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記事きじ編集へんしゅう

MOBAとはマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ（Multiplayer online battle arena）の略りゃくであり、ビデオゲームのジャンルの一ひとつである。

概要がいよう

「リアルタイムストラテジー（RTS）」から派は生むしたゲームジャンル。RTSとアクションRPGの2つのゲームジャンルの境さかい界さかいにあるようなジャンルである。

RTSの特徴とくちょうである拠点きょてん建設けんせつ・ユニット生産せいさん・資し源みなもと確保かくほなどの戦略せんりゃく要素ようそは省略しょうりゃくされている。そのためプレイヤーはメインキャラクターのみに集中しゅうちゅうして操作そうさすることになり、アクションRPGに近ちかくなる。

しかし操作性そうさせいわるなどRTSの要素ようそも色濃いろこく受うけ継ついでいるため、単たんなるアクションRPGとも異ことなる。

歴史れきし

歴史れきし的まとには、既存きそんのRTSに特殊とくしゅルールを課かすようなカスタムマップやMOD（改造かいぞう・追加ついかデータ）から始はじまっている。

その中なかでも、2003年ねんにリリースされたMOD『Defense of the Ancients』（略称りゃくしょう：DotA）はこのジャンルの定着ていちゃくに大おおきな役割やくわりを果はたした。DotAはBlizzard Entertainment社しゃのRTS ゲーム『WarCraft 3』のユーザー MODである。この秀逸しゅういつなMODは、元もとのWarCraft 3自体じたいが世界せかい的てきに多数たすうのプレイヤーが居いる超ちょう人気にんきゲームだったこともあって、非常ひじょうに多おおくのプレイヤーから人気にんきを集あつめた。こういったジャンルを「DotA」と呼よぶことが定着ていちゃくしていったほどである。

その後ご、RTSのカスタムマップやMODではなく、最初さいしょからDotA系けいのゲームとして制作せいさくされたゲームが次々つぎつぎとリリースされ始はじめる。特とくに2009年ねんの『League of Legends』は人気にんきが高たかく有名ゆうめいである。

そして2013年ねんには、DotAの続編ぞくへんとしてWarCraft 3とは関係かんけいのないゲーム『DotA 2』がValve社しゃからリリースされた。だが、この『DotA 2』のリリースに関かんして、「DotA」の呼称こしょうを巡めぐってBlizzard Entertainment社しゃとValve社しゃの間あいだで権利けんり問題もんだいが発生はっせいした（その後ご和解わかい）。また和解わかいの結果けっか、「DotA」が明確めいかくにValve社しゃの商品しょうひん名めいとなったためにジャンル名なとして使つかっていくにはやや問題もんだいがある呼称こしょうとなった。そのため、かつて「DotA」と呼よばれていたようなゲームは徐々じょじょに「MOBA」と呼称こしょうされることが多おおくなってきている。