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障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえん法案ほうあんたいする附帯ふたい決議けつぎ
(2005ねん10がつ13にち 参議院さんぎいん厚生こうせい労働ろうどう委員いいんかい

 政府せいふは、つぎ事項じこうについて、適切てきせつ措置そちこうずるべきである。

いち附則ふそくだいさんじょうだいいちこう規定きていする障害しょうがいしゃ範囲はんい検討けんとうについては、障害しょうがいしゃなどの 福祉ふくしかんするほか法律ほうりつ施行しこうじょうきょうまえ、発達はったつ障害しょうがい難病なんびょうなどをふくめ、サービ スを必要ひつようとするすべての障害しょうがいしゃ適切てきせつ利用りようできる普遍ふへんてき仕組しくみにするようけん 討をおこなうこと。また、現在げんざい個別こべつ法律ほうりつ規定きていされている障害しょうがいしゃ定義ていぎ整合せいごうせい のあるものに見直みなおすこと。

附則ふそくだいさんじょうだいさんこう規定きていする検討けんとうについては、就労しゅうろう支援しえんふくめ、障害しょうがいしゃ生活せいかつ安定あんていはかることを目的もくてきとし、社会しゃかい保障ほしょうかんする制度せいど全般ぜんぱんについての一体いったいてき見直みなおしとあわせて、障害しょうがいしゃ所得しょとく確保かくほかか施策しさくかた検討けんとうすみやかにひらけ はじめし、さんねん以内いないにその結論けつろんること。

さん障害しょうがい福祉ふくしサービスおよ自立じりつ支援しえん医療いりょう利用りようしゃ負担ふたん上限じょうげんめるさい所得しょとく認定にんていたっては、障害しょうがいしゃ自立じりつ観点かんてんから、税制ぜいせいおよ医療いりょう保険ほけんにおいておや兄弟きょうだい扶養ふようしゃでない場合ばあい生計せいけいいちにする世帯せたい所得しょとくではなく、障害しょうがいしゃ本人ほんにん およ配偶はいぐうしゃ所得しょとくもとづくことも選択せんたく可能かのう仕組しくみとすること。また、今回こんかいもうけ られる障害しょうがい福祉ふくしサービスおよ自立じりつ支援しえん医療いりょう負担ふたん軽減けいげん措置そち必要ひつようもの確実かくじつ適用てきようされるよう、障害しょうがいしゃおよ障害しょうがい保護ほごしゃ周知しゅうち徹底てっていすること。

よん障害しょうがい福祉ふくしサービスの利用りようしゃたいしては、社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじんによる利用りようしゃ負担ふたん減免げんめん 制度せいど導入どうにゅうとうにより、きめこまかなてい所得しょとくしゃ対策たいさくこうずること。また、この場合ばあいに おいては、実施じっし主体しゅたい過重かじゅう負担ふたんとならないよう、適切てきせつ措置そち検討けんとうすること。

自立じりつ支援しえん医療いりょうについては、これまでの更生こうせい医療いりょう育成いくせい医療いりょうおよ精神せいしん通院つういん医療いりょう趣旨しゅし継承けいしょうした公費こうひ負担ふたん医療いりょう制度せいどとしての位置付いちづけを明確めいかくにすること。また、 医療いりょうじょう必要ひつようせいから継続けいぞくてき相当そうとうがく医療いりょう負担ふたん発生はっせいすることを理由りゆうに、つきご との利用りようしゃ負担ふたん上限じょうげんもうけるもの範囲はんいについては、すみやかに検討けんとうすすめ、施行しこう まえにおいて適切てきせつ対応たいおうするとともに、施行しこう必要ひつよう見直みなおしをはかること。さらに、 自立じりつ支援しえん医療いりょうの「重度じゅうどかつ継続けいぞく」の範囲はんい検討けんとうたっては、関係かんけい患者かんじゃ団体だんたい にも配慮はいりょすること。

