(Translated by https://www.hiragana.jp/)
サーバとは?選び方とリスク対策
サーバとは?選び方とリスク対策

サーバとは?えらかたとリスク対策たいさく

みなさんの会社かいしゃでも「サーバ」を利用りようしていますか?では、「サーバとは?」とかれて、まさしくこたえることはできますか?自社じしゃサイトを運営うんえいしたり、情報じょうほう管理かんり中心ちゅうしんとしてかせないサーバですが、正確せいかく理解りかいしているほう意外いがいすくないもの。

サーバとはただ利用りようしていたのでは、本来ほんらいはたらきを十分じゅうぶん発揮はっきできないもの。また、不適切ふてきせつ管理かんりをしていると、会社かいしゃつぶれてしまうほどの問題もんだいにつながるリスクも。設置せっちするじょう大切たいせつなのは、「適切てきせつえらかた」と「リスク対策たいさく」をることです。

そこで、今回こんかいはサーバとはなにか?種類しゅるいえらかた、リスク対策たいさくについてまでサーバについてくわしくご説明せつめいしましょう。

1.サーバとは?

サーバとは「サービスを提供ていきょうするがわのコンピュータ」のこと。情報じょうほう管理かんりし、必要ひつようおうじて機器きき情報じょうほうのやりりにとくしたコンピュータのことです。ウェブサイトやウェブサービス、アプリケーションなどはサーバからサービスが提供ていきょうされています。

サーバとは「ネットワークのこうがわにあるコンピュータ」表現ひょうげんされることも。つまり、サーバとはインターネットに接続せつぞくされたものだけでなく、かぎられた空間くうかんのネットワークで管理かんりされているものも。パソコンもネットワークないにあればサーバのいちしゅです。

2.サーバの種類しゅるい

「サーバとは?」とかれると、専用せんようのサーバルームにある大型おおがた設備せつびをイメージするとおもいます。たしかに、本体ほんたいのサーバ設備せつび大型おおがた一般いっぱんてきですが、実際じっさいにすることはまずありません。では、サーバの種類しゅるい特徴とくちょうきましょう。

共有きょうゆうサーバ

「レンタルサーバ」のもっとも一般いっぱんてきなタイプで、1つの大型おおがたサーバを小分こわけにし、ユーザー同士どうし共有きょうゆうするというものです。「シェアハウスの一室いっしつりるイメージ。導入どうにゅう簡単かんたんですが、共有きょうゆうなだけにルールもきびしくトラブルもおこりやすいです。

VPS(Virtual Private Server)

共有きょうゆうサーバとたサービスですが、サーバないで1つの独立どくりつした空間くうかん利用りようするというもの。「マンションの一室いっしつ」をりるイメージで、共有きょうゆうサーバよりもルールはゆるめです。ただし、あくまで1つのサーバないなだけに、通信つうしん容量ようりょうなどの制限せいげんはあります。

専用せんようサーバー

1だいのサーバをそのまま専用せんようとしてりるというもの。一軒家いっけんや」をりるイメージで、共有きょうゆうサーバやVPSのような制限せいげんはほぼありません。また、業者ぎょうしゃ専属せんぞくスタッフが対応たいおうたるので、ただレンタルするよりも手厚てあついサポートがけられます。

クラウドサーバー

「クラウドサービス」のサーバばんで、利用りようする空間くうかん範囲はんい制限せいげんなどをユーザーごとにこまかくめられるというもの。「高級こうきゅうマンションを一室いっしつまたはフロアごと」をりるイメージ。最近さいきん登場とうじょうしたサービスですが自由じゆうたかく、人気にんきたかまっています。

サーバとは?選び方とリスク対策

3.サーバのちが

一般いっぱんてきにサーバを設置せっちするとき、先述せんじゅつした4種類しゅるいのサーバからレンタルします。当然とうぜんかくサーバには得意とくい不得意ふとくいがあり、ちがいをっておかないと目的もくてきったものはえらべません。では、料金りょうきん自由じゆうなど、かくサーバのちがいをご紹介しょうかいしましょう。

料金りょうきん

料金りょうきん」で比較ひかくすると、以下いかのような順位じゅんいになります。

  • 1:クラウドサーバ
  • 2専用せんようサーバ
  • 3:VPSサーバ
  • 4共有きょうゆうサーバ

サーバ業者ぎょうしゃによってちがいますが、共有きょうゆうサーバやVPSサーバであれば月額げつがくすうひゃくえんから。専用せんようサーバやクラウドサーバでもすうせんえんからレンタルできます。料金りょうきんプランにおうじて利用りようできるサービスもひろがるので、目的もくてき明確めいかくにしてえらぶのが大切たいせつです。

