国語こくご辞書じしょの索引さくいん「さんし」1ページ目め

さん‐し【三子みつご】

三さん人にんの人ひと。また、三さん人にんの子こ。 中国ちゅうごくで、道家どうかを代表だいひょうする老子ろうし・列れつ子こ・荘そう子この称しょう。

さん‐し【三さん尸しかばね】

道教どうきょうで、人ひとの体内たいないにすんでいるという3匹ひきの虫むし。庚申こうしん(こうしん)にあたる夜よる、人ひとの眠ねむっているすきに体内たいないから抜ぬけ出でて、その...

さん‐し【三さん史し】

中国ちゅうごく古代こだいの三みっつの史書ししょ。史記しき・漢書かんしょ(かんじょ)・後こう漢書かんしょをいう。後こう漢書かんしょの代かわりに東ひがし観かん漢かん記きを当あてることもある。

さん‐し【三さん始はじめ】

「三さん元げん2」に同おなじ。

さん‐し【三思さんし】

［名な］(スル) １ 三さん度ど考かんがえること。何なん度ども繰くり返かえし考かんがえること。熟慮じゅくりょ。「—して人事じんじに当あたる」「—一言ひとこと」 ２ 《「荀子...

さん‐し【参さん仕つかまつ】

［名な］(スル)参上さんじょうして仕つかえること。

さん‐し【蚕糸さんし】

１ 蚕かいこ(かいこ)の繭まゆからとった糸いと。絹糸けんし。生糸きいと。 ２ 養蚕ようさんと製糸せいし。

さん‐し【蚕紙さんし】

「蚕卵紙さんらんし」に同おなじ。

さん‐し【散士さんし／散史さんし】

１ 仕官しかんせずに民間みんかんにある人ひと。また、世俗せぞくを避さけて自適じてきの生活せいかつを送おくる人ひと。 ２ 文人ぶんじん・墨客ぼっかくが雅号がごうに添そえて用もちいる語かたり。「東海とうかい—」

さん‐し【算さん師し】

律令制りつりょうせいで、主計しゅけい寮りょう(かずえりょう)や主税しゅぜい寮りょうなどに置おかれ、租税そぜいの計算けいさんなどをつかさどった役人やくにん。

さん‐し【賛さん詞し／讃さん詞し】

ほめことば。賛辞さんじ。

さんし‐かい【三さん四よん会かい】

慶応義塾大学けいおうぎじゅくだいがく医学部いがくぶ卒業生そつぎょうせいの同窓会どうそうかい。

さんし‐がく【山子やまご学がく】

江戸えど時代じだいの日本にっぽん儒学じゅがくの一派いっぱ。片山かたやま兼山けんざんが始はじめた折衷せっちゅう学がくのこと。

さん‐しき【三さん色しょく】

１ 3種しゅの色いろ。さんしょく。 ２ 3種類しゅるいのもの。みいろ。 ３ 仏語ふつご。3種しゅの色いろ法ほう。五根ごこん・五ご境さかい・無む表ひょう色しょく。

さん‐しき【算式さんしき】

加減乗除かげんじょうじょの符号ふごうを用もちいて計算けいさんの順序じゅんじょや方法ほうほうを示しめした式しき。

さん‐しきかく【三さん色覚しきかく】

眼科がんかの用語ようごで、正常せいじょうな色覚しきかくのこと。→異常いじょう三さん色覚しきかく

さん‐しきし【三さん色紙いろがみ】

古筆こひつで特とくに尊たっとばれている3種しゅの色紙いろがみ。伝でん紀貫之きのつらゆき筆ひつの寸すん松庵しょうあん(すんしょうあん)色紙いろがみ、伝でん小しょう野道のみち風ふう筆ひつの継つぎ(つぎ)色紙いろがみ、伝でん藤原ふじわら行こう...

さんしき‐すみれ【三色菫さんしきすみれ】

スミレ科かの越年えつねん草そう。春はるから初夏しょかにかけて、蝶ちょうの舞まう形かたちをした紫むらさき・白しろ・黄きの3色しょくまたは単色たんしょくの大輪たいりんの花はなを開ひらく。ヨーロッパの原産げんさん...

