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よみがえる空 -RESCUE WINGS-|コラム

COLUMNコラム

だい2かい「よみがえるそら-RESCUE WINGS-」BD-BOX発売はつばい記念きねんイベント @新宿しんじゅくロフトプラスワン イベントレポート

2018ねん7がつ14にち(土)阿佐ヶ谷あさがやロフトAで開催かいさいされ、好評こうひょうはくした『よみがえるそら-RESCUE WINGS-』BD-BOX発売はつばい記念きねんトークイベント。そのだい2かいが2018ねん10がつ13にち(土)新宿しんじゅくロフトプラスワンにて開催かいさいされた。前回ぜんかいはニコせい配信はいしん実施じっしされ、ダイジェストばんが『よみがえるそら-RESCUE WINGS-』BD-BOXに映像えいぞう特典とくてんとして収録しゅうろくされると発表はっぴょうされたが、今回こんかいはそういったことは一切いっさいナシ。すべてをおとどけすることはできないが、その一端いったんをご紹介しょうかいする。

だい一部いちぶ:アニメ関係かんけいしゃによるトークショー>

司会しかい今回こんかい杉山すぎやまきよしプロデューサー。ゲストとして前回ぜんかいつづ松倉まつくら友二ともじプロデューサーをむかえ、ミリタリーきで模型もけい作例さくれいがけるプロモデラーでもある声優せいゆう中村なかむらさくらさん、ゲームやアニメ関連かんれん活躍かつやくするライターのみや昌太朗しょうたろうさんも登壇とうだん進行しんこうやく宣伝せんでん担当たんとう鈴木すずきうららつとめ、ダイジェスト映像えいぞうながしつつ、それぞれの視点してんた『よみそら』をかたった。

2006ねんの『日本にっぽんオタク大賞たいしょう』で審査しんさいんつとめたさいみや昌太朗しょうたろうしょうとして『よみそら』をえらんだみやさんは、「なかでも6、7の『Bright Side of Life』はド傑作けっさく。こんなモノがテレビでかかるとは」と絶賛ぜっさん。この2があったからこその授賞じゅしょうだったとかした。

救難きゅうなんたい任務にんむ内容ないようをよくらなかった」という中村なかむらさんは、ロープウェイ事故じこ題材だいざいにした8、9少年しょうねん旅路たびじ』について「どういうことをしているのかというのがわかりました。戦闘せんとうよりもヘリのほうきなのでいっぱいてくるのはうれしかったです」とかたり、杉山すぎやまプロデューサーは「リアルなはなしつづくので、ヘリはこんなこともできるという、ちょっとスペクタクルなかんじのったエピソード」であると解説かいせつした。

テレビ放送ほうそうだい13最後さいご仕事しごと』は、杉山すぎやまプロデューサーいわく「隊員たいいん家族かぞく姿すがた淡々たんたんえがき、救難きゅうなんシーンもほとんどないとてつもなく地味じみ」なエピソードだが、シリーズ構成こうせい高山たかやまさんがつくったプロットを脚本きゃくほんにした水上みずかみさんは、手紙てがみのシーンをいているときいてPCからはなれたのだそう。松倉まつくらプロデューサーは「高山たかやまさんは天才てんさいなんですよ」とかたり、「最初さいしょはよくわからなかった『よみがえるそら』というタイトルも、12までると、なにてこった! となる」と高山たかやまさんの手腕しゅわんひょうした。

最後さいご一言ひとこともとめられ、みやさんは「金沢かなざわ出身しゅっしんなのでなつかしく、12ねんぶりにて、まちわったところがあるなとあらためておもった」とかたり、中村なかむらさんは「スタッフさんの情熱じょうねつ注目ちゅうもくてんがよりふかくわかってすごく充実じゅうじつした時間じかんでした。みんな見返みかえさんとおえんぞ! あ、おえんぞっていたかっただけです(笑)かっこわらい」とげきちゅうのセリフで会場かいじょうかせた。

松倉まつくらプロデューサーは「ただいち無二むに色褪いろあせることのないオンリーワンのタイトルだなと、見返みかえしてまたおも次第しだいでした。ていないひとていただき、ひとうこと」、杉山すぎやまプロデューサーは「今後こんごこういった作品さくひんが10ねんに1かいぐらいはるためには、っていただいて応援おうえんしていただくということで」と、2人ふたりともプロデューサーらしい言葉ことばめ、だい一部いちぶ終了しゅうりょうとなった。

だい救難きゅうなん関係かんけいしゃによるトークショー>

だいはじまるまえには『よみがえるそら-RESCUE WINGS-』BD-BOXの映像えいぞう特典とくてん小松こまつ救難きゅうなんたい 最新さいしんドキュメント』のダイジェストばん上映じょうえい救難きゅうなん訓練くんれん様子ようすさい新鋭しんえいヘリUH-60J IIの機体きたい解説かいせつなどが、長谷川はせがわめぐみやく能登のと麻美子まみこさんのナレーションでながされた。

司会しかい進行しんこうは、だい一部いちぶつづ杉山すぎやまプロデューサーと宣伝せんでん担当たんとう鈴木すずき2人ふたり。ゲストとして、前回ぜんかい登壇とうだんされたもと小松こまつ救難きゅうなん隊長たいちょう櫻田さくらだ秀文ひでふみさんと軍事ぐんじ評論ひょうろん岡部おかべいさくさん、そしてそらつまみがける放送ほうそう番組ばんぐみプロデューサーの児玉こだま研司けんじさんがまねかれ、ドキュメントの撮影さつえいってきた写真しゃしんながらのトークがおこなわれた。

