主人公しゅじんこうのキャシーの特殊とくしゅ能力のうりょくは予知よち能力のうりょくだけ
ジュリア、マティ、アーニャは、将来しょうらいスパイダーウーマン / スパイダーガールの能力のうりょくを得えるが、映画えいが本ほん篇へんの時点じてんではただの人間にんげん。
一方いっぽうで、悪役あくやくのエゼキエルはスパイダーマンに近ちかい基本きほん能力のうりょく＋毒どく・予知よち能力のうりょくに加くわえて、財力ざいりょく・権力けんりょくまで持もっており、アメリカの諜報ちょうほう機関きかんのシステムを不正ふせい使用しよう出来できる。

つまり、本ほん作さくはヒーロー映画えいがなのに「予よ知能ちのう力持ちからもちが1人にん居いる（しかも、いつ発動はつどうするかなどを本人ほんにんも制御せいぎょ出来できない）以外いがいは基本きほん的てきに常人じょうじんの主人公しゅじんこうチームが、特殊とくしゅ能力のうりょくに権力けんりょく・財力ざいりょく・科学かがく力りょくまで持もってる悪役あくやくから、いかに逃にげるか」が基本きほんプロットの物語ものがたりなのである。

評価ひょうか

売上うりあげは低調ていちょうで終了しゅうりょうし、大手おおてレビューサイトのロッテントマトでは一般いっぱん評価ひょうかでは57%と手厳てきびしい評価ひょうかを受うけている。

従来じゅうらいのスーパーヒーローもののような、ヒーローとヴィランの激はげしいアクションに期待きたいしていたファンからは、肩透かたすかしを喰くらってしまうこととなり、これが本ほん作さくの低てい評価ひょうかに繋つながってしまうこととなった。ミステリー要素ようそもほぼ皆無かいむであり、予告よこく詐欺さぎだという批判ひはんの声こえも多おおい（一応いちおうフォローしておくと、逃避行とうひこうものとしては十分じゅうぶん面白おもしろいという意見いけんもあり、これに関かんしては完全かんぜんに製作せいさく側がわの宣伝せんでんミスと言いえる）。

また、カット割わりや演出えんしゅつに関かんしても「悪わるい意味いみでダークナイトやMCU以前いぜんのヒーロー映画えいがのようだ」という批判ひはんもされた。（ある意味いみで、ループものや予知よち能力のうりょくものは、こういう風ふうに映像えいぞう化かすると訳わけがわからなくなる、という悪わるい見本みほんとも言いえる。）

だが批評ひひょう家かからは驚愕きょうがくの11%という酷評こくひょうをうけた。

理由りゆうとしては脚本きゃくほんや話はなしの流ながれがチグハグだと非難ひなんが集中しゅうちゅうしている。これについては主演しゅえんのダコタ・ジョンソンも

オリジナルの脚本きゃくほんは実際じっさいに公開こうかいされたものと全まったく異ことなっていた。や

複数ふくすうの劇的げきてきな変更へんこうがあった。と発言はつげんしており、急遽きゅうきょ脚本きゃくほんの大おおきな変更へんこうが作品さくひんに問題もんだいを起おこしたと思おもわれる。

余談よだん

本ほん作さくに登場とうじょうするあるキャラクターはコミックにおいて「ヒーローとヴィランの戦たたかいとは、似にて非ひなる者もの同士どうしの戦たたかいであり、偽物にせものが本物ほんものを本能ほんのう的てきに憎にくむ事ことにより起おきる（例れい：キャプテン・アメリカの敵てきは愛国あいこく者しゃを名乗なのり、X-MENの敵てきは同おなじミュータント）」という台詞せりふが有あり、また、別べつの登場とうじょう人物じんぶつによって「あいつは、いつも『私わたしはヒーローにならねばならない』と言いっていたが『今日きょうこそがその日ひだ』とは一いち度ども言いわなかった」と評ひょうされている。

- ある意味いみで本ほん作さくは「不正ふせいな手段しゅだんでスパイダーマンの能力のうりょくを得えた者ものが、スパイダーマンの能力のうりょくを正当せいとうに得える運命うんめいを持もつ者もの達たちを、ヒーローになれる力ちからを持もちながら、その力ちからを私利しり私欲しよくの為ために使つかい続つづけた者ものが、本当ほんとうのヒーローになる運命うんめいを持もつ者もの達たちを殺ころそうとして失敗しっぱいする物語ものがたり」とも言いえる。
主演しゅえんのダコタ・ジョンソンは本ほん作さくの低てい評価ひょうかや、撮影さつえい時じの様々さまざまなトラブル等とうから「出演しゅつえんした事ことは後悔こうかいしていないが、今後こんごはこういう映画えいがには二度にどと出演しゅつえんすることはないと思おもう」と発言はつげんしており、今後こんご彼女かのじょがシリーズに出演しゅつえんするのはほぼ絶望ぜつぼう的てきと言いっていい状態じょうたいになってしまっている。仮かりにマダム・ウェブが再さい登場とうじょうするとしてもキャスティングの変更へんこうが行おこなわれる可能かのう性せいが濃厚のうこうだろう。

- もっとも、キャシー・ウェブは2020年代ねんだいの現在げんざいでは50代だいになっていることから、仮かりにキャストが変更へんこうされたとしてもそこまで不自然ふしぜんではないだろうという意見いけんもある。
本ほん作さくでピーター・パーカーと思おもわれる赤あかん坊ぼうが誕生たんじょうしているが、これまでの実写じっしゃ版ばんのどのピーター・パーカーとも年齢ねんれいなどの辻褄つじつまが合あわない為ため、この赤あかん坊ぼうがSSU版ばんの新あたらしいピーター・パーカーになるのでは？と推理すいりしているファンも居いる。
- 本ほん作さくのコンセプトアートにはスパイダーマンとエゼキエル・シムズが相対そうたいするものがある。