セレンディピティ ダイアリー

またもやピカール (Picard) ネタで恐縮きょうしゅくです。かねてからピカールのクレープを使つかってミルクレープを作つくりたい！と思おもっていましたが、ちょうど訪おとずれた時ときにクレープが品切しなぎれになっていたので、代かわりにミニクレープを使つかって作つくってみました。

ピカールのミニクレープ。こんな感かんじの小ちいさいサイズのクレープが10枚まい入はいっています。さりげなく BIO (オーガニック) というのがうれしいですね。このうち５枚まいを使つかって作つくることにしました。

そろそろ国産こくさんのブルーベリーが手てに入はいる季き節ぶしなので、この日ひはブルーベリーで作つくることに。ミニクレープにホイップクリームをぬってブルーベリーを並なべて。これを４回かい繰くり返かえして最後さいごの１枚まいをのせます。

半分はんぶんにカットして、上うえにホイップクリームとブルーベリーを飾かざりました。ブルーベリーのところで若干じゃっかんデコボコしているのはご愛敬あいきょう。おいしくいただきました。

そろそろいちごの季き節ぶしも終おわりですが、この日ひは名残なごりのいちご (しかも意外いがいと大粒おおつぶ) をみつけたので、今年ことし最後さいごかな？と思おもいながら買かいました。

残のこっていた５枚まいのミニクレープを使つかって、間あいだにスライスしたいちごを並ならべ、重かさねて作づくりました。間あいだにはさむフルーツやクリームを変かえることで、バリエーションが楽たのしめますね。

切きり口くちをきれいに見みせるのが意外いがいと難むずかしく、今後こんごの課題かだいにしたいと思おもいます。

この日ひ、もうひとつ見みたフランス映画えいがは、カトリーヌ・フロ主演しゅえんのヒューマンドラマです。

ローズメイカー　奇跡きせきのバラ　(La Fine Fleur / The Rose Maker)

フランスの田舎町いなかまちで小ちいさなバラ園えんを経営けいえいするエヴは、倒産とうさん寸前すんぜんに追おい込こまれ、巨大きょだい企業きぎょうのラマルゼル社しゃに買収ばいしゅうを持もちかけられていますが、父ちちの遺のこしたバラ園えんをつぶすわけにはいかないと、孤軍こぐん奮闘ふんとうしていました。

そんな中なか、秘書ひしょのヴェラが職業しょくぎょう訓練くんれん所しょから格安かくやすで助手じょしゅを３人にん雇やとい入いれます。その一人ひとり、フレッドに嗅覚きゅうかくの才能さいのうを見出みいだしたエヴは、新種しんしゅのバラを生うみ出だして、バラの新しん品種ひんしゅコンクールに挑戦ちょうせんすることを決意けついします。

バラが好すきなのと、ヘレン・ミレン主演しゅえんのイギリス映画えいが「グリーンフィンガーズ」が大好だいすきなので、なんとなく似にていそうだな～と期待きたいして、楽たのしみにしていた作品さくひんです。

ちなみに「グリーンフィンガーズ」は、刑務所けいむしょの更生こうせいプログラムでガーデニングに参加さんかした受刑じゅけい者しゃたちが、庭作にわつくりのおもしろさに目覚めざめ、フラワーショウへの出場しゅつじょうを目指めざす、という実話じつわに基もとづく映画えいがです。

本ほん作さくは、カトリーヌ・フロ演えんじるエヴが身勝手みがってすぎるように思おもえて、最初さいしょはなかなか共感きょうかんできませんでした。最初さいしょに、新種しんしゅのバラを作つくるもとになるバラを手てに入いれるために、助手じょしゅたちを犯罪はんざいに巻まき込こむところから、個人こじん的てきには受うけ入いれられませんでした。