ほんさくでも中心ちゅうしんてき存在そんざいである救難きゅうなんヘリUH-60について、導入どうにゅうに400カ所かしょにものぼ改修かいしゅう要求ようきゅうしたという櫻田さくらださんは、「導入どうにゅう大変たいへんだったが、使つかえないシーンがかんがえられないほど性能せいのうてきにもおおきさてきにも救難きゅうなんとしてすぐれた機体きたい」とだい絶賛ぜっさん導入どうにゅう改修かいしゅうにかかった費用ひようは「メーカーにたのんで、30ねん、40ねん使つかうからと分割払ぶんかつばらいにしてもらった」と裏話うらばなし披露ひろうした。岡部おかべさんからは「ローターをはずすとC-5に搭載とうさいできるサイズ。戦闘せんとう救難きゅうなん想定そうていし、機関きかんじゅうけられるようにハードポイントをのこさせていた」と補足ほそく説明せつめいがあり、計器けいきるいがデジタルされた最新さいしんのJ IIがたについて、児玉こだまさんが「たいミサイルよう赤外線せきがいせん探知たんち装置そうちやフレア、チャフ、IRサプレッサーなどが装備そうびされた」と解説かいせつした。

救難きゅうなん捜索そうさくU-125Aは元々もともとビジネスジェットであるためハードポイントはもうけられていないが、櫻田さくらださんによると「けた丈夫じょうぶなのでからけても大丈夫だいじょうぶ」ということで翼下よくかにセンサーポッドがけられたとのこと。岡部おかべさんは「日本にっぽんにしかないので世界せかい航空機こうくうきファンの人気にんきたかいんです」と同機どうき意外いがいいちめんかした。

その話題わだい災害さいがい派遣はけんはなしに。阪神はんしん淡路あわじ大震災だいしんさい初動しょどうおくれなどの問題もんだい露呈ろていしたため、「そのだい規模きぼ災害さいがい運用うんようわった」とかた櫻田さくらださん。「それまでは行政ぎょうせいちょうからの要請ようせいがないと出動しゅつどうできなかったが、司令しれいかん指揮しきかん命令めいれいられるようになった」とのことで、実際じっさい東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいさい発生はっせいの4ふんには防衛ぼうえいしょう災害さいがい対策たいさく本部ほんぶ設置せっち、6ふんには海上かいじょう自衛隊じえいたいぜん艦艇かんてい出港しゅっこう命令めいれいくだされ、8ふんからは陸海空りくかいくうそれぞれの航空機こうくうきによる状況じょうきょう偵察ていさつ開始かいしされている。

当時とうじテレビ局てれびきょくにいた児玉こだまさんのもとには視聴しちょうしゃ撮影さつえいした映像えいぞうはいはじめ、「過去かこにない規模きぼ災害さいがい」であると認識にんしき松島まつしま基地きち状態じょうたいったときには「たすけるがわ被災ひさいしゃになるんだとおもった」そうだ。また、櫻田さくらださんは「1ねん365にち、そのために機体きたい整備せいびをし訓練くんれんをしてるのに、いざというとき機体きたいみずながされ、やるべきことができなかった。もうわけなくこたえられない現実げんじつだった」と救難きゅうなん隊員たいいん心情しんじょうかたった。

このほか、パイロットと救難きゅうなんたい関係かんけいについてのはなしでは、児玉こだまさんは「パイロットは、事故じこときかなら救難きゅうなんたいたすけてくれるとしんじているからべる」、櫻田さくらださんは「救難きゅうなんたい一人ひとりいのちたすけることがどれだけ大事だいじかがわかっているから戦争せんそう匹敵ひってきするような条件じょうけんでもられる」とべ、ふかきずなむすばれていることをうかがわせた。

まだまだはなしきない様子ようすだったが、残念ざんねんながらだいもここで時間切じかんぎれ。一言ひとこともとめられた児玉こだまさんは「たましいのこもった歴史れきしのこしたい作品さくひん。これから航空こうくう自衛隊じえいたい救難きゅうなんたいるときには、作品さくひんおもしながらていただけるとうれしいなとおもいます」とかたった。岡部おかべさんは「そべってていても気持きもちがだんだん正座せいざになっていく。すごい真面目まじめないい作品さくひんだとおもう。いろいろつらいところもあるけどカタルシスもある、すえながられる作品さくひん」とひょうし、櫻田さくらださんは「わかひと社会しゃかいとき内田うちだ同様どうよう自分じぶんおもかたちではない社会しゃかいんでかざるをないというケースがあるとおもいます。内田うちだ挫折ざせつ経験けいけんしながらもレスキューというなか自分じぶんこころざし見出みいだしてあゆんで姿すがたというのは、現代げんだいわかひとたちの現実げんじつ物語ものがたっているんじゃないかとかんじました」と若者わかものにエールをおくった。

杉山すぎやまプロデューサーから感想かんそうもとめられた進行しんこうやく鈴木すずきは「たずさわった方々かたがたはなしいているとどんどん面白おもしろさにふかみがるし、救難きゅうなんやアニメをればるほど面白おもしろくなる作品さくひんです。イベントでいたはなし特典とくてん映像えいぞうていただくとよりこの作品さくひんたのしめるんじゃないかとおもっていますので、なん見返みかえしていただきたい」と宣伝せんでんわすれずにアピール。最後さいご杉山すぎやまプロデューサーの「イベントをもう1かいぐらいやるかね」との言葉ことばめとなった。

(執筆しっぴつ中村なかむら公彦きみひこ)

ブックレットコメントを一部いちぶ紹介しょうかい! 髙山文彦ふみひこ(シリーズ構成こうせい脚本きゃくほん)

特別とくべつ職業しょくぎょう人間にんげんえがくのではなく、普通ふつうはたら若者わかもの社会しゃかいときときに直面ちょくめんする、まよいやなやみやよろこびをえがこうとおもった。』

ブックレットコメントを一部いちぶ紹介しょうかい水上みずかみきよし(脚本きゃくほん)

番外ばんがいへんだい13最後さいご仕事しごと執筆しっぴつのこと。子供こども手紙てがみにさしかかったところでなみだまらなくなり、しばしPCのまえはなれざるをなかった。このときなみだは、感涙かんるいでもあったがくやなみだでもあった。』

ブックレットコメントを一部いちぶ紹介しょうかい能登のと麻美子まみこ(長谷川はせがわめぐみやく)

今回こんかい(「よみがえるそら」を)かんかえしてみて、当時とうじよりさらにふかしんせまってくるものがあったり、当時とうじえなかったものがえることもあったり……。かんかえしてかったとおもうことが多々たたありました。作品さくひん色褪いろあせることなく、いつても作品さくひんなかきる登場とうじょう人物じんぶつたちからおおくのメッセージをれるんですね。』

