「離婚しようと思うねん」明石家さんまに相談したら…“たった5文字”の返答にグッときたPhoto:JIJI

吉本興業よしもとこうぎょうの「顔かお」だった大だい﨑洋さん（69）が、6月29日にちの株主かぶぬし総会そうかいをもって退社たいしゃする。マネージャー、プロデューサー、社長しゃちょう、そして会長かいちょう……。吉本よしもとでの45年ねんにわたる激動げきどうの日々ひびを振ふり返かえった著書ちょしょ『居場所いばしょ。』（サンマーク出版しゅっぱん）には、ダウンタウンら所属しょぞくタレントとの深ふかい絆きずなや心しんの交流こうりゅうが綴つづられている。

7万まん部ぶ超こえのヒットを記録きろくしている同書どうしょから、大だい﨑さんと明石家あかしやさんまさんの珠玉しゅぎょくのエピソードを一部いちぶ抜粋ばっすい、再さい構成こうせいして掲載けいさいする。

◇◇◇

「家族かぞくの絆きずな」は永遠えいえんなのか？

　家族かぞくには２種類しゅるいあって、ひとつは自分じぶんが生うまれた家族かぞくです。

　これは選えらべないものですから、自分じぶんにとっていい家族かぞくになるか、そうでない家族かぞくになるかは運うん任まかせです。

「親おやガチャ」なんてイヤな言葉ことばでわざわざラベルを貼はらなくても、経済けいざい状態じょうたいから性格せいかく的てきなことまで、どんな親おやのもとに生うまれてくるか、どんな子こどもが生うまれてくるかは、選えらべない。そんなことは、わかりきった話はなしです。

　僕ぼくは平凡へいぼんな家いえに生うまれましたが、父ちちと母ははと祖父母そふぼと姉あねという家族かぞくには、もちろん満足まんぞくしていました。でも、もう残のこっているのは僕ぼくの母親ははおや代かわりのような姉あねだけですし、べつべつの家庭かていを築きずいています。「生うまれた家族かぞく」は年月としつきとともに変化へんかしていくんですね。

　いい家族かぞくでも、そうでない家族かぞくでも、「ずっと同おなじ」はあり得えませんから、家族かぞくが永遠えいえんの絆きずなというのはやや違ちがう気きもします。

　そして、家族かぞくの種類しゅるいのもうひとつは、自分じぶんがつくる家族かぞく。

　その大おおもととなるのが大抵たいていの場合ばあいは夫婦ふうふで、友ともだちよりもつよい絆きずなです。

「誰だれにも言いえない社外秘しゃがいひ」でも、「親友しんゆうに打うち明あけられた秘密ひみつ」でも、夫おっとや妻つまになら言いっても許ゆるされる、と考かんがえる人ひとも珍めずらしくありません。子こどもが生うまれたら、もっと絆きずなはつよくなり、共同きょうどうの大おおきな責任せきにんが生うまれます。

　それなのに、離婚りこん届とどけにハンコをぽんと押おした瞬間しゅんかんから、いきなりリセットで赤あかの他人たにんになる。子こどももやがて独立どくりつしますから、「ずっと同おなじ」ということはこちらもなさそうです。