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洞冥記 - Chinese Text Project
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ほらめい

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まきだいいち

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1 まきだいいち:
かんたけみかど誕之けいみかどゆめ一赤彘從雲中直下,にゅうたかしらんかくみかどさとし而坐於閣じょうはてあか煙霧えんむらい蔽戶牖。もちじょうゆうたんかすみ蓊鬱而起,乃改たかしらんかくため猗蘭殿どのこうおう夫人ふじん誕武みかど於此殿どのゆうあおすずめぐん於霸城門じょうもん,乃改ためあおすずめもん。乃更修飾しゅうしょくこくためあやぎぬ橑。すずめいんめいあおあやぎぬもん

2 まきだいいち:
東方とうほうついたち曼倩。ちちちょうえびすしょうひらめ妻田つまだおんなえびすねんひゃくさいかお如童ついたちせいさんにち,而田けいみかどさんねん也。鄰母じつ而養としさんさい天下てんか讖,一覽いちらんやみ誦於こうつねゆび撝天空中くうちゅう獨語どくご。鄰母ゆるがせしつついたち累月るいげつかたははむちこうふく經年けいねん乃歸。ははゆるがせだいおどろき曰:「なんじぎょう經年けいねんいちなに以慰わが耶?」さく曰:「いたりむらさき泥海どろうみゆう紫水しすい污衣,仍過おそれふち湔浣,ちょうはつちゅうかえしなにうん經年けいねん乎?」ははとい:「なんじ悉是何處どこぎょう?」さく曰:「湔衣竟,暫息みやこたかしどう王公おうこうあめ以丹かすみ漿,しょくふとし飽,もだえいく,乃飲げんてんつゆはんごうそく醒。すんで而還。みちぐういちあおとらいき路傍ろぼう騎虎きこかえ捶過つうとら嚙兒腳傷。」はは悲嗟,乃裂あおぬの裹之。さくふくいえまんいち枯樹,だつぬの挂於じゅぬのためりゅういんめい其地ためぬのりゅうさわついたち以元ふうちゅうゆうこうむおおとりさわゆるがせおうははくわ於白うみはまにわかゆうまゆおうゆびおもねはは以告ついたち曰:「むかしため吾妻あづまたくがたため太白たいはくしらげこんなんじ此星せい也。われ卻食吞氣,やめきゅうせんさいもくちゅう瞳子どうししょくみなあおこう能見のうみかそけかくれこれぶつさんせんさいいち反骨はんこつあらいずい千歲一刻肉伐毛。われせいやめ三洗髓五伐毛矣。」

3 まきだいいち:
たてもとねんみかどおこりあが光臺ひかりだい,以望よんとお。於臺じょう撞碧だまかねかけがかはじむかおる,吹霜條しもじょう篪,唱來くもきょくほうさく再拜さいはい於帝まえ,曰:「しん東遊あずまあそびまんりんきゅうしょく鳳雛ほうすう,涔源うそみず赤色あかいろ西にしほら壑,とく滄淵虬子靜海しずみゆうたまほら壑在おそれふち西にし,虬泉ざいなら宮北みやきた中有ちゅううつい雲舟うんしゅうおこりふうふねさむらいせんぶね、含煙ぶねある以杪棠為杝楫,ある木蘭もくれんぶん柘為ざおまたおこりそうだい於月。」

4 まきだいいち:
つり影山かげやまあきらかわさんまんゆう雲氣うんきもち如山かげ藿生於影ちゅう浮水じょうゆうむらさきかわまんふかじゅうたけ中有ちゅううかんしも下方かほうもりゆうくだれいだんやしなえれい分光ぶんこう殿でんあいだ、奔雷しつななあいだもち蟾閣じゅうたけうえ有金ありかねきょうこうよんしゃくもとふうちゅうゆう祇國けんじ此鏡,あきら魑魅すだまかくれがた

