「人間にんげん関係かんけいを表あらわす」カテゴリの四よん字じ熟語じゅくご44件けん

あいえん-きえん【合縁奇縁あいえんきえん】

不思議ふしぎなめぐり合あわせの縁えん。人ひとと人ひととが互たがいに気心きごころが合あうかどうかは、みな因縁いんねんいんねんという不思議ふしぎな力ちからによるものであるということ。人ひとと人ひとの結むすびつきについていうが、特とくに男女だんじょの間あいだ柄がらについていう。▽「合ごう縁えん」はもと仏教ぶっきょう語ごで、恩愛おんあいから起おこる人ひとと人ひとの結むすびつきの意い。「奇縁きえん」は不思議ふしぎなめぐり合あわせの意い。また、思おもいがけない不思議ふしぎな縁えんの意い。「愛あい縁えん機縁きえん」「相あい縁えん機縁きえん」とも書かく。
いしん-でんしん【以心伝心いしんでんしん】

文字もじや言葉ことばを使つかわなくても、お互たがいの心しんと心しんで通つうじ合あうこと。▽もとは禅宗ぜんしゅうの語かたりで、言葉ことばや文字もじで表あらわされない仏法ぶっぽうの神髄しんずいを、師しから弟子でしの心しんに伝つたえることを意味いみした。「心こころこころを以もって心こころこころに伝つてつたう」と訓読くんどくする。
いたい-どうしん【異体いたい同心どうしん】

肉体にくたいは違ちがっても、心しんは一ひとつに固かたく結むすばれていること。関係かんけいがきわめて深ふかいたとえ。身体しんたいは異ことなるが、心しんは同おなじという意いから。特とくに、夫婦ふうふや非常ひじょうに親したしい人ひとの間柄あいだがらに多おおく用もちいる。
いちれん-たくしょう【一蓮托生いちれんたくしょう】

よい行おこないをした者ものは極楽浄土ごくらくじょうどに往生おうじょうして、同おなじ蓮はちすはすの花はなの上うえに身みを託たくし生うまれ変かわること。転てんじて、事ことの善悪ぜんあくにかかわらず仲間なかまとして行動こうどうや運命うんめいをともにすること。▽もと仏教ぶっきょう語ご。「托たく」は、よりどころとする、身みをよせる意い。「託たく」とも書かく。
いっし-そうでん【一子相伝いっしそうでん】

学問がくもんや技芸ぎげいなどの秘伝ひでんや奥義おうぎを、自分じぶんの子供こどもの一人ひとりだけに伝つたえて、他たには秘密ひみつにして漏もらさないこと。▽「相伝そうでん」は代々だいだい伝つたえること。
いもんの-ぼう【倚門之の望もち】

子この帰かえりを待まちわびる親おやの情じょうのたとえ。子こを思おもう親おやの愛情あいじょうが切実せつじつなたとえ。特とくに母親ははおやの愛情あいじょうについていう。門もんに寄よりかかって望のぞみ待まつ意いから。▽「倚」は寄よりかかる意い。「望もち」は遠とおくを見みやる意い。
えきしゃ-さんゆう【益えき者しゃ三友さんゆう】

交際こうさいしてためになる三種さんしゅの友人ゆうじんのこと。正ただしいと思おもうことを直言ちょくげんする正直しょうじきな人ひと、誠実せいじつな人ひと、博識はくしきな人ひとのこと。人ひとと付つき合あうに当あたって、友人ゆうじんをどう選えらぶかを述のべた語かたり。
おんせい-ていせい【温ゆたか凊定省しょう】

親孝行おやこうこうをすること。冬ふゆは暖あたたかく、夏なつは涼すずしく過すごせるように気きを配くばり、夜よるには寝具しんぐを整ととのえ、朝あさにはご機嫌きげんをうかがうこと。子こが親おやに仕つかえて尽つくすべき心こころがけを説といたもの。▽「凊」はすずしい意い。「定じょう」は寝具しんぐを整ととのえ、快適かいてきに安眠あんみんできるよう配慮はいりょすること。「省しょう」はかえりみる意いで、安否あんぴを問とう、ご機嫌きげんうかがいをすること。
かんたん-そうしょう【肝胆かんたん相しょう照あきら】

