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厚生労働省:補装具等の見直しに関する検討委員会中間報告書

装具そうぐとう見直みなおしにかんする検討けんとう委員いいんかいちゅうあいだ報告ほうこくしょ


平成へいせい17ねんがつ




装具そうぐとう見直みなおしにかんする検討けんとう委員いいんかい




◆◇◆ 目次もくじ ◆◇◆

 はじめに

 装具そうぐ定義ていぎ
 (1)定義ていぎ
 (2)制度せいど運営うんえいとうかんする留意りゅういてん
 定義ていぎかんする留意りゅういてん
 制度せいど運営うんえいかんする留意りゅういてん
 (ア)給付きゅうふシステムの充実じゅうじつ
 (イ)現行げんこう種目しゅもく整理せいり
 (ウ)価格かかく種目しゅもく適正てきせいへの対応たいおう

 日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ定義ていぎ
 (1)定義ていぎ
 (2)制度せいど運営うんえいとうかんする留意りゅういてん
 給付きゅうふ対象たいしょうしゃ範囲はんい
 給付きゅうふシステムの充実じゅうじつ
 価格かかく種目しゅもく適正てきせいへの対応たいおう

○ 資料しりょう 装具そうぐ給付きゅうふ事業じぎょうおよ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふとう事業じぎょう見直みなおしについて
○ 資料しりょう 福祉ふくし用具ようぐ給付きゅうふ制度せいどとう検討けんとうかい報告ほうこくしょ抜粋ばっすい
 装具そうぐとう見直みなおしにかんする検討けんとう委員いいんかい委員いいん名簿めいぼ
 装具そうぐとう見直みなおしにかんする検討けんとう委員いいんかい開催かいさい経過けいか



 はじめに

 義肢ぎし装具そうぐくるまいすといった装具そうぐおよびコミュニケーション支援しえんとうのための日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐは、障害しょうがいのあるひと日常にちじょう生活せいかつ社会しゃかい生活せいかついとなじょうかすことのできない大変たいへん重要じゅうよう用具ようぐである。装具そうぐについては、昭和しょうわ25ねん身体しんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくしほう施行しこう昭和しょうわ26ねん児童じどう福祉ふくしほう改正かいせい以来いらい、また、日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐについては、昭和しょうわ44ねん制度せいどされて以来いらい障害しょうがいのあるひと自立じりつ地域ちいき生活せいかつ支援しえんする施策しさく重要じゅうようはしらひとつとして運営うんえいされてきた。

 一方いっぽう平成へいせい15年度ねんどには支援しえん制度せいど開始かいしされ、地域ちいき生活せいかつ支援しえん一層いっそう前進ぜんしんしたが、同時どうじに、増大ぞうだいする費用ひよう負担ふたん地域ちいき格差かくさ障害しょうがい種別しゅべつごとのサービス格差かくさなどの課題かだい直面ちょくめんし、障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし制度せいど改革かいかく早急そうきゅうおこな必要ひつようしょうじた。
 そこで、厚生こうせい労働省ろうどうしょうは、社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかいとうにおいて、このような課題かだいにどのように対応たいおうし、今後こんご障害しょうがいのあるひと地域ちいき自立じりつした生活せいかついとなむために必要ひつよう支援しえんをどのようにすすめていくのかについて議論ぎろんかさね、その結果けっかまえた制度せいど改革かいかくおこなうため、障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえん法案ほうあんだい162かい通常つうじょう国会こっかい提出ていしゅつした。

 装具そうぐおよ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐかんする制度せいどについては、持続じぞくせいのある安定あんていした制度せいど維持いじ障害しょうがいのあるひとにとってしん必要ひつよう用具ようぐ適正てきせい価格かかく提供ていきょうできる仕組しくみづくりを目指めざした改革かいかくおこなうこととされ、
 (1) 装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ範囲はんい見直みなお
 (2) その装具そうぐ給付きゅうふ制度せいどおよ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふとう事業じぎょう見直みなおしのために必要ひつよう事項じこう
について検討けんとうする必要ひつようしょうじた。そこで今般こんぱん、「装具そうぐとう見直みなおしにかんする検討けんとう委員いいんかい」が障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし企画きかく課長かちょうのもとに設置せっちされ、ずは装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ範囲はんい見直みなおしについて、4かいにわたり検討けんとうおこなった。