それに、自分じぶんのバラ園えんがつぶれそうなことを隠かくして、助手じょしゅたちを雇やとい続つづけたり、資金繰しきんぐりが厳きびしくなったら、秘書ひしょのヴェラの貯蓄ちょちくまで当あてにしたり、と自分じぶんのバラ園えんを守まもりたいがために、従業じゅうぎょう員いんたちを危険きけんにさらすのは、経営けいえい者しゃとしていかがと思おもってしまいました。

むしろ、敵対てきたいするラマルゼル社しゃの社長しゃちょうの方ほうがよっぽどまともに思おもえて、エヴがあそこまで毛嫌けぎらいする理由りゆうがよくわからなかったくらい。^^;

でも、エヴがフレッドに嗅覚きゅうかくの才能さいのうがあることを見出みいだして、彼かれの才能さいのうを伸のばそうと背中せなかを押おすところは、とてもよかったです。また、彼女かのじょが細心さいしんの注意ちゅういを払はらって交配こうはいしたバラではなく、助手じょしゅたちが練習れんしゅう用ように交配こうはいしたバラが成功せいこうしたのも、深ふかいと考かんがえさせられました。

エヴがフレッドに贈おくった花はなことばのメッセージも、彼かれ女おんならしくてすてきでした。

映画えいが「ラブ・セカンド・サイト　はじまりは初恋はつこいのおわりから」(Mon Inconnue / Love at Seconf Sight) では、オリヴィアとラファエルの新婚しんこん時代じだいに、オリヴィアが用意よういする食事しょくじがとてもかわいかったのです。

朝食ちょうしょくのトーストとか、パスタを添そえたワンプレートとか、野菜やさいやパスタを使つかって、動物どうぶつや人ひとの顔かおにしていたのが、お茶目ちゃめでした。一瞬いっしゅんで場面ばめんが切きり替かわるので、ひとつひとつのお料理りょうりをじっくり見みれなかったのが残念ざんねんでしたが

私わたしもインスパイアされて、まねして作つくってみました。

８枚まい切ぎりの食しょくパンの上うえに、とけるスライスチーズをのせて、ズッキーニとブラックオリーブ、赤あかパプリカを並ならべてグリルで焼やき、別べつにスキレットで炒いためておいたケールと風味ふうみ付づけのローズマリーを飾かざりました。

どことなくけろけろけろっぴか、のびたくんみたいですが。

こちらも同おなじですが、少すこし表情ひょうじょうを変かえて。

オリヴィアが作つくるのは、もっと発想はっそうが豊ゆたかで、動物どうぶつバージョンとかあって、ほんとうにかわいかったんですよ。画像がぞうを探さがしたのですが、見みつからなくて残念ざんねん。

また思おもいついたら作つくってみようと思おもいます。

先日せんじつ、早はやく見みないと上映じょうえいが終おわっちゃう！と、久ひさしぶりに映画えいがを劇場げきじょうで２作さくはしごして見みました。偶然ぐうぜんですが、どちらもフランス映画えいがです。まずはこちらの作品さくひんから。

ラブ・セカンド・サイト　はじまりは初恋はつこいのおわりから　(Mon Inconnue / Love at Second Sight)

小説しょうせつ家かを夢見ゆめみるラファエルとピアニストを夢見ゆめみるオリヴィアが結婚けっこんして10年ねん後ご。ラファエルは念願ねんがんの人気にんき作家さっかになったものの忙いそがしすぎて家庭かていを顧かえりみず、怒おこったオリヴィアと大だい喧嘩けんかをしてしまいます。

翌朝よくあさラファエルが目覚めざめると、オリヴィアがいません。と思おもいきや、いつの間まにかオリヴィアが有名ゆうめいピアニストでラファエルは学校がっこう教師きょうし、しかもオリヴィアはラファエルのことをまったく知しらない、という別べつの世界せかいになっていました...。