ブックレットコメントを一部いちぶ紹介しょうかい美郷みさとあき(OP主題歌しゅだいかアーティスト)

職種しょくしゅやエピソードはまったちがいますが、きているなかでぶつかるおおきなかべや、繊細せんさいしんうごき、ひとひととのつながり、人間にんげん模様もようなど、こんな未熟みじゅくわたしでもかさなる部分ぶぶんがあり、なみだすること多々たたあります。自分じぶんとしかさねるにつれ、拝見はいけんするたびあたらしい発見はっけんがあります。』

ブックレットコメントを一部いちぶ紹介しょうかい影山かげやまヒロノブ(ED主題歌しゅだいかアーティスト)

自分じぶんつくったうたをテレビでいて本気ほんきいたのもこの作品さくひんはじめてです。』

ブックレットコメントを一部いちぶ紹介しょうかいたきわき博之ひろゆき(もと航空こうくう救難きゅうなんだん司令しれい)

今回こんかい「よみがえるそら」をあらためてなおしましたが、わたし戦闘せんとう操縦そうじゅうしゃだったこともあるのでしょうか、一番いちばん印象いんしょうのこったのは、戦闘せんとう墜落ついらく航空こうくう救難きゅうなん状況じょうきょうのこったもののFてん殉職じゅんしょくしゃ遺族いぞく描写びょうしゃです。』

『よみがえるそら-RESCUE WINGS-』BD-BOX映像えいぞう特典とくてん小松こまつ救難きゅうなんたい 最新さいしんドキュメント」航空こうくう自衛隊じえいたい小松こまつ基地きち 取材しゅざいレポート

人命じんめい救助きゅうじょいのちけるあつおとこたちのドラマをリアルにえがき、航空こうくうマニアのつよ支持しじたレスキューアニメ『よみがえるそら-RESCUE WINGS-』。

今年ことし2018ねん航空こうくう救難きゅうなんだん創設そうせつ60周年しゅうねん記念きねんして、ついにBD-BOXが発売はつばいされます。

11月22にち(木)もく発売はつばいの『よみがえるそら-RESCUE WINGS- BD-BOX』に映像えいぞう特典とくてんとして収録しゅうろく予定よていの「小松こまつ救難きゅうなんたい 最新さいしんドキュメント」。

あつさもつづく8がつぼうわたしたち『よみがえるそら取材しゅざいチームいちぎょうは、ドキュメントをつうじて小松こまつ救難きゅうなんたいの“いま”をひろつたえるべく、石川いしかわけん小松こまつ所在しょざいする航空こうくう自衛隊じえいたい小松こまつ基地きち取材しゅざいおとずれました。

今回こんかいはそんな取材しゅざい同行どうこうした新人しんじん宣伝せんでん担当たんとうであるわたし鈴木すずきうららが、はじめてれる“救難きゅうなん”についてつたないながらレポートさせていただきます!

石川いしかわけんにあるJR小松こまつえきからタクシーでやく15ふんたかしがらみかこまれた基地きちないはいるため、厳密げんみつ受付うけつけませ本部ほんぶ移動いどう。その堅固けんごなセキュリティに、簡単かんたんにはれない場所ばしょたのだという実感じっかん同時どうじに、緊張きんちょうかんまるおもいがしました。

けれど、廊下ろうか出会であ隊員たいいんみなさんが、笑顔えがお挨拶あいさつをしてくれるのです。勝手かっておもみをっていたことをじながらも、自然しぜんといつもよりあかるく挨拶あいさつかえしている自分じぶんづかされました。「堅苦かたくるしい」「きびしい」「こわいところ」といった、わたしっていたイメージは、小松こまつ救難きゅうなんたい庁舎ちょうしゃない談話だんわしつくまでのあいだにほぼすべ払拭ふっしょくされることに。基地きちないはどこもあかるく、建物たてものあいだのスペースには芝生しばふ樹木じゅもくえられ、開放かいほうてき気持きもちにすらなりました。

また、廊下ろうかあるきながらあたりを見回みまわすと、いたるところにカラフルな標語ひょうごポスターが掲出けいしゅつされています。このポスター、すべ隊員たいいんによって制作せいさくされたものだというのでおどろきでした。どれもイラスト・デザインがウィットにんだものばかりで、堅苦かたくるしいイメージをっていたはずの建物たてもの空気くうきをさらにやわらげていたようにおもいます。

写真談話だんわしつくちられていたポスター。男性だんせい隊員たいいん名札なふだにまでユーモアがいている。

最初さいしょ撮影さつえい予定よていだったファーストフライトまですこ時間じかんいたため、スタッフは談話だんわしつ待機たいきすることに。あかるい談話だんわしつなか、テーブルをかこんで談笑だんしょうしていると、なんだかかれらの日常にちじょう疑似ぎじ体験たいけんしているかのような気分きぶんになってしまうものです。談話だんわしつには自衛隊じえいたい関連かんれん雑誌ざっしかれており、わたしすこしだけませてもらったのですが、『隊員たいいん御用達ごようたしのグルメ特集とくしゅう』のような記事きじっていて、自衛隊じえいたいかんする知識ちしきがほとんどなくてもかる気持きもちでたのしむことができました。いつもはきびしい訓練くんれんおこなっている隊員たいいんも、休憩きゅうけいするときにはこういう雑誌ざっしんだりするのだとおもうと、勝手かってながら親近しんきんかんのようなものすらおぼえてしまうのでした。

この談話だんわしつには時折ときおり隊員たいいんほう出入でいりしており、コーヒーをんで一服いっぷくする姿すがたなどもられたのですが、すうにん一人ひとり割合わりあいあきらかに筋肉きんにくりょうちが隊員たいいんが。

この筋骨きんこつ隆々りゅうりゅう男性だんせいたちは、通称つうしょう「メディック」とばれる隊員たいいんだそうです。救難きゅうなん活動かつどうさい空中くうちゅうのヘリから機外きがいよう救助きゅうじょしゃたす役割やくわりになっているかれらは、みな日々ひびすじトレをかさないらしく、廊下ろうかあるいているだけで、わたしでも一目いちもくで「メディック」だと判別はんべつできてしまうほどでした。

