちゅう活動かつどう支援しえん高齢こうれいにおける生活せいかつ支援しえんなどのライフステージとうおうじたサービス提供ていきょう、 A障害しょうがい有無うむにかかわらずともはたらどもささえあう観点かんてんからの就労しゅうろう支援しえん、Bらしの基盤きばんとなるまいの確保かくほ、C障害しょうがいしゃ自己じこ決定けってい適切てきせつなサービス利用りよう支援しえんするケアマネジメントとうかた、Dサービスの計画けいかくてき整備せいび財源ざいげん(配分はいぶん)のかたとう様々さまざま視点してんから施策しさくかた見直みなお必要ひつようがある。

今後こんご障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさく基本きほんてき取組とりくみ方向ほうこうせい具体ぐたいてきあきらかにし、おおくの課題かだいたいして法律ほうりつ改正かいせいふくめて積極せっきょくてきむため、とう部会ぶかいにおいてもつづ議論ぎろんふかめる必要ひつようがある。

○また、障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさくおも実施じっし主体しゅたいである市町村しちょうそんをとりまく状況じょうきょうをみたとき、住民じゅうみん身近みぢか地方自治体ちほうじちたいみずからの権限けんげん責任せきにん財源ざいげんをもって行政ぎょうせいすすめられる体制たいせい整備せいびするという地方ちほう分権ぶんけんおおきなながれがある一方いっぽう、それぞれの市町村しちょうそんにおいては、福祉ふくしかぎらずおおくの困難こんなん政策せいさく課題かだいかかえている。そして現行げんこう制度せいどのもとでは、障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさく実施じっし主体しゅたいである市町村しちょうそんたいするくに財政ざいせいふくめた支援しえん十分じゅうぶんとはいえない。このようななかで、いかに市町村しちょうそん障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし行政ぎょうせいをすすめていくことのできる施策しさく体系たいけい制度せいど整備せいびするかが大変たいへん重要じゅうようである。

○さらに、介護かいご保険ほけん制度せいどについては、来年らいねんにも介護かいご保険ほけん制度せいど見直みなおしが予定よていされ、障害しょうがいしゃ施策しさくとの関係かんけい制度せいど創設そうせつ当初とうしょから見直みなおしのさい検討けんとうすべき課題かだいとなっている。

○また、地域ちいき住民じゅうみん視点してんからみたとき、障害しょうがい状態じょうたいだれしもなりうるものであり、また、だれしも年老としおいていくものであるということをかんがえると、障害しょうがい種別しゅべつ年齢ねんれいとうかかわりなく、おな地域ちいきまう一人ひとり住民じゅうみんとしてひとしく安心あんしんしてらせるようにささえあうという地域ちいき福祉ふくしかんがかた重要じゅうようになっている。

(2)あらたな障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさく介護かいご保険ほけん関係かんけい

上記じょうきのような状況じょうきょうなかで、今後こんご地域ちいき福祉ふくしかんがかたって障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさく推進すいしんするため、国民こくみん共同きょうどう連帯れんたいかんがかたもとづいており、また、給付きゅうふ負担ふたんのルールが明確めいかくである介護かいご保険ほけん制度せいど仕組しくみを活用かつようすることは、現実げんじつてき選択肢せんたくしひとつとしてひろ国民こくみんあいだ議論ぎろんされるべきである。

○この場合ばあいにおいて、だい12かい障害しょうがいしゃ部会ぶかい(平成へいせい16ねん6がつ4にち)においてさんにん委員いいんしめしたかんがかた(「障害しょうがいしゃ福祉ふくし確実かくじつ安定あんていてきささえていくために〜支援しえん制度せいど介護かいご保険ほけん制度せいどをめぐる論点ろんてん整理せいり対応たいおう方向ほうこうせい」)のように、介護かいご保険ほけん制度せいどによりすべての障害しょうがいしゃサービスをになうのではなく、介護かいご保険ほけん制度せいどとそれ以外いがい障害しょうがいしゃサービスとうとをわせて、総合そうごうてき支援しえん体制たいせい整備せいびする必要ひつようがある。

○また、介護かいご保険ほけん制度せいど仕組しくみを活用かつようすることについては、障害しょうがい特性とくせいまえたものとなるのかどうかとうについて関係かんけいしゃから課題かだい懸念けねんしめされており、これらについて十分じゅうぶん検討けんとう対応たいおうすることが必要ひつようである。

現時点げんじてんにおいては、障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさく推進すいしんのために介護かいご保険ほけん制度せいど仕組しくみを活用かつようすることについては、賛成さんせいする意見いけん課題かだいしめしつつ選択肢せんたくしひとつであることをみとめる意見いけんのほか、判断はんだんする材料ざいりょう十分じゅうぶんではないとの意見いけん反対はんたいする意見いけんもある。

今後こんご、よりよい制度せいど模索もさくしていくなかで、障害しょうがいしゃ医療いりょう関係かんけいしゃをはじめおおくの関係かんけいしゃ意見いけん十分じゅうぶんいて検討けんとうすすめる必要ひつようがあるとともに、障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさく実施じっししゃであり、介護かいご保険ほけん制度せいど保険ほけんしゃでもある市町村しちょうそん十分じゅうぶん協議きょうぎすることが必要ひつようである。

○いずれにしても、介護かいご保険ほけん制度せいど仕組しくみを活用かつようすることをふく障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさくをどうするかについては、今後こんご国民こくみんいちにんひとりが「障害しょうがい」の問題もんだいを、他人事たにんごととしてではなく、自分じぶん関係かんけいのある問題もんだいとの認識にんしきち、ひろ議論ぎろんおこなわれ、その理解りかい協力きょうりょくられることを期待きたいしたい。



6月25にちだい14かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい報告ほうこく

自薦じせんヘルパー推進すいしん協会きょうかい本部ほんぶ事務じむきょく

 3がつだいかい開催かいさいされ、介護かいご保険ほけんとの統合とうごう議論ぎろんだけでなく、障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさく体系たいけい就労しゅうろう支援しえん住宅じゅうたく、ケアマネジメントなどの議論ぎろんをハイペースでおこなってきましたが、本日ほんじつ中間ちゅうかんとりまとめをおこない、28にち介護かいご保険ほけん部会ぶかい提案ていあんするということになっていました。

 とく介護かいご保険ほけんとの統合とうごうについて、どのようなとりまとめがなされるのか注目ちゅうもくあつめていましたが、とりまとめあんけて、かく委員いいんから、統合とうごう反対はんたいする意見いけん支援しえん継続けいぞくする選択肢せんたくしもいれるべきという意見いけん介護かいご保険ほけん統合とうごうにもっとむこむべきだという意見いけんなど様々さまざま意見いけんがでました。

