デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章
劇場公開日:2024年5月24日
解説
地球外からの侵略者が日常に溶け込んだ世界で青春を謳歌する少女たちを描いた浅野いにお原作の同名コミックをアニメーション映画化した2部作の後編。
入試に合格して亜衣や凛と同じ大学に通い始めた門出と凰蘭は、竹本ふたばや田井沼マコトという新しい友だちもでき、尾城先輩が会長を務めるオカルト研究会に入ることに。一方、宇宙からの侵略者は東京各地で目撃され、自衛隊が駆除活動を繰り広げていた。上空の母艦は傾いて煙が立ち上り、政府転覆を狙って侵略者狩りを続ける過激派グループ「青共闘」も暗躍。世界の終わりに向かってカウントダウンが始まるなか、凰蘭は不思議な少年・大葉に再び遭遇する。
音楽ユニット「YOASOBI」のボーカル・ikuraとしても活動するシンガーソングライターの幾田りらが門出、歌手・タレントとして活躍するあのが凰蘭の声をそれぞれ演じるほか、浅野いにお原作の映画「零落」の監督を務めた俳優の竹中直人が“侵略者の議長役”の声優として友情出演。
2024年製作/120分/PG12/日本
配給:ギャガ
劇場公開日:2024年5月24日
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2024年5月28日
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鑑賞方法:映画館
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やっぱり宇宙人も指でスイッチを押すのですね。あれはそんなイメージだったのでしょうか。いよいよ、となったら自爆スイッチを指で押す。割れた顔の隙間から垣間見えたのは色違いの地球人と同じ顔。色違いと言えば血の色。「パターン青!」のエヴァンゲリオンはつまり人間と違って使徒は値が青いという意味で、さらに遡れば、人間に紛れた異星人は血の色が違うのは古い伝統の設定と聞いたことがあるような。
前章と同様、浮かぶ巨大UFOという脅威を目の当たりにしつつも青春を謳歌する主人公たち。ちょっと、とりとめのないような気がした。でもそこは流石は後章、前章の様々な種明かしが為されていくけど、やっぱりそこは青春アニメ。世界が滅び行くその瞬間、ぶ厚い熱々の友情を確かめ合う二人は正に、挿入歌のイメージ通り。こういう歌、YOASOBIにもあったかな。世界中を敵に回しても、とか、悪にでもなるっていったら中島みゆきさんか。そんな若い人達にも好ましい破滅的青春歌のPV、MVを見ていたかのような、そんな映画だったのだな、と理解した次第です。
あのまま、キスを交わして抱きしめ合う二人と共に、例え世界が滅ぶエンディングだったとしても、それでもよかったかなと思う。先の話に出していたエヴァっぽくなってしまうけど。宇宙人の彼が見事に生還し、被害が東京ぐらいで済んだ結末も否定はしないけど。「恐れていたことが全て起きてしまう」のも、パニックのセオリーか。そんな崩壊と救済を経た後に聞くエンディングは絶品でした。いやあ、楽しかった。素晴らしい。
2024年6月29日
PCから投稿
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原作未読のまま観た前章に大いに刺激を受けて臨んだ後章は、当然ながらお話が大きく動くのだが、クライマックスに主人公の二人がガッツリ絡むことがないのは、やはり誠実な物語だなと思う。
この世界の成り立ちに二人がガッツリ関わっていたことは明かされても、彼女たちが日常を救うために大活躍するヒーローになってしまったら、それは虚構が過ぎるというか、われわれがエンタメとして感受してきたフィクションの蓄積と現実との相克を描いている(と自分hは思っている)この作品にはそぐわなかっただろう。
その上で、主人公があくまでも身の丈と半径数十メートルくらいの世界で生きる選択をすることには様々な意見ががあって当然だと思うけれど、落とし前をつけたり問題を100%解決できることこそが虚構であって、この選択しかできない二人に納得こそすれ否定する気にはなれない。というのはもうこの二人のことが好きになりすぎてしまっているせいかも知れないが。
にしても、原作がコロナ禍の前に連載が始まっていたことや、この映画がウクライナやパレスチナの戦争と平行して製作されたこと、またオッペンハイマーと同じ年に公開されたことなど、誰かが意図した以上に現実とリンクしてしまったわけで、その点でもバケモノのような二部作だったなと思っています。
2024年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
あの得体の知れない前章ラストで、謎のど真ん中へと急降下していった我々を待ち受ける今回の後章。門出とおんたんの親友コンビをはじめとする仲良しグループは揃って同じ大学へ。新たな友人やサークルの先輩も加わり、宇宙船をめぐる世間のキナ臭い状況が渦巻く中でも、相変わらずの賑やかさがスクリーン一杯に広がる。この「相変わらず」がどれだけ大切かを知るのは前作で大切な人を失った彼女たち自身。だからこそカウントダウン色が強まる中での、高校時代からまた一段階、歳を重ねていく青春の日々が我々にもいとおしく感じられてならない。そして何より、主演二人の個性と声の力がもたらすものの大きさは相変わらず。前作で定着した複雑かつ独特ない回しを基盤にした「絶対」な関係性は、さらにコンビネーションと化学反応を際立たせ、安心感を持って突き進んでいく。ストーリーの完結と共に、二人の共演がもう聴けなくなってしまう寂しさが身を貫いた。
2024年8月9日
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鑑賞方法:映画館
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「明日世界がこなごなになっても」とともに世界終了シーン、美しかったな…。
これも原作通りではあるんだけど実際に楽曲が流れて映像として観るととても美しかった。
これは劇場で観れて良かったな。
原作と違うエンドと聞いてどうするんだろ?と思ってたけど、劇場版はまた違う後味で良かった。
門出とおんたんの関係性にフォーカスした描き方も良かった。