それから、冷蔵庫れいぞうこ真向まむかいにすわっていたわたしがずっとになっていたのが、野菜やさいしつのドアにられている「えりこママよりすいかの差入さしいれです」というメモでした。隊員たいいんだれかのははなのだろうか、とおもっていたところ、じつは「ゑりこ」という小松こまつ市内しないにあるスナックのママさんからの差入さしいれだとのこと。「ゑりこ」のママは、救難きゅうなん隊員たいいんたちだいははのような存在そんざいなのだそうです。課業かぎょう終了しゅうりょうおとずれる隊員たいいんたち相談そうだん相手あいてになり、きびしい訓練くんれんける隊員たいいんしんささえにもなっているとのことでした。

残念ざんねんながら今回こんかい取材しゅざいで「ゑりこ」をおとずれることはできなかったものの、小松こまつ救難きゅうなんたいかげからささえる救難きゅうなん隊員たいいんの“はは”なるほうに、いつかおいしてみたいものです。

写真談話だんわしつないは、設定せっていえがかれているのとほぼおな光景こうけいひろがっている。
このほかの設定せってい資料しりょう多数たすう、ギャラリーページに掲載けいさいしているので、そちらも是非ぜひらんになってほしい。

そうこうしているうちに、その最初さいしょ飛行ひこう訓練くんれん時間じかんとなりました。あさ9という時間じかんにもかかわらずその日差ひざしが非常ひじょうつよかったため、持参じさんした帽子ぼうし何気なにげなくこうむってエプロン地区ちくかおうとしたところ、取材しゅざいスタッフからめられてしまいました。

すこしでもふうんでしまう危険きけんせいがあるものは、エプロン地区ちくないばされたさいにエンジンにまれるなど事故じこ原因げんいんとなってしまうため、絶対ぜったいんではならないというまりがあるそうです。たしかに同行どうこうしたスタッフはみな基地きちでの撮影さつえいれているだけあって、あごひものついた帽子ぼうし着用ちゃくようしていました。らずに気軽きがるろうとした自分じぶん浅慮せんりょあらためてるのでした。

おもえば送迎そうげいくるま救難きゅうなんたい庁舎ちょうしゃかうさいにも、途中とちゅう隊員たいいん一人ひとり一度いちど下車げしゃしてなにやらタイヤをたしかめていました。いたはなしによると、エプロン地区ちくさいにはタイヤのみぞ小石こいしなどがはさまっていないかをかなら確認かくにんするのだそうです。あらためてその安全あんぜん管理かんり徹底てっていぶりに敬意けいいねんいだきながら、ポケットにちる可能かのうせいのあるものがはいっていないか再三さいさん確認かくにんして、エプロン地区ちく移動いどうしました。

コンクリートりの地面じめん当然とうぜんまわりに遮蔽しゃへいぶつもない灼熱しゃくねつ日差ひざしのなか広大こうだい土地とちいたるところに、たりまえながらたこともない数多すうた機体きたいかいがわには小松こまつ空港くうこう隣接りんせつしており、滑走かっそうから時折ときおり旅客機りょかくきつのが、そうとおくない距離きょりえます。想像そうぞうしていた以上いじょうのスケールのおおきさに、わたしとくもいわれぬ高揚こうようかんおぼえました。

待機たいきしている救難きゅうなんヘリ・UH-60JⅡと救難きゅうなん捜索そうさく・U-125Aを横目よこめ徒歩とほでエプロンない移動いどう隊員たいいんたち整備せいび点検てんけんおこななかおさえきれぬ好奇心こうきしん機体きたいをまじまじとながめながら、目的もくてきのUH-60JⅡのそばへ到着とうちゃくしました。かぜつよいことから保護ほごのために手渡てわたされた防塵ぼうじんゴーグルを装着そうちゃくして、離陸りりくするのをちます。

ローターが徐々じょじょまわりだし、がっていく回転かいてん速度そくど。しだいに機体きたいがり、がります。あれだけ重量じゅうりょうのありそうな物体ぶったい空中くうちゅうかびがっていく光景こうけいは、映像えいぞうではなんたことはあっても、これだけの距離きょりたりにするとやはり興奮こうふんしてしまうものでした。

そうして水平すいへいから40ほどまでげた機体きたいは、そのままのぜんかたぶけ姿勢しせいっていきます。これがとにかくかっこいいのです。なぜぜんかたぶけ姿勢しせいなのかはよくらないまま離陸りりく風景ふうけいにしたのですが、理由りゆうはわからずともおもわず見惚みほれてしまうようなうつくしさをかんじてしまうのでした。

ちなみにヘリがぜんかたぶけ離陸りりくする理由りゆうは、進行しんこう方向ほうこうにローターをまえかたぶけさせることによって前進ぜんしんりょくるためだそうです。ただ、今回こんかい飛行ひこうについては撮影さつえいはいっているということもあり、通常つうじょうよりもパフォーマンスにちかかたとのことでした。同行どうこうしたメンバーも、「こんなにきれいな離陸りりくはなかなか出来できない」と絶賛ぜっさん貴重きちょうなシーンをこころよせてくださった救難きゅうなんたい皆様みなさま、ありがとうございました。

こうして離陸りりく風景ふうけいをかなりの至近しきん距離きょりせていただいたのですが、もっかんじることができたのは、「ふうつよっ!」ということでした。もちろん至近しきん距離きょりとはいっても、誘導ゆうどうをしている隊員たいいんからはすうメートルはなれたところにいたのですが、それにもかかわらず、めてっていなければばされてしまうのでは、というほどの強風きょうふうでした。

『よみがえるそら』では女性じょせい隊員たいいんがUH-60J(※)の誘導ゆうどうおこなっているシーンがなんえがかれるのですが、何気なにげなくていたその場面ばめんうつ彼女かのじょ足腰あしこし強健きょうけんさをこうして実感じっかんすることとなるとはおもってもみませんでした。
(※:TVアニメ放送ほうそう当時とうじ小松こまつ救難きゅうなんたいには救難きゅうなん救助きゅうじょとしてUH-60Jが配備はいびされていたが、現在げんざい最新さいしんがたのUH-60JⅡにリプレースされている)