ろく自立じりつ支援しえん医療いりょうのうち育成いくせい医療いりょうについては、国会こっかい答弁とうべんまえて、適切てきせつ水準すいじゅん制度せいどすること。

なな介護かいご給付きゅうふにおける障害しょうがい程度ていど区分くぶんについて介護かいごサービスの必要ひつよう適切てきせつ反映はんえい されるよう、障害しょうがい特性とくせい考慮こうりょした基準きじゅん設定せっていするとともに、主治医しゅじい意見いけんしょまえるなど審査しんさかたについての適正てきせい措置そちこうずること。また、支給しきゅう決定けっていかか基準きじゅん手続てつづきについては、生活せいかつ機能きのう支援しえん状況じょうきょう本人ほんにん就労しゅうろう意欲いよくとう利用りよう しゃ主体性しゅたいせい重視じゅうししたものとなるよう必要ひつようおうじて適宜てきぎ見直みなおしをおこない、関係かんけい団体だんたい とも十分じゅうぶん協議きょうぎしたうえ策定さくていすること。さらに、障害しょうがい程度ていど区分くぶん認定にんていおこなわないこと となる障害しょうがいについては、障害しょうがいたいする福祉ふくしサービスが障害しょうがい成長せいちょう過程かていにお いて生活せいかつ機能きのう向上こうじょうさせる重要じゅうよう意義いぎつものであることにかんがみ、市町村しちょうそん適切てきせつなサービスを提供ていきょうできるように体制たいせい整備せいびするとともに、障害しょうがい程度ていど評価ひょうか 手法しゅほう開発かいはつすみやかにすすめ、勘案かんあん事項じこうについても必要ひつよう措置そちこうずること。

はち市町村しちょうそん審査しんさかい委員いいんについては、障害しょうがいしゃ実情じつじょうつうじたものえらばれるように すること。とくに、障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし経験けいけんひろゆうするものであって、地域ちいき生活せいかつ相当そうとう実績じっせきち、中立ちゅうりつかつ公正こうせい立場たちば審査しんさおこなえるものであれば、障害しょうがいしゃ委員いいんくわえることがのぞましいことを市町村しちょうそん周知しゅうちすること。また、市町村しちょうそん審査しんさかいもとめ におうじ、サービス利用りよう申請しんせいしゃ意見いけんべることができることを市町村しちょうそん周知しゅうちす ること。

きゅう介護かいご給付きゅうふ訓練くんれんとう給付きゅうふ支給しきゅう決定けっていについては、障害しょうがいしゃ実情じつじょうをよりよく反映はんえい したものとなるよう、市町村しちょうそん職員しょくいんによる面接めんせつ調査ちょうさ結果けっか福祉ふくしサービスの利用りようかんする意向いこう十分じゅうぶんまえることを市町村しちょうそん周知しゅうちするとともに、決定けってい不服ふふくがある 場合ばあいには都道府県とどうふけん知事ちじ申立もうしたてをおこない、みずか意見いけんべる機会きかいあたえられている ことを障害しょうがいしゃおよ障害しょうがい保護ほごしゃ十分じゅうぶん周知しゅうちすること。

じゅう基本きほん指針ししん策定さくていたっては、現行げんこうのサービス水準すいじゅん低下ていかまねくことなく、 障害しょうがいしゃ居住きょじゅうする地域ちいきにおいて円滑えんかつにサービスを利用りようできるよう、サービス提供ていきょう 体制たいせい整備せいびはかることを障害しょうがい福祉ふくし計画けいかくむこと、計画けいかく策定さくていさいに、障害しょうがい 当事とうじしゃとう関係かんけいしゃ意見いけん機会きかいもうけることについて明記めいきすること。また、 移動いどう支援しえん事業じぎょう、コミュニケーション支援しえん事業じぎょう相談そうだん支援しえん事業じぎょう地域ちいき活動かつどう支援しえんセン ター事業じぎょうなどについては、障害しょうがいしゃ社会しゃかい参加さんか自立じりつ生活せいかつ維持いじ向上こうじょうすることを 目的もくてきとして、障害しょうがい福祉ふくし計画けいかくなか地域ちいき実情じつじょうおうじてこれらサービスの計画けいかく期間きかん における数値すうち目標もくひょう記載きさいすることについて明記めいきすること。さらに、これら障害しょうがいぶく計画けいかくさだめた事項じこう確実かくじつ実施じっしできるよう予算よさん十分じゅうぶん確保かくほすること。