お互たがいに心しんの奥底おくそこまでわかり合あって、心しんから親したしくつき合あうこと。心しんの底そこまで打うち明あけ深ふかく理解りかいし合あっていること。▽「肝胆かんたん」は肝臓かんぞうと胆嚢たんのうたんのう。転てんじて、心しんの底そこ、まごころ。また、肝臓かんぞうと胆嚢たんのうが近ちかくにあることから密接みっせつな関係かんけいのたとえ。一般いっぱんに「肝胆かんたんかんたん相しょうあい照あきらてらす」と訓読くんどくを用もちいる。
かんぽうの-まじわり【管かん鮑あわび之の交】

互たがいによく理解りかいし合あっていて、利害りがいを超こえた信頼しんらいの厚あつい友情ゆうじょうのこと。きわめて親密しんみつな交際こうさいのこと。▽「管かん」は春秋しゅんじゅう時代じだい、斉ひとしの名めい宰相さいしょうの管かん仲なか。「鮑あわび」は鮑あわび叔牙ほうしゅくが。単たんに鮑あわび叔ともいう。管かん仲なかと若わかいときから仲なかがよく、仲なかを斉ひとしの桓公かんこうかんこうに推挙すいきょした。「交」は「こう」とも読よむ。
きゅうう-こんう【旧きゅう雨あめ今こん雨あめ】

古ふるい友人ゆうじんと新あたらしい友人ゆうじんのこと。▽中国ちゅうごく音おんで「雨あめ」「友とも」はともに音おとが通つうじるところから、友人ゆうじんのことをしゃれていう語かたり。
きょあん-せいび【挙きょ案あん斉ひとし眉まゆ】

妻つまが夫おっとに礼儀れいぎを尽つくし尊とうとぶたとえ。また、夫婦ふうふが互たがいに礼儀れいぎを尽つくし尊敬そんけいして、仲なかがよいたとえ。膳ぜんぜんを眉まゆまゆの高たかさまで挙あげて、両手りょうてでうやうやしくささげ持もつ意いから。▽「案あん」は膳ぜん。「挙きょ案あん」は膳ぜんを挙あげ持もつ意いで、「斉ひとし眉まゆ」は眉まゆの高たかさと同おなじくしてささげること。「斉ひとし」は等ひとしい意い。「案あんあんを挙きょあぐるに眉まゆまゆに斉ひとしひとしくす」と訓読くんどくする。
けいえい-いちにょ【形影けいえい一如いちにょ】

仲なかむつまじい夫婦ふうふのたとえ。また、心しんの善よし悪あしがその行動こうどうに表あらわれるたとえ。からだとその影かげは常つねに離はなれず寄より添そい、同おなじ動うごきをすることからいう。▽「形影けいえい」はからだとその影かげ。互たがいに離はなれることがないことから、密接みっせつな関係かんけいのたとえ。「一如いちにょ」は一体いったいである、不可分ふかぶんである意い。
こうざん-りゅうすい【高山たかやま流水りゅうすい】

すぐれて巧たくみな音楽おんがく、絶妙ぜつみょうな演奏えんそうのたとえ。また、自分じぶんを理解りかいしてくれる真しんの友人ゆうじんのたとえ。清きよらかな自然しぜんの意いに用もちいられることもある。▽「流水りゅうすい高山こうざんりゅうすいこうざん」ともいう。
ごうかん-ちゅうびゅう【合歓ごうかん綢繆】

男女だんじょが親したしく愛あいし合あうさま。▽「合歓ごうかん」は喜よろこびをともにすること。男女だんじょが交まじわること。「綢繆」はもつれ合あう、まつわる意い。
しちょう-べつり【四よん鳥ちょう別離べつり】

親子おやこの悲かなしい別わかれ。巣立すだつ四よん羽わのひな鳥どりを見送みおくる親鳥おやどりの別わかれの悲かなしみの意いから。▽「四よん鳥ちょう」は四よん羽わのひな鳥どり。
じう-はんぽ【慈烏反哺はんぽ】