5 まきだいいち:
えびす如棗かくしょくいちへんのりれきがつひだる。以粒如粟まいもととう水中すいちゅうにわか而滿だい盂也。

6 まきだいいち:
あま泉宮いずみみやみなみこんあきらちゅうゆうれい殿どのななあいだみな以桂ためばしらふうこうみかどすんでふけ於靈かいつねとくひょうずい白鳳はくほうほねすりあおすずためくず,以蘇和之かずゆきあきら於神だんよる暴雨ぼううこう不滅ふめつゆうしも,如蜂赴火,侍者じしゃ舉麟ひげはらいはらい

7 まきだいいち:
もとひかりちゅうみかどおこり寿ことぶきれいだん壇上だんじょうれつうえたれりゅうあお梧,こうじゅうたけゆうしゅいろ如丹じる,灑其落地おろちみななりたま。其枝りゅうたおせたれまた曰珍えだじゅ。此壇だか八丈はちじょうみかど使ただし謁乘雲霞うんか輦以のぼりだんいたりよる三更さんこう,聞野鷄鳴けいめいゆるがせ如曙,西王母せいおうぼげん鵉,うたはるらく,謁乃聞王はは歌聲うたごえ而不其形。歌聲うたごえにょうはりさん匝乃どめだんはたくさじゅ枝葉えだはあるこぼしあるどううたかんじ也。四面しめんれつしゅ軟棗,じょう如青かつらかぜいたるはらい階上かいじょうゆうちり

8 まきだいいち:
ただし謁,なかげんたけみやこいく邑人也。しょう好學こうがく,嘗遊山澤やまさわはさみ圖書としょ,患其しげるじゅういえひんじつじゅ以代書簡しょかんげん其易まきふところ也。へん荊為ゆか,聚鳥じゅう以寢其上。

9 まきだいいち:
なみ祗國,また名波なば弋國。けんじかみきよしこうそうまためい荃蘼,まためいはる芜。いちひゃくじょう,其間如竹ぶし柔軟じゅうなん,其皮如弦,ためぬの所謂いわゆるはる芜布,また名香めいこう荃布,かたみつ如紈冰也。にぎいちへん滿室まんしつみな婦人ふじんたいわたるゆう芬馥。

10 まきだいいち:
翕韓こくけんじむくろじゅうじょう如鹿,青色あおいろ。以寒あおいとためなわ繫之。及死,みかど惜之而不瘞,かけ於苑かんぬきかわみなただれくちおもんみほねしょくなおあお時人じじん咸知其神ことさら以繩繫其あし。往視ただ見所みどころ繫處そん,而頭及骨みなとべ

11 まきだいいち:
だん池西いけにしゆうれいぽうよんひゃくゆうれんぜに荇、浮根ひしたおせえだれんぜに荇,荇如ぜにぶん;浮根ひし出水しゅっすいじょう沉波じつほそうすかわあまはんあお半白はんぱく霜降しもふりわたるいんめいあお冰菱也;たおせえだしゃえだよこたおせ水中すいちゅうちょうきゅうしゃくあまり,如結もう有野ありのかもあきけり及鷗鷖來しょう水上すいじょうにゅう此草ちゅうみなとく,如繒もう也。また名水めいすいもう中有ちゅううてん舫、逐龍舫、しのげ舫,みかど嘗遊えん於此。