丹下たんげ委員いいん障害しょうがいしゃ雇用こよう部会ぶかい
 介護かいご保険ほけんれること、20さい保険ほけんしゃひろげることは時期じき尚早しょうそうである。わがくに障害しょうがいしゃ施策しさく方向ほうこうがどこにあるのか、おおくの選択肢せんたくし吟味ぎんみし、議論ぎろんすることからはじめるべき。すでに統合とうごうまったかのような方向ほうこうがあることはおかしい。
 20さい以上いじょうから保険ほけんりょうをとるなら、対象たいしょうひと理解りかい共感きょうかんつのか。所得しょとく補足ほそくりつ問題もんだいもあり、学生がくせい・フリーターからはとれない、勤労きんろうしゃしかとれない。
 産業さんぎょうかい障害しょうがいしゃ問題もんだい拒否きょひしているのではない。産業さんぎょうかいもとめているのは福祉ふくしにも合理ごうりもとめている。こう福祉ふくしこうコスト体質たいしつができている。福祉ふくしにおいてもコストをどうげるかを産業さんぎょうかいもとめている。
 支援しえんをどう再生さいせいするかの選択肢せんたくしがあり、これがまだ議論ぎろんされていない。障害しょうがいしゃ福祉ふくし雇用こようむす法体ほうたいけい提起ていきしてしい。提供ていきょうされるサービスが過剰かじょうでないのか、そのためのルールが必要ひつようで、これはケアマネジメントの議論ぎろんにかかってくる。このような検討けんとうをして支援しえん制度せいど再生さいせいをすべきであるというのが産業さんぎょうかいのおおかたの意見いけんである。
 介護かいご保険ほけんとの統合とうごう将来しょうらいてきにあるのかもしれないが、議論ぎろんをつくしてからかんがえるべき。

京極きょうごく部会ぶかいちょう
 わたしのメモでは、"有力ゆうりょく選択肢せんたくし"ではなく"現実げんじつてき選択肢せんたくしひとつ"ということである。保険ほけん徴収ちょうしゅうが20さいから、30さいからということはふれていない。  

安藤あんどう委員いいん(ろうあ連盟れんめい
 介護かいご保険ほけんとの統合とうごう現実げんじつてき選択肢せんたくしというが、支援しえん制度せいど現実げんじつてき選択肢せんたくしであり、それがまったれられていない。統合とうごうつよくでていて、検討けんとうもとめたい。
 手話しゅわ通訳つうやく要約ようやく筆記ひっきはホームヘルプとはべつにというのは評価ひょうかできる。この中間ちゅうかん報告ほうこく方向ほうこうすすめていってしい。

福島ふくしま委員いいん東京大学とうきょうだいがく
 選択肢せんたくしうからには、介護かいご保険ほけん選択肢せんたくしひとつとすると、介護かいご保険ほけん統合とうごうだけにいてしまう。支援しえん再生さいせい検討けんとうする選択肢せんたくしがあればバランスはとれる。
 "介護かいご保険ほけん制度せいどによりすべての障害しょうがいしゃサービスをになうのではなく、介護かいご保険ほけん制度せいどとそれ以外いがい障害しょうがいしゃサービスとうわせて、総合そうごうてき支援しえん体制たいせい整備せいびする"とあるが、介護かいご保険ほけん制度せいどにのる場合ばあいに、制度せいどわせるというかんがえを支持しじしているのであり、3にん委員いいんあんをそのまま支持しじするものではない。今回こんかいのとりまとめは明確めいかく方向ほうこうせいしめしてはいない、あえてしめさないこと様々さまざま可能かのうせいがあることをしめしている。

松友まつとも委員いいん育成いくせいかい
 タイムリミットのなかで、あるしゅ結論けつろんをださないといけない。本質ほんしつ大事だいじだが、7ねんまえのこしの議論ぎろんがあり、今回こんかい見直みなおしのなかで、障害しょうがいしゃ部会ぶかい結論けつろんがでなければ介護かいご保険ほけん部会ぶかい議論ぎろんしない。京極きょうごく座長ざちょうには介護かいご保険ほけん部会ぶかいで7ねんまえのこしをきちんと議論ぎろんしてほしいとってしい。年齢ねんれいによる差別さべつあきらかな排除はいじょである。

徳川とくがわ委員いいん身体しんたい障害しょうがいしゃ施設しせつ協議きょうぎかい
 統合とうごうめたわけではなく、"現実げんじつてき選択肢せんたくし"としてげかけることには問題もんだいはない。介護かいご保険ほけん部会ぶかいになげて、それをけてまた議論ぎろんしたい。

武田たけだ委員いいん((ぶく)くわとも
 退院たいいん促進そくしんわれているが、退院たいいんしたひと地域ちいき生活せいかつおくれる手立てだてはなされていない。統合とうごう断定だんていではなくボールをげるための議論ぎろんはじめようとしている。これまで議論ぎろんすらしなかったが、議論ぎろんはじめていただきたい。治療ちりょう必要ひつようのない入院にゅういんしているひとたちの保障ほしょうのためにまず介護かいご保険ほけん議論ぎろんしていただきたい。

新保しんぼ委員いいん精神せいしん障害しょうがいしゃ社会しゃかい復帰ふっき施設しせつ協会きょうかい
 前回ぜんかい介護かいご保険ほけんとの統合とうごう賛成さんせいする意見いけんをだした。支援しえん再生さいせいといわれても、精神せいしん障害しょうがい支援しえんはいっていない。介護かいご保険ほけんならば義務ぎむてき経費けいひとして活用かつようできる。介護かいご保険ほけん選択肢せんたくしがないなら、精神せいしん施策しさく支援しえんれてくれるのかという約束やくそくをしてしい。わたしたちにはなん選択肢せんたくしもない。精神せいしん社会しゃかい復帰ふっき施設しせつ介護かいご保険ほけん賛成さんせいしたをくんでしい。

高橋たかはし清久きよひさ委員いいん国立こくりつ精神せいしん神経しんけいセンター)
 おおくの選択肢せんたくしがあるだろうとおもう。しかし、いろいろな選択肢せんたくしかんがえたうえで、介護かいご保険ほけん制度せいど仕組しくみを活用かつようすることが有力ゆうりょく選択肢せんたくしである。
 経済けいざいてき理由りゆう結論けつろんたのでなく、介護かいご保険ほけん制度せいどがユニバーサルというかんがかた高齢こうれいしゃも、どのような障害しょうがいふくむというかんがかたで、介護かいご保険ほけん仕組しくみを活用かつようする。
 介護かいご保険ほけんくに負担ふたん責任せきにんをもっている。理念りねんてきめん介護かいご保険ほけん制度せいどすぐれためん議論ぎろんふかめていく。

岡谷おかや委員いいん看護かんご協会きょうかい
 必要ひつようなサービスは介護かいご保険ほけんすべてまかなえるのではなく、ぜい部分ぶぶんがでてくるが、どこまでがぜいで、どこからが保険ほけんなのか。そういうことを判断はんだんする材料ざいりょうがほとんどない。
 統合とうごうがいい、そうではないという判断はんだんが、これではできない。サービスを使つかっている障害しょうがいしゃ立場たちばにたって、統合とうごう是非ぜひ判断はんだんできるなか検討けんとうしたい。
 こちらからボールをげて、介護かいご保険ほけん部会ぶかいではどうなるのか。部会ぶかいでの結論けつろんがこちらにがえされるのか。

京極きょうごく部会ぶかいちょう
 介護かいご保険ほけん部会ぶかいでも議論ぎろんがあるし、医療いりょう保険ほけんとの議論ぎろんもある。ボランティアもある。そういうすみわけをどうするのかが課題かだいである。
 来週らいしゅう介護かいご保険ほけん部会ぶかいでボールをげる。障害しょうがいしゃ部会ぶかい介護かいご保険ほけん部会ぶかいをいったりきたりするようなことになるかもしれない。
 これは部会ぶかいちょうあんであるので、医療いりょう関係かんけいしゃ市町村しちょうそん経済けいざいかいすこめた議論ぎろんをして、中間なかままとめをする。それをあらためて介護かいご保険ほけん部会ぶかいす。
 介護かいご保険ほけん部会ぶかいも7がつまつけて精力せいりょくてき議論ぎろんをする。  

