■アラサー人生じんせい初はつ一人暮ひとりぐらし一いちヶ月かげつの感想かんそう

タイトルの通とおり。

せっかくの人生じんせいで一いち度どきりの『一人暮ひとりぐらし最初さいしょの一いちヶ月かげつ』なので、その感想かんそうをまとめてみた。

ちなみに都内とない在住ざいじゅう男性だんせい。

良よかった点てん

・生いきてるって感かんじがする

実家じっかにいた時ときは日々ひび、約やく三さん十じゅう年間ねんかん生いきてきた自分じぶんや家庭かていの習慣しゅうかんに従したがって漫然まんぜんと生いきていた。とくにコロナ禍わざわい辺あたりからは、義務ぎむ的てきに仕事しごとに行いって、帰かえってはダラダラするだけの生活せいかつが続つづいていた。今いまはどうすれば生活せいかつや人生じんせいがより良よくなるか考かんがえてちょっとずつでも行動こうどうに起おこしている。なんか生いきてるって感かんじがする。

・仕事しごとへの熱意ねついが生なままれた

きっかけは生活せいかつコストを全部ぜんぶ自分じぶんで賄まかなわないといけなくなって「お賃金ちんぎんもっと欲ほしい！」という感情かんじょうが強つよくなったから。ただ、最初さいしょは昇給しょうきゅう・昇進しょうしんのためでも、より良よい結果けっかを出だせるようにと目標もくひょうを持もって働はたらくと、以前いぜんよりもやりがいみたいなモノも感かんじられるようになった。

・人間にんげん関係かんけいの大切たいせつさに気き付つけた

一人暮ひとりぐらし超ちょう寂さびしい。でもそのお陰かげで人ひととの繋つながりの大切たいせつさが分わかった。もともと人付ひとづき合あいと悪わるいし、自分じぶんから人ひとを遊あそびに誘さそうようなタイプではなかったが、そういうところを改あらためようとしている。最近さいきん、数すう年ねん疎遠そえんだった友人ゆうじんに自分じぶんから声こえをかけて、久ひさしぶりに飲のみに行いけたのは嬉うれししかった。今度こんど、社会しゃかい人じんサークルみたいなところのイベントに参加さんかしてみる予定よてい。

・結婚けっこん願望がんぼうがあることに気き付つけた

より正確せいかくに言いえば強固きょうこな形かたちでの生活せいかつ共同きょうどう体たいを作つくりたい願望がんぼうかも。まず何なによりも家いえに帰かえった時ときにその日ひあった下くだらないことを互たがいに話はなして笑わらい合あえるような人ひとがいてほしい。生活せいかつや将来しょうらいについて誰だれかと一緒いっしょに話はなし合あって決きめていきたい。あと打算ださん的てきなことを言いえば、共同きょうどう体たいを築きずくことで一いち人にん辺あたりの生活せいかつコストを減へらして、もっと広ひろい家いえに住すみたいみたいなのもある。

・家事かじができないというコンプレックスが解消かいしょうされつつある

自炊じすいとかほんの少すこしずつ練習れんしゅうしてるレベルなので、「できる！」と言いって良よいかはアレだけど、生活せいかつを自分じぶんで回まわしていくことで、生活せいかつ力ちからのなさというコンプレックスが解消かいしょうされつつある。

・睡眠すいみん習慣しゅうかんの改善かいぜん

実家じっかにいた時ときは夕飯ゆうはん食くって寝ね落おちして深夜しんやに目めが覚さめてウダウダして明あけ方がたに寝ね直なおすみたいなクソみたいな睡眠すいみん習慣しゅうかんだったが、一人暮ひとりぐらししてからちゃんと寝ねる態勢たいせいを取とって通とおしで寝ねることができるようになった。一番いちばん大おおきいのは寝具しんぐがベッドから布団ふとんになって「敷しかなきゃ寝ねれない」って状況じょうきょうになったことなのであまり一人暮ひとりぐらしは関係かんけいないかも。ただ、家事かじをやらずに寝ねると翌日よくじつ以降いこうに響ひびくぞという意識いしきが寝ね落おちを防止ぼうししてる面めんもあるとは感かんじる。