自由じゆう

自由じゆう」で比較ひかくすると、以下いかのような順位じゅんいになります。

  • 1専用せんようサーバ
  • 2:クラウドサーバ
  • 3:VPSサーバ
  • 4共有きょうゆうサーバ

共有きょうゆうサーバには「root権限けんげん」とばれる権限けんげんがなく、自由じゆうはほとんどありません。のサーバではユーザーがわである程度ていど設定せってい可能かのうです。設定せっていには一定いっていのIT知識ちしきもとめられますが、最近さいきんではサーバ業者ぎょうしゃ管理かんり代行だいこうしてくれます。

拡張かくちょうせい

拡張かくちょうせい」で比較ひかくすると、以下いかのような順位じゅんいになります。

  • 1:クラウドサーバ
  • 2専用せんようサーバ
  • 3:VPSサーバ
  • 4共有きょうゆうサーバ

共有きょうゆうサーバとVPSサーバは、められた空間くうかん利用りようするので拡張かくちょうせいはありません。専用せんようサーバは一定いってい制限せいげんはあるものの、サーバがわ拡張かくちょうできる場合ばあいが。クラウドサーバがもっとも拡張かくちょうせいたかく、必要ひつようなときに必要ひつようなだけ拡張かくちょうできます。

難易なんい

難易なんい」で比較ひかくすると、以下いかのような順位じゅんいになります。

  • 1共有きょうゆうサーバ
  • 2:VPSサーバ
  • 3:クラウドサーバ
  • 4専用せんようサーバ

共有きょうゆうサーバとVPSサーバは、サービスがパッケージされているので初心者しょしんしゃでも簡単かんたんあつかえます。クラウドサーバにかんしても、最低限さいていげんのIT知識ちしきがあれば対応たいおうできるレベル。専用せんようサーバはサーバ知識ちしき必要ひつようなこともあり、難易なんいたかめです。

4.サーバのえらかた

「サーバ」といちくくりにしていますが、ちがいを比較ひかくしてみると得意とくい不得意ふとくいがあるのがよくかります。ただ、実際じっさいえらぶとなると「どれをえらべば?」とからなくなるもの。ブログ運営うんえいやコーポレートサイトなど、状況じょうきょうおうじたサーバをご説明せつめいしましょう。

ブログ運営うんえい場合ばあい

個人こじんでブログを運営うんえいする程度ていどであれば、管理かんりがしやすくてい価格かかくな「共有きょうゆうサーバ」で十分じゅうぶんです。

ただし、最近さいきんでは月間げっかんなんまんアクセスも獲得かくとくする人気にんきブログも。ブログ運営うんえいられる「アフィリエイト収入しゅうにゅう広告こうこく)」で生計せいけいてるほうもいます。もし、本格ほんかくてきなブログ運営うんえい検討けんとうしているなら、拡張かくちょうせいのある「クラウドサーバ」もおすすめです。

コーポレートサイトの場合ばあい

コーポレートサイト(企業きぎょうサイト)を開設かいせつするなら、基本きほんはブログと同様どうように「共有きょうゆうサーバ」または「VPS」で大丈夫だいじょうぶです。

しかし、コーポレートサイトは会社かいしゃ営業えいぎょう窓口まどぐちとしてかせないツールです。アクセスすうばす、様々さまざまなサービス展開てんかいをするなど想定そうていしているのなら「専用せんようサーバ」や「クラウドサーバ」なども。将来しょうらい拡張かくちょうせい重視じゅうししてえらぶことが大切たいせつです。

ウェブサービスの場合ばあい

ECサイト(ネットショップ)やウェブサービスを運営うんえいするには、「VPS」以上いじょうのサーバがあれば対応たいおう可能かのうです。

とくに、小規模しょうきぼ中規模ちゅうきぼ程度ていどのECサイトであれば、VPSのなかとくしたサービスを提供ていきょうしているところが。ただし、楽天らくてん市場いちばやAmazonクラスの大掛おおがかりなサービス展開てんかい想定そうていしているのなら、最低さいていでも「専用せんようサーバ」以上いじょう必要ひつようえます。

