半島はんとうである佐賀さが関せきでは、海岸かいがん沿ぞいの舗装ほそうされた道みちが出来できるまで、人々ひとびとは険けわしい山道さんどうを歩あるいて峠とうげ越こえをしていました。

江戸えど時代じだい、佐賀さが関せきは肥後ひご藩はん（現在げんざいの熊本くまもと県けん）の飛とび地ちでした。したがって、大名だいみょう行列ぎょうれつの長ながい行列ぎょうれつもこの道みちを通とおって参勤交代さんきんこうたいへ赴おもむいていました。
文久ぶんきゅう4年ねん（1864）、勝海かつみ舟ふねや坂本さかもと龍馬りょうまも、この佐賀関さがのせき街道かいどうの峠とうげを超こえ、肥後ひご街道かいどうを通とおり、長崎ながさきまで往復おうふくしました。

この古ふるい街道かいどうは、今いまなお通とおることが可能かのうです。
当時とうじの殿様とのさまや龍馬りょうまが通とおった峠とうげ道どうを佐賀関さがのせきボランティアガイドと共ともに越こえてみませんか。
各かく要所ようしょには、当時とうじの石塔せきとうや道標どうひょう（道みちしるべ）が残のこっており、ガイドが解説かいせつを交まじえて親切しんせつにご案内あんないします。

佐賀関さがのせき街道かいどう（関せき往還おうかん）の一部いちぶ3拠点きょてんを歩あるくコースは約やく90分間ふんかんです。★有屋ありや峠とうげ→虎とら御前ごぜん峠とうげ→篠しの生せい峠とうげ
★催行さいこう人じん
5～30名めい
★おねがい
・街道かいどう内ないは、人ひとは踏ふみ歩あるいていないため落おち葉ばの嵩かさが高たかく、滑すべりやすくなっています。
・運動うんどう靴くつなど動うごきやすい服装ふくそうを心こころがけてください。
・街道かいどう内ないの一部いちぶは私有地しゆうちがあり、猪いのししなど野生やせい動物どうぶつの生息せいそく地ちでもあります。また、狩猟しゅりょうも行おこなわれますので、個人こじんでの峠とうげ越こえはお控ひかえ下ください。