写真実際じっさい誘導ゆうどう風景ふうけい

写真作中さくちゅうえがかれる誘導ゆうどう風景ふうけい

荘厳そうごんったUH-60JⅡは晴天せいてん青空あおぞら颯爽さっそう移動いどうして、すこ背丈せたけたか草原そうげん円形えんけいけながら登場とうじょう。これまで映画えいがやアニメでしかたことのなかったこのふうには、「ダウンウォッシュ」という名前なまえがあるそうです。実際じっさい問題もんだいただのふうであることにわりはないのかもしれませんが、まさか自分じぶんが「ダウンウォッシュ」を全身ぜんしんびることができるるとは、というなにともえない感動かんどうがありました。

そうこうしているうちに機体きたいのドアがひらき、ワイヤーが地面じめんへおろされました。ワイヤーにげられてりてくるのは、筋骨きんこつ隆々りゅうりゅう男性だんせい。なるほど、これがさっきた「メディック」か、と納得なっとくしながらも、なによりおどろいたのはそのです。地上ちじょう○○メートルのたかさのロープに、なんと片腕かたうでちからだけでぶらがっている?!

写真

あとからいたところ、着用ちゃくようしたハーネスにホイストフックをつないでいるので、けしてうでちからでぶらがっているというわけではないそうでした。安全あんぜんめんからかんがえれば当然とうぜんのことなのでしょうが……。

とはいうものの、メディックの隊員たいいん普段ふだんすじトレで「りょううででやると負荷ふかりないから」という理由りゆうで、片腕かたうでのみで懸垂けんすいをするらしいので、かれらならハーネスがない状態じょうたいでも問題もんだいなく任務にんむ遂行すいこうできてしまうのでしょう。

UH-60JⅡがよう救助きゅうじょしゃやくのダミー人形にんぎょうちかづき、隊員たいいんがワイヤーととも地上ちじょうちます。地上ちじょう待機たいきしていた隊員たいいん合流ごうりゅう。そこからの手際てぎわが、おそろしいほどに迅速じんそくなのです。ほんの一瞬いっしゅんわたし足元あしもとくさむらをまわるバッタにられているすきに、担架たんかはすでに地上ちじょうからすうメートルのたかさまでげられていました。地上ちじょうでもう一人ひとり隊員たいいんが、担架たんか回転かいてんしてしまわないようもう一本いっぽんのロープをり、づけばもう担架たんか救難きゅうなん機内きない格納かくのうされていました。

写真

地上ちじょうから見上みあげる救難きゅうなん様子ようすは、まさに雄姿ゆうしぶにふさわしいものでした。

もしも今後こんごなにかのおり自分じぶん救助きゅうじょもとめる立場たちばになってしまったとして、上空じょうくうにあの紺色こんいろかげあらわれ、孤独こどく絶望ぜつぼうちのめされる自分じぶんのもとにしのべられるワイヤーは、どれほどたのもしいことでしょうか。

わたし経験けいけんしたこともない遭難そうなんおもいをせ、きすさぶダウンウォッシュのなか、その勇壮ゆうそうさにおもわず武者震むしゃぶるいしてしまうのでした。

その整備せいび風景ふうけい見学けんがく取材しゅざいさせていただくことに。

整備せいびいん整備せいび作業さぎょうおこなさいに、防音ぼうおんようのイヤーマフをみみからずらしてあたまにつけていたのだが、それがなんだか動物どうぶつみみのようにえてかわいいのです。

写真

かわいい、などという至極しごく無礼ぶれい感想かんそうべてしまいましたが、救難きゅうなん活動かつどうのかなめとなる機体きたい整備せいび点検てんけんをするかれらの姿すがたは、真剣しんけんそのものでした。熟練じゅくれん手際てぎわ複雑ふくざつ機体きたい迅速じんそくにメンテナンスする姿すがたは、まさに職人しょくにん。このスピードかん救難きゅうなん成功せいこうがかかっているのだとおもうと、部外ぶがいしゃながらまるおもいがします。

写真ながぼうのついたかがみ使つかって、とどかないプロペラの上面うわつらまで入念にゅうねん点検てんけんする。これをたとき、歯医者はいしゃでよくかける口内こうないきょうさき連想れんそうした。

ちなみに、ちかくにある空港くうこうから旅客機りょかくき離陸りりくする姿すがたることができたのですが、機体きたい種類しゅるいによって離陸りりくのエンジンおん(かぜおと)がまったことなってこえるのが印象いんしょうてきでした。個人こじんてきには、戦闘せんとう離陸りりくするさいかぜくようなとがったおとと、地響じひびきのように鼓膜こまくふるわす低音ていおん一番いちばんこのみでした。

今回こんかい取材しゅざいでは、基地きちない風景ふうけい実際じっさい機体きたい訓練くんれん風景ふうけい撮影さつえいさせてもらうのみでなく、実際じっさい救難きゅうなん活動かつどうたずさわっている隊員たいいん6めいにもインタビューを敢行かんこうしました。インタビューでは、かれらが救難きゅうなん隊員たいいんこころざしたきっかけやこれまで救難きゅうなん現場げんばってきた経験けいけん実際じっさい任務にんむ内容ないよう機材きざい運用うんよう方法ほうほうなど専門せんもんてき内容ないよういたるまで、本当ほんとう多岐たきわたるおはなしうかがうことができました。

インタビューをけていただいたほうのみでなく、撮影さつえいおこなうにあたって様々さまざまほうはなしをしてみてかんじたのは、どの隊員たいいんみな非常ひじょう温厚おんこう人間味にんげんみあふれるほうばかりだということです。そしてもうひと共通きょうつうするのは、それぞれの仕事しごとたいして、並々なみなみならぬ熱意ねついっているというてんでした。救難きゅうなん現場げんばとアニメの現場げんばでは仕事しごと内容ないようはまるでちがえども、新人しんじんわたしにとって、“仕事しごと”というものにたいするかたという意味いみ大変たいへん刺激しげきになるものでした。

また、インタビューをおこなうにあたって隊長たいちょうしつ執務しつむしつなど色々いろいろ部屋へやにお邪魔じゃましたのですが、どの部屋へやにも航空機こうくうき模型もけい丁寧ていねいならべられており、任務にんむのみでなく、機体きたいたいする愛情あいじょうかんじられたのが印象いんしょうてきでした。