重要じゅうよう情報じょうほうあつか場合ばあい

金融きんゆう関係かんけいのように重要じゅうよう情報じょうほうあつかう、管理かんりするのであれば「専用せんようサーバ」がもっともいています。

たとえば、自然しぜん災害さいがいなどでサーバ設備せつび破損はそんした、サイバー攻撃こうげきによりソフトウェアに障害しょうがい発生はっせいしたなど。専用せんようサーバであれば物理ぶつりてき管理かんりし、早急そうきゅう復旧ふっきゅう対応たいおうすることが。専門せんもんせいたかいだけに、知識ちしきさえあれば対策たいさくはしやすいのです。

プライベートの場合ばあい

社内しゃないネットワークでの利用りよう想定そうていしているのなら、「自社じしゃサーバ」という選択肢せんたくしもあります。

先述せんじゅつしてきた大型おおがたのサーバではなく、デスクトップパソコンを社内しゃないネットワークに接続せつぞくするだけでもサーバとして機能きのうさせることが。多少たしょうのIT知識ちしき必要ひつようですが、難易なんいはそれほどたかくなく、いまある設備せつびをそのまま利用りようできるのが魅力みりょくてきです。

サーバとは?選び方とリスク対策

5.おすすめサービス

利用りよう目的もくてきわせたサーバの種類しゅるいはイメージできたかとおもいます。会社かいしゃとして利用りようするならコーポレートサイトやウェブサービスあたりが一般いっぱんてき。ただ、実際じっさいえらぶとなると様々さまざまなサービスが。では、おすすめのサーバサービスをていきましょう。

エックスサーバー

稼働かどうりつ99.9」と、ほぼ停止ていししないサーバとして人気にんきなのが「エックスサーバー」

  • ・X10プラン(200GB)…月額げつがく900えん
  • ・X20プラン(300GB)…月額げつがく1,800えん
  • ・X20プラン(400GB)…月額げつがく3,600えん

機能きのう安定あんていせいだい容量ようりょう」をりにしているだけあり、どのプランでも高速こうそく読込よみこめの「SSD RAID10」が。同時どうじアクセス処理しょり想定そうていして設計せっけいされた「NGINX(ウェブサーバ)」により、安定あんていした通信つうしん環境かんきょうでのサービス運用うんよう可能かのうです。

エックスサーバー

ロリポップ

個人こじんから会社かいしゃまで、幅広はばひろ人気にんきあつめているのが「ロリポップ」。

  • ・エコノミープラン(10GB)…月額げつがく100えん
  • ・ライトプラン(50GB)…月額げつがく250えん
  • ・スタンダードプラン(120GB)…月額げつがく500えん

ブログ運営うんえい店舗てんぽサイトなら10GBもあれば十分じゅうぶん。アクセスすうわせてプラン変更へんこう簡単かんたんです。また、サイト運営うんえい初心者しょしんしゃでも、簡単かんたんインストール」によりブログけいシステム「WordPress」をたったの60びょう設置せっち設定せっていができてしまいます。

ロリポップ

スターサーバー

サーバ運用うんようためしてみたいほうには「スターサーバー」。

  • ・エコノミープラン(10GB)…月額げつがく126えん
  • ・ライトプラン(50GB)…月額げつがく250えん
  • ・スタンダードプラン(100GB)…月額げつがく500えん
  • ・プレミアムプラン(150GB)…月額げつがく1,500えん
  • ・ビジネスプラン(200GB)…月額げつがく4,000えん

2018ねん9がつ現在げんざい、スターサーバーではぜんプランにたいして「2週間しゅうかん無料むりょうためし」を実施じっしちゅう。また、2018ねん9がつ28にち(18:00)まで、大抵たいていのサーバサービスにはある「初期しょき設定せってい費用ひよう無料むりょう」のキャンペーンも実施じっしされていていまねらです。

スターサーバー

ヘテムル

ロリポップとおな運営うんえい会社かいしゃ(paperboy&co.)の「へテムル」。

  • ・ベーシックプラン(200GB)…月額げつがく800えん
  • ・プラスプラン(300GB)…月額げつがく1,600えん

ロリポップの上位じょうい互換ごかんのサーバサービスで、独自どくじ開発かいはつされた「高速こうそくモジュールPHP」によりたかいセキュリティ性能せいのう高速こうそく通信つうしんが。また、ぜんユーザーにたいして専任せんにんスタッフによる「無料むりょう電話でんわサポート」もあり、安心あんしんしたサーバ導入どうにゅうができます。