村木むらき企画きかく課長かちょう
 ここでの議論ぎろんを28にち介護かいご保険ほけん部会ぶかいになげて議論ぎろんをいただく。この部会ぶかいもそれをながめながら中間ちゅうかんまとめをする。あと1かいか2かい開催かいさいして、中間なかままとめをする。
 その議論ぎろんは、介護かいご保険ほけん部会ぶかいがどう結論けつろんすかをながら、ご相談そうだんさせていただきたい。

北岡きたおか委員いいん滋賀しがけん社会しゃかい福祉ふくし事業じぎょうだん
 今回こんかい中間ちゅうかんのとりまとめでは現実げんじつてき選択肢せんたくしひとつとして議論ぎろんをすることを介護かいご保険ほけん部会ぶかいになげられればとおもう。
 しかし、なにをもって現実げんじつてきなのかが、このまとめでは不十分ふじゅうぶんだ。支援しえん財政ざいせいてき欠陥けっかん在宅ざいたく裁量さいりょうである、給付きゅうふ負担ふたん問題もんだい知的ちてき障害しょうがいしゃのサービス利用りようぞう国家こっか財政ざいせいきびしい、地域ちいき格差かくさ是正ぜせいなどを議論ぎろんして、現実げんじつてき選択肢せんたくしみちびされた、ということから議論ぎろんしていくことだとおもう。
 自立じりつ概念がいねん費用ひよう負担ふたん、サービスの上限じょうげんよこだし・上乗うわのせ、などの議論ぎろんがこれから必要ひつようになる。介護かいご保険ほけんがどこまで改革かいかくされるのかということもある。
 支援しえん制度せいど介護かいご保険ほけん発展はってんてき自立じりつ共生きょうせいあらたな制度せいど創出そうしゅつ期待きたいしていて、そのための議論ぎろんをしたい。  

広田ひろた委員いいん精神せいしん医療いりょうサバイバー)
 統合とうごうかんがえるときに、地域ちいき生活せいかつ保険ほけん社会しゃかい保障ほしょう保険ほけんなどのいろんないいかたができる。統合とうごうといっても精神せいしん支援しえんはいっていない。
 講演こうえんって学生がくせいに、20さい以上いじょう介護かいご保険ほけんをはらうことをどうおもうかをくと、1/3は抵抗ていこうがない、2/3は抵抗ていこうがあるとこたえる。
 これを業界ぎょうかいかんがえるのではなく、いろんなひとかたりかけることである。世間せけんひとがわかりやすいようにマスコミはつたえてしい。障害しょうがいになっても安心あんしんしてらしていける社会しゃかい保障ほしょう制度せいど日本にっぽん人間にんげん全体ぜんたい問題もんだいとしてかんがえる。障害しょうがいしゃ業界ぎょうかい議論ぎろんではだめだ。

堂本どうもと委員いいん千葉ちば県知事けんちじ
 自治体じちたい立場たちばでいうと、介護かいご保険ほけん部会ぶかいげられるという議論ぎろんがされているが、それ以前いぜん社会しゃかい保障ほしょう制度せいどつくられる場合ばあいとく市町村しちょうそん主体性しゅたいせい確保かくほできるようにする必要ひつようがある。かつての機関きかん委任いにん事務じむのようにほろにいり、ほそにいりまりができてはいけない。かっちり制度せいどができると地方ちほう自主じしゅせいをもった運用うんようができない。だれもがそのひとらしくむという可能かのうせいせまくなってしまう。  

つま委員いいんぜん脊連)
  "判断はんだんする材料ざいりょう不十分ふじゅうぶん反対はんたいする意見いけんがあった"とあるが、ここは介護かいご保険ほけん部会ぶかいにもっていくさいには、"こく責任せきにんとしてぜいでまかなうべき"なので反対はんたいという意見いけんをはっきりいれてしい。

安藤あんどう委員いいん聾唖ろうあ連盟れんめい
 確認かくにんだが、この中間ちゅうかんまとめについては、立場たちばによってかたわってくる。どちらでもとれるものでは、障害しょうがいしゃ部会ぶかい見解けんかいわれる。座長ざちょうはどのように介護かいご保険ほけん部会ぶかい説明せつめいするか確認かくにんしたい。

京極きょうごく部会ぶかいちょう
 現実げんじつてき選択肢せんたくしとして検討けんとうせよとげかける。両論りょうろん併記へいきをとっているのではなく、かぎりになく賛成さんせいちかい。

安藤あんどう委員いいん聾唖ろうあ連盟れんめい
 賛成さんせいちかいという方向ほうこうなら、部会ぶかい確認かくにん必要ひつようだ。

京極きょうごく部会ぶかいちょう
 "賛成さんせい"という表現ひょうげんはいいすぎた。いろんな意見いけんがでたことがつたえる。しかし、こうで検討けんとうしてもらうためには、現実げんじつてき選択肢せんたくしとしてという表現ひょうげん使つかう。

福島ふくしま委員いいん東京大学とうきょうだいがく
 安藤あんどう委員いいん質問しつもんへの部会ぶかいちょうのおこたえはかなり重要じゅうようなポイントがある。かぎりなく賛成さんせいというのなら、とりまとめには賛成さんせいできない。
 介護かいご保険ほけん利用りようするさいにどういうパターンがあるのかを今後こんご検討けんとうする。そのときにあらためて、賛否さんぴをとうべきである。げん段階だんかいかぎりなく賛成さんせいはおかしい。部会ぶかいちょう個人こじん意見いけんでないととりまとめを支持しじできない。

京極きょうごく部会ぶかいちょう
 部会ぶかいちょう失言しつげんということで理解りかいを。中間なかまとりまとめではいままでの議論ぎろんをすべてもりこんだ。これほどのおおきな方向ほうこうせいをだしたのは厚労省こうろうしょうでいままかつてないことである。
 介護かいご保険ほけんわたしたちの現実げんじつてき選択肢せんたくしとして検討けんとうしなくてはならない。これまでの議論ぎろん入口いりくちにしかすぎない。介護かいご保険ほけんのメリット、デメリットある。市町村しちょうそんふくめて、国民こくみんてき議論ぎろん必要ひつよう。さしあたりは介護かいご保険ほけん部会ぶかいにだすが、医療いりょう関係かんけい市町村しちょうそん、いろんなかたがたにボールをげる。わたしたちももっとつっこんで議論ぎろんする必要ひつようがある。

高橋たかはしひろし委員いいん立教大学りっきょうだいがく
 介護かいご保険ほけん部会ぶかいになげることで、介護かいご保険ほけん部会ぶかいとの共同きょうどう作業さぎょうとなるのかどうかはわからないが、障害しょうがいしゃ介護かいご保険ほけんでこうかんがえようという、障害しょうがいしゃ団体だんたいにも判断はんだん材料ざいりょうがでてくる。

嵐谷あらしだに委員いいんにちれん
 当事とうじしゃ意見いけん有効ゆうこうである。げかけてかえってきたたまをどうするかという論議ろんぎになってているが、将来しょうらいにわたって障害しょうがいしゃ施策しさくはどうなるかという議論ぎろんをしてしい。国民こくみん理解りかい共感きょうかんる、障害しょうがいしゃ施策しさくトータルてき部分ぶぶんをもうすこ論議ろんぎしたうえで、このはなしをすすめていってしい。もっと材料ざいりょうがないと判断はんだんできない。