このインタビューの内容ないようについては、11月22にち(木)もく発売はつばいの『よみがえるそら-RESCUE WINGS- BD-BOX』に映像えいぞう特典とくてんとして収録しゅうろく予定よていの「小松こまつ救難きゅうなんたい 最新さいしんドキュメント」、および11月21にち発売はつばい雑誌ざっし航空こうくうファン』にも一部いちぶ掲載けいさい予定よていなので、是非ぜひそちらでごらんください。

また「小松こまつ救難きゅうなんたい 最新さいしんドキュメント」は、10月よりバンダイチャンネルほか配信はいしんサイトにてダイジェストばん配信はいしん予定よていです。すこしでも航空こうくう救難きゅうなんだん興味きょうみってくださったほうは、まずそちらもごらんいただければさいわいです。

最後さいごのインタビューをえたころには時刻じこくは19まわり、我々われわれいちぎょう日没にちぼつ時間じかんぎてすっかりくらくなったエプロン地区ちくふたた移動いどう。ナイトフライトとばれる、夜間やかん飛行ひこう訓練くんれん着陸ちゃくりく風景ふうけい撮影さつえいするためでした。

隣接りんせつする小松こまつ空港くうこう誘導ゆうどうとういろとりどりに暗闇くらやみかりをともしており、さながらイルミネーションのようですこしロマンチックにもかんじます。BGMは我々われわれのすぐよこでアイドリングをしている戦闘せんとうからはっされるエンジンの轟音ごうおんです。だが、その臓腑ぞうふまでひびくような低音ていおんにも、なんだか心地ここちよさすらいだくようになっていました。

そんな感傷かんしょうひたっているうちに、ナイトフライトをえたU-125Aが我々われわれまえにランディング。轟音ごうおんなか両翼りょうよくひかりをともしたU-125Aはこちらにかって徐々じょじょにスピードをとしていきます。いちにちとおしてった撮影さつえいわりをかざるにふさわしいその光景こうけいに、そのなん度目どめからないつよ感動かんどうおぼえるのでした。

今回こんかい取材しゅざい撮影さつえいした離陸りりく着陸ちゃくりくシーンの映像えいぞうは、ドキュメントに一部いちぶ収録しゅうろく予定よていです。つたな言葉ことばではつたえきれない壮観そうかんを、一度いちど是非ぜひ映像えいぞうにしてほしいとせつおもいます。

写真▲ ランディングするU-125A。

普段ふだん生活せいかつで、「救難きゅうなんたい」という存在そんざい身近みぢかかんじられる機会きかいはなかなかないでしょう。かくいうわたしも、今回こんかい仕事しごとで『よみがえるそら』という作品さくひんたずさわることになるまで、「救難きゅうなんたい」のことはニュースでたまにかける程度ていど存在そんざいとしてしか認識にんしきしていませんでした。

機体きたい仕組しくみだとか救難きゅうなん活動かつどう子細しさいなフローだとか、そういったくわしい知識ちしきわたしにはまだありません。ですが今回こんかい取材しゅざいで、救難きゅうなんたずさわる人々ひとびと言葉ことばわし、訓練くんれん風景ふうけいたりにしたことで、救難きゅうなん活動かつどう、はたまた救難きゅうなんたずさわる救難きゅうなん隊員たいいんという存在そんざいたいしてつよ興味きょうみ芽生めばえたのはたしかです。

そういう意味いみで、けっしてうつくしいドラマばかりではない救難きゅうなん活動かつどう現実げんじつや、救難きゅうなんたずさわる人々ひとびと心情しんじょう変化へんかまでリアルにえがいた『よみがえるそら』は、「救難きゅうなん」の世界せかいるにふさわしい作品さくひんだとおもいます。

作品さくひんでは救難きゅうなん様子ようすだけではなく、はじめはのぞまぬ配属はいぞくであったいち救難きゅうなんパイロットである主人公しゅじんこうが、「救難きゅうなん」やまわりの人々ひとびとたずさわっていくなか徐々じょじょに“仕事しごと”にたいして正面しょうめんからっていく過程かてい克明こくめいえがかれています。そういう意味いみでも、救難きゅうなんという“仕事しごと”に全霊ぜんれいささげる隊員たいいんたちからつよ感銘かんめいけたわたしからも、“仕事しごと”をするすべてのひとにおすすめしたいとおもっています。

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最後さいごに、あらためての告知こくちとなりますが、今回こんかい撮影さつえいおよび取材しゅざい敢行かんこうした「小松こまつ救難きゅうなんたい 最新さいしんドキュメント」は、11月22にち(木)もく発売はつばいの『よみがえるそら-RESCUE WINGS- BD-BOX』に映像えいぞう特典とくてんとして収録しゅうろく予定よていです。作品さくひんをごらんになったことがあるほうも、一度いちどドキュメントで実際じっさい救難きゅうなんれたうえであらためて見直みなおすことで、あらたなたのしみかた発見はっけんしていただけるのではないでしょうか。

また、9月14にち(金)きんからはバンダイチャンネルほか配信はいしんサイトにて『よみがえるそらだい1だい12配信はいしん開始かいしします。10月からはどうサイトにて、ほんドキュメントのダイジェストばん配信はいしん予定よていしています。

今回こんかいのレポートで紹介しょうかいしたのは、あくまで取材しゅざい一部いちぶにすぎません。皆様みなさまには是非ぜひそので、日本にっぽんのレスキューをささえる小松こまつ救難きゅうなんたい日々ひび訓練くんれん風景ふうけいたしかめていただきたいのです。そして、作品さくひんをまだたことがないすべてのひとに、『よみがえるそら』という作品さくひんあじわってもらえればさいわいです。

推薦すいせんコメント:齊藤さいとう治和ちわ もとそらはた(もと航空こうくう幕僚ばくりょうちょう)

写真齊藤さいとう治和ちわ もとそらはた(もと航空こうくう幕僚ばくりょうちょう)