へテムル

さくらのレンタルサーバ

てい価格かかくながらも安心あんしんのバックアップ体制たいせいなのが「さくらのレンタルサーバ」。

  • ・ライトプラン(10GB)…月額げつがく129えん
  • ・スタンダードプラン(100GB)…月額げつがく515えん
  • ・プレミアムプラン(200GB)…月額げつがく1,543えん
  • ・ビジネスプラン(300GB)…月額げつがく2,571えん
  • ・ビジネスプロプラン(500GB)…月額げつがく4,628えん
  • ・マネージドプラン(700GB)…月額げつがく12,960えん

ブログ運営うんえいからコーポレートサイト、ウェブサービスの開設かいせつまで幅広はばひろ対応たいおうしているサービスです。また、コピーデータとして保存ほぞんする「スナップショット機能きのう」、テスト環境かんきょう構築こうちくできる「ステージング機能きのう」などバックアップ対策たいさく充実じゅうじつしています。

さくらのレンタルサーバ

wpXレンタルサーバー

エックスサーバの提供ていきょうするサービスの1つが「wpXレンタルサーバー」。

  • 基本きほんプラン(30GB)…月額げつがく1,000えん

ブログけいシステムとして人気にんきの「WordPress」の利用りよう想定そうていして設計せっけいされたサービス。そのため、WordPressを簡単かんたん設置せっちでき、「国内外こくないがいアクセス遮断しゃだん機能きのう」や「ダッシュボードへの不正ふせいアクセス防止ぼうし機能きのう」などセキュリティ対策たいさく万全ばんぜんです。

wpXレンタルサーバー

クイッカ(Quicca)

月額げつがく90えん〜とちょうてい価格かかくでサーバ導入どうにゅうのできるのが「クイッカ(Quicca)」。

  • ・エントリープラン(10GB)…月額げつがく90えん
  • ・ライトプラン(10GB)…月額げつがく230えん
  • ・スタンダードプラン(30GB)…月額げつがく630えん
  • ・プレミアムプラン(40GB)…月額げつがく900えん

のサーバサービスとくらべ、圧倒的あっとうてきてい価格かかく導入どうにゅうできるのが魅力みりょくてき。また、プレミアムプランなら「最大さいだい500ドメイン」まで設定せっていでき、「共有きょうゆうSSL」にも対応たいおうしているのでサテライトサイトのようなページすうかぎられたサイト運営うんえいにも使つかえます。

クイッカ(Quicca)

名前なまえ.comレンタルサーバー

ドメイン販売はんばい業者ぎょうしゃとしてもられる「お名前なまえ.com」のサービス「お名前なまえ.comレンタルサーバー」。

  • ・VPS(100GB〜)…月額げつがく896えん
  • 共有きょうゆうサーバー(200GB〜)…月額げつがく900えん
  • ・ホームページエディター(50GB〜)…月額げつがく900えん

ドメイン販売はんばい業者ぎょうしゃのサービスなだけあり、サーバと同時どうじ購入こうにゅうするとドメイン料金りょうきんが1えん初年度しょねんど)に。また、「初期しょき費用ひよう無料むりょう」「月額げつがく料金りょうきん最大さいだい2カ月かげつ無料むりょう」と、実質じっしつ1えんからサイト運営うんえいはじめられるコストパにとてもすぐれたサービスです。

名前なまえ.comレンタルサーバー

アイクラスタプラス

GMOグループの提供ていきょうするサーバサービスが「アイクラスタプラス」。

  • ・ミニプラン(200GB)…月額げつがく934えん
  • ・レギュラープラン(400GB)…月額げつがく1,410えん
  • ・プロプラン(600GB)…月額げつがく2,362えん

サイト運営うんえいにはかせない、人気にんきアプリケーションを簡単かんたんにインストールすることが。たとえば、「WordPress」「ECCUBE」「Movable Type」「MakeShop」など。簡単かんたんなブログ運営うんえいから、本格ほんかくてきなショップサイト開設かいせつまでに対応たいおう可能かのうです。

アイクラスタプラス

CPI

KDDIグループの提供ていきょうするサーバサービスとしては「CPI」。

  • ・シェアードプランACE01(制限せいげん)…月額げつがく3,800えん

一定いっていのルールはあるものの、サーバサービスとしては異例いれいの「容量ようりょう無制限むせいげん」。手動しゅどう自動じどうでバックアップのれる「SmartRelease」もありまんいち安心あんしん。また、テスト領域りょういきから本番ほんばん公開こうかいまでワンクリックなのも魅力みりょくてきです。

CPI

6.サーバダウンとは?