さんし‐きょうくんじょう【三子みつご教訓きょうくん状じょう】

戦国せんごく武将ぶしょうの毛利もうり元就もとなりが、子この隆りゅう元はじめ・元春もとはる・隆景たかかげに書かいた文書ぶんしょ。「三さん本ほんの矢やの教おしえ」の逸話いつわの元もとになったとされる。

さんし‐ぎょう【蚕糸さんし業ぎょう】

養蚕ようさん・製糸せいしに関連かんれんする各種かくしゅ企業きぎょうの総称そうしょう。

さんし‐けんてい【産さん子こ検定けんてい】

子こ畜の産さん肉にく性せい・泌乳量りょう等とうの能力のうりょくや遺伝いでん的てき不良ふりょう形質けいしつの出現しゅつげんなどを調しらべ、親おや畜の良否りょうひを判定はんていすること。

さん‐し‐ご【三さん四よん五ご】

直角ちょっかく三角形さんかっけいの3辺へんの長ながさを3・4・5の割合わりあいにした大形おおがたの直角ちょっかく定規じょうぎ。おおがね。

さんし‐しけんじょう【蚕糸試験場さんししけんじょう】

農林水産省のうりんすいさんしょうの付属ふぞく機関きかんの一いち。養蚕ようさんおよび製糸せいしに関かんする調査ちょうさ・研究けんきゅうを行おこなった。蚕糸さんし・昆虫こんちゅう農業のうぎょう技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょを経へて、平成へいせい13年ねん（2...

さんし‐しちしょう【三さん師し七なな証しょう】

比丘びく(びく)になる際さいに具足ぐそく戒を授さづける、三さん師しと七なな証しょうの10人にんの僧そう。戒を授さづける直接ちょくせつの責任せきにん者しゃである戒和尚なお、戒場かいばで白しろ四よん羯磨(...

三思さんし(さんし)して後のち(のち)行くだり(おこな)う

《「論語ろんご」公おおやけ冶長から》何なん度どもよく考かんがえてから実行じっこうに移うつす。

さんし‐すいめい【山紫水明さんしすいめい】

山やまは日ひに映はえて紫色むらさきいろに見みえ、川かわの水みずは澄すんで清きよらかであること。山さんや川かわの景色けしきが美うつくしいことをいう。「—の地ち」

サンシストのせいぼ【サンシストの聖母せいぼ】

《原題げんだい、(イタリア)Madonna Sistina》⇒システィナの聖母せいぼ

さん‐した【三下さんした】

［名な・形かたち動どう］ １ ばくち打うちの仲間なかまで下したっ端ぱの者もの。三下さんした奴やつ(さんしたやっこ)。 ２ 取とるに足たらない者もの。下したっ端ぱの者もの。また...

さんした‐やっこ【三下さんした奴やつ】

「三下さんした1」に同おなじ。

さんしちぜんでんなんかのゆめ【三さん七全伝南柯夢】

読本とくほん。6巻かん。曲亭馬琴きょくていばきん作さく、葛飾かつしか北斎ほくさい画が。文化ぶんか5年ねん（1808）刊かん。三さん勝しょう(さんかつ)・半はん七ななの情話じょうわをもとに唐とうの小説しょうせつ「南みなみ柯記」...

さんしち‐そう【三さん七なな草くさ／山やま漆草うるしのくさ】

キク科かの多年草たねんそう。高たかさ約やく1メートル。葉はは羽はね状じょうに深ふかい切きれ込こみがある。秋あき、深ふか黄色きいろの頭状花とうじょうかをつける。中国ちゅうごくの原産げんさんで、庭園ていえんで栽...

さん‐しちにち【三さん七なな日にち】

１ 21日間にちかん。「—の参籠さんろう(さんろう)」 ２ 人にんの死後しご、21日にち目め。また、その日ひに営いとなむ法要ほうよう。みなぬか。 ３ 出産しゅっさん後ご、2...