じゅういち、ALS、進行しんこうせいきんジストロフィーとう長時間ちょうじかんサービスを必要ひつようとする重度じゅうどさわ がいしゃについては、れる事業じぎょうしゃすくない現状げんじょうにもかんがみ、その居住きょじゅうする いきにおいて必要ひつようなサービス提供ていきょう遅滞ちたいなくおこなわれるよう、社会しゃかい資源しげん基盤きばん整備せいびな どの措置そち早急そうきゅうこうずること。また、現行げんこうのサービス水準すいじゅん低下ていかまねくことのな いよう重度じゅうど障害しょうがいしゃとう包括ほうかつ支援しえん重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご対象たいしょうしゃ範囲はんいについては、重度じゅうど障害しょうがいのあるもののサービスの利用りよう実態じったいやニーズとう把握はあくしたうえ設定せっていすることとし、 そのサービス内容ないよう国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんについては、適切てきせつ水準すいじゅんとなるよう措置そちするこ と。

じゅう重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい施設しせつ入所にゅうしょしゃたいする福祉ふくしサービスについては、現行げんこうのサ ービス水準すいじゅん後退こうたいさせることなく、継続けいぞくしてけられるよう配慮はいりょすること。

じゅうさん介護かいご給付きゅうふとうにおいて特別とくべつ栄養えいよう管理かんり必要ひつようとする場合ばあいには、サービス提供ていきょうかか報酬ほうしゅうめんでの配慮はいりょ必要ひつようせいについて十分じゅうぶん検討けんとうすること。

じゅうよん居住きょじゅう支援しえんサービスの実施じっしたっては、重度じゅうど障害しょうがいしゃであっても入居にゅうきょ可能かのうな サービス水準すいじゅん確保かくほするとともに、利用りようしゃ希望きぼうしていないにもかかわらず障害しょうがい 程度ていどべつ入居にゅうきょけがおこなわれることがないような仕組しくみの構築こうちくや、グループ ホームの事業じぎょうしゃ責任せきにんにおいてホームヘルパーの利用りよう可能かのうとすることなど必要ひつよう措置そちこうずること。

じゅう障害しょうがいしゃ雇用こよう促進そくしんたっては、障害しょうがいしゃ雇用こよう促進そくしんほうまれている 内容ないようとうまえ、障害しょうがいしゃ雇用こよう創出そうしゅつ拡大かくだい一層いっそうつとめるとともに、雇用こよう促進そくしん のための就労しゅうろう支援しえんサービスと福祉ふくしサイドの生活せいかつ支援しえんサービスとう相互そうごにかつ適切てきせつ利用りようできるためのマネジメント体制たいせい充実じゅうじつはかること。また、就労しゅうろう移行いこう支援しえんに ついては、障害しょうがい特性とくせいまえた就労しゅうろう訓練くんれん期間きかんとう設定せっていされるよう必要ひつよう措置そちこうずること。

じゅうろく障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつ充実じゅうじつおよびそのはたら能力のうりょく十分じゅうぶん発揮はっきできるような社会しゃかい実現じつげんけ、雇用こようがた就労しゅうろう継続けいぞく支援しえん実施じっしたっては、目標もくひょう工賃こうちん水準すいじゅんしつらえ じょう官公かんこう需の発注はっちゅう促進そくしんなど、工賃こうちん収入しゅうにゅう改善かいぜんのための取組とりくみのよりいちそう推進すいしん ること。