コーポレートサイトやウェブサービスなど、サーバ運営うんえいするじょうっておくべきなのが「サーバダウン」。サーバダウンとは「なんらかの理由りゆうによりサーバが停止ていし」してしまうこと。サーバダウンすると、サービスの一部いちぶまたは全部ぜんぶ利用りようできなくなります。

つまり、コーポレートサイトやウェブサービスにアクセスできなくなるということ。コーポレートサイトは会社かいしゃ営業えいぎょう窓口まどぐちとして重要じゅうよう位置いちづけ、ネットショップのようなウェブサービスは利益りえき直結ちょっけつするものとして、サーバダウンはおおきなリスクとえます。

サーバとは?選び方とリスク対策

7.ダウンする原因げんいん

会社かいしゃでサーバ運用うんようするのなら、「サーバダウン」のリスクはっておくべきです。とくに、「なぜサーバダウンするのか?」といった原因げんいんについては対策たいさくのためにも理解りかいしておくべき。では、サーバダウンをこす3つの原因げんいんをご紹介しょうかいしましょう。

アクセスが集中しゅうちゅうした

コーポレートサイトはもちろん、ウェブサービスの基本きほん目標もくひょうは「アクセスすうばすこと」にあります。月間げっかん100けんしかないサイトと、月間げっかん10まんけんあるサイトでは営業えいぎょう機会きかい比較ひかくにならないほど。まずはアクセスすうばす対策たいさくかせません。

しかし、アクセスすうびることで、サーバの通信つうしん容量ようりょう圧迫あっぱくされます。月間げっかん1まんけん想定そうていしたサーバにたいして、10まんけんのアクセスがあると負荷ふかによりサーバダウンすることに。サーバ運営うんえいではアクセスすうから適切てきせつ容量ようりょう予想よそう重要じゅうようです。

落雷らくらいなどで停電ていでんした

規模きぼかかわらず、サーバは電源でんげん必要ひつようとする精密せいみつ機器ききです。そのため地震じしん落雷らくらい台風たいふうなどの「自然しぜん災害さいがい」により停電ていでんするとサーバダウンします。最近さいきん地震じしん台風たいふうなど、自然しぜん災害さいがいによる甚大じんだい被害ひがいえてきており注意ちゅうい必要ひつようです。

とくに、落雷らくらいによりサーバが直接的ちょくせつてきダメージをけると、システム全体ぜんたい甚大じんだい被害ひがいのこ可能かのうせいがあります。かりにすぐ電源でんげん復旧ふっきゅうしても、システムにダメージがあるとデータが破損はそんしていることも。データがなければサービスを提供ていきょうできません。

設備せつび劣化れっかしていた

精密せいみつ機器ききにもかかわらず、ネットワークに接続せつぞくされているサーバは24あいだ365にちやすみなく稼働かどうしています。そのため設備せつび比較ひかくして各部かくぶ劣化れっかすすみやすいことに。CPUや電源でんげん、ファンなどは高熱こうねつになりやすく劣化れっかしやすい部分ぶぶんです。

これら部品ぶひん劣化れっか放置ほうちしていると、限界げんかいがきてサーバダウンすることになります。サーバサービスによっては管理かんり体制たいせい不十分ふじゅうぶんなことで、頻繁ひんぱんにサーバダウンをこしていることが。サーバをえらぶときには、稼働かどうりつ重要じゅうようなポイントです。

8.ダウンへの対策たいさく

アクセスすう増加ぞうか落雷らくらいなどの自然しぜん災害さいがい、サーバ設備せつび劣化れっかなど。完全かんぜんにサーバダウンを予防よぼうすることはまずできません。そのため、「サーバダウンはするもの」として対策たいさくする必要ひつようが。では、サーバダウンを想定そうていした3つの対策たいさくをご説明せつめいしましょう。

サーバ増設ぞうせつ

サーバダウンの1ばん原因げんいんが「アクセスすう増加ぞうかによる負荷ふか」です。アクセスすう増加ぞうかすること自体じたいよろこばしいことですが、サーバダウンしてしまってはもともありません。その対策たいさくとしては、「サーバの容量ようりょう増設ぞうせつする」ことがげられます。

サーバの通信つうしん容量ようりょう増設ぞうせつすることで、アクセスすう増加ぞうかしても処理しょり能力のうりょくえきれます。大抵たいていのサーバサービスでは料金りょうきんプランががるごとに通信つうしん容量ようりょうえる仕組しくみなので、りないときには料金りょうきんプランを見直みなおすのがおすすめです。