 これまでの議論ぎろん集約しゅうやくし、ここに中間ちゅうかん報告ほうこくとしてとりまとめたので報告ほうこくする。



 装具そうぐ定義ていぎ

(1定義ていぎ
 装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐについては、過去かこにおいても、りょう制度せいど適正てきせい運用うんよう健全けんぜん発展はってんはか必要ひつようがあるとの問題もんだい意識いしきから、公的こうてき給付きゅうふ概念がいねん範囲はんいふくめた給付きゅうふ制度せいど全体ぜんたいかた区分くぶん適否てきひ現行げんこう種目しゅもく必要ひつようせいとうとうについて検討けんとうすべきとの指摘してき関係かんけいする審議しんぎかいからけたことがあり、このため、平成へいせい10年度ねんどに「福祉ふくし用具ようぐ給付きゅうふ制度せいどとう検討けんとうかい」が設置せっちされ、当時とうじとしての一定いってい結論けつろんどう検討けんとうかい報告ほうこくしょ以下いか前回ぜんかい報告ほうこくしょ」という。)としてまとめられた経緯けいいがある。このたび検討けんとう委員いいんかいでは、この結論けつろんもとに、今日きょうてき視点してんをもって、さらには利用りようしゃ市町村しちょうそん職員しょくいんとう関係かんけいしゃ理解りかいやすいものにするなどの視点してんをもって検討けんとうおこなった。

 その結果けっかつぎみっつの要件ようけんたすものを装具そうぐかんがえるべきであると整理せいりした。
 (1) 身体しんたい欠損けっそんまたそこなわれた身体しんたい機能きのう補完ほかん代替だいたいするもので、障害しょうがい個別こべつ対応たいおうして設計せっけい加工かこうされたもの

 (2) 身体しんたい装着そうちゃく装用そうよう)して日常にちじょう生活せいかつまた就学しゅうがく就労しゅうろうもちいるもので、どういち製品せいひん継続けいぞくして使用しようするもの

 (3) 給付きゅうふさいして専門せんもんてき知見ちけん医師いし判定はんていしょまた意見いけんしょ)をようするもの

 また、だれもがおなじように理解りかいし、共通きょうつう認識にんしきつことができるよう、つぎ説明せつめいくわえることとした。
 なお、この説明せつめい基本きほんとなる部分ぶぶんのみであり、これを補完ほかんするものは、今後こんごさだめられるであろう制度せいど運用うんよう指針ししんとうあきらかにしていく必要ひつようがある。

 a)障害しょうがい個別こべつ対応たいおうして設計せっけい加工かこうされたもの」とは、身体しんたい機能きのう補完ほかん代替だいたい適切てきせつおこなうための処方しょほう選定せんていもとづくものであり、またその使用しようさいしては、適合てきごう調整ちょうせい必要ひつようとするものをいう。

 b)身体しんたい装着そうちゃく装用そうよう)の「装用そうよう」とは、かならずしも身体しんたい密着みっちゃくさせるということではない。いわば装置そうち使用しようという意味いみであり、障害しょうがい種別しゅべつおうじた多様たよう使用しよう方法ほうほうふくむ。

 c)日常にちじょう生活せいかつもちいる」とは、日常にちじょう生活せいかつのためにおこな基本きほんてき毎日まいにちのようにかえされる活動かつどうもちいることをいう。

 d)就学しゅうがく」とは義務ぎむ教育きょういくかぎるものではなく、療育りょういくとうふくめた広範こうはん教育きょういく形態けいたい意味いみし、また「就労しゅうろう」も企業きぎょうでの雇用こようかぎるものではなく多様たようはたらかた意味いみする。

 e)どういち製品せいひん継続けいぞくして使用しよう」とは、原則げんそくてきには種目しゅもく名称めいしょう型式けいしきおうじた耐用たいよう年数ねんすう期間きかん使用しようすることをいう。

(2制度せいど運営うんえいとうかんする留意りゅういてん
 今回こんかい検討けんとう過程かていでは、定義ていぎかんする留意りゅういてん今後こんご制度せいど運営うんえいかんする留意りゅういてん多数たすう提案ていあんされたが、内容ないようによってはさらに検討けんとうかさねて今後こんご制度せいど運営うんえいとう反映はんえいさせる必要ひつようがあるとかんがえられるので、そのおもなものをここに付記ふきする。

 定義ていぎかんする留意りゅういてん
 定義ていぎかんし、日常にちじょう生活せいかつしょ活動かつどうなかからとくに「就学しゅうがく就労しゅうろう」の分野ぶんや特記とっきしたが、これは教育きょういく勤労きんろう権利けんり保障ほしょうかんがみてのものである。学校がっこう職場しょくばとう環境かんきょうわせた装具そうぐ必要ひつようとなる場合ばあいは、現在げんざいでも給付きゅうふされているが、その重要じゅうようせいからあえて付記ふきする。
 また、使用しようさいし、耐用たいよう年数ねんすう以内いないであっても破損はそんとうしょうじた場合ばあいは、さい交付こうふ可能かのうとされているので、混乱こんらんまねくことのないよう付記ふきする。