じゅうなな良質りょうしつなサービスを提供ていきょうする小規模しょうきぼ作業さぎょうしょについては、あらたな障害しょうがい福祉ふくしサー ビス体系たいけいにおいて、その柔軟じゅうなん機能きのう発揮はっきできるよう位置付いちづけるとともに、あらた な施設しせつ体系たいけいへの移行いこうがスムーズにおこなえるよう必要ひつよう措置そちこうずること。

じゅうはち障害しょうがいしゃ自立じりつ社会しゃかい参加さんかかせないサービスである移動いどう支援しえんについては、 地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう実施じっしじょうきょうまえ、必要ひつよう措置そちこうずるための検討けんとうおこなうこ と。

じゅうきゅう医療いりょうほうもとづく医療いりょう計画けいかくとあいまって、精神せいしん病院びょういんにおけるいわゆるなな まんにん社会しゃかいてき入院にゅういん解消かいしょうはかるとともに、それらのもの地域ちいきにおける生活せいかつ円滑えんかつおこなわれるよう必要ひつよう措置そちこうずること。また、精神せいしん保健ほけん福祉ふくしほうもとづく医療いりょう まもる入院にゅういん適切てきせつ運用うんようについて、精神せいしん医療いりょう審査しんさかい機能きのうかた保護ほごしゃ制度せいどかたとうどうほうかか課題かだいについてつづ検討けんとうおこない、その結果けっかもとづいてところ かなめ措置そちすみやかにこうずること。

じゅう障害しょうがいしゃ地域ちいき社会しゃかい必要ひつよう支援しえん活用かつようしつつ自立じりつした生活せいかつおくることがで きるようにするため、障害しょうがい理由りゆうとする差別さべつ禁止きんしするための取組とりくみ障害しょうがいしゃしいたげ まち防止ぼうしのための取組とりくみおよ成年せいねん後見こうけん制度せいどその障害しょうがいしゃ権利けんり擁護ようごのための取組とりくみにつ いては、実施じっしじょうきょうまえてより実効じっこうてきなものとなるよう検討けんとうし、必要ひつよう見直みなおし をおこなうこと。

じゅういち地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうまれたコミュニケーション支援しえん事業じぎょう充実じゅうじつす る観点かんてんから、くにおよ地方ちほう公共こうきょう団体だんたいにおいて手話しゅわ通訳つうやくしゃ育成いくせい人的じんてき確保かくほくめ むとともに、聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ情報じょうほう提供ていきょう施設しせつ設置せっち推進すいしん点字てんじ図書館としょかん機能きのう充実じゅうじつはかること。また、視聴覚しちょうかく障害しょうがいしゃ通信つうしんネットワークを利用りようした情報じょうほうコミュニケー ション支援しえんすすめるため、日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふ事業じぎょう対象たいしょう見直みなおしの検討けんとうなど必要ひつよう方策ほうさくこうじ、視聴覚しちょうかく障害しょうがいしゃ社会しゃかい参加さんか促進そくしんすること。

じゅう市町村しちょうそん相談そうだん支援しえん事業じぎょう適切てきせつ実施じっしされるようにするため、在宅ざいたく介護かいごささえ 援センターなど、高齢こうれいしゃかか相談そうだん支援しえんおこな事業じぎょうしゃふくめ、専門せんもんせい中立ちゅうりつおおやけ たいらせい確保かくほされている相談そうだん支援しえん事業じぎょうしゃたいし、委託いたく可能かのうであることを市町村しちょうそん周知しゅうちすること。

じゅうさん本法ほんぽう施行しこうじょうきょう定期ていきてき検証けんしょうするため、施行しこう状況じょうきょうおよ附則ふそくぶんまわし じょうかか検討けんとう状況じょうきょうについて、ほん委員いいんかいもとめにおうじ、国会こっかい報告ほうこくおこなうこと。

 みぎ決議けつぎする。

参議院さんぎいん 自立じりつ支援しえんほう 付帯ふたい決議けつぎ PDF200KB 障害しょうがいしゃ団体だんたい要望ようぼうがいくつかはいりました。(11ばんなど)
 (OCR透明とうめいテキストきPDF1.5MB )

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