くる海原うなばら急峻きゅうしゅんたにそこ足元あしもとあら濁流だくりゅうなかえかかるいのちほのお一本いっぽん命綱いのちづなたくして、必死ひっしまもものたちがいる。
航空こうくう救難きゅうなんだんである。
かれらの達成たっせいかん葛藤かっとうよろこびとかなしみ、そしてそのきざまを是非ぜひってしい。

推薦すいせんコメント:池田いけだ五十二いそじ もといち(もと小松こまつ救難きゅうなん隊長たいちょう)

写真池田いけだ五十二いそじ もといち(もと小松こまつ救難きゅうなん隊長たいちょう)

救難きゅうなん部隊ぶたい情熱じょうねつを『よみがえるそら』をとおしてかんじていただければさいわいです。

まずは、航空こうくう自衛隊じえいたい救難きゅうなんたいのモットーから説明せつめいしましょう。
『That others may live』(他者たしゃかすために)は自分じぶんいのちげうってでもたすけるという究極きゅうきょくちかいです。

そのために隊員たいいん普段ふだんからどんなきびしい訓練くんれんをも自分じぶんして有事ゆうじそなえますが、そのときはどんな過酷かこく現場げんば遭遇そうぐうするかからないので、未知みちとのたたかいであり、自分じぶんよわさとのたたかいでもあります。
だから、すくったときには自分じぶんすくわれたがするのでしょう。
そんな勇気ゆうきある活動かつどう内面ないめん葛藤かっとう詳細しょうさいまで忠実ちゅうじつえがいた『よみそら』はわれ救難きゅうなんたずさわったものからは絶賛ぜっさんされてます。
主人公しゅじんこう内田うちだ3じょう戦闘せんとう華々はなばなしい世界せかいからこの地味じみだけどやり甲斐かいのある世界せかい魅了みりょうされていきます。
内田うちだ3じょうがメディックと山岳さんがく救難きゅうなん訓練くんれんくんですが、ぼくわかころおなじように訓練くんれんきメディックの偉大いだいさをりました。

そもそもたすいは、日本人にっぽんじん根本こんぽんとなる精神せいしんかもしれません。みなさんもごらんになって日本人にっぽんじんたましいこしてください。

『よみがえるそら-RESCUE WINGS-』BD-BOX発売はつばい記念きねんトークイベント@阿佐ヶ谷あさがやロフトA イベントレポート

人命じんめい救助きゅうじょいのちけるあつおとこたちのドラマと、リアルな描写びょうしゃ航空こうくうマニアのつよ支持しじたレスキューアニメの決定けっていばん『よみがえるそら-RESCUE WINGS-』。そんなほんさくのBD-BOX発売はつばい記念きねんトークイベントが、3連休れんきゅう初日しょにちにあたる2018ねん7がつ14にち(土)阿佐ヶ谷あさがやロフトAにて開催かいさいされた。また、当日とうじつは21までニコせい配信はいしん実施じっしほんレポートでは、ニコせい同様どうように21までの模様もようをおとどけする。なお、21以降いこうのトーク内容ないようふくめたイベントのダイジェストばんが、11月22にち(木)もく発売はつばいの『よみがえるそら-RESCUE WINGS- BD-BOX』に映像えいぞう特典とくてんとして収録しゅうろくされているので、ぜひチェックしていただきたい。

だい一部いちぶ:アニメスタッフによるトークショー>

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ほんイベントの進行しんこうつとめるのは杉山すぎやまきよしプロデューサーで、ゲストは松倉まつくら友二ともじプロデューサー、サンジゲン代表だいひょう取締役とりしまりやく松浦まつうらひろしあきらさんとCGクリエイターの河野こうの達也たつやさん、プロモデラーの二宮にのみや茂幸しげゆきさん。当時とうじかえった松倉まつくらプロデューサーは「アニメのこるすごくいいものをつくったという自負じふがありました」とコメント。つづいて、松浦まつうらさんは「SFのとき想像そうぞうでモーションしゅうつくったりするんですけど、この作品さくひんではそれがゆるされない。ているみなさんがプロみなので、まったくごまかせないです(笑)かっこわらい」ともとめられるクオリティのたかさを冗談じょうだんじりにかたった。また、企画きかくしょ段階だんかいでは「史上しじょうはつ女性じょせい救難きゅうなん隊員たいいん成長せいちょう物語ものがたり」だったため、本当ほんとうなにえがきたいのかをめた結果けっか現在げんざいかたちいたという制作せいさく裏話うらばなしした。

航空機こうくうき描写びょうしゃは、ローター・ブレードのブレやがりなどこまかなこだわりがおおく、会場かいじょうあつまった熱心ねっしんなファンの方々かたがたはそのディープなはなしにもふかうなずいていた。さらに、メイキング写真しゃしんまじえながらの現地げんち取材しゅざい貴重きちょう体験たいけんだん数々かずかずは、わらいのおおなごやかな雰囲気ふんいきなかかたられていった。そして、ここからテーマはおも出深でぶかいエピソードにうつっていく。二宮にのみやさんは「海上かいじょうちたイーグルの乗員じょういん救出きゅうしゅつするだい7」、松浦まつうらさんは「UH-60Jがゆき暗闇くらやみだい11」、河野こうのさんは「UH-60Jがゴンドラをつりげるだい9とリアルにえがかれた計器けいきパネル」、松倉まつくらプロデューサーは「ひょっこりひょうたんとうきょくながれるだい6だい7」をセレクトし、各々おのおのあつおもいがかたられた。

