犬神家の一族
劇場公開日:2006年12月16日
解説
76年に角川映画の第1作として公開され大ヒットを記録した同タイトルを、市川崑監督&石坂浩二主演という当時のコンビのままで30年ぶりにリメイク。昭和22年、信州諏訪・犬神財閥の当主佐兵衛が逝去。犬神家の顧問弁護士である若林はその遺言書を巡って家族内で問題が起きることを予期し、東京から探偵の金田一耕助を諏訪へ呼び寄せる。だが、金田一が諏訪に着いた日に若林が殺害される。プロデューサーは「呪怨」「リング」の一瀬隆重。
2006年製作/136分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2006年12月16日
スタッフ・キャスト
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2024年4月21日
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鑑賞方法:映画館
犬神家の一族、この作品で初めて観ました。有名なシーンと大体のあらすじは知っていましたが細かくは知らなかったので、衝撃を受け面白い!と単純に思いました。
他の方のレビューでは1976年版が素晴らしくてこちらは劣る、というようなコメントを目にしましたが、松嶋菜々子さんの美しさが目を惹きました。2006年版でも私には充分楽しめたので、1976年版はどれほどすごいのか、観てみたいです。
2024年3月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
監督(市川崑)と主役(石坂浩二)及び一部キャスト(大滝秀治・加藤武)だけでなく、
脚本や音楽もほとんど同じ、という実験的なリメイク。
島田陽子:松嶋菜々子
あおい輝彦:尾上菊之助
三國連太郎:仲代達矢
高峰三枝子:富司純子
草笛光子:松坂慶子
三條美紀:萬田久子
小沢栄太郎:中村敦夫
岸田今日子:草笛光子
坂口良子:深田恭子
2006年版のキャスティングはかなり重厚、
稀代の名優をズラリと並べ壮観だが、
1976年版の持つ、おどろおどろしい空気感を再現するには至っていない。
高峰三枝子、三國連太郎、岸田今日子らが醸し出す淫靡な雰囲気は画面を通して見る者を圧倒していた。
つまり、この壮大なリメイク実験は、
1976年版の素晴らしさを再認識させるだけに終わった、というのは礼を失するかもしれないが、
率直な感想でもある。
アナログ特有のざらつきが、現代においては高いハードルになっているのが面白い。
2023年5月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD、映画館
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市川崑監督が1976年の自身の名作をセルフリメイク。
市川監督はセルフリメイクがお好きなようで(と言うより、今ならどう描けるか/作れるか)、以前も『ビルマの竪琴』をセルフリメイクしたが、あちらは新たな要素や解釈を取り入れていたのに対し、本作はほとんどそのまま。
当時と同じ脚本を用い、同じカメラワーク、同じ構図、同じカット割り、同じ美術…。
さすがにキャストは違うが、それでも金田一=石坂浩二、等々力=加藤武、神官=大滝秀治は同じ役。
実験的な作品であり、こだわりであり、老いても尚自らを超えようとする超人的な創作意欲と挑戦精神に敬服。
…しかし残念ながら、オリジナルには遠く及ばず。私にとってオリジナルは“神映画”の一つであり、あの世界観、テクニック、完成度…何もかも完璧。映画の至宝。
同じ脚本を使っているのに、どうしてこうもパワーダウン…? 市川監督がかつてのようなキレや冴えを発揮出来なかったか、役者の力量不足か(何名か目に余る棒演技…)、それともやはりオリジナルは超えられないのか。
話は同じなので決してつまらなくはないのだが、ちょっと…な感は否めない。
比較したら色々キリはない。が、本作はそうやって見るもんじゃない。
市川×石坂金田一をまさか劇場で観れるなんて…! あのタイトル・クレジットと音楽を劇場で体感した時の興奮と感動…!
金田一が去っていくラストシーンは出色だった。オリジナルのラストシーンもいいが、本作の方が余韻や市川監督の金田一への愛を感じた。ひょっとしたら、このシーンが撮りたかったのかも?…とさえ思った。
本作は2006年末に公開され、その僅か1年ちょっとの2008年2月に市川監督は死去。遺作に。
サイレントからトーキー、白黒からカラー、フィルムからデジタル、アニメやドキュメンタリーまで、文字通り映画の歴史と歩んだ。
そんな市川監督への映画界から、市川監督から我々映画ファンへの、これはご褒美なのである。
ちょっと場をお借りして、先日NHK‐BSで放送されたSPドラマ版を簡易レビュー。
『悪魔が来りて笛を吹く』『八つ墓村』に続く、吉岡秀隆金田一の第3弾。
前2作は2時間枠だったが、今回は前後編の計3時間。
大抵『犬神家の一族』は佐兵衛翁死去のシーンから始まる事が多いが、佐清と静馬が出会う戦場シーンから始まり、全く新しい『犬神家の一族』を作ろうとする意気込みが伝わってきた。
吉田照幸監督の演出はオマージュやリスペクトしつつ、しっかりと世界観を構築。キャラの心理描写も丹念。
キャストも熱演見せ(さすがの大竹しのぶの松子夫人、金子大地の目の演技)、吉岡金田一もすっかり定着。
ラストが新解釈! 静馬の復讐、哀しき運命に翻弄される松子と佐清…この原作通りから逸脱。まさかの人物の目論見らしきが浮かび上がり、びっくり! 賛否出そうだが、『シン・犬神家の一族』としてインパクト残した。
勿論次も期待。次は何かなぁ…?
って言うか、映画でやって欲しい!
2023年4月16日
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特に何も不満はないのだけど、
なんかはまらなかったな。
半年くらい前に原作を読んで、
あの有名なスケキヨの死体を見たくて
映画を見たのだが、
先に原作を読んで、
まだ小説の記憶が残っていたのが良くなかったのかな。
某女優さんは相変わらず
台本読むだけのような演技が僕は苦手だが、
それ以外は特に不満はないんだけどな。
あっ、あと死体がいかにも
作り物なのが少し笑えた。