子こが親おやの恩おんに報むくいて孝養こうようを尽つくすこと。親孝行おやこうこうのたとえ。情なさけ深ぶかいからすが幼おさないときの恩おんを忘わすれず、老おいた親おやに口移くちうつしで餌えさえさを与あたえる意いから。▽「慈烏」はからすの異称いしょう。からすは、幼おさないとき親おやが口移くちうつしで餌えさを与あたえてくれた恩おんを忘わすれず、成長せいちょうすると親おやに餌えさを与あたえてその恩おんを返かえすという。「哺」は口中くちじゅうの食物しょくもつのこと。
じぼ-はいし【慈母じぼ敗はい子こ】

教育きょういくは時ときには厳きびしさが必要ひつようであることのたとえ。母親ははおやが慈愛じあいにあふれて甘あますぎると、かえって放蕩ほうとうほうとうな子こができる意いから。▽「慈母じぼ」は慈愛じあいに満みちた母ははで、ここでは度どを過すぎて甘あまい母ははのこと。「敗はい子こ」は家いえをやぶる子この意いで、放蕩ほうとうな子このこと。「慈母じぼじぼに敗はい子こはいし有ゆうあり」の略りゃく。
じょうい-とうごう【情意じょうい投合とうごう】

お互たがいの気持きもちがぴったりと合あうこと。▽「情意じょうい」は感情かんじょうと意志いし。また、心しん。「投合とうごう」はぴったり合あうこと。
すいぎょの-まじわり【水魚すいぎょ之の交】

離はなれることができない、親密しんみつな間柄あいだがらや交際こうさいのたとえ。水みずと魚さかなのように切きっても切きれない親したしい関係かんけいをいう。君主くんしゅと臣下しんか、また、夫婦ふうふの仲なかがよいことなどについても用もちいる。▽「交」は「こう」とも読よむ。
すんそう-しゅんき【寸すん草くさ春はる暉あきら】

父母ちちははの恩おん・愛情あいじょうは大おおきく、それに子こがほんのわずかさえ報むくいるのがむずかしいことのたとえ。▽「寸すん草そう」はわずかに伸のびた丈たけの短みじかい草くさ。子この、親おやの恩おんに報むくいようとするわずかな気持きもちのたとえ。「春はる暉あきら」は春はるの暖あたたかい陽光ようこう。親おやの子こに対たいする愛情あいじょうのたとえ。
すんぽ-ふり【寸すん歩ふ不離ふり】

距離きょりをおかず、すぐそばにいること。また、非常ひじょうに密接みっせつな関係かんけいにあること。夫婦ふうふ仲なかむつまじく、一いち歩ほも離はなれないこと。▽「寸すん歩ふ」はごく少すこしの歩あゆみの意い。「寸すん歩ふすんぽ離はなれはなれず」と訓読くんどくする。
せいふう-こじん【清風せいふう故人こじん】

さわやかな秋風あきかぜが吹ふいてくるのは、友人ゆうじんが久ひさしぶりに訪たずねてくれたようだということ。▽「清風せいふう」は清きよらかな風ふうで、ここでは秋風あきかぜのこと。「故ゆえ」は古ふるい意い。「故人こじん」は古ふるくからの友人ゆうじんの意い。「清風せいふう故人こじん来らいきたる」の略りゃく。
せんり（の）-けつげん【千里せんり結言けつげん】

遠方えんぽうにいる友人ゆうじんと約束やくそくした言葉ことば。▽「千里せんり」は道みちのりの非常ひじょうに遠とおいこと。「里さと」は距離きょりの単位たんい。中国ちゅうごくの一いち里りは時代じだいによって異ことなるが、およそ五ご百ひゃくメートル前後ぜんこう。「結言けつげん」は言葉ことばによって約束やくそくをすること。
ぜいし-きしん【噬指棄薪】

母ははと子この気持きもちが通つうじ合あうこと。▽「噬指」は指ゆびをかむこと。「棄薪」は薪たきぎを放ほうり出だすこと。「指ゆびゆびを噬かみて薪たきぎたきぎを棄すつ」と訓読くんどくする。
ぜんせい-ぜんき【全ぜん生なま全ぜん帰き】

人ひとのからだは親おやから授さずかったものだから、一生いっしょう大切たいせつにして傷きずつけないことが本当ほんとうの親孝行おやこうこうであるということ。▽「全あきら」は欠かけたところがないという意味いみ。「帰かえり」はもとあるところに落おち着つくこと。欠かけたところなく生うんでもらったのだから、そのまま親おやに返かえすということ。
そうこうの-つま【糟糠そうこう之の妻つま】