斉藤さいとう委員いいん社会しゃかい就労しゅうろうセンター協議きょうぎかい
 介護かいご保険ほけん制度せいど就労しゅうろうはいるのか。

京極きょうごく部会ぶかいちょう
 そこは明確めいかくには議論ぎろんしていない。授産じゅさん介護かいご施設しせつなのかどうか、福祉ふくし工場こうじょう介護かいご施設しせつではない。個別こべつ施設しせつ体系たいけいはこれから議論ぎろんする。

徳川とくがわ委員いいん身体しんたい障害しょうがいしゃ施設しせつ協議きょうぎかい
 上乗うわのせ・よこだしの議論ぎろんはされていない。介護かいご保険ほけん障害しょうがいしゃ施策しさく関係かんけいではこれは重要じゅうようなことである。高齢こうれい障害しょうがい人間にんげんとしておなじニーズをもっている。それをふくめたあらたなものをつくる。たん介護かいご保険ほけんにあるものを利用りようするだけでなく、国民こくみん全体ぜんたいのありかたについてあたらしい社会しゃかい保障ほしょうつくる。

高橋たかはしひろし委員いいん立教大学りっきょうだいがく教授きょうじゅ
 高齢こうれいケアも介護かいご保険ほけんだけでなく、介護かいご保険ほけん以外いがいのサービスをべつてでおこなっている現実げんじつがある。これはいま介護かいご保険ほけん制度せいど前提ぜんていとした議論ぎろんである。
 介護かいご保険ほけんそのものが将来しょうらいがどうなるのかというのはそのつぎ議論ぎろんである。現状げんじょう制度せいど前提ぜんていとして、介護かいご保険ほけん持続じぞく可能かのう制度せいどとしてきびしいそそがれている。ピッチャーがキャッチャーにげて、それががえされてきてから議論ぎろんはじまる。

京極きょうごく部会ぶかいちょう
 今度こんど介護かいご保険ほけん見直みなおしでは、介護かいご保険ほけん部会ぶかいでも生活せいかつ支援しえん保険ほけんにするという議論ぎろんはしていない。今回こんかい見直みなおしでなく、つぎ見直みなおしになる。介護かいご保険ほけん部会ぶかいでは介護かいご保険ほけんをどう定着ていちゃくするかという見直みなおしをいまやっている。生活せいかつ支援しえん保険ほけん議論ぎろんとしては将来しょうらいあるが、当面とうめん議論ぎろんでない。
 今日きょう意見いけんいて修正しゅうせいをしたうえで、最終さいしゅうてきなものを委員いいんにみてもらったうえで、介護かいご保険ほけん部会ぶかいにだしたい。介護かいご保険ほけん部会ぶかいでは、障害しょうがいしゃ部会ぶかいからボールをなげるという意味いみ今日きょう議論ぎろんをふくめて説明せつめいしたい。

 以上いじょうのような議論ぎろんがなされ、障害しょうがいしゃ部会ぶかいでは統合とうごう決定けっていしたわけではないが、「現実げんじつてき選択肢せんたくしひとつ」として介護かいご保険ほけん部会ぶかい検討けんとうをしてもらうために、部会ぶかいちょうメモとして中間ちゅうかんとりまとめを28にち介護かいご保険ほけん部会ぶかい提出ていしゅつすることになりました。
 また、障害しょうがいしゃ部会ぶかい本日ほんじつでいったん終了しゅうりょうおもわれていましたが、あと1〜2かい開催かいさいし、介護かいご保険ほけん部会ぶかい状況じょうきょうをみながら、また、障害しょうがいしゃ団体だんたい市町村しちょうそん医療いりょう関係かんけいとの協議きょうぎをしながら、最終さいしゅうてきなかあいだとりまとめをおこなうことがしめされました。
 これまでの部会ぶかい議論ぎろんなかでは「介護かいご保険ほけん自体じたいおおきく改革かいかくして地域ちいき生活せいかつするための支援しえんおこな制度せいどにする」という介護かいご保険ほけん改革かいかく念頭ねんとうにおいた賛成さんせい意見いけんがありましたが、部会ぶかいちょうからは「介護かいご保険ほけん部会ぶかいでは、介護かいご保険ほけんをどう定着ていちゃくするかという見直みなおしをいまやっていて、生活せいかつ支援しえん保険ほけんにするという議論ぎろんはしていない。生活せいかつ支援しえん保険ほけん議論ぎろんとしては将来しょうらいあるが、当面とうめん議論ぎろんでない。」という否定ひていてき見解けんかいしめされました。また、介護かいご保険ほけんとの統合とうごう小規模しょうきぼ通所つうしょ授産じゅさん無認可むにんか作業さぎょうしょ問題もんだい改善かいぜんされるとの期待きたいもありましたが、今日きょうのやりとりのなかでは通所つうしょ授産じゅさん介護かいご保険ほけんにいれるかどうかはトーンダウンした議論ぎろんがなされています。

 また、支援しえん今年度こんねんど予算よさんが170おくえん不足ふそくがでるという報道ほうどうについての質問しつもん委員いいんからありました。これにたいして、障害しょうがい福祉ふくし課長かちょうは「いま段階だんかい不足ふそくかくたる数字すうじはない。しん年度ねんどはじまって3ヶ月かげつ利用りようびの状況じょうきょうもある、4がつから工夫くふうもしている。適切てきせつにデータをとる努力どりょくをしている。昨年さくねん初年度しょねんどであったので緊急きんきゅう避難ひなんてき確保かくほし、当面とうめん回避かいひできたが今年ことしおなじような流用りゅうよう困難こんなんである。補正ほせい予算よさん困難こんなんである。不足ふそくした財源ざいげん確保かくほは、4がつから加算かさん算定さんてい合理ごうり長時間ちょうじかん単価たんか逓減ていげんなどの対応たいおうをしている。今年度こんねんど状況じょうきょうながらさらなる運営上うんえいじょう工夫くふう対応たいおうする。」とこたえ、追加ついかてき財源ざいげん確保かくほ否定ひていしています。

なお、審議しんぎかい各回かくかい全体ぜんたい発言はつげんメモは介護かいご制度せいど情報じょうほうホームページに掲載けいさいしています。

障害しょうがいしゃ福祉ふくし介護かいご統合とうごう
 保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう、20さい以上いじょう拡大かくだいも しゃしん部会ぶかい了承りょうしょう 

