なぜ「働はたらき方かた改革かいかく」は成功せいこうしないのか～クロスリバー社しゃの調査ちょうさから

　クロスリバー社しゃは22社しゃのクライアント企業きぎょう（総計そうけい16万まん2000人にん）に対たいしてアンケートを行おこない、個人こじんの働はたらき方かた改革かいかくの目的もくてきである「幸しあわせ」について自由じゆうコメント式しきで質問しつもんを受うけ、さまざまな回答かいとうを分類ぶんるいした。

　その結果けっか、80％の回答かいとうが仕事しごと以外いがいで幸しあわせを感かんじている結果けっかとなった。しかし、働はたらかなければ生いきてはいけないし、人生じんせいの3分ぶんの1の時間じかんを仕事しごとに費ついやすわけで、働はたらいている時間じかんに幸しあわせを感かんじないというのはもったいない。

　では、幸しあわせを感かんじる働はたらき方かたに変かえるにはどうすればいいのか？　実じつは、これが個人こじんの働はたらき方かた改革かいかくを成功せいこうさせるために必要ひつようになる。

　越川こしかわ氏しいわく、働はたらいているときに感かんじる幸しあわせ＝「働はたらきがい」に集約しゅうやくされるという。そして、これが会社かいしゃ・個人こじんともに働はたらき方かた改革かいかくを進すすめる上うえで目指めざすべきゴールとなる。

　しかし、働はたらきがいといっても一言ひとことではまとめられない。いったい、どうすれば働はたらきがいが生うまれるのか？　クロスリバー社しゃのAI分析ぶんせきによると、それは「承認しょうにん・達成たっせい・自由じゆう」の3つに結むすび付つくという。

「承認しょうにん」とは、誰だれかに感謝かんしゃされ、必要ひつようとされていると感かんじること。「達成たっせい」とは、売うり上あげ目標もくひょうを達成たっせいできた、イベントが無事ぶじに終おわったなど、何なにかを成なし遂とげたときに感かんじる。最後さいごの「自由じゆう」は、仕事しごと内容ないよう、働はたらき方かた、時間じかんの自由じゆうや経済けいざい的てき自由じゆうが挙あげられる。

　仕事しごとでも幸しあわせを感かんじられるようにするには、「承認しょうにん・達成たっせい・自由じゆう」の3つが大事だいじだ。働はたらきがいが高たかまれば、社員しゃいんは能動のうどう的てきに動うごくようになる。働はたらき方かた改革かいかくがうまくいかない経営けいえい陣じんは、この3つをしっかり高たかめているだろうか？　働はたらき方かた改革かいかくは、社員しゃいんの働はたらきがいを把握はあくすることから始はじまるのだ。

社員しゃいんの「働はたらきがい」を高たかめて生産せいさん性せいが1.5倍ばいに？

　実じつは、社員しゃいんたちの働はたらきがいを高たかめることは、会社かいしゃの経営けいえいにも大おおきく影響えいきょうを及およぼす。

　たとえば、働はたらきがいを感かんじている社員しゃいんは生産せいさん性せいが1.5倍ばいになるというデータがあると越川こしかわ氏し。営業えいぎょう成績せいせきや開発かいはつなどの定量ていりょう的てきな成果せいかや利益りえき貢献こうけん度ど、作業さぎょう効率こうりつなどを総合そうごう的てきに分析ぶんせきしたところ、少すくなくとも働はたらきがいを感かんじていない社員しゃいんよりも1.5倍ばいの成果せいかもしくは効率こうりつを実現じつげんしているという。つまり、働はたらきがいを高たかめることは、会社かいしゃの業績ぎょうせきに直結ちょっけつしやすいということだ。

　逆ぎゃくに、「働はたらきやすさ」だけにこだわると失敗しっぱいに終おわる。福利ふくり厚生こうせいに投資とうしし、働はたらきやすい職場しょくばをつくろうとしたが失敗しっぱいに終おわった企業きぎょうの67％が、働はたらきやすさを目指めざすと怠なまける社員しゃいんが増ふえたと回答かいとうしている。

　働はたらきやすさではなく働はたらきがいを高たかめることは、企業きぎょうにとっても得策とくさくといえるのだ。
（文ぶん＝編集へんしゅう部ぶ）

※本ほん記事きじはPR記事きじです。