貧まずしいときから一緒いっしょに苦労くろうを重かさねてきた妻つま。▽「糟糠そうこう」は酒さけかすと米こめぬか。貧まずしい食事しょくじの形容けいよう。「糟糠そうこうの妻つまは堂どうより下くださず」とも常用じょうようされる。貧まずしさを共ともにしてきた妻つまは、自分じぶんが富貴ふうきになっても大切たいせつにするという意い。
そうし-そうあい【相思相愛そうしそうあい】

互たがいに慕したい合あい、愛あいし合あっていること。▽「相思そうし」は相手あいてを慕したい合あうこと。「相愛そうあい」は互たがいに愛あいし合あうこと。多おおく男女だんじょ間あいだに用もちいるが、自分じぶんの入はいりたいチームなどが自分じぶんを獲得かくとくしたがっている状態じょうたいなどにも用もちいる。
そうしゅく-そうひ【双そう宿やど双そう飛ひ】

夫婦ふうふの仲なかがよく、常つねに離はなれることがないこと。▽「双そう」はつがいのこと。「宿やど」は住すむこと。つがいが一緒いっしょに住すみ、一緒いっしょに飛とぶという意い。雄ゆうと雌めすが寝ねるときも起おきているときも、いつも寄より添そって一緒いっしょにいること。
そんしゃ-さんゆう【損そん者しゃ三友さんゆう】

交際こうさいして損そんをする三種さんしゅの友人ゆうじんのこと。うわべだけの不正直ふしょうじきな（便びん辟べんぺき）人にん、誠実せいじつさのない（善ぜん柔やわらぜんじゅう）人にん、口先くちさきだけ達者たっしゃな（便びん佞べんねい）人ひとを友ともとするのは害がいであるということ。
ぞくもう-りり【属ぞく毛げ離はなれ裏うら】

親おやと子この関係かんけいの深ふかいこと。▽「属ぞく」は付属ふぞくする、つながる意い。「毛け」はからだの表面ひょうめんにあることから、陽ひの存在そんざいを意味いみして父親ちちおやのこと。「離はなれ」は着つく意い。「裏うら」は血肉けつにく・母胎ぼたいを意味いみし母親ははおやのこと。子こが父親ちちおやを手本てほんとし、母親ははおやに愛育あいいくされて成長せいちょうすることをいう。また、子こが父親ちちおやの気きを受うけ継つぎ、母親ははおやの胎内たいないを経へて生うまれ出でることをいい、血肉けつにくのつながりが深ふかいことをいう。
ちき-ほうゆう【知己ちき朋友ほうゆう】

よく自分じぶんのことを知しってくれている友人ゆうじんのこと。また、よく待遇たいぐうしてくれる人ひと。▽「知己ちき」は自分じぶんの人柄ひとがら・才能さいのうをよく知しってくれている人ひと。親友しんゆうの意い。「己おのれ」はおのれ。「朋友ほうゆう」は友達ともだち、友人ゆうじんのこと。
ちくばの-とも【竹馬たけうま之の友とも】

幼友達おさなともだちのこと。幼おさないころ竹馬たけうまに乗のって、一緒いっしょに遊あそんだ友達ともだちの意い。
ちょうちょう-なんなん【喋喋ちょうちょう喃喃なんなん】

男女だんじょがむつまじげに語かたり合あうさま。また、小ちいさい声こえで親したしそうに語かたり合あうさま。▽「喋喋ちょうちょう」は口数くちかずの多おおいさま。「喃喃なんなん」は小声こごえでしゃべる意い。「喃喃なんなん喋喋ちょうちょうなんなんちょうちょう」ともいう。
てんがい-ひりん【天涯てんがい比隣ひりん】

たとえ遠とおく離はなれていても、すぐ近ちかくにいるように親したしく思おもわれること。親したしい友人ゆうじんなどについていう。▽「天涯てんがい」は非常ひじょうに遠とおい所ところ、「比隣ひりん」は隣となり近所きんじょの意い。
はくうん-こひ【白雲しらくも孤こ飛ひ】

旅たびの途中とちゅうで、親おやを思おもい起おこすことのたとえ。青あおい空そらに白しろい雲くもが一片いっぺんぽつんと飛とんでいるのを見みて、その下したに住すんでいる親おやを思おもって悲かなしむことから。
ひよく-れんり【比翼連理ひよくれんり】