産経新聞さんけいしんぶん 6月26にち

 介護かいご保険ほけん制度せいど改革かいかく焦点しょうてんである高齢こうれいしゃ介護かいご障害しょうがいしゃ福祉ふくし統合とうごう問題もんだいについて、厚生こうせい労働ろうどうしょう諮問しもん機関きかん社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい京極きょうごくだかせん会長かいちょう)はじゅうにち部会ぶかいちょうしめした「統合とうごう選択肢せんたくしひとつ」とするなかあいだまとめあん大筋おおすじ了承りょうしょうし、統合とうごう事実じじつじょう容認ようにんした。まとめあん部会ぶかいちょうあんかたちじゅうはちにちどう審議しんぎかい介護かいご保険ほけん部会ぶかい提出ていしゅつされる。障害しょうがいしゃ部会ぶかい事実じじつじょう容認ようにんしたことで、介護かいご保険ほけん改革かいかく論議ろんぎ障害しょうがいしゃ施策しさくとの統合とうごうおおきくすことになる。
 ただ、統合とうごうをめぐっては(1)現在げんざい障害しょうがいしゃ福祉ふくしはほとんど税金ぜいきんまかなわれており、統合とうごう障害しょうがいしゃ負担ふたんおもくなる(2)高齢こうれいしゃけと障害しょうがいしゃけではサービス内容ないようおおきくことなり、適切てきせつなサービスを提供ていきょうできないおそれがある(3)若年じゃくねんそう対象たいしょうになることにともない、保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう対象たいしょうも「よんじゅうさい以上いじょう」から「二十歳はたち以上いじょう」に拡大かくだいする方向ほうこう検討けんとうするが、対象たいしょう拡大かくだい実施じっしされれば保険ほけんりょう半分はんぶん支払しはら企業きぎょうがわ負担ふたんおおきくなる−などの問題もんだいてん指摘してきされなお曲折きょくせつ予想よそうされる。
 障害しょうがいしゃ部会ぶかいしめされた「今後こんご障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし施策しさく」をめぐる部会ぶかいちょうなかあいだまとめあんでは基本きほんてき方向ほうこうせいとして「就労しゅうろう教育きょういくなどもふく幅広はばひろ自立じりつ社会しゃかい参加さんかすすめる」とともに、身体しんたい知的ちてき精神せいしんの「さん障害しょうがい共通きょうつう枠組わくぐみとすべきだ」とした。今後こんご制度せいどかたでは「障害しょうがいだれもがなりうるもので、だれもが年老としおいていくことをかんがえると障害しょうがい種別しゅべつ年齢ねんれいにかかわりなくささ地域ちいき福祉ふくしかんがかた重要じゅうよう」と指摘してき
 そのうえ介護かいご保険ほけん制度せいどとの関係かんけいについては「給付きゅうふ負担ふたんのルールが明確めいかくである介護かいご保険ほけん制度せいど仕組しくみを活用かつようすることは、現実げんじつてき選択肢せんたくしひとつ」とし、統合とうごう事実じじつじょうれるかんがえをしめした。
 これにたいし、この部会ぶかいでは「障害しょうがいしゃ支援しえん制度せいどをもっと充実じゅうじつさせるべきだ」などの意見いけん表現ひょうげん修正しゅうせいもとめる意見いけんされたため、じゅうはちにち介護かいご保険ほけん部会ぶかいには部会ぶかいちょうあんかたち提出ていしゅつし、京極きょうごく部会ぶかいちょう慎重しんちょう意見いけんのこっていることを報告ほうこくすることとした。最終さいしゅうてきな「中間なかままとめ」はあらためて作成さくせいする。「統合とうごう選択肢せんたくしひとつ」としたことで、今後こんご介護かいご保険ほけん改革かいかく議論ぎろんでは統合とうごう前提ぜんてい具体ぐたいろん細部さいぶについてのめの議論ぎろんすす見通みとおしだ。
 厚労省こうろうしょうは、りょう部会ぶかい経済けいざいかい地方自治体ちほうじちたいなどの関係かんけいしゃ意見いけんまえて、なながつまつをめどに介護かいご保険ほけん制度せいど改革かいかくかんがかたをまとめ、平成へいせいじゅうななねん通常つうじょう国会こっかい改正かいせい法案ほうあん提出ていしゅつしたいかんがえだ。



問題もんだいになった「よう介護かいご5では、電動でんどう車椅子くるまいす想定そうていしにくい」という部分ぶぶんふく通知つうちですが、以下いかのようになりました。

 6がつ17にち厚生こうせい労働省ろうどうしょう老健ろうけんきょく振興しんこう課長かちょう通知つうちおいはつだい0617001ごう)「介護かいご保険ほけんにおける福祉ふくし用具ようぐ選定せんてい判断はんだん基準きじゅんについて」がました。
 パブリックコメントでしめされた初期しょきあんとほとんどわらずに通知つうちています。
 問題もんだいになった「よう介護かいご5では、電動でんどう車椅子くるまいす想定そうていしにくい」という部分ぶぶんふく文書ぶんしょです が、以下いかのようになりました。(全文ぜんぶんはホームページを参照さんしょう) 「※ 個別こべつ利用りようしゃ生活せいかつじょうきょう解決かいけつすべき課題かだいとうによっては、使用しようかんがえられる場合ばあいもある。」という記述きじゅつはいっただけの解決かいけつとなりました。

1.2 普通ふつうがた電動でんどうくるまいすの場合ばあい

電動でんどうくるまいすは、はしよう標準ひょうじゅんがたくるまいすを操作そうさすることがむずかしいひとが、おも屋外おくがい効率こうりつてきかつ安全あんぜん移動いどうするために使用しようする福祉ふくし用具ようぐである。電動でんどうくるまいすには標準ひょうじゅんがたとリクライニングや座席ざせき昇降しょうこうなどの機能きのうなものがある。また、車載しゃさいなどに有利ゆうりりたたみや分解ぶんかいができる軽量けいりょうがた電動でんどうくるまいすもあるため、用途ようとわせた選択せんたく可能かのうである。

使用しよう想定そうていしにくい状態じょうたいぞう

歩行ほこう:つかまらないでできる
短期たんき記憶きおく:できない

かんがかたくるまいすは、あるけないひと長時間ちょうじかんあるくことが困難こんなんになったひと利用りようする福祉ふくし用具ようぐである。したがって、つかまらないで歩行ほこうしている場合ばあい使用しよう想定そうていしにくい。普通ふつうがた電動でんどうくるまいすは、おも屋外おくがい効率こうりつてきかつ安全あんぜん移動いどうするために使用しようする福祉ふくし用具ようぐである。したがって、重度じゅうど痴呆ちほう状態じょうたいのため短期たんき記憶きおくとういちじるしく障害しょうがいされている場合ばあいは、電動でんどうくるまいすの安全あんぜん操作そうさ方法ほうほう習得しゅうとくすることは困難こんなんかんがえられることから、使用しよう想定そうていしにくい。


使用しよう想定そうていしにくいよう介護かいご

よう支援しえん   □よう介護かいご

かんがかたくるまいすは、あるけないひと長時間ちょうじかんあるくことが困難こんなんになったひと利用りようする福祉ふくし用具ようぐである。したがって、歩行ほこうがつかまらないでできる場合ばあいおおい「よう支援しえん」、重度じゅうど痴呆ちほう状態じょうたいのため短期たんき記憶きおくとういちじるしく障害しょうがいされている場合ばあいおおい「よう介護かいご5」での使用しよう想定そうていしにくい。

個別こべつ利用りようしゃ生活せいかつじょうきょう解決かいけつすべき課題かだいとうによっては、使用しようかんがえられる場合ばあいもある

 



障害しょうがいしゃ支援しえん170おくえん不足ふそく」の記事きじ(6/22朝日新聞あさひしんぶん(夕刊ゆうかん))についての厚労省こうろうしょう見解けんかい

がつ22にち朝日新聞あさひしんぶん夕刊ゆうかん)で、厚生こうせい労働省ろうどうしょうが2004年度ねんど障害しょうがいしゃ支援しえん制度せいどにおけ るホームヘルプサービスの国庫こっこ補助ほじょきんが170おくえん不足ふそくする試算しさんしたことがほうじられました。これについて同省どうしょう障害しょうがい福祉ふくしでは、障害しょうがいしゃ団体だんたいなど関係かんけいしゃたいして、以下いか文書ぶんしょ連絡れんらくおこないました。