 制度せいど運営うんえいかんする留意りゅういてん
(ア給付きゅうふシステムの充実じゅうじつ
 装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ関係かんけいせい改善かいぜんすることはおおきな改革かいかくである。このような改革かいかくなか身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ専門せんもんてき機関きかんとして機能きのうしないということになれば、定義ていぎにいう「専門せんもんてき知見ちけん」にかんする機能きのうはたらかないことであり、その意味いみどう相談そうだんしょ充実じゅうじつ機能きのう強化きょうか必要ひつようがある。福祉ふくし用具ようぐかんする情報じょうほう的確てきかく提供ていきょう体制たいせい構築こうちくは、充実じゅうじつさくひとつとかんがえる。
 また、装具そうぐ給付きゅうふは、医師いしのみならず、身体しんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくし(または社会しゃかい福祉ふくし)、理学りがく療法りょうほう作業さぎょう療法りょうほう義肢ぎし装具そうぐとうといった専門せんもんしょくのチームワークによってささえるべき制度せいどであり、このことにより、個別こべつ障害しょうがいおうじ、かつ品質ひんしつめんでも一定いってい水準すいじゅんたもった装具そうぐ給付きゅうふ保障ほしょうされるものである。そのため、今後こんごともこのような仕組しくみを維持いじ強化きょうかする必要ひつようがあり、身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょには、これまで以上いじょうにこれらの専門せんもんしょく配置はいちすることがきわめて重要じゅうようである。
 さらに、今回こんかい障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえん法案ほうあんにおいては、これまでの原則げんそく現物げんぶつ給付きゅうふ装具そうぐ支給しきゅう変更へんこうされ、装具そうぐ給付きゅうふ仕組しくみもわることとなる。したがって、今後こんご優良ゆうりょう製作せいさく販売はんばい事業じぎょうしゃかんする情報じょうほう提供ていきょう重要じゅうよう事柄ことがらとなるが、このようなこともふくめて、障害しょうがいのあるひと適切てきせつ対応たいおうした装具そうぐ給付きゅうふ、そして使用しようじょうきょう確認かくにんとう、いわば最初さいしょから最後さいごまでを保障ほしょうできる仕組しくみとする必要ひつようがある。

(イ現行げんこう種目しゅもく整理せいり
 今回こんかい整理せいりされた定義ていぎもとづき、現行げんこう種目しゅもく整理せいりするとすれば、装具そうぐ給付きゅうふ事務じむ取扱とりあつかい指針ししん平成へいせい12ねんがつ31にちさわだい290ごう)において市町村しちょうそん判断はんだん給付きゅうふができるとされている種目しゅもく盲人もうじん安全あんぜんつえ、歩行ほこう補助ほじょつえ、人工じんこう喉頭こうとう点字てんじ、ストマよう装具そうぐとう)が装具そうぐからはずれることとなる。
 しかし、これらは歴史れきしてき経緯けいいもあって装具そうぐ対象たいしょう種目しゅもくとされているものであり、一概いちがい装具そうぐ定義ていぎ該当がいとうしないとして、これを整理せいりすることはけるべきである。
 かりに、装具そうぐからはずれる種目しゅもく装具そうぐ以外いがい制度せいど対応たいおうするとしても、つぎのようなてん留意りゅういしておこな必要ひつようがある。

当該とうがい種目しゅもくめい制度せいどじょう明確めいかくに掲上するなどし、製品せいひん開発かいはつ改良かいりょうとう支障ししょうがでないようじゅうふん配慮はいりょする必要ひつようがある。

ストマよう装具そうぐは、消耗しょうもうひんではあるが生活せいかつ必需ひつじゅひんである。使用しようしゃ不安ふあんあたえることなく提供ていきょうできるようにつとめるとともに、経済けいざいてき負担ふたん軽減けいげんはかるための方策ほうさく必要ひつようである。

(ウ価格かかく種目しゅもく適正てきせいへの対応たいおう
 適正てきせい価格かかく設定せってい対象たいしょう種目しゅもく見直みなおしが可能かのうとなる仕組しくみを構築こうちくする必要ひつようがある。委員いいんかい設置せっちなどによる方法ほうほうもそのひとつであるが、いずれにしても公平こうへいせい透明とうめいせい確保かくほされる仕組しくみでなければならない。



 日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ定義ていぎ

(1定義ていぎ
 身体しんたい障害しょうがいしゃ重度じゅうど障害しょうがいしゃ日常にちじょう生活せいかつ便宜べんぎはかるための日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐについても、装具そうぐ同様どうよう前回ぜんかい報告ほうこくしょでまとめられた結論けつろんもと検討けんとうおこなった。
 その結果けっかつぎみっつの要件ようけんたすものを日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐかんがえるべきであると整理せいりした。

 (1) 安全あんぜんかつ容易ようい使用しようできるもので、実用じつようせいみとめられるもの

 (2) 日常にちじょう生活せいかつじょう困難こんなん改善かいぜんし、自立じりつ支援しえん社会しゃかい参加さんか促進そくしんするもの

 (3) 製作せいさく改良かいりょう開発かいはつにあたって障害しょうがいかんする専門せんもんてき知識ちしき技術ぎじゅつようするもので、日常にちじょう生活せいかつひんとして一般いっぱんてき普及ふきゅうしていないもの

