グランフロント大阪おおさかがヤバすぎる？世界中せかいじゅうから人ひとが殺到さっとうの異常いじょう現象げんしょう　知的ちてき創造そうぞう拠点きょてん？

　関西かんさい最大さいだいのターミナルである大阪おおさか・梅田うめだは、阪急はんきゅう、阪神はんしん、大丸だいまるなどの百貨店ひゃっかてんや大型おおがた商業しょうぎょう施設しせつが乱立らんりつする、全国ぜんこくでも有数ゆうすうのショッピング激戦げきせん区く。そんな梅田うめだで異彩いさいを放はなつのが、JR大阪おおさか駅えき北側きたがわの複ふく合あいビル群ぐん「グランフロント大阪おおさか」だ。今年ことし4月がつに開業かいぎょう2周年しゅうねんを迎むかえ、累計るいけい来場らいじょう者しゃは1億おく人にんを突破とっぱ。売上うりあげ高だかも2年ねん連続れんぞくで目標もくひょうを上回うわまわるなど、好調こうちょうが続つづいている。

　グランフロント大阪おおさかの中核ちゅうかくである「ナレッジキャピタル」は、オフィス、サロン、ラボ、ショールーム、シアター、イベントスペース、コンベンションセンターまで、人ひとが交流こうりゅうするためのあらゆる施設しせつの複ふく合体がったいだ。一般いっぱん消費しょうひ者しゃ、企業きぎょう、研究けんきゅう者しゃ、クリエーターが交流こうりゅうして新あたらしい価値かちを生うみ出だすための“知的ちてき創造そうぞう”拠点きょてんを商業しょうぎょう施設しせつに組くみ込こむという、世界せかいでも類るいを見みない試こころみで関西かんさいに新風しんぷうを吹ふき込こんでいる。

　今回こんかいは、ナレッジキャピタルの総合そうごうプロデューサーを務つとめる、株式会社かぶしきがいしゃスーパーステーション代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう・野村のむら卓也たくや氏しに、

・なぜ商業しょうぎょう施設しせつに知的ちてき創造そうぞう拠点きょてんを作つくったのか
・海外かいがいの反応はんのう
・商業しょうぎょう施設しせつの未来みらい

などについて話はなしを聞きいた。

なぜ消費しょうひ者しゃ参加さんか型がたの知的ちてき創造そうぞう拠点きょてん？

–グランフロント大阪おおさかに知的ちてき創造そうぞう拠点きょてんを作つくった経緯けいいを聞きかせてください。

野村のむら卓也たくや氏し（以下いか、野村のむら）　施設しせつのコンセプトである「知的ちてき創造そうぞうの場ばを作つくる」という概念がいねんをいかに形かたちにするか、というところからスタートしました。駅前えきまえの一いち等地とうちに当あたる立地りっちで経済けいざい効果こうかも大おおきいため、関西かんさいの経済けいざいに寄与きよする存在そんざいである必要ひつようがあります。これまでの日本にっぽんの知的ちてき創造そうぞうの場ばは、つくばの産業さんぎょうクラスターなど、大半たいはんが郊外こうがいを拠点きょてんとしていました。都心としんの大型おおがた複ふく合あい施設しせつに知的ちてき創造そうぞう拠点きょてんを組くみ込こむ際さいに、まず考かんがえたのが“一般いっぱんの消費しょうひ者しゃが参加さんかできる施設しせつであるべき”ということでした。

–消費しょうひ者しゃ参加さんか型がたとは、どういうことでしょうか。

野村のむら　研究けんきゅう者しゃや企業きぎょうといった特定とくていの集あつまりで価値かちを作つくるのではなく、専門せんもん家かと一般いっぱんの消費しょうひ者しゃが交まじわり、多様たような人々ひとびとの知ちや意見いけんで新あたらしいものを生うみ出だす仕組しくみを指さします。今後こんごの日本にっぽんの産業さんぎょうを考かんがえた際さいに、技術ぎじゅつ主導しゅどう的てきな既存きそんの開発かいはつスタイルでは行いき詰づまりが生しょうじる。そこにユーザー志向しこうの視点してんが必要ひつようとなると感かんじていました。集客しゅうきゃく力りょくのある立地りっち条件じょうけんに加くわえ、消費しょうひ者しゃが参加さんかできる場ばの提供ていきょうと運営うんえいを軸じくに、ナレッジキャピタルを構築こうちくしました。