疒とは、臥せっている人を表す漢字で、部首である。
漢字として
- 意味
- 病、倚りかかる、という意味である。〔説文解字〕に「倚(よ)るなり」とある。疒をそのまま用いる例はない。
- 字形
- 寝床の上に人が臥せっている象形。〔説文〕には「人の疾病あるとき倚箸(キチャク)するの形に象る」とあるが、甲骨文の字形は横に臥せる形。
- 音訓
- 音読みはダク、ニャク、ソウ、訓読みは、やまい。〔説文解字注箋〕は、疒は匿と同じに読み、また字は匿が隷変したものだという。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第三水準。
- 部首
- 疒は部首疒部を作る。意符として病気を表す。垂に置かれ部首としてやまいだれと呼ばれる。〔説文解字〕では102字だったのが、〔玉篇〕では272字と3倍弱になっている。
- 異体字
- 〔集韻〕は、籀文が疔であるとする。
- 〔説文解字注〕は𤕫を本字とする。
- 互換文字
- ⽧はUnicodeにおいて疒と互換とされる字で、部首としての疒を表す。
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ページ番号: 4509472
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リビジョン番号: 1186572
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整形、互換文字追加