 また、つぎ説明せつめいくわえることとした。
 なお、日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐについても、装具そうぐ同様どうよう制度せいど運用うんよう指針ししんとうさだめ、的確てきかく事業じぎょう実施じっし確保かくほする必要ひつようがあるとかんがえる。

 a)安全あんぜんかつ容易ようい使用しようできるもの」とは、選定せんてい使用しようにあたって障害しょうがいしゃ自身じしん市町村しちょうそん職員しょくいんとう判断はんだんができるものをいう。

 b)日常にちじょう生活せいかつ困難こんなん」とは、日常にちじょう生活せいかつのためにおこな基本きほんてき毎日まいにちのようにかえされる活動かつどうじょう困難こんなんをいう。

 c)日常にちじょう生活せいかつひんとして一般いっぱんてき普及ふきゅうしていないもの」とは、一般いっぱん市場いちばでは入手にゅうしゅ困難こんなんであり、おも当該とうがい障害しょうがいゆうするひとのために使つかうものをいう。

(2制度せいど運営うんえいとうかんする留意りゅういてん
 日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ検討けんとう過程かていにおいても、装具そうぐ同様どうよう今後こんご制度せいど運営うんえいとうかんする留意りゅういてん提案ていあんされたが、内容ないようによってはさらに検討けんとうかさねて今後こんご制度せいど運営うんえいとう反映はんえいさせる必要ひつようがあるとかんがえられるので、そのおもなものをここに付記ふきする。

 給付きゅうふ対象たいしょうしゃ範囲はんい
 現行げんこうでは、在宅ざいたく重度じゅうど障害しょうがいしゃとされている。制度せいどてき財政ざいせいてき枠組わくぐみをおおきく逸脱いつだつすることは困難こんなんであろうが、これからの時代じだい自立じりつ支援しえんかんがえれば、在宅ざいたく施設しせつべつなく障害しょうがいのあるひとすべてを対象たいしょうとして給付きゅうふできるようにすることが必要ひつようである。
 また、障害しょうがい程度ていど等級とうきゅうについても制限せいげんもうけず、必要ひつようひとには給付きゅうふできるようにすることが重要じゅうようである。

 給付きゅうふシステムの充実じゅうじつ
 実用じつようせい確認かくにんのため、一定いってい期間きかん試用しようしたうえで、給付きゅうふ可否かひ決定けっていできるような仕組しくみを検討けんとうする必要ひつようがある。

 価格かかく種目しゅもく適正てきせいへの対応たいおう
 装具そうぐ同様どうよう適正てきせい価格かかく設定せってい対象たいしょう種目しゅもく見直みなおしが可能かのうとなる仕組しくみを構築こうちくする必要ひつようがある。委員いいんかい設置せっちなどによる方法ほうほうもそのひとつであるが、いずれにしても公平こうへいせい透明とうめいせい確保かくほされる仕組しくみでなければならない。



資料しりょう

装具そうぐ給付きゅうふ事業じぎょうおよ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふとう事業じぎょう見直みなおしについて

現行げんこう
装具そうぐ給付きゅうふ事業じぎょう

装具そうぐ盲人もうじん安全あんぜんつえ、補聴器ほちょうき義肢ぎし装具そうぐくるまいす、その厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんさだめる装具そうぐ

給付きゅうふ方法ほうほう原則げんそく現物げんぶつ給付きゅうふ

種目しゅもく
義肢ぎし装具そうぐ保持ほじ装置そうちくるまいす、電動でんどうくるまいす、盲人もうじん安全あんぜんつえ、点字てんじ補聴器ほちょうき人工じんこう喉頭こうとうおさむ尿にょう、ストマよう装具そうぐとう

費用ひよう負担ふたん所得しょとく税額ぜいがくおうじたおうのう負担ふたん
ただし一定いってい所得しょとく税額ぜいがく以上いじょう全額ぜんがく自己じこ負担ふたん
日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふとう事業じぎょう

日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ日常にちじょう生活せいかつじょう便宜べんぎはかるための用具ようぐであって、厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんさだめるもの

給付きゅうふ貸与たいよ方法ほうほう現物げんぶつ給付きゅうふ

種目しゅもく
浴槽よくそう体位たいい変換へんかん移動いどうようリフト、視覚しかく障害しょうがいしゃようポータブルレコーダー、聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃよう情報じょうほう受信じゅしん装置そうち重度じゅうど障害しょうがいしゃよう意思いし伝達でんたつ装置そうち電気でんきしきたん吸引きゅういん透析とうせきえきゆたか電磁でんじ調理ちょうり火災かさい警報けいほう ひとし