(厚生こうせい労働省ろうどうしょう資料しりょう
平成へいせい16ねんがつ22にち朝日新聞あさひしんぶん夕刊ゆうかん) 「障害しょうがいしゃ支援しえん170おくえん不足ふそく」の記事きじについて

  • 平成へいせい16年度ねんど居宅きょたく生活せいかつ支援しえんについては、平成へいせい15年度ねんど実績じっせきをもとに、今後こんごのサービ スのびを勘案かんあんして試算しさんすると、昨年度さくねんど不足ふそくがく上回うわまわ見込みこみとなるとかんがえている。
  • しかしながら、支援しえん施行しこうじょうきょうについては、平成へいせい15年度ねんど実績じっせきがとりまとめられた段階だんかいであり、現時点げんじてんでは平成へいせい16年度ねんど不足ふそくがくについて、確定かくていてき不足ふそくがくあきらかでない。
  • 今般こんぱん報道ほうどうされた不足ふそくがくについては、平成へいせい15年度ねんど最終さいしゅうがつ実績じっせきしんりつけたあら推計すいけい結果けっかである。
  • 居宅きょたく生活せいかつ支援しえんについては、今後こんご執行しっこうじょうきょう適宜てきぎ確認かくにんしながら、さらなる運用うんようじょう工夫くふうおこなうことが必要ひつようであるとかんがえている。
  • また、障害しょうがいしゃ安心あんしんして必要ひつようなサービスを利用りようできるようにするため、制度せいどがより安定あんていてきかつ効率こうりつてきなものとなるよう、中長期ちゅうちょうきてき財源ざいげんかたふくめ、関係かんけい審議しんぎかいとうとうにおいて、さら検討けんとうする必要ひつようがある。
  • 今後こんごとも、当面とうめん制度せいど運営うんえい今後こんご見直みなおしの検討けんとうすすめ、あらゆる機会きかいつう必要ひつよう予算よさん確保かくほけて、最大限さいだいげん努力どりょくおこな所存しょぞんであるので、つづきよろしくおねがいしたい。

参考さんこう   <6/22朝日新聞・夕刊・一面記事>

障害しょうがいしゃ在宅ざいたくサービス補助ほじょやく170おくえん不足ふそく見通みとお
     04年度ねんど在宅ざいたくぶん:2ねん連続れんぞく制度せいど危機きき 厚労省こうろうしょう試算しさん

 身体しんたい知的ちてき障害しょうがいしゃ対象たいしょうにした障害しょうがいしゃ支援しえん制度せいどで、04年度ねんどくに在宅ざいたくサービス の補助ほじょきん当初とうしょ予算よさんやく170おくえん不足ふそくする見通みとおしであることが22にち厚生こうせい労働省ろうどうしょう試算しさんでわかった。財源ざいげんのめどはたっておらず、障害しょうがいしゃ生活せいかつ市町村しちょうそん財政ざいせいへの影響えいきょうけられそうにない。03年度ねんどはじまってから2ねん連続れんぞく100おくえんえる大幅おおはば不足ふそくで、制度せいどはやくも存続そんぞく自体じたいあやぶまれる状況じょうきょうだ。

 不足ふそく見込みこまれるのはホームヘルパーを派遣はけんしたり、グループホームの運営うんえい支援しえん したりする市町村しちょうそんのサービスで、費用ひよう全額ぜんがく税金ぜいきんまかなう。2ぶんの1をくに補助ほじょし、 道府県どうふけん市町村しちょうそんが4ぶんの1ずつ負担ふたんする。
 支援しえん制度せいど障害しょうがいしゃがサービス内容ないようえらべるようになって需要じゅようこされ、 ようすすんでいなかった知的ちてき障害しょうがいしゃ障害しょうがいのサービスなどが急増きゅうぞう厚労省こうろうしょう昨年さくねん11 がつから今年ことしがつまでの利用りよう実績じっせきをもとに、04年度ねんど必要ひつよう補助ほじょがく試算しさんしたとこ ろ、当初とうしょ予算よさんやく602おくえんよりやく170おくえんおおやく770おくえんとなった。
 不足ふそく見込みこがくもっとおおいのはホームヘルプサービス。当初とうしょ予算よさんやく342おくえん計上けいじょう したがやく480おくえん必要ひつようになる見通みとおしで、不足ふそくがくやく140おくえん全体ぜんたいの8わりめ る。
 同省どうしょうは4がつにホームヘルプサービスの報酬ほうしゅう単価たんかげられたことなどで不足ふそくがく は25おくえん前後ぜんこうると見込みこんでいるが、のこりのやく145おくえんをどうおぎなうか、めどは たっていない。
 03年度ねんど当初とうしょ予算よさんで516おくえん計上けいじょうしたが、128おくえん不足ふそく省内しょうないのほかの 予算よさん流用りゅうようしてやく114おくえんぶん穴埋あなうめした。障害しょうがい福祉ふくしは「(2ねん連続れんぞくの)流用りゅうようきょく めて困難こんなんで、制度せいどじょう補正ほせい予算よさんむずかしい」としている。財源ざいげん確保かくほされなければ不足ふそくぶん自治体じちたい財政ざいせいまかなうことになるため、サービス支給しきゅうおさえる市町村しちょうそんかねず、障害しょうがい しゃ生活せいかつにも影響えいきょうそうだ。
 04年度ねんど予算よさん在宅ざいたくサービスは増額ぞうがくされたが、サービス需要じゅよういつかない状態じょうたい。 それでも在宅ざいたく身体しんたい知的ちてき障害しょうがいしゃやく380まんにんのうち、制度せいど利用りようしているのは1わりたない。05年度ねんど以降いこう需要じゅようはさらにびる可能かのうせいたかく、制度せいど抜本ばっぽんてきちょく しがせまられる。

<キーワード>
障害しょうがいしゃ支援しえん制度せいど障害しょうがいしゃみずか必要ひつようなサービスの支給しきゅう申請しんせいして事業じぎょう しゃえらび、契約けいやくする仕組しくみ。市町村しちょうそんがサービスの内容ないよう事業じぎょうしゃめていた措置そち制度せいどあらため、障害しょうがいしゃ希望きぼう選択せんたく重視じゅうしする目的もくてきで03年度ねんど導入どうにゅうされた。精神せいしん障害しょうがいなど は対象たいしょうがい

