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ちょっとした金融雑談　金利とか保険とか手数料とか
やさぐれ学生の株ラボ
〜投資とうしと複利ふくりで資産しさんを増ふやす〜
現在げんざいのオトク情報じょうほう
　　ちょっとした金融きんゆう雑談ざつだん

　１．複利ふくりのチカラ

今世紀こんせいき最大さいだいの発見はっけんは複利ふくりである
（アルベルト・アインシュタイン）


　みなさんは、金利きんりの計算けいさん方法ほうほうに「単利たんり」と「複利ふくり」があることをご存知ぞんじですか？
　いや、ふざけてはいませんよ。確たしかに人ひとをなめているような質問しつもんでしたが。

　一応いちおう念ねんのために。
「単利たんり」の金利きんり計算けいさんは、　（元金がんきん）×パーセンテージ　
「複利ふくり」の金利きんり計算けいさんは、　（元金がんきん＋これまでの利息りそく）×パーセンテージ

　 　こうなります。“あたりまえだ”と怒おこらないで下ください。

　複利ふくりについては、その計算けいさん方法ほうほうを知しらない人ひとはいないでしょうが、その絶大ぜつだいな力ちからを知しっている人ひとは少すくないのかもしれません。
　以下いかに、元金がんきんを１００万まん円えん、金利きんりを年とし５％とした場合ばあいの例れいを示しめしてみましょう（一いち万まん円えん以下いかは切きり捨すて）

単利たんりの場合ばあい
１年ねん経過けいか １０５万まん円えん
３年ねん経過けいか １１５万まん円えん
５年ねん経過けいか １２５万まん円えん
１０年ねん経過けいか １５０万まん円えん
３０年ねん経過けいか ２５０万まん円えん
５０年ねん経過けいか ３５０万まん円えん
７０年ねん経過けいか ４５０万まん円えん
１００年ねん経過けいか ６００万まん円えん
複利ふくりの場合ばあい
１年ねん経過けいか １０５万まん円えん
３年ねん経過けいか １１５万まん円えん
５年ねん経過けいか １２７万まん円えん
１０年ねん経過けいか １６２万まん円えん
３０年ねん経過けいか ４３２万まん円えん
５０年ねん経過けいか １１４６万まん円えん
７０年ねん経過けいか ３０４２万まん円えん
１００年ねん経過けいか １億おく３１５０万まん円えん

　と、こんな具合ぐあいになります。見みやすくするために、グラフにすると…

　もはや一目瞭然いちもくりょうぜん。グラフの右みぎ、すなわち時間じかんが経過けいかするにつれて大幅おおはばな差さが出でてきます。

　「まぁ預金よきんするしても、今いまの銀行ぎんこうは複利ふくり計算けいさんするもんだから別べつにいいや」
　と考かんがえるのはまだ早はやいです。
　単利たんりは足たし算ざん、複利ふくりは掛かけ算ざんで増ふえていくのですが、この違ちがいは

「貯金ちょきんと投資とうしの差さ」

　とい換いかえることができます。
　なぜならば、「貯金ちょきんして積つみ立たてる」というのは一定いってい額がくの収入しゅうにゅうからストックしていくのに対たいし、「投資とうしする」というのは、投資とうし資金しきんの何なん％が増ふえる（減へる）ということだからです。
　なんせ、今いまの銀行ぎんこう金利きんりなんざカスみたいなものだしねぇ…（２００４年ねん現在げんざい）
　配当性向はいとうせいこうの高たかい株式かぶしきなら、まだ２〜４％のものもありますよ。それに、株式かぶしき投資とうしなら、堅実けんじつな方法ほうほうを使つかっても年とし５％くらいは達成たっせいできるでしょう。投機とうきならその限かぎりではないけど。

　このように、複利ふくりの素晴すばらしさを語かたっても、大半たいはんの人ひとは実行じっこうできない事ことが多おおいです。
　なぜなら、

「最初さいしょの１０年ねん、２０年ねんはぱっとしないから」

　グラフを見みれば分わかるとおり、最初さいしょの２０年ねんは単利たんりと複利ふくりに大たいした差さが出でません。
　普通ふつうの人ひとは２０年ねんも結果けっかが出でなければ諦あきらめるでしょうね。

　そこでお勧すすめするのが、「投資とうし＋積つみ立たて」
　毎年まいとし投資とうし資金しきんを追加ついかしていくのです。

　若わかくてまだ結婚けっこんしていない社会しゃかい人じんの方ほうなら、年とし１００万まん円えんの積つみ立たてぐらいはできるでしょう。
　さらに、投資とうしパフォーマンスとして、年とし１０％も可能かのうと考かんがえます。（私わたしの一昨年いっさくねんの成績せいせき）

　以下いかに、「年とし５％」「年とし１０％」「年とし５％＋毎年まいとし１００万まん」「年とし１０％＋毎年まいとし１００万まん」とした場合ばあいのグラフを書かいてみると…

　「年とし１０％」よりも「年とし５％＋毎年まいとし１００万まん」の方ほうが上昇じょうしょうが早はやいことが分わかります。
　なお、「年とし１０％＋毎年まいとし１００万まん」だと、２５年ねん経過けいかする前まえに１億おく円えんを突破とっぱすることが分わかります。

　２０年ねんも経たった頃ころには、結婚けっこんもしてるし子供こどももいるでしょうから、毎年まいとし１００万まん円えんを積つみ立たてるのは難むずかしいかもしれません。しかし、積つみ立たての効果こうかが最もっとも大おおきく出でるのは資金しきんが少すくない１０年ねん目めまでなので、それ以降いこうは積つみ立たてをやめても大丈夫だいじょうぶです。

　このグラフをみれば分わかるように、最初さいしょの１０年間ねんかんだけ毎年まいとし１００万まん円えん積つみ立たて、年とし１０％を達成たっせいすれば、２８年ねんで１億おく円えんを突破とっぱします。

　以上いじょうのことから、複利ふくりのチカラは凄すさまじいことが分わかっていただけたでしょうか？
　時間じかんの経過けいかとともにえげつないパワーを発揮はっきするので、今こん銀行ぎんこうなどに預金よきんをしておけば、１００年ねん経たったときには子孫しそんに感謝かんしゃされること間違まちがいなしです。

　…まぁそんなことの対策たいさくとして、相続そうぞく税ぜいが課かされているのですが


　注意ちゅういしていただきたいのは、この複利ふくりのチカラは、負債ふさいに対たいしても同様どうように働はたらきます。ただし、グラフの上下じょうげを反転はんてんさせてね。
　「借金しゃっきんが雪ゆきダルマ式しきに…」というのは、こういうことなのです。
　みなさま、ご利用りようは計画けいかく的てきに。
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