費用ひよう負担ふたん所得しょとく税額ぜいがくおうじたおうのう負担ふたん
ただし一定いってい所得しょとく税額ぜいがく以上いじょう全額ぜんがく自己じこ負担ふたん
↓
見直みなおしの内容ないよう
  ○装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ範囲はんい見直みなおし→定義ていぎ明確めいかく
  ○その装具そうぐ給付きゅうふ制度せいどおよ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふとう事業じぎょう見直みなおしのために必要ひつよう事項じこう
障害しょうがいのあるひとにとってしん必要ひつよう用具ようぐを、適正てきせい価格かかく提供ていきょうできる仕組しくみづくり
定義ていぎもとづく現行げんこう種目しゅもく見直みなお
装具そうぐ設定せってい装具そうぐとう給付きゅうふ事務じむ手続てつづきの円滑えんかつとう今回こんかい改正かいせいともなうその事項じこう
  ○持続じぞくせいのある安定あんていした制度せいど維持いじ

→


装具そうぐとう
なおしにかんするけん
委員いいんかい
にて検討けんとう
反映
↓
反映  
反映
障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえん法案ほうあん
装具そうぐとうかか見直みなお部分ぶぶんはH18ねん10がつ施行しこう
種目しゅもく価格かかく見直みなおし、
制度せいど運用うんよう指針ししんとう
装具そうぐ支給しきゅう

装具そうぐ身体しんたい機能きのう補完ほかんし、また代替だいたいし、かつ、長期間ちょうきかんにわたり継続けいぞくして使用しようされるもの。その厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれいさだめる基準きじゅん該当がいとうするものとして、義肢ぎし装具そうぐくるまいす、その厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんさだめるもの
給付きゅうふ方法ほうほう装具そうぐ支給しきゅう
種目しゅもく今後こんご検討けんとう
費用ひよう負担ふたん定率ていりつ(1わり負担ふたん
所得しょとく政令せいれいさだめる基準きじゅん以上いじょう場合ばあい給付きゅうふ対象たいしょうがい
家計かけいあたえる影響えいきょう斟酌しんしゃくして、一定いってい負担ふたん上限じょうげん設定せってい
市町村しちょうそん地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう

日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ日常にちじょう生活せいかつじょう便宜べんぎはかるための用具ようぐであって厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんさだめるもの
給付きゅうふ貸与たいよ方法ほうほう現物げんぶつ給付きゅうふ
種目しゅもく今後こんご検討けんとう
費用ひよう負担ふたん市町村しちょうそん事業じぎょう実施じっし主体しゅたい)が決定けってい



資料しりょう

福祉ふくし用具ようぐ給付きゅうふ制度せいどとう検討けんとうかい報告ほうこくしょ抜粋ばっすい

平成へいせい11ねんがつ
福祉ふくし用具ようぐ給付きゅうふ制度せいどとう検討けんとうかい

1 装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ概念がいねん
(1)検討けんとう前提ぜんてい
 福祉ふくし用具ようぐとは、現在げんざい公的こうてき給付きゅうふとされている装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐのほか、公的こうてき給付きゅうふとされていないが、障害しょうがいしゃとう日常にちじょう生活せいかついとなじょうとく便利べんり機能きのうをもった一般いっぱん商品しょうひん、さらには、自助じじょやハイテク技術ぎじゅつ利用りようした新規しんき開発かいはつ製品せいひんなど多種たしゅ多様たようなものがあり、きわめて広範囲こうはんいにわたる。
 ほん検討けんとうかいでは、これら福祉ふくし用具ようぐ全体ぜんたい概念がいねんではなく、検討けんとう前提ぜんてい現行げんこう制度せいどにおける装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐくこととし、その概念がいねん整理せいりおこなった。

(2)装具そうぐおよ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ概念がいねん
 ○ 装具そうぐおよ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐは、障害しょうがいしゃ固有こゆうのものがおおいため、市場いちば原理げんりりにくく供給きょうきゅうりょうすくない。したがってこれらは、いずれも公的こうてき給付きゅうふ制度せいどなか障害しょうがいしゃたいして安定あんていてき給付きゅうふされることは当然とうぜんであるが、装具そうぐは、製作せいさく指導しどう適合てきごう判定はんていにより個々ここ障害しょうがいしゃ適合てきごうしたものが給付きゅうふされなければならない。これにたいして、日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふ基本きほんてき完成かんせいひん給付きゅうふであることから、装具そうぐのようにとく製作せいさく指導しどう適合てきごう判定はんていなどの必要ひつようはない。
 このように、装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐは、ともに公的こうてき給付きゅうふではあるが、個々ここ障害しょうがい状況じょうきょうへの適合てきごうせい製作せいさく指導しどうとうについてその取扱とりあつかいをことにしている。したがって、両者りょうしゃ概念がいねん区分くぶんとうについて明確めいかくにし、給付きゅうふ制度せいど健全けんぜん発展はってんするべきである。
 ○ 装具そうぐ給付きゅうふは、昭和しょうわ24ねん身体しんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくしほう制定せいていから制度せいどされたが、装具そうぐ概念がいねん規定きてい法律ほうりつじょう明確めいかくにされておらず、「装具そうぐ給付きゅうふ事務じむ取扱とりあつかい要領ようりょう」に「職業しょくぎょうその日常にちじょう生活せいかつ能率のうりつ向上こうじょうはかることを目的もくてきとして」とのみ規定きていされているだけである。
 一方いっぽう昭和しょうわ44年度ねんどから実施じっしされた日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふ制度せいどは、法律ほうりつでは、「日常にちじょう生活せいかつじょう便宜べんぎはか用具ようぐ」と規定きていされた。
 このように、両者りょうしゃ説明せつめいにおいてその区分くぶん明確めいかくでないまま、その、それぞれ順次じゅんじ種目しゅもく追加ついかし、制度せいど運用うんようしてきた経緯けいいがある。
 このため、近年きんねん多種たしゅ多様たよう製品せいひん次々つぎつぎ出回でまわってくるなか、どちらの制度せいど整理せいりすべきかという運用うんようじょう問題もんだいしょうじている。