・お菓子かしをあまり食たべなくなった

家族かぞくが全員ぜんいんお菓子かし好すきだったので、自分じぶんで買かわなくても家いえにはいつもお菓子かしがあって、それを色々いろいろチマチマとつまんでいた。でも、一人ひとりだと一いち袋ふくろを全部ぜんぶ消費しょうひしないといけないから、まずあまり買かおうという気きが起おきない。個こ包装ほうそうの菓子かしを二に日にちに一いち個こ食しょくべるくらい。ポテチとか一いち袋ふくろ全部ぜんぶしける前まえに一人ひとりで消費しょうひするのキツくない？

・ギャンブルをしなくなった

元もとからスッても遊あそびで済すむ程度ていどの金額きんがくしかやってなかったけど。刹那せつなの熱ねつのために千せん円えん二に千せん円えんとか使つかうくらいなら、その金かねで外食がいしょくして美味うまいモノ食くって洗あらい物ものスキップした方ほうが満足まんぞく度どが高たかいと思おもうようになった。

・発達はったつ障害しょうがい傾向けいこうが気きにならなくなった

過去かこにちゃんとして発達はったつ障害しょうがいの検査けんさを受うけて明確めいかくな認定にんていはされなかったが、傾向けいこうがあると言いわれたことがある。それは自分じぶんにとってある種しゅのスティグマとなっていて、色いろんなことに対たいして「できないモノはできない」という諦あきらめに繋つながっていた。ただ、一人暮ひとりぐらしを初はじめて「やらないといけないことはやるしかない」環境かんきょうになって、そして「やれば以外いがいとできるじゃん」が積つみ重かさなって、まあ事実じじつとして自分じぶんにそうした傾向けいこうはあるのだろうけど、それがなんだよくらいに思おもえるようになった。

悪わるかった点てん、嫌いやな点てん、辛つらい点てん

・一人ひとりが辛つらい

もともと友人ゆうじんも少数しょうすうだし、家族かぞくとも不仲ふなかとかでは全然ぜんぜんないけど、揃そろってお出でかけするような仲良なかよし家族かぞくではなかったので、孤独こどく耐たい性せいはある方ほうだと思おもってたけど、おはようもお休やすみも、行おこなってきますもお帰かえりも言いう相手あいてがいないことがこんなにも寂さびしいとは思おもわなかった。自宅じたくの無音むおんの空間くうかんがキツい。たぶんこれが一番いちばん辛つらい。

・喪失そうしつ感かんが凄すごい

今いままで慣なれ親したしんだ地元じもとの空気くうき、自室じしつの家具かぐの配置はいち、母ははの手料理てりょうり、生活せいかつ習慣しゅうかん……、そういったモノがもう感かんじられないということを思おもうと、胸むねがギュってなる。いや、実じつは1時間じかんくらいで実家じっかには帰かえれるので、地元じもとの空気くうきや母ははの手料理てりょうりなんかはいつでも味あじわいに戻もどれるんだけど。ただ、それら全すべてがパッケージ化かされた今いままでと同おなじ"生活せいかつ"がもう二度にどと戻もどらないと思おもうと感傷かんしょう的まとになる。親おやの介護かいごとか考かんがえる歳としになったら実家じっかに戻もどる可能かのう性せいもあるのかもしれないけど、その時ときの生活せいかつはやはり過去かこのモノとは違ちがうだろうし。

・何なにかにつけて不安ふあんになる

このままずっと独身どくしんだったら、友人ゆうじんと疎遠そえんになって孤独こどく化かしていったら、親おやがボケたり死しんだりする歳としになったら……、そういった不安ふあんが隙すきあらば顔かおを出だしてくる。もともと一人ひとりだとグチャグチャとネガティブなことを考かんがえがちな性格せいかくだったが、一人暮ひとりぐらしで一人ひとりでいる時間じかんが増ふえた上うえに"生活せいかつ"や"人生じんせい"というものを意識いしきすることが増ふえて、そうした性質せいしつが確実かくじつに悪化あっかしてきている。

・朝あさが辛つらい

起おきれないとかではなく。上記じょうきの孤独こどくや感傷かんしょうが朝あさになると強つよく襲おそってくる。仕事しごと行いくとフラットになって、夜よるはけっこう「今いまの生活せいかつを楽たのしもう！」って気分きぶんになる。

