フリー素材そざい・ペーパークラフト教材きょうざい｜はなまる♪まとめノート

■空そら飛とぶ種子しゅしのペーパークラフト

2個こ対たいのカエデの種子しゅし 落下らっかしたカエデの種子しゅし 画像がぞう：Wikipedia フタバガキ（ラワン）の種子しゅし 画像がぞう：鈴木すずき和紀かずのり氏し 商品しょうひん名めい：「アルソミトラの種たね」 （株）かぶしきがいしゃナリカ（旧きゅう：中村なかむら理科りか） アルソミトラグライダー ※ペーパークラフトは人ひとのいない    ところに向むけて飛とばしましょう。 ●アルソミトラグライダー ●アルソミトラグライダーⅡ ●アルソミトラグライダーⅢ

《葉書はがきサイズの用紙ようしで作つくるミニペーパークラフト》 空気くうきや風かぜを利用りようして飛とぶ種子しゅしを風ふう散布さんぷ種子しゅしといいます。 風ふう散布さんぷ種子しゅしには、竹たけとんぼのような飛とび方かたをするものや、グライダーのように滑空かっくうするものなど、さまざまなものがあります。 そんな“植物しょくぶつの知恵ちえ”に学まなんだペーパークラフトを作つくってみましょう。 ■カエデ カエデ科かの植物しょくぶつは、ピンク色ぴんくいろの1枚まいの羽根はねを持もった種子しゅしが2個こ対たいになってブーメランのような形かたちになっています。 2個こで落おちるときと、2つに割われて落おちるときと2通とおりありますが、割われて風ふうに乗のって飛とぶ様子ようすは、どちらかというと、ブーメランより1枚まい羽根ばねの竹たけとんぼと言いったほうが近ちかいかも知しれません。 ■フタバガキ 熱帯ねったい地方ちほう（東南とうなんアジア）に自生じせいする双そう子葉しよう植物しょくぶつで、日本にっぽんではラワン材ざいや沙羅双樹さらそうじゅがフタバガキ科しなの木きとして知しられています。 フタバガキ科かの植物しょくぶつには5枚まいのガクがあり、そのガクが長ながくなってプロペラのような羽根はねを作つくりました。 羽根はねは2枚まいのものが多おおいのですが、3枚まいや5枚まいのものもあって、種類しゅるいによってそれぞれ違ちがいます。 その羽根はねは日本にっぽんの羽子板はごいたの羽根はねに良よく似にた形かたちをして、風ふうに乗のってヘリコプターのようにくるくると回転かいてんしながらよく飛とびます。 ■アルソミトラ・マクロカルパ 同おなじく東南とうなんアジアに自生じせいするウリ科かの植物しょくぶつアルソミトラ（Alsomtra macrocarpa）の種子しゅしは、幅はばは14～15cm程ほどですが、その重量じゅうりょうは翼つばさの部分ぶぶんを含ふくめてもわずか0.2g程度ていどしかなく、その姿すがたから翼つばさを持もつ種しゅとも言いわれています。 また、数すう十じゅうメートルの高たかさの枝えだから、グライダーのように数すう百ひゃくメートルも滑空かっくうできるという翼つばさの造形ぞうけいは、アスペクト比ひの小ちいさいやや後退こうたいした楕円だえん無む尾翼びよくになっていて、かつては航空機こうくうきの最もっとも理想りそう的てきな形状けいじょうとしてもてはやされ、楕円だえん翼つばさはスピットファイアなど戦闘せんとう機きに、無む尾翼びよくは初期しょきのジェット機じぇっときなどに影響えいきょうを与あたえました。 現在げんざいでは、楕円だえん翼つばさは生産せいさん性せいに劣おとるという理由りゆうでテーパー翼つばさが主流しゅりゅうになり、また無む尾翼びよく機きは安定あんてい性せいに欠かけるという理由りゆうでほとんど見みられなくなってしまいましたが、ジブリファンの方ほうには、この形かたちがどことなく「風ふうの谷たにのナウシカ」に登場とうじょうするメーヴェに見みえてくるのではないでしょうか。 これらの種子しゅしは、果実かじつ部分ぶぶんをオモリにし、独自どくじに進化しんかさせたそれぞれの羽根はねを使つかって空そらを飛とびます。 では、なぜこれらの種子しゅしが羽根はねを持もつようになったのでしょう。 その理由りゆうとして、まず考かんがえられるのは、羽根はねをもち、遠とおくまで飛とんでいくような種子しゅしを持もつことで、より多おおくの子孫しそんを残のこせるという種たねを残のこすための“植物しょくぶつの知恵ちえ”が考かんがえられます。自分じぶんの近ちかくに種子しゅしが落おちると、養分ようぶんが不足ふそくしたり、日陰ひかげになったりして、うまく育そだたないからです。 その“植物しょくぶつの知恵ちえ”を少すこしだけ拝借はいしゃくして、ペーパークラフトを飛とばしてみましょう。 ぶるぶるキッズさんから国立こくりつ科学かがく博物館はくぶつかん附属ふぞく自然しぜん教育きょういく園えんにアルソミトラの実物じつぶつの展示てんじがあるとの情報じょうほうを頂いただきました。ぶるぶるキッズさんありがとうございます。詳くわしくはこちらをどうぞ。 ■アルソミトラグライダーのペーパークラフト作成さくせい指導しどう アルソミトラグライダーは無む尾翼びよく機きなので水平すいへい尾翼びよくも垂直すいちょく尾翼びよくもありません。 そのため主翼しゅよくをやや後退こうたいさせて水平すいへい尾翼びよくの機能きのうを持もたせたり、翼つばさの両側りょうがわを上うえ（ガルウィング）や下した（逆ぎゃくガルウィング）に反そらせ垂直すいちょく尾翼びよくの機能きのうを持もたせたり、さらには翼つばさの先端せんたんを折おり曲まげ（ウィングレット）、翼つばさ端はし渦うず流りゅうの発生はっせいを防止ぼうししたりして安定あんてい性せいを維持いじしています。 子供こどもたちに、翼つばさの反そらせ方かたや先端せんたん部分ぶぶんの折おり方かた、投なげる角度かくど、力ちからの加減かげんなどを調整ちょうせいさせ、よく飛とぶ形かたちを子供こどもたち自身じしんで見みつけさせてください。 そうすることで、楽たのしみながら自然しぜんに考かんがえる力ちからが育そだち、その成功せいこう体験たいけんが自信じしんへとつながっていきます。 カモメのように、あるいは翼つばさ竜りゅうのように… アルソミトラグライダーは子供こどもたちの想像そうぞう力りょくをかき立たてるペーパークラフトです。