 以上いじょうのことから、装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐにおける両者りょうしゃ区分くぶん対象たいしょうとすべき種目しゅもく範囲はんいかんがかたとう明確めいかくにし、りょう制度せいど適正てきせい運用うんよう健全けんぜん発展はってんはか必要ひつようがあるとかんがえられる。そこでほん検討けんとうかいにおいては、装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐについて、それぞれの概念がいねん以下いかのように整理せいりすることとした。

  装具そうぐ
 装具そうぐとは、
 (1) 身体しんたい欠損けっそんまたそこなわれた身体しんたい機能きのう補完ほかん代償だいしょうするもの
 (2) 身体しんたい装着そうちゃく装用そうよう)して常用じょうようするものまた作業さぎょうよう使用しようするもの
 (3) 給付きゅうふとうさいして医師いし意見いけんしょ身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ来所らいしょ場合ばあい判定はんていしょ)を必要ひつようとするもの
 以上いじょうみっつの要件ようけんたすものを装具そうぐかんがえるべきである。

 上記じょうきの(1)〜(3)のいずれも、すでに、過去かこ身体しんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくし審議しんぎかい答申とうしんとうによってもべられている概念がいねんである。
 また、常用じょうようとは、日常にちじょう生活せいかつめんにおいてつねもちいるということであり、作業さぎょうようとは、職業しょくぎょうじょう作業さぎょうめんにおいてもちいるということである。
 (3)については、(1)および(2)のようにおぎなえ装具そうぐそのものの機能きのう性状せいじょうとうあらわしたものではないが、装具そうぐ概念がいねんかんがえるうえ重要じゅうようなものである。その意味いみするところは、装具そうぐ身体しんたい障害しょうがいしゃ身体しんたい装着そうちゃく装用そうよう)する特殊とくしゅなものであるので、医師いし介在かいざい処方しょほうおこな必要ひつようがあり、また、処方しょほうしたものが障害しょうがいしゃ適合てきごうしているかどうか確認かくにんする必要ひつようがある。この処方しょほう専門せんもんである医師いし意見いけんしょまた判定はんていしょ)により担保たんぽするということである。
 この場合ばあい医師いし意見いけんしょまた判定はんていしょ)における処方しょほうとは、製品せいひん完成かんせいにおける適合てきごう判定はんてい完成かんせいひん不備ふびとうかんする点検てんけんまで、原則げんそくとして責任せきにんをもつものとするべきである。

 なお、上記じょうきみっつの要件ようけんたさないものは、今後こんごつぎのとおり取扱とりあつかうことが適当てきとうかんがえられる。
 (1) 日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふ制度せいど対応たいおうできるものは、当該とうがい制度せいど対応たいおう
 (2) (1)以外いがい種目しゅもくについては、経過けいかてきおぎなえ装具そうぐ給付きゅうふ制度せいど対応たいおう

 以上いじょうのような取扱とりあつかいをおこな場合ばあい視覚しかくとう感覚かんかく機能きのう全廃ぜんぱいした障害しょうがいしゃにとって、現状げんじょうでは、うしなわれた機能きのうそのものを補完ほかんする装具そうぐ不足ふそくしているという事情じじょう十分じゅうぶん考慮こうりょする必要ひつようがある

  日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ
 日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐは、
 (1) 日常にちじょう生活せいかつ便利べんりまた容易よういならしめるもの
 (2) 家庭かてい復帰ふっき促進そくしんし、家庭かてい生活せいかついとなるようにするもの
 とかんがえるべきである。

 なお、給付きゅうふ対象たいしょうとすべき品目ひんもくかどうかについては、以下いかのとおりかんがえることが適当てきとうである。

 ○ 日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふ対象たいしょうとすべき品目ひんもく
 (1) 自立じりつ支援しえん介護かいご支援しえんするもの
 (2) 障害しょうがいしゃのニーズにそくしたもの
 (3) 障害しょうがいしゃ使用しようするという特性とくせいから一般いっぱん普及ふきゅうしていないもの、または、一般いっぱん普及ふきゅうしているが、高価こうかなもの