分散ぶんさんサーバ

コーポレートサイトなど、ウェブサイトには「文章ぶんしょう画像がぞう動画どうが」など様々さまざまなファイルがふくまれています。とくに、画像がぞうファイルと動画どうがファイルは容量ようりょうおおきく、1ページない複数ふくすう存在そんざいしているとみにおおきな負荷ふかがかかってしまうものです。

そのため対策たいさくとしては「ファイルごとにサーバを分散ぶんさんさせる」というものが。サーバを分散ぶんさんさせることで1だいあたりの負荷ふか軽減けいげんでき、ウェブサイトの表示ひょうじ速度そくどげることができます。閲覧えつらんユーザーのストレス軽減けいげんにも効果こうかてき選択肢せんたくしです。

予備よびサーバ

サーバダウンするじょうで、もっともおそろしいのが「内部ないぶデータが破損はそんする」ことです。かりに、サーバダウンしてもデータがあれば、あとから復旧ふっきゅうできます。しかし、もし落雷らくらいなどでデータが破損はそんしていれば、サーバが復旧ふっきゅうしてもウェブサイトはありません。

対策たいさくとしては、複数ふくすうのサーバで同一どういつのデータを保存ほぞんしておく」というもの。いわゆる「バックアップ」をることで、まんいちでもデータだけはまもれます。また、サーバダウンしたとき、予備よびサーバにえればサービスを継続けいぞくできるのも魅力みりょくです。

9.リスク対策たいさく必須ひっす

「サーバダウン」についていても、「自分じぶん大丈夫だいじょうぶ」とリスクをただしく理解りかいできないほうがいます。しかし、「サーバダウン ニュース」と検索けんさくしてみてください。サーバダウンのリスク、自社じしゃこうむるかもしれない甚大じんだい機会きかい損益そんえきこわさがえてくるでしょう。

「Amazon.com, Inc.」のサーバダウン事例じれい

2018ねん7がつ12にち、「Amazon.com, Inc.」のサーバがなんらかの理由りゆうによりダウンし、同社どうしゃ運営うんえいする世界せかい最大さいだいきゅうのネット通販つうはんサイト「Amazon.com」に一定いってい時間じかんアクセスできなくなりました。機会きかい損失そんしつは100おくえん以上いじょうにものぼるとか。

じつは、サーバダウンしたときは、ちょうど「Amazonプライムデー」が開催かいさいされていた期間きかん世界せかい各国かっこくから1おくにん以上いじょう参加さんかする一大いちだいイベントだっただけに、こうむった被害ひがい甚大じんだいなものに。様々さまざまなニュースサイトがこの事例じれいげたほどです。

リスクはつねにあるもの!

Amazon.com, Inc.は世界せかい代表だいひょうするだい企業きぎょうです。当然とうぜん、サーバの運営うんえい管理かんりには莫大ばくだい予算よさんをつぎみ、万全ばんぜん体制たいせいととのえていたはず。にもかかわらず、なんらかの理由りゆうによりサーバダウンしてしまい機会きかい損失そんしつにつながっているのです。

つまり、どれほどの会社かいしゃでも、サーバを利用りようしているかぎりはつねにリスクがあるということ。自社じしゃ例外れいがいではない」理解りかいし、サーバダウンしたときの対策たいさく検討けんとうがとても大切たいせつです。サーバダウンしてからあわてたのでは、損失そんしつがくひろがってしまいます。

サーバとは?選び方とリスク対策

10.まとめ

今回こんかいは、サーバとはなにか?種類しゅるいえらかた、リスク対策たいさくについてまとめてみました。サーバとは「サービスを提供ていきょうするがわのコンピュータ」のこと。サーバがあるからこそ、コーポレートサイトやウェブサービスなどをネットワークじょう運営うんえいできるのです。

しかし、サーバには種類しゅるいが、さらにサーバサービスにも様々さまざま業者ぎょうしゃ参入さんにゅうしています。いざえらぶとなると、「どれをえらべばいいのか?」とまよってしまうもの。もし、サーバえらびになやんでいるのなら「利用りよう目的もくてき」と「稼働かどうりつ」で比較ひかくするのがいです。

ぜひ、紹介しょうかいした情報じょうほう参考さんこう適切てきせつなサーバサービスを導入どうにゅうし、安全あんぜん快適かいてきなサーバ運用うんよう目指めざしてください。

Copyright ©サーバとは?えらかたとリスク対策たいさく All rights reserved