良くする会: |
4月17日から上限撤廃の話し合いは今回で4回目です。前回までは現状維持回答で、なぜ介助時間が延びないのか納得行く回答がもらえなかった。そうであるのならば、局長に直接話をお聞きしたいと思い今回この場を設定していただいた。
私たちの話したいことは380時間で足りない人がいることを理解してもらいたいのと、足らない人から不服申立がでていますが、介助の時間を延ばしてもらいたいということです。3つ要望しましたが、まずは前提として上限380時間を撤廃してもらいたいと考えています。
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局 長: |
月380時間というのは前年度の240時間と比べて、140時間延び、二人介助加算で31時間、全体で411時間である。これで十分であると思ってないが、15年度のスタートとして理解を得たと考える。支援費制度が始まったばかりなので、執行していく中で問題がでてくると想像していた。
不服申請は個別のケースについて検討し、個別に相談する。今回の要望は障害福祉課長から報告を受けている。前回の交渉までは、課長から「今年度中の変更は難しく、来年度からの変更に向けて取り組む」という話をさせていただいた。しかし、なんとか今年度中に変更できないか、月380時間にどう加算できるか、時期を早めて改善するように検討してゆきたい。
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良くする会: |
私たちがずっと要望していることは月380時間を超える支給量が必要な人に対して、必要な支給量を提供して下さいということです。月380時間まで延びてきたことは評価しています。月380時間で足りている人に関しては、西宮市で生活できるようになった。このことは西宮市の業績だと評価しています。
今回の話し合いは、月380時間で足りない人に関する問題です。いま、今年度中に改善できるように検討していくという話をいただいた。しかし、生活というものは日々やっていくものです。待てない状況があります。介助というのは生活を支え、それが一日でもないと成り立ちません。早急に改善してほしいのです。局長は月380時間以上必要な人がいるということを理解していますか?
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局 長: |
はい。 |
良くする会: |
今日来ている実際に時間が足りなくて困っている人達になぜ介助が必要なのか話してもらいます。 |
不服申請者: |
(介助者がいないときの生命の危険性や、夜間や2人介助など具体的に必要とする時間について、6人が順番に訴える) |
良くする会: |
介助がないと危険という話もでたが、何かあったときに何もできないのです。介助時間が足りないという状況は生命の危険に脅かされているのです。介助者がいなくなると危険なのは見て分かりますよね?
必要以上の時間数をくれと言っているのではありません。本当に必要で困っている人に対して何とかしてくれと要望しているのです。必要性があるということを理解していただいていると考えてよいですか?
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局 長: |
はい。 |
良くする会: |
具体的に上限の話に入りたい。月380時間の上限撤廃を一日も早くしてほしい。必要性については4月17日からずっと話しています。昨年度からずっと要望しています。しかし、この一ヶ月の間全く進展がなかった。介助が足りない状況で一ヶ月を過ごしてきました。何で月380時間の上限をつくったのですか?
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局 長: |
14年度までの月240時間の状況を踏まえて、サービス量をどう延ばすか検討してきた。必要な時間数と人数を算定しながら総額を定めて予算議会に諮った。月380時間に加算できる時間が、指摘通り31時間しかないが、今まで行政がサービスを提供できる部分と介助が必要な人を支えてきたグループや事業所がインフォーマルに支えてきた時間があったので、この部分に期待ができる、あるいはしたいと考えた。全体としては、十分ではないかもしれないけど、今の設定でスタートさせていただかざるを得ないと考えた。しかし、4月になり近隣市の月600時間や720時間の状況を受けて、できるだけ早くどう対応するか考えたい。
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良くする会: |
できるだけ早くとはいつですか? |
局 長: |
できるだけ早くとしか言えない。 |
良くする会: |
いつになったら具体的に改善できるのですか?生活は日々必要なわけで、その間、足りない人達はどうしたらいいのですか? |
局 長: |
・・・(無言)。 |
良くする会: |
現在、足りない人はどうするのですか?皆一日一日足りなくて困っています。一日一日危険な日々を過ごしています。これは待てる問題ではありません。改善されるまでの間何とかする方法を考えてほしいです。市は市民の生活に対して責任を負っています。時間が足りなくて生活に困っている人に対しても責任があります。