めん <解説>

だつ施設しせつ」へ明確めいかく姿勢しせい
 障害しょうがいしゃ支援しえん補助ほじょきんが2ねん連続れんぞく大幅おおはば不足ふそくする見通みとおしとなったことについて、 厚労省こうろうしょうは「予想よそうえる利用りようぞう原因げんいん」と説明せつめいする。
 しかし、同省どうしょう制度せいど導入どうにゅうさい介護かいご保険ほけんときことなり、こまかいサービスの必要ひつようりょうや ニーズにかんする実態じったい調査ちょうさをしていない。潜在せんざいてき需要じゅよう把握はあくせず、財源ざいげん確保かくほ見通みとおし をつけないままの見切みき発車はっしゃ懸念けねんするこえ導入どうにゅう当初とうしょからあったが、具体ぐたいてき対応たいおうさくたれてこなかった。
 くには03年度ねんどからのしん障害しょうがいしゃプランで「障害しょうがいがあるひとも、ないひとおなじように地域ちいききる」という理念りねんかかげた。支援しえん制度せいども、入所にゅうしょ施設しせつ中心ちゅうしん政策せいさくえて「だつほどこせ しつらえ」 をすすめる一環いっかんとしてはじまった。
 地域ちいきでのざらづくりをすすめるためにも在宅ざいたくサービスの充実じゅうじつ重要じゅうようで、入所にゅうしょ施設しせつけ の予算よさん在宅ざいたくにシフトすることがかぎだ。だが、やく3500おく支援しえん予算よさんのうち、やく6 わりちょう入所にゅうしょ施設しせつ関連かんれん使つかわれ、在宅ざいたくは20%にたないという予算よさん配分はいぶんは04年度ねんどでもへん わっていない。
 現在げんざい精神せいしん障害しょうがいしゃふく障害しょうがいしゃ福祉ふくし介護かいご保険ほけん制度せいど統合とうごう省内しょうない議論ぎろんされてる。 一緒いっしょになれば財源ざいげん確保かくほされ、需要じゅようぞうまかなえるというのがおおきな理由りゆうだ。
 しかし、障害しょうがいしゃ福祉ふくしには就労しゅうろう支援しえんなど介護かいご保険ほけんでは対応たいおうできない部分ぶぶんもある。統合とうごう すれば、すべて解決かいけつするわけではない。くに本気ほんきだつ施設しせつがあるのか。支援しえん不足ふそく問題もんだいは、くににそのこたえをきつけてい る。(寺崎てらさき省子しょうこ)

(朝日新聞あさひしんぶん夕刊ゆうかん 2004ねん06がつ22にち)



ホームページ掲示板けいじばんコーナーより

Q まりがけでの外出がいしゅつ

 障害しょうがいしゃかたたちがあつまるイベントにまりで参加さんかぜん介助かいじょ必要ひつようほう)をしたいとの要望ようぼうがあります。移動いどう介護かいごではをまたがる活動かつどうはできないのは理解りかいしていますが、どの時間じかんまで移動いどう介護かいごでの請求せいきゅうになるのでしょうか?日常にちじょう生活せいかつ支援しえんでは自宅じたく以外いがい介護かいごはダメですよね。 自宅じたく〜ホテルまで? たとえ ホテルだとしたら、そこから 食事しょくじ介助かいじょ排泄はいせつ介助かいじょ入浴にゅうよく介助かいじょ・モーニングケアとうおこな必要ひつようがある場合ばあいはボランティアになるのでしょうか?

A これは、自治体じちたいにより、ばらばらです。

    1. まず、全部ぜんぶ日常にちじょう生活せいかつ支援しえんでOKの自治体じちたいがあります。東京とうきょうなどにおおいです。
    2. ホテルまでは移動いどうで、ホテルのなか日常にちじょう生活せいかつ支援しえんでいいと自治体じちたいもあります
    3. ホテルまでの往復おうふく移動いどうだけ可能かのうという自治体じちたいも。
    4. はくにちになると、移動いどう介護かいご自体じたい一切いっさいみとめないという自治体じちたいもあります。 まずは、おまいの市町村しちょうそんにたずね、納得なっとくがいかない場合ばあいは、交渉こうしょうすることになります。

Q 自治体じちたい日常にちじょう生活せいかつ支援しえん乱用らんよう  

   Kでは、しん年度ねんど障害しょうがい福祉ふくし人事じんじ一新いっしんし、財政ざいせい介護かいご保険ほけん経験けいけんしゃらをはいし、露骨ろこつ支給しきゅうりょう見直みなおしをせまってきています。そのなか安易あんい日常にちじょう生活せいかつ支援しえん乱用らんよう横行おうこうしています。時間じかんすうびるのならともかく、日常にちじょう生活せいかつ支援しえんわるわ時間じかんすうるわで最悪さいあく状況じょうきょうになっています。論理ろんりつき125あいだ単価たんかのある連続れんぞく1.5時間じかん以上いじょう目安めやすとなるものとし、日常にちじょう生活せいかつ支援しえん算定さんてい根拠こんきょとしています。

 連続れんぞく1.5時間じかん以上いじょう身体しんたい介護かいごがたサービスをすべての利用りようしゃ日常にちじょう生活せいかつ支援しえんえているということでしたら、省令しょうれい違反いはん可能かのうせいもありますので、実際じっさい介護かいごサービスの中身なかみ注目ちゅうもくしないといけません。
 日常にちじょう生活せいかつ支援しえん介護かいご家事かじくわえ、見守みまも時間じかん多分たぶんふくまれているということでかなりひくがく設定せっていされています。身体しんたい介護かいご日常にちじょう生活せいかつ支援しえんでは2ばい以上いじょう単価たんかがあるのはこういった理由りゆうによります。  一方いっぽう省令しょうれいでは市町村しちょうそんくにめた単価たんか以下いかでホームヘルプサービスをおこなってはいけないことになっています。
 ですから、毎日まいにちあさひるよるに2あいだ身体しんたい介護かいご使つかっていて、その2時間じかん(120ふん)の内容ないようが110ふん身体しんたい介護かいご、5ふん家事かじ援助えんじょ見守みまもり5ふんなどのような場合ばあいには、あきらかに日常にちじょう生活せいかつ支援しえんではなく身体しんたい介護かいご中心ちゅうしんがた決定けっていしないと、法律ほうりつ違反いはんということになります。
 なお日常にちじょう生活せいかつ支援しえん場合ばあいは、トータルでの「身体しんたい介護かいご時間じかんすう家事かじ援助えんじょ時間じかんすう見守みまも時間じかんすう」をわせてかんがえますので、よる身体しんたい介護かいごだけだが、ひる家事かじ見守みまもりりがおおいという場合ばあいには、全部ぜんぶ日常にちじょう生活せいかつ支援しえんになることもありますので、注意ちゅうい必要ひつようです。
 以上いじょうまえて、実際じっさいなんふんずつ「身体しんたい介護かいご時間じかんすう家事かじ援助えんじょ時間じかんすう見守みまも時間じかんすう」がある障害しょうがいしゃ日常にちじょう生活せいかつ支援しえんにされているのかをご連絡れんらくください。法律ほうりつ違反いはんがあれば具体ぐたいてきくにとも相談そうだんして対応たいおうしましょう。

Q 知的ちてき障害しょうがいしゃ移動いどう介護かいご従事じゅうじしゃ要件ようけんについて

 ホームヘルパー(訪問ほうもん介護かいごいん居宅きょたく介護かいご従事じゅうじしゃ資格しかくがあればできるといていますが、3きゅうでも可能かのうですよね。ぼうけんでは(おおやけではないのですが)2きゅう以上いじょうあんうたっているようなところがあります。くにからのそれについての通知つうちなどがあればおしえてください。

A 3きゅうでかまいません。

  ホームページの支援しえん制度せいどのページのみぎれつしたほうの、「支援しえん必要ひつよう資格しかく一覧いちらんひょう確定かくていばん) 2003/4/18 」をごらんください。根拠こんきょ省令しょうれいにリンクもついています。



全国ぜんこくホームヘルパー広域こういき自薦じせん登録とうろく協会きょうかいのご案内あんない

介護かいご保険ほけんヘルパー広域こういき自薦じせん登録とうろく保障ほしょう協会きょうかいから名称めいしょう変更へんこうしました)略称りゃくしょう広域こういき協会きょうかい
フリーダイヤル  0120−66−0009
フリーダイヤル FAXふぁっくす 0037−80−4446

自分じぶん介助かいじょしゃ登録とうろくヘルパーにでき自分じぶん介助かいじょ専用せんよう使つかえます
対象たいしょう地域ちいき:47都道府県とどうふけん全域ぜんいき