想像そうぞうした通とおりのとってもキュートなラブストーリー。特とくにオリヴィアを演えんじるジョセフィーヌ・ジャピがかわいくてすっかりファンになってしまいました。眼鏡めがねをかけるとダイアン・キートン、はずすとガル・ガドット (どちらも大好だいすきな俳優はいゆうさんです) を彷彿ほうふつとさせます。

序盤じょばんのミニのウェディングのドレスから、ピアニストになってからの真まっ赤かなドレスまで、素朴そぼくな高校生こうこうせいから貫禄かんろくある大人おとなの女性じょせいまで、チャーミングな笑顔えがおに魅了みりょうされました。

対たいするラファエルを演えんじるフランソワ・シビルは、どちらの世界せかいでもあまり変かわらなくて、明あかるいお調子ちょうし者しゃといった感かんじ。どちらかというと私わたしの好このみのタイプではないけれど、フランスでは人気にんきの俳優はいゆうさんだそうです。^^;

ラファエルが成功せいこうする世界せかいと、オリヴィアが成功せいこうする世界せかい。２ふたつの世界せかいは決けっして交まじわることはありません。どちらの世界せかいを選えらぶかは、ラファエルが書かく小説しょうせつの結末けつまつ次第しだい？！ですが、２度どとオリヴィアを手放てばなしたくないラファエルがどうしたか、映画えいがを見みて確たしかめてくださいね。

最近さいきん話題わだいになっているマリトッツォ。イタリア・ローマの伝統でんとう菓子かしで、ブリオッシュ生地きじに生なまクリームをはさんだスイーツだそうです。イタリアでは、バールでいただく朝食ちょうしょくとしておなじみだとか。

フランスの冷凍れいとう食品しょくひん専門せんもん店てん ピカール(picard) でブリオッシュを購入こうにゅうしたので、マリトッツォを作つくってみました。

こちらがピカールのブリオッシュ。コロンとした形かたちがかわいいです。コチラのサイトを参照さんしょうして、いちごを使つかったマリトッツォを作つくってみました。

横よこ真まん中なかでカットしたブリオッシュにホイップクリームをしぼり、ブルーベリージャムをちょこんと載のせます。

さらにホイップクリームをしぼって、横よこに半割はんざきにしたいちごを並ならべます。

上うえからブリオッシュのふたをかぶせて、粉こな砂糖さとうをふるってできあがり。

しぼるだけの市販しはんのホイップクリームを使つかいました。口当くちあたり軽かるく、甘あまみもほどほどで、いちごの甘酸あまずっぱさが引ひき立たちます。このまま頬張ほおばるより、ふた側がわにクリームといちごを少すこし移動いどうさせながらいただくと食たべやすい。フルーツサンドの感覚かんかくでおいしくいただきました。

こちらはバナナとチョコレートをはさんでみました。あふれるほどにホイップクリームをしぼって華はなやかに。こちらもおいしくいただきました。

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冷凍れいとうのマリトッツォがカルディにあるとうかがったので、こちらも買かってみました。

パッケージのイラストがイタリアンテイストでかわいい！

横よこから見みると、こんな感かんじ。クリームにオレンジピールが混まぜ込こむのは、イタリア伝統でんとうのスタイルだそうです。オレンジの風味ふうみでさわやかにいただきました。

オレンジピールが大好だいすきで、よく自分じぶんのおやつにも買かっているほどなので、オレンジピール入いりマリトッツォも今度こんど作つくってみようと思おもいます。

３みっつの大学だいがくで長年ながねんにわたって教授きょうじゅを務つとめた著者ちょしゃが、大学だいがく工学部こうがくぶの実情じつじょうを軽快けいかいな語かたり口くちで綴つづる、人気にんきシリーズからの３冊さつです。

今野こんの浩ひろし「工学部こうがくぶヒラノ教授きょうじゅ」

数学すうがく者しゃの藤原ふじわら正彦まさひこさんのエッセイが好すきで一時期いちじきよく読よんでいましたが、最近さいきんひょんなことからこのシリーズを知しって３冊さつ続つづけて読よんだので、まとめて記録きろくしておきます。