 ○ 見直みなおしをする必要ひつようがある品目ひんもく
 (1) あたらしく開発かいはつされた製品せいひん給付きゅうふ対象たいしょうとなったこととうにより、需要じゅよういちじるしく減少げんしょうしたもの
 (2) 技術ぎじゅつ進歩しんぽとうともない、一般いっぱんひろ普及ふきゅうし、品目ひんもく指定していくら価格かかくいちじるしく低廉ていれんになったもの

2 給付きゅうふ事務じむ手続てつづきの簡素かんそ合理ごうり
(1)装具そうぐ
  新規しんき交付こうふにおける判定はんてい
 新規しんき交付こうふ原則げんそくとして、障害しょうがいしゃ本人ほんにん身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ来所らいしょして判定はんていけることになっているが、すべての新規しんき交付こうふについてこの方法ほうほうることは、障害しょうがいしゃ負担ふたんおおきく、また、身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ事務じむ煩瑣はんさとなるため、来所らいしょようしない新規しんき交付こうふ仕組しくみを導入どうにゅうする必要ひつようがある。
 このため、従来じゅうらい装具そうぐ交付こうふ申請しんせいしょ添付てんぷする医師いし意見いけんしょについて、その様式ようしき明確めいかくにしていなかったが、今後こんごこれを明確めいかくにし、意見いけんしょによる身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ判定はんてい意見いけんしょによる市町村しちょうそん判断はんだん円滑えんかつおこなわれるようにすべきである。
 (1)本人ほんにん来所らいしょにより身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ判定はんていすべき場合ばあい、(2)医師いし意見いけんしょにより身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ判定はんていすべき場合ばあい、(3)医師いし意見いけんしょにより市町村しちょうそんにおいて判断はんだんすべき場合ばあい、(4)経過けいかてきおぎなえ装具そうぐとして取扱とりあつか場合ばあい、の各々おのおの取扱とりあつか方式ほうしきつぎのとおりとすべきとかんがえる。

 (ア本人ほんにん来所らいしょにより身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ判定はんていすべき場合ばあい
 処方しょほう製作せいさく適合てきごう専門せんもんてき知識ちしき技術ぎじゅつ必要ひつようとし、また、製作せいさく業者ぎょうしゃたいする指導しどうおよ装着そうちゃく訓練くんれんとう必要ひつようとするもの(意見いけんしょ不要ふよう

     義肢ぎし装具そうぐ保持ほじ装置そうち

 (イ医師いし意見いけんしょにより身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ判定はんていすべき場合ばあい
 専門せんもんてき知識ちしき技術ぎじゅつようする程度ていどが(ア)ほどたかくないもの
(この場合ばあい身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ処方しょほうされた装具そうぐ最適さいてきなものかどうかを審査しんさし、必要ひつようがあれば製作せいさく業者ぎょうしゃたいする指導しどうおこなう。)

     くるまいす(オーダーメイド)電動でんどうくるまいす
     頭部とうぶ保護ほごぼう(オーダーメイド)
     弱視じゃくし眼鏡めがね補聴器ほちょうきくるまいす(レディメイド)

(ウ医師いし意見いけんしょにより市町村しちょうそんにおいて判断はんだんすべき場合ばあい
 基本きほんてき既製きせいひんかその改良かいりょうひんで、処方しょほう適合てきごうとうとく専門せんもんてき知識ちしき技術ぎじゅつ必要ひつようとしないもの
必要ひつようおうじ、市町村しちょうそん身体しんたい障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだんしょ指導しどうける。)

     遮光しゃこう眼鏡めがね歩行ほこう矯正きょうせい眼鏡めがね、コンタクトレンズ、義眼ぎがん
     人工じんこう喉頭こうとうふえしき)、手押ておがたくるまいす(レディメイド)、
     保持ほじいす、起立きりつ保持ほじ

(エ経過けいかてきおぎなえ装具そうぐとして取扱とりあつか場合ばあい
医師いし意見いけんしょようしない)

     頭部とうぶ保護ほごぼう(レディメイド)歩行ほこう補助ほじょつえ(つえをのぞく)
     頭部とうぶ保持ほじいろめがね、人工じんこう喉頭こうとう電動でんどうしき)、おさむ尿にょう
     盲人もうじん安全あんぜんつえ、点字てんじ
     ストマよう装具そうぐ歩行ほこう補助ほじょつえ(つえ)

ちゅうアンダーラインの品目ひんもくは、ほん報告ほうこくしょにより従来じゅうらい取扱とりあつかいをあらためるべきもの

( 中略ちゅうりゃく )

  消耗しょうもうひん
 消耗しょうもうひんかんがえられるものについては修理しゅうり基準きじゅんから除外じょがいし、市町村しちょうそんにおける事務じむ合理ごうり検討けんとうすべきである。

  「消耗しょうもうひん」の定義ていぎ
    1 短期間たんきかん交換こうかんしなければならないもの
    2 安価あんかで、身近みぢか入手にゅうしゅできるもの
    3 修理しゅうり交換こうかん)に特別とくべつ技術ぎじゅつようしないもの

