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「ライオン社長になれ」アパホテル社長も光臨 Slush Asia : - ASCII STARTUP

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「ライオン社長しゃちょうになれ」アパホテル社長しゃちょう光臨こうりん Slush Asia

 フィンランドで毎年まいとし開催かいさいされている世界せかい最大さいだいきゅうのスタートアップの祭典さいてんが“Slush Asia”として、2016ねん5がつ13にち、14にち千葉ちば幕張まくはりメッセで開催かいさいされた。今年ことしで2かいとなるこのイベントは昨年さくねん、お台場だいばみなとしろいテントをいくつも設置せっちし「これが海外かいがいのスタートアップイベントか」と感動かんどうさせたもの。

 今年ことし一転いってんしてメッセのホールながら、やはり演出えんしゅつ普通ふつうじゃない。会場かいじょうないくら照明しょうめいにスモークをかれ、ステージではカクテル光線こうせんびかうという、クラブイベントのような抜群ばつぐん雰囲気ふんいきだった。

 海外かいがいのイベントだけに講演こうえんやプレゼンなど全編ぜんぺん英語えいごおこなわれる。企業きぎょうのピッチもすべて英語えいご実施じっししている。

 “うでると魔法まほうてる”ウェアラブル機器ききとヘッドマウントディスプレーで実現じつげんするテクノスポーツ『HADO』を展開てんかいする、meleapの福田ふくだ浩士ひろしCEO。もともとサービスどおりカラダ全体ぜんたいおおきく使つかって感情かんじょう前面ぜんめんすプレゼンが魅力みりょくだが、英語えいごだとさらに迫力はくりょくかんじ、会場かいじょうかせていた。実際じっさい、ピッチに出場しゅつじょうした60しゃのプレゼンのなかから5しゃしかのこれない決勝けっしょう進出しんしゅつし、PR TIMESしょうえらばれていた。

アパホテル社長しゃちょう「ライオン社長しゃちょうになれ」

 スタートアップ、ベンチャー企業きぎょう支援しえんする大手おおて企業きぎょうのブースがならなか人工じんこう知能ちのう開発かいはつするnextremer(ネクストリーマー)のブースでは、アパホテルの元谷もとたに社長しゃちょうをモチーフにした、対話たいわがたホテル受付うけつけボット『MINARAI』を展示てんじ。ホテルフロントの受付うけつけ業務ぎょうむ人工じんこう知能ちのうのボットにまかせようというシステムを、実現じつげん可能かのうせいふくめて共同きょうどう開発かいはつちゅうだ。くわしいシステムについては下記かき記事きじで。ブースでは13にちにアパホテル元谷もとたに芙美子ふみこ社長しゃちょうが、ベンチャー企業きぎょうらのまえ記者きしゃ会見かいけんおこなった。

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 会見かいけんでは将来しょうらい受付うけつけロボット導入どうにゅうについてや、アメリカ、ニューヨーク進出しんしゅつなどにれるなか企業きぎょうにとって大事だいじなモノはなにかという質問しつもんこたえていた。「100ひきのライオンをたばねるヒツジの組織そしきよりも、100ひきのヒツジをひきいるライオンの組織そしきのほうがつよい。それだけ社長しゃちょう重要じゅうようで、会社かいしゃ社長しゃちょうまる」と力説りきせつ社長しゃちょうがライオンであれば、ヒツジはライオンになっていくと。これにはあつまった起業きぎょう学生がくせい関係かんけいしゃらもおおきくふかくうなづいていた。

高島たかしま市長しちょうおとずれた福岡ふくおかブース

 会場かいじょうでもひときわおおきなブースを展開てんかいしていたのが、スタートアップシティー福岡ふくおかのブース。福岡ふくおかのスタートアップのみの展示てんじや、スタートアップ企業きぎょうのブースがならんだ。福岡ふくおかはフィンランドのヘルシンキと姉妹しまい都市としでもあり、直行ちょっこう便びんでもむすばれている。アジアにちか位置いちにある福岡ふくおかだが、世界せかいてきにもおおきいスタートアップイベントSlushを開催かいさいするフィンランドともちかしい関係かんけいにある。

