日本サイクルツーリズム推進協会(JCTA)が推進する子供のための自転車教育「Bikeability」について
日本サイクルツーリズム推進協会は、英国で140年の歴史を持つ CTC (Cycling UK)と提携し、英国運輸省のBikeabilityプログラムを日本の道路交通法や日本の道路環境に合わせて再構築し、日本に導入することで、日本の子供たちのための自転車教育を推進しています。
教室開催にあたって、JCTAでは英国運輸省の基準に準拠したインストラクター認定制度を導入し、質の高いサイクリングインストラクターを養成し、その講師が自転車教室の講師を担当しています。
以下に英国での具体例をご紹介します。日本サイクルツーリズム推進協会は中期長期的に同様のスキームを目指します。
以下に英国政府が進める子供のための自転車教育についてQ&Aで解説します。
〜〜〜英国のBikeabilityについて〜〜〜
1、子供たちはいつBikeability自転車教室を受講するのですか?
Bikeability自転車教育が導入されている英国では、多くの場合、小学生4年生〜5年生が、授業時間、または放課後などを使い、レベル1と2を組み合わせ学んでいます。
個別に実施する場合は、レベル1は小学校3年生以下を、レベル3は中学1〜2年生が対象となります。
2、Bikeabilityを誰が教えていますか?
英国では運輸省(Department for Transport, DfT)が認定したインストラクターが教えています。国家資格にすることで、授業内容の質を担保し、児童保護などにも配慮した授業が可能となります。日本では、日本サイクルツーリズム推進協会が英国の教育団体(Cycling UK)と提携し、Bikeabilityインストラクタ-を養成しています。
3、英国では全ての学校で、Bikeabilityの授業を行っているのですか?
現時点では必須科目にはなっていませんが、全国の約半数の学校で導入されており、約1,800名のインストラクターが年間20,000人の子供たちに教えています。
4、誰が授業料を払っているのですか
英国では講習会にかかるほぼ全ての費用を運輸省(DfT)が助成しています。そのため、子供たちは無償で授業を受ける事ができます。授業料以外に費用が発生する場合には、学校や親が負担しています。
5、もし、子供たちが自転車に乗れない場合はどうするのですか?
Bikeabilityは、自転車に乗れるけれども安定していない子供たちを対象にしています。自転車に乗れない子供たちがいる場合には、ライディングスクールを実施することもあります。
6、受講にはどのような自転車・服装・装備が必要ですか?
子供たちのサイズにあい、空気を入れ、ブレーキのよく利く調整済みの自転車とヘルメットが必要です。服装に関しては、視認性の高いもの、反射板のついているベストなどがあればそれを使います。また、天候により雨具等も必要になります。