まきだい

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1 まきだい:
もとかなえ元年がんねんおこり招仙かく於甘泉宮いずみみや西にしへんみどり麟毫ためすだれあお琉璃ためおうぎかかはじむひとしためゆか,其上かか浮金うきがねけいだまかおる浮金うきがねしゃしょく如金,浮於水上すいじょうけいたましゃ,其質貞明ていめい而輕。ゆうかすみこう綉,ゆうりゅう綉,ゆうれんけむり綉,ゆうはしりゅうにしきゆうくもおおとりにしきこぼしおおとりにしきかくじょうしょう荃靡くずしょうあわもと,其氣さんがつぜっすすむ𡸰嵻細なつめいずる𡸰嵻山,やま臨碧海上かいじょうまんねん一實かずみ,如今軟棗。咋之ゆうあぶらあぶら可燃かねんとう西王母せいおうぼにぎ以獻みかどもえよし苡燈,ひかりしょくむらさきゆう白鳳はくほうくろりゅう、馵足らいおどけ於閣ゆうあおとりあかあたま道路どうろ而下,以迎しんおんなかみおんなとめだま釵以贈みかどみかど以賜ちょう婕妤。いたりあきらみかどもと鳳中おおとりなか宮人みやびとなお此釵。諃欲明日あしたしめせこれすんではつくしげゆうしろつばめ昇天しょうてん後宮こうきゅうじんがくさく此釵,いんめいだまつばめ釵,げん吉祥きっしょう也。

2 まきだい:
もとかなえねん,郅支こくみつぎきもせきひゃくきんつね水銀すいぎんやしなえこれ,內玉ひつちゅう金泥きんでいふう其上。國人くにびとちょうよんしゃくおもんみえさ此石而已。はんあお半白はんぱく,如今うまきもうす碎以きゅうてんふくわたるねんひだる渴也。以之はらいかみしろしゃみなくろみかどすわ群臣ぐんしん於甘いずみ殿どの有髮うはつしろしゃ,以石はらい應手おうしゅみなくろ公卿くぎょう曰:「不用ふようさくかたはくおもんみ須馬きもせき。」此石酷烈こくれつ不和ふわすな不可ふかきんかみみかどれいそう殿どの,召東方とうほうついたち於青あやぎぬまどへだた綈紈,じゅうまくもんついたち曰:「かんうけたまわかのえうんとく,以何せいみずためさちおう?」さく跪而たい曰:「しんつねいたりあきら墟,是長これなが安東あんどう扶桑ふそうななまんゆう及雲やま山頂さんちょう有井ありいくもおこり井中いなか若土わかづち德王とくおう雲出くもいで德王とくおうあか雲出くもいでみず德王とくおう黑雲くろくもきむ德王とくおう白雲しらくも木德きとくおう青雲せいうん。此皆おうみず德也とくや。」みかど曰:「ぜん」。

3 まきだい:
もとふうちゅうおこりかたやまぞう,招諸靈異れいい,召東方とうほうついたちげん秘奧ひおう。乃燒天下でんかこうゆう沉光せい祗香、あきらにわきむ磾香、ぬりたましい外國がいこくしょみつぎあお楂之とうあお楂木ゆうあぶら,如淳うるしそぎおけちゅう,以蠟和之かずゆき塗布とふもえあきらすうさと

4 まきだい:
おこり神明臺しんめいだいうえゆう九天きゅうてん道金どうきんゆかぞうせきとら珀鎮ざつだまため簟。みかどすわ良久よしひさしつらえ甜水冰,以備ひろし濯酌。よう琨碧しゅ,炮青ひょう脯。はてそくゆうぬりかげむらさきなし、琳國あおせん眾與しょく

5 まきだい:
ほえ勒國みつぎぶんさいよんとうじょう如水にょすい兕。かくひょう有光ありみついんめいあきらさいおけやみちゅう有光ありみつかげまた曰影さい以為簟,如錦あやぎぬぶん。此國長安ながやすきゅう千里せんり在日ざいにちみなみひとちょうななしゃくかみいたりかかとじょうさいぞうくるまじょうぞう入海いりうみそこたから宿やど於蛟じんこれしゃとくなみだたまのりみずちしょ泣之たま也,また曰泣たま

6 まきだい:
甜水おそれふちはちじゅうゆう甜溪,みずあじ如蜜。東方とうほうついたちゆう此水,とくすう斛以けんじみかどとうすい於井,すいつね甜而かんあらい沭則肌理きめやわらすべり