■ペーパークラフト・紙工しこう作さくに必要ひつようなもの

100均ひとしでも揃そろえられます。

《用紙ようし》 当然とうぜんですが、まずこれがないと始はじめられません。 ミニペーパークラフトは葉書はがきサイズで条件じょうけんが合あう紙かみならなんでもかまいませんが、ペーパークラフト専せん用紙ようしを使つかうときれいに仕上しあがります。 《カッター》 刃はを折おって使つかえる細身ほそみで手てになじむものが工作こうさくはしやすいと思おもいます。 切きれ味あじが悪わるくなったら、ケチらないで折おって使つかいましょう。

《カッティングマット》
必須ひっすではありませんが、カッターを使つかう人ひとは、ぜひ買かっておくとよいでしょう。A4で500～600円えん程度ていどですが、100均ひとしの30×20cmのものでもOKです。
これを使つかわないと机つくえが傷きずつきカッターの刃はもすぐに傷いたんでしまいます。

《のり》
チューブ入いりのヤマト糊のりより、スティックタイプ糊のりの方ほうがのりが手てに付つかず使つかいやすいでしょう。なかでも、色いろの付ついたのりで、乾かわくと透明とうめいになるものが塗布とふ面めんがわかって便利べんりです。

《定規じょうぎ》
必須ひっすではありませんが、あったほうがきれいに仕上しあがります。
下したの用紙ようしが透すけて見みえるプラスティック製せいの定規じょうぎで、A4までひける30cm位いのものが１本ほんあると便利べんりです。
幅はばは広ひろいほうが、カッターで切きるときに紙かみが動うごかなくて良よいでしょう。

《セロハンテープ》
アルソミトラグライダーの作成さくせいに使用しようします。
ペーパークラフトの仮かり留とめ用ようとして使つかう場合ばあい、テープを剥はがすときに、紙かみまで一緒いっしょに剥はがれたりすることがあるので、短みじかくカットして軽かるく留とめておく程度ていどにしましょう。

■ペーパークラフト・紙工しこう作さくを始はじめる前まえに

《カッターの使つかい方かた》 基本きほん的てきに、カッターを使つかって直線ちょくせんを切きるときは定規じょうぎを使つかって切きります。 切きるときは、カッターの刃はを紙かみの面めんに対たいして25～30度どの角度かくどで、あまり立たてないようにして切きります。 定規じょうぎの面めんと直角ちょっかくになるようにしてあてがい、刃はが横よこに傾かたぶかないように注意ちゅういしながら切きります。 その際さい、定規じょうぎを上うえから指ゆびでしっかりと押おさえて、定規じょうぎが動うごかないようにすることが大切たいせつです。 厚紙あつがみを切きるときは人差ひとさし指ゆびをカッターの背せに添そえて、力ちからの加減かげんをしながら切きると良よいでしょう。 薄紙うすがみを切きるときはカッターを親指おやゆびと人差ひとさし指ゆびでつまむように持もちながら力ちからの調整ちょうせいをしてください。 《折おり筋すじの付つけ方かた》 厚紙あつがみを使つかうペーパークラフトなどの工作こうさくは、先さきに折おり筋すじをつけておかないときれいに折おれません。 定規じょうぎを使つかいカッターの背せで折おれ線せんにそって筋すじをつけておきましょう。

《ハサミの使つかい方かた》
使つかい方かたの基本きほんは、ハサミを動うごかすのではなく、切きる紙かみの方ほうを動うごかすようにします。
長ながい直線ちょくせんをざっくり切きるときや厚こうい紙しを切きるときは、ハサミの根本こんぽんで切きります。
逆ぎゃくに細こまかい部分ぶぶんを切きるときは刃先はさきで切きると良よいでしょう。

《定規じょうぎの使つかい方かた》
定規じょうぎをカッターとの組くみ合あわせで使つかう場合ばあい、上手じょうずに使つかわないと定規じょうぎを削けずったり、刃はを傷いためたりするので注意ちゅういが必要ひつようです。
少すこし高価こうかですが、側面そくめんにステンレスの入はいった定規じょうぎならその心配しんぱいはいりません。

《のりのつけ方かた》
紙しの切きれ端はしなどで、のり付づけしたくない部分ぶぶんを覆おおってから一気いっきにのり付づけするとはみ出だしません。
付つけすぎはヨレヨレになってしまうので注意ちゅういしてください。

《箱はこ作づくりに挑戦ちょうせんしてみよう》
ペーパークラフトづくりのテクニックをマスターしたら、まず簡単かんたんな箱はこから作つくってみよう。
母ははの日ひラッピングや、バレンタインデーラッピングにも使つかえる赤あかいリボンつきの箱はこやクリスマスや誕生たんじょう日びにも使つかえる箱はこなどいろいろあるよ♪

箱はこの展開てんかい図ずはこちらからどうぞ。