円山まるやま動物どうぶつ園えんで暮くらす動物どうぶつは現在げんざい184種しゅ。アジアゾーンで展示てんじしている木き登のぼりが得意とくいなレッサーパンダは、冷涼れいりょうな高山こうざんに住すみ暑あつい夏なつは苦手にがて、マレーバクは川かわのある熱帯ねったい雨林うりんに住すみ水中すいちゅうで排はいせつする習性しゅうせいがあります。円山まるやま動物どうぶつ園えんではそれぞれの動物どうぶつたちの生態せいたいに合あった動物どうぶつ舎しゃづくりを行おこなっているとともに、環境かんきょう配慮はいりょ型がたの冷暖房れいだんぼうシステムを導入どうにゅうするなどの工夫くふうを凝こらしています。世界せかいの野生やせい生物せいぶつは人為じんい的てき駆逐くちくや環境かんきょう破壊はかいなどにより、1年間ねんかんに4万まん種しゅも絶滅ぜつめつしていると聞きいて子こどもたちはびっくり。野生やせい動物どうぶつが次代じだいをつないでいけるよう地球ちきゅう環境かんきょうを守まもることの大切たいせつさをあらためて考かんがえる機会きかいにもなったようです。

世界せかいの先進せんしん国こくの中なかで第だい３位いの森林しんりん率りつを誇ほこる日本にっぽん。森もりは木材もくざいや燃料ねんりょうなどに形かたちを変かえて私わたしたちの暮くらしを支ささえてくれるほか、水みずや食糧しょくりょうをもたらして生命せいめいを育はぐくんでくれています。国内こくないの森もりは約やく4割わりが人工じんこう林りんで、手入ていれをしないと枝えだが伸のび過すぎて太陽たいようの光ひかりが届とどかず、動物どうぶつたちの生活せいかつの場ばとなる下草したくさも生はえない荒あれた森もりになってしまいます。森もりを守まもるためには、木きを植うえて、育そだて、伐うって使つかいまた植うえるという林業りんぎょうのサイクルが不可欠ふかけつ。実際じっさいに森もりで作業さぎょうする時ときの服装ふくそうを見みたり、模型もけいのチェーンソーで木きの伐きり方かたを教おそわりながら、いのちの森もりを守まもり育そだてる林業りんぎょうの大切たいせつさを実感じっかんしました。

アジア各地かくちの珍めずらしい動物どうぶつたちに会あえる「わくわくアジアゾーン」。ここは環境かんきょうに配慮はいりょした設備せつびを取とり入いれています。マレーバクが暮くらす熱帯ねったい雨林うりん館かんでは、木質もくしつバイオマスを使つかったペレットボイラーによる温水おんすい暖房だんぼうを導入どうにゅうしています。一方いっぽう、レッサーパンダが暮くらす「高山たかやま館かん」では積雪せきせつを貯蔵ちょぞうして冷房れいぼうとして活用かつよう。暑あつさに弱よわいレッサーパンダも元気げんきに夏なつを過すごせます。さらに動物どうぶつの排はいせつ物ぶつや食たべ残のこしを発酵はっこうさせて堆肥たいひに変かえる設備せつびも。普段ふだん見みることのできない設備せつびを見学けんがくした子こどもたちは、環境かんきょうを守まもることの大切たいせつさをあらためて実感じっかんしたようです。