7 まきだい:
よう琨,玉門ぎょくもんきゅうまんゆうあおくさ如麥,わり以釀しゅのりあじ如醇酎,いんいちごうさんしゅん醒。ただしいん甜水,ずいいん而醒。

8 まきだい:
ぬりやまそむけなしだい如升,あるくも紫色むらさきいろせんねんいちはなまた曰紫けいなし

9 まきだい:
琳國長安ながやすきゅう千里せんり生玉いくたまいろ如碧だますうじゅうねんいちじゅくあじさんむかしかんおわりつねえさ此李,いんめいかんおわり

10 まきだい:
もとふうさんねん大秦たいしんこくみつぎはな蹄牛。其色駁,こうろくしゃくたまきにょう其身,かくはしゆうにく,蹄如蓮花れんげぜんはしちからみかど使輦銅せき,以起もち仙宮せんきゅう,迹在せきじょうみな如花がたせき外花とばな牛津うしづいしちょうじゅうたけこうさんたけたて於望仙宮せんきゅういんめいりゅうかねせきたけみかどまつ,此石おちい入地いりじただ出土しゅつどじょうこんひといいりゅう墩也。

11 まきだい:
みかどこう微行びこう,於長やす城西じょうさい夜見よみいち螭遊於路。ただし竭曰:「むかしすぐるこびまつ於膝じょう,以金かんざしぬきだま褵腹ためおどけこん螭腹あまりきんかんざし穿ほじあとやす此耶?」曰:「白龍はくりゅうぎょ麟,もうしゃしょく。」みかど曰:「こころみわが也。」

12 まきだい:
もとふうよんねんおさむわたるこくけんじ駁騾,こうじゅうしゃく毛色けいろあかむらみなゆう日月じつげつぞうみかど以金埏為くさりきずな,以寶もり芻以飼之。

13 まきだい:
もとふうねん,勒畢こくみつげぼそとり,以方じゃくたまかごもりすうひゃくとうかたち如大はえじょう鸚鵡おうむ聲聞しょうもんすうあいだ,如黃くぐいおと也。國人くにびとつね以此とりこうまためい曰候ちゅうみかどおけ於宮內,旬日じゅんじつ而飛つきみかど惜,もとめふく明年みょうねんぼそとりしゅう帷幕いばくあるにゅうころもそでいんめい蟬。みや內嬪みなえつ有鳥あっとりしゅう其衣しゃ,輒蒙愛幸あいこういたりたけみかどまつややややにんなおあい其皮。ふく其皮しゃため丈夫じょうぶしょこび

14 まきだい:
勒畢こくにんちょうさんすんゆうつばさ善言ぜんげんおどけわらいいんめいぜんこくつねぐん往日おうじつ曝,ねつ乃歸。いんため漿。たんしゃにち初出しょしゅつゆうじる如珠也。

15 まきだい:
太初たいしょねん東方とうほうついたちしたがえ西にしあせこくとくごえふうじゅうえだけんじみかどちょうきゅうしゃくだい如指。此木くのぎ臨因桓之すいのり《禹貢》所謂いわゆるいん是也これや。其源甜波。じょうゆうむらさきつばめくぐいしゅう其間,じつ如油あさふう,吹枝如玉ごえいん以為めいみかど以枝へんたまものみことしんしんゆうきょうしゃえだそくあせしんゆう死者ししゃえだそくおりむかしろう聃在於周ねんななひゃくさいえだ竟未あせ。偓佺せい於堯ねんさんせんさいえだ竟未いちおりみかど乃以えだといついたちさく曰:「しんやめ此枝さん枯死こし而復せいあにあせおり而已哉!さと曰:としはんえだあせ此木くのぎせんねんいちしめ萬歲ばんざい枯。」

16 まきだい:
太初たいしょさんねんおこりあまいずみのぞむふうだいたいじょうとくしろたま如花いちえだみかど以錦ぶたくつがえこれ,如照がつ矣。いんめいあきらがつたま,以賜ただし偃,もり以琉璃之かたみ

