ゴジラ－1.0／C

解説かいせつ

山崎やまざき貴たか監督かんとくが手てがけた「ゴジラ－1.0」のモノクロ映像えいぞう版ばん。タイトルの読よみは「ゴジラマイナスワン／マイナスカラー」。

特撮とくさつ怪獣かいじゅう映画えいがの金字塔きんじとう「ゴジラ」の生誕せいたん70周年しゅうねん記念きねん作品さくひんであり、日本にっぽん製作せいさくの実写じっしゃ版ばんゴジラ映画えいがとして通算つうさん30作さく目めとなる節目ふしめの作品さくひんとして生うみ出だされた「ゴジラ－1.0」。2023年ねん11月に公開こうかいされた日本にっぽんはもとより、同年どうねん12月がつにはアメリカでも公開こうかいされ、全米ぜんべい歴代れきだい邦画ほうが実写じっしゃ作品さくひんの興行こうぎょう収入しゅうにゅう1位いを記録きろくするなど大だいヒットを記録きろくした同どう作さくの映像えいぞうをモノクロ化か。山崎やまざき監督かんとくが目指めざした「怖こわいゴジラ」の原点げんてんともいえる1954年ねんの第だい1作さく「ゴジラ」を彷彿ほうふつさせる世界せかい観かんを体感たいかんすることができる。

戦後せんごの日本にっぽん。戦争せんそうによってすべてを失うしない、文字通もじどおり「無む（ゼロ）」になったこの国くにに、追おい打うちをかけるように突如とつじょゴジラが出現しゅつげんし、その圧倒的あっとうてきな力ちからで日本にっぽんを「負まけ（マイナス）」へと叩たたき落おとす。戦争せんそうから生いきて帰かえってきたが、両親りょうしんを失うしない孤独こどくの身みになった青年せいねん・敷島しきしまは、焼やけ野原のはらとなった東京とうきょうで、赤あかん坊ぼうを抱かかえた若わかい女性じょせい・典子のりこと運命うんめい的てきな出会であいを果はたす。彼かれら戦争せんそうを生いき延のびた名なもなき人々ひとびとが、ゴジラに対たいして生いきて抗あらがう術じゅつを探さぐっていく。

2023年ねん製作せいさく／125分ふん／日本にっぽん
配給はいきゅう：東宝とうほう
劇場げきじょう公開こうかい日び：2024年ねん1月がつ12日にち