介助かいじょしゃ登録とうろくさき事業じぎょうしょのみつからないほう相談そうだんください。いろいろな問題もんだい解決かいけつします。

 全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう自薦じせん登録とうろくヘルパーとおなじような登録とうろくのみのシステムを支援しえんヘルパー利用りようしゃ介護かいご保険ほけんヘルパー利用りようしゃむけに提供ていきょうしています。自分じぶん確保かくほした介助かいじょしゃ自分じぶん専用せんよう制度せいどじょうのヘルパー(自薦じせん登録とうろくヘルパー)として利用りようできます。介助かいじょしゃ人選じんせん介助かいじょ時間じかんたい自分じぶんめることができます。全国ぜんこくのホームヘルプ指定してい事業じぎょうしゃ運営うんえいする障害しょうがいしゃ団体だんたい提携ていけいし、全国ぜんこくでヘルパーの登録とうろくができるシステムを整備せいびしました。介助かいじょしゃ時給じきゅういままでの制度せいどより介助かいじょしゃ給与きゅうよちない個別こべつ相談そうだんシステムです。

利用りよう方法ほうほう
  広域こういき協会きょうかい 東京とうきょう本部ほんぶFAXふぁっくす郵送ゆうそう介助かいじょしゃ利用りようしゃ登録とうろくをすれば、翌日よくじつから支援しえん介護かいご保険ほけん自薦じせん介助かいじょサービスが利用りよう可能かのうです。東京とうきょう本部ほんぶからかくけん指定してい事業じぎょうしゃ業務ぎょうむ委託いたくおこな支援しえん手続てつづきをります。各地かくち団体だんたいまりや給与きゅうよ体系たいけいとは関係かんけいなしに、広域こういき協会きょうかいせんもん条件じょうけんでまとめて委託いたくするかたちになりますので、すべての契約けいやく条件じょうけん広域こういき協会きょうかい本部ほんぶ利用りようしゃあいだ利用りようしゃこまらないようにはなってめます。ですから、わせ・もうみは東京とうきょう本部ほんぶ0120−66−0009におかけください。
 介助かいじょしゃへの給与きゅうよ介護かいごがた時給じきゅう1500えん家事かじがた1000えん日常にちじょう生活せいかつ支援しえん時給じきゅう1300〜1420えん基本きほんですがいままでの制度せいど時給じきゅうがもっとたか場合ばあいにはいままでの時給じきゅうになるようにします。また、夜間やかん利用りようほう時給じきゅうアップの相談そうだんにのります。介助かいじょしゃは1〜3きゅうヘルパー、介護かいご福祉ふくし看護かんご日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう修了しゅうりょうしゃなどのいずれかのほうである必要ひつようがあります。ただし、支援しえん制度せいどのほうは、14ねんがつまで自薦じせんヘルパーや全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう登録とうろく介護かいごじんとしてはたらいている場合ばあい県知事けんちじから証明しょうめい永久えいきゅうにヘルパーとしてはたらけます。2003ねんがつ以降いこう新規しんき介護かいごはい場合ばあいも、日常にちじょう生活せいかつ支援しえん移動いどう介護かいごであれば、20あいだ研修けんしゅうれます。

くわしくはホームページもごらんください http://www.kaigoseido.net/2.htm

自薦じせん介助かいじょしゃにヘルパー研修けんしゅう実質じっしつ無料むりょうけていただけます

 広域こういき協会きょうかいでは、障害しょうがい当事とうじしゃ主体しゅたい理念りねんの3きゅうヘルパー通信つうしん研修けんしゅうおこなっております。通信つうしん部分ぶぶん自宅じたく受講じゅこうでき、通学つうがく部分ぶぶん東京とうきょうなで3日間にちかん受講じゅこう可能かのうです。3きゅう受講じゅこう身体しんたい介護かいごはいることができます。
 日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅうは、東京とうきょう会場かいじょうでは、緊急きんきゅうには希望きぼうわせて365にち毎日まいにち開催かいさい可能かのうです。2日間にちかん受講じゅこうできます。東京とうきょう隣接りんせつけん利用りようしゃは1にちのみの受講じゅこうでかまいません(のこりは利用りよう障害しょうがいしゃ自身じしん自宅じたく研修けんしゅう可能かのうのため)。日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう受講じゅこうしゃ全身ぜんしんせい移動いどう介護かいごにもれます。3きゅう日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう受講じゅこう一定いってい時間じかん規定きていによる時間じかんすう介護かいごはいったのち参加さんか交通こうつう宿泊しゅくはく全額ぜんがく助成じょせいします。

このような仕組しくみをつく運営うんえいしています
仕組み図

問合といあわせは TEL 0120−66−0009(通話つうわりょう無料むりょう)へ。受付うけつけ10〜22 
みなさんへおねがい:この資料しりょうおおくのほうにおらせください。 介護かいご保険ほけんヘルパー広域こういき自薦じせん

登録とうろく保障ほしょう協会きょうかい 発起人ほっきにん都道府県とどうふけんじゅん敬称けいしょうりゃく、2000ねん4がつ時点じてん

名前なまえ 所属しょぞく団体だんたいとう
花田はなた貴博たかひろ (ベンチレーター使用しようしゃネットワーク)
篠田しのだ たかし 自立じりつ生活せいかつ支援しえんセンター新潟にいがた
三澤みさわ りょう (DPI日本にっぽん会議かいぎ
中西なかにし正司せいじ  (DPIアジア評議ひょうぎ委員いいん/全国ぜんこく自立じりつ生活せいかつセンター協議きょうぎかい
八柳やつやなぎ卓史たかし  ぜんさわ連関れんかんひがしブロック)
樋口ひぐち恵子けいこ  全国ぜんこく自立じりつ生活せいかつセンター協議きょうぎかい
佐々木ささき信行のぶゆき (ピープルファースト東京とうきょう
加藤かとうしん規子のりこ 精神せいしん障害しょうがいしゃピアサポートセンターこらーる・たいとう)
横山よこやま晃久あきひさ  全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい/HANDS世田谷せたがや
えきとめ俊樹としき  (NPO自立じりつ生活せいかつ企画きかく/NPO自立じりつ福祉ふくしかい
川元かわもと恭子きょうこ  全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい/CIL小平こだいら
名前なまえ 所属しょぞく団体だんたいとう
渡辺わたなべ正直まさなお  静岡しずおか市議しぎ)
山田やまだ昭義あきよし  (DPI日本にっぽん会議かいぎ社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじんAJU自立じりついえ
斎藤さいとうまこと 名古屋なごや市議しぎ共同きょうどうれん社会しゃかい福祉ふくしほうわっぱのかい
尾上おがみ浩二こうじ  障害しょうがいしゃ総合そうごう情報じょうほうネットワーク)
森本もりもと秀治しゅうじ  共同きょうどうれん
村田むらた敬吾けいご  自立じりつ生活せいかつセンターほくせつ24)
光岡みつおかかおるあきら  特定とくてい営利えいり活動かつどう法人ほうじんすてっぷ)
栗栖くりす豊樹とよき  (CILてごーす)
佐々ささ和信かずのぶ  香川かがわけんすじ萎縮いしゅくせい患者かんじゃすくかい)
藤田ふじためぐみこう  土佐とさ在宅ざいたく重度じゅうど障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょうかんがえるかい
田上たうえささえろう  (NPO重度じゅうど障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協会きょうかい
 
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