17 まきだい:
太初たいしょよんねん東方とうほうついたちしたがえささえひさげこくらい國人くにびとちょうさんたけしゃくさんさんそくかく三指みつゆびちからぜんはしくに小山こやまのううつりゆう澗泉,いんのうつきゆい海苔のりためころも,其戲わらいさいぞうしょう投擲とうてきためらく

18 まきだい:
東方とうほうついたちゆうきちくもとく神馬しんめいちひきこうきゅうしゃくみかどといついたち:「なんしし也?」さく曰:「むかし西王母せいおうぼじょう靈光れいこう輦以てきひがし王公おうこうこれしゃぜい此馬ゆう於芝,乃食芝田しばたくさひがし王公おうこういか,棄馬于清てんがんしんいたり王公おうこうだんいん騎馬きばかえしにょうさん匝,しかにゅうかんせきせきなお掩。しん於馬じょうねむ不覺ふかく而玉いたり。」みかど曰:「其名うんなに?」たい曰:「よしやましためめいけい。」さくとうじょうとき,如駑あしなえうさぎうまみみ東方とうほうついたち曰:「しん有吉ありよしくもくさじゅうごろたね於九景山かげやまひがしせんさいいちはな明年みょうねんおうせいしんはし請刈とく以秣うまおわりかつえ也。」さく曰:「しんいたりひがしごくきちくもさわ多生たしょう此草,うつり於九けいやまぜん如吉くも。」みかど曰:「なにいいきちくも?」さく曰:「其國ぞく以雲うらない吉凶きっきょうわからくごとのり滿室まんしつくもおこり五色ごしきあきらじんちょ於草じゅみななりしょくたま,甚甘。」みかど曰:「よしくもとく乎?」さく乃東はしいたりゆう而返,とくげんあおもりあお琉璃,かくごう,跪以けんじみかどあまねたまもの群臣ぐんしん群臣ぐんしんとく嘗者,ろうしゃみなしょうやまししゃみないよいよ。凡五かん嘗露:ただし謁、たかしはじめ岐、かく瓊、やす也。

19 まきだい:
たかし,馮翊じん也。げんさんひゃくさいくさふごまけたけしん》而至。みかどれいまちまたごうまけ先生せんせい也。

20 まきだい:
はじめ岐,河清かせいいっじん也。としななひゃくさいかたり及周はつことりょうしか如目まえ。岐侍しゅうこうのぼり壇上だんじょう,岐以しゅなりおうあししゅうこう以玉しゃくあずかこれ,岐嘗たからまい以衣たもと拂拭ふっしょくしゃくあつななふんいまするどだんつねきり桂葉かつらはしょく。聞帝こうせん,披草ぶた而來謁帝焉。

21 まきだい:
かく瓊,ひがしぐんじん也。形貌なりかたちみにくれつ,而意ひと。曾宿人家じんか,輒乞たきぎ自照じしょう讀書どくしょひるねむり閉,行地ゆくじ无迹。みかど聞其ことしるし焉。

22 まきだい:
やすだいぐんじん也。ためだいぐんそつうん卑猥ひわいしょ人間にんげんむちふところ荊而讀書どくしょ以記すうしゃゆうなり矣。時人じじんいいやすねんはちじゅうあまり如童つねふくしゅすな,舉体みなあかふゆちょ裘。すわいちかみひさしこうしゃくにんとい:「すわ此龜いくねん矣?」たい曰:「むかしふく羲始づくりもう罟,此龜以授われわれすわかめやめひら矣。此蟲かしこ日月じつげつひかりせんさいそくいち出頭しゅっとうわれすわ此龜,やめ出頭しゅっとう矣。」ぎょうそくかめ以趋,世人せじんいいやすまんさい矣。