さん‐しつ【蚕室さんしつ】

１ 蚕かいこ(かいこ)を飼かう部屋へや。 ２ 昔むかし、中国ちゅうごくで、宮刑きゅうけいに処しょせられた人ひとを入いれた部屋へや。

さん‐しつ【産室さんしつ】

出産しゅっさんをする部屋へや。うぶや。

さん‐しつ【散ち失しつ】

［名な］(スル)まとまっていたものが、ばらばらになってなくなること。散逸さんいつ。「貴重きちょうな書類しょるいが—してしまった」

サン‐シティー

南みなみアフリカ共和きょうわ国こく北部ほくぶ、北西きたにし州しゅうにある観光かんこう保養ほよう地ち。ヨハネスブルクの北西ほくせい約やく130キロメートルに位置いちする。ホテル、遊ゆう園地えんち、...

さんし‐の‐おしえ【三矢みつやの教おしえ】

⇒三さん本ほんの矢やの教おしえ

さんし‐の‐けいれい【三指みつゆびの敬礼けいれい】

⇒三さん本ほん指ゆび敬礼けいれい

さんし‐の‐れい【三枝さんしの礼れい】

鳩ばとは親鳥おやどりより3本ほん下かの枝えだにとまるということ。鳥とりでさえ親おやに対たいする礼れいをわきまえているというたとえ。鳩ばとに三枝さんしの礼れい有あり。

さんしまいたんていだん【三さん姉妹しまい探偵たんてい団だん】

赤川あかがわ次郎じろうによる推理すいり小説しょうせつのシリーズ名めい。佐々ささ本家ほんけの三さん人にん姉妹しまいが活躍かつやくするライトミステリー。第だい1作さくの「三さん姉妹しまい探偵たんてい団だん」（のちに...

サン‐シメオン

米国べいこくカリフォルニア州しゅう西部せいぶの町まち。ロサンゼルスとサンフランシスコのほぼ中間ちゅうかんに位置いちし、太平洋たいへいように面めんする。イエロージャーナリ...

サン‐シモン

［1760〜1825］フランスの社会しゃかい主義しゅぎ者しゃ。伯爵はくしゃく。資本しほん家かを含ふくめた全ぜん産業さんぎょう者しゃの指導しどうする社会しゃかい体制たいせいを提唱ていしょう。フーリエやオーエ...

サン‐シモン

［1675〜1755］フランスの政治せいじ家か・作家さっか。公爵こうしゃく。ルイ14世せい晩年ばんねんの宮廷きゅうてい生活せいかつを描えがいた「回想かいそう録ろく」は有名ゆうめい。

さん‐しゃ【三さん社しゃ】

１ 《「さんじゃ」とも》三みっつの神社じんじゃ。特とくに、伊勢神宮いせじんぐう・石せき清水しみず(いわしみず)八幡宮はちまんぐう・賀茂かも神社じんじゃ（または春日大社かすがたいしゃ）をさす。...

さん‐しゃ【三さん車しゃ】

法華経ほけきょう譬喩ひゆ品ひん(ひゆほん)に説とくたとえ。ある長者ちょうじゃの家いえが火事かじになったとき、家いえの中なかの子供こどもたちに羊ひつじ(よう)車しゃ・鹿しか(ろく)車しゃ...

さん‐しゃ【三舎さんしゃ】

１ 昔むかしの中国ちゅうごくで、軍隊ぐんたいの3日間にちかんの行程こうてい。1舎しゃは30里さと。→舎しゃ ２ 中国ちゅうごく宋そう代だい、官吏かんり登用とうようのために設もうけた三みっつの学舎がくしゃ。外そと舎しゃ・内ない舎しゃ...

さん‐しゃ【三さん者しゃ】

１ 三さん人にんの人ひと。また、三みっつのもの。「—会談かいだん」「—三さん様ようの解釈かいしゃく」 ２ 「第三者だいさんしゃ」の略りゃく。「—の地位ちいに立たてばこそ芝居しばいは観みて面めん...

さん‐しゃ【三さん斜はす】

和算わさんで、不ふ等辺とうへん三角形さんかっけいのこと。

さん‐しゃ【山車だし】

「だし（山車だし）」に同おなじ。

さん‐じゃ【算さん者しゃ】

《「さんしゃ」とも》算術さんじゅつにすぐれた人ひと。「年波としなみのせはしき世よの事こと、—もこれをつもれり」〈浮・永代ながよ蔵ぞう・五ご〉