(Translated by https://www.hiragana.jp/)
自民党障害者問題特別委員会のまとめ

自民党じみんとう障害しょうがいしゃ問題もんだい特別とくべつ委員いいんかいのまとめ

障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえん法案ほうあんおよ障害しょうがいしゃ雇用こよう促進そくしんほう一部いちぶ改正かいせい法案ほうあん施行しこうけて

 

                  自由民主党じゆうみんしゅとう障害しょうがいしゃ問題もんだい特別とくべつ委員いいんちょう 八代やしろ えいふとし

 

 とう特別とくべつ委員いいんかいにおいては、昨年来さくねんらい障害しょうがいしゃ基本きほんほう改正かいせい趣旨しゅしまえ、障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんという観点かんてんから、地域ちいき生活せいかつ支援しえん就労しゅうろう支援しえんじく議論ぎろんかさねてきた。

 政府せいふは、とう特別とくべつ委員いいんかいにおけるこうした議論ぎろん内容ないようんだ「障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえん法案ほうあん」と「障害しょうがいしゃ雇用こよう促進そくしんとうかんする法律ほうりつ一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつあん」をいま国会こっかい上程じょうていし、いよいよ国会こっかい審議しんぎされようとしている。

 とう特別とくべつ委員いいんかいは、これらの障害しょうがいしゃ施策しさく関連かんれんほうしん障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんにつながるものとなるよう、国会こっかいでの審議しんぎ先立さきだち、本年ほんねん1つきよりあらたに「障害しょうがいしゃ介護かいご施策しさくとうかんするしょう委員いいんかい」を設置せっちし、日本にっぽん代表だいひょうする障害しょうがいしゃ団体だんたいのリーダーも会議かいぎ参加さんかするなか今後こんご障害しょうがいしゃぶくしゃのありかたとうふくめて議員ぎいん政府せいふ障害しょうがいしゃ団体だんたい一同いちどうかいして熱心ねっしん議論ぎろんしてきた。

 以下いかりょう法案ほうあんによる改革かいかく方向ほうこうせい評価ひょうかしつつ、施行しこうけた論点ろんてん今後こんごさら検討けんとうすべき論点ろんてん整理せいりし、これをしょう委員いいんかいのまとめとする。

 

 

                平成へいせい17としがつ20

 

              

 

( 円滑えんかつ施行しこうけて)

 

この法律ほうりつ基本きほんてき課題かだいとして、あくまでも、障害しょうがいしゃ基本きほんほう理念りねんもとづき、障害しょうがいしゃ自己じこ決定けってい尊重そんちょうし、障害しょうがいしゃ自立じりつ社会しゃかい参加さんか促進そくしんするよう推進すいしんすること。

 

○この法律ほうりつによる、障害しょうがいしゃ利用りようしゃ負担ふたんについては、本人ほんにん所得しょとく基本きほんとし、税制ぜいせい医療いりょう保険ほけん扶養ふようしゃ関連かんれん整理せいりしたうえで、おや兄弟きょうだいどもとしての扶養ふよう義務ぎむしゃ負担ふたんはないものとすること。

 

この法律ほうりつによって、サービス利用りようしゃは、原則げんそくわり負担ふたんとなるが、激変げきへん緩和かんわ考慮こうりょし、障害しょうがいしゃきびしい所得しょとく現状げんじょう配慮はいりょして、負担ふたんもとめること。また、負担ふたんもとめるにたっては、就労しゅうろう支援しえんする観点かんてんから、就労しゅうろうによって所得しょとくとう配慮はいりょするとともに、負担ふたんはばおおきいこととうまえ、社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん独自どくじ軽減けいげん措置そちこうじた場合ばあいに、公費こうひによる支援しえん検討けんとうすること。

 

家族かぞく介護かいごられないさい重度じゅうど障害しょうがいしゃ在宅ざいたくでもらせるよう、国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんふく適切てきせつ措置そちこうずること。また、地域ちいき社会しゃかいにおけるたすいの気持きもちを大切たいせつにするため、ボランティアの養成ようせいなどに積極せっきょくてきむこと。

 

○この法律ほうりつによる障害しょうがいしゃ利用りよう申請しんせい手続てつづきは、できるだけ簡略かんりゃく便宜べんぎはかられるようにすること。

 

○この法律ほうりつに、あらたにもうけられる「審査しんさかい」のメンバーは、障害しょうがいしゃについて十分じゅうぶん理解りかいしている人物じんぶつ優先ゆうせんしてえらぶこと。

 

○この法律ほうりつ施行しこうたっては、地方自治体ちほうじちたい障害しょうがいしゃ各種かくしゅ団体だんたい意見いけん尊重そんちょうしつつ、地域ちいきなか必要ひつようなサービスが確実かくじつ提供ていきょうされるよう、十分じゅうぶん措置そちこうじること。また、生活せいかつ介護かいご事業じぎょう対象たいしょうについては、年齢ねんれいなど介護かいご必要ひつよう以外いがい要因よういん考慮こうりょする取扱とりあつかいとすること。

 

地域ちいきにおいて障害しょうがいしゃはたらとなっている小規模しょうきぼ作業さぎょうしょが、障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんほう枠組わくぐみに円滑えんかつ移行いこうできるよう、一層いっそう配慮はいりょおこなうこと。

 

障害しょうがいしゃ就労しゅうろう介護かいごは、密接みっせつ関連かんれんすることにかんがみ、職場しょくばへの移動いどう職場しょくばでの介護かいごとう職場しょくばおこな支援しえんと、あらたな法律ほうりつによる福祉ふくしサービスとは連携れんけいしておこなうこと。

 

(その課題かだい)

 

精神せいしん障害しょうがいしゃ雇用こよう義務ぎむ身体しんたい障害しょうがいしゃ知的ちてき障害しょうがいしゃ短時間たんじかん労働ろうどうしゃ雇用こようりつへの算入さんにゅうなど、在宅ざいたく就労しゅうろう自営業じえいぎょうふく障害しょうがいしゃ多様たようはたらかた実現じつげんするための方策ほうさく検討けんとうすること。

 

障害しょうがいしゃ可能かのうせいたかめ、能力のうりょく最大限さいだいげんすため、教育きょういく分野ぶんや福祉ふくし労働ろうどう分野ぶんや連携れんけいつよめ、めくらろう養護ようご学校がっこうふくめ、多様たよう場所ばしょでの障害しょうがいしゃ能力のうりょく開発かいはつさらすすめること。

 

今後こんご障害しょうがいしゃ所得しょとく保障ほしょうのありかたについて、幅広はばひろ検討けんとうすること。

 

あらたな法律ほうりつまえて、支援しえんける障害しょうがいしゃ範囲はんいについて、身体しんたい知的ちてき精神せいしんさんだいカテゴリーのほか、発達はったつ障害しょうがい難病なんびょうとう日常にちじょう生活せいかつ困難こんなん人々ひとびと対象たいしょうとなるよう、障害しょうがい定義ていぎ等級とうきゅうのありかたふく検討けんとうすること。

                                    以上いじょう