まきだいさん

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1 まきだいさん:
天漢てんかんねんみかどのぼりあおいりゅうかくおもえ仙術せんじゅつ,召諸かたげん遠國おんごく遐方ことただ東方とうほうついたちせきみさおひつ跪而すすむみかど曰:「大夫たいふためちんげん乎?」さく曰:「しんゆう北極ほっきょくいたりかねやま日月じつげつしょあきらゆうあおりゅう銜燭以照。やまよんきょくまたゆうえん圃池えんみなうえくさ有明ありあけくきそうよる如金とうおりえだため炬,あきらおにぶつかたち仙人せんにんやすしふうつねふく此草,於夜暝時,輒見はらこう通外とおりほかまためいほらめいそう。」みかどれい剉此くさためどろ,以塗くもあきらこれかんよるすわ此館,とうしょくまためいあきらそう以藉あしくつすい沉。

2 まきだいさん:
ゆうゆめそうがましょくべにひるちぢみ入地いりじよるのりまためいふところ莫。ふところ其葉,のりゆめ吉凶きっきょうたてけん也。みかどおもえ夫人ふじんよう不可ふかさく乃獻いちえだみかどふところよるはてゆめ夫人ふじんよしあらため曰懷ゆめそう

3 まきだいさん:
ゆうおおとりまもるくさ色丹しこたんちょうよんすんあじあまひさしょくれいじん身輕みがるはだすべりあか松子まつこえささんさいじょうへび入水じゅすいとくたまいちまいいろ如真きんあるげんへびたまごめいへびたままた曰銷やましたまかたり曰:やすししつ千里せんりこましつへびたま

4 まきだいさん:
ゆう五味ごみそう初生しょせいあじあま花時はなどきあじさんしょく使つかいじん不眠ふみんめい曰卻睡そうすえ多國たこくけんじ此草。此國じんちょうよんすん麟毛ためぬの,以文せきためゆか人形にんぎょう雖小,而屋宇崇曠,おおとりもうにしき,以錦ため帷幕いばく也。

5 まきだいさん:
とりあいこくゆうりゅうつまらっきょうちょうきゅうしゃくいろ如玉。せんじゆうあぶら,以和むらさきかつらためまるふくいちつぶ千歲ちとせひだるかたり曰:らっきょうあぶらせい

6 まきだいさん:
ゆう掌中しょうちゅうあくたよう如松其子おけ掌中しょうちゅう,吹之而生,いち吹長いちしゃくいたりさんしゃく而止,しかうつり於地じょうわかけい掌中しょうちゅう吹者,のりなま也。しょくのう空中くうちゅう孤立こりつあし躡地。まためい躡空そう

7 まきだいさん:
みかど常見つねみ彗星すいせい東方とうほうついたちおりゆびぼし以授みかどみかど以木ゆび彗星すいせいほしひろそくぼつ也。ほしよる野獸やじゅうみなべつせついいししほし

8 まきだいさん:
ゆうむらさき柰,だい如斗,甜如みつかくむらさきはなあおとぎゆうじる如漆,しみころも。其汁ちょころも不可ふか湔浣。まためいやみころも柰。

9 まきだいさん:
ゆうりゅうきもふりちょういちしゃくはな紅葉こうようもとなま於冰だに所謂いわゆる冰谷もとふり仙人せんにんきずおかなかくすりとく此瓜,しょく千歲ちとせ渴。ふりじょうつね如霜ゆき,刮嘗,如蜜かす。及帝ふう泰山たいざん從者じゅうしゃみなたまもの冰谷もとふり

10 まきだいさん:
みかどかいおおとりかたな,以賜ついたちかたなちょうさんしゃくさく曰:「此刀みかどくびやまかねこれゆうやめとべめすしゃなおそん。」みかど臨崩,舉刀以示ついたちおそれじんとく此刀,よく銷之。かたな於手ちゅうためかささぎ赤色あかいろとべくもちゅう

11 まきだいさん:
ゆうかささぎ銜火於清けいこれじょうかささぎ化成かせいりゅう

12 まきだいさん:
西域せいいきけんじとらりゅうこうななしゃくうつこれひかり如聚炬火きょかゆう童子どうじはるかゆうくぐい白首しらくびつづみ翅於みかどまえそくかたついたちちょあやたんころもとうやめむらしろかんちょうみな其神不測ふそく其年矣。