男女だんじょの情愛じょうあいの、深ふかくむつまじいことのたとえ。相思相愛そうしそうあいの仲なか。夫婦ふうふ仲なかのむつまじいたとえ。▽「比翼ひよく」は比翼ひよくの鳥とりのことで、雌雄しゆうそれぞれ目めと翼つばさが一ひとつずつで、常つねに一体いったいとなって飛とぶという想像そうぞう上じょうの鳥とり。「連理れんり」は連理れんりの枝えだのことで、根元ねもとは別々べつべつの二に本ほんの木きで幹みきや枝えだが途中とちゅうでくっついて、木き理りが連つらなったもの。男女だんじょの離はなれがたく仲なかむつまじいことのたとえ。
ふいの-まじわり【布衣ふい之の交】

身分みぶんや地位ちいなどにこだわらない、心しんからの交まじわり。また、庶民しょみん同士どうし、身分みぶんの低ひくい者もの同士どうしの付つき合あい。出世しゅっせ前まえの付つき合あい。▽「布衣ふい」は布ぬので作つくった衣服いふく。一般いっぱん庶民しょみんの着物きもの。転てんじて、官位かんいのない人ひとの意い。平民へいみん・庶民しょみんのこと。「交」は「こう」とも読よむ。
ふし-そうでん【父子ふし相伝そうでん】

学問がくもんや技芸ぎげいなどの奥義おうぎを、父ちちから子こだけに伝つたえていくこと。▽「相伝そうでん」は代々だいだい伝つたえること。
ふしょう-ふずい【夫唱婦随ふしょうふずい】

夫婦ふうふの仲なかが非常ひじょうによいこと。夫おっとがい出いだし妻つまがそれに従したがう意いから。▽「唱」はい出いだすこと。提唱ていしょう。「唱」は「倡」とも書かく。
ふんけいの-まじわり【刎頸之の交】

首くびを切きられても悔くいないほど、固かたい友情ゆうじょうで結むすばれた交際こうさい。心しんを許ゆるし合あった非常ひじょうに親密しんみつな交際こうさい。▽「刎頸」は首くびを切きること。「頸」は首くび。「刎」は切きる、はねる意い。「交」は「こう」とも読よむ。
ぼうん-しゅんじゅ【暮雲ぼうん春樹はるき】

遠とおくに離はなれている友ともを思おもう情じょうのこと。▽「暮雲ぼうん」は夕暮ゆうぐれの雲くもの意い。「春樹はるき」は芽吹めぶいた春はるの樹木じゅもくの意い。「春樹はるき暮雲ぼうんしゅんじゅぼうん」ともいう。
らっか-りゅうすい【落花らっか流水りゅうすい】

落おちた花はなが水みずに従したがって流ながれる意いで、ゆく春はるの景色けしき。転てんじて、物事ものごとの衰おとろえゆくことのたとえ。時じがむなしく過すぎ去さるたとえ。別離べつりのたとえ。また、男女だんじょの気持きもちが互たがいに通つうじ合あい、相思相愛そうしそうあいの状態じょうたいにあること。散ちる花はなは流水りゅうすいに乗のって流ながれ去さりたいと思おもい、流ながれ去さる水みずは落花らっかを乗のせて流ながれたいと思おもう心情しんじょうを、それぞれ男おとこと女おんなに移うつし変かえて生うまれた語かたり。転てんじて、水みずの流ながれに身みをまかせたい落花らっかを男おとこに、落花らっかを浮うかべたい水みずの流ながれを女おんなになぞらえて、男おとこに女おんなを思おもう情じょうがあれば、女おんなもその男おとこを慕したう情じょうが生しょうずるということ。▽「流水りゅうすい落花らっかりゅうすいらっか」ともいう。
るいせい-どうきょ【累るい世よ同居どうきょ】

数すう代だいにもわたる家族かぞくが、一ひとつの家いえに一緒いっしょに住すむこと。▽「累るい世よ」は世よを重かさねること。「同居どうきょ」は同おなじ家かに共ともに住すむ意い。長命ちょうめいの家系かけいで、その繁栄はんえいを祝しゅくした語かたり。

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