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局 長: |
不服申請をした個々人に答えていく。 |
良くする会: |
それぞれに答えていくわけですか? |
局 長: |
要望の100%にこたえるかどうかは別にして、改善できるようなこたえをする |
良くする会: |
100%こたえてほしい。 |
局 長: |
個々のケアプランに応じてこたえる。 |
良くする会: |
いつ回答がでるのですか? |
局 長: |
今月中に話を始める。 |
良くする会: |
手順としては、話し合いをしてから決定するということですか? |
局 長: |
はい。 |
良くする会: |
今月話し合って、決定がでるのは来月ということですか? |
局 長: |
来月です。 |
良くする会: |
個別、明記している時間に100%応えられそうですか? |
局 長: |
4月に出してもらっている分と比較して話をする。 |
良くする会: |
必要な時間がでるのか心配です。 |
局 長: |
当事者の人が困るという主張があるわけですよね。だから話をする。 |
良くする会: |
全部飲めそうですか? |
局 長: |
改善に向けて努力します。 |
良くする会: |
不透明ということですよね? |
局 長: |
姿勢を言っているわけです。 |
良くする会: |
姿勢は大事だけど、生活がかかっています。介助時間が足りなかったら生活できない。 |
局 長: |
協議をする。 |
良くする会: |
具体的に |
局 長: |
事例ごとにしか対応できない。 |
良くする会: |
必要な時間数をすべて支給決定できるのですか? |
局 長: |
現行月380時間で不服だということでこの話し合いの場がもたれている。改善できる方向で話をさせていただく。それ以上は個々の話の中で受け止めてもらう。 |
良くする会: |
個々の中で、十分な生活ができない時間数を提供するとしても意味はありません。 |
局 長: |
やってみないとわからない。個々に不服申請を出してもらっているので、個々に答える必要がある。 |
良くする会: |
明確な答えを聞きたい |
局 長: |
不服申請を出している方に関しては、今月ケースワーカーがき取りに行き、再度、生活状況を話し合います。その上で、再度検討し、市が必要と認めた時間数はだします。
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良くする会: |
市が必要と認めないのは、どういう場合か? |
局 長: |
相談窓口(市町村障害者生活支援事業の事業所のこと。具体的にはメインストリーム協会の「ピア・サポート西宮」)の人が同席してもかまわない。決して押さえ込もうとしているわけではない。使い残した予算のうち運用できるものは運用し、補正予算が必要であれば議会に諮る。それまでの間ほっておけないということだから、対応する。
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良くする会: |
5月中に話し合いをし、必要だと認められれば出してもらえるか? |
局 長: |
はい。不服申請の人とやりとりをする。 |
良くする会: |
個別の話し合いで、必要だと認めれば出すのですね? |
局 長: |
はい。 |
良くする会: |
理解してもらえたことは喜ばしいです。しかし、本当にでるのか心配です。 いままで3回交渉してきましたが、何の進展もなかったからです。必要だと認められた時間数に、本人と役所の食い違いがないようにケースワーカーと話してほしい。
私たちは他の社会資源はないと考えています。ここに集まっている人は施設等を使いたいと考えていません。ボランティアも難しいです。居宅サービスしかないのが前提です。上限を撤廃することで解決してほしい。ここに集まった人は他人介護料も使った上で申請しています。
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局 長: |
そのことを含めて話し合いをする。 |
良くする会: |
再審査を早くやってもらいたい。再審査がうまくいかなかった場合は再度話し合いをしたい。再審査の決定はいつでますか? |
局 長: |
6月中に。 |
良くする会: |
1ヶ月先は長いのではないか? |
局 長: |
・・・(無言)。 |
良くする会: |
待てません。 |
局 長: |
(局長と福祉事務所長が耳打ちして打ち合わせる)いまから1ヶ月以内でできるだけ早く決定する。1ヶ月以上はかけない。 |
良くする会: |
不服申請を出したのは、4月21日です。申請から決定まで2ヶ月以上かかるのは遅すぎる。これは不服申請制度の不備である。これからはこのようなことがないように要望します。
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局 長: |
わかりました。 |
良くする会: |
ぜひ、再審査してもらい、良い決定が出るように願っています。 |