13 まきだいさん:
ぜんえんこく嘗貢いちかにちょうきゅうしゃくゆう百足むかでよん螯,いんめいひゃくそくかに其殼,しょう於黃にかわまたいい螯膠,しょう於鳳喙之にかわ也。

14 まきだいさん:
みかどつねゆうもちひがしゆう青雲せいうんおこりにわか而,そうしろくぐいしゅうだいうえ,倏忽へんためかみおんなまい於臺,にぎおおとりかんしょうなで落霞きんうたあおくれはるきょくみかど舒闇うみげん落之せき明天めいてんはつこうこう胥池かんこくゆうはつじゅげんしたがえ雲出くもいで雲來うんらい掩日,風吹ふぶきいつきえだはらいくもひらき光也みつやまためいひらきにちじゅゆうじるてき如松あぶら也。

15 まきだいさん:
ゆうげんみどりすい水中すいちゅうゆうひしあおしょくじょう如鷄まためいしょうにわとりひし仙人せんにんけりはくつねゆうみどりすい涯,ひし而食れいほねけいけんせい毛羽けば也。

16 まきだいさん:
ゆうとおにわとりゆうのりかえひとあかつきそくぜっ四海しかいあさ往夕かえつね銜桂えだじつ南山なんざんある落地おろち而生。こうななはちしゃく,眾仙あい。剉以釀酒,めい曰桂もろみ。嘗いちてき,舉體如金しょくりくどおり嘗餌かつらさけしゅくにわとりこうぜん養鷄ようけいとくどおにわとりたまごふくめい曰翻あかりにわとり如鵠だいしょくむらさきゆうつばさ翼下よくかゆうまた曰目にわとり

17 まきだいさん:
みかど於望くぐいだい西にしおこり俯月だい臺下だいか穿ほじいけこうせんしゃくとうだい以眺がつかげいれちゅう使つかい仙人せんにん乘舟のりぶねろう月影つきかげいんめいかげ娥池,また曰眺蟾臺。しゃくくも菹酒,菹以げんそうくろわらびきむがま、甜蓼,はて以青さくらりゅうふりしろいもむらさきくきかんわらび地花ちばなかずら,此葛於地生花せいか入地いりじじゅうたけ,乃得此葛。其根たおせまためいかね虎鬚とらひげくさいんめいむらさきひげかずら也。

18 まきだいさん:
かげ娥池中有ちゅううゆうがつせんさわつきせん鴻毛こうもうせん遠見とおみせんすうひゃくにんある以青かつらえだためざおある木蘭もくれんこころためかじねりたけため篙,紉石みゃくためなわともづな也。いし脉出晡東こくほそ如絲,すがまんきん生石いくしうらやぶいし而後とく。此脈縈緒如麻紵也,めい曰石あさまたためぬの也。