 13にちには福岡ふくおかのスタートアップシーンをけんいんする高島たかしま市長しちょう会場かいじょうおとずれて、スタートアップのブースをまわっていた。『YAMAP』は圏外けんがいでも使つかえる登山とざん、アウトドア用地ようちアプリで、福岡ふくおかはつのスタートアップ企業きぎょうセフリが開発かいはつ高島たかしま市長しちょうは、ブースでセフリの春山はるやま慶彦よしひこ社長しゃちょうつぎのビジネスについてのはなしをするなど、積極せっきょくてき交流こうりゅうしていた。その姿すがたには、福岡ふくおか自治体じちたいとしてのコミットりょくがり、魅力みりょくかんじられた。

 また福岡ふくおかにはスタートアップビザという、日本にっぽん起業きぎょう目指めざ外国がいこくじんのために在留ざいりゅう資格しかく緩和かんわなどをおこなう制度せいどがある。その制度せいど利用りようしているのが会場かいじょうでプレゼンをしていた『ikkai』だ。ikkaiは専門せんもんてきなスキルを利用りよう前提ぜんていとしないような仕事しごとたのみたいひとと、学生がくせいむすけるサービス。家事かじ代行だいこうやクリーニングのり、ペットの世話せわなどを登録とうろくした学生がくせいたのむことが可能かのう現在げんざい福岡ふくおか市内しないでベータサービスをおこなっていて、今後こんご正式せいしきサービスインを目指めざす。

ikkai トーマス・ポプラン共同きょうどう設立せつりつしゃ

モジュール接続せつぞく機能きのうえらべるIoTモニター

 ハードウェアではスカイディスクのIoTけセンサーデバイス『GINGA』がおもしろかった。卓上たくじょうスピーカーのようなしろ外観がいかんのデバイス、ひとつの基盤きばんに3つのセンサーモジュールをむことでわせて利用りようできる。

 着脱ちゃくだつできるセンサーモジュールはおと赤外線せきがいせんさんじく加速度かそくど湿度しつど、ジャイロ、気圧きあつ、GPSなどなど14種類しゅるいあり、農業のうぎょうのモニタリング、高齢こうれいしゃ見守みまもりなど用途ようとわせて自由じゆう変化へんかするハードウェアだ。本格ほんかくてきなサービス開始かいしはこれからだが、すでにオフィスの環境かんきょう測定そくてい農業のうぎょうなどで導入どうにゅうれいもあるという。

 そのほかコンシューマーけではJellyWare(ジェリーウェア)の『wordee』は、今夏こんかにIndiegogoでクラウドファンディングを予定よていしているハードウェアガジェット。マウスのようにうごくロボットがたのガジェットを、専用せんようの蓄光マットのうえ操作そうさすると軌道きどうじょう文字もじやイラストがえがくことができる。

 えがけるものはスマホアプリから変更へんこうできる。アプリでは“きつね”のと、ひらがな、漢字かんじ英語えいご表示ひょうじがあり、選択せんたくするとそれぞれの言葉ことば軌道きどうえがけて、子供こどもけの教育きょういく玩具おもちゃのように使つかえる。蓄光マットとのセット販売はんばい予定よていされており、かわいらしい外見がいけんどもがよろこびそうなギミックは、十分じゅうぶん玩具おもちゃとして通用つうようしそうなクオリティーだった。

 今年ことしはハードウェアスタートアップの出展しゅってんすくなかったのが残念ざんねんだったが、2日間にちかん日本にっぽんのスタートアップシーンに世界せかい潮流ちょうりゅうきざまれた。またイベントのスタッフはボランティアの大学生だいがくせいつとめており、この”起業きぎょうがかっこいいという雰囲気ふんいきまれるイベント”から、あらたな起業きぎょうまれることにも期待きたいしたい。

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