・常つねに金かねのことを考かんがえている

少額しょうがくの生活せいかつ費ひを納おさめるだけで家いえにあるものは好すきに使つかえていた実家じっか暮くらしと違ちがって、お出でかけとかせず家いえにいて暮くらすだけでも金銭きんせん的てきな消費しょうひに繋つながるので、いつもケチケチと節約せつやくを考かんがえることになって疲つかれる。都内とない同どう年齢ねんれい男性だんせい平均へいきんにはギリ届とどかないけど中央ちゅうおう値ちは確実かくじつに越こえてるくらいの年収ねんしゅうなので、爪つめに灯ひを点さすような貧困ひんこん生活せいかつではないのだが、まだ暮くらして一いちヶ月かげつだと標準ひょうじゅん的てきな月つきの出費しゅっぴを体感たいかんとして把握はあくできておらず、自分じぶんにどの程度ていどの金銭きんせん的てき余裕よゆうがあるのか理解りかいできていないせいで、とにかくお金かねのことが気きになってしょうがない。七なな月がつから家計かけい簿ぼをつける予定よていなので、収支しゅうしをちゃんと把握はあくできるようになればマシになりそう。

・食欲しょくよくが減へった

食事しょくじの用意よういがダル過すぎる。家事かじの内うち、掃除そうじや洗濯せんたくはルーティーンでやれば良よいのでわりと平気へいきなんだが、飯めしは栄養えいようやら値段ねだんやら賞味しょうみ期限きげんやら考かんがえることが多おおすぎてマジで大変たいへん。俺おれは考かんがえるということが苦手にがてなので、作業さぎょうの手間てまそのものよりそっちがキツい。そのせいで食欲しょくよくが減へった。自炊じすいは練習れんしゅう中なかだが、料理りょうりのレパートリーが増ふえればこれもルーティーン化かできるのだろうか？　いやでも外食がいしょく・中食ちゅうじきでもダルいし、変かわらなそうだな。

・都会とかいに引ひっ越こしたので人ひとが多おおくて疲つかれる

自転車じてんしゃで近きん場ばをフラフラするのが好すきだったけど、人ひとも車くるまも信号しんごうも多おおすぎてあんまり楽たのしくない。喫茶店きっさてんなんか入はいってもやはり人ひとが多おおいし、席せきも狭せまい。

総評そうひょう

長ながい人生じんせいというスパンで見みたら、一人暮ひとりぐらしを初はじめて絶対ぜったいに良よかったと言いえる。

あのまま実家じっかにいたら、生活せいかつを親おやに甘あまえて、真面目まじめに人生じんせいの道みちを考かんがえもせず、孤独こどくで生活せいかつ力ちからのない社会しゃかい人じんをやってるだけの虚無きょむのような中年ちゅうねんができあがっていたんじゃないかな？

一人暮ひとりぐらしはそういう道筋みちすじを変かえるきっかけを与あたえてくれたと思おもう。

ただ、今いまの一人暮ひとりぐらし生活せいかつを抜ぬけ出だしたいという気持きもちは強つよい。

未来みらいのことなんて一切いっさい考かんがえる必要ひつようがないならすぐにでも実家じっか暮くらしに戻もどりたい。

現実げんじつ的てきには、自力じりきでもっと物質ぶっしつ的てきに豊ゆたかな暮くらしができるようになりたいし、一緒いっしょに住すんで会話かいわできる相手あいてを見みつけたい。欲よくは尽つきない。

家事かじの悩なやみなんかは今いままでが親おやに甘あまえ過すぎていただけで、仮かりに幸さいわいにも一緒いっしょに暮くらすパートナーを見みつけられても「金かねは俺おれが稼かせぐから、家庭かていのことは任まかせたぜ！」なんて言いえるだけの収入しゅうにゅうを得えられる見込みこみはないので、一生いっしょう付ついて回まわることになるのだろうけど。

色々いろいろと語かたったけど、所詮しょせんは初はじめて一いちヶ月かげつ。

高たかまった意識いしきは初心しょしんだけで霧散むさんして怠惰たいだな独身どくしん生活せいかつを送おくるようになるのかもしれないし、逆ぎゃくに今いまは辛からく感かんじることもすぐに適応てきおうして些末なこととしか思おもわなくなるのかもしれない。

また、半年はんとしくらい経たったらどこかで暮くらしの感想かんそうをまとめたいと思おもう。

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(18) | 14:50

ツイートシェア