19 まきだいさん:
かげ娥池中有ちゅうう鼊龜,もち其群岸上きしかみ,如連璧弄於沙がん也。かたり曰:よる未央みおまちかめ

20 まきだいさん:
かげ娥池北作きたさく鳴禽めいきんえん有生ゆうせいきんじゅやぶこれかわあいだゆうくず如金,而色あおまためいあおきんじゅ

21 まきだいさん:
有司ゆうしよるにわとりずいぶし而鳴いきしたがえよるいたりあかつきいちさらため一聲いっせい五更ごこうためこえまたにわとり

22 まきだいさん:
有喜うき鵝,いたり日出にっしゅつ銜翅而舞,まためい曰舞鵝。

23 まきだいさん:
ゆうます蕖鴨,赤色あかいろまいとめ於芙蕖上,しょく五穀ごこくただ咂葉じょうたれいんめいたれかもまた曰丹けり

24 まきだいさん:
ゆうおんなじゅほそ枝葉えだは婦人ふじんたいこう終年しゅうねんげん

まきだいよん

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1 まきだいよん:
たけみかどくれねんわたるこう仙術せんじゅつあずか東方とうほうついたち狎昵,みかど曰:「ちんしょこう甚者不老ふろう,其可とく乎?」さく曰:「しんのう使しょうしゃ不老ふろう。」みかど曰:「ふくなんくすり耶?」さく曰:「東北とうほくゆうくさ西南せいなん有春ありはるせいさかな。」みかど曰:「なに以知?」さく曰:「三足鳥數下地食此草,羲和よく馭,以手掩烏聽下也,ちょう其食此草。ぶた鳥獸ちょうじゅうしょく此草,もだえ能動のうどう矣。」みかど曰:「なん以知乎?」さく曰:「しんしょう陷落かんらく地下ちかすうじゅうねん,无所たくよせ有人ゆうじん引臣よく往此そうちゅうへだたべにいずみとくわたり,其人以いちせき屐與しんしん泛紅いずみとくいたり此草しょしんさい而食。其國じんみな珠玉しゅぎょくためぎょう,邀臣にゅうくも煓之まくしつらえげん珉雕まくらこくくろだまどうちりばめため日月じつげつくもかみなりじょうまた曰縷くもまくらまたこもみずち毫之しろ縟,以蛟毫織ため縟也。此毫やわら而冷,つね以夏舒之,いんめいやわ毫縟。またゆう水藻すいそうへいしん手拭てぬぐいおそれ水流すいりゅうしめ其席,乃其光也みつや。」

2 まきだいよん:
みかどしょこう宮人みやびとめいうらら娟,ねんじゅうよんたまはだ柔軟じゅうなん,吹氣しょうらんよくころもえいはらいおそれからだこん也。まいうたのべねん和之かずゆき,於芝せい殿どの唱回ふうきょくにわ中花なかはなみなこぼし落。おけうらら娟於あきらはなれとばりおそれちりあか污其たい也。みかどつね以衣たい繫麗娟之たもと,閉於じゅうまくなかおそれずいふう而去也。うらら娟以琥珀こはくため佩,おけころもすそうら使つかい人知じんち,乃言こつぶしあいあずかためかみかい也。

3 まきだいよん:
ゆうえびちょうじゅうたけひげちょうはちしゃくゆうりょう翅,其鼻如鋸。むらさきかつらはやし,以鬚まとい急流きゅうりゅう,以為棲息せいそくしょうま嘗折えびひげためつえ棄杖而飛,ひげためまたざいうみはた

4 まきだいよん:
みかどのぼり望月もちづきだい暝,もち南端なんたんゆうさんあおかもぐんとべにわか而止於臺じょうみかどえついたりゆうかも宿やど於台はしにちしょくやめやみみかどもとめかいはいあぶら以為とう焉,れい𣿢ぬのためまといこう甚微,而光しょくかそけ不入ふにゅうあおかもためさん小童こわっぱみなちょあおあやぎぬぶん繻,かくにぎくじらぶんだいぜにまいおけみかど几前。とめかげどういんめいけいかげぜに

5 まきだいよん:
もとふうさんねんすうくにけんじのうげんかめいちとうちょういちしゃくすんもり以青だまくしげこういちしゃくきゅうすんくしげじょう豁一あな以通東方とうほうついたち曰:「ただうけたまわかつら以飲おけ於通ふうこれだいじょう。」よく往卜,いのちついたち而問焉,げんなか

6 まきだいよん:
ただゆう一女人愛悅於帝,めい曰巨れいみかどはたゆうあお珉唾つぼきょれい出入でいり其中,あるおどけわらいみかどまえ東方とうほうついたち望見ぼうけんきょれい,乃目きょれいいん而飛望見ぼうけん化成かせいあおすずめいん其飛みかど乃起あおすずめだいあおすずめらいのりきょれい也。

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