最後さいご一言ひとことずつメッセージをとどけることに。二宮にのみやさんは「だい6だい7はいつてもきます。この作品さくひんかかわれてうれしいです」。松浦まつうらさんは「プロのほう納得なっとくできるようなリアルな作品さくひんつくっていてたのしいし実感じっかんいてきます。またぜひそういう作品さくひんつくっていきたいなとおもっています」。河野こうのさんは「最近さいきん戦車せんしゃばかりやっているので(笑)かっこわらい、またびものもやりたいですね。こんな骨太ほねぶと素晴すばらしい作品さくひんかかわれたことに感謝かんしゃしています」。松倉まつくらプロデューサーは「この作品さくひんはじめて自衛隊じえいたいなか救難きゅうなん部隊ぶたいがあることをりました。いのちすくっている素晴すばらしい仕事しごとをアニメでえがくことができたのは自分じぶんなかでもすごく印象いんしょうのこっています。30ねん40ねんってもひとせてずかしくない仕事しごとができたんじゃないかなとおもっています。ぜひいろんなひといただきたいですし、こういうことをやっているひといま日本にっぽんにもちゃんといるんだぞとつたえたいですね」。最後さいごは、杉山すぎやまプロデューサーが「制作せいさくしゃわたしたちからてもすごい脚本きゃくほんだとおもいます。そのだい6だい7をぜひおたのしみください」とめ、だい一部いちぶ終了しゅうりょう。そのだい6だい7「Bright Side of Life(まえ後編こうへん)」を上映じょうえい上映じょうえい場内じょうないからおおきな拍手はくしゅひびき、トークイベントはだいへ。

だい救難きゅうなん関係かんけいしゃによるトークショー>

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司会しかいつづ杉山すぎやまプロデューサー、ゲストはもと小松こまつ救難きゅうなん隊長たいちょう櫻田さくらだ秀文ひでふみさん、もとU-125Aパイロットの藤原ふじわら明治あきはるさん、もと救難きゅうなんいんぐりしょう哲也てつやさん、軍事ぐんじ評論ひょうろん岡部おかべいさくさん、「航空こうくうファン」編集へんしゅう次長じちょう神野かみの幸久ゆきひささん。ほんさく印象いんしょうかれ、櫻田さくらださんは「若者わかものにメッセージをつたえている本当ほんとう素晴すばらしい作品さくひんです。題材だいざいはレスキューですけど、社会しゃかい若者わかものひとしくおちいしょ問題もんだいじつによくあらわしているなとおもいます」と絶賛ぜっさんつづいて、藤原ふじわらさんは「わたしもパイロットを目指めざして航空こうくう自衛隊じえいたいはいったので、主人公しゅじんこう内田うちださんじょう気持きもちがかります。いわゆるFてんわたし救難きゅうなん配置はいち転換てんかんされ、やっぱり最初さいしょは、自分じぶんは“戦闘せんとうはダメなのか”という気持きもちをかかえていました。ところが救難きゅうなんつづけていくうちにやりがいをつけ、その任務にんむとうとさを理解りかいするようになり、最終さいしゅうてきには救難きゅうなん大好だいすきになりました」と自身じしん経験けいけんかさねたおもいを言葉ことばにした。ぐりしょうさんは「実際じっさいには作品さくひん若干じゃっかんちがうところもあるんですが(笑)かっこわらい、12ねんまえ作品さくひんとはおもえないほどにリアリティがあります。救助きゅうじょされるがわ立場たちばもしっかりえがかれていて、なにかのやくつとおもうので、もっとおおくのひとてもらいたいです」と激賞げきしょう救難きゅうなん活動かつどう経験けいけんしゃからめられつづける展開てんかい杉山すぎやまプロデューサーはれながらも、「救難きゅうなんだけじゃなく、やりたかったのは仕事しごとへのかた仕事しごと一生懸命いっしょうけんめい頑張がんばっているひとだからこそかるものがいっぱいあるんじゃないかなとおもいます」とまとめた。

杉山すぎやまプロデューサーからゲストにけてげられた質問しつもん多岐たきおよび、ひとすくうことについて藤原ふじわらさんは「わかころ気合きあいでやっていたんですけど、段々だんだん経験けいけんむにつれて、やるべきことを淡々たんたんとやればいいんだなというふうおもえるようになりました。できることはできるけど、できないことはできない。できることをしっかりとやっていればたすけられるいのちたすけられる」と救難きゅうなんたいするかんがかた変化へんかかたった。テレビの報道ほうどうについて岡部おかべさんは「ニュースでうつされる救出きゅうしゅつ活動かつどう映像えいぞう外側そとがわにこそじつ色々いろいろ出来事できごとがあるんですよね。ミッションプランニングや捜索そうさくなどを最終さいしゅうてき段階だんかいとして救助きゅうじょがあります」とかたった。

ここからは自衛隊じえいたい要請ようせいがかかって出動しゅつどうする災害さいがい派遣はけんについて説明せつめいまじえながらのトークに。1985ねん発生はっせいした日本航空にほんこうくう123便びん墜落ついらく事故じこについて神野かみのさんが「当時とうじはGPSがなかったのもあるんですけど、ナイトビジョンゴーグルがなかったので夜間やかん捜索そうさく救出きゅうしゅつ困難こんなんだったそうです」と解説かいせつすると、実際じっさい救難きゅうなん活動かつどうにあたっていたぐりしょうさんが「わたしよりもくわしいですね(笑)かっこわらい」とおどろ場面ばめんられた。さらにそのは、トークのはしらが2011ねんこった東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいえられ、松島まつしま救難きゅうなんたい司令しれい状況じょうきょう当時とうじ天候てんこうなど、実際じっさい写真しゃしんをスクリーンで確認かくにんしながら専門せんもんてき貴重きちょう体験たいけんだん次々つぎつぎかたられていった。のがひまなどまったくないほどにつぎからつぎへとかたられていくはなしをききいるファンたちの表情ひょうじょう真剣しんけんそのもの。予定よていの1あいだはあっというぎ、ニコせいおこなわれていた配信はいしんは21まわったため終了しゅうりょう。しかし、がったトークはおさまることをらず、そこからさらにふかはなしへとすすんでいった。そして、最後さいごだい一部いちぶおなじく登壇とうだんしたゲストが一言ひとことずつメッセージをとどけていき、杉山すぎやまプロデューサーが「しゃべりない部分ぶぶんがまだまだありました。またこんな機会きかいつくりたいなとおもっていますので、そのふしはまたよろしくおねがいたします」とめ、イベントはまくじた。

写真写真しゃしん前列ぜんれつみぎから、櫻田さくらだ秀文ひでふみさん、藤原ふじわら明治あきはるさん、ぐりしょう哲也てつやさん、岡部おかべいさくさん、神野かみの幸久ゆきひささん
後列こうれつみぎから、河野こうの達也たつやさん、二宮にのみや茂幸しげゆきさん、杉山すぎやまきよしプロデューサー