著者ちょしゃは筑波大学つくばだいがく、東京工業大学とうきょうこうぎょうだいがく、中央大学ちゅうおうだいがくと３みっつの大学だいがくで学生がくせいを指導しどうし、研究けんきゅう生活せいかつを送おくった工学部こうがくぶの先生せんせいです。

ヒラノ教授きょうじゅとありますが、ご自身じしんの体験たいけんを綴つづったエッセイで、シリーズはなんと20冊さつくらい続つづいていますが、リタイアされて全すべてのしがらみから解放かいほうされてから書かかれたせいか、実名じつめいも数多かずおおく、リアルな内容ないようがが刺激しげき的てきです。^^;

いわゆる業界ぎょうかいものですが、こういうお仕事しごと話ばなしは好すきなので楽たのしみながら興味深きょうみぶかく読よめました。３みっつの大学だいがくでの体験たいけんが書かかれていますが、特とくに長ながく勤つとめられた (表紙ひょうしにもなっている) 東工大とうこうだいでのエピソードが中心ちゅうしんとなっています。

研究けんきゅう資金しきんの話はなしや、人事じんじや組織そしきに関かんする話はなしなど、国立こくりつ大学だいがくと民間みんかん企業きぎょうとはかなり事情じじょうが異ことなりますが、特とくに法人ほうじん化かされてからは省庁しょうちょうからの厳きびしいチェックが入はいり、本業ほんぎょうである研究けんきゅうだけに没頭ぼっとうできない苦労くろうが伝つたわってきました。

ヒラノ教授きょうじゅは私わたしより少すこし上じょうの世代せだいですが、私わたし自身じしん、理系りけいの環境かんきょうで育そだってきて、日本にっぽんの高度こうど経済けいざい成長せいちょう時代じだいを肌はだで感かんじ、それを支ささえる日本にっぽんのものづくりの技術ぎじゅつに誇ほこりを持もってきたので、最さい終章しゅうしょうのヒラノ教授きょうじゅのエンジニア賛歌さんかに共感きょうかんし、胸むねが熱あつくなりました。

今野こんの浩ひろし「ヒラノ教授きょうじゅの事件じけんファイル」

シリーズ第だい２作さく目め。物騒ぶっそうなタイトルにまさか内部ないぶ告発こくはつ？とどきどきして読よみ進すすめれば、どちらかというと今いまとなってはもう時効じこうとなっているご本人ほんにんの未遂みすい？事件じけんの数々かずかず、カラ出張からしゅっちょうやセクハラ疑惑ぎわく、留学生りゅうがくせい賄賂わいろ未遂みすいなど、ユーモアを交まじえながら告白こくはくしています。

今いまは研究けんきゅう者しゃの不正ふせいができないよう、内部ないぶのチェックが厳きびしくなっているので、古ふるきよき時代じだいのお茶目ちゃめな犯罪はんざいといったところですが、大学だいがくに限かぎらずですが、不正ふせいは本人ほんにんが望のぞまなくとも、巻まき込こまれてしまうことがあるので恐おそろしい。

衝撃しょうげきを受うけたのは、某ぼう大だいの人事じんじ抗争こうそう。大学だいがくは国くにの進すすむべき道みちを導みちびく側面そくめんもあるので、私利しり私欲しよくによって方向ほうこうが曲まげられることはいかがなものかと考かんがえさせられました。当初とうしょの理念りねんが守まもられていたら、日本にっぽんにシリコンバレーが？できていたかもしれません。

今野こんの浩ひろし「工学部こうがくぶヒラノ教授きょうじゅと４人にんの秘書ひしょたち」

シリーズ３冊さつ目め。読よみ終おわってから、あれ？４人にんも秘書ひしょが登場とうじょうしたっけと思おもいましたが、最初さいしょの六本木ろっぽんぎ秘書ひしょと、２番目ばんめのミセスKの２人ふたりのインパクトが強つよすぎました。^^;