   上記じょうき該当がいとうするものは、補聴器ほちょうき人工じんこう喉頭こうとう乾電池かんでんちとうかんがえられる。

( 中略ちゅうりゃく )

(2日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ
 日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐについては、給付きゅうふ事務じむ手続てつづきの簡素かんそはかるべき特別とくべつ問題もんだいてん見当みあたらないが、給付きゅうふ手続てつづきに関連かんれんしてその円滑えんかつ適正てきせい運用うんよう観点かんてんから以下いか事項じこうについて検討けんとうおこなった。

 施設しせつ退すさしょとうにおける給付きゅうふ円滑えんかつ
 施設しせつから家庭かていもど場合ばあい転居てんきょする場合ばあいとうに、用具ようぐ給付きゅうふ円滑えんかつおこなわれるよう、実施じっし主体しゅたいとの事前じぜん連絡れんらく調整ちょうせいについて、厚生省こうせいしょう十分じゅうぶん指導しどうおこなうべきである。

 耐用たいよう年数ねんすう
 耐用たいよう年数ねんすうについては、公費こうひ適正てきせい執行しっこうはか観点かんてんから、市町村しちょうそんとう独自どくじさだめているれいはあるが、あらためてくに耐用たいよう年数ねんすうさだめる必要ひつようはないとかんがえる。

 修理しゅうり
 修理しゅうりについても助成じょせい対象たいしょうとすることを検討けんとうすべきである。なお、そのさいにはメーカーの保証ほしょう制度せいど前提ぜんてい検討けんとうすべきである。

 給付きゅうふにおける身体しんたい状況じょうきょうとう把握はあく
 身体しんたい障害しょうがいしゃ適切てきせつ用具ようぐ提供ていきょうするため、日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふさい身体しんたい状況じょうきょうとう把握はあくおこなっているが、その調査ちょうさ項目こうもくが「入浴にゅうよく排便はいべん、その」のみであり、十分じゅうぶん把握はあくされているとはいえない。これは、制度せいど発足ほっそく給付きゅうふ品目ひんもく念頭ねんとういた様式ようしきがそのまま踏襲とうしゅうされていることによるものである。したがって、現行げんこう種目しゅもく対応たいおうして、身体しんたい動作どうさ生活せいかつ実態じったいとの関連かんれんとう確認かくにんできるような項目こうもく検討けんとうし、有効ゆうこうかつ適切てきせつ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ給付きゅうふおこなうべきである。
 なお、そのさい市町村しちょうそんとう事務じむ負担ふたん考慮こうりょし、できるだけ簡便かんべん様式ようしきとする必要ひつようがある。

( 後略こうりゃく )



装具そうぐとう見直みなおしにかんする検討けんとう委員いいんかい委員いいん名簿めいぼ

敬称けいしょうりゃく五十音ごじゅうおんじゅん

氏名しめい役職やくしょくめい
○ 伊藤いとう 利之としゆき横浜よこはま総合そうごうリハビリテーションセンターちょう
   太田おおた 敏子としこ東京とうきょう福祉ふくし保健ほけんきょく障害しょうがいしゃ施策しさく推進すいしん在宅ざいたく福祉ふくし課長かちょう
   樫本かしもと   おさむ宮城みやぎけん障害しょうがいしゃ更生こうせい相談そうだん所長しょちょう
   栗原くりはら 一雄かずお千葉市高齢障害部障害保健福祉課長
   黒田くろだ だい治郎じろう神戸学院大学こうべがくいんだいがく総合そうごうリハビリテーション学部がくぶ
社会しゃかいリハビリテーション学科がっか教授きょうじゅ
   坂本さかもと 洋一よういち和洋女子大学わようじょしだいがく家政学部かせいがくぶ生活せいかつ環境かんきょう学科がっか教授きょうじゅ

しるし座長ざちょう



装具そうぐとう見直みなおしにかんする検討けんとう委員いいんかい開催かいさい経過けいか


だいかい 平成へいせい17ねんがつにち
(1)委員いいんかい公開こうかいとうかんする取扱とりあつかいについて
(2)委員いいんかいにおける検討けんとう課題かだいおよびスケジュール(あん)について
(3)装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ範囲はんい見直みなおしについて

だいかい 平成へいせい17ねんがつ25にち
(1)装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ範囲はんい見直みなおしについて

だいかい 平成へいせい17ねんがつ22にち
(1)装具そうぐ日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ範囲はんい見直みなおしについて

だいかい 平成へいせい17ねんがつ24にち
(1)中間ちゅうかん報告ほうこくしょあんのまとめについて



照会しょうかいさき
 [装具そうぐとう見直みなおしにかんする検討けんとう委員いいんかい事務じむきょく
厚生こうせい労働省ろうどうしょう社会しゃかい援護えんごきょく
障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし企画きかく社会しゃかい参加さんか推進すいしんしつ
TEL 03−5253−1111(内線ないせん3076)
FAX 03−3503−1237

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