特とくにミセスKは、ヒラノ教授きょうじゅが最後さいごに中央ちゅうおう大学だいがくを退官たいかんされるまで27年ねん支ささえられた方ほうであり、この本ほんはヒラノ教授きょうじゅがミセスKに捧ささげる感謝かんしゃ状じょうと理解りかいしました。

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これでしばらくヒラノ教授きょうじゅシリーズを読よむのはお休やすみにしますが「工学部こうがくぶヒラノ教授きょうじゅのアメリカ武者むしゃ修行しゅぎょう」はいずれ読よもうと思おもいます。タイトルが、藤原ふじわら正彦まさひこさんの「若わかき数学すうがく者しゃのアメリカ」と小澤おざわ征爾せいじ さんの「ボクの音楽おんがく武者むしゃ修行しゅぎょう」を想起そうきさせ、楽たのしみにしています。

上野うえのの東京とうきょう都と美術館びじゅつかんを訪おとずれた後のちは、パンダ橋きょうを渡わたって駅えきの反対はんたい側がわへ。2018年ねんにオープンしたデザイナーズホテル、NOHGA HOTEL UENO TOKYO の中なかにあるフレンチレストラン、Bistro NOHGA (ビストロノーガ)でお昼ひるをいただきました。

こじんまりとして、どことなく北欧ほくおうテイストの、アットホームなホテルです。予約よやくをしていなかったのですが、早はやめの時間じかんだったので、中央ちゅうおうの大だいテーブルでしたらと案内あんないしていただきました。週末しゅうまつのランチはコース料理りょうりのみとなります。

アミューズです。一見いっけんデザートのように見みえますが、とうもろこしのムースの上うえにオニオンのアイスクリーム、ジュレ、クルトンとなっています。

パンはバゲット、カンパーニュ、フォカッチャの３種類しゅるいでお代かわり自由じゆう。こちらのレストランは地域ちいき密着みっちゃく型がたで、パンも浅草あさくさマニュファクチュアというパン屋やさんから仕入しいれているそうです。

前菜ぜんさいです。こちらは「伊達だて鶏にわとりのバロティーヌに旬しゅんの野菜やさいを添そえて」。鶏にわとり胸むね肉にくに鶏にわとりの内臓ないぞう部分ぶぶんあれこれを巻まき込こんでいるそうです。野菜やさいは冬瓜とうがや豆まめ苗なえなどですが、アブストラクトアートのようですね。

私わたしの前菜ぜんさいは「季き節ぶし野菜やさいのテリーヌと旬しゅんの魚介ぎょかいのマリネ」です。季き節ぶし野菜やさいのテリーヌは和わのだしをゼラチンのように固かためてあるのが新鮮しんせんでした。魚介ぎょかいのマリネは金目かねめ鯛たいの昆布こぶ締じめです。見みた目めは洋風ようふうながら、お味あじは和風わふうという遊あそび心ごころのある一品いっぴんでした。

メインのお料理りょうり。こちらは「太田おおたベーコンで巻まいた国産こくさん豚ぶたフィレ肉にくのロースト」です。付つけ合あわせはじゃがいものピュレ、さやえんどうなど。豚肉ぶたにくが燻製くんせいのような風味ふうみでした。夫おっとが、前菜ぜんさいのバロティーヌとかぶったと反省はんせいしてましたが、おいしかったです。

私わたしのメインは「仔こ羊ひつじのコンフィ グリーンのクスクスとルッコラ」です。全体ぜんたい的てきにグリーンが美うつくしく印象いんしょう的てきな一品いっぴん。グリーンの葉は物ぶつ野菜やさいの下したに仔こ羊ひつじ肉にく、その下したにほうれん草そうのクスクスが敷しいてあります。

デザートです。こちらは「バスク風ふうチーズケーキとジャージー牛乳ぎゅうにゅうのソルベ」です。どちらも濃厚のうこうなおいしさでした。

私わたしのデザートは「クレームダンジュと柑橘かんきつのマルムラード」です。クレームダンジュはクリーム状じょうの軽かろやかなチーズケーキ、マルムラードはマーマレードのこと。見みた目めにも涼すずし気げで、今いまの季き節ぶしにぴったりのデザートです。

クレームダンジュの中なかには、オレンジピールに、オレンジのソルベ、そしてオレンジの房ぼうとオレンジ尽つくし。うれしいサプライズでした。紅茶こうちゃとともにおいしくいただきました。

東京とうきょう都と美術館びじゅつかんで開催かいさいされている「イサム・ノグチ　発見はっけんの道みち」を見みに行いきました。

楽たのしみにしていたイサム・ノグチの展覧てんらん会かい。開幕かいまく翌日よくじつに東京とうきょう都との非常ひじょう事態じたい宣言せんげんで閉館へいかんとなってしまいましたが、６月がつ１日にちから再開さいかいされたので、早速さっそく見みに行いってきました。日時にちじ指定していの予約よやく制せいとなっていて、比較的ひかくてきゆったりした環境かんきょうで鑑賞かんしょうできました。

日本にっぽんとアメリカの両方りょうほうのアイデンティティをもつ20世紀せいきを代表だいひょうする彫刻ちょうこく家かであり、工業こうぎょうデザイナーでもあったイサム・ノグチについては、これまでに何なん度どか記事きじにしていますので、よかったらご覧らんになってみてください。

イサム・ノグチ庭園ていえん美術館びじゅつかん（香川かがわ県けん・牟礼むれ） 2018.08.26
映画えいが「レオニー」（イサム・ノグチの母ははを主人公しゅじんこうにした映画えいが）2010.11.28
イサム・ノグチ美術館びじゅつかん（ニューヨーク・ロングアイランドシティ）2007.10.14

３階かいにまたがる展示てんじ室しつのうち、最初さいしょの２階かいは写真しゃしん撮影さつえい可能かのうでした。知しってたらミラーレスカメラを持もっていったのですが、今回こんかいはiPhoneでの撮影さつえいです。

作品さくひんは大おおきく分わけて、石いしを使つかった彫刻ちょうこく、金属きんぞくを使つかった彫刻ちょうこく、そして竹たけと和紙わしを使つかったイサムおなじみの「あかり」シリーズの照明しょうめいなど。イサム・ノグチのインタビュー映像えいぞうや、香川かがわ県けん牟礼むれにあるイサム・ノグチ庭園ていえん美術館びじゅつかんを紹介しょうかいするビデオもありました。

最初さいしょのロビー階かいの入口いりくちを入はいると、「あかり」シリーズの照明しょうめいをたくさん使つかったインスタレーションがお出迎でむかえ。大小だいしょうさまざまな照明しょうめいが、少すこしずつ明あかるくなったり暗くらくなったりする様子ようすは神秘しんぴ的てきでもあり、幻想げんそう的てきな光景こうけいでした。

サークルストーン（お地蔵じぞうさん）　1980　花崗岩かこうがん　

沖縄おきなわの石いし敢當(いしがんとう)を思おもい浮うかべたら、お地蔵じぞうさんと知しりなるほど！と納得なっとくしました。当あたらずも遠とおざからずでした。

無題むだい　1988　花崗岩かこうがん

石いしの面めんの仕上しあげによって全まったく表情ひょうじょうが変かわることに驚おどろきました。「2001年ねん宇宙うちゅうの旅たび」のモノリスを思おもい出だしました。

下方かほうへ引ひく力ちから　1970　アリカンテ産さん及およびマルキニア産さん大理石だいりせき

同おなじ横浜よこはま美術館びじゅつかんが所蔵しょぞうする「真夜中まよなかの太陽たいよう」に似にていますが、こちらは知恵ちえの輪わ風ふうになっています。

ヴォイド　1971　ブロンズ

香川かがわ県けん牟礼むれにあるイサムノグチ庭園ていえん美術館びじゅつかんにある「エナジーヴォイド」の小型こがた版ばんで、こちらはブロンズで作つくられています。

女おんな（リシ・ケシュにて）　1956　鋳鉄ちゅうてつ

リシケシュというのは、インドのヒンズひんずー教きょうの聖地せいちのようです。この抽象ちゅうしょう的てきな造形ぞうけいからさまざまなことが想起そうきされます。女性じょせいの神秘しんぴ性せいと艶つやめかしさが表現ひょうげんされていてドキッとしました。

リス　1988　ブロンズ

ぱっと見みてカタツムリかな？と思おもったらリスでした。^ ^

びっくり箱ばこ　1984　溶融ようゆう亜鉛あえんメッキ鋼板こうはん

これは見みてすぐにわかりました。Jack in the Box ということばが先さきに浮うかびました。

あかりシリーズから。こちらはペンダントタイプですが、このほかに床ゆか置おきタイプの照明しょうめいもありました。イサムノグチの照明しょうめいや家具かぐは今いまでも販売はんばいされていますから、手てに入はいる芸術げいじゅつ作品さくひんというのがうれしいですね。

参考さんこう作品さくひんのフリーフォームとオットマン。ここにすわることもできます。

このさらに上うえの階かいには、石いしを使つかった大作たいさくの数々かずかずがありました。今回こんかいの展覧てんらん会かいは、作品さくひんタイトルが少すこし離はなれたところにあったので、まず最初さいしょに作品さくひんとじっくり向むき合あい、その後ごでタイトルを見みて答こたえ合あわせ？ができるのがよかったです。

先さきにタイトルを見みてしまうと、どうしても先入観せんにゅうかんにとらわれてしまいますものね。最後さいごに、心しんに残のこったイサム・ノグチのことばを紹介しょうかいします。

”自然しぜん石せきと向むき合あっていると、石いしが話はなしをはじめるのですよ。その声こえが聞きこえたらちょっとだけ手助てだすけしてあげるんです。”

どこか子育こそだてにも通つうじる深ふかい哲学てつがくだと感かんじ入いりました。私わたしは子育こそだてに手てをかけすぎてしまいましたけどね。^^;

映画えいが「クルエラ」の感想かんそうにもちょこっと書かきましたが、本ほん作さくは70年代ねんだいを彩いろどる音楽おんがくも魅力みりょくのひとつ。特とくに私わたしは ELO (Electric Light Orchestra) が懐なつかしかったです。

映画えいがを見みてから、家いえで ELO のCDを引ひっ張ぱり出だしてみたり、YouTubeを聴きいたりして、余韻よいんを楽たのしんでいます。

家いえに唯一ゆいいつ残のこっているELOのCDはベストアルバム。CDなのでおそらく80～90年代ねんだい頃ごろにお店みせで見みかけて、懐なつかしくて衝動しょうどう買かいしたものと思おもわれます。ジャケットデザインは、おそらく Earth Wind & Fire のアルバムジャケットを多おおく手掛てがけた長岡ながおか秀しげる星ほしさん。

この中なかから、どれにしようか悩なやみますが、いくつか代表だいひょう作さくをご紹介しょうかいさせていただきますね。

Electric Light Orchestra - Livin' Thing (Official Video)

「クルエラ」に登場とうじょうした "Livin’ Thing"。いきなりバイオリンが出でてきてびっくりするかもしれませんが、ELO はロックバンドにストリングス(バイオリン、チェロ)を取とり入いれているのが画期的かっきてきなんです。だからクラシック音楽おんがく好すきの私わたしの心しんをとらえたのかもしれません。

Electric Light Orchestra - Don't Bring Me Down

J・J・エイブラムス監督かんとくの「SUPER８」に登場とうじょうした "Don't Bring Me Down"。SUPER８は1979年ねんが舞台ぶたいで、この年としのヒット曲きょくがBGMにふんだんに使つかわれていました。そういえばこの年とし、SONYのウォークマンが発売はつばいされた、という描写びょうしゃもありました。

ELO - Shine A Little Love (with lyrics)

私わたしは後のちにも先さきにも一いち度どだけラジオ番組ばんぐみにリクエストを送おくって、しかもそれが紹介しょうかいされたことがあるのですが、その時ときのリクエスト曲きょくがこの "Shine A Little Love” 。懐なつかしいです。^^

ELO - Xanadu

オリヴィア・ニュートン・ジョン主演しゅえんの映画えいが「ザナドゥ」の音楽おんがくを担当たんとうした ELO が作つくった主題歌しゅだいか。オリヴィアが歌うたうバージョンが有名ゆうめいですが、ELO が歌うたうバージョンはメロディの美うつくしさが際立きわだつように感かんじられて好すきです。

映画えいがを見みた後のちに、イクスピアリに入はいっている東南とうなんアジア料理りょうりレストラン Monsoon Cafe (モンスーンカフェ) でお昼ひるをいただきました。

本格ほんかく的てきというよりは、東南とうなんアジアのリゾートをイメージしたテーマレストランといった感かんじですが、ホスピタリティがすばらしく、楽たのしい食事しょくじになりました。お料理りょうりもおいしかったです。

お昼ひるは、メインのお料理りょうりを選えらぶとサイドメニューやドリンクなどがつく、ホリディランチのセットとなっていました。

前菜ぜんさいの２人ふたり分ぶんがいっしょに運はこばれてきました。右みぎはタイ海老えびトースト、中なかは本日ほんじつのサラダ、左ひだりは四川しせん風ふうよだれ鶏にわとりピリ辛からし胡麻ごまソースです。

海老えびトーストが、海老えびのすり身みがぷりぷりして、おいしかったです。トーストの部分ぶぶんに油あぶらが染しみ込こんでいるはずなのに、全然ぜんぜん油あぶらっぽさがなくて感激かんげきしました。

夫おっとがいただいたパッタイ (海鮮かいせん焼やきビーフン) です。パクチーが苦手にがてだと言いったら、お店みせのスタッフが別べつ添そえにしてくださいましたが、夫おっとは結局けっきょく食たべられなくて、私わたしがたっぷりいただいてしまいました。(私わたしはパクチー好すき)

少すこし甘あまめのソースがからんだパッタイは、とってもおいしかったです。

私わたしは鶏肉とりにくのフォーをいただきました。写真しゃしんだとわかりにくいですが、深ふかさのある丼どんぶりに入はいっています。鶏肉とりにくということでスープもあっさりしていて、夏なつらしいお味あじでした。パクチーや紫むらさき玉たまねぎなど、野菜やさいもたっぷりいただけてよかったです。

デザートのマンゴータンゴ。タピオカミルクにアイスクリームとマンゴー、２種類しゅるいのマンゴーゼリー、ホイップクリームが入はいったスイーツです。マンゴーの甘酸あまずっぱさが、タピオカミルクの優やさしい甘あまさによくあっておいしかったです。

私わたしはタピオカとコーヒーゼリーのチェーをいただきました。チェーもお店みせによっていろいろですが、こちらのお店みせのは、マンゴータンゴのマンゴーの代かわりに、コーヒーゼリーが入はいっているものでした。こちらもおいしかったです。

今年ことしの４月がつに入はいったばかりという女性じょせいスタッフが私わたしたちの席せきを担当たんとうしてくださったのですが、明あかるく朗ほがらかで、お仕事しごともきちんとされていて感心かんしんしました。何なん度どもアイスティとジャスミンティのお代かわりを持もってきてくれました。

こういう時ときに、チップがお渡わたしできたらいいなーと